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発明の名称 車両遠隔操作システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15506(P2007−15506A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−197788(P2005−197788)
出願日 平成17年7月6日(2005.7.6)
代理人 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
発明者 渡辺 篤 / 安達 章人 / 三橋 麗子
要約 課題
車両ユーザがその時点での車室内の状況を考慮した上で遠隔操作の実行を要求できるようにした車両遠隔操作システムを提供すること。

解決手段
車両ユーザからの遠隔操作要求に応じて要求された操作を車両に実行させる車両遠隔操作システムにおいて、車両状態が通知されたのを受けてユーザが車両を遠隔的にドアロックした後、車室内に移動体が検知されたときに所定のリモート操作が可能となる。上記所定のリモート操作とは、例えば、A)車両周囲への迷惑対応のためのリモート操作、B)車両の安全性を確保するためのリモート操作、及び/又は、C)車室内の快適性を確保し、向上させるためのリモート操作、である。
特許請求の範囲
【請求項1】
車両ユーザからの遠隔操作要求に応じて要求された操作を車両に実行させる車両遠隔操作システムであって、
車両状態が通知されたのを受けてユーザが車両を遠隔的にドアロックした後、車室内に移動体が検知されたときに所定のリモート操作が可能となる、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項2】
請求項1記載の車両遠隔操作システムであって、
前記車室内に移動体が検知されたとき、車両状態を表す所定の情報がユーザへ伝達される、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項3】
請求項2記載の車両遠隔操作システムであって、
前記所定の情報は、車室内を撮像した画像データである、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項4】
請求項1記載の車両遠隔操作システムであって、
前記所定のリモート操作は、車両周囲への迷惑対応のためのリモート操作である、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項5】
請求項4記載の車両遠隔操作システムであって、
前記車両周囲への迷惑対応のためのリモート操作は、ホーン吹鳴設定操作である、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項6】
請求項4記載の車両遠隔操作システムであって、
前記車両周囲への迷惑対応のためのリモート操作は、点灯機器設定操作である、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項7】
請求項1記載の車両遠隔操作システムであって、
前記所定のリモート操作は、車両の安全性を確保するためのリモート操作である、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項8】
請求項7記載の車両遠隔操作システムであって、
前記車両の安全性を確保するためのリモート操作は、手動操作機器の無効化操作である、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項9】
請求項7記載の車両遠隔操作システムであって、
前記車両の安全性を確保するためのリモート操作は、ウィンドウガラス挟み込み防止装置の閾値設定操作である、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項10】
請求項7記載の車両遠隔操作システムであって、
前記車両の安全性を確保するためのリモート操作は、スマートエントリーシステムの閉じ込み防止機能の設定操作である、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項11】
請求項1記載の車両遠隔操作システムであって、
前記所定のリモート操作は、車室内の快適性を向上させるためのリモート操作である、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項12】
請求項11記載の車両遠隔操作システムであって、
前記車室内の快適性を向上させるためのリモート操作は、空調装置操作である、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項13】
請求項11記載の車両遠隔操作システムであって、
前記車室内の快適性を向上させるためのリモート操作は、オーディオビジュアル装置操作である、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
【請求項14】
請求項11記載の車両遠隔操作システムであって、
前記車室内の快適性を向上させるためのリモート操作は、サンシェード装置操作である、ことを特徴とする車両遠隔操作システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、車両ユーザからの遠隔操作要求に応じて要求された操作を車両に実行させる車両遠隔操作システムに係り、特に、車両ユーザがその時点での車室内の状況を考慮した上で遠隔操作の実行を要求できるようにした車両遠隔操作システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両ユーザからの遠隔操作要求に応じて要求された操作を車両に実行させる装置/システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された装置/システムは、ユーザが携帯電話を利用してウィンドウ閉やハザードランプ消灯などの車両操作を遠隔で実行させるものである。
【特許文献1】特開2004−102939号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の従来装置/システムでは、運転者が車両の現在の状況を十分に把握しないまま遠隔操作を要求することになり得るため、車両の現在の状況に照らして適切でない遠隔操作が要求される可能性がある。
【0005】
より具体的には、車室内に人又は動物が存在する状態で遠隔操作によりドアロック操作を実行してしまった場合、該人又は動物を車室内に閉じ込めてしまうことになる。イグニッション(IG)オフの状態にある車両の車室内に閉じ込められた場合、外気温や日射状況によっては車室内の温度が非常に高くなってしまう場合もあり得るため、閉じ込められた人又は動物の健康状態に悪影響を与える可能性がある。
【0006】
一方で、車室内に人又は動物が存在する状態では遠隔操作によるドアロック操作を一切受け付けないものとしてしまうと、ドアはアンロック状態のまま放置されることとなり、セキュリティ上好ましくない。
【0007】
また、従来、超音波や熱源画像を利用してドアロックの状態で車室内に人等の存在が検知されたときにホーンを吹鳴するなどして警報を発する侵入検知システムも知られている。この侵入検知システムが車両に備えられていれば、遠隔操作によるドアロックにより人又は動物が車室内に閉じ込められると侵入検知センサが作動することになり、車両ユーザは閉じ込め状態が発生したことは把握できるが、遠隔操作システムが安全のためドアロックは許すがドアアンロックは許さないシステム設計になっている場合には遠隔操作により閉じ込められた人又は動物を救出できない。
【0008】
さらには、仮に侵入検知システムにより人又は動物が車室内に閉じ込められたことが判明し、且つシステム上ドアアンロックが遠隔操作可能であったとしても、閉じ込められた人が例えば痴呆症を患っている高齢者や小さい子供であった場合などにはむしろドアをロックしたままとして車室内に留まってもらった方が危険が少ないと判断できる場合もあり得る。この場合、結局、上述の閉じ込められた際の車室内環境の問題に戻ることになる。加えて、侵入異常発生時にホーンを吹鳴させる侵入検知システムの場合、車室内に留まってもらった人又は動物が動くたびに侵入異常が検知されてホーンが吹鳴し、車両周囲に迷惑を及ぼす可能性がある。侵入検知時にハザードランプやヘッドライトが点滅・点灯するシステムの場合も同様に周囲への迷惑となり得る。
【0009】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、車両ユーザがその時点での車室内の状況を考慮した上で遠隔操作の実行を要求できるようにした車両遠隔操作システムを提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、車両ユーザからの遠隔操作要求に応じて要求された操作を車両に実行させる車両遠隔操作システムであって、車両状態が通知されたのを受けてユーザが車両を遠隔的にドアロックした後、車室内に移動体が検知されたときに所定のリモート操作が可能となる、車両遠隔操作システムである。
【0011】
この一態様において、上記所定のリモート操作は、例えば、A)車両周囲への迷惑対応のためのリモート操作、B)車両の安全性を確保するためのリモート操作、及び/又は、C)車室内の快適性を確保し、向上させるためのリモート操作、である。
【0012】
上記A)車両周囲への迷惑対応のためのリモート操作とは、人又は動物を車室内に留めておく際に車両周囲への迷惑を抑える観点から、例えば、A−1)ホーン吹鳴設定操作(例えば、吹鳴パターンや音質を耳障りでないように変更する)や、A−2)点灯機器設定操作(例えば、ハザードランプやヘッドライトの点滅・点灯パターンを変更する)、などである。
【0013】
上記B)車両の安全性を確保するためのリモート操作とは、車室内の人又は動物による不要な操作により車両が危険な状態になるのを防止する観点から、例えば、B−1)手動操作機器(スイッチ、ボタン、レバー等)の無効化操作や、B−2)ウィンドウガラス挟み込み防止装置の閾値設定操作や、B−3)スマートエントリーシステムの閉じ込み防止機能の設定操作(例えば、電子キーが車室内に存在しても車内からのドアロックを許可する)、などである。
【0014】
上記C)車室内の快適性を確保・向上させるためのリモート操作とは、車室内に留まる人又は動物が快適に過ごせるようにする観点から、例えば、C−1)快適な車室内温度を実現するための空調装置操作(冷房/暖房/除湿)や、C−2)車室内の人又は動物を和ませるためのオーディオビジュアル装置操作(音楽や映像を流す)や、C−3)車室内を暗くして眠らせるためのサンシェード装置操作、などである。
【0015】
この一態様によれば、遠隔操作によるドアロックで人又は動物を車室内に閉じ込めてしまった場合、車両ユーザは、車室内の状況を画像を通じて視認した上で、車室内に保護すべき子供又は動物がいる場合には、車両周囲への迷惑を最小限にしたり、車両の安全を確保したり、車室内の快適性を向上させたりすることができ、車両のセキュリティと車室内の人又は動物の保護とを両立させることができる。
【0016】
なお、この一態様において、遠隔操作を実行しようとする車両ユーザが遠隔操作実行前に遠隔操作の対象となる車両の車室内の様子を知ることができるように、車室内に移動体が検知されたとき、車両状態を表す所定の情報(例えば、車室内を撮像した画像データ、又は、該画像データを閲覧できるWebページのURL)がユーザへ伝達されることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、車両ユーザがその時点での車室内の状況を考慮した上で遠隔操作の実行を要求できるようにした車両遠隔操作システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。なお、ドアロック状態下で車室内への侵入異常を検知するセキュリティシステムの基本概念、主要なハードウェア構成、作動原理、及び基本的な制御手法等については当業者には既知であるため、詳しい説明を省略する。
【実施例】
【0019】
図1〜5を用いて、本発明の一実施例に係る車両遠隔操作システムについて説明する。本実施例に係る車両遠隔操作システム100では、遠隔操作の対象となる車両101に既述のような侵入検知システムが搭載されているものとし、遠隔操作によるドアロック直後に侵入異常が検知された場合には車室内画像がセンタ102へアップロードされるようにするものである。
【0020】
まず、本実施例に係る車両遠隔操作について、システム全体の概略を図1を用いて説明する。
【0021】
本実施例に係る車両遠隔操作システム100は、遠隔操作の対象となる車両101と、例えば車両製造業者や自動車小売店や或いは専門業者などにより管理・運営された通信局であるセンタ(遠隔操作装置)102と、車両ユーザ(オーナー)が保持する通信端末103とから構成される。
【0022】
車両ユーザは、通信端末103を利用して、センタ102を通じて車両101に所定の操作を実行させる。また、この遠隔操作は、原則として、車両101がIGオフの状態でないと許容されない。
【0023】
遠隔操作の対象となる車両101は、IGオフされたときに、自車両の車両状態(例えば、ドアがロックされていない、など)をセンタ102へ通知する。
【0024】
以降、車両101は、車両状態が(例えばローカル操作により)変更されるたびに、自車両の車両状態をセンタ102へ通知する。
【0025】
通知を受けたセンタ102は、上記車両状態について車両ユーザの通信端末103に電子メールの形式で送信・通知する。
【0026】
通知を受けた車両ユーザは、通信端末103を利用してセンタ102へ遠隔操作命令(例えば、ドアロック)を送信することができる。これは、センタ102が提供するWebページに通信端末103を利用してアクセスし、ユーザ認証を行った上で、Webページ上にて行われる。
【0027】
センタ102は、車両ユーザからドアロック操作要求を受信すると、ドアロック操作を実行するように車両101(の車載装置101’)へ命令する。操作命令を受けた車両101は、ドアロックを実行する。
【0028】
このとき、車室内に人又は動物が存在していれば、侵入検知システムが作動して侵入異常が検知されることになる。この場合、本実施例に係る車両101(の車載装置101’)は、車室内の様子を撮像し、得られた画像データをセンタ102へアップロードする。
【0029】
車両ユーザは、センタ102にアップロードされた車室内画像を確認した上で、車両101の車室内にいる人又は動物が保護を必要とする場合、車両周囲への迷惑を軽減するための操作、安全確保のための操作、及び/又は、車室内快適性確保・向上のための遠隔操作をセンタ102へ更に要求することができる。
【0030】
このような概略の本実施例に係る車両遠隔操作システムについて、以下、図2〜10を用いて、構成及び処理の流れをより詳細に説明する。
【0031】
図2は、遠隔操作の対象となる車両101に搭載され、センタ102から指示された操作を実行する車載装置101’の概略構成図である。
【0032】
車載装置101’は、センタ102との間で情報を送受信するための送受信部201と、車載装置101’の各部を制御する制御部202とを有する。
【0033】
車載装置101’は、更に、車両101の車室内への人等の侵入を検知する侵入検知部203を有する。本実施例において、侵入検知部203は、従来通りの侵入検知システムであって、ドアロック状態において車室内に人等の存在を検知すると、侵入警報を発すると共に、ホーンを吹鳴し、ハザードランプを点滅させ、さらにヘッドライトを点灯させるものとする。
【0034】
車載装置101’は、更に、車両101の車室内を撮像する車室内画像撮像部204を有する。本実施例において、車室内画像撮像部204は、例えば、スチールカメラ又はビデオカメラであり、例えば広角レンズを備え、ルームミラー上に設置されると、車室内の略全域を撮像することができるため好ましい。
【0035】
なお、侵入検知部203と車室内画像撮像部204とは一体の装置であってもよい。
【0036】
車載装置101’は、更に、車両状態を監視すると共に、各種操作を実行して車両状態を切り替える車両状態監視・制御部205を有する。
【0037】
車載装置101’は、更に、車両101の車室内の環境を調整する車室内環境調整部206を有する。本実施例において、車室内の環境とは、例えば、車室内の温度、車室内の湿度、車室内に流される音楽(又は音声メッセージ)、車室内に設置されたモニタに映し出される映像(又は文字情報)、などを指すものとし、車室内環境調整部206はエアコンやオーディオシステムを制御してこれらを自在に調整できるものとする。
【0038】
制御部202は、車両101のIGがオフにされると、車両状態監視・制御部205により検出された自車両101の車両状態情報を送受信部201を通じてセンタ102へ通知する。
【0039】
また、制御部202は、遠隔操作に基づいて実行されたドアロック操作直後に侵入検知部203により侵入異常が検知された(すなわち、ドアロック状態下において車室内に人又は動物の存在が検知された)とき、車室内画像撮像部204を制御して車室内画像(動画又は静止画)を撮像させ、その画像データを侵入警報と共に送受信部201を通じてセンタ102へアップロードする。
【0040】
さらに、制御部202は、送受信部201によりセンタ102から車両状態に関する操作命令が受信されると、車両状態監視・制御部205を制御して当該操作を実行させる。
【0041】
図3は、車両ユーザからの要求に応じて車両101(の車載装置101’)に要求された操作を実行させるセンタ(車両遠隔操作装置)102の概略構成図である。
【0042】
センタ102は、車載装置101’との間で情報を送受信するための送受信部301と、センタ102の各部を制御する制御部302とを有する。
【0043】
センタ102は、更に、車両ユーザが通信端末103を利用してアクセス可能なWebページを提供すると共に、通信端末103へ電子メールを送信することが可能なインターネットサーバ機能部303を有する。
【0044】
制御部302は、送受信部301によりIGオフされた車両101の車載装置101’から車両状態情報が受信されると、インターネットサーバ機能部303を制御してその車両状態情報を車両ユーザに伝達する内容の電子メールを当該車両のオーナーの通信端末103(のメールアドレス)へ送信する。
【0045】
また、制御部302は、インターネットサーバ機能部303を通じて車両ユーザから車両101に対する遠隔操作が要求されると、当該操作を車両101(の車載装置101’)に実行させる操作命令を生成し、車両101へ送信する。
【0046】
図4は、車両ユーザが遠隔操作を実行するのに利用する通信端末103の概略構成図である。本実施例において、通信端末103は、例えば、インターネット接続が可能な携帯電話である。あるいは、代替例として、PDAやノートブックPCなどのコンピュータ端末であってもよく、或いは、デスクトップPCなどの固定端末であってもよい。
【0047】
通信端末103は、センタ102のインターネットサーバ機能部303から電子メールを受信すると共に、インターネットサーバ機能部303が提供するWebページへアクセスするためのインターネット接続部401と、通信端末103の各部を制御する制御部402とを有する。
【0048】
通信端末103は、更に、車両ユーザが通信端末103に任意の文字列を入力したり、メニュー項目を選択・決定したりするためのユーザ入力部403を有する。
【0049】
通信端末103は、更に、受信した電子メールやアクセスしたWebページをユーザに視覚的に提示する表示部404を有する。本実施例において、表示部404は、例えば、小型のLCD(液晶ディスプレイ)を含む。あるいは、代替例として、ユーザ入力部403及び表示部404が一体化され、タッチパネルとして実現されてもよい。
【0050】
各装置がこのような構成を有する本実施例における車両遠隔操作の処理の流れについて、次いで、図5を用いて説明する。図5は、本実施例に係る遠隔操作処理のシーケンス図である。
【0051】
車両101がIGオフされると、車両101の車載装置101’の制御部202は、車両状態監視・制御部203により検出された車両101の車両状態(ここでは、一例として、ドアアンロック)を送受信部201によりセンタ102へ報告する(S501)。この車両状態のセンタ102への通知は、車両101において例えば別のユーザによるローカル操作により車両状態が変更されるたびに適宜行われる。
【0052】
センタ102側では、送受信部301により車両101の車両状態情報が受信されると、制御部302は、その車両状態情報をインターネットサーバ機能部303によりその車両状態情報を電子メールの形式で車両101のユーザの通信端末103宛に送信する(S502)。
【0053】
このとき、上記電子メールには、遠隔操作要求のためのWebページへのリンクが含まれており、通信端末103においてこの電子メールを受信し、表示部404を通じて確認した車両ユーザは、ユーザ入力部403を利用して当該リンクを選択することにより、ユーザ認証を経て遠隔操作を要求するためにWebページにアクセスすることができる。
【0054】
このように、上記車両状態を車両ユーザに通知する電子メールには、その車両状態を踏まえて何らかの遠隔操作を要求するか否かについての車両ユーザへの問い合わせを含む。
【0055】
車両ユーザが通信端末103から上記遠隔操作要求のためのWebページにて遠隔操作(ここでは、一例として、ドアロック)の実行を要求すると(S503)、センタ102は、車両101の車載装置101’にドアロック操作の実行を命じる(S504)。
【0056】
車両101の車載装置101’は、センタ102からドアロック操作命令を受信すると、指示通り、車両101においてドアロック操作を実行する(S505)。
【0057】
次いで、車載装置101’の制御部202は、侵入検知部203により侵入異常が検知されたか否かを判断する(S506)。車室内に人又は動物が存在する状況下において遠隔操作によりドアロックが実行された場合には、侵入異常の警報が発せられることになる。
【0058】
侵入異常が検知された場合(S506の「YES」)、車載装置101’の制御部202は、車室内画像撮像部204を制御して車両101の車室内の様子を撮像させ、撮像した画像データを侵入警報信号と共に送受信部201を通じてセンタ102へアップロードする(S507)。
【0059】
他方、侵入異常が検知されなかった場合(S506の「NO」)、車室内に閉じ込められた人又は動物は存在せず、遠隔操作は正常に終了したものと判断され、後述するS513へ進む。
【0060】
センタ102は、ドアロック操作命令を車両101へ送信後、侵入警報と共に車室内画像がアップロードされてきた場合(S507)、インターネットサーバ機能部303により侵入警報を伝える電子メールに車室内画像データを添付して車両ユーザの通信端末103へ送信する(S508)。車室内画像データを通信端末103に送信する代わりに、当該車室内画像データを所定のWebページ上でユーザ認証により車両ユーザのみが閲覧可能となるように設定し、当該WebページのURLのみを通信端末103へ送信するようにしてもよい。
【0061】
車両ユーザは、通信端末103を利用して車室内画像を閲覧し、車室内に存在する人及び/又は動物を確認し、対処方法を判断する(S509)。具体的には、車室内に存在する人又は動物が車室内に留めて保護すべき子供やペットなどである場合には、車両周囲への迷惑対応のための操作、当該子供やペットの安全性を確保するための操作、及び/又は、車室内の快適性を確保・向上させるための操作を適宜選択して遠隔操作で実行する。詳しくは後述する。
【0062】
このように、車両ユーザは、車室内画像を確認の上、保護が必要な場合には適宜必要な遠隔操作を選択し、要求する(S510)。ここで、選択された遠隔操作は、例えば車室内画像が提示された後、確認ボタンを押すことによって初めてセンタ102へ要求可能になるように設計・設定されるなどして、要求を受けたセンタ102が車両ユーザが車室内画像を確認済みであることを把握できるようにすることが好ましい。
【0063】
センタ102の制御部302は、送受信部301を利用して、車両ユーザから要求された操作を車両101(の車載装置101’)へ送信する(S511)。
【0064】
車両101側では、送受信部201によりセンタ102からの操作命令が受信されると、制御部202は、車両状態監視・制御部205及び車室内環境調整部206に指示して、ユーザ選択操作を実行させる(S512)。
【0065】
操作の実行が完了すると、車載装置101’の制御部202は、送受信部201を通じて、センタ102に操作完了通知を送信する(S513)。
【0066】
次いで、センタ102側では、送受信部301により車両101からの操作完了通知が受信されると、制御部302は、インターネットサーバ機能部304に指示して、車両ユーザが要求した遠隔操作が実行完了した旨を伝達する完了通知メールを生成させ、通信端末103宛に送信させる(S514)。
【0067】
次いで、S509における操作選択について、図6を用いて詳述する。図6は、本実施例において車室内画像確認時の遠隔操作選択処理の流れを示すフローチャートである。
【0068】
まず、車室内にいるのが保護すべき子供や動物であるか否かを判断する(S601)。車室内に留めて保護する必要がない場合(S601の「NO」)、S602以降の処理を行う必要はない。
【0069】
車室内にいるのが保護すべき子供や動物である場合(S601の「YES」)、上述のように当該子供又は動物が車室内で動くたびに侵入異常が検知され、ホーン吹鳴、ハザードランプ点滅、及び、ヘッドライト点灯が実行されて周囲に迷惑が掛かり得るため、次いで、車両周囲への迷惑対応を実施するか否かを判断する(S602)。
【0070】
迷惑対応を実施する場合(S602の「YES」)、次いで、ホーン、ハザードランプ、及び/又は、ヘッドライトの操作を無効化し、侵入異常が検知されても以後はこれらの操作が行われないようにするか否かを判断する(S603)。無効化を行う場合(S603の「YES」)、無効化する1つ以上の操作を選択する(S604)。ホーン、ハザードランプ、及び、ヘッドライト以外にも、例えば、ワイパー操作やトランク開閉操作なども併せて無効化されてもよい。
【0071】
無効化する操作が適宜選択された後、次に、ホーン、ハザードランプ、及び/又は、ヘッドライトの設定を変更し、侵入異常が検知されたときに以後は変更された設定でこれらの操作が行われるようにするか否かを判断する(S605)。設定を変更する場合(S605の「YES」)、設定を変更する1つ以上の操作を選択する(S606)。設定変更の一例を下記の表1に示す。
【0072】
【表1】


S602〜S606において迷惑対応操作が適宜選択された後、次に、車両の安全性を確保のために、車室内の子供や動物が誤って操作することのないように一部の車両操作を無効化するか否かを判断する(S607)。無効化する場合(S607の「YES」)、無効化する1つ以上の車両操作を選択する(S608)。無効化する車両操作の一例を下記の表2に示す。
【0073】
【表2】


S607〜S608において無効化操作が適宜選択された後、次に、車両の安全性を確保のために、車室内の子供や動物が誤って操作して悪影響が生じないように一部の車両操作の設定を変更するか否かを判断する(S609)。設定を変更する場合(S609の「YES」)、設定を変更する1つ以上の車両操作を選択する(S610)。設定を変更する車両操作の一例を下記の表3に示す。
【0074】
【表3】


S607〜S610において安全確保のための操作が適宜選択された後、次に、車室内の快適性を確保・向上させるための操作を実行するか否かを判断する(S611)。快適化操作を実行する場合(S611の「YES」)、実行する1つ以上の快適化操作を選択する(S612)。快適化操作の一例を下記の表4に示す。
【0075】
【表4】


このようにして選択された操作は、センタ102経由で車両101(の車載装置101’)へ伝達され、実行される(S613)。
【0076】
これにより、車室内に保護すべき子供又は動物がいる際に、車両周囲への迷惑を最小限にしたり、車両の安全を確保したり、車室内の快適性を向上させたりすることができ、当該子供又は動物を安心して車室内に留めておくことができる。
【0077】
なお、図6における各操作の選択は、項目ごとにその都度ユーザが表示されたメニューの中から任意のものを選択するようにしてもよく、或いは、各項目における所定の選択をパッケージ化して(例えば、「保護パターン1」、「保護パターン2」・・・等、又は、「子供保護」、「ペット保護」、及び、「子供/ペット保護」、などの選択可能パッケージを用意する)ユーザが一度の選択で済むようにしてもよい。
【0078】
このように、本実施例によれば、遠隔操作によるドアロックで人又は動物を車室内に閉じ込めてしまった場合、車両ユーザは、車室内の状況を画像を通じて視認した上で、車室内に保護すべき子供又は動物がいる場合には、車両周囲への迷惑を最小限にしたり、車両の安全を確保したり、車室内の快適性を向上させたりすることができ、車両のセキュリティと車室内の人又は動物の保護とを両立させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、車両遠隔操作システムに利用できる。遠隔操作の対象となる車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】車両遠隔操作システムの全体の概略を示す図である。
【図2】遠隔操作対象車両に搭載された本発明の一実施例に係る車載装置の概略構成図である。
【図3】本発明の一実施例に係るセンタ(車両遠隔操作装置)の概略構成図である。
【図4】本発明の一実施例に係る通信端末の概略構成図である。
【図5】本発明の一実施例に係る遠隔操作処理のシーケンス図である。
【図6】保護すべき人/動物が車室内にいる場合の本発明の一実施例に係る遠隔操作選択処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0081】
100 車両遠隔操作システム
101 車両
101’車載装置
102 センタ(通信局)
103 通信端末
201 送受信部
202 制御部
203 侵入監視部
204 車室内画像撮像部
205 車両状態監視・制御部
206 車室内環境調整部
301 送受信部
302 制御部
303 インターネットサーバ機能部
401 インターネット接続部
402 制御部
403 ユーザ入力部
404 表示部




 

 


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