米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 机上付属具 -> パイロットインキ株式会社

発明の名称 筆記具用キャップ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−190799(P2007−190799A)
公開日 平成19年8月2日(2007.8.2)
出願番号 特願2006−11023(P2006−11023)
出願日 平成18年1月19日(2006.1.19)
代理人
発明者 早川 尚利
要約 課題
ペン先シール部材をキャップ本体の開口端から容易に視認することができ、且つ、ペン先シール部材の組立不良が発生するおそれがなく、しかも、製造コストを安価に抑え、さらに、キャップ装着を片手で行なうことができる筆記具用キャップを提供する。

解決手段
キャップ本体2内に弾性材料からなるペン先シール部材6を備える。キャップ本体2の開口端からペン先シール部材6までの軸方向の距離Lが、5mm〜20mmの範囲にある。キャップ本体2の開口端の内径をDとしたとき、前記内径Dに対する前記距離Lの比(L/D)が、1.0〜1.5の範囲にある。キャップ本体2が、不透明材料からなるとともに外面にインキ色表示部を備えない。ペン先シール部材6が、筆記具本体7のインキ色に着色される。キャップ本体2の外面に、キャップ本体2の開口端を垂直方向上方に向けた状態でキャップ本体2を水平面に載置可能なスタンド部3を設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】
弾性材料からなるペン先シール部材をキャップ本体内に備えた筆記具用キャップであって、キャップ本体の開口端からペン先シール部材までの軸方向の距離が、5mm〜20mmの範囲にあることを特徴とする筆記具用キャップ。
【請求項2】
キャップ本体の開口端からペン先シール部材までの軸方向の距離をLとし、キャップ本体の開口端の内径をDとしたとき、
1.0≦L/D≦1.5
の関係を満足する請求項1記載の筆記具用キャップ。
【請求項3】
キャップ本体が、不透明材料からなるとともに外面にインキ色表示部を備えず、ペン先シール部材が、筆記具本体のインキ色に着色される請求項1または2記載の筆記具用キャップ。
【請求項4】
キャップ本体の外面に、キャップ本体の開口端を垂直方向上方に向けた状態でキャップ本体を水平面に載置可能なスタンド部を設け、スタンド部の下端の外径がキャップ本体の開口端の外径より大きく設定された請求項1、2または3記載の筆記具用キャップ。
【請求項5】
キャップ本体及びスタンド部を合成樹脂の成形体により一体に形成し、キャップ本体外面とスタンド部との接続部を、キャップ本体内面のペン先シール部材の取付部よりも上方に設けた請求項4記載の筆記具用キャップ。
【請求項6】
キャップ本体外面とスタンド部との接続部を、キャップ本体内面の筆記具本体との嵌合部よりも上方に設けた請求項5記載の筆記具用キャップ。
【請求項7】
弾性材料からなるペン先シール部材をキャップ本体内に備えた筆記具用キャップであって、キャップ本体の外面に、キャップ本体の開口端を垂直方向上方に向けた状態でキャップ本体を水平面に載置可能なスタンド部を設け、スタンド部の下端の外径がキャップ本体の開口端の外径より大きく設定され、キャップ本体及びスタンド部を合成樹脂の成形体により一体に形成し、キャップ本体外面とスタンド部との接続部を、キャップ本体内面のペン先シール部材の取付部よりも上方に設けたことを特徴とする筆記具用キャップ。
【請求項8】
キャップ本体外面とスタンド部との接続部を、キャップ本体内面の筆記具本体との嵌合部よりも上方に設けた請求項7記載の筆記具用キャップ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具用キャップに関する。詳細には、弾性材料よりなるペン先シール部材を内部に備えた筆記具用キャップに関する。尚、本発明で「上」とは筆記具本体のペン先側が挿入可能なキャップ本体開口側を指し、「下」とはその反対側を指す。
【背景技術】
【0002】
従来、弾性材料よりなるペン先シール部材を本体内に備えた筆記具用キャップについて、広く知られている。(例えば、特許文献1)
【0003】
【特許文献1】実開平6−21979号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来のペン先シール部材を備えた筆記具用キャップは、内部のペン先シール部材をキャップ本体の開口端から目視により視認することは困難である。また、前記従来の筆記具用キャップは、キャップ本体の開口端から取付部までのペン先シール部材の挿入過程で、ペン先シール部材がキャップ本体内壁と接触し、ペン先シール部材が取付部に適正に取り付けられないおそれ(即ち組立不良が生じるおそれ)がある。
【0005】
また、前記従来のペン先シール部材を備えた筆記具用キャップは、キャップ本体を不透明材料により構成した場合、目視により、ペン先シール部材の有無を確認すること及び着色されたペン先シール部材の色を識別することは困難である。その上、前記キャップ本体を不透明材料により構成した場合、筆記具本体のインキ色を識別するために、キャップ本体外面を筆記具本体のインキ色に着色したり、筆記具本体のインキ色に着色した頭冠やシール等の別部品をキャップ本体に取り付けることが考えられるが、それらはコスト高となり、キャップを安価に提供できない。
【0006】
また、前記従来のペン先シール部材を備えた筆記具用キャップにおいて、筆記具本体のペン先側にキャップを装着するキャップ装着動作は、通常、両手で行なわれ(即ち、一方の手でキャップを持ち、他方の手で筆記具本体を持ち)、片手で行なうことは困難である。
【0007】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、ペン先シール部材をキャップ本体の開口端から容易に視認することができ、且つ、ペン先シール部材の組立不良が発生するおそれがなく、しかも、製造コストを安価に抑え、さらに、キャップ装着を片手で行なうことができる筆記具用キャップを提供しようとするものである。また、本発明は、ペン先シール部材の組立挿入性が向上するとともに、キャップ装着を片手で行なうことができ、しかも、キャップ本体内面に、適正な形状のペン先シール部材の取付部、適正な形状の筆記具本体との嵌合部を形成でき、さらに、スタンド部の外形状のデザイン上の自由度が広がる筆記具用キャップを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(構成1)
本発明は、弾性材料からなるペン先シール部材6をキャップ本体2内に備えた筆記具用キャップであって、キャップ本体2の開口端からペン先シール部材6までの軸方向の距離が、5mm〜20mmの範囲にあること(構成1)を要件とする。
【0009】
前記構成1の筆記具用キャップ1は、キャップ本体2の開口端からペン先シール部材6までの軸方向の距離Lを、5mm〜20mmの範囲に設定したことにより、筆記具本体7との嵌合部21をキャップ本体2内面に適正に設けることが可能となり、キャップ本体2と筆記具本体7との安定した嵌合を得ることができる。しかも、前記構成1の筆記具用キャップ1は、ペン先シール部材6の挿入組立性が向上し、確実にキャップ本体2内の適正箇所にペン先シール部材6を取り付けることができ、ペン先シール部材6の組立不良の発生を防止できる。その上、前記構成1の筆記具用キャップ1は、キャップ本体2の開口端から内部のペン先シール部材6を斜め上方からでも容易に視認でき、その結果、ペン先シール部材6の有無の確認や、ペン先シール部材6の色の識別を、キャップ本体2の開口端から容易に行なうことができる。
【0010】
もし、キャップ本体2の開口端からペン先シール部材6までの軸方向の距離Lが、5mmより小さい場合、筆記具本体7との嵌合部21をキャップ本体2内面に適正に設けることが困難となり、キャップ本体2と筆記具本体7との安定した嵌合が得られないおそれがある。一方、もし、キャップ本体2の開口端からペン先シール部材6までの軸方向の距離Lが、20mmより大きい場合、キャップ本体2の開口端からペン先シール部材6を斜め上方から視認することが困難となるとともに、ペン先シール部材6の組立不良が発生するおそれがある。
【0011】
尚、前記キャップ本体2は、ペン先シール部材6を内部に備え、筆記具本体7と着脱自在に嵌合可能なものである。前記キャップ本体2は、筒状であり、少なくとも上端が開口されている。
【0012】
(構成2)
前記筆記具用キャップ1において、キャップ本体2の開口端からペン先シール部材6までの軸方向の距離をLとし、キャップ本体2の開口端の内径をDとしたとき、
1.0≦L/D≦1.5
の関係を満足すること(構成2)が好ましい。
【0013】
前記構成2の筆記具用キャップ1は、前記内径Dに対する前記距離Lの比(L/D)を、1.0〜1.5の範囲に設定したことにより、より一層、キャップ本体2の開口端から内部のペン先シール部材6を斜め上方からでも容易に視認でき、しかも、筆記具本体7との嵌合部21をキャップ本体2内面に適正に設けることが可能となる。
【0014】
もし、L/Dの値が1.0より小さい場合、筆記具本体7との嵌合部21をキャップ本体2内面に適正に設けることが困難となる。一方、もし、L/Dの値が1.5より大きい場合、ユーザーが、キャップ本体2開口端を垂直方向上方に向けてキャップ本体2の下端を机上面で支持するとともに、椅子に座った状態でキャップ本体2を見下ろしたとき、キャップ本体2の斜め上方からキャップ本体2開口端を通してペン先シール部材6を視認できないおそれがある。
【0015】
(構成3)
前記筆記具用キャップ1において、キャップ本体2が、不透明材料からなるとともに外面にインキ色表示部を備えず、ペン先シール部材6が、筆記具本体7のインキ色に着色されること(構成3)が好ましい。
【0016】
前記構成3の筆記具用キャップ1は、キャップ本体2が、不透明材料からなるとともに外面にインキ色表示部を備えないため、透明材料からなるキャップ本体2に比べ、高級感のある外観を呈するとともに、キャップ本体2外面にインキ色表示用の別部品を備えず、製造コストを抑え、安価に提供できる。さらに、前記構成3の筆記具用キャップ1において、キャップ本体2が、不透明材料からなるとともに外面にインキ色表示部を備えない構成であるため、筆記具本体7のインキ色と異なる色のペン先シール部材6を有するキャップに誤って筆記具本体7を装着するミスが生じやすい。しかし、前記構成3の筆記具用キャップ1は、ペン先シール部材6が筆記具本体7のインキ色に着色された構成と、構成1または構成2とが相まって、ペン先シール部材6を開口端から容易に視認でき、ペン先シール部材6のインキ色を容易に識別できるため、前記装着ミスをなくし、ペン先シール部材6の色に対応したインキ色の筆記具本体7を適正にキャップ本体2に装着できる。
【0017】
(構成4)
前記筆記具用キャップ1において、キャップ本体2の外面に、キャップ本体2の開口端を垂直方向上方に向けた状態でキャップ本体2を水平面に載置可能なスタンド部3を設け、スタンド部3下端の外径Bがキャップ本体2の開口端の外径Aより大きく設定されたこと(構成4)が好ましい。
【0018】
前記構成4の筆記具用キャップ1は、スタンド部3により、キャップ本体2開口端を上向きにして机上面等の水平面に載置可能であるため、筆記具本体7のペン先71側をキャップ本体2内に装着する際(即ちキャップ装着の際)、キャップを手で持つことが不要となり、前記キャップ装着を片手で行なうことができる。また、前記構成4の筆記具用キャップ1は、スタンド部3により、キャップ本体2開口端を上向きにして机上面等の水平面に載置可能であるため、ペン先シール部材6をキャップ本体2内に挿入する際、確実且つ容易にキャップ本体2開口端を垂直方向上方に向かせることができ、その結果、ペン先シール部材6の組立挿入性が向上するとともに、机上面等の水平面に載置状態でのペン先シール部材6の視認性が向上する。
【0019】
(構成5)
前記筆記具用キャップ1において、キャップ本体2及びスタンド部3を合成樹脂の成形体により一体に形成し、キャップ本体2外面とスタンド部3との接続部4を、キャップ本体2内面のペン先シール部材6の取付部22よりも上方に設けたこと(構成5)が好ましい。
【0020】
前記構成5の筆記具用キャップ1は、ペン先シール部材6の取付部22の位置するキャップ本体2側壁が、スタンド部3の形成による影響を受けず、ペン先シール部材6の取付部22にヒケが発生しない。その結果、適正な形状の取付部22を得るとともに、スタンド部3の外形状のデザイン上の自由度が増す。
【0021】
(構成6)
前記筆記具用キャップ1において、キャップ本体2外面とスタンド部3との接続部4を、キャップ本体2内面の筆記具本体7との嵌合部21よりも上方に設けたこと(構成6)が好ましい。
【0022】
前記構成6の筆記具用キャップ1は、筆記具本体7との嵌合部21が位置するキャップ本体2側壁が、スタンド部3の形成による影響を受けず、筆記具本体7との嵌合部21にヒケが発生しない。その結果、適正な形状の嵌合部21を得るとともに、スタンド部3の外形状のデザイン上の自由度が増す。
【0023】
(構成7)
また、本発明は、弾性材料からなるペン先シール部材6をキャップ本体2内に備えた筆記具用キャップであって、キャップ本体2の外面に、キャップ本体2の開口端を垂直方向上方に向けた状態でキャップ本体2を水平面に載置可能なスタンド部3を設け、スタンド部3の下端の外径Bがキャップ本体2の開口端の外径Aより大きく設定され、キャップ本体2及びスタンド部3を合成樹脂の成形体により一体に形成し、スタンド部3とキャップ本体2外面との接続部4を、キャップ本体2内面のペン先シール部材6の取付部22よりも上方に設けたこと(構成7)を要件とする。
【0024】
前記構成7の筆記具用キャップ1は、スタンド部3により、キャップ本体2開口端を上向きにして机上面等の水平面に載置可能であるため、筆記具本体7のペン先71側をキャップ本体2内に装着する際(即ちキャップ装着の際)、キャップを手で持つことが不要となり、前記キャップ装着を片手で行なうことができる。また、前記構成7の筆記具用キャップ1は、スタンド部3により、キャップ本体2開口端を上向きにして机上面等の水平面に載置可能であるため、ペン先シール部材6をキャップ本体2内に挿入する際、確実且つ容易にキャップ本体2開口端を垂直方向上方に向かせることができ、その結果、ペン先シール部材6の組立挿入性が向上するとともに、机上面等の水平面に載置状態でのペン先シール部材6の視認性が向上する。
【0025】
また、前記構成7の筆記具用キャップ1は、接続部4を取付部22よりも上方に設けたことにより、ペン先シール部材6の取付部22の位置するキャップ本体2側壁が、スタンド部3の形成による影響を受けず、ペン先シール部材6の取付部22にヒケが発生しない。その結果、適正な形状の取付部22を得るとともに、スタンド部3の外形状のデザイン上の自由度が増す。
【0026】
(構成8)
前記筆記具用キャップ1において、キャップ本体2外面とスタンド部3との接続部4を、キャップ本体2内面の筆記具本体7との嵌合部21よりも上方に設けたこと(構成8)が好ましい。
【0027】
前記構成8の筆記具用キャップ1は、筆記具本体7との嵌合部21が位置するキャップ本体2側壁が、スタンド部3の形成による影響を受けず、筆記具本体7との嵌合部21にヒケが発生しない。その結果、適正な形状の嵌合部21を得るとともに、スタンド部3の外形状のデザイン上の自由度が増す。
【発明の効果】
【0028】
請求項1の筆記具用キャップによれば、キャップ本体と筆記具本体との安定した嵌合を得ることができるとともに、ペン先シール部材の挿入組立性が向上し、ペン先シール部材の組立不良の発生を防止でき、その上、キャップ本体の開口端から内部のペン先シール部材を斜め上方からでも容易に視認できる。
【0029】
請求項2の筆記具用キャップによれば、より一層、キャップ本体の開口端から内部のペン先シール部材を斜め上方からでも容易に視認でき、しかも、筆記具本体との嵌合部をキャップ本体内面に適正に設けることが可能となる。
【0030】
請求項3の筆記具用キャップによれば、透明材料からなるキャップ本体に比べ、高級感のある外観を呈するとともに、インキ色表示用の別部品を備えず、製造コストを抑え、安価に提供でき、さらに、ペン先シール部材の色に対応したインキ色の筆記具本体を適正にキャップ本体に装着できる。
【0031】
請求項4の筆記具用キャップによれば、キャップ装着を片手で行なうことができ、しかも、ペン先シール部材の組立挿入性が向上するとともに、机上面等の水平面に載置状態でのペン先シール部材の視認性が向上する。
【0032】
請求項5の筆記具用キャップによれば、適正な形状の取付部を得るとともに、スタンド部の外形状のデザイン上の自由度が増す。
【0033】
請求項6の筆記具用キャップによれば、適正な形状の嵌合部を得るとともに、スタンド部の外形状のデザイン上の自由度が増す。
【0034】
請求項7の筆記具用キャップによれば、キャップ装着を片手で行なうことができ、しかも、ペン先シール部材の組立挿入性が向上するとともに、机上面等の水平面に載置状態でのペン先シール部材の視認性が向上する。また、前記請求項7の筆記具用キャップによれば、適正な形状の取付部を得るとともに、スタンド部の外形状のデザイン上の自由度が増す。
【0035】
請求項8の筆記具用キャップによれば、適正な形状の嵌合部を得るとともに、スタンド部の外形状のデザイン上の自由度が増す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
図1乃至図3に本発明の実施の形態を示す。
【0037】
本実施の形態の筆記具用キャップ1は、内部にペン先シール部材6を収容配置したキャップ本体2と、キャップ本体2の外面に一体に連設されたスタンド部3とからなる。前記キャップ本体2及び前記スタンド部3は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネイト、ABS樹脂等)の射出成形体により得られる。前記キャップ本体2及び前記スタンド部3は、不透明な合成樹脂により形成されるとともに、筆記具本体7のインキ色に着色されず、具体的にはパールホワイト色に着色される。即ち、筆記具用キャップ1の外面にインキ色表示部を備えない。
【0038】
前記ペン先シール部材6は、弾性材料から形成される。前記弾性材料は、例えば、シリコンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、アクリルゴム、エチレン−酢酸ビニルゴム、多硫化ゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム等の合成ゴムや各種エラストマー、あるいは天然ゴム等が挙げられる。前記ペン先シール部材6は、筆記具本体7内のインキと略同一の色に着色される。
【0039】
前記ペン先シール部材6は、すり鉢状内面を有するカップ状部と、該カップ状部の開口端と一体に連設される筒状支持部とからなる。これ以外にも、本発明のペン先シール部材6は、球状または板状であってもよい。
【0040】
前記キャップ本体2は、上端が開口され且つ下端が閉鎖された有底円筒体よりなる。前記キャップ本体2の内面には、ペン先シール部材6が圧入可能な取付部22と、筆記具本体7と嵌合可能な嵌合部21と、前記ペン先シール部材6の下方移動を規制する規制壁部23とが一体に形成される。前記取付部22は、キャップ本体2内面に一体に形成された複数の分散状突起または環状平滑面からなる。前記規制壁部23は、段部からなり、ペン先シール部材6の下端と当接し且つペン先シール部材6の下方への移動を規制する。前記嵌合部21は、キャップ本体2内面に一体に形成された複数の分散状突起からなる。前記取付部22には、ペン先シール部材6の外面が圧入保持される。前記取付部22の上方に、前記嵌合部21が形成される。尚、前記キャップ本体2は、下端が開口していてもよい。また、前記嵌合部21は、前記構成以外にも、環状突起または環状平滑面であってもよい。
【0041】
本実施例の筆記具用キャップ1は、キャップ本体2の開口端の内径Dが、8.77mmに設定され、キャップ本体2の開口端からペン先シール部材6上端までの軸方向の距離Lが、11.05mmに設定されている。それにより、前記Lは、5mm〜20mmの範囲内にある。また、L/Dの値は、1.26となり、1.0≦L/D≦1.5の関係を満たす。
【0042】
前記取付部22に取付状態のペン先シール部材6の外径Cは、キャップ本体2の開口端の内径Dより小さく設定される。前記ペン先シール部材6の外径Cは、ペン先シール部材6をキャップ本体2の開口端からの視認が容易である点で、キャップ本体2の開口端の内径Dの70%以上であることが好ましい。本実施の形態では、前記ペン先シール部材6の外径Cは、6.85mmであり、キャップ本体2の開口端の内径Dの78.1%である。
【0043】
前記スタンド部3は、下端が開口し且つ上端から下端に向かって外径が大きくなる円筒体(具体的にはラッパ状の円筒体)である。前記スタンド部3の下端は、キャップ本体2の下端よりも下方に位置している。前記スタンド部3の上端は、キャップ本体2外面の上端と接続される。よって、スタンド部3とキャップ本体2外面との接続部4が、キャップ本体2の開口端(即ちキャップ本体2の上端)に位置し、取付部22及び嵌合部21よりも上方に位置する。それにより、前記スタンド部3がキャップ本体2全体を覆う構成となり、スマートな外観を得る。また、前記取付部22及び嵌合部21の位置するキャップ本体2側壁とスタンド部3内面との間には、環状の隙間5が形成される。それにより、ヒケの発生がない適正な形状を有する取付部22及び嵌合部21をキャップ本体2内面に形成できるとともに、スタンド部3の外形状を自由にデザインすることができる。
【0044】
前記スタンド部3の下端の外径Bは、25mmに設定され、キャップ本体2の開口端の外径A(即ちスタンド部3の上端の外径)は、12.4mmに設定される。即ち、前記スタンド部3の下端の外径Bは、キャップ本体2の開口端の外径Aよりも大きく設定される。
【0045】
図2に示すように、本実施の形態の筆記具用キャップ1を、そのキャップ本体2開口端を上方に向けた状態で机上面8に載置したとき、斜め上方からでも内部のペン先シール部材6をキャップ本体2開口端から十分に視認でき、ペン先シール部材6の色を識別することができる。
【0046】
図3に本実施の形態の筆記具用キャップ1を筆記具本体7のペン先71側に装着した状態を示す。前記筆記具本体7の先端には、ペン先71が設けられる。前記ペン先71は、先端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップが採用される。前記筆記具本体7の内部には、インキ(例えば、水性インキまたは油性インキ)と、ペン先71からのインキ消費に伴ってペン先方向に移動する追従体とが充填される。前記筆記具用キャップ1を、筆記具本体7のペン先71側に装着すると、筆記具本体7のペン先71側の外面がキャップ本体2内面の嵌合部21と嵌合すると同時に、ペン先シール部材6がペン先71と密接することにより、ペン先71からのインキの蒸発が防止される。
【0047】
前記筆記具本体7のペン先71側の外面がキャップ本体2内面の嵌合部21と嵌合するとは、具体的には、筆記具本体7のペン先71側の外面に形成した環状突起72と、キャップ本体2内面に形成した分散状突起21(嵌合部)が乗り越え嵌合する。
【0048】
また、前記筆記具本体7のペン先71側の外面がキャップ本体2内面の嵌合部21と嵌合した際、キャップ本体2の開口端の接続部4が筆記具本体7のペン先側の外面に形成した段部73に当接する。前記接続部4をキャップ本体2の上端に設けたことにより、前記接続部4が、筆記具本体7の段部73との安定した当接壁部を構成する。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の筆記具用キャップの縦断面図である。
【図2】図1の筆記具用キャップの内部のペン先シール部材を斜め上方から視認する状態を示す縦断面図である。
【図3】図1の筆記具用キャップを筆記具本体のペン先側に装着した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0050】
1 筆記具用キャップ
2 キャップ本体
21 嵌合部
22 取付部
23 規制壁部
3 スタンド部
4 接続部
5 環状の隙間
6 ペン先シール部材
7 筆記具本体
71 ペン先
72 環状突起
73 段部
8 机上面
D キャップ本体の開口端の内径
L キャップ本体の開口端からペン先シール部材上端までの軸方向の距離
A キャップ本体の開口端の外径
B スタンド部の下端の外径
C ペン先シール部材の外径




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013