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発明の名称 ワイヤハーネスの配索構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−8236(P2007−8236A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−188864(P2005−188864)
出願日 平成17年6月28日(2005.6.28)
代理人 【識別番号】100072660
【弁理士】
【氏名又は名称】大和田 和美
発明者 加藤 重人 / 池田 幸治
要約 課題
自動車の車体とシートとの間に架け渡されるワイヤハーネスを簡易な構造によりシートのスライドおよび傾倒の作動に追従させる。

解決手段
自動車の車体とシートとの間に架け渡されるワイヤハーネスの配索構造であって、ワイヤハーネスW/Hはシートの傾倒に追従する第1余長部W/H−1とシートのスライドに追従する第2余長部W/H−2とを備え、前記第1余長部W/H−1と第2余長部W/H−2には、筒状の単位ユニット14同士が互いに回転自在に連結されて所定方向に屈曲するプロテクタ10の第1連鎖部11と第2連鎖部12がそれぞれ外装され、該第1連鎖部11と第2連鎖部13とは角度変換ユニット13により軸線回りに異なる角度で連結されており、ワイヤハーネスW/Hの第1余長部W/H−1と第2余長部W/H−2との屈曲方向を互いに異ならせている。
特許請求の範囲
【請求項1】
自動車の車体と、前後方向あるいは前後左右方向のスライド機能と可倒機能を有するシートとの間に架け渡されるワイヤハーネスの配索構造であって、
前記ワイヤハーネスはシートの傾倒に追従する第1余長部とシートのスライドに追従する第2余長部とを備え、
前記第1余長部と第2余長部には、筒状の単位ユニット同士が互いに回転自在に連結されて所定方向に屈曲するプロテクタの第1連鎖部と第2連鎖部がそれぞれ外装され、該第1連鎖部と第2連鎖部とは角度変換ユニットにより軸線回りに異なる角度で連結され、前記ワイヤハーネスの第1余長部と第2余長部との屈曲方向を互いに異ならせていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。
【請求項2】
前記第1余長部は前記シートの傾倒に追従して垂直面内を屈曲する一方、前記第2余長部は前記シートのスライドに追従して水平面内を屈曲する構成としている請求項1に記載のワイヤハーネスの配索構造。
【請求項3】
自動車の車体と、前後方向あるいは前後左右方向のスライド機能と可倒機能を有するシートとの間に架け渡されるワイヤハーネスの配索構造であって、
前記ワイヤハーネスはシートの傾倒に追従する第1ワイヤハーネスとシートのスライドに追従する第2ワイヤハーネスとをコネクタ接続してなり、
前記第1ワイヤハーネスと第2ワイヤハーネスには、筒状の単位ユニット同士が互いに回転自在に連結されて所定方向に屈曲する第1プロテクタと第2プロテクタがそれぞれ軸線回りに異なる角度で外装され、該第1プロテクタと第2プロテクタの先端の単位ユニットを前記第1ワイヤハーネスと第2ワイヤハーネスの端末のコネクタにそれぞれ回転自在に連結されており、前記第1ワイヤハーネスと第2ワイヤハーネスとの屈曲方向を互いに異ならせていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。
【請求項4】
前記第1ワイヤハーネスは前記シートの傾倒に追従して垂直面内を屈曲する一方、前記第2ワイヤハーネスは前記シートのスライドに追従して水平面内を屈曲する構成としている請求項3に記載のワイヤハーネスの配索構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネスの配索構造に関し、詳しくは、自動車の車体とシートとの間に架け渡され、シートのスライド及び傾倒に追従するワイヤハーネスの配索構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の座席シートにシートベルト着用確認用のバックルスイッチや着座センサ、エアバッグ、電動シート用モータ、モニター等の様々な電装品が搭載される傾向にある。よって、これらシートに搭載した電装品に電力を供給するため、車体とシートとの間にワイヤハーネスを架け渡しており、車体側からシート側へ電力を供給している。この車体とシートとの間に架け渡すワイヤハーネスには余長部を設けてシートのスライド等の作動に追従できるようにしている。該ワイヤハーネスを保護すると共にシートの作動に追従させて屈曲できるよう該余長部には蛇腹状のコルゲートチューブを外装している。
【0003】
しかしながら、ワイヤハーネスの余長部をシートのスライドだけでなく前方や側方への傾倒にも追従させる場合には、余長部をシートの作動に干渉しないように配索しなければならないが、コルゲートチューブではワイヤハーネスの屈曲方向を規制できない。よって、余長部にカバーを被せて可動範囲を規制する必要があり、ワイヤハーネスの配索に大きなスペースが必要となると共に、コスト高になる問題がある。今日では、シートに搭載する電装品が増加しているため、車体からシートに架け渡すワイヤハーネスが肥大化しており、ワイヤハーネスにコルゲートチューブを外装した場合にはスペースの確保が困難となっている。
また、シートをスライド及び傾倒させる場合、余長部が複雑に屈曲するため、コルゲートチューブが座屈を起こしワイヤハーネスが損傷するおそれがある。
【0004】
また、特開2004−312846号公報(特許文献1)において、車体とシートとの間に架け渡すワイヤハーネスをフラットケーブル1により構成しているものが開示されている。特許文献1では、図9に示すように、フラットケーブル1の所要箇所を略直角に折り返して折返し部1aを設け、該折返し部1aの前後1bと1cとでフラットケーブル1の屈曲方向を相違させている。これにより、フラットケーブル1を異なる方向の2つの作動に追従させることができる。
【0005】
しかしながら、前記特許文献1のフラットケーブル1による構造であると、フラットケーブル1の所定位置を折り返しているため、フラットケーブル1がシートの作動に追従して屈伸するたびに、この折返し部1aに負荷がかかり、折返し部1aにおいて電線が損傷するおそれがある。
また、フラットケーブル1をカバーで外装しなければならず、配索スペースが大きくなると共に、コスト高になる問題がある。
【0006】
【特許文献1】特開2004−312846号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、自動車の車体とシートとの間に架け渡されるワイヤハーネスをシートのスライドおよび傾倒の作動に限られたスペース内でスムーズに追従させることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明は、第1に、自動車の車体と、前後方向あるいは前後左右方向のスライド機能と可倒機能を有するシートとの間に架け渡されるワイヤハーネスの配索構造であって、
前記ワイヤハーネスはシートの傾倒に追従する第1余長部とシートのスライドに追従する第2余長部とを備え、
前記第1余長部と第2余長部には、筒状の単位ユニット同士が互いに回転自在に連結されて所定方向に屈曲するプロテクタの第1連鎖部と第2連鎖部がそれぞれ外装され、該第1連鎖部と第2連鎖部とは角度変換ユニットにより軸線回りに異なる角度で連結され、前記ワイヤハーネスの第1余長部と第2余長部との屈曲方向を互いに異ならせていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造を提供している。
【0009】
具体的には、前記角度変換ユニットは略四角形状で、上壁および底壁の一側を前記第1連鎖部の一端と連結する一方、両側壁の他側を前記第2連鎖部の一端と連結して、第1連鎖部は垂直方向に屈曲可能とし、第2連鎖部は水平方向に屈曲可能としている。
また、第1連鎖部の他端はシートに固定される一方、第2連鎖部の他端はフロアパネルに固定されており、シートがスライドレール上をスライドすると、第2連鎖部が水平面内で回転してシートに追従して屈伸する一方、シートが傾倒すると、第1連鎖部が垂直面内で回転してシートに追従して屈伸する。
【0010】
また、本発明は、第2に、自動車の車体と、前後方向あるいは前後左右方向のスライド機能と可倒機能を有するシートとの間に架け渡されるワイヤハーネスの配索構造であって、
前記ワイヤハーネスはシートの傾倒に追従する第1ワイヤハーネスとシートのスライドに追従する第2ワイヤハーネスとをコネクタ接続してなり、
前記第1ワイヤハーネスと第2ワイヤハーネスには、筒状の単位ユニット同士が互いに回転自在に連結されて所定方向に屈曲する第1プロテクタと第2プロテクタがそれぞれ軸線回りに異なる角度で外装され、該第1プロテクタと第2プロテクタの先端の単位ユニットを前記第1ワイヤハーネスと第2ワイヤハーネスの端末のコネクタにそれぞれ回転自在に連結されており、前記第1ワイヤハーネスと第2ワイヤハーネスとの屈曲方向を互いに異ならせていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造を提供している。
【0011】
具体的には、前記第1ワイヤハーネスの一端末に接続されたコネクタの両側壁に前記第1プロテクタの一端を回転自在に連結する一方、第2ワイヤハーネスの一端末に接続されたコネクタの上壁および底壁に前記第2プロテクタの一端を回転自在に連結している。よって、第1ワイヤハーネスと第2ワイヤハーネスとをコネクタ接続した状態で、第1プロテクタは垂直方向に屈曲可能とし、第2プロテクタは水平方向に屈曲可能としている。
【0012】
前記コネクタには単位ユニットの屈曲角度を規制する角度規制部を設けていることが好ましい。
具体的には、前記コネクタの対向する外面に、単位ユニット連結端側が底辺となる三角形状の段状凹部を設け、該段状凹部に前記単位ユニットの三角形状に突出させた一対の連結板部をはめ込み、これら連結板部の先端を前記段状凹部の頂点側にピンを介して回転自在に連結し、該段状凹部の三角形の頂点角度を前記連結板部の頂点角度よりも大として、該連結板部の側端縁が段状凹部の側端縁に当接する角度まで前記プロテクタの単位ユニットを屈曲可能としている。また、単位ユニット同士も同様の構成により屈曲角度を規制していることが好ましい。
【0013】
前記第1の本発明によれば、前記第1余長部を前記シートの傾倒に追従させて垂直面内を屈曲させる一方、前記第2余長部を前記シートのスライドに追従させて水平面内を屈曲させることができる。同様に、第2の本発明によれば、前記第1ワイヤハーネスを前記シートの傾倒に追従させて垂直面内を屈曲させる一方、前記第2ワイヤハーネスを前記シートのスライドに追従させて水平面内を屈曲させることができる。このように、ワイヤハーネスの屈曲方向を外装したプロテクタにより規制しているため、ワイヤハーネスを自動車の車体とシートとの間の狭いスペース内でシートのスライドおよび傾倒の両方にスムーズに追従させることができる。よってワイヤハーネスの屈曲方向を規制するためのカバー等のガイド機構を省略もしくは最小限にすることができ、ワイヤハーネスの配索スペースを小さくすることができると共に、コストを低減することができる。
また、ワイヤハーネスの屈曲方向を規制して配索スペースを小さくしているため、該ワイヤハーネスはシート下に隠蔽された状態となり、ほとんど見えることがなく外観上好ましい。たとえ、ワイヤハーネスが露出してもワイヤハーネスがプロテクタにより外装されているため見栄えが良い。
【0014】
また、第2の本発明によれば、異なる方向に屈曲する第1ワイヤハーネスと第2ワイヤハーネスとをシートワイヤハーネス側とフロアハーネス側とにそれぞれ完結させているため、シートに予め電装品やシートワイヤハーネスを取り付けたシートモジュールの製造を容易にすることができる。
さらに、第1ワイヤハーネスをシートワイヤハーネス側に設ける一方、第2ワイヤハーネスをフロアハーネス側に設けておくと、第1ワイヤハーネスと第2ワイヤハーネスとをコネクタ接続することにより、シートワイヤハーネスとフロアハーネスとを容易に接続することができる。
なお、第1余長部と第1ワイヤハーネスがシートの傾倒に追従する一方、第2余長部と第2ワイヤハーネスがシートのスライドに追従するとしているが、第1余長部と第1ワイヤハーネスは主にシートの傾倒に追従し、第2余長部と第2ワイヤハーネスは主にシートのスライドに追従することを意味している。よって、第1余長部と第1ワイヤハーネスがシートのスライドに追従したり、第2余長部と第2ワイヤハーネスがシートの傾倒に追従することも当然あり得る。
【発明の効果】
【0015】
前述したように、本発明によれば、第1余長部(第1ワイヤハーネス)を前記シートの傾倒に追従させて垂直面内を屈曲させる一方、前記第2余長部(第2ワイヤハーネス)を前記シートのスライドに追従させて水平面内を屈曲させることができる。このように、自動車の車体とシートとの間に架け渡すワイヤハーネスにそれぞれ所要のプロテクタを外装した簡易な構造により、前記ワイヤハーネスを狭小なスペース内でシートのスライドおよび傾倒の両方にスムーズに追従させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は本発明の第1実施形態を示し、自動車の車体側のフロアパネル40とシート41の座部42との間にワイヤハーネスW/Hを架け渡して配索している。ワイヤハーネスW/Hの一端はフロアハーネス(図示せず)に電気的に接続されている一方、他端はシートワイヤハーネス(図示せず)に電気的に接続されている。ワイヤハーネスW/Hはフロアハーネスとシートワイヤハーネスのいずれか一方に連続させて、いずれか他方にコネクタ接続してもよいし、ワイヤハーネスW/Hの両端をフロアハーネスとシートワイヤハーネスにそれぞれコネクタ接続してもよい。
【0017】
前記ワイヤハーネスW/Hは、シート41のスライドと傾倒に追従する余長部を備え、該余長部は屈曲方向の異なる第1余長部W/H−1と第2余長部W/H−2とからなる。第1余長部W/H−1の屈曲方向は、該第1余長部W/H−1に外装するプロテクタ10の第1連鎖部11により垂直面内に規制される一方、第2余長部W/H−2の屈曲方向は、該第2余長部W/H−2に外装するプロテクタ10の第2連鎖部12により水平面内に規制される。
【0018】
詳細には、前記プロテクタ10は、複数の筒状の単位ユニット14を互いに回転自在に連結して一定方向に屈曲可能とした第1連鎖部11と、同様に複数の筒状の単位ユニット14を互いに回転自在に連結して一定方向に屈曲可能とした第2連鎖部12と、第1連鎖部11と第2連鎖部12との間に介設されると共に第2連鎖部12を第1連鎖部11に対して軸線回りに90°回転させた状態でクロスリンク結合させる角度変換ユニット13とを備えている。
【0019】
単位ユニット14は合成樹脂で一体成形され、図4に示すように、両側壁26、上壁27および底壁36で挿通空間を形成する略四角筒状としている。両側壁26の一側より連結壁28、29を突出している一方、他側より段差部33を介して内側より連結片30、31を突出している。即ち、連結片30、31を内方より突出させることで隣接する単位ユニット14の連結壁28、29の内面側に沿う構成としている。
連結壁28、29には、連結孔28a、29aを穿設していると共に、連結壁28、29の円弧状端面の中央部分に円弧状の切欠部28b、29bを設けている。連結片30、31は先細形状で、その外面には先端側にテーパ部30a−1を有する略円柱状の連結突起部30aを突設している。段差部33は略円弧状でその中央部分に突起34を設けている。上壁27及び底壁36の一端の左右両側には凹部35を形成し、他端の左右両側には干渉用突起32を設けている。
【0020】
第1連鎖部11は、図3に示すように、前記構成の単位ユニット14を複数連ねてそれぞれ同方向に配置し、単位ユニット14の連結片30、31を隣接する単位ユニット14の連結壁28、29の間に挿入し、連結突起部30aを内側から連結孔28aに嵌合することで互いを回転自在に連結して鎖状とし、全体としてX−Z平面上の垂直方向に屈曲可能としている。
第1連鎖部11が屈曲する際は、単位ユニット14の干渉用突起32が隣接する単位ユニット14の凹部35に当接すると共に、突起34が切欠部28b、29bの端縁に当接して屈曲角度を所定範囲に制限している。
また、図2に示すように、第1連鎖部11の一端側には固定用ユニット15を取り付けている。固定用ユニット15は、側壁15aから外側方に突出する突出片15bを有し、突出片15bの一面側より矢羽状のクリップ部15cを突設している。
【0021】
第2連鎖部12は、図3に示すように、単位ユニット14を第1連鎖部11を構成する単位ユニット14とは90°回転させた状態で複数連ね、単位ユニット14の連結片30、31を隣接する単位ユニット14の連結壁28、29の間に挿入し、連結突起部30aを内側から連結孔28aに嵌合することで互いを回転自在に連結して鎖状とし、全体としてX−Y平面上の水平方向に屈曲可能としている。また、図2に示すように、第2連鎖部12の他端側には固定用ユニット16を取り付けている。固定用ユニット16は、上壁16aから外側方に突出する突出片16bを有し、突出片16bの上面側より矢羽状のクリップ部16cを突設している。
【0022】
角度変換ユニット13は合成樹脂で一体成形され、図4に示すように、両側壁18、上壁19および底壁(図示せず)で挿通空間を形成する略四角筒状で、両側壁18の一側より連結壁20、21を突出していると共に、上壁27および底壁の他側より連結壁22、23を突出している。
連結壁20〜23には、連結孔20a〜23aを穿設していると共に、連結壁20〜23の円弧状端面の中央部分に円弧状の切欠部20b〜23bを設けている。また、上壁19の一端の左右両側および側壁18の他端の上下両側にそれぞれ凹部24、25を設けている。
【0023】
角度変換ユニット13の一側の連結壁20、21の間には、第1連鎖部11の端部の連結片30、31を挿入し、連結突起部30aを内側から連結孔20a、21aに嵌合している。一方、角度変換ユニット13の他側の連結壁22、23の間には、第2連鎖部12の端部の連結片30、31を挿入し、連結突起部30aを内側から連結孔22a、23aに嵌合している。
【0024】
前記プロテクタ10をフロアパネル40とシート41との間に架け渡したワイヤハーネスW/Hに外装し、第1連鎖部11の一端側に設けた固定用ユニット15のクリップ部15cを座部42下面の前方側に固定する一方、第2連鎖部12の他端側に設けた固定用ユニット16のクリップ部16cをフロアパネルの所要箇所に固定している。よって、図1及び図2に示すように、ワイヤハーネスW/Hの第1余長部W/H−1がX−Z平面内でU字状に配索される一方、第2余長部W/H−2がX−Y平面内でU字状に配索される。
【0025】
前記シート41は、スライド機構と傾倒機構とを備えている。シート41の座部42の下面側の前端と後端に固定したスライド材43、44をフロアパネル40に固定したスライドレール45に摺動自在に組み付けており、スライド材20をスライドレール45に沿って前後にスライドさせることによりシート41をスライドさせることができる。また、シート前端のスライド材43は座部42に対して回転自在に取り付けられている一方、シート後端のスライド材44は座部42と分離可能であり、座部42とシート前端のスライド材43との連結位置を支点としてシート41を前方へ傾倒させることができる。
【0026】
次に、シート41をスライドあるいは傾倒させたときのワイヤハーネスW/Hの動作について説明する。
図1(A)はシート41が後端位置にある状態、図1(B)はシート41が前端位置にある状態、図1(C)は前端位置でシート41を前方へ傾倒させた状態を示す。
シート41を前後方向(X方向)へスライドさせると、ワイヤハーネスW/Hの第2余長部W/H−2によりX方向の伸縮が吸収されて、ワイヤハーネスW/Hがシート41のスライドにスムーズに追従する。
また、シート41を前方へ傾倒させると、図1(C)及び図2(C)に示すように、第1余長部W/H−1の一部が直線状となることによりZ方向の伸縮が吸収されると共に、第2余長部W/H−2によりX方向の伸縮が吸収されて、ワイヤハーネスW/Hがシート41の傾倒にスムーズに追従する。
【0027】
前記構成によれば、自動車のフロアパネル40とシート41との間に架け渡して配索したワイヤハーネスW/Hの第1余長部W/H−1をプロテクタ10の第1連鎖部11で屈曲方向を規制して垂直面内(X−Z平面内)を屈曲させる一方、第2余長部W/H−2をプロテクタ10の第2連鎖部12で屈曲方向を規制して水平面内(X−Y平面内)を屈曲させることができる。このように、ワイヤハーネスW/Hにプロテクタ10を外装した簡易な構造により、ワイヤハーネスW/Hをシート41のスライドおよび傾倒の両方に容易に追従させることができる。
また、ワイヤハーネスW/Hに外装したプロテクタ10によりワイヤハーネスW/Hの屈曲方向を規制しているため、例えば、第2余長部W/H−2において電線の垂れ下がりを防止するためのガイド機構が不要となり、ワイヤハーネスW/Hの配索スペースを小さくすることができると共に、コストを低減することができる。
なお、本実施形態ではシートを前後方向にのみスライドできる構成としているが、左右方向にスライドできる構成としても前記ワイヤハーネスをシートのスライドに追従させることができる。
また、1つの角度変換ユニットに2つ以上の第1連鎖部もしくは第2連鎖部を取り付けて、第1余長部もしくは第2余長部を分岐させてもよい。
【0028】
図5乃至図8は、本発明の第2実施形態を示す。
本実施形態では、前後左右方向にスライドすると共に横方向に傾倒するシート73に、第1ワイヤハーネス71と第2ワイヤハーネス72とコネクタ接続してなるワイヤハーネスを追従させている。第1ワイヤハーネス71と第2ワイヤハーネス72とは、それぞれ一端末に接続された第1コネクタ50と第2コネクタ70とがコネクタ接続され、該第1、第2コネクタ50、70に屈曲可能な第1プロテクタ60と第2プロテクタ62が回転自在に連結されている。第1ワイヤハーネス71は外装した第1プロテクタ60により屈曲方向が垂直面内に規制される一方、第2ワイヤハーネス72は外装した第2プロテクタ62により屈曲方向が水平面内に規制される。また、第1ワイヤハーネス71はシートワイヤハーネスの一部を構成する一方、、第2ワイヤハーネス72はフロアハーネスの一部を構成し、第1ワイヤハーネス71と第2ワイヤハーネス72とをコネクタ接続することにより、シートワイヤハーネスとフロアハーネスとが接続される。
【0029】
詳細には、図8に示すように、第1コネクタ50のハウジング51の対向する両側壁の外側面51aに、第1プロテクタ60を構成する単位ユニット61との連結端側が底辺となる三角形状の段状凹部61bを設けている。該段状凹部61bの三角形の頂点角度はαとしている。また、段状凹部61bの頂点側に段状凹部61bの側端縁61b−1と所要の間隔をあけてピン61cを突設している。
また、第1コネクタ50のハウジング51には、上下2段、左右2列の合計4つの端子収容室51dを設けており、該端子収容室51dに電線wの端末に圧着した雌端子52を挿入係止して雌コネクタとしている。
【0030】
前記第1コネクタ50に回転自在に連結する第1プロテクタ60は、同一形状の単位ユニット61の複数個をそれぞれ回転自在に連結してなる。単位ユニット61は樹脂もしくはアルミニウムよりなる。
筒材からなる単位ユニット61は対向する両側壁61aの一端より三角形状に突出させた一対の連結板部61bを設けており、該連結板部61bに貫通孔からなる連結孔61cを穿設している。また、連結板部61bの頂点角度をβとし、第1コネクタ50の段状凹部51bの頂点角度αと連結板部61bの頂点角度βとの関係をα>βとしており、本実施形態では20°≦(α−β)≦30°としている。一方、両側壁61aの他端側の外側面61dに、第1コネクタ50の段状凹部51bと略同様の段状凹部61eを設け、該段状凹部61eの頂点角度をαとし、頂点の近傍にはピン61fを突設している。
【0031】
前記第1コネクタ50と単位ユニット61との連結は、第1コネクタ50の段状凹部51bに設けたピン51cを単位ユニット61の一対の連結板部61bに穿設した連結孔61cにはめ込み、第1コネクタ50に対して単位ユニット61を回転自在に連結している。第1コネクタ50と単位ユニット61とは回転自在に連結しているが、単位ユニット61が所要角度回転すると、連結板部61bの側端縁61b−1が第1コネクタ50の段状凹部51bの側端縁51b−1に当接して、単位ユニット61の屈曲角度が規制される構成となっている。即ち、段状凹部51bが単位ユニット61の角度規制部として機能する。
【0032】
単位ユニット61同士の連結も同様、ワイヤハーネスの先端側の単位ユニット61の段状凹部61eに設けたピン61fを後端側の単位ユニット61の一対の連結板部61bに穿設した連結孔61cにはめ込み、単位ユニット61同士を回転自在に連結している。単位ユニット61同士も回転自在に連結しているが、後端側の単位ユニット61が所要角度回転すると、後端側の単位ユニット61の連結板部61bの側端縁61b−1が先端側の単位ユニット61の段状凹部61eの側端縁61e−1に当接して、単位ユニット61の屈曲角度が規制される構成となっている。
このようにして複数の単位ユニット61が連結された第1プロテクタ60は、第1コネクタ50に回転自在に連結されると共に第1ワイヤハーネス71に外装される。
【0033】
前記第1コネクタ50には、第2ワイヤハーネス72の端末に接続された第2コネクタ70(雄コネクタ)が接続される。第2コネクタ70も第1コネクタ50と同様、ハウジングの外側面に段状凹部とピンとを設けた構成とし、該第2コネクタ70にも単位ユニット61を回転自在に連結した第2プロテクタ62を回転自在に連結して第2ワイヤハーネス72に外装している。第1ワイヤハーネス71の第1プロテクタ60はX−Z平面上の垂直方向に屈曲する一方、第2ワイヤハーネス72の第2プロテクタ62はX−Y平面上の水平方向に屈曲する。即ち、第1プロテクタ60と第2プロテクタ62とは、互いに直交方向に屈曲自在とされている。
【0034】
第1コネクタ50と第2コネクタ70とのコネクタ接続によりコネクタを介して連結された第1プロテクタ60と第2プロテクタ62の両端には、クリップ部(図示せず)を設けており、第1プロテクタ60側のクリップ部をシート73に固定する一方、第2プロテクタ62側のクリップ部をフロアパネルに固定している。
【0035】
シート73を前後左右方向へスライドさせると、第2ワイヤハーネス72によりX−Y方向の伸縮が吸収されて、第1、第2ワイヤハーネス71、72がシート73のスライドにスムーズに追従する。
また、シート73を側方へ傾倒させると、第1実施形態の第1余長部と同様、第1ワイヤハーネス71の一部が直線状となることによりZ方向の伸縮が吸収されると共に、第2ワイヤハーネス72によりX方向の伸縮が吸収されて、第1、第2ワイヤハーネス71、72がシート73の傾倒にスムーズに追従する。
【0036】
前記構成によれば、自動車のフロアパネルとシート73との間に架け渡して配索した第1ワイヤハーネス71を第1プロテクタ60で屈曲方向を規制して垂直面内(X−Z平面内)を屈曲させる一方、第2ワイヤハーネス72を第2プロテクタ62で屈曲方向を規制して水平面内(X−Y平面内)を屈曲させることができる。このように、第1、第2ワイヤハーネス71、72に第1、第2プロテクタ60、62を外装した簡易な構造により、第1、第2ワイヤハーネス71、72をシート73のスライドおよび傾倒の両方に容易に追従させることができる。
また、第1ワイヤハーネス71と第2ワイヤハーネス72とをコネクタ接続することにより、シートワイヤハーネスとフロアハーネスとを容易に接続することができる。
なお、1つの第1コネクタもしくは第2コネクタに2つ以上の第2コネクタもしくは第1コネクタを接続して、第2ワイヤハーネスもしくは第1ワイヤハーネスを分岐させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の第1実施形態のワイヤハーネスの配索構造を示し、(A)はシートを後端位置に配置した状態を示す図面、(B)はシートを前端位置に配置した状態を示す図面、(C)はシートを前方へ傾倒させた状態を示す図面である。
【図2】(A)はシートを後端位置に配置したときのワイヤハーネスを示す図面、(B)はシートを前端位置に配置したときのワイヤハーネスを示す図面、(C)はシートを前方へ傾倒させたときのワイヤハーネスを示す図面である。
【図3】第1実施形態のプロテクタの要部斜視図である。
【図4】第1実施形態のプロテクタの要部分解斜視図である。
【図5】第2実施形態のワイヤハーネスの配索構造を示す図面である。
【図6】本発明の第2実施形態の第1ワイヤハーネスを示し、(A)は直線状態の正面図、(B)は屈曲状態の正面図、(C)は断面図である。
【図7】第1ワイヤハーネスの第1コネクタと単位ユニットとを連結した状態を示す斜視図である。
【図8】第1ワイヤハーネスの第1コネクタと単位ユニットの分解斜視図である。
【図9】従来例を示す図面である。
【符号の説明】
【0038】
10 プロテクタ
11 第1連鎖部
12 第2連鎖部
13 角度変換ユニット
14、61 単位ユニット
15 固定用ユニット
15c クリップ部
16 固定用ユニット
16c クリップ部
41、73 シート
42 座部
50 第1コネクタ
60 第1プロテクタ
62 第2プロテクタ
70 第2コネクタ
71 第1ワイヤハーネス
72 第2ワイヤハーネス
W/H ワイヤハーネス
W/H−1 第1余長部
W/H−2 第2余長部




 

 


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