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発明の名称 筆記具用合成樹脂部品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−130833(P2007−130833A)
公開日 平成19年5月31日(2007.5.31)
出願番号 特願2005−324758(P2005−324758)
出願日 平成17年11月9日(2005.11.9)
代理人 【識別番号】100109955
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 貞行
発明者 秋山 守雄
要約 課題
寸法バラツキや応力の偏りが少ない高品質な筆記具用合成樹脂部品を提供する。

解決手段
周壁部10と底部20とを備えた略有底筒状に形成され、該底部20の外面に略凹状の成型用ゲート部21を有する筆記具用合成樹脂部品において、前記底部20の内面に、前記成型用ゲート部21に対応するように凸部22を設けるとともに、該凸部22から前記周壁部10まで連続するリブ23を放射状に複数設けてなり、成型される際に、溶融合成樹脂材料が前記凸部22および前記複数のリブ23に対応するキャビティに流通されるようにした。
特許請求の範囲
【請求項1】
周壁部と底部とを備えた略有底筒状に形成され、該底部の外面に略凹状の成型用ゲート部を有する筆記具用合成樹脂部品において、
前記底部の内面に、前記成型用ゲート部に対応するように凸部を設けるとともに、該凸部から前記周壁部まで連続するリブを放射状に複数設けてなり、
成型される際に、溶融合成樹脂材料が前記凸部および前記複数のリブに対応するキャビティに流通されるようにしたことを特徴とする筆記具用合成樹脂部品。
【請求項2】
各リブの幅寸法を遠心方向へ向かって徐々に広げるようにしたことを特徴とする請求項1記載の筆記具用合成樹脂部品。
【請求項3】
上記周壁部の軸心の周囲に、合成樹脂量が偏って多い部位を有する筆記具用合成樹脂部品であって、
前記部位に最も近い上記リブの幅寸法を、他のリブの幅寸法よりも大きくしたことを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具用合成樹脂部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールペンや、フェルトペン、シャープペンシル等の筆記具を構成するのに用いられる筆記具用合成樹脂部品に関し、特に、キャップや軸筒等のように略有底筒状の部品として好適な筆記具用合成樹脂部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されたもののように、軸筒(塗布液タンク1)の先端に着脱可能な有底筒状のキャップ(3)を備え、該キャップ(3)により筆記先端部(球状塗布体)を保護するようにしたものが多々ある。
特許文献1には前記キャップの製造方法について詳細に説明されていないが、通常、前記のような有底筒状のキャップは、その先端面の略中央に成型用ゲート部が設けられている。したがって、成型の際には、前記キャップの形状を呈する金型キャビティ内に、前記成型用ゲート部に対応する箇所から、溶融した合成樹脂材料が注入され、その注入された合成樹脂材料が前記キャビティ内の各部に広がりキャップ形状を形成することになる。
【0003】
ところで、上記のようなキャップは、その内周面にシール用の凸部や、嵌合用の凹凸部等の複雑な形状を有する場合があり、また、外周面にはクリップ等の複雑な形状を有する場合がある。
しかしながら、前記のようにキャップ形状が複雑になればなるほど、成型段階で注入される溶融合成樹脂材料が、キャビティ内を均等に流通せず、その結果、成型後に、寸法精度のバラツキや、応力の偏り等を生じ易く、ひいては、シール箇所でのインク漏れや、強度低下等、機能上の問題を生じるおそれがあった。
【特許文献1】特開平6−70867号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、寸法バラツキや応力の偏りが少ない高品質な筆記具用合成樹脂部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために第一の発明は、周壁部と底部とを備えた略有底筒状に形成され、該底部の外面に略凹状の成型用ゲート部を有する筆記具用合成樹脂部品において、前記底部の内面に、前記成型用ゲート部に対応するように凸部を設けるとともに、該凸部から前記周壁部まで連続するリブを放射状に複数設けてなり、成型される際に、溶融合成樹脂材料が前記凸部および前記複数のリブに対応するキャビティに流通されるようにしたことを特徴とする。
【0006】
ここで、上記筆記具用合成樹脂部品とは、筆記具に用いられる略有底筒状の部品であればよく、具体例としては、キャップや、尾栓、軸筒、ノックキャップ、駒等が挙げられる。
【0007】
また、第二の発明では、各リブの幅寸法を遠心方向へ向かって徐々に広げるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、第三の発明では、上記周壁部の軸心の周囲に、合成樹脂量が偏って多い部位を有する筆記具用合成樹脂部品であって、前記部位に最も近い上記リブの幅寸法を、他のリブの幅寸法よりも大きくしたことを特徴とする。
【0009】
ここで、「合成樹脂量が偏って多い部位」の具体例としては、クリップ部や、その他の突出部位等が挙げられる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の発明によれば、成型時において、金型キャビティにおける成型用ゲート部に対応する箇所に、溶融合成樹脂材料が注入されると、その溶融合成樹脂材料は、凸部および放射状の複数リブに対応するキャビティ内に流通されて、略均等かつスムーズに遠心方向へ広がってゆき、当該筆記具用合成樹脂部品における凹凸部等の各部位の隅々まで行きわたる。
したがって、複雑な部分へ溶融合成樹脂材料が充分に流通されずに、寸法精度のバラツキを生じたり、溶融合成樹脂材料の不均等な流通により応力の偏りを生じたり等するのを防ぐことができ、ひいては、寸法バラツキや応力の偏りが少ない高品質な筆記具用合成樹脂部品を提供することができる。
【0011】
更に、第二の発明によれば、成形時に溶融合成樹脂材料を一層スムーズに各部へ流通させることができ、ひいては、寸法バラツキや応力の偏りを、より効果的に低減することができる。
【0012】
更に、第三の発明によれば、成形の際、幅寸法の大きいリブに対応するキャビティに流れる溶融合成樹脂材料は、他のリブに対応するキャビティに流れる合成樹脂材料よりも、その流量が多くなる。
したがって、例えばクリップ部等のように合成樹脂量が偏って多い部位がある場合でも、寸法バラツキや応力の偏りを効果的に低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態の筆記具用合成樹脂部品は、特に好ましい態様として、フェルトペンのキャップを示している。
この筆記具用合成樹脂部品1は、先端側が略二重筒状を呈し、内筒部11と外筒部12とからなる周壁部10と、内筒部11の先端開口を塞ぐようにして配置された底部20とからなり、合成樹脂材料によって一体成型されている。
【0014】
周壁部10を構成する内筒部11は、先細筒状に形成され、その先端が後述する底部20に連続している。そして、この内筒部11の後端は、外筒部12内周面における軸方向の略中央部に接続されている。
また、この内筒部11の外周面には、遠心方向へ突出するとともに後方へわたるリブ11aが設けられている。
このリブ11aは、内筒部11の周方向に所定角度置きに複数(図示例によれば4つ)設けられ、内筒部11の強度を補強するとともに、成型時には溶融合成樹脂材料の後方への流通を促進する。
【0015】
また、外筒部12は、当該筆記具用合成樹脂部品1の略全長にわたる筒状の部材であり、その外周面に滑り止め用の凹凸部12aを軸方向へわたって形成しており、内周面には、図示しない軸筒に対し乗り越え嵌合させるための環状凹凸部12bが形成されている。
【0016】
また、底部20は、内筒部11の前端に連続する略円盤状を呈し、その外面に略凹状の成型用ゲート部21を有するとともに、内面には、成型用ゲート部21に対応するように凸部22が形成され、更に凸部22の周囲には、該凸部22から内筒部11まで連続するように、リブ23が放射状に複数設けられている。
【0017】
成型用ゲート部21は、底部20の略中心部に配置された略円筒状の空間であり、成型痕が外部に露出されてしまうのを防ぐ。
凸部22は、底部20の肉厚が全体的に略均等になるように、凹状の成型用ゲート部21に対応して、内筒部11内へ突出する突起である。
【0018】
また、リブ23は、図示例によれば、周方向へ所定角度置きに六つ設けられており、成型時に溶融合成樹脂材料の遠心方向への流通を促進する。
各リブ23は、その幅寸法が遠心方向へ向かって徐々に広がるように形成されている。
すなわち、図4に示すように、各リブ23の基端側(凸部22側)の断面積をA1とし、内筒部11側の断面積をA2とすれば、各リブの断面積は、A1からA2へ向かって緩やかに広がっている。
【0019】
次に、上記構成の筆記具用合成樹脂部品1を成型する際の溶融合成樹脂材料の流れについて、詳細に説明する。
上記筆記具用合成樹脂部品1を成型する際、溶融合成樹脂材料は、成型用金型内のキャビティX(図4参照)に注入される。
【0020】
先ず、溶融合成樹脂材料は、成型用ゲート部21に対応するキャビティから流入されて、凸部22に対応するキャビティを流通し、更に、複数のリブ23に対応するキャビティを流通して、内筒部11に対応するキャビティへ向かう。
【0021】
各リブ23に対応するキャビティは、図4に示すように、溶融合成樹脂材料の流通面積が、A1からA2へと徐々に拡がっている。
そのため、溶融合成樹脂材料の流速がv1からv2へ徐々に遅くなるとともに、同溶融合成樹脂材料の圧力(静圧)は、p1からp2へ徐々に高くなる(ベルヌーイの定理による)。
したがって、溶融合成樹脂材料は、各リブ23に対応するキャビティを通過することで比較的高圧力となって、内筒部11に対応するキャビティへ流入する。
【0022】
内筒部11に対応するキャビティでは、溶融合成樹脂材料の後方への流れが、内筒部11外周の複数のリブ11aに対応するキャビティ(図示せず)によっても促進される。
そして、溶融合成樹脂材料は、外筒部12に対応するキャビティ(図示せず)を流れて、該キャビティの全体に万遍なく均等に行きわたる。
【0023】
すなわち、上記構成によれば、各リブ23に対応するキャビティが所謂広がり管として作用することにより、溶融合成樹脂材料の流れの速度エネルギーが圧力エネルギーに変換されるため、溶融合成樹脂材料を、キャビティの隅々まで効率的に行きわたらせることができる。
しかも、リブ23が放射状に複数配設されているため、溶融合成樹脂材料の周方向への分配が均等且つ効率的に行われる。
よって、先端側が二重筒状であって内外面に複数の凹凸部12aや環状凹凸部12bを有する複雑な形状の筆記具用合成樹脂部品1を、寸法バラツキや応力の偏りが少ない高品質な成型物として製造することができる。
【0024】
次に、本発明に係わる筆記具用合成樹脂部品の他例について説明する。なお、以下に示す筆記具用合成樹脂部品2において、上述した筆記具用合成樹脂部品1と略同様の箇所については、上記筆記具用合成樹脂部品1と同一の符号を付けることで重複する詳細説明を省略する。
【0025】
図5及び図6に示す筆記具用合成樹脂部品2は、上述した筆記具用合成樹脂部品1に対し、その外周面に一体的にクリップ部30を備えるとともに、該クリップ部30に最も近いリブ23’の幅寸法を、他のリブ23の幅寸法よりも大きくしている。
【0026】
クリップ部30は、その基端側が外筒部12の先端側に接続され、その後端側(図5における右端側)に、紙等の被挟持物を押圧するための玉部31を備えており、周壁部10の軸心の周囲に、合成樹脂量が偏って多い部位を形成している。
【0027】
底部20内面には複数のリブ23,23’が形成され、これら複数のリブ23,23’の内、クリップ部30に最も近いリブ23’の幅寸法が、他のリブ23の幅寸法よりも大きくなっている。
【0028】
而して、上記構成の筆記具用合成樹脂部品2によれば、成型の際、幅寸法の大きいリブ23’に対応するキャビティには、他のリブ23に対応するキャビティよりも多くの溶融合成樹脂材料が流れることになる。
そのため、周方向において偏って合成樹脂量が多いクリップ部30においても、万遍なく溶融合成樹脂材料を行きわたらせることができ、寸法バラツキや応力の偏りを低減することができる。
【0029】
なお、図示例によれば、他のリブ23よりも幅寸法が大きいリブ23’を単数備えた構成としているが、他のリブよりも幅寸法の大きいリブを複数備えた構成としてもよい。
更に、周壁部10の軸心の周囲における合成樹脂量の偏りに応じて、複数リブのそれぞれの幅寸法を、個別に適宜設定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係わる筆記具用合成樹脂部品の一例を示す半断面斜視図である。
【図2】図1に示す筆記具用合成樹脂部品を(III)-(III)線に沿う箇所で切断した場合の全断面図である。
【図3】同筆記具用合成樹脂部品の要部拡大断面図である。
【図4】金型キャビティ内の溶融合成樹脂材料の流れを説明する模式図である。
【図5】本発明に係わる筆記具用合成樹脂部品の他例を示す断面図である。
【図6】図5に示す筆記具用合成樹脂部品を(VI)-(VI)線に沿う箇所で切断した場合の全断面図である。
【符号の説明】
【0031】
10:周壁部
11:内筒部
12:外筒部
20:底部
21:成型用ゲート部
22:凸部
23,23’:リブ




 

 


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