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発明の名称 車両用灯具および車両用灯具の取付構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15453(P2007−15453A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−196626(P2005−196626)
出願日 平成17年7月5日(2005.7.5)
代理人 【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
発明者 廣瀬 朗充 / 岩渕 政男
要約 課題
従来の車両用灯具では、衝突時に後退許容手段が破断した際に、レンズがハウジングから脱落したりする場合がある。

解決手段
ランプハウジング2に設けられている凹形状のシール溜め部22と、ランプレンズ3に設けられているシール脚部31と、シール溜め部22とシール脚部31との間に介在されているシール部材6と、を備える。ランプレンズ3に応力が作用したときに破断してランプレンズ3がランプハウジング2に対して移動するための破断部25が、シール溜め部22に設けられている。この結果、衝突時にシール溜め部22の破断部25が破断してランプレンズ3がランプハウジング2に嵌まり込む。このために、ランプレンズ3がランプハウジング2から脱落したりするようなことがないので、ランプレンズ3の再利用(リサイクル)に貢献することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
衝突時に衝撃を緩和する構造を有する車両用灯具において、
車体側に取り付けられるランプハウジングと、
前記ランプハウジングと共に灯室を区画するランプレンズと、
前記ランプハウジングに設けられている凹形状のシール溜め部と、
前記ランプレンズに設けられているシール脚部と、
前記シール溜め部と前記シール脚部との間に介在されているシール部材と、
を備え、
前記シール溜め部には、前記ランプレンズに応力が作用したときに破断して前記ランプレンズが前記ランプハウジングに対して前記ランプハウジング側に移動するための破断部が設けられている、
ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記ランプレンズには、前記ランプレンズが移動する際のガイドとなり、かつ、前記ランプレンズが移動できるスペースを確保するためのガイド部が前記シール脚部から連続して設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記シール部材は、前記シール溜め部またはおよび前記シール脚部から剥離可能なシール部材である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記ランプレンズは、車体に装備された場合に車体パネルに対して外側に露出し、
前記ランプレンズには、前記ランプレンズが移動する際に前記車体パネルに当たって前記車体パネルの先端部を内側に変形させる当接部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
【請求項5】
衝突時に衝撃を緩和する構造を有する車両用灯具を車体に装備するための取付構造において、
前記の請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用灯具と、
前記車両用灯具のランプハウジングを前記車体に取り付ける取付部と、
前記ランプハウジング側を覆い、かつ、前記車両用灯具のランプレンズを外側に露出させる車体パネルと、
前記ランプレンズと前記車体パネルとに相互に設けられており、前記ランプレンズが移動する際に相互に当たって前記車体パネルの先端部を内側に変形させる当接部と、
を備える、ことを特徴とする車両用灯具の取付構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、衝突時に衝撃を緩和する構造を有する車両用灯具に関するものである。また、この発明は、衝突時に衝撃を緩和する構造を有する車両用灯具を車体に装備するための取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用灯具および車両用灯具の取付構造(以下、「車両用灯具装置」と称する)は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用灯具装置について説明する。従来の車両用灯具装置は、車体側に取り付けられるハウジングと、このハウジングと共に灯室を区画するレンズと、衝突時にレンズをハウジングに対して後退させる後退許容手段と、を備えるものである。そして、車体に装備した車両用灯具のレンズにもの(歩行者や自転車やその他の物など)が衝突すると、後退許容手段が破断してレンズがハウジングに対して後退し、この結果、ものへの衝撃を緩和することができる。
【0003】
ところが、従来の車両用灯具装置は、ハウジングのレンズ支持部とハウジングの車体取付部との間に後退許容手段を設けたものであるから、衝突時に後退許容手段が破断してレンズがハウジングに対して後退する際に、レンズがフリーの状態にある。このために、従来の車両用灯具装置は、衝突時に後退許容手段が破断した際に、レンズがハウジングから脱落したりする場合がある。
【0004】
【特許文献1】特開2001−213225号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明が解決しようとする問題点は、従来の車両用灯具装置では、衝突時に後退許容手段が破断した際に、レンズがハウジングから脱落したりする場合があるという点である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明(請求項1にかかる発明)は、ランプハウジングに設けられている凹形状のシール溜め部と、ランプレンズに設けられているシール脚部と、シール溜め部とシール脚部との間に介在されているシール部材と、を備え、ランプレンズに応力が作用したときに破断してランプレンズがランプハウジングに対してランプハウジング側に移動するための破断部が、シール溜め部に設けられている、ことを特徴とする。
【0007】
また、この発明(請求項2にかかる発明)は、ランプレンズが移動する際のガイドとなり、かつ、ランプレンズが移動できるスペースを確保するためのガイド部が、ランプレンズにシール脚部から連続して設けられている、ことを特徴とする。
【0008】
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)は、シール部材がシール溜め部またはおよびシール脚部から剥離可能なシール部材である、ことを特徴とする。
【0009】
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)は、ランプレンズが車体に装備された場合に車体パネルに対して外側に露出し、ランプレンズが移動する際に車体パネルに当たって車体パネルの先端部を内側に変形させる当接部が、ランプレンズに設けられている、ことを特徴とする。
【0010】
さらにまた、この発明(請求項5にかかる発明)は、前記の請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用灯具と、ランプハウジングを車体に取り付ける取付部と、ランプハウジング側を覆いかつランプレンズを外側に露出させる車体パネルと、ランプレンズと車体パネルとに相互に設けられており、ランプレンズが移動する際に相互に当たって車体パネルの先端部を内側に変形させる当接部と、を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、破断部がランプハウジングのシール溜め部に設けられているので、衝突時にランプレンズのシール脚部がランプハウジングのシール溜め部の破断部を破断すると、ランプレンズのシール脚部が破断したシール溜め部からランプハウジングに嵌まり込む。このために、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、衝突時に破断部が破断してランプレンズがランプハウジングに対してランプハウジング側に移動する際に、ランプレンズがランプハウジングに嵌まり込んで保持されるので、衝突時に破断部が破断した際に、ランプレンズがランプハウジングから脱落したりするようなことがない。従って、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、衝突時の衝撃を緩和することができると共に、ランプレンズの再利用(リサイクル)に貢献することができる。
【0012】
また、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、ランプレンズのシール脚部から連続して設けられているガイド部により、ランプレンズがランプハウジングに対して移動する際にガイド部がガイドとなり、また、このガイド部によりランプレンズが移動できるようにスペースが確保されている。この結果、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、衝突時にランプレンズがガイド部に沿って確実に移動することができかつランプハウジングに確実に嵌まり込んで保持されるので、ランプレンズがランプハウジングから脱落したりするようなことがなく、ランプレンズを確実に再利用(リサイクル)することができる。
【0013】
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、シール部材がシール溜め部またはおよびシール脚部から剥離可能なシール部材であるから、衝突時にシール脚部がシール溜め部の破断部を破断してランプレンズがランプハウジングに対して移動する際に、シール部材がシール溜め部またはおよびシール脚部から簡単に剥離する。このために、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、ランプレンズがランプハウジングに対して確実に移動することができるので、衝突時の衝撃を確実に緩和することができる。
【0014】
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用灯具は、ランプレンズに設けられている当接部により、車体に装備された場合に車体パネルに対して外側に露出するランプレンズにものが衝突してランプレンズが移動する際に、ランプレンズの当接部が車体パネルに当たって車体パネルの先端部を内側に変形させることができる。この結果、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用灯具は、先端部が内側に変形した車体パネルにものが面接触するので、ものが車体パネルの先端部に線接触する場合と比較して、衝突時の衝撃をさらに緩和することができる。
【0015】
さらにまた、この発明(請求項5にかかる発明)の車両用灯具の取付構造は、前記の請求項4に記載の車両用灯具とほぼ同様に、ランプレンズと車体パネルとの相互に設けられている当接部により、車体に装備された場合に車体パネルに対して外側に露出するランプレンズにものが衝突してランプレンズが移動する際に、ランプレンズの当接部と車体パネルの当接部とが相互に当たって車体パネルの先端部を内側に変形させることができる。この結果、この発明(請求項5にかかる発明)の車両用灯具の取付構造は、先端部が内側に変形した車体パネルにものが面接触するので、ものが車体パネルの先端部に線接触する場合と比較して、衝突時の衝撃をさらに緩和することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明にかかる車両用灯具装置の実施例のうちの3例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0017】
図1〜図6は、この発明にかかる車両用灯具装置の実施例1を示す。以下、この実施例1における車両用灯具装置の構成について説明する。
【0018】
図1および図2において、符号1は、車両用灯具としてのヘッドランプである。前記ヘッドランプ1は、車両(自動車)の前部の左側と右側とにそれぞれ装備されるものである。前記ヘッドランプ1は、ランプハウジング2と、ランプレンズ3と、リフレクタ4と、光源5と、を備えるものである。
【0019】
前記ランプハウジング2は、たとえば、樹脂部材からなり、前部20側と後部21側とが開口されている中空形状をなす。前記前部開口部20の縁部の全周には、凹形状のシール溜め部22が一体に設けられている。前記シール溜め部22は、前記前部開口部20の縁部の外側に一体に設けられている。すなわち、前記シール溜め部22は、前記前部開口部20の縁部の外側からほぼ垂直に外側に一体に設けられている底壁部23と、前記底壁部23からほぼ垂直に前側に一体に設けられている側壁部24と、から構成されている。前記後部開口部21には、バルブキャップ(図示せず)が着脱可能に取り付けられる。
【0020】
前記ランプレンズ3は、たとえば、光透過性の部材からなり、前部側が閉塞されておりかつ後部30側が開口されている中空形状をなす。前記後部開口部30の縁部の全周には、シール脚部31が一体に設けられている。前記シール脚部31の外側に外リブ32がほぼ垂直に一体に設けられている。前記ランプレンズ3は、縦断面形状が後側から前側にかけて上下にスラント(もしくは湾曲)している形状をなす。また、前記ランプレンズ3は、図示しないが、横断面形状が車両の内側から外側にかけて左右にスラント(もしくは湾曲)している形状をなす場合もある。
【0021】
前記ランプハウジング2の前部開口部20の口径は、前記ランプレンズ3の後部開口部30の口径よりも小さい。この結果、前記ランプハウジング2のシール溜め部22中に前記ランプレンズ3のシール脚部31をセットさせると、前記ランプハウジング2の前部開口部20の縁部の外側は、前記ランプレンズ3の後部開口部30の縁部の内側よりも内側に位置する。セットされている前記シール溜め部22と前記シール脚部31との間には、シール部材6が介在されている。この状態において、前記ランプハウジング2と前記ランプレンズ3とは、結合具(図示せず)により結合されている。この結果、前記ランプハウジング2と前記ランプレンズ3とにより、灯室33が区画されている。前記結合具(もしくは、取付具や締結具や固定具など)としては、たとえば、スクリュー、ボルトナット、クリップ、加締め、などである。
【0022】
前記灯室33内には、前記リフレクタ4が配置されている。前記リフレクタ4は、前記灯室33内において、前記ランプハウジング2に光軸調整機構(図示せず)を介して光軸調整可能に取り付けられている。前記リフレクタ4には、前記光源5が着脱可能に取り付けられている。前記リフレクタ4には、前記光源5からの光を前記ランプレンズ3側に反射させて所定の配光パターンで外部に照射する反射面40が設けられている。前記光源5は、たとえば、放電灯やハロゲンバルブやLEDなどの半導体型光源からなる。
【0023】
前記シール溜め部22には、前記ランプレンズ3に応力が作用したときに破断して前記ランプレンズ3が前記ランプハウジング2に対して前記ランプハウジング2側に移動(後退)するための破断部25が設けられている。前記破断部25は、図3および図4に示すように、ほぼV字形状をなすスリットであって、前記シール溜め部22の底壁部23と前記ランプハウジング2の前部開口部20の縁部との間に設けられている。
【0024】
前記ランプレンズ3には、前記ランプレンズ3が移動する際のガイドとなり、かつ、前記ランプレンズ3が移動できるスペースを確保するためのガイド部34が、前記シール脚部31から連続して設けられている。前記ガイド部34は、図1に示すように、前記シール脚部31から前記ランプレンズ3のスラント(湾曲)開始部分までの間において、ほぼ水平に設けられている。また、前記ガイド部34は、前記ランプレンズ3の後部開口部30の縁部の内側に設けられている。このために、前記ガイド部34は、前記ランプハウジング2の前部開口部20の縁部の外側よりも外側に位置する。
【0025】
前記シール部材6は、前記シール溜め部22またはおよび前記シール脚部31から剥離可能なシール部材(特開2000−123631号公報参照)であって、たとえば、一液型ホットメルトタイプの熱可塑性エラストマー(ホットメルトタイプの熱可塑性エラストマー)から構成されている。すなわち、前記シール部材6は、当初の液体状態から状態変化(ゲル化)して、柔軟性に富み、かつ、前記シール溜め部22の内面および前記シール脚部31の外面に対して剥離可能な粘着性ゲル状物質から構成されているものである。
【0026】
図1および図2において、符号7は、前記ヘッドランプ1を車両(自動車)の車体に取り付ける取付部である。また、同じく、符号8は、前記ヘッドランプ1の上部、すなわち、前記ランプハウジング2および前記ランプレンズ3の一部を覆うフードやボンネットとしての車体パネルである。さらに、同じく、符号9は、前記ヘッドランプ1の下部、すなわち、前記ランプハウジング2および前記ランプレンズ3の一部を覆うバンパーである。
【0027】
前記車体パネル8と前記バンパー9との間の空間中に前記ヘッドランプ1のランプハウジング2およびランプレンズ3の一部が収納されている。また、前記ランプハウジング2が前記取付部7に取り付けられていて、前記ヘッドランプ1が車両(自動車)の前部の左側と右側とにそれぞれ装備されている。このとき、前記ランプレンズ3の一部(前部閉塞部)は、前記車体パネル8および前記バンパー9から外側に露出している。
【0028】
前記ランプレンズ3と前記車体パネル8との相互に対向する側、すなわち、前記ランプレンズ3の外側と前記車体パネル8の内側とには、当接部32、80が設けられている。前記ランプレンズ3側の当接部32は、外リブと兼用である。前記当接部32、80は、前記ランプレンズ3が図2および図5に示すように前記ランプハウジング2側に移動する際に相互に当たって前記車体パネル8の先端部を内側に変形させるものである。なお、前記ランプレンズ3側の当接部である前記外リブ32は、通常時においては前記車体パネル8側の当接部80に干渉しない寸法で設けられている。
【0029】
この実施例1における車両用灯具装置は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
【0030】
まず、光源5を点灯すると、光源5からの光がリフレクタ4の反射面40で反射されて所定の配光パターンでランプレンズ3を透過して外部に照射され、道路などを照明する。また、光源5を消灯すると、ヘッドランプ1の照明が消える。
【0031】
ここで、車体パネル8およびバンパー9から外側に露出しているランプレンズ3にものが当たって、このランプレンズ3に所定値以上の応力が作用すると、このランプレンズ3は、ランプハウジング2に対してランプハウジング2側に移動、すなわち、後退を開始する。このランプレンズ3の後退の開始に伴って、ランプレンズ3のシール脚部31がシール部材6を介してランプハウジング2のシール溜め部22に所定値以上の応力をかける。このために、シール溜め部22の破断部25が破断して、ランプレンズ3は、図1および図3および図4に示す状態から図2および図5および図6に示す状態に、ランプハウジング2に対して後退する。
【0032】
このとき、ランプレンズ3の後部開口部30がランプハウジング2の前部開口部20の外側に嵌まり込んで保持される。特に、ランプレンズ3がランプハウジング2に対して後退する際に、ランプレンズ3のガイド部34がランプハウジング2の前部開口部20の外側に沿ってガイドされる。また、シール部材6は、ランプハウジング2側から剥離してランプレンズ3と共に後退する。なお、破断部25から破断されたシール溜め部22もシール部材6と同様にランプレンズ3と共に後退する。
【0033】
このように、車体パネル8およびバンパー9から外側に露出しているランプレンズ3にものが当たって、このランプレンズ3に所定値以上の応力が作用すると、このランプレンズ3がランプハウジング2に対してランプハウジング2側に移動、すなわち、後退するので、ものへの衝撃を緩和することができる。特に、いわゆる、ワンボックスカーやミニバンなどの車両のように、バンパー9の前面とランプレンズ3の前面との車両前後方向における段差が小さい車両では、ものが車体パネル8の上面に乗り上げずにランプレンズ3の前面に当たり易いが、このような車両の場合においても、ものへの衝撃を確実に緩和することができる。しかも、破損し難い強度が高いランプレンズ3を使用することができる。
【0034】
この実施例1における車両用灯具は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
【0035】
この実施例1における車両用灯具装置(ヘッドランプ1)は、破断部25がランプハウジング2のシール溜め部22に設けられているので、衝突時にランプレンズ3のシール脚部31がランプハウジング2のシール溜め部22の破断部25を破断すると、ランプレンズ3のシール脚部31が破断したシール溜め部22からランプハウジング2に嵌まり込む。このために、この実施例1における車両用灯具装置(ヘッドランプ1)は、衝突時に破断部25が破断してランプレンズ3がランプハウジング2に対してランプハウジング2側に移動、すなわち、後退する際に、ランプレンズ3がランプハウジング2に嵌まり込んで保持されるので、衝突時に破断部25が破断した際に、ランプレンズ3がランプハウジング2から脱落したりするようなことがない。従って、この実施例1における車両用灯具装置(ヘッドランプ1)は、衝突時の衝撃を緩和することができると共に、ランプレンズ3の再利用(リサイクル)に貢献することができる。
【0036】
また、この実施例1における車両用灯具装置(ヘッドランプ1)は、ランプレンズ3のシール脚部31から連続して設けられているガイド部34により、ランプレンズ3がランプハウジング2に対して移動する際にガイド部34がガイドとなり、また、このガイド部34によりランプレンズ3が移動できるようにスペースが確保されている。この結果、この実施例1における車両用灯具装置(ヘッドランプ1)は、衝突時にランプレンズ3がガイド部34に沿って確実に移動することができかつランプハウジング2に確実に嵌まり込んで保持されるので、ランプレンズ3がランプハウジング2から脱落したりするようなことがなく、ランプレンズ3を確実に再利用(リサイクル)することができる。
【0037】
さらに、この実施例1における車両用灯具装置(ヘッドランプ1)は、シール部材6がシール溜め部22またはおよびシール脚部31から剥離可能なシール部材であるから、衝突時にシール脚部31がシール溜め部22の破断部25を破断してランプレンズ3がランプハウジング2に対して移動する際に、シール部材6がシール溜め部22またはおよびシール脚部31から簡単に剥離する。このために、この実施例1における車両用灯具装置(ヘッドランプ1)は、ランプレンズ3がランプハウジング2に対して確実に移動することができるので、衝突時の衝撃を確実に緩和することができる。
【0038】
さらにまた、この実施例1における車両用灯具装置(ヘッドランプ1)は、ランプレンズ3と車体パネル8との相互に設けられている当接部32、80により、車体に装備された場合に車体パネル8およびバンパー9に対して外側に露出するランプレンズ3にものが衝突してランプレンズ3が移動する際に、ランプレンズ3の当接部32と車体パネル8の当接部80とが相互に当たって車体パネル8の先端部を内側に変形させることができる(図2および図5を参照)。この結果、この実施例1における車両用灯具装置(ヘッドランプ1)は、先端部が内側に変形した車体パネル8(図2中の実線にて示す車体パネル8)にものが面接触するので、ものが車体パネル8(図2中の二点鎖線にて示す車体パネル8)の先端部に線接触する場合と比較して、衝突時の衝撃をさらに緩和することができる。
【実施例2】
【0039】
図7および図8は、この発明にかかる車両用灯具装置の実施例2を示す。以下、この実施例2における車両用灯具装置について説明する。図中、図1〜図6と同符号は同一のものを示す。
【0040】
この実施例2における車両用灯具装置は、図7に示すように、ランプレンズ3のシール脚部31の内側に内リブ35がほぼ垂直に一体に設けられているものである。このランプレンズ3の場合、衝突時にランプレンズ3が移動する際に、前記内リブ35がランプハウジング2の前部開口部20に当たってランプレンズ3の移動の妨げとなる虞がある。そこで、この実施例2における車両用灯具装置は、ランプレンズ3のシール脚部31と内リブ35との付け根部にほぼV字形状をなすスリットの破断部36が設けられている。
【0041】
この実施例2における車両用灯具装置は、以上のごとき構成からなるので、衝突時にランプレンズ3が移動すると、シール溜め部22の破断部25が破断すると共に、内リブ35がランプハウジング2の前部開口部20に当たって破断部36が破断する。この結果、この実施例2における車両用灯具装置は、図8に示すように、ランプレンズ3がランプハウジング2に対して移動することができ衝突時の衝撃を緩和することができる。
【実施例3】
【0042】
図9および図10は、この発明にかかる車両用灯具装置の実施例3を示す。以下、この実施例3における車両用灯具装置について説明する。図中、図1〜図8と同符号は同一のものを示す。
【0043】
この実施例3における車両用灯具装置(ヘッドランプ100)は、偏平化されたランプレンズ300を使用するものである。このランプレンズ300は、車体パネル8およびバンパー9に対して外側に露出する部分37が上下に狭くかつ左右に長い偏平形状をなすものである。すなわち、このランプレンズ300は、上下のガイド部34から内側に凹んだ段部を介して前記露出部分37が形成されているものである。
【0044】
この実施例3における車両用灯具装置(ヘッドランプ100)は、ガイド部34を有するので、このガイド部34から内側に凹んだ段部を介して偏平形状の露出部分37が形成されているランプレンズ300を使用しても、衝突時には、図10に示すように、ランプレンズ300がランプハウジング2に対して後退することができ、衝突時の衝撃を緩和することができる。
【0045】
なお、前記の実施例1、2、3においては、車両用灯具としてヘッドランプ1、100について説明するものである。ところが、この発明においては、車両用灯具としてヘッドランプ以外のもの、たとえば、フォグランプ、フロントコンビネーションランプ、リアコンビネーションランプなどの車両灯具でもよい。
【0046】
また、前記の実施例1、2、3においては、ランプハウジング2のシール溜め部22が前部開口部20の縁部の外側に一体に設けられているものである。ところが、この発明においては、ランプハウジングのシール溜め部が前部開口部の縁部の内側に一体に設けられているものでもよい。この場合、衝突時には、ランプレンズの後部開口部がランプハウジングの前部開口部の内側に嵌まり込んで保持されるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】この発明にかかる車両用灯具装置の実施例1を示すヘッドランプの取付状態の縦断面図である。
【図2】同じく、衝突時の緩衝状態を示すヘッドランプの縦断面図である。
【図3】同じく、ヘッドランプと車体パネルの要部を示す一部拡大縦断面図である。
【図4】同じく、ヘッドランプの要部を示す一部拡大縦断面図である。
【図5】同じく、衝突時の緩衝状態を示すヘッドランプと車体パネルの要部の一部拡大縦断面図である。
【図6】同じく、衝突時の緩衝状態を示すヘッドランプの要部の一部拡大縦断面図である。
【図7】この発明にかかる車両用灯具装置の実施例2を示すヘッドランプの要部の一部拡大縦断面図である。
【図8】同じく、衝突時の緩衝状態を示すヘッドランプの要部の一部拡大縦断面図である。
【図9】この発明にかかる車両用灯具装置の実施例3を示すヘッドランプの取付状態の縦断面図である。
【図10】同じく、衝突時の緩衝状態を示すヘッドランプの縦断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1、100 ヘッドランプ
2 ランプハウジング
20 前部開口部
21 後部開口部
22 シール溜め部
23 底壁部
24 側壁部
25 破断部
3、300 ランプレンズ
30 後部開口部
31 シール脚部
32 外リブ(当接部)
33 灯室
34 ガイド部
35 内リブ
36 破断部
37 露出部
4 リフレクタ
40 反射面
5 光源
6 シール部材
7 取付部
8 車体パネル
80 当接部
9 バンパー




 

 


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