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発明の名称 シャープペンシル
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−1154(P2007−1154A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−184338(P2005−184338)
出願日 平成17年6月24日(2005.6.24)
代理人 【識別番号】100064562
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 徹男
発明者 太田 英孝
要約 課題

筆記中に、軸筒側部に軸方向摺動自在に設けられた芯繰り出し用のスライド部材に手の指が当たっていても、不要な芯の繰出し等が生じないようにしたシャープペンシルを提供する

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
軸筒、該軸筒内に収納され、先端側にチャックを備えた芯タンク、前記チャックを開閉するチャックリング、前記芯タンクを前記軸筒の軸方向に移動させる、前記軸筒の側部に前記軸筒の軸方向に摺動可能に配置されたスライド部材とを備えたシャープペンシルにおいて、前記軸筒内に配置され、前記スライド部材と前記芯タンクに係合し、前記スライド部材と前記芯タンクの前記軸方向移動が反対向きになるように前記スライド部材と前記芯タンクの一方の運動を他方へ伝達する、移動方向変換部材を備えていることを特徴とする、シャープペンシル。
【請求項2】
請求項1記載のシャープペンシルにおいて、前記移動方向変換部材はカム部を備え、前記スライド部材と前記芯タンクには前記カム部に当接する当接部が設けられていることを特徴とする、シャープペンシル。
【請求項3】
請求項2記載のシャープペンシルにおいて、前記移動方向変換部材は、前記軸筒の軸芯回りに回動可能に設けられていることを特徴とする、シャープペンシル。
【請求項4】
請求項3記載のシャープペンシルにおいて、前記カム部は、前記軸筒の軸芯に対して傾斜した傾斜面として形成されていることを特徴とする、シャープペンシル。
【請求項5】
請求項4記載のシャープペンシルにおいて、前記移動方向変換部材は円柱形或いは円筒形に形成され、前記傾斜面は前記円柱形或いは円筒形を軸方向に対して斜めに切断することにより形成されていることを特徴とする、シャープペンシル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はシャープペンシルに関し、さらに具体的に言えば、シャープペンシルの芯の繰出し機構の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
シャープペンシルの芯の繰出しは通常軸筒の後端部に設けられたノックボタンを押すことにより行なうが、この場合、筆記中に芯の繰出しを行なうためにはシャープペンシルを握り替える必要が有る。
【0003】
ところで、この芯の繰出しを行なうための部材を軸筒の側部に摺動自在に設けた所謂サイドノック式のシャープペンシルがある。例えば実開平6−42258号に開示されるシャープペンシルでは、軸筒の側部に操作部を摺動自在に配置し、その操作部を軸先端側へ前進させることにより移動部を介して芯タンクを止めバネとともに前進させてチャックを前進させて開き、操作部を後退させて芯タンクを後退させチャックを閉じるようになっている。このようなサイドノック式のシャープペンシルでは、筆記中の芯の繰出しをする場合、そのままの状態で指先を動かして行うことが可能であり、握り替える必要が無く便宜で有る。
【特許文献1】実開平6−42258号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところでシャープペンシルで筆記するときには筆圧が必要であり、芯先端を紙面に押付けるように握った指は軸に対して紙面側へ押す力を作用させている。従って上記の従来例の場合、筆記中に握った指が操作部に当たっていると、常に芯タンクを軸先端側へ押す力をさようさせていることとなり、必要の無い芯の繰出しを行なってしまったり、頻繁に芯折れを生じたりする可能性が有る。
【0005】
本願発明は上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、軸筒側部に軸方向摺動自在に設けられた芯繰り出し用のスライド部材に握った手の指が当たっていても、芯タンク及びチャックには芯を繰出す方向への力が作用しないようにして、不要な芯の繰出し等が生じないようにしたシャープペンシルを提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明は、軸筒、該軸筒内に収納され、先端側にチャックを備えた芯タンク、チャックを開閉するチャックリング、芯タンクを軸筒の軸方向に移動させる、軸筒の側部に軸筒の軸方向に摺動可能に配置されたスライド部材とを備えたシャープペンシルにおいて、軸筒内に配置され、スライド部材と芯タンクに係合し、スライド部材と芯タンクの軸方向移動が反対向きになるようにスライド部材と芯タンクの一方の運動を他方へ伝達する、移動方向変換部材を設けた。これにより、スライド部材を軸方向後方へ移動させることによりチャックを軸方向で前進させ、芯の繰出しを行なえる。
ある実施の形態では、その移動方向変換部材はカム部を備え、スライド部材と芯タンクにはカム部に当接する当接部が設けられている。カムを利用することにより、最小数の部材で移動方向の変換を行うことが出来る。
ある実施の形態では、移動方向変換部材は、軸筒の軸芯回りに回動可能に設けられている。これにより、方向変換に関与する部材の運動も直進運動と回転運動だけであり、動作に無理が無く、確実に移動方向変換が行なえ、故障も生じにくい。
ある実施の形態では、カム部は軸筒の軸芯に対して傾斜した傾斜面として形成されている。これにより、径方向反対側の位置でスライド部材と芯タンクを同じカム面に当接させて移動方向変換が行なえるので、単一のカム面を形成すれば足りる。
ある実施の形態では、移動方向変換部材は円柱形或いは円筒形に形成され、その傾斜面は円柱或いは円筒を軸方向に対して斜めに切断することにより形成されている。これによりカム部材の形状が極めて簡単で製作も極めて容易である。
【発明の効果】
【0007】
本発明においては、スライド部材を軸方向後方へ移動させることにより芯の繰出しが行なえる。通常ペンを握った状態ではスライド部材にそれを軸方向後方へ移動させる力は作用せず、無用な芯の繰出しを行なってしまったり、頻繁に芯折れを生じさせたりすることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態に掛かるシャープペンシル1の分解図、図2は主要部の側断面図である。図において符号2は筒軸であり、その後端側にはクリップ3aを備えた公知の尾栓3が、先端側にはこれも公知のパイプ4aを備えた先具4が取付けられている。先具4は軸筒の先端側に形成されたねじ部2aにねじ結合で取外し可能に取付けられ、その内部にはこれも公知の貫通孔を備えたゴムチップ5が配置されている。
【0009】
符号6は短い円筒状の固定部材であり、貫通孔11が形成され、外径の大きい大径部7と外径の小さい小径部8とを備えている(図3参照)。大径部7の外周上には円周方向に伸びる丈の低い突条9が形成され、この突条9が軸筒2の内周上に円周方向に延びて形成された溝2bに嵌り、固定部材6は軸筒2に対して軸方向で位置決めされている。また、大径部7の外周上には軸方向に伸びる溝10が円周方向90度間隔で4個形成され、この溝10のうちの3個に、軸筒2の内周上で円周方向90℃間隔で3個所に形成された軸方向に伸びるリブ2cが嵌り、固定部材6は軸筒2に対して回転止めされている。
【0010】
符号12はカム部材で、貫通孔13を備えた円筒状の部材であり、その一端側すなわち後端側において前述の固定部材6の小径部8に回転可能に嵌っている(図4参照)。そして他端側すなわち前側端において軸線に対して斜めにカットされ、軸線に対して傾斜したカム面14が形成されている。カム部材12に付いては再度後述する。
【0011】
符号16は複数本の芯を収納可能な芯タンクで、公知のごとく大略円筒状の形をしている(図5参照)。芯タンク16は、図5において後端側(右側)から相対的に外径の小さい挿入部17と、中間の相対的に外径の大きい本体部18と、前端側のやはり外径の小さいチャック取り付け部19とからなっている。芯タンク16はその挿入部17において前述の固定部材6の貫通孔11に挿入され、軸方向移動可能となっている。図2は芯タンク16が後退した状態を示しているが、後述するように前進したときにも挿入部17が固定部材6の貫通孔11から外れてしまうことはない。
【0012】
本体部18の外径は前述のカム部材12の貫通孔13の径に対応する大きさである。そして本体部18の外周上には、軸方向略中央位置において図5(ロ)にあるように平面視が略ホームベースのような形をした当接用突部19が形成されている。後述するように芯タンク16は図2において右側すなわち軸の後端側へ向けて付勢されており、本体部18の突部19より右側の部分がカム部材12の貫通孔13内に入り、突部19の後端側の尖った当接部19aがカム面14上に当接してその位置に位置決めされた状態となっている。さらに本体部18の前端部外周上には円周方向で突部19とそれぞれ90度隔てられ、互いに直径方向で対向した位置にガイド部20が2箇所に設けられている。ガイド部20は外周上に突起した状態で形成され、それぞれ芯タンク1の軸方向に伸びるガイド溝21が形成されている。このガイド溝21には前述した軸筒2のリブ2cが嵌っている。これにより芯タンク16は回転を阻止され、軸方向移動のみ可能となる。
【0013】
チャック取付け部22には後述するチャック31が挿入されて取付けられる。芯タンク16には全長に渡って孔23が形成されているが、この孔23は挿入部17と本体部18の部分での径の大きい大径部24とチャック取付け部22の部分での径の小さい小径部25とからなっている。大径部24は芯を複数本収納可能な寸法となっている。そして本体部18とチャック取付け部22との間には肩部26が形成され、この肩部26と軸筒2に形成されたバネ受け部2dとの間に圧縮バネ29が配設され、芯タンク16を図2において常時右側へ付勢している。チャック取付け部22に形成されている貫通孔23の小径部25はその左端部近くで少し径を広げられ、径方向に広がる肩部27が形成され、後述するチャックを止める止め部27を構成する。
【0014】
符号31は公知のチャックであり、前側31aは軸方向に沿って複数片に割られている。チャック31は軸筒2の先端2e側から挿入され、その後端側が前述の芯タンク16のチャック取付け部22の小径孔25に挿入され、軸方向途中で径の大きくなった部分が前述のチャック止め部27に当接して位置決めされた状態で取り付けられている。これらの構成は公知であるので詳細な説明は省略する。符号32はこれも公知のチャックを開閉するためのフランジ32a付きのリングであり、チャック31の先端に被さった状態で軸筒2の先端2eに嵌っている。図2はチャックを閉じている状態で、芯タンク16が軸筒先端側へ移動するとチャック31と共にリング32も移動する。そしてリング32が先具4に形成された肩部4aに当たるとリング32はそれ以上の移動を阻止され、チャック31のみが移動し、チャックが開く。これらも公知であり、これ以上の説明は省略する。
【0015】
軸筒2には、図2において芯タンク16の本体部18の軸方向両端より少し長い範囲で、当接用突部19に向い合う側とは略反対側の位置で、若干軸方向に細長いスライダー用開口2fが明けられており、この開口2fに臨んでスライダー35が配置されている。軸筒2の外周側は開口2fの周囲所定の範囲である深さで浚われた浚い部2gとなっている。スライダー35はスライダカバー36とスライダー本体41とからなっている。
【0016】
先ずカバー36について説明する(図6参照)。カバー36は断面が大略円弧状をして、軸筒2の軸方向に長い本体部37を備えている。この本体部37の内面側の曲率半径は軸筒2の浚い部2gの外径と略同じであり、本体部37はこの浚い部2gの収受されて軸筒2に被さるようになっている。浚い部2gの軸筒2の軸方向での長さは本体部37の長さよりスライダー35のストローク分だけ長くなっており、図2の状態では本体部37の前縁部が浚い部2gの前縁壁に当接しているが、後述するようにこれを後側へスライドさせることにより、前述のチャック31を開くことができる。本体部37の外周面は軸筒2の長手方向でみて後側において一部分が盛り上がって指掛部38が形成され、指先でスライドさせるときに便宜になっている。
【0017】
そして本体部37の内周側には、本体部37と同心で円弧状に形成された台座39が形成されている。この台座39の寸法は、軸筒2の長手方向で見た長さは軸筒2の開口2のよりスライダー35のストローク分だけ短く、それに直交する側での幅(円弧)は開口2fのそれと略同じで、その幅方向ではがたつかないようになっている。図2の状態で開口2fの前側縁部に当接し、後側にはスライダ35ーのストローク分だけのクリアランスが有る。台座39の厚みはその下面側が軸筒2の内周面より内方へ若干出る寸法となっている。そして台座39の下面側には下方へ伸びる丈の短い軸40が、長手方向に3個づつ2列に合計6個形成されている。
【0018】
スライダー本体41(図7参照)は台座39の内周面側に取り付けられる。すなわち、スライダー本体41も断面円弧状の部材で、軸筒2の軸方向での寸法及びそれに直交する方向での幅(円弧)は台座39のそれらと略同じになっている。そして台座39に形成された軸40に対応して孔2が形成されており、この孔42に軸40が圧入或いは接着剤などを用いて嵌め込まれ、カバー36と本体41とは一体化されている。スライダー本体41には軸方向所定の位置で両側に2個づつ、円周方向にさらに若干延びた張出し部42が形成されており、カバー36と一体化された状態では少なくともこの張出し部42が軸筒2の内周面側で開口2fの両側へ伸びていて、スライダー35が軸筒2から外れないようになっている。
【0019】
スライダー本体41の内周面には、平面視の形状が前述の芯タンク17の当接用突部19と略同じにされた当接用突部44が形成されている。この突部44はその後側の尖った頭部44aが、前述のカム部材13のカム面14に、前述の芯タンク16の当接部19が当接する部分に対して径方向反対側の部分で当接するようになっている。
【0020】
次にシャープペンシル1の芯の繰出し操作について説明する。前述のように図2はチャック31が引き込まれて閉じている状態である。芯タンク16はバネ29により後方へ向けて付勢され、リング32が軸筒2の先端2eにより止められ、チャック31を掴んでそれを閉じ、芯タンク16共々図示の位置に位置決めしている。芯タンク16の当接用突部19がカム部材12のカム面14に当接して、カム部材12に図1において矢印C方向へ回転させようとする力を作用させている。したがって、カム部材12はスライダー35に対して軸筒の軸方向前方へ移動させようとする力を作用させている。そしてスライダーカバー36の本体部37或いは台座39が浚い部2gの前縁壁或いは開口2fの前縁部に当接して(いずれか一方が当接すれば足りる)各部材は図2に示す位置に位置決めされている。
【0021】
図2の状態からスライダーカバー36を後方へ移動させると、当接用突部44のカム面14への作用により、バネ29に力に抗してカム部材12を図1において矢印Cと反対方向へ回動させる。すると、カム面14が芯タンク16の当接用突部19へ作用して芯タンク16を前進させる。チャック31がリング32により閉じられたままで前進し、リング32先具4の肩部4aに当たると移動を阻止され、チャック31がさらに前進することによりチャック31が開かれる。スライダーカバー36の本体部37或いは台座39が浚い部2gの後側壁或いは開口2fの後縁部に当接して(いずれか一方が当接すれば足りる)スライダー35のそれ以上の移動は阻止される。これにより芯の送出しが行なわれる。スライダーカバー36へ作用させた力を除くと、バネ26の作用により各部材は先のと逆方向に移動し、図2に示す位置に復帰する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態によるシャープペンシルの分解図である。
【図2】要部の側断面図である。
【図3】固定部材の図で(ア)は正面図、(イ)は(ア)のA−A線断面図である。
【図4】カム部材の図で(ア)は正面図、(イ)は(ア)のB−B線断面図である。
【図5】芯タンクの図で、(ア)は正面図、(イ)は底面図、(ウ)は(イ)のD−D線断面図である。
【図6】スライダーカバーの図で、(ア)は正面図、(イ)は底面図、(ウ)は側面図である。
【図7】スライダー本体の図で、(ア)は正面図、(イ)は底面図、(ウ)は側面図である。
【符号の説明】
【0023】
1:シャープペンシル 2:軸筒 3:先具 5:固定部材 12:カム部材 14:カム面 16:芯タンク 19:当接用突部 29:バネ 31:チャック 32:チャックリング 35:スライダー 36:スライダーカバー 41:スライダー本体 44:当接用突部




 

 


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