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発明の名称 サスペンションメンバ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−1394(P2007−1394A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−182796(P2005−182796)
出願日 平成17年6月23日(2005.6.23)
代理人 【識別番号】100096644
【弁理士】
【氏名又は名称】中本 菊彦
発明者 安在 英司 / 山田 雄之介 / 今野 善裕 / 村山 友貴
要約 課題
サスペンションアームの支持部の取付を容易かつ強固にし、かつ、支持部の剛性を図れるようにすること。

解決手段
車体の前後方向に延在する一対のサイドメンバ本体11Aと、クロスメンバとを一体に形成し、サイドメンバ本体にサスペンションアームを枢着する支持部を具備するサスペンションメンバにおいて、サイドメンバ本体には、表面部と少なくともその車体幅方向外側部に側壁を垂設し、支持部を、それぞれサイドメンバに一体に形成し、車体の前後方向に対峙する一対のブラケット22a,22bと、これらブラケットに設けられる透孔27及び両ブラケット間に挿入される前端側アーム片3bを貫通するボルト24と、該ボルトに締結されるナット25とで構成し、両ブラケット間における側壁の高さを車体前方側に向かって漸次小さく形成することにより、両ブラケット間に前端側アーム片を締結する際、車体前方側ブラケットを撓み変形可能に形成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
車体の前後方向に延在する一対のサイドメンバ本体と、両サイドメンバ本体を連結するクロスメンバとを一体に形成し、上記サイドメンバ本体にサスペンションアームを枢着する支持部を具備するサスペンションメンバであって、
上記サイドメンバ本体には、表面部とその車体幅方向外側部に側壁を垂設し、
上記支持部は、それぞれ上記サイドメンバ本体の車体前方側先端部に一体に形成されると共に、車体の前後方向に対峙する一対の前方側ブラケットと後方側ブラケットと、これらブラケットにそれぞれ設けられる透孔及び両ブラケット間に挿入されるサスペンションアームのアーム片を貫通するボルトと、このボルトに締結されるナットとで構成され、
上記両ブラケットは、同じ長さで表面部より側壁と同じ方向に垂設されると共に、それぞれ車体幅方向外側部が上記側壁と一体に連結され、かつ、両ブラケット間における上記側壁の高さを車体前方側に向かって漸次小さく形成することにより、上記両ブラケット間に上記アーム片を締結する際、上記車体前方側ブラケットを撓み変形可能に形成してなる、ことを特徴とするサスペンションメンバ。
【請求項2】
請求項1記載のサスペンションメンバにおいて、
上記両ブラケットのうちの少なくとも車体後方側ブラケットの後方側には、車体の前後方向に延在する補強リブを形成してなる、ことを特徴とするサスペンションメンバ。
【請求項3】
請求項1又は2記載サスペンションメンバにおいて、
上記車体前方側ブラケットの車体前方側にはサイドメンバ本体に連続して前方に延在する追加サイドメンバが一体に形成され、追加サイドメンバは、表面部とその車体幅方向外側部に側壁を垂設し、前方側ブラケットの車体幅方向外側部が追加サイドメンバの側壁と一体に連結されてなる、ことを特徴とするサスペンションメンバ。
【請求項4】
請求項3記載のサスペンションメンバにおいて、
上記追加サイドメンバの車体幅方向外側壁と上記前方側ブラケットとの連結部の高さはサイドメンバ本体の車体左右方向外側壁の後方側ブラケットの後方側面との連結部の高さより小さい、ことを特徴とするサスペンションメンバ。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載のサスペンションメンバにおいて、
前方側ブラケット又は後方側ブラケットの少なくとも一方に車幅方向内方側に連続して部品取付用の取付孔を形成するボスが形成されている、ことを特徴とするサスペンションメンバ。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載のサスペンションメンバにおいて、
上記サスペンションメンバの材質がアルミニウム合金である、ことを特徴とするサスペンションメンバ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、サスペンションメンバに関するもので、更に詳細には、車体の前方又は後方に用いられるサスペンションメンバであり、サスペンションアームの車体側を支持するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、サスペンションメンバは、車体の前後方向に延在する一対のサイドメンバと、両サイドメンバに連結されるクロスメンバとで構成され、サイドメンバにはサスペンションアームの車体側を枢着する支持部が設けられ、クロスメンバの一部には、エンジンやトランスミッション等が搭載されている。
【0003】
また、この種のサスペンション構造には、軽量化の観点からアルミニウム合金製の鋳造品が使用されている。
【0004】
従来、アルミニウム合金製のサスペンションメンバに、車体の前後方向に対峙する一対のブラケットからなるアーム支持部を設け、このアーム支持部のブラケット間にサスペンションアームを挿入した状態で、ボルトを貫通し、ナットを締結して、サスペンションアームをサスペンションメンバに取り付ける構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平6−340274号公報(特許請求の範囲、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特開平6−340274号公報に記載の構造のものにおいては、サスペンションアームの支持部は、外部からの力に対して十分な剛性をもたせるために、ブラケットに剛性をもたせる必要がある。
【0006】
しかし、ブラケットに剛性をもたせると、ブラケット間へのサスペンションアームの挿入を可能にするためには隙間が必要となるので、ボルトとナットを締結しても、強固に締結することができず、ガタツキが生じる等の問題があった。
【0007】
特に、軽量化のためにアルミニウム合金を用いる場合、鋼板のプレス成形品に比べて上記支持部に剛性をもたせるためにはブラケットの厚みを増大させなければならない。しかし、その反面、サスペンションアームとブラケットとを隙間なく取り付けるためにブラケットに可撓性をもたせる必要があるため、剛性との間で二律背反性の問題が生じる。
【0008】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたのもので、サスペンションアームの支持部の取付を容易かつ強固にし、かつ、支持部の剛性を図れるようにしたサスペンションメンバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車体の前後方向に延在する一対のサイドメンバ本体と、両サイドメンバ本体を連結するクロスメンバとを一体に形成し、上記サイドメンバ本体にサスペンションアームを枢着する支持部を具備するサスペンションメンバであって、 上記サイドメンバ本体には表面部とその車体幅方向外側部に側壁を垂設し、 上記支持部は、それぞれ上記サイドメンバ本体の車体前方側先端部に一体に形成され、車体の前後方向に対峙する一対の前方側ブラケットと後方側ブラケットと、これらブラケットにそれぞれ設けられる透孔及び両ブラケット間に挿入されるサスペンションアームのアーム片を貫通するボルトと、このボルトに締結されるナットとで構成され、 上記両ブラケットは、同じ長さで表面部より側壁と同じ方向に垂設されると共に、それぞれ車体幅方向外側部が上記側壁と一体に連結され、かつ、両ブラケット間における上記側壁の高さを車体前方側に向かって漸次小さく形成することにより、上記両ブラケット間に上記アーム片を締結する際、上記車体前方側ブラケットを撓み変形可能に形成してなる、ことを特徴とする。
【0010】
このように構成することにより、両ブラケットの車体幅方向外側部がサイドメンバ本体の側壁と一体になっていることによりブラケットの板厚を厚くせずとも必要な剛性を得ることができ、更に、両ブラケット間における上記側壁の高さを車体前方側に向かって漸次小さく形成することにより、サイドメンバ本体と一体に形成される一対のブラケットのうちの車体前方側ブラケットに可撓性をもたせることができるので、両ブラケット間にサスペンションアームのアーム片を挿入し、ボルトとナットを締結すると、車体前方側ブラケットが撓み変形を可能に形成してアーム片を取り付けることができ、かつ、サスペンションアーム及び前方からの力に対して車体後方側ブラケットに剛性をもたせることができる。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のサスペンションメンバにおいて、上記両ブラケットのうちの少なくとも車体後方側ブラケットの後方側には、車体の前後方向に延在する補強リブを形成してなる、ことを特徴とする。
【0012】
このように構成することにより、サスペンションアームの支持部を構成する両ブラケットにおいて最も強度を必要とする車体後方側ブラケットを更に補強し剛性をもたせることができる。
【0013】
請求項3記載の発明は請求項1又は2記載のサスペンションメンバにおいて、上記車体前方側ブラケットの車体前方側にはサイドメンバ本体に連続して前方に延在する追加サイドメンバが一体に形成され、追加サイドメンバは表面部とその車体幅方向外側部に側壁を垂設し、前方側ブラケットの車体幅方向外側部が上記追加サイドメンバの側壁と一体に連結されてなる、ことを特徴とする。
【0014】
このように構成することにより、車体前方側ブラケットの前方側を追加サイドメンバ部分にて適宜補強することが可能になり、サスペンションアームに前方方向に向う外力が入力された場合にそなえて、車体前方側ブラケットの前方側を補強することが可能となる。
【0015】
また、追加サイドメンバを利用してサスペンションアーム支持部の前方側において、車体との固定部、スタビライザ等の部品の固定部を形成することができる。
【0016】
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載のサスペンションメンバにおいて、上記追加サイドメンバの車体幅方向外側壁と上記前方側ブラケットとの連結部の高さは上記サイドメンバ本体の車体左右方向外側壁の後方側ブラケットの後方側面との連結部の高さより小さいことを特徴とする。
【0017】
このように、追加サイドメンバの車体幅方向外側壁の高さを、上記サイドメンバ本体の車体左右方向外側壁の後方側ブラケットの後方側面との連結部の高さより小さくすることにより、前後のブラケットの剛性を前後のブラケットの高さや、板厚の変化にのみ依存するのでなく車体幅方向外側壁の高さの変化により変化させることが可能となる。
【0018】
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のサスペンションメンバにおいて、前方側ブラケット又は後方側ブラケットの少なくとも一方は車幅方向内方側に連続して部品取付用の取付孔を形成するボスが形成されていることを特徴とする。
【0019】
このように、ブラケットの車幅方向内方側に連続して形成されるボスが形成されているので、ブラケットの車幅方向の剛性が向上し、サスペンションアームに車体の幅方向に向かう外力が入力された場合にこれに対する強度を維持することができる。
【0020】
加えて、請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のサスペンションメンバにおいて、上記サスペンションメンバの材質がアルミニウム合金である、ことを特徴とする。
【0021】
このように、サスペンションメンバの材質をアルミニウム合金とすることにより、全体の軽量化を進めることができる。
【発明の効果】
【0022】
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
【0023】
(1)請求項1記載の発明によれば、後方側ブラケットの剛性に比べ前方側の剛性が低くなるので、前方側のブラケットの撓み変形が可能になりサスペンションアームの固定が容易になる。また、これが車体幅方向外側部のサイドメンバの側壁の高さを変えることで実現されるので、ブラケットの板厚差のみによる調整によらないので設計も容易になる。
【0024】
(2)請求項2記載の発明によれば、上記(1)に加えて、後方側ブラケットの後方側を補強リブにより補強するので、サスペンションアームの支持部の剛性を更に高めることができる。
【0025】
(3)請求項3記載の発明によれば、車体前方側ブラケットの前方側を追加サイドメンバ部分にて適宜補強することが可能になり、サスペンションアームに前方方向に向う外力が入力された場合にそなえて、車体前方側ブラケットの前方側を補強することが可能となる。
【0026】
更に、追加サイドメンバを利用してサスペンションアーム支持部の前方側において、車体との固定部、スタビライザ等の部品の固定部を形成することができる。
【0027】
(4)請求項4記載の発明によれば、上記(3)に加えて、追加サイドメンバの側壁の高さの調整により前方側ブラケットの車体前後方向の剛性を下げることができ、サスペンションアームのアーム片の取付を容易にすることができる。
【0028】
(5)請求項5記載の発明によれば、上記(1)〜(4)に加えて、前方側ブラケットまたは後方側ブラケットの車幅方向の剛性が高まりサスペンションアームに加わる車体の幅方向に向かう分力に対する強度が増強される。
【0029】
(6)請求項6記載の発明によれば、上記(1)〜(5)に加えて、サスペンションメンバが軽量化する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0031】
図1は、この発明に係るアルミニウム合金製サスペンションメンバの平面図、図2は、図1の側面図、図3は、図1の底面図、図4は、この発明におけるサスペンションアームのロアアームの支持部の一部を断面で示す側面図である。
【0032】
上記サスペンションメンバ1は、図1ないし図3に示すように、車体の前後方向に延在する一対のサイドメンバ11と、両サイドメンバ11の中間部を連結するセンタクロスメンバ12及び両サイドメンバ11の後端側を連結するリアクロスメンバ13とを一体に形成したアルミニウム合金製の鋳造品によって形成されるサスペンションメンバ本体10と、両サイドメンバ11の車体前方側の先端部に連結されて車体の前後方向に延在するアルミニウム合金製の補助サイドメンバ15とその先端部に架設されるファーストクロスメンバ14とで主に構成されている。この場合、このサイドメンバ11はサイドメンバ本体11Aと追加サイドメンバ11Bとにより構成されている。
【0033】
なお、サスペンションメンバ本体10において、サイドメンバ11とセンタクロスメンバ12及びリアクロスメンバ13との連結部は応力集中を避けるように円弧状に形成されている。
【0034】
上記サイドメンバ11には、車体の前後方向の後端部と中間部よりやや先端側部に、車体のサイドフレーム2への連結部16,17(以下に後端連結部16,中間連結部17という)が設けられている。また、後端連結部16には、この後端連結部16より車体の前方向側部位にサスペンションアームを構成するロアアーム3の後端側アーム片3aの支持部21(以下に第1の支持部21という)が設けられると共に、前方からの衝撃力を受けた際に、応力集中が生じるように破断誘起部20が設けられている。また、サイドメンバ本体11Aの車体前方側先端部には、ロアアーム3の前端側アーム片3bの支持部22(以下に第2の支持部22又は単に支持部22という)が設けられている。なお、追加サイドメンバ11Bは支持部22の前方側にサイドメンバ11Aに連続して形成されている。
【0035】
また、サイドメンバ11を構成するサイドメンバ本体11Aと追加サイドメンバ11Bとは、それぞれ表面部11aの側辺には車体幅方向外側の側壁11bと内側の側壁11cを垂設した断面略逆U字状に形成されると共に、少なくとも破断誘起部20の領域を含む前後方向における表面部11aの裏面に補強リブ30が適宜突設されている。なお、図3に示すように、後端連結部16及び中間連結部17を構成する連結孔16a,17aを有するボス16b,17bにもそれぞれ補強リブ30が適宜連設されて、強度の補強が図られている。また、第1の支持部21を構成する取付孔21aを有する2つのボス21bにもそれぞれ補強リブ30が連設されて、強度の補強が図られている(図3参照)。
【0036】
また、サイドメンバ11は、図2に示すようにサイドメンバ本体11Aと追加サイドメンバ11Bとよりなり、車体後方側が低位置となるように車体の前後方向に略クランク状に形成されると共に、低位置側に後端連結部16及び破断誘起部20が設けられている。この場合、サイドメンバ11のクランク状の段差部11dは、曲面状に形成され、また、平面視において、サイドメンバ11の後端側が互いに近接する方向に傾斜して設けられると共に、後端部から互いに離反する方向に向かって膨隆する後端連結部16が水平状に突設されている(図1,図3参照)。この後端連結部16の連結孔16aを貫通するボルト,ナット等の固定部材(図示せず)によってサイドレーム2に連結されている。また、後端連結部16の前方側近傍位置に第1の支持部21の取付孔21aが設けられ、更に、後端連結部16と第1の支持部21との間には上記破断誘起部20が形成されている。この場合、破断誘起部20は、サイドメンバ11のクランク部から後端連結部16に渡って設けられる補強リブ30の先端部に設けられる段部や切欠き等によって形成されている。
【0037】
一方、上記第2の支持部22はサイドメンバ本体11Aの車体前方側先端部に形成され、車体の前後方向に対峙するそれぞれ透孔27を設けた車体前方側ブラケット22a(以下に前方側ブラケット22aという)と車体後方側ブラケット22b(以下に後方側ブラケット22bという)とで構成されている。
【0038】
前方側ブラケット22aの車体前方側にはサイドメンバ本体11Aに連続して車体前方に延在する追加サイドメンバ11Bが一体的に形成されている。更に、後方側ブラケット22bの後方側及び前方側ブラケット22aの前方側には、それぞれサイドメンバ本体11Aの表面部11aの下面に連結される補強リブ23bと、追加サイドメンバ11Bの表面部11aの下面に連接される補強リブ23aがそれぞれ連設されている(図3、図4及び図5参照)。
【0039】
この場合、両ブラケット22a,22bの車体幅方向外側面はサイドメンバ本体11Aの車体幅方向外側の側壁11bに連設されて一体に形成されており、両ブラケット22a,22b間における側壁11bは、後方から前方に向かって高さが漸次小さくなるようにカット部26が施されている。
【0040】
また、前方側ブラケット22aの車体幅方向外側面は追加サイドメンバ11Bの車体幅方向外側の側壁11bに連設されている。この追加サイドメンバ11Bの側壁11bは前方より前方側ブラケット側に向かってカット部26aが形成され前方側ブラケット22aの前後におけるサイドメンバ本体11Aと追加サイドメンバ11Bの側壁11bのカット部26はほぼ同じ高さにカットされ、また後方側ブラケットに連結されている側壁11bの連結部の高さより低く形成されている(図4参照)。
【0041】
この後方側ブラケット22bは、図4ないし図7に示すように、肉厚が先端すなわち下端に向かって狭小テーパ状に形成されており、前方側ブラケット22aと対向する面における透孔27を含む領域には、この後方側ブラケット22bの一側端すなわち前端側アーム片3bを挿入する側端に連なる平坦面28が形成されている。このように、後方側ブラケット22bに、この後方側ブラケット22bの一側端に連なる平坦面28を形成することにより、前方側ブラケット22aと後方側ブラケット22b間への前端側アーム片3bの挿入を容易にすることができると共に、両者間の隙間をできる限り少なくすることができる。
【0042】
また、後方側ブラケット22bに連設される補強リブ23bは2つ形成され、その1つは、最も強度を必要とする箇所である後方側ブラケット22bにおける透孔27の周辺上部側に連設されて、後方側ブラケット22bの剛性が確保されている。なお、前方側ブラケット22aに連設する補強リブ23aも2つ形成され、その高さを、透孔27の周辺上部に連設される補強リブ23b及びこれ以外の後方側ブラケット22bに連設する補強リブ23bに対しても小さい高さに形成してある。
【0043】
上記のように構成することにより、前方側ブラケット22aに若干の可撓性をもたせることができ、後方側ブラケット22bに剛性をもたせることができる。すなわち、第2の支持部22にロアアーム3の前端側アーム片3bを取り付ける際、合成ゴム製ブッシュ3dを装着した前端側アーム片3bを両ブラケット22a,22b間に挿入し、両ブラケット22a,22bに設けられた透孔27及び前端側アーム片3bに設けられた貫通孔3cを貫通するボルト24にナット25を螺合すなわち締結すると、前方側ブラケット22aが撓んで前端側アーム片3bを強固に締結することができる。
【0044】
また、ロアアーム3から入力される後方向きの力に対して後方側ブラケット22bが剛性を確保することができる。
【0045】
上記センタクロスメンバ12は、サイドメンバ本体11Aの先端部間を連結するようにサイドメンバ本体11Aと一体に鋳造により形成されるセンタクロスメンバ本体7aとサイドメンバ本体11Aの部品取付孔51,52にボルト51cにより固定される補剛板7bとにより形成されている。
【0046】
この部品取付孔51,52は、前方側ブラケット22aと後方側ブラケット22bの車幅方向内方側に連続して形成されるボス51a,51bに形成されている(図7参照)。
【0047】
このように前方側ブラケット22a又は後方側ブラケット22bの車幅方向内方側に連続してボス51a,51bが形成されることにより、前方側ブラケット22a又は後方側ブラケット22bの車幅方向の剛性が高まりサスペンションアームに加わる車体の幅方向に向かう分力に対する強度が増強される。
【0048】
以上により、サスペンションアームのサスペンションメンバへの固定が容易になると共に、サスペンションアームを介して作用する大きな力が作用する後方向きの入力に対しては後方側ブラケット22bにより確実に受けることができ、車体幅方向に対する入力に対しても前方ないし後方側のブラケット22a,22bがボス51a,51bにより力を受けることができる、また、前方向きに作用する外力は比較的小さい力となるが前方側ブラケット22aの前方側は追加サイドメンバ11Bの側壁11bないし補強リブ23aにより支持される。
【0049】
なお、ロアアーム3の後端側アーム片3aは、第1の支持部21の2つの取付孔21aに合致する取付孔(図示せず)を有する断面略ハット状の押え金具21cによって保持された状態で、図示しないボルト、ナットを締結して取り付けられている(図1参照)。
【0050】
上記センタクロスメンバ12の左右両側には、エンジン4を固定するための取付孔12aが設けられており、これら取付孔12aを貫通する取付ボルト等の締結部材(図示せず)を介してエンジン4の後端部が固定されるようになっている。なお、エンジン4の前方側はサイドフレーム2に固定される。
【0051】
なお、追加サイドメンバ11Bの先端側の対向する内面には、スタビライザ6を取り付けるブラケット19が突設されている。また、リアクロスメンバ13に一端部が取り付けられ、他端部が補剛板7bを介してセンタクロスメンバ12に取り付けられるセンターバー8を用いて、ステアリング部品(図示せず)がサスペンションメンバ1上に組み付けられるようになっている。
【0052】
上記補助サイドメンバ15は、アルミニウム合金製の断面略中空矩形状の押出形材によって形成されており、連結側の中空部内に挿入されるカラー(図示せず)を介してサスペンションメンバ本体10の追加サイドメンバ11Bの先端部に挿入され、それぞれアングル状の取付金具(図示せず)及び取付ボルト41,ナット42をもって連結されている。両補助サイドメンバ15の先端部間にはファーストクロスメンバ14が連結されている。また、補助サイドメンバ15の先端部には、車体のサイドフレーム2への先端連結部18が設けられている。
【0053】
上記のように構成されるサスペンションメンバ1は、先端連結部18,中間連結部17及び後端連結部16に図示しないボルト,ナットをもって車体のサイドフレーム2に固定され、サイドメンバ11の第1の支持部21及び第2の支持部22にサスペンションアームのロアアーム3の後端側アーム片3a及び前端側アーム片3bが支持される。
【0054】
上記サスペンションメンバ1によれば、衝突等によって前方から衝撃力を受けると、まず、サスペンションメンバ本体10に比べて剛性の低い補助サイドメンバ15が座屈変形して衝撃エネルギを吸収し、更に衝撃力が加わると、サイドメンバ11には、後端連結部16を支点として下方方向の曲げモーメントが作用すると共に、破断誘起部20すなわち段部20Aに応力集中が生じ、応力が許容限度以上に達すると、破断誘起部20に亀裂が生じ、更に力が加わると、破断誘起部20が破断してサイドメンバ11,ロアアーム3及びエンジン4が下方に変位する。したがって、衝突等による前方からの衝撃力がサスペンションメンバを介して車内に伝わることを防止できる。
【0055】
なお、上記実施形態では、フロントサスペンションメンバにおけるサスペンションアームの支持構造について説明したが、リアサスペンションアームの支持構造においても、上記実施形態と同様の構造とすることにより、サスペンションアームの取付を容易かつ強固にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】この発明に係るアルミニウム合金製サスペンションメンバを示す平面図である。
【図2】上記サスペンションメンバの側面図である。
【図3】上記サスペンションメンバの底面図である。
【図4】この発明におけるロアアームの支持部の一部を断面で示す側面図である。
【図5】この発明におけるロアアーム,ブラケット,ボルト及びナットを示す分解斜視図である。
【図6】この発明における車体前方側ブラケット及び車体後方側ブラケットを示す側面図である。
【図7】図6の底面図である。
【符号の説明】
【0057】
1 サスペンションメンバ
3 ロアアーム(サスペンションアーム)
3b 前端側アーム片
3c 貫通孔
10 サスペンションメンバ本体
11 サイドメンバ
11A サイドメンバ本体
11B 追加サイドメンバ
11b 車体幅方向外側の側壁
12 センタクロスメンバ
13 リアクロスメンバ
22 第2の支持部
22a 前方側ブラケット
22b 後方側ブラケット
23a,23b 補強リブ
24 ボルト
25 ナット
26,26a カット部
27 透孔
28 平坦面
51,52 ボス
51a,51b 取付孔




 

 


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