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感圧転写修正テープパンケーキ - 株式会社トンボ鉛筆
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発明の名称 感圧転写修正テープパンケーキ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−168146(P2007−168146A)
公開日 平成19年7月5日(2007.7.5)
出願番号 特願2005−365843(P2005−365843)
出願日 平成17年12月20日(2005.12.20)
代理人 【識別番号】100115440
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 光子
発明者 村上 曉健 / 青木 一央 / 岩佐 博樹
要約 課題
感圧転写修正テープとしての性能を十分に満たし、かつ、パンケーキとして紙管やプラスチックコアに巻かれた感圧転写修正テープが、感圧転写具への組立て前や組立て時および組立て後の輸送などでコアからずれる事が無い、感圧転写修正テープパンケーキを提供する。

解決手段
離型処理の施された支持体上に修正被覆層と粘着層とが順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープを、前記感圧転写層を外側として、かつ、コアを芯として、プラスチックフィルムおよび粘着テープで構成される接合材料を介して、コアにロール状に巻き付けて形成した感圧転写修正テープパンケーキであって、コア側の支持体に、コア外周長の10%以上50%以下の長さに相当する感圧転写層を有しない部分が形成されていることを特徴とする感圧転写修正テープパンケーキ。
特許請求の範囲
【請求項1】
離型処理の施された支持体上に修正被覆層と粘着層とが順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープを、前記感圧転写層を外側として、かつ、コアを芯として、プラスチックフィルムおよび粘着テープで構成される接合材料を介して、コアにロール状に巻き付けて形成した感圧転写修正テープパンケーキであって、コア側の支持体に、コア外周長の10%以上50%以下の長さに相当する感圧転写層を有しない部分が形成されていることを特徴とする感圧転写修正テープパンケーキ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸送時や自動巻き取り機構を持った転写具に組み込む際に、感圧転写修正テープがコアからずれることの無い感圧転写修正テープパンケーキに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ボールペン、万年筆、サインペン、タイプライター等で書いた消しゴムでは消せない筆記描線や、PPCコピー等コピー描線等を消去・修正する際には、一般に修正液や自動巻き取り機構を持ったカセットタイプの感圧修正テ−プが提供されている。しかしながら、修正液でこのような誤字等を修正した際には、修正液の乾燥時間が長く、また、修正箇所が平滑になり難い為、再筆記・再印字し難いという問題があった。
【0003】
また、自動巻き取り機構を持ったカセットタイプの感圧転写修正テープの転写具は、基本的には、カセットと、感圧転写修正テープの供給リールおよび巻き取りリールと、感圧転写修正テープを被修正面に押し付けるためのヘッドとから構成されている。ヘッドを被修正面に押し付けた状態で自動巻き取り機構を持った転写具を動かすと、供給リールから感圧転写修正テープが繰り出され、順次ヘッドで被修正面に押圧され、粘着層側で接着されていく。一方、支持体はヘッドを通過した後、感圧転写層(修正被膜層と粘着層の積層物)から分離され、巻き取りリールに巻き取られる。被修正面の修正部分への感圧転写層の転写が終了した時点でヘッドを被修正面に強く押し付けたのち自動巻き取り機構を持った転写具を持ち上げると、感圧転写層が切断され、修正操作が完了する。被修正面に転写された感圧転写層の修正被覆層上にはボールペン等の筆記具で文字等を書く事ができる。
【0004】
感圧転写修正テープは、主に紙管やプラスチック製のコア等に巻かれて感圧転写修正テープパンケーキ(以下、「パンケーキ」と称することがある。)となる(特許文献1等)。
【特許文献1】特開平6−171190号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、パンケーキの保管中や輸送中、あるいは自動巻き取り機構を持った転写具に組み込んだ後に輸送した際に、パンケーキのコアと感圧転写修正テープが緩んだり、場合によってはコアが外れて自動巻き取り機構を持った転写具に組み込むことが出来なくなることがある。また、転写具に組み込まれた状態でプラスチックコア等から感圧転写修正テープがずれた場合は、供給リールなどに接触して感圧転写修正テープとしての性能を十分に満たすことが出来なくなる。
【0006】
本発明は、パンケーキとして、紙管やプラスチックコア等に巻かれた感圧転写修正テープが、感圧転写具への組立て前や組立て時および組立て後の輸送などでコアからずれることが無い、感圧転写修正テープパンケーキを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、感圧転写修正テープとしての性能を十分に満足させつつ、上記課題を解決するべく、鋭意研究を重ねた結果、アルミ蒸着フィルム等のプラスチックフィルムに接合させるコア側の支持体に感圧転写層を有しない部分を設け、その部分の長さをコアの外周長に対して10%以上50%以下とすることが最適であることを見出し、本発明に到達した。
【0008】
すなわち、本発明は、離型処理の施された支持体上に修正被覆層と粘着層とが順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープを、前記感圧転写層を外側として、かつ、コアを芯として、プラスチックフィルムおよび粘着テープで構成される接合材料を介して、コアにロール状に巻き付けて形成した感圧転写修正テープパンケーキであって、コア側の支持体に、コア外周長の10%以上50%以下の長さに相当する感圧転写層を有しない部分が形成されていることを特徴とする感圧転写修正テープパンケーキを提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、感圧転写修正テープとしての性能を満足しつつ、紙管やプラスチックコアに巻かれた感圧転写修正テープが、感圧転写具への組立て前や組立て時および組立て後の輸送などでコアからずれる事がない感圧転写修正テープパンケーキを提供することができる。そのため、組立て時のハンドリング性が向上し、組立て後にコアから感圧転写修正テープがずれ、感圧転写具の供給リール等と接触して転写不良等を起こすのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る感圧転写修正テープパンケーキのコア巻き付け前の状態を示したものである。図1において、2は感圧転写修正テープのうちの感圧転写層を有しない支持体部分であり、該支持体は両面に離型層が形成されている。4はアルミ蒸着フィルム等のプラスチックフィルム、5はコア(テープ巻き付け用の芯材)、3は感圧転写修正テープとプラスチックフィルムとの接合および前記フィルムとコアとの接合材料である粘着テープであり、6は感圧転写層を有する感圧転写修正テープ(支持体+感圧転写層)である。1は、本発明で規定する感圧転写層を有しない支持体部分の長さを示している。
【0011】
感圧転写修正テープパンケーキにおいて、感圧転写修正テープは粘着テープおよびプラスチックフィルム等の接合材料を用いることによって、コアに接合される。また、感圧転写修正テープを接合する際には、感圧転写層(修正被覆層と粘着層の積層物)を一定長さ除去して接合することが多いが、本発明では、図1に示す感圧転写層を有しない箇所の長さが、当該感圧転写修正テープパンケーキに用いるコアの外周長に対して、10%以上50%以下、好ましくは10%以上40%以下とする。コアの外周長に対する規定の長さが10%未満であると、感圧転写層が支持体の裏面へ移行したり、感圧転写修正テープパンケーキ作製時の作業効率が著しく低下する。一方、50%を超えると、離型層が形成された支持体同士が接触し、保持力が低下するため、コアから感圧転写修正テープのずれが生じやすくなる。前記の範囲の長さに感圧転写層を有しない部分を設けることによって、コアからの感圧転写修正テープのずれを防止することが出来る。
【0012】
本発明で用いる感圧転写修正テープは、離型処理の施された支持体上に修正被覆層と粘着層とが順次積層されてなるものであり、従来の感圧転写修正テープと異ならない。
【0013】
支持体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムやポリエチレンフィルム等のポリオレフィンフィルム等のプラスチックフィルムを挙げることができる。支持体の厚さは、感圧転写修正テープとしての機能を損なわない観点から3〜30μmの範囲が適当である。
【0014】
また、支持体の片面もしくは両面には、シリコーン樹脂や無機あるいは有機顔料を分散させたシリコーン樹脂などの離型層を形成する。該離型層に用いる離型剤としては、シリコーン樹脂やフッ素樹脂、ワックスなどが挙げられ、離型層の形成に用いる離型剤溶液中にはゲル化防止剤、密着向上剤、アンチブロッキング剤等が添加されていても良い。
【0015】
本発明の感圧転写修正テープにおける修正被膜層としては特に限定されず、隠蔽力のある顔料とバインダーとしての高分子樹脂と溶剤よりなる分散体を支持体に塗布して形成するものであり、従来の感圧転写修正テープの場合と異ならない。隠蔽力のある顔料としては、ルチル型、アナターゼ型の二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ポリスチレン、二酸化ケイ素、アルミナシリケート、ポリメタクリル酸エステル等が挙げられるが、特に二酸化チタンが好ましく、通常、これに適量の体質材料を添加して使用する。これらの顔料及び高分子樹脂を溶剤に所定の割合で混合分散させて分散体を得る。溶剤としては有機溶剤系、水性の何れでも良い。また分散体には、その他所望に応じ、種々の着色剤や種々の添加剤等を本発明の目的を損なわない範囲で適宜選択して混合することができる。修正被覆層の厚さは、乾燥後において、修正時における隠蔽性を確保するために5〜30μm、好ましくは10〜25μmの範囲が適当である。
【0016】
本発明の感圧転写修正テープにおける粘着層としては特に限定されず、粘着剤を従来公知の方法で塗工することにより形成される。粘着剤としては、例えば、アクリル樹脂系、ロジン系、ゴム系、ビニル系等の粘着剤を使用することが可能であり、これらの粘着剤は溶剤系、水性の何れでも良い。粘着層の厚さは乾燥後において0.3〜5μm、好ましくは0.5〜1.5μm程度が適当である。
【実施例】
【0017】
以下、実施例および比較例を用いて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
【0018】
(実施例1〜9および比較例1〜5)
表1に示す、厚みの異なる支持体および、コア直径、コア外周長の異なるコア(芯材)を用いて試験した。感圧転写修正テープをパンケーキに加工する際に、感圧転写層を表1に示す長さになるように除去し、感圧転写層を有しない長さを変えた各種の感圧転写修正テープパンケーキを作製し、作製時の作業効率の良否を下記基準で評価した。
【0019】
また、得られた感圧転写修正テープパンケーキのコアのずれを評価するため、感圧転写修正テープパンケーキを固定しコアのみを押圧した際の荷重を測定する替わりに、感圧転写修正テープパンケーキの淵を固定し、コアのみを押圧した際に、コアのみが感圧転写修正テープパンケーキから抜け落ちた時の個数で評価を行った。
【0020】
(作業性)
○:感圧転写層剥離・接合作業が通常通り行える。
△:感圧転写層剥離・接合作業の作業時間が長くなる。
×:感圧転写層剥離・接合作業の作業時間が長くなりかつ、技術を必要とする。
【0021】
(振動試験)
○:10個中全て、コアのみの抜け落ちが無い。
△:10個中1個から7個、コアのみの抜け落ちがある。
×:10個中8個以上、コアのみの抜け落ちがある。
【0022】
以上の評価結果を表1にまとめて示す。表1の性能試験結果から、感圧転写層を有しない支持体の長さがコアの外周の長さに対して10%以上50%以下であれば、作業効率も良く、紙管やプラスチックコアに巻かれた感圧転写修正テープが、感圧転写具への組立て前や組立て時および組立て後の輸送などでコアからずれないことがわかる。
【0023】
【表1】


【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る感圧転写修正テープパンケーキを説明する説明図である。
【符号の説明】
【0025】
1 感圧転写層を有しない支持体部分の長さ(規定長さ)
2 感圧転写層を有しない支持体部分
3 粘着テープ
4 アルミ蒸着フィルム
5 コア(テープ巻き付け用の芯材)
6 感圧転写層を有する感圧転写修正テープ(支持体+感圧転写層)





 

 


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