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発明の名称 筆記具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−50610(P2007−50610A)
公開日 平成19年3月1日(2007.3.1)
出願番号 特願2005−237415(P2005−237415)
出願日 平成17年8月18日(2005.8.18)
代理人 【識別番号】100066061
【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 宏之
発明者 和田 俊二郎 / 宮原 満 / 松永 忠
要約 課題
より簡易な構成で、一本の筆記具本体で種々の筆記機構による筆記が可能な軸径の大きくない筆記具を提供する。

解決手段
芯素子を収容する芯収容筒109を有するシャープペンシル用芯繰り出し機構103と、シャープペンシル用芯繰り出し機構103が挿通される軸筒102とを含み、シャープペンシル用芯繰り出し機構103の後端を、前端方向に押し込むことにより前記芯素子を突出させるように構成した筆記具において、シャープペンシル用芯繰り出し機構103がリング部材118を有し、リング部材118がその外側面にスリット120を有し、弾性変形可能であり、シャープペンシル用芯繰り出し機構103がリング部材118を介して軸筒102に係止されることを特徴とする筆記具。
特許請求の範囲
【請求項1】
芯素子を収容する芯収容筒を有するシャープペンシル用芯繰り出し機構と、
前記シャープペンシル用芯繰り出し機構が挿通される軸筒とを含み、
前記シャープペンシル用芯繰り出し機構の後端を、前端方向に押し込むことにより前記芯素子を突出させるように構成した筆記具において、
前記シャープペンシル用芯繰り出し機構がリング部材を有し、
前記リング部材がその外側面にスリットを有し、弾性変形可能であり、
前記シャープペンシル用芯繰り出し機構が前記リング部材を介して前記軸筒に係止されることを特徴とする筆記具。
【請求項2】
前端面の開口した円筒状で、ノック操作押子を有する後部外筒と、
前後端面の開口した円筒状で、芯素子を収容する芯収容筒を有するシャープペンシル用芯繰り出し機構あるいはボールペン機構を収容可能であり、前記後部外筒と係合する前部外筒とを含み、
前記ノック操作押子を前端方向に押し込むことにより前記芯素子あるいはボールペン機構を突出させるように構成した筆記具において、
前記シャープペンシル用芯繰り出し機構がリング部材を有し、
前記リング部材がその外側面にスリットを有し、弾性変形可能であり、
前記シャープペンシル用芯繰り出し機構が前記リング部材を介して前記前部外筒に係止されることを特徴とする筆記具。
【請求項3】
前端面の開口した円筒状の後部外筒と、
前記後部外筒に収容され、前記後部外筒の回転により前端方向に摺動するカム機構を備えた内鞘と、
前後端面の開口した円筒状で、芯素子を収容する芯収容筒を有するシャープペンシル用芯繰り出し機構あるいはボールペン機構を収容可能であり、前記内鞘と係合する前部外筒とを含み、
前記後部外筒を前記前部外筒に対して相対回転させることで前記胴体部内のカム機構が前端方向に摺動し、これにより前記芯素子あるいはボールペン機構を突出させるように構成した筆記具において、
前記シャープペンシル用芯繰り出し機構がリング部材を有し、
前記リング部材がその外側面にスリットを有し、弾性変形可能であり、
前記シャープペンシル用芯繰り出し機構が前記リング部材を介して前記前部外筒に係止されることを特徴とする筆記具。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の筆記具において、前記リング部材が、所望の位置に切り込み溝あるいは窓部を有することを特徴とする筆記具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具に関し、特に筆記機構を交換可能な筆記具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、種々の直径を有するシャープペン芯素子(以下、芯素子とする)と、該芯素子を使用可能なシャープペンシルが広く実用されている。これらのシャープペンシルは、シャープペンシル(筆記具)本体に備えられたシャープペンシル用芯繰り出し機構によって定められる芯直径の芯素子を専用に使用するものであった。
【0003】
そのため、様々な太さの筆記を希望する場合には、各太さに対応した芯直径の芯素子を使用可能なシャープペンシルを複数本備えていなければならなかった。
【0004】
また、ボールペンによる筆記とシャープペンシルによる筆記とを希望する場合には、ボールペンとシャープペンシルとを持っている必要がある。
【0005】
これに対しては、シャープペンシル用芯繰り出し機構とボールペン機構とを一つの軸筒に収めた複合筆記具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これによれば一本の筆記具でボールペンによる筆記とシャープペンシルによる筆記とが可能となる。
【特許文献1】特開平10−129189号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、従来例に係る複合筆記具と同様の構成をとることで、複数の芯直径を有する芯素子を、一本の筆記具本体において使用可能な筆記具を提供することも可能であるかと思われる。
【0007】
しかしながら、従来例に係る筆記具においては、軸筒中に複数本の筆記機構(シャープペンシル用芯繰り出し機構とボールペン機構)が軸心方向に対して並列に配され、交互に出没する構成であった。そのため、構造が複雑であり、また部品点数が多くなるという問題があった。また筆記具本体の軸径が大きくなってしまい、携帯し難く、また筆記し難いという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とする処は、より簡易な構成で、一本の筆記具本体で種々の筆記機構による筆記が可能な軸径の大きくない筆記具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、下記の技術的構成により前記目的を達成できたものである。
【0010】
(1)芯素子を収容する芯収容筒を有するシャープペンシル用芯繰り出し機構と、前記シャープペンシル用芯繰り出し機構が挿通される軸筒とを含み、前記シャープペンシル用芯繰り出し機構の後端を、前端方向に押し込むことにより前記芯素子を突出させるように構成した筆記具において、前記シャープペンシル用芯繰り出し機構がリング部材を有し、前記リング部材がその外側面にスリットを有し、弾性変形可能であり、前記シャープペンシル用芯繰り出し機構が前記リング部材を介して前記軸筒に係止されることを特徴とする筆記具。
【0011】
(2)前端面の開口した円筒状で、ノック操作押子を有する後部外筒と、前後端面の開口した円筒状で、芯素子を収容する芯収容筒を有するシャープペンシル用芯繰り出し機構あるいはボールペン機構を収容可能であり、前記後部外筒と係合する前部外筒とを含み、前記ノック操作押子を前端方向に押し込むことにより前記芯素子あるいはボールペン機構を突出させるように構成した筆記具において、前記シャープペンシル用芯繰り出し機構がリング部材を有し、前記リング部材がその外側面にスリットを有し、弾性変形可能であり、前記シャープペンシル用芯繰り出し機構が前記リング部材を介して前記前部外筒に係止されることを特徴とする筆記具。
【0012】
(3)前端面の開口した円筒状の後部外筒と、前記後部外筒に収容され、前記後部外筒の回転により前端方向に摺動するカム機構を備えた内鞘と、前後端面の開口した円筒状で、芯素子を収容する芯収容筒を有するシャープペンシル用芯繰り出し機構あるいはボールペン機構を収容可能であり、前記内鞘と係合する前部外筒とを含み、前記後部外筒を前記前部外筒に対して相対回転させることで前記胴体部内のカム機構が前端方向に摺動し、これにより前記芯素子あるいはボールペン機構を突出させるように構成した筆記具において、前記シャープペンシル用芯繰り出し機構がリング部材を有し、前記リング部材がその外側面にスリットを有し、弾性変形可能であり、前記シャープペンシル用芯繰り出し機構が前記リング部材を介して前記前部外筒に係止されることを特徴とする筆記具。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、より簡易な構成で、一本の筆記具本体で種々の筆記機構による筆記が可能な軸径の大きくない筆記具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【実施例1】
【0016】
本実施例に係る筆記具を、図面を用いて説明する。
【0017】
図1は、本実施例に係る筆記具の全部品を組み立てた状態の概略断面図である。本実施例に係る筆記具は、ノック式シャープペンシルである。図1において、筆記具本体101は、前後端の開口した軸筒102と、軸筒102内に挿通されるシャープペンシル用芯繰り出し機構103(以下、シャープペンシル機構とする)とを有する。
【0018】
図2は、軸筒102の概略断面図である。軸筒102は、前後端の開口した外筒104と、外筒104の前端開口部に装着される口金105とを有する。
【0019】
外筒104の後端開口部からは、シャープペンシル機構103の後部が突出する。また、外筒104の外側面にはクリップ106が配設される。本実施例においては、クリップ106が配設された構成としたが、クリップ106の配設の有無およびクリップ106の形状は特にこれに限定されない。
【0020】
口金105は前後端が開口し、後述するように、シャープペンシル機構103の先端部が挿通される。口金105の内側面にはバネ受け座107が形成され、該バネ受け座107においてシャープペンシル機構103を後方向に付勢するコイルスプリングSの前端が係止される。またバネ受け座107よりも前方には、細径部108が形成される。なお、本実施例に係るノック式シャープペンシルにおいては、コイルスプリングSを有しない構成であってもよい。
【0021】
続いてシャープペンシル機構103について説明する。
【0022】
図3は、シャープペンシル機構103の概略図である。また図4はシャープペンシル機構103の先端部の部分断面図である。
【0023】
シャープペンシル機構103は、芯収容筒109と、芯収容筒109の前端に圧入・固定されるチャック部110と、芯収容筒109の後端に圧入・固定される消しゴム収容部111とを有する。
【0024】
芯収容筒109は、合成樹脂等から成るパイプ形状であって、不図示の芯素子が収容される。芯収容筒109の前端面112において、シャープペンシル機構103を後方向に付勢するコイルスプリングSの後端が係止される。
【0025】
消しゴム収容部111は、芯収容筒109の後端開口部に圧入される消しゴム収容部材113と、消しゴム収容部材113に収容される不図示の消しゴムと、消しゴム収容部材113に冠着されるキャップ114とから成る。
【0026】
消しゴム収容部材113は、前後端の開口した筒状で、その前端部が芯収容筒109の後端開口部に圧入される。また、後端開口部から消しゴムが挿入される。芯素子を補充する場合には、消しゴム収容部材113から消しゴムを取り外し、後端開口部から芯素子を挿入する。芯素子は前端開口部から芯収容筒109に送られ、補充が完了する。
【0027】
図4に示されるように、チャック部110は、チャック筒115と、チャック116、チャック116に外嵌される締リング117およびチャックスプリングSを有するチャック機構とを有する構成である。チャック筒115の前部には、後述するリング部材118が遊嵌される。
【0028】
続いて、リング部材118について図5を用いて詳細に説明する。図5(a)は、リング部材118の前面端面図、(b)は側面断面図、(c)は後面端面図である。
【0029】
リング部材118には、その前端部外側面に、前後方向側面が所定角度で傾斜した断面台形状の凸部119が周設される。凸部119の頂端外径は、口金105の細径部108の内径よりもやや大きく構成されている。またリング部材118の外径は、細径部108の内径とほぼ同径である。リング部材118には前端から後端に亘ってスリット120が形成されており、したがってリング部材118は適宜弾性変形可能である。
【0030】
すなわち、リング部材118は、筆記具本体101の軸心に対して半径方向の力を受けて、外内側に弾性変形可能である。また、リング部材118には、任意の位置に不図示の切り込み溝あるいは窓部を形成可能であり、これによりリング部材118の弾性を適宜調節することができる。
【0031】
続いて、本実施例に係る筆記具における、シャープペンシル機構103の交換操作について、図6を用いて説明する。
【0032】
シャープペンシル機構103が外筒104の後端開口部から外筒104内に挿入されると、その先端部が口金105の細径部108に到達する。ここで、チャック筒115に遊嵌されたリング部材118の凸部119の頂端外径が、口金105の細径部108の内径よりも大きいため、凸部119が細径部108の後端周縁に引っかかり、抵抗が生じる(図6(A))。
【0033】
シャープペンシル機構103に対してさらに前端方向の力を加えると、細径部118の後端周縁からの押力によって軸心に対して半径方向内側の力がリング部材118に加わり、リング部材118は内径が小さくなるように変形する。そして凸部119の頂端外径が細径部108の内径と略同径となるまでリング部材118が変形すると、凸部119の頂端が細径部108内側面と摺接して、シャープペンシル機構103は前端方向に推進可能となる(図6(B))。
【0034】
さらに前進させて、凸部119が口金105の前端開口部を通過すると、リング部材118は細径部108の内側面の押力から解放され、元の形状に戻る(図6(C))。シャープペンシル機構103は、コイルスプリングSにより後端方向に付勢されるが、凸部119が口金105の前端面開口部周縁に引っかかり、シャープペンシル機構103は係止される。
【0035】
リング部材118の凸部119と口金前端面開口部周縁との引っかかりによる抵抗は、筆記圧力に耐え得るものである。しかしながら、後端方向へ筆圧以上の一定の力が加わった場合には、口金前端面開口部周縁からの押力によって軸心に対して半径方向内側の力がリング部材118に加わり、リング部材118は内径が小さくなるように変形し、細径部118内へ埋没可能となる。
【0036】
したがって、筆記時には筆圧により後端方向に力が加わるが、シャープペンシル機構103が口金105から後端方向に没入してしまうことはない。一方、シャープペンシル機構103を交換するために後端方向に一定以上の力を加えた場合には、シャープペンシル機構103が口金105から没入し、後端方向に摺動して、軸筒102から取り出すことができる。これにより、所望の芯直径に対応したシャープペンシル機構103を容易に交換することができる。
【実施例2】
【0037】
実施例1に係る筆記具は、シャープペンシル機構103を変更可能なノック式シャープペンシルであったが、本実施例に係る筆記具は、シャープペンシル機構だけでなく、ボールペン機構をも利用可能なノック式筆記具である。
【0038】
本実施例については、実施例1と異なる構成のみについて説明し、同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。
【0039】
図7は、本実施例に係る筆記具の分解説明図である。図7において、本実施例に係るノック式筆記具の筆記具本体201は、前端の開口した後部外筒202と前後端の開口した前部外筒203と、前部外筒203内に挿通されるシャープペンシル機構204あるいはボールペン機構205とを有する。
【0040】
前部外筒203に、シャープペンシル機構204あるいはボールペン機構205が挿通されると、シャープペンシル機構204の場合には、実施例1と同様にして、シャープペンシル機構204の先端部のリング部材118が口金105の前端面開口部周縁に係止される。またボールペン機構205の場合には、コイルスプリングSにより後方に付勢された状態で前部外筒203内に収容される。
【0041】
そして前部外筒203の後端開口部から突出したシャープペンシル機構204およびボールペン機構205の後部が、後部外筒202に収容される。前部外筒203の後端外側面と後部外筒202の前端外側面とには螺溝が周設され、螺合する。
【0042】
後部外筒202の後部には、ノック操作押子206を有する公知のノック機構が設けられている。ノック操作押子206が前端方向に押されると、ボールペン機構205はその後端面が前端方向に押され、コイルスプリングSの付勢力に逆らって前端方向に推進する。すると、ボールペン機構205の先端のボールペン先端部が口金105から突出し、筆記可能となる。
【0043】
前部外筒203と後部外筒202にシャープペンシル機構204が収容された場合もまた、ボールペン機構205と同様に、ノック操作押子206が押されると、シャープペンシル機構204の後端面が前端方向に押され、チャックスプリングSの付勢力に逆らって前進し、芯が先端部から突出して筆記可能となる。
【実施例3】
【0044】
実施例1および2に係る筆記具は、ノック式筆記具であったが、本実施例に係る筆記具は、回転繰出し式筆記具である。
【0045】
本実施例については、実施例1および2と異なる構成のみについて説明し、同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。
【0046】
図8は、本実施例に係る筆記具の分解説明図である。図8において、本実施例に係る回転繰り出し式筆記具の筆記具本体301は、内鞘306を収容する前端の開口した後部外筒302と、前後端の開口した前部外筒303と、前部外筒303内に挿通されるシャープペンシル機構304あるいはボールペン機構305とを有する。
【0047】
前部外筒303にシャープペンシル機構304あるいはボールペン機構305が挿通されると、シャープペンシル機構304の場合には、実施例1および2と同様にして、シャープペンシル機構304の先端部のリング部材118が口金105の前端開口部周縁に係止される。またボールペン機構305の場合には、コイルスプリングSにより後方に付勢された状態で前部外筒303内に収容される。
【0048】
そして前部外筒303の後端開口部から突出したシャープペンシル機構304およびボールペン機構305の後部が、後部外筒302内の内鞘306に収容される。前部外筒303の後端外側面には螺溝が周設され、後述するように内鞘306と螺合する。
【0049】
続いて、本実施例に係る回転繰り出し式筆記具における回転繰り出し機構について図8および図9を用いて説明する。図9は、内鞘306の部分断面図である。
【0050】
後部外筒302の後部には、公知の回転繰り出し機構としてのカム機構を構成する内鞘306が収容される。内鞘306は、回転頭部307と胴体部308とを有する。
【0051】
回転頭部307の外側面には係止凸部309が形成される。また、内側面には係合突起310が形成される。胴体部308の内側面にはガイド凸部311が形成される。また、前部内側面には螺溝が周設され、前部外筒303と螺合する。
【0052】
胴体部308には、回転カム312と押出部材313とが収容される。回転カム312は胴体部308に回転可能に収容され、その後部は胴体部308の後端面開口部から突出する。後端面開口部から突出した回転カム312の後部には回転頭部307が冠着されるが、係合突起310により回転カム312は回転頭部307に対して相対回転不可能に係合する。回転カム312の前端面には傾斜部314が形成される。
【0053】
押出部材313は、外側面にガイドレール315を有し、ガイド凸部311がガイドレール315に嵌合するようにして胴体部308に収容される。そのため、押出部材313は胴体部308に対して前後方向に摺動可能でかつ相対回転不可能である。後端面は、回転頭部312の傾斜部314に接触する。
【0054】
内鞘306が後部外筒302内に収容されると、係止凸部309が後部外筒302の内側面によって回転不可能に挟止される。したがって、後部外筒302、回転頭部307および回転カム312は、それぞれは相対回転不可能であるが、胴体部308に対しては相対回転可能に構成されている。
【0055】
また、内鞘306が前部外筒303と羅合すると、押出部材313の前端面がシャープペンシル機構304あるいはボールペン機構305の後端面と接する。
【0056】
続いて、本実施例に係る筆記具の回転繰り出し動作について説明する。
【0057】
後部外筒302を前部外筒303に対して相対的に回転させると、後部外筒302と併せて回転頭部307および回転カム312が回転する。回転カム312の回転により、押出部材313が前端方向に押し出される。押し出された押出部材313は、シャープペンシル機構304あるいはボールペンシル機構305を前端方向に押し出す。
【0058】
ボールペン機構305の場合には、ボールペン機構305がコイルスプリングSの付勢力に逆らって前端方向に推進し、その先端部が口金105から突出し、筆記可能となる。
【0059】
シャープペンシル機構の場合には、シャープペンシル機構304がコイルスプリングSおよびチャックスプリングSの付勢力に逆らって前進し、芯が先端部から突出して筆記可能となる。
【0060】
なお、本実施例に係る回転繰り出し機構は、特にこれに限定されるものではない。
【0061】
以上説明した実施例1ないし3によれば、ユーザが容易に芯直径の異なるシャープペン機構を交換することができる。また、容易にシャープペンシル機構とボールペン機構とを交換することができる。
【0062】
また、メーカあるいは販売側は、外筒とシャープペン機構とボールペン機構とを別々に在庫として保管しておき、顧客の需要に応じて筆記具として組み立てることで、シャープペンとボールペンとの量を調節できるため、在庫管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】実施例1に係る筆記具の概略断面図
【図2】軸筒の概略断面図
【図3】シャープペンシル用芯繰り出し機構の概略図
【図4】ャープペンシル用芯繰り出し機構の先端部の部分断面図
【図5】(a)、(b)、(c)はリング部材を説明する図
【図6】シャープペンシル用芯繰り出し機構の交換操作を説明する図
【図7】実施例2に係る筆記具の分解説明図
【図8】実施例3に係る筆記具の分解説明図
【図9】内鞘の部分断面図
【符号の説明】
【0064】
101、201、301 筆記具本体
102 軸筒
103、204、304 シャープペンシル用芯繰り出し機構
109 芯収容筒
118 リング部材
120 スリット
202 後部外筒
203 前部外筒
205、305 ボールペン機構




 

 


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