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発明の名称 盗難防止装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15559(P2007−15559A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−199191(P2005−199191)
出願日 平成17年7月7日(2005.7.7)
代理人 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
発明者 滝 直樹 / 遠藤 健夫 / 渡辺 篤
要約 課題
リモート操作による振動が生じても誤作動を起こさず、また、セキュリティの低下を防止しうる車両の盗難防止装置を提供すること。

解決手段
端末装置4から送信される制御信号に基づき車載装置13を制御する遠隔操作装置10を備えた車両5に搭載され、該車両5の盗難を防止する盗難防止装置20であって、侵入者を検知する侵入者検知手段17と、遠隔操作装置10が車載装置13を制御している間は、侵入者検知手段17の検知機能を制御する侵入検知制御手段16と、ことを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
端末装置から送信される制御信号に基づき車載装置を制御する遠隔操作装置を備えた車両に搭載され、該車両の盗難を防止する盗難防止装置であって、
侵入者を検知する侵入者検知手段と、
前記遠隔操作装置が前記車載装置を制御している間は、前記侵入者検知手段の検知機能を制御する侵入検知制御手段と、
ことを特徴とする盗難防止装置。
【請求項2】
前記遠隔操作装置が前記車載装置を制御している間は、警報発生装置を停止する、
ことを特徴とする請求項1記載の盗難防止装置。
【請求項3】
前記侵入検知制御手段は、前記侵入者検知手段による侵入者の検知を停止する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の盗難防止装置。
【請求項4】
前記侵入検知制御手段が前記侵入者検知手段による侵入者の検知を停止する前に警報発生装置を停止し、前記侵入検知制御手段が前記侵入者検知手段による侵入者の検知を停止した後に警報発生装置を作動させる、
ことを特徴とする請求項3記載の盗難防止装置。
【請求項5】
前記侵入検知制御手段は、前記侵入者検知手段による侵入者の検知感度を低下させる、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の盗難防止装置。
【請求項6】
前記侵入検知制御手段は、前記侵入者検知手段による侵入者の検知するための反応時間を長くする、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の盗難防止装置。
【請求項7】
前記侵入検知制御手段は、前記車載装置の制御が終了した後、前記侵入者検知手段を検知機能を制御する前の作動状態に戻す、
ことを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載の盗難防止装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の盗難防止装置に関し、特に、端末装置から送信される制御信号に基づき車載装置を制御する遠隔操作装置を備えた車両に搭載され、該車両の盗難を防止する盗難防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
駐車中の車両に不審者が侵入するとそれを検知して警報を発したり運転者に通知するセキュリティ装置が知られている。侵入者の検知には種々の方法があるが、振動を検出する侵入センサにより構成される場合、侵入者が車両に侵入した場合に生じる打音や振動、ガラスの破壊振動等に基づき侵入者を検知する(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、車両に遠隔操作装置が搭載されている場合、運転者は端末装置を用いてリモート操作を行い遠隔地から車載装置を操作することができる。例えば、運転者が遠隔地からドアガラスを開閉操作した場合、操作信号を受信した車両は指定されたドアガラスを開閉制御する。
【特許文献1】特開2004−78365号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、リモート操作により車載装置が駆動されると車両に振動が生じ、侵入センサがそれを検知して誤作動してしまう場合がある。すなわち、特許文献1記載のセキュリティ装置のように駐車中は常に侵入センサが作動していると、リモート操作によっては侵入センサが誤作動し警報を吹聴するなど好ましくない状態となる。誤作動を避けるために、侵入センサの感度を駐車中一律に下げると慎重に行われる窃盗行為を検出できなくなるという不具合が生じる。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑み、リモート操作による振動が生じても誤作動を起こさず、また、セキュリティの低下を防止しうる車両の盗難防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記問題に鑑み、端末装置から送信される制御信号に基づき車載装置を制御する遠隔操作装置を備えた車両に搭載され、該車両の盗難を防止する盗難防止装置であって、侵入者を検知する侵入者検知手段と、遠隔操作装置が車載装置を制御している間は、侵入者検知手段の検知機能を制御する侵入検知制御手段と、ことを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、リモート操作による振動が生じても誤作動を起こさず、また、セキュリティの低下を防止しうる車両の盗難防止装置を提供することができる。
【0008】
また、本発明の一形態において、遠隔操作装置が車載装置を制御している間は、警報発生装置を停止する、ことを特徴とする。本発明によれば、警報発生装置自体を停止するので簡単な構成で盗難防止装置を実現できる。
【0009】
また、本発明の一形態において、侵入検知制御手段は侵入者検知手段による侵入者の検知を停止することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、侵入者検知手段による侵入者の検知を停止するので簡単な構成で盗難防止装置を実現できる。
【0011】
また、本発明の一形態において、侵入検知制御手段が侵入者検知手段による侵入者の検知を停止する前に警報発生装置を停止し、侵入検知制御手段が侵入者検知手段による侵入者の検知を停止した後に警報発生装置を作動させる、ことを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、警報発生装置を停止する時間が短時間で済むので、所定以上のセキュリティを確保できる。
【0013】
また、本発明の一形態において、侵入検知制御手段は侵入者検知手段による侵入者の検知感度を低下させることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、侵入者検知手段による侵入者の検知を完全に停止するよりもセキュリティを高く維持できる。
【0015】
また、本発明の一形態において、侵入検知制御手段は侵入者検知手段による侵入者の検知するための反応時間を長くする、ことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、侵入者検知手段による侵入者の検知を完全に停止するよりもセキュリティを高く維持できる。
【0017】
また、本発明の一形態において、侵入検知制御手段は、車載装置の制御が終了した後、侵入者検知手段を検知機能を制御する前の作動状態に戻すことを特徴とする。本発明によれば、車載装置の制御後は高いセキュリティ状態に戻すことができる。
【発明の効果】
【0018】
リモート操作による振動が生じても誤作動を起こさず、また、セキュリティの低下を防止しうる車両の盗難防止装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。図1は、本実施の形態の盗難防止装置が車両に適用されたリモート操作システムの全体構成図を示す。
【0020】
リモート操作システムは、車両5に搭載された車載装置の作動状態を時系列的に管理するサービスセンタ2と、ユーザがリモート操作する車両5と、ユーザが使用する端末装置4とを有して構成される。サービスセンタ2は、インターネット等のネットワーク1に接続されている。車両5及び端末装置4は、ネットワーク1に接続された基地局3と無線で通信可能に構成されている。リモート操作システムでは、端末装置4から入力された操作信号がサービスセンタ2を介して車両5へ発信され、車両5は操作信号に応じて車載装置を制御する。なお、ユーザとは、サービスセンタ2に登録されており携帯端末4から車両5を操作できるリモート操作システムを利用する者を言い、例えば、車両5の運転者である。
【0021】
携帯端末4は、例えば、携帯電話、携帯コンピュータ、電子手帳(パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA))、PHS(Personal Handyphone System)などである。すなわち、ネットワーク1を介してサービスセンタ2に接続でき、サービスセンタ2が要求する操作ができるものであればよい。なお、携帯端末4はサービスセンタ2を介さずに直接車両に操作信号を発信するものであってもよい。
【0022】
サービスセンタ2は、車両5とユーザ(携帯端末4)を仲介して種々のサービスをユーザに提供するものである。サービスセンタ2により車両5とユーザとが所定以上離れていても、盗難防止装置が第三者の車両5への侵入やエンジン始動等を監視してサービスセンタ2を介してユーザに通知したり、ユーザが車両5の車載装置を操作することが可能となる。
【0023】
なお、サービスセンタ2は、CPU、ROM、RAM、記憶装置、通信装置等からなるコンピュータを備え、ネットワーク1を介して携帯端末4及び車両5と通信する。
【0024】
車両5について説明する。図2は、車両5の有する遠隔作装置10と盗難防止装置20の機能ブロック図を示す。遠隔操作装置10は、送受信手段11及びコントローラ12を有するように構成され、コントローラ12により車載装置13が制御される。
【0025】
送受信手段21は、サービスセンタ2から発信された操作信号を受信回路により受信して、サービスセンタ2から発信された操作信号を復元する。復元された操作信号はコントローラ12に送出され、コントローラ12は運転者の操作の内容を判別し、判別結果に応じて車載装置13を制御する。
【0026】
車載装置13は、例えば、ドア、ドアウィンドウ、スライドルーフ、エアコン等である。ユーザが端末装置4を用いてドアウィンドウの閉操作を行うと、コントローラ12は操作信号に応じてドアウィンドウを開閉させるアクチュエータを駆動し、ドアウィンドウを開閉制御する。なお、ドア等の車載装置13は一例であり、リモート操作により例えば盗難防止装置20の作動のオンオフを制御してもよい。すなわち、車両に搭載される装置は全て車載装置である。
【0027】
盗難防止装置20は、盗難防止ECU14、侵入者検知手段17、ドア開閉スイッチ18、エンジンECU19、赤外線検出装置21、車内カメラ22及び警報発生器15を有するように構成される。侵入者検知手段17は、車両5に侵入者があった場合にこれを検知するセンサである。侵入者検知手段17は、例えば、車体の振動、車両のドアウィンドウが破壊される衝撃等、車体への衝撃に基づき侵入者を検知し、検知信号を出力する。振動を検知するセンサはどのようなものでもよいが、例えば、振動に基づき生成される波形信号から所定の特徴量を抽出し、車室内に侵入者がいるか否かの判断を行う。抽出する特徴量としては、ピーク値の大きさや、振動周波数や、しきい値を超えている時間・回数などである。
【0028】
ドア開閉スイッチ18はドアの開閉を検出するスイッチ、例えばカーテシスイッチであり、ドアの開閉を検出した場合に検出信号を出力する。赤外線検出装置21は車両周辺や車内から赤外線が検出された場合、車内に侵入しようとする者又は侵入者がいるとしてこれを検出して、検出信号を出力する。車内カメラ22は、車室内を向いて取り付けられたカメラであり、所定の時間間隔で撮影された一定方向の画像を比較し、画像が同じか否かに基づき車内に静止物以外の者、すなわち侵入者がいることを検出し、検出信号を出力する。エンジンECU19は、水温など各種のセンサ信号によりエンジンの運転状態を検出し,燃料噴射制御や点火時期制御など種々の制御を行うが、本実施の形態ではエンジンの始動を検出し、検出信号を出力する。
【0029】
盗難防止ECU14は、イグニションスイッチがオフ状態にされた後、ドアが開かれ更に閉じられてからドアロックされた場合に盗難防止装置20をセキュリティ作動状態とする。また、ユーザが任意のタイミングで設定できるように、キーレスエントリ用のキー等からドアロックを指示した場合や、専用の設定スイッチを操作した場合にセキュリティ作動状態としてもよい。
【0030】
盗難防止ECU14は、侵入者検知手段17、ドア開閉スイッチ18、エンジンECU19、赤外線検出装置21及び車内カメラ22と接続されており、それぞれが出力する信号が入力される。盗難防止装置20がセキュリティ作動状態の場合に、例えば侵入者検知手段17が侵入者を検知して検知信号を出力すると、警報発生器15がアラームを吹聴して侵入者が検知されたことを報知する。また、サービスセンタ2にその旨を通知してもよい。
【0031】
また、盗難防止ECU14は、侵入者検知手段17の検知機能を制御する侵入検知制御手段16を有する。侵入検知制御手段16は、遠隔操作装置10が車載装置13を制御している間、侵入者検知手段17の停止、感度の低下、侵入者を検知するまでの反応時間の増大化など、侵入者検知手段17の検知機能を制御する。
【0032】
盗難防止ECU14とコントローラ12は接続されおり、侵入検知制御手段16はコントローラ12による車載装置13の制御信号を監視して、遠隔操作装置10が車載装置13を制御するタイミングを検出している。
【実施例1】
【0033】
図3は、本実施例の盗難防止装置20の動作タイムチャートを表した図である。車両5は、(a)セキュリティー状態に示すように、既にセキュリティ作動状態となっている。したがって、車両5に侵入者が侵入した場合や、ドアが開閉された場合には警報発生器15からアラームが吹聴される状態である。
【0034】
ユーザが端末装置4を用いてドアウィンドウの開閉操作を行うと、遠隔操作装置10は、端末装置4から送信されたドアウィンドウの開閉の操作信号を受信する(時刻t1)。コントローラ12は、ドアウィンドウの操作信号を受信したことを示す受信信号を盗難防止ECU14に送出する。
【0035】
侵入検知制御手段16は受信信号が入力されると、侵入者検知手段17を停止する。したがって、時刻t1から後述の時刻t4までは侵入者検知手段17は、侵入者を検知しない。
【0036】
盗難防止ECU14は、侵入検知制御手段16が侵入者検知手段17を停止すると停止信号をコントローラ12に送出する。停止信号を受信したコントローラ12は、操作信号にしたがいドアウィンドウの開閉駆動を開始する(時刻t2)。
【0037】
ドアウィンドウが上死点又は下死点に到達すると、コントローラ12が所定のセンサによりドアウィンドウの開閉駆動の終了を検知し(時刻t3)、盗難防止装置20に終了信号を送出する。終了信号を受信すると侵入検知制御手段16は、侵入者検知手段17を作動させる(時刻t4)。
【0038】
このように、時刻t1から時刻t4までは侵入者検知手段17は侵入者を検知しない。したがって、ドアウィンドウの駆動による振動やドアの開放時に生じる風の侵入により侵入者検知手段17が誤作動することを防止できる。また、図3ではドアウィンドウを例に説明したが、侵入者検知手段17は車体への衝撃に基づき侵入者を検知するので、スライドルーフのように駆動により振動が生じる車載装置をリモート操作する場合であれば、侵入検知制御手段16が侵入者検知手段17を停止することで盗難防止装置20の誤作動を防止できる。
【0039】
侵入者検知手段17が停止されていても、時刻t1〜t4の間はセキュリティ作動状態が継続しているので、ドア開閉スイッチ18、エンジンECU19、赤外線検出装置21及び車内カメラ22による監視は継続している。したがって、ドアの開閉等により検出信号が出力された場合は盗難防止ECU14が警報発生器15からアラームを吹聴させることができ、セキュリティの低下防止とアラームの誤作動防止とを両立することができる。
【0040】
侵入検知制御手段16が侵入者検知手段17の検知機能を制御するか否かは、車両に振動が生じるか否かに基づきリモート操作毎に予め設定されている。したがって、図3のような制御は、予め設定されたリモート操作が行われた場合、盗難防止ECU14が侵入者検知手段17から出力される検知信号をマスクすればよいの、簡易なソフトウェア構成で実現できる。
【0041】
なお、図3では、t1<t2<t3<t4としたが、t1=t2であってもよいしt3=t4であってもよい。すなわち、侵入者検知手段17は振動を生じさせる車載装置が駆動されている間に停止されていればよい。
【実施例2】
【0042】
本実施例では、振動を生じさせる車載装置が駆動されている間は、セキュリティ状態を解除することでアラームの誤作動を防止する盗難防止装置について説明する。図4は、本実施例の盗難防止装置20の動作タイムチャートを表した図である。なお、図4において図3で説明した事項は説明を省略する。
【0043】
ユーザが端末装置4を用いてドアウィンドウの開閉操作を行うと、遠隔操作装置10は、端末装置4から送信されたドアウィンドウの開閉の操作信号を受信する(時刻t1)。コントローラ12は、ドアウィンドウの操作信号を受信したことを示す受信信号を盗難防止ECU14に送出する。
【0044】
盗難防止ECU14は、受信信号を入力されるとセキュリティ状態を解除状態に設定する。盗難防止ECU14がセキュリティ状態を解除状態にすると、侵入者検知手段17を含むドア開閉スイッチ18等の盗難防止のためのセンサが停止される。したがって、図4に示すように、侵入者検知手段17は、セキュリティ状態に同期して停止する(時刻t1)。したがって、時刻t1から後述の時刻t4まではセキュリティ状態が解除状態となり、いずれかのセンサが検出信号を出力しても警報発生器15からアラームが吹聴されない。
【0045】
盗難防止ECU14は、セキュリティ状態が解除状態になると解除信号をコントローラ12に送出する。解除信号を受信したコントローラ12は、操作信号にしたがいドアウィンドウの開閉駆動を開始する(時刻t2)。
【0046】
ドアウィンドウが上死点又は下死点に到達すると、コントローラ12が所定のセンサによりドアウィンドウの開閉駆動の終了を検知し(時刻t3)、盗難防止装置20に終了信号を送出する。終了信号を受信すると盗難防止ECU14は、セキュリティ状態を作動状態に設定する(時刻t4)。盗難防止ECU14がセキュリティ状態を作動状態にすると、侵入者検知手段17を含むドア開閉スイッチ18等の盗難防止のためのセンサも同期して作動する。
【0047】
このように、時刻t1から時刻t4までは盗難防止ECUが盗難を防止するためのアラームを吹聴することがない。したがって、ドアウィンドウの駆動による振動やドアの開放時に生じる風の侵入により侵入者検知手段17が誤作動することを防止できる。
【0048】
また、セキュリティ状態を解除状態に設定すれば侵入者検知手段17も同期して停止されるため、実施例1と比べてもより簡易なソフトウェア構成で実現できる。
【実施例3】
【0049】
本実施例では、侵入者検知手段17が停止されるまで一時的にセキュリティ状態を解除し、侵入者検知手段17が停止された後はセキュリティ状態を作動状態とする盗難防止装置について説明する。図5は、本実施例の盗難防止装置20の動作タイムチャートを表した図である。なお、図5において図3で説明した事項は説明を省略する。
【0050】
ユーザが端末装置4を用いてドアウィンドウの開閉操作を行うと、遠隔操作装置10は、端末装置4から送信されたドアウィンドウの開閉の操作信号を受信する(時刻t1)。コントローラ12は、ドアウィンドウの操作信号を受信したことを示す受信信号を盗難防止ECU14に送出する。
【0051】
盗難防止ECU14は、受信信号を入力されるとセキュリティ状態を解除状態に設定する。また、コントローラ12はドアウィンドウの開閉駆動を開始する。時刻t1からセキュリティ状態が解除状態となっているので、侵入者検知手段17がドアウィンドウの駆動による振動を侵入者と検知しても、警報発生器15からアラームは吹聴されない。
【0052】
また、侵入検知制御手段16は、盗難防止ECU14が受信信号を入力されると、侵入者検知手段17を停止させる(時刻t2)。これにより、時刻t2以降、侵入者検知手段17はドアウィンドウの駆動による振動を侵入者と検知しない。
【0053】
侵入検知制御手段16が侵入者検知手段17を停止すると、盗難防止ECU14はセキュリティ状態を作動状態に戻す(時刻t3)。したがって、時刻t3以降は、セキュリティ作動状態となるので、ドア開閉スイッチ18、エンジンECU19、赤外線検出装置21及び車内カメラ22による監視により、ドアの開閉等が検出された場合は盗難防止ECU14が警報発生器15からアラームを吹聴させることができる。
【0054】
ドアウィンドウが上死点又は下死点に到達すると、コントローラ12が所定のセンサによりドアウィンドウの開閉駆動の終了を検知し(時刻t4)、盗難防止装置20に終了信号を送出する。終了信号を受信すると盗難防止ECU14の侵入検知制御手段16は、侵入者検知手段17を作動させる(時刻t5)。
【0055】
本実施例によれば、ドアウィンドウの駆動による振動やドアの開放時に生じる風の侵入により侵入者検知手段17が誤作動することを防止できる。また、セキュリティ状態が解除状態になるのが、時刻t1〜t3と短いのでセキュリティの低下を短時間に抑えることができる。
【実施例4】
【0056】
本実施例では、振動を生じさせる車載装置が駆動されている間、侵入者検知手段17の検知感度を低下させ、盗難防止装置20が誤作動することを防止する盗難防止装置について説明する。図6は、本実施例の盗難防止装置20の動作タイムチャートを表した図である。なお、図6において図3で説明した事項は説明を省略する。
【0057】
ユーザが端末装置4を用いてドアウィンドウの開閉操作を行うと、遠隔操作装置10は、端末装置4から送信されたドアウィンドウの開閉の操作信号を受信する(時刻t1)。コントローラ12は、ドアウィンドウの操作信号を受信したことを示す受信信号を盗難防止ECU14に送出する。
【0058】
侵入検知制御手段16は、盗難防止ECU14が受信信号を入力されると、侵入者検知手段17の検知感度を低下させる。低下させる程度は、ドアウィンドウやスライドルーフなど開閉駆動した場合に生じる振動を予め調査しておき、これらの車載装置を駆動しても侵入者検知手段17が検知せず、かつ、車体の窃盗や車内窃盗に起因して生じる比較的大きな振動に対しては検知するように設定する。
【0059】
侵入検知制御手段16は侵入者検知手段17の検知感度を低下させるとコントローラ12に低下終了信号を送出する。コントローラ12は低下終了信号を受信すると、ドアウィンドウの開閉駆動を開始する(時刻t2)。上記のとおり、時刻t1から検知感度が低下しているので、侵入者検知手段17はドアウィンドウの駆動による振動を侵入者と検知しない。
【0060】
ドアウィンドウが上死点又は下死点に到達すると、コントローラ12が所定のセンサによりドアウィンドウの開閉駆動の終了を検知し(時刻t3)、盗難防止装置20に終了信号を送出する。終了信号を受信すると盗難防止ECU14の侵入検知制御手段16は、侵入者検知手段17の検知感度を元の検知感度に戻す(時刻t4)。
【0061】
したがって、本実施例によれば、ドアウィンドウの駆動による振動やドアの開放時に生じる風の侵入により侵入者検知手段17が誤作動することを防止できる。侵入者検知手段17の検知感度が低下していても、車体の窃盗や車内窃盗に起因する比較的大きな振動は検知するので、所定以上のセキュリティを保つことができる。
【0062】
また、時刻t1〜t4の間もセキュリティ作動状態が継続しているので、ドア開閉スイッチ18、エンジンECU19、赤外線検出装置21及び車内カメラ22による監視は継続している。したがってドアの開閉等が検出された場合は盗難防止ECU14が警報発生器15からアラームを吹聴させることができ、セキュリティの低下防止とアラームの吹聴の誤作動防止とを両立することができる。
【0063】
なお、本実施例においても実施例3と同様に、検知感度を低下させる間(時間T1)、セキュリティ状態を解除状態としてもよい。
【実施例5】
【0064】
本実施例では、振動を生じさせる車載装置が駆動されている間、侵入者検知手段17が振動を検知してもアラームの吹聴を遅らせる盗難防止装置について説明する。図7は、本実施例の盗難防止装置20の動作タイムチャートを表した図である。なお、図7において図3で説明した事項は説明を省略する。
【0065】
ユーザが端末装置4を用いてドアウィンドウの開閉操作を行うと、遠隔操作装置10は、端末装置4から送信されたドアウィンドウの開閉の操作信号を受信する(時刻t1)。コントローラ12は、ドアウィンドウの操作信号を受信したことを示す受信信号を盗難防止ECU14に送出する。
【0066】
侵入検知制御手段16は、盗難防止ECU14が受信信号を入力されると、侵入者検知手段17が振動を検知するまでの検知時間を通常よりも長く設定する。検知時間は、通常、早期に窃盗行為を検知するため数秒程度に設定されているが、侵入検知制御手段16は、ドアウィンドウやスライドルーフの開閉時間(例えば5〜10秒程度)に応じて予め定められた時間を検知時間に設定する。
【0067】
侵入者検知手段17は振動を検知しても検知時間が経過するまで検知信号を出力しないので、盗難防止ECU14は、車載装置の駆動による振動に基づくアラームを吹聴しない。
【0068】
侵入検知制御手段16は侵入者検知手段17の検知時間を長く設定するとコントローラ12に設定終了信号を送出する。コントローラ12は設定終了信号を受信すると、ドアウィンドウの開閉駆動を開始する(時刻t2)。上記のとおり、時刻t1から検知時間が長く設定されているので、侵入者検知手段17はドアウィンドウの駆動により検知信号を出力しない。
【0069】
ドアウィンドウが上死点又は下死点に到達すると、コントローラ12が所定のセンサによりドアウィンドウの開閉駆動の終了を検知し(時刻t3)、盗難防止装置20に終了信号を送出する。なお、予め定められたドアウィンドウの開閉のための時間が経過した後は侵入者を検知することが好ましいので、ドアウィンドウの開閉駆動の終了を検知しなくとも長めに設定された検知時間が経過したら、盗難防止装置20に終了信号を送出してもよい。
【0070】
終了信号を受信すると侵入検知制御手段16は、侵入者検知手段17の検知時間を元の検知時間に戻す(時刻t4)。
【0071】
図8は本実施例の盗難防止装置が行う処理の流れを示すフローチャート図である。盗難防止ECU14が受信信号を入力されると(ステップS11)、侵入検知制御手段16が検知時間を通常よりも長く設定する(ステップS12)。なお、受信信号を入力された時刻が図7の時刻t1に相当する。
【0072】
盗難防止装置ECU14は、長く設定された検知時間が経過したか否かを経過時間が経過するまで繰り返す(ステップS13)。検知時間が経過する間が図7の時刻t1〜t4に相当するので、この間にコントローラ12は、ドアウィンドウの開閉駆動を行う。
【0073】
経過時間が経過すると、侵入検知制御手段16は検知時間を元に戻す(ステップS14)。以降は、通常の検知時間に基づき侵入者検知手段17が検知される。したがって、時刻t4以降に振動が検知されるような場合、侵入者検知手段17が侵入者を検知できる。
【0074】
本実施例によれば、振動を生じさせる車載装置が駆動されている間は侵入者検知手段17の検知時間を長く設定することで、車載装置の駆動による警報発生器15の誤作動を防止できる。本実施例の盗難防止装置20は、侵入者検知手段17の検知時間を長く設定するだけなので、容易に実現できる。また、通常より長く設定された検知時間の長さはドアウィンドウ等が開閉する時間と同程度であるので、一般にはそれよりも長時間となる窃盗行為は検知可能となる可能性が高く、所定以上のセキュリティを保つことができる。
【0075】
また、時刻t1〜t4の間もセキュリティ作動状態が継続しているので、ドア開閉スイッチ18、エンジンECU19、赤外線検出装置21及び車内カメラ22による監視は継続している。したがってドアの開閉等が検出された場合は盗難防止ECU14が警報発生器15からアラームを吹聴させることができ、セキュリティの低下防止とアラームの吹聴の誤作動防止とを両立することができる。
【0076】
以上説明したように、本実施の形態の盗難防止装置は、車両全体としてのセキュリティは維持しながら、リモート操作に起因する振動・揺れの発生が原因でセキュリティシステムが作動することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】盗難防止装置が車両に適用されたリモート操作システムの全体構成図である。
【図2】車両の有する遠隔作装置と盗難防止装置の機能ブロック図である。
【図3】実施例1の盗難防止装置の動作タイムチャートを表した図である。
【図4】実施例2の盗難防止装置の動作タイムチャートを表した図である。
【図5】実施例3の盗難防止装置の動作タイムチャートを表した図である。
【図6】実施例4の盗難防止装置の動作タイムチャートを表した図である。
【図7】実施例5の盗難防止装置の動作タイムチャートを表した図である。
【図8】実施例5の盗難防止装置が行う処理の流れを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0078】
4 端末装置
5 車両
10 遠隔操作装置
16 侵入検知制御手段
17 侵入者検知手段
20 盗難防止装置




 

 


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