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発明の名称 ボディーサイドアウター及びその成形方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−8419(P2007−8419A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−195080(P2005−195080)
出願日 平成17年7月4日(2005.7.4)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
発明者 松野 雄介
要約 課題
しわの発生を抑制すると共に、パネルの小型化並びに材料費の低減を実現するボディーサイドアウターを提供する。

解決手段
ボディーサイド外表面部2と、ボディーサイド外表面部2からフロントピラー先端に向かって連続するフロントフェンダー表面形状部3と、ガラス4を保持するガラス保持面部5と、ボディーサイド外表面部2及びフロントフェンダー表面形状部3とガラス保持面部5とを連接し、前記ガラス4の側面4aを保持するガラス保持湾曲側面部6とを備え、フロントピラー先端側部7を、前記ガラス保持面部5に載せた前記ガラス4の先端面4bを覆うように前方に回り込んだ形状とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
ボディーサイド外表面部と、
前記ボディーサイド外表面部からフロントピラー先端に向かって連続するフロントフェンダー表面形状部と、
ガラスを保持するガラス保持面部と、
前記ボディーサイド外表面部及び前記フロントフェンダー表面形状部と前記ガラス保持面部とを連接し、前記ガラスの側面を保持するガラス保持湾曲側面部とを備え、
フロントピラー先端側部を、前記ガラス保持面部に載せた前記ガラスの先端面を覆うように前方に回り込んだ形状とした
ことを特徴とするボディーサイドアウター。
【請求項2】
ドロー成形後にリストライクして最終製品形状とするボディーサイドアウターの成形方法において、
リストライク時にほぼ全ての部位を伸び方向に成形し、製品以外の部位にシワを発生させる
ことを特徴とするボディーサイドアウターの成形方法。
【請求項3】
請求項2に記載のボディーサイドアウターの成形方法であって、
フロントピラー先端側部を、保持されるガラスの先端面を覆うように前方に回り込んだ形状とする
ことを特徴とするボディーサイドアウターの成形方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボディーサイドアウター及びその成形方法に関し、詳細には、シワ発生防止技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、絞り加工されたパネルを最終的に所定の形状に成形するに際しては、パネルの部位によっては割れやしわが発生する場合がある。これら割れやしわの発生を抑える技術の一例として特許文献1に記載された加工方法が開示されている。
【0003】
この加工方法は、絞り成形されたパネルを可動ダイスにセットし、パネルのフランジを寄せ曲げ刃によって可動ダイス側に押圧させ、フランジを凹状に寄せ曲げ成形するに当たり、寄せ曲げ刃が最初にフランジに当接する位置から寄せ曲げ加工終了位置までの距離を、フランジの寄せ曲げ成形される全ての部位に亘って同一となるように予めパネルの絞り加工を行う。
【0004】
このようにすれば、フランジの曲げ加工部位の全長に亘って寄せ曲げ刃の加工タイミングを同一とすることができ、局部的な伸びや縮みの発生を吸収することができ、割れやしわの発生を抑えることができる。
【特許文献1】特開平7−214183号公報(第3頁及び第4頁、第1図及び第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の加工方法を用いて、例えばボディーサイドアウターのフロントピラー部のような先端に行くに従ってすぼまる形状の製品を成形する場合、その先端側のほぼ全ての部位が縮むことからシワが発生し易い。また、どうしても製品内にシワが発生するため、シワの発生する部位を見込んでブランク形状を大きく取る必要があり、パネルが大型化し、その分、材料費が高くなってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、しわの発生を抑制すると共に、パネルの小型化並びに材料費の低減を実現するボディーサイドアウター及びその成形方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のボディーサイドアウターは、ボディーサイド外表面部と、ボディーサイド外表面部からフロントピラー先端に向かって連続するフロントフェンダー表面形状部と、ガラスを保持するガラス保持面部と、ボディーサイド外表面部及びフロントフェンダー表面形状部とガラス保持面部とを連接し、前記ガラスの側面を保持するガラス保持湾曲側面部とを備え、フロントピラー先端側部を、前記ガラス保持面部に載せた前記ガラスの先端面を覆うように前方に回り込んだ形状としたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明のボディーサイドアウターの成形方法は、ドロー成形後のリストライク時にほぼ全ての部位を伸び方向に成形し、製品以外の部位にシワを発生させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のボディーサイドアウターによれば、フロントピラー先端側部を、ガラス保持面部に載せたガラスの先端面を覆うように前方に回り込んだ形状としたことで、このフロントピラー先端側部のリストライク時に、当該フロントピラー先端側部のほぼ全ての部位が伸び成形されることになるので、製品内にシワが発生しない。また、シワの発生が押さえられるので、ブランク形状を従来よりも小さなものとすることができ、材料費も低減することができる。
【0010】
本発明のボディーサイドアウターの成形方法によれば、ドロー成形後のリストライク時にほぼ全ての部位を伸び方向に成形し、製品以外の部位にシワを発生させるようにしたので、製品内にシワが存在せず、製品歩留まりを大幅に高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
先ず、本発明を適用したボディーサイドアウターについて説明した後、そのボディーサイドアウターの製造方法について説明するものとする。図1はボディーサイドアウターの斜視図である。
【0013】
ボディーサイドアウター1は、ボディーサイド外表面部2と、このボディーサイド外表面部2からフロントピラー先端(Aピラー先端)に向かって連続するフロントフェンダー表面形状部3と、ガラス4を保持するガラス保持面部5と、ボディーサイド外表面部2及びフロントフェンダー表面形状部3とガラス保持面部5とを連接し、前記ガラス5の側面4aを保持するガラス保持湾曲側面部6とを備えている。
【0014】
そして、本実施の形態のボディーサイドアウター1では、フロントピラー先端側部7を、前記ガラス保持面部5に載せた前記ガラス4の先端面4bを覆うように前方に回り込んだ形状としている。具体的には、フロントフェンダー表面形状部3の先端に伸びるフロントピラー先端側部7を、ガラス4の側面4aから先端面4bに向かってその前方を覆うように湾曲して回り込んだ曲面形状とされている。
【0015】
このフロントピラー先端側部7は、ドロー成形後のリストライク時にほぼ全ての部位が伸び方向に成形可能にその部位のディメンションが決められている。前提条件として、ボディーサイド外表面部2とガラス保持湾曲側面部6とのガラス側パーティングラインPL1からガラス保持湾曲側面部6とガラス保持面部5とのガラス保持側パーティングラインPL2までの深さDが25mm以上とされる。前記深さDが25mm未満の場合は、本発明の効果が薄く、25mm以上の場合は、本発明の効果がより一層顕著になるから、その深さDを25mm以上に設定している。但し、25mm未満でも本発明の効果が得られない訳ではない。
【0016】
ディメンションは、フロントピラー先端側部7における曲面とされる部位のガラス側パーティングラインPL1と前記ガラス保持側パーティングラインPL2とのなす角度θ1と、ガラス側パーティングラインPL1の先端位置とその位置での接線とのなす角度θ2と、ガラス保持面部5のトリミング代L1と、ガラス保持面部5の製品長さL2と、ガラス保持側パーティングラインPL2の先端側における曲率Rとされる。
【0017】
θ1は、呼び込み(材料を回し込むこと)でも吸収し切れないセグダイタッチ差(セクショナルダイが部位によって接触するタイミング差)及び周長差のための閾値であり、θ2は、セグダイタッチ差及び先端の圧縮応力を考慮してのディメンションであり、L1は、先端に発生する圧縮シワを製品外へ開放させるためのディメンションであり、L2は、タッチ差変化範囲拡大及び回り込み壁部の引き込み効果のためのディメンションであり、Rは、伸び応力集中を避けるためのディメンションである。
【0018】
これらの各ディメンションを適宜設定することで、フロントピラー先端側部7をリストライクしたときに、製品内にシワが発生せず、シワを製品外に出すことが可能となる。
【0019】
次に、図1に示した本実施の形態のボディーサイドアウター1を製造する成形方法について説明する。
【0020】
本実施の形態のボディーサイドアウター1を成形するには、ドロー成形した後、リストライクすることで前記した最終製品形状とする。ドロー成形では、図2に示すように、予めボディーサイドアウターパネルPの形状を、先端側が内側に湾曲するような形状に成形しておく。このドロー成形後の形状は、最終製品形状から自ずと決定されものであるのでその説明は省略するものとする。
【0021】
次に、このドロー成形後のボディーサイドアウターパネルPを、図3(A)に示すセクショナルダイ8にセットし、パネル押さえパッド9でボディーサイドアウターパネルPを押さえる。そして、パンチ10をセクショナルダイ8側に押し込んでリストライクする。図3(B)、(C)は、ボディーサイドアウターパネルPのリストライク加工途中工程をそれぞれ示す。
【0022】
リストライク時は、図2に示したように、ボディーサイドアウターパネルPのほぼ全ての部位が伸びる方向に成形されることからシワの発生が防止される。リストライク後のボディーサイドアウター1を図4に示す。フロントピラー先端側部7には、シワ11が発生するが、そのシワ11は、製品外の部位に生じるので何ら問題はない。最後に、リストライク後にトリミングすれば、本実施の形態のボディーサイドアウター1が得られる。
【0023】
この一方、図5に示すようなストレート形状の従来型のボディーサイドアウターパネルPを使用し、図6に示すようにリストライクすると、フロントピラー先端側部7が縮むためシワが発生する。また、シワ11の発生部位は、図7に示すように製品内となる。
【0024】
このように成形されたボディーサイドアウター1の製品形状をサイドビューから見た状態を図8に、プランビューから見た状態を図9にそれぞれ示す。図8及び図9中、太い実線を本実施の形態のボディーサイドアウター、太い破線を従来構造のボディーサイドアウター、細線をブランク形状、細い破線を従来構造のブランク形状とする。
【0025】
本実施の形態によれば、製品最終形状が従来構造に比べて小さくなり、その分、ブランク形状も小さくすることができる。具体的な数値で言うと、本発明構造では従来構造に比べて長さで約60mmも短縮することが可能となった。したがって、本実施の形態によれば、材料費を大幅に低減することができる。
【0026】
本実施の形態のボディーサイドアウターによれば、前記したように、フロントピラー先端側部7を、ガラス保持面部5に載せたガラス4の先端面4bを覆うように前方に回り込んだ形状としたことで、このフロントピラー先端側部7のリストライク時に、当該フロントピラー先端側部7のほぼ全ての部位が伸び成形されることになるので、製品内にシワ11が発生するのを防止できる。また、シワ11の発生が押さえられるので、前記したようにブランク形状を従来よりも小さなものとすることができ、材料費も低減できる。
【0027】
一方、本発明のボディーサイドアウターの成形方法によれば、ドロー成形後のリストライク時にほぼ全ての部位を伸び方向に成形し、製品以外の部位にシワ11を発生させるようにしたので、製品内にシワ11が存在せず、製品歩留まりを大幅に高めることができる。
【0028】
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、上述の実施の形態は本発明の一例であり、これら実施の形態に制限されることはない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本実施の形態のボディーサイドアウターの斜視図である。
【図2】本実施の形態のボディーサイドアウターのドロー形成後のボディーサイドアウターパネルを示す斜視図である。
【図3】図2のボディーサイドアウターパネルをリストライクする加工工程を順次示す金型の要部拡大図である。
【図4】本発明方法によってリストライクした後のボディーサイドアウターの斜視図である。
【図5】従来構造のボディーサイドアウターのドロー形成後のボディーサイドアウターパネルを示す斜視図である。
【図6】図5のボディーサイドアウターパネルをリストライクする加工工程を順次示す金型の要部拡大図である。
【図7】従来方法によってリストライクした後のボディーサイドアウターの斜視図である。
【図8】本発明と従来のボディーサイドアウターの大きさ並びにブランク形状を比較して示し、ボディーサイドアウターをサイドビューから見たときの図である。
【図9】本発明と従来のボディーサイドアウターの大きさ並びにブランク形状を比較して示し、ボディーサイドアウターをプランビューから見たときの図である。
【符号の説明】
【0030】
1…ボディーサイドアウター
2…ボディーサイド外表面部
3…フロントフェンダー表面形状部
4…ガラス
5…ガラス保持面部
6…ガラス保持湾曲側面部
7…フロントピラー先端側部
8…セクショナルダイ
9…パネル押さえパッド
10…パンチ
11…シワ




 

 


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