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発明の名称 ガラス位置決め治具及びこれを用いたウインドシールドガラスの車体への接着方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−8275(P2007−8275A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−190055(P2005−190055)
出願日 平成17年6月29日(2005.6.29)
代理人 【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫
発明者 満田 健一
要約 課題
ウインドシールドガラスを車体に接着する際、治具によってガラスを位置決めして車体に保持し、接着剤の硬化後には、治具を取外して再利用できるようにする。

解決手段
ガラス位置決め治具1を吸盤13によってウインドシールドガラス3(以下、ガラス3という)に取付ける。ガラス位置決め治具1の係合爪9は、ロック部材18によって係合位置にロックしておく。ガラス3に接着剤8を塗付し、係合爪9を車体2側の係合穴10に係合して、ガラス3を車体2に接着し、接着剤8が硬化するまで、係合爪9と係合穴10との係合によってガラス3を車体に位置決めして保持する。接着剤8の硬化後、ロック部材18のロックを解除して、係合爪9を回動させて係合穴10との係合を解除し、吸盤13の吸着を解放してガラス位置決め治具1をガラス3から取外す。取外したガラス位置決め治具1は、再利用することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
車体にウインドシールドガラスを接着する際、接着剤が硬化するまで前記ウインドシールドガラスを位置決めして前記車体に保持するためのガラス位置決め治具であって、本体部材と、該本体部材を前記ウインドシールドガラスに着脱可能に取付ける着脱手段と、前記本体部材に取付けられ、前記車体側に設けられた係合部に係合可能な係合位置と該係合を解除する係合解除位置とを選択的に移動可能な係合部材と、前記係合部材を係合位置でロック可能なロック手段とを備えていることを特徴とするガラス位置決め治具。
【請求項2】
前記係合部材は、前記本体部材に回動可能に取付けられ、前記係合部に係合可能な鉤形の係合爪であることを特徴とする請求項1に記載のガラス位置決め治具。
【請求項3】
前記ロック手段は、前記本体部材に設けられ、前記前記係合爪に当接して係合爪を固定するロック位置と当接しないロック解除位置とを選択的に移動可能なロック部材であることを特徴とする請求項2に記載のガラス位置決め治具。
【請求項4】
前記着脱手段は、吸盤であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガラス位置決め治具。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれかに記載のガラス位置決め治具を用いて車体にウインドシールドガラスを接着する方法であって、前記ロック手段によって前記係合部材が係合位置でロックされた前記ガラス位置決め治具を前記着脱手段によって前記ガラスに取付け、前記係合部材を前記係合部に係合して前記ガラスを前記車体に接着、保持し、前記接着剤が硬化した後、前記ロック手段のロックを解除し、前記係合部材を係合解除位置へ移動して前記係合部との係合を解除し、前記ガラス位置決め治具を前記ガラスから取外すことを特徴とするウインドシールドガラスの車体への接着方法。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の車体にウインドシールドガラス(以下、ガラスという)を接着する際、ガラスを位置決めすると共に接着剤が硬化するまでガラスを車体に保持するためのガラス位置決め治具及びこれを用いたウインドシールドガラスの車体への接着方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車の車体にガラスを接着する際、ガラスを位置決めすると共に、接着剤が硬化するまで、ガラスを車体に保持する必要がある。このため、例えば特許文献1に記載されたものでは、ガラス側及び車体側にそれぞれストッパを取付け、これらのストッパを互いに係合させることによって、ガラスを位置決めして車体に保持できるようにしている。
【特許文献1】特開平7−89341号公報
【0003】
このとき、車体に接着されたガラスは、これらの間に介装されたダムラバー及び接着剤等によって弾性的に支持されているため、走行中の車体の振動によって、互いに係合された車体側とガラス側のストッパが擦れあって異音が発生するという問題が生じる。そこで、上記特許文献1に記載されたものでは、車体側のストッパを着脱可能として、接着剤の硬化後、これを車体から取外すことにより、異音の発生を防止している。
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたものでは、次のような問題がある。ガラス側のストッパは、ガラスに恒久的に取付けられているため、ストッパをガラスに接着、溶着等によって固定する際、ガラス割れが発生したり、ガラスのストッパ取付部に応力が残留して、ガラス割れの原因となったりする虞がある。また、ストッパをガラスに接着、溶着等によって取付けるための工程が煩雑であり、生産性低下の原因となる。更に、ガラス側のストッパは、接着剤の硬化後には不要となるが、ガラスに取付けられたままであるため、再利用ができず、無駄なコストがかかることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、ガラスを車体に接着する際、ガラスを位置決めして車体に保持することができ、接着剤の硬化後には、容易に取外して再利用することできるガラス位置決め治具及びこれを用いたウインドシールドガラスの車体への接着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車体にウインドシールドガラスを接着する際、接着剤が硬化するまで前記ウインドシールドガラスを位置決めして前記車体に保持するためのガラス位置決め治具であって、本体部材と、該本体部材を前記ウインドシールドガラスに着脱可能に取付ける着脱手段と、前記本体部材に取付けられ、前記車体側に設けられた係合部に係合可能な係合位置と該係合を解除する係合解除位置とを選択的に移動可能な係合部材と、前記係合部材を係合位置でロック可能なロック手段とを備えていることを特徴とする。
請求項2の発明に係るガラス位置決め治具は、上記請求項1の構成において、前記係合部材は、前記本体部材に回動可能に取付けられ、前記係合部に係合可能な鉤形の係合爪であることを特徴とする。
請求項3の発明に係るガラス位置決め治具は、上記請求項2の構成において、前記ロック手段は、前記本体部材に設けられ、前記前記係合爪に当接して係合爪を固定するロック位置と当接しないロック解除位置とを選択的に移動可能なロック部材であることを特徴とする。
請求項4の発明に係るガラス位置決め治具は、上記請求項1乃至3のいずれかの構成において、前記着脱手段は、吸盤であることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、上記請求項1乃至3のいずれかに記載のガラス位置決め治具を用いて車体にウインドシールドガラスを接着する方法であって、前記ロック手段によって前記係合部材が係合位置でロックされた前記ガラス位置決め治具を前記着脱手段によって前記ガラスに取付け、前記係合部材を前記係合部に係合して前記ガラスを前記車体に接着、保持し、前記接着剤が硬化した後、前記ロック手段のロックを解除し、前記係合部材を係合解除位置へ移動して前記係合部との係合を解除し、前記ガラス位置決め字具を前記ガラスから取外すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ウインドシールドガラスを車体に接着する際、ガラス位置決め治具によってガラスを位置決めして車体に保持することができ、接着剤の硬化後には、ガラス位置決め治具をガラスから容易に取外すことができ、再利用することできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図7及び図8に示すように、本実施形態に係るガラス位置決め治具1は、自動車の車体2にフロントウインドシールドガラス3(以下、ガラス3という)を接着する際に、ガラス3を位置決めして車体2に保持するためのものである。車体2のガラス3を取付ける開口部4の内周縁部は、内側に折曲されてフランジ部5が形成されている。ガラス3の内面の外周部には、セラミック溶射等によって黒色プリント部6(図6参照)がコーティングされており、黒色プリント部6にモール7が取付けられている。そして、ガラス3は、モール7の内周側に塗布された接着剤8によって、車体2のフランジ部5に接着される。このとき、モール7によって、ガラス3の表面が車体2の表面に対して面一になるようにガラス3の取付高さを調整すると共に、接着剤8のはみ出しを防止する。なお、モール7の代わりにダムラバーを用いてもよい。フランジ部5には、図8に示すガラス位置決め治具1の取付位置に対応する部位に、ガラス位置決め治具1の係合爪9(後述)と係合する矩形の係合穴10(係合部)が設けられている。
【0009】
図1乃至図5に示すように、ガラス位置決め治具1は、略矩形板状の本体部材11の一端部に係合爪9(係合部材)が設けられ、他端部側の両側部にブラケット12によって吸盤13(着脱手段)が取付けられている。係合爪9は、先端部に、車体2側のフランジ部5の係合穴10に係合可能な鉤形の爪部14が形成され、基端部が横方向に延びるピン15によって、本体部材11に回動可能に取付けられている。係合爪9は、図4に示すように、本体部材11のガラス3への取付面16に対して略垂直で爪部14がフランジ部5の係合穴10に係合可能な係合位置と、図5に示すように、本体部材11のガラス3への取付面16に対して略平行の係合解除位置との間で回動可能となっている。また、係合爪9の基端部の背面側には、係合位置において、取付面16に対して略平行となる当接面17Aを有するストッパ17部が一体に形成されている。
【0010】
本体部材11には、その長手方向に沿って延びるロック部材18(ロック手段)が長手方向に沿って摺動可能に挿通されている。ロック部材18の一端部には、取付面16に対して略平行の当接面19Aを有するロック部19が係合爪9側へ向って突出されている。これにより、図4に示すように、係合爪9が係合位置にあるとき、ロック部材18を図4中右方のロック位置へ移動してロック部材18のロック部19を係合爪9のストッパ部17に当接させることにより、係合爪9が係合位置でロックされる。このとき、ストッパ部17の当接面17A及びロック部19の当接面19Aは、取付面16すなわちロック部材18の摺動方向と略平行であり、係合爪9に作用する回転力は、ロック部材18の摺動方向に対して略垂直に作用するので、ロック部材18をその摺動方向に強固に固定することなく、係合爪9を係合位置でロックすることができる。また、図5に示すように、ロック部材18を図5中左方のロック解除位置へ移動させて、ロック部19がストッパ部17に当接しないようにすることにより、係合爪9を係合解除位置へ回動させることができる。ロック部材18の他端部には、取付面16とは反対側へ折曲された形状の把持部20が形成されており、ロック部材18をロック位置とロック解除位置との間で移動可能に保持すると共に、作業者が把持部20を把持してロック部材18を移動させることができるようになっている。
【0011】
本体部材11は、その両側部の吸盤13をガラス3に吸着させることにより、取付面16をガラス3に当接させてガラス3に固定することができる。吸盤13には、リリーフバルブ(図示せず)が設けられており、このリリーフバルブを開放することによって容易に吸着を解除できるようになっている。
【0012】
次に、ガラス位置決め治具1を用いてガラス3を車体2に接着する工程について、主に図6及び図9を参照して説明する。なお、図6及び図9においては、簡略化のため、モール7、ブラケット12及び吸盤13の図示を省略している。
【0013】
図4に示すように、ガラス位置決め治具1の係合爪9を係合位置に回動し、ロック部材18をロック位置に移動して、係合爪9を係合位置にロックしておく。そして、図9(A)に示すように、接着剤8が塗布されたガラス3に、吸盤13によってガラス位置決め治具1を取付ける。このとき、図6に示すように、ガラス3の内面の外周部にコーティングされた黒色プリント部6の位置決めマーキング6A及びガラス3の端面3Aを基準として、治具21を用いることにより、容易にガラス位置決め治具1をガラス3に位置決めすることができる。通常、ガラス位置決め治具1は、図8に示すように、ガラス3の上部2箇所に位置決めされる。
【0014】
図9(B)に示すように、ガラス位置決め治具1の係合爪9を車体2側のフランジ部5の係合穴10に係合させて、ガラス3を車体2に組み付け、接着剤8によってフランジ部5に接着する。このとき、ガラス位置決め治具1の係合爪9がフランジ部5の係合穴10に係合して、ガラス3の重量を支持するので、ガラス3を所定位置で確実に保持した状態で接着剤8を硬化させることができる。
【0015】
図9(C)に示すように、接着剤8の硬化後、ガラス位置決め治具1のロック部材18をロック解除位置へ移動させ、更に、図9(D)に示すように、係合爪9を係合解除位置へ回動させて、係合爪9と係合穴10との係合を解除する。そして、図9(E)に示すように、リリーフバルブを開放して吸盤13の吸着を解除して、ガラス位置決め治具1をガラス3から取外す。
【0016】
このように、ガラス位置決め治具1は、ガラス3を車体2に接着する際、接着剤8が硬化するまで、ガラス3を車体2に確実に位置決め及び保持し、接着剤8が硬化した後は、ガラス3から容易に取外すことができ、更に、再利用することができる。その結果、従来のストッパのガラスへ接着等による応力の残留に起因するガラス割れの発生、ストッパの車体側との擦れによる異音の発生を防止することができ、また、再利用を可能としたことにより、自動車の製造コストを低減することができる。
【0017】
なお、上記実施形態では、ガラス位置決め治具1は、吸盤13によってガラス3に着脱可能に取付けられているが、本発明は、これに限らず、例えば図10に示すように、本体部材11を強磁性体とし、磁石22によってガラス3を挟んでガラス位置決め治具1をガラス3に取付けることもでき、また、粘着テープ、粘着剤等の着脱可能な他の着脱手段によってガラス位置決め治具1をガラス3に取付けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の1実施形態に係るガラス位置決め治具を取付けたガラスを車体に接着する直前の状態のガラス及び車体側のフランジ部を示す斜視図である。
【図2】図1のガラス位置決め治具のガラスへの取付面とは反対側から見た斜視図である。
【図3】図1に示すガラス位置決め治具のガラスへの取付面側から見た斜視図である。
【図4】図1に示すガラス位置決め治具において、係合爪が係合位置でロックされた状態を示す縦断面図である。
【図5】図1に示すガラス位置決め治具において、係合爪が係合解除位置にある状態を示す縦断面図である。
【図6】図1に示すガラス位置決め治具が治具によってガラスに位置決めされた状態を示す斜視図である。
【図7】ガラスと車体との接着部を示す断面図である。
【図8】図1に示すガラス位置決め治具のガラスへの取付位置を示す自動車のガラス取付部の斜視図である。
【図9】ガラス位置決め治具を用いてガラスを車体に接着する工程を示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態において、磁石によってガラスに固定されたガラス位置決め治具を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0019】
1 ガラス位置決め治具、2 車体、3 ウインドシールドガラス、9 係合爪(係合部材)、10 係合穴(係合部)、11 本体部材、13 吸盤(着脱手段)、18 ロック部材(ロック手段)





 

 


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