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切り絵本体及び装飾表示体 - 児玉 健司
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発明の名称 切り絵本体及び装飾表示体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−230072(P2007−230072A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−54411(P2006−54411)
出願日 平成18年3月1日(2006.3.1)
代理人 【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
発明者 児玉 健司
要約 課題
多くの手間を掛けずに、模様自体に立体感を持たせることのできる切り絵本体及び装飾表示体を提供する。

解決手段
一枚の平面材から、装飾の地に当たる部分を削除した切り絵本体2であって、模様を構成する上側にあるように見せたい部分4と下側にあるように見せたい部分5との交差部6の下側にあるように見せたい部分5に、模様の色彩より濃い帯状の線7を設け、必要に応じて、帯状の線7は、上側にあるように見せたい部分4より遠ざかるほど色彩を淡くする。
特許請求の範囲
【請求項1】
一枚の平面材から、装飾の地に当たる部分を削除した切り絵本体であって、模様を構成する上側にあるように見せたい部分と下側にあるように見せたい部分との交差部の前記下側にあるように見せたい部分に前記模様の色彩より濃い帯状の線を設けていることを特徴とする切り絵本体。
【請求項2】
前記帯状の線は、前記上側にあるように見せたい部分より遠ざかるほど色彩が淡くなっていることを特徴とする請求項1に記載の切り絵本体。
【請求項3】
前記交差部を除いた前記切り絵本体の表面に凸部を形成していることを特徴とする1又は2に記載の切り絵本体。
【請求項4】
請求項1又は3のいずれか一つに記載の切り絵本体を平面又は立体形状をした背景部材の上に配置していることを特徴とする装飾表示体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、屋内又は屋外で美感を与えるための切り絵本体及び装飾表示体に関し、より詳しくは、それ自体平面でありながら立体感のある模様を表現できる切り絵本体及び装飾表示体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、切り絵等では、任意の模様と色彩を有する切り取り片を重ね合わせることで、全体として特定の美感を与える作品が制作されていたが、素材が単調な紙材のため奥行きや厚みを表現するといった立体感には乏しかった。
【0003】
また、素材を紙材から布材に代えた切り絵としては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。
【0004】
これは、色彩若しくは模様が施された各種布材によって作成される切り絵本体と、その一部又は全部を色彩若しくは模様が施された布によって作成される配色片を、任意に貼り合わせて表現される切り絵であって、前記各布材に硬化性付与処理を施して乾燥させた後、さらに下絵に沿って切り取った切り絵本体を、台紙に貼着された配色片に貼り重ねて、所望の絵柄を表示するようにしている。つまり、切り絵本体と配色片又は近景用切り絵を布材で形成し、かつそれぞれ貼着又は重合して表現するようになっており、またその布材の種類や色彩、模様等をまったく任意に選択することができるので、配色片の要部が切り取り部から表出されるようになっているから、所望の絵柄の切り絵を作成することができる。そのため、従来から行われている紙材の切り絵と比較して、重厚感と立体感のある切り絵が得られるというものである。
【0005】
また、テーブルカバーや袋物の素材等に用いられる装飾シートとしては、例えば、特許文献2に記載されているものがある。
【0006】
これは、厚みを有する透明性のシート体の表面に、所定ピッチの多数の並行した直線からなる第一の縞模様を有する第一のパターン部を設け、前記透明性シートの裏面に、前記第一の縞模様と相似形状の第二の縞模様を有する第二のパターン部を設けることで、表面又は裏面から見た場合にモアレ現象によって格子状のモアレ模様が得られ、その結果、視差立体化の作用により立体感を感じさせる装飾シートが得られるというものである。
【特許文献1】特開2001−347799号公報
【特許文献2】特開平11−189000号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述の従来の布材を使用した切り絵にあっては、まず下絵を作成し、その下絵のイメージに適合する布材を選定する。次に、切り絵本体作成用の一枚の布材と、配色片作成用の一枚又は複数枚の布材を液状或いはコロイド状の硬化性付与剤の中に浸漬又は煮沸したり、表面に塗布することによって硬化性付与処理を施す。次に、硬化性付与処理を施した布材をガラス板上で皺を伸ばして乾燥させる。次に、硬化性付与処理を施し皺を伸ばした布材の裏側全面に、両面又は片面接着芯を貼着して接着芯重合状布材を作成する。次に、この接着芯重合状布材布材を、下絵に従って切り抜くことで切り絵本体を作成する。 他方、切り絵本体と同様な手順によって様々な色彩や模様の接着芯重合状布材を適宜な形状にした配色片を作成する。
【0008】
そして、接着芯重合状布材とした複数の配色片を台紙の上面に貼着し、その配色片の上面に接着芯重合状布材とした切り絵本体を貼り重ねるといった手順を経ることで、所望の絵柄の切り絵を作成するため、素材としての切り絵本体と配色片との作成から所望の切り絵を完成するまでに多くの手間を要するといった問題がある。
【0009】
しかしながら、前述の従来の装飾シートにあっては、縞模様とモアレ縞模様とによって形成された立体感のある背景が得られるものの、単にこの背景に図柄が配置されるだけであるので、図柄が浮き上がって見えるとしても、図柄自体に立体感を付与することはできないといった問題がある。
【0010】
そこで、この発明は、上記のような従来の切り絵や装飾シート等の装飾表示体が有する問題点を解消すべく、多くの手間を掛けずに、模様自体に立体感を持たせることのできる切り絵本体及び装飾表示体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を達成するため、請求項1に記載の発明は、一枚の平面材から、装飾の地に当たる部分を削除した切り絵本体であって、模様を構成する上側にあるように見せたい部分と下側にあるように見せたい部分との交差部の前記下側にあるように見せたい部分に前記模様の色彩より濃い帯状の線を設けていることを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記帯状の線は、前記上側にあるように見せたい部分より遠ざかるほど色彩が淡くなっていることを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加えて、
前記交差部を除いた前記切り絵本体の表面に凸部を形成していることを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の切り絵本体を平面又は立体形状をした背景部材の上に配置していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
この発明は、以上のような構成を有するため、請求項1に記載の発明によれば、模様のうちの、下側にあるように見せたい部分に表現された帯状の線が、上側にあるように見せたい部分の影のように見えるため、上側にあるように見せたい部分は浮き上がって見え、下側にあるように見せたい部分は沈んで見えることから、模様自体に立体感のある切り絵本体が得られる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、下側にあるように見せたい部分の交差部の上側にあるように見せたい部分の近くに濃い影があり、そこから遠ざかるほどその影が薄くなるように表現されているから、より実物の近い立体感が得られる。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、切り絵本体の交差部以外の部分が盛り上がった形状を呈しているため、より実物に近い立体感が得られる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の発明の効果に加えて、平面の背景部材として切り絵本体を浮き上がらせる背景色からなる台紙に配置すれば、切り絵としての装飾品が完成できる。また、立体形状の背景部材として、例えば照明器具のカバーに切り絵本体を配置すれば、デザイン性の高い照明器具が完成できるように、種々の物品の表面に使用する装飾表示体が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
まず、この発明の実施の形態に係る切り絵本体及び装飾表示体の構成について説明する。
【0021】
図1は、この発明の実施の形態に係る切り絵本体を背景となる台紙に貼り付けた状態を示す正面図である。
【0022】
図1に示したものは、淡い色彩のものは、隣接する紐状部材1,1,1,・・・が互い違いに重なり合うように編み込まれた網又は籠のような模様を構成する切り絵本体2であり、具体的には、ほぼ厚みが一様な一枚の平面材から紐状部材1,1,1,・・・が重なり合っていない装飾の地に当たる部分を切り抜いたものである。したがって、切り絵本体2には、多数の切り欠き部3が形成されている。
【0023】
装飾の模様を構成する切り絵本体2において、上側にあるように見せたい部分4と下側にあるように見せたい部分5との交差部6の下側にあるように見せたい部分5には、紐状部材1,1,1,・・・の模様の色彩より濃い帯状の線7を設けている。帯状の線7は、上側にあるように見せたい部分4より遠ざかるほど色彩が淡くなるようにすることで、実物に表れる影に似せた表現としている。
【0024】
次に、この発明の実施の形態に係る切り絵本体及び装飾表示体の制作方法について説明する。
【0025】
図2は、この発明の実施の形態に係る切り絵本体を切り抜く前の状態を示した斜視図である。図3は、同じく実施の形態に係る切り絵本体に陰影を表す手順を示す説明図である。
【0026】
まず、制作しようとする構想が決まったら、必要な大きさの白紙8にそのデザイン9を描く。背景となるものが平面状のものであれば、白紙8に描かれたデザイン9がそのまま下絵10となるため、目的の模様の色彩と同じ色彩の色画用紙11にその下絵10をセロハン粘着テープ12で貼り付ける。次に、下絵10の輪郭に沿って、デザインカッター13で色画用紙11を切り抜き、模様を構成する切り絵本体2の外形形状を完成させる。
【0027】
次に、切り絵本体2の上側にあるように見せたい部分4と下側にあるように見せたい部分5との交差部6の下側にあるように見せたい部分5に、実物に表れる影に似せた帯状の線7を描きます。帯状の線7を描くには、まず最初に、先の尖った鉛筆(B〜2B程度)で上側にあるように見せたい部分4と下側にあるように見せたい部分5とが交差する交差線14を描く。交差線14は実際には実線でよいが、図3(a)では説明の都合上破線で示している。次に、図3(b)に示したように、交差線14を基準として下側にあるように見せたい部分5側に先の丸まった黒い鉛筆(B〜2B程度)で帯状の線7を引きます。次に、図4に示したように、平筆15の先端で帯状の線7を帯状の線7と平行な方向と直角な方向に向かって撫でて、上側にあるように見せたい部分4より遠ざかるほど帯状の線7の色彩(黒色)が淡くなるようにぼかす。
【0028】
実物に表れる影に似せた帯状の線7は、切り絵本体2の色彩如何にかかわらず黒い鉛筆で描くのは、いわば簡略法である。より実物に近い質感を表現する場合には、切り絵本体2の色彩の反対色(両者が互いに補色をなす関係にある色)の暗い色を帯状の線7の色彩として採用するようにすれば、制作時に影の色違いを考えるといった新たな創作の楽しみを味わうことができると共に、完成時にはより立体感のある深みと華やかさが増すことで、芸術作品としての装飾価値を高めることにもなる。
【0029】
以上のような作業工程を経ることで、図1に示したような、隣接する紐状部材1,1,1,・・・が互い違いに重なり合うように編み込まれた網又は籠のような模様を構成する切り絵本体2が完成する。
【0030】
そこで、帯状の線7による陰影付けが完成した切り絵本体2を、切り絵本体2がはっきりと見える背景色からなる平面の台紙16の上に配置して額(図示せず)に納めれば、室内を飾る切り絵の装飾品が完成できる。
【0031】
なお、図5に示したように、交差部6を除いた切り絵本体2の表面に、型押し加工等を施して凸部17を形成してもよい。これにより、切り絵本体2の交差部6以外の部分が盛り上がった形状を呈することで、より実物に近い立体感が得られる。
【0032】
また、例えば、図6に示したように、照明器具のカバーのような立体形状を背景部材18として、切り絵本体(装飾表示体)2をその背景部材18の表面に配置すれば、デザイン性の高い照明器具19が完成できる。さらに、この発明によれば、室内の装飾品に限らず、室外に設置される看板やモニュメントを背景部材18とすることも可能である。
【0033】
なお、立体形状を背景部材18とする場合には、予め背景部材18とする物品の外形に合わせて自在に変形し得る材料で切り絵本体(装飾表示体)2を制作することは勿論、下絵10を制作する段階で背景部材18の外形に合わせた型を使用して切り絵本体(装飾表示体)2をカッティングするとよい。
【0034】
この発明の実施の形態の説明では、切り絵本体(装飾表示体)2に色画用紙11を使った一例を示したが、これに限らず、切り絵本体2の背景となる背景部材18の種類によって適宜その材料を選択すればよい。
【0035】
例えば、テーブルカバーを背景部材18とする場合には、切り絵本体(装飾表示体)2を背景部材18と同じ材質の塩化ビニール樹脂等で制作することが考えられる。看板等の室外で使用される背景部材18の場合には、切り絵本体(装飾表示体)2を耐候性に優れ立体形状に沿って形状が馴染むシリコーンゴム等で制作することが考えられる。
【0036】
また、切り絵本体(装飾表示体)2を転写紙で制作すれば、食器、電子機器、自動車等を背景部材18として、それらの表面に切り絵本体2の模様を付することもできる。
【0037】
さらに、切り絵本体(装飾表示体)2を硬質の合成樹脂板やアルミニウム等の軽金属材料で制作することで、壁掛けや置物としたり、天井から針金や糸で吊してモビールとしてもよい。
【0038】
ところで、この発明の実施の形態に係る切り絵本体(装飾表示体)2の制作において制作者の技量が問われるのが、帯状の線7をぼかして実物と同様の立体感を表す作業である。そのため、ぼかしの出来映えが作品の優劣を決定することになる。
【0039】
そこで、技量の優劣に左右されずに一定の品質を備えた立体感の得られる切り絵本体(装飾表示体)2を得るためには、予め熟練者による帯状の線7のぼかし作業の終了した特定のデザインによる下絵10を複製しておき、切り絵やその他の装飾表示体を完成させようとする際に、下絵10の輪郭に沿って、デザインカッター13で切り絵本体2を切り抜く作業のみを行うようにするとよい。この場合には、初心者でも比較的容易に立体感のある作品を制作することが可能となり、また、量産品への適用をする場合には、品質の安定したデザインが付された物品が完成できることになる。
【0040】
なお、この発明の実施の形態に係る切り絵本体及び装飾表示体では、
紐状部材が互い違いに重なり合うように編み込まれた網又は籠のような模様について説明したが、この発明はこれに限らず、上側にあるように見せたい部分と下側にあるように見せたい部分とが交差するデザインであれば、その交差部にこの発明の手段を適用すれば、その模様自体に立体感のある切り絵本体及び装飾表示体が得られるため、多様なデザインの創作が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】この発明の実施の形態に係る切り絵本体を背景となる台紙に貼り付けた状態を示す正面図である。
【図2】同実施の形態に係る切り絵本体を切り抜く前の状態を示した斜視図である。
【図3】同実施の形態に係る切り絵本体に陰影を表す手順を示す説明図である。
【図4】同実施の形態に係る切り絵本体に陰影を表すためのぼかし作業の説明図である。
【図5】同実施の形態に係る切り絵本体に凸部を形成した態様を示す斜視図である。
【図6】同実施の形態に係る切り絵本体を照明器具のカバーの表面に付した例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0042】
1 紐状部材
2 切り絵本体(装飾表示体)
3 切り欠き部
4 上側にあるように見せたい部分
5 下側にあるように見せたい部分
6 交差部
7 帯状の線
10 下絵
11 色画用紙
16 台紙(背景部材)
17 凸部
18 背景部材




 

 


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