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両頭式筆記具 - パイロットインキ株式会社
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発明の名称 両頭式筆記具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−160737(P2007−160737A)
公開日 平成19年6月28日(2007.6.28)
出願番号 特願2005−360539(P2005−360539)
出願日 平成17年12月14日(2005.12.14)
代理人
発明者 大池 茂
要約 課題
温度変化等によりインキ貯溜部内の圧力が上昇しても、弁装置の開口時に過剰のインキが外部に漏出するおそれがなく、また、1本の筆記具で2色のインキが吐出可能となる両頭式筆記具を提供する。

解決手段
軸筒2の内部に、軸筒2の一端より開口する第1のインキタンク5Aと、軸筒2の他端より開口する第2のインキタンク5Bとを設ける。第1のインキタンク5Aと第2のインキタンク5Bとを互いに連通しない構成とする。第1のインキタンク5Aの開口部に、第1のペン先4Aの後退により開口する第1の弁装置6Aを配置する。第1の弁装置6Aの後方に第1のインキ貯溜部7Aを形成する。第2のインキタンク5Bの開口部に、第2のペン先4Bの後退により開口する第2の弁装置6Bを配置する。第2の弁装置6Bの後方に第2のインキ貯溜部7Bを形成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
両端が開口する軸筒の内部に隔壁を形成し、前記軸筒の内部に、前記軸筒の一端より開口する第1のインキタンクと、前記軸筒の他端より開口する第2のインキタンクとを設け、前記第1のインキタンクと前記第2のインキタンクとを互いに連通しない構成とし、前記第1のインキタンクの開口部に、軸方向可動の第1のペン先と該第1のペン先の後退により開口する第1の弁装置とを配置し、前記第1の弁装置の後方の第1のインキタンク内に第1のインキ貯溜部を形成し、前記第2のインキタンクの開口部に、軸方向可動の第2のペン先と該第2のペン先の後退により開口する第2の弁装置とを配置し、前記第2の弁装置の後方の第2のインキタンク内に第2のインキ貯溜部を形成したことを特徴とする両頭式筆記具
【請求項2】
前記隔壁を長手方向に延設し、前記第1のインキタンクが、前方に開口する第1の大径部と、前記隔壁により小径化され、前記第1の大径部の後方に連設される第1の小径部とからなり、前記第1の大径部内に第1の弁装置を配置し、第1の小径部内に第1のインキ貯溜部を形成し、前記第2のインキタンクが、前方に開口する第2の大径部と、前記隔壁により小径化され、前記第2の大径部の後方に連設される第2の小径部とからなり、前記第2の大径部内に第2の弁装置を配置し、第2の小径部内に第2のインキ貯溜部を形成した請求項1記載の両頭式筆記具。
【請求項3】
前記第1の弁装置は、第1のペン先と連動可能な第1の弁体と、前記第1の弁体と密接可能な第1の弁座と、前記第1の弁体を前方に付勢する第1の弾発体と、前記第1の弁体及び前記第1の弾発体を収容する第1の弁収容筒とからなり、前記第2の弁装置は、第2のペン先と連動可能な第2の弁体と、前記第2の弁体と密接可能な第2の弁座と、前記第2の弁体を前方に付勢する第2の弾発体と、前記第2の弁体及び前記第2の弾発体を収容する第2の弁収容筒とからなり、前記第1の弁体の後端を第1の弁収容筒の後端から後方に突出させ、第1の弁装置の閉鎖状態における前記第1の弁体の後端と隔壁との間の軸方向の隙間を、第1の弁体の軸方向の移動可能距離よりも大きく設定し、前記第2の弁体の後端を第2の弁収容筒の後端から後方に突出させ、第2の弁装置の閉鎖状態における前記第2の弁体の後端と隔壁との間の軸方向の隙間を、第2の弁体の軸方向の移動可能距離よりも大きく設定した請求項1または2記載の両頭式筆記具。
【請求項4】
第1の弁体と第2の弁体、第1の弁座と第2の弁座、第1の弾発体と第2の弾発体、及び第1の弁収容筒と第2の弁収容筒は、それぞれが互いに同一部品である請求項3記載の両頭式筆記具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸筒の両端にペン先を備えた直液タイプの両頭式筆記具に関する。尚、本発明において、「前」とは、第1のインキタンクにおいて第1のペン先側を指し、第2のインキタンクにおいて第2のペン先側を指し、「後」とは、第1のインキタンクにおいて第1のインキ貯溜部側を指し、第2のインキタンクにおいて第2のインキ貯溜部側を指す。
【背景技術】
【0002】
従来この種の両頭式筆記具において、特許文献1には、軸筒の両端に、ペン先の後退により開口する弁装置を備えた筆記具が開示されている。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3058086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の両頭式筆記具は、一つの大きなインキ貯溜部から両端のペン先にインキが供給される構造である。そのため、インキ消費によりインキ貯溜部内のインキ残量が少なくなりインキ貯溜部内の空気量が多くなると、温度変化等によりインキ貯溜部内の圧力が上昇した際、弁装置の開口時に過剰のインキが外部に漏出するおそれがある。また、前記従来の両頭式筆記具は、1本の筆記具に1種類のインキが充填されているため、異なる種類のインキで筆記するには、複数本の筆記具を用意しなければならない。また、前記従来の両頭式筆記具は、軸筒を透明材料により構成し、内部のインキを視認可能にしても、1色のインキのみなのでカラフルさに欠ける。
【0005】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、温度変化等により各々のインキ貯溜部内の圧力が上昇した際、いずれの弁装置を開口しても過剰のインキが外部に漏出するおそれがなく、また、1本の筆記具で2色のインキが吐出可能となり、しかも、カラフルな外観を有する両頭式筆記具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(構成1)
本発明両頭式筆記具は、両端が開口する軸筒2の内部に隔壁3を形成し、前記軸筒2の内部に、前記軸筒2の一端より開口する第1のインキタンク5Aと、前記軸筒2の他端より開口する第2のインキタンク5Bとを設け、前記第1のインキタンク5Aと前記第2のインキタンク5Bとを互いに連通しない構成とし、前記第1のインキタンク5Aの開口部に、軸方向可動の第1のペン先4Aと該第1のペン先4Aの後退により開口する第1の弁装置6Aとを配置し、前記第1の弁装置6Aの後方の第1のインキタンク5A内に第1のインキ貯溜部7Aを形成し、前記第2のインキタンク5Bの開口部に、軸方向可動の第2のペン先4Bと該第2のペン先4Bの後退により開口する第2の弁装置6Bとを配置し、前記第2の弁装置6Bの後方の第2のインキタンク5B内に第2のインキ貯溜部7Bを形成したこと(構成1)を要件とする。
【0007】
前記構成1により、軸筒2内に隔壁3を形成することによって、簡易な構造で、容量の比較的小さい第1のインキタンク5Aと、容量の比較的小さい第2のインキタンク5Bとを得る。その結果、インキ消費により各々のインキ貯溜部内7A・7Bのインキ残量が少なくなり各々のインキ貯溜部7A・7B内の空気量が多くなり、温度変化等により各々のインキ貯溜部7A・7B内の圧力が上昇した際、各々の弁装置6A・6Bを開口しても、過剰のインキが外部に漏出するおそれがない。また、前記構成1により、2つのインキ貯溜部7A・7Bを有するため、1本の両頭式筆記具で2色のインキが吐出可能となる。
【0008】
(構成2)
前記構成1において、前記隔壁3を長手方向に延設し、前記第1のインキタンク5Aが、前方に開口する第1の大径部51Aと、前記隔壁3により小径化され、前記第1の大径部51Aの後方に連設される第1の小径部52Aとからなり、前記第1の大径部51A内に第1の弁装置6Aを配置し、第1の小径部52A内に第1のインキ貯溜部7Aを形成し、前記第2のインキタンク5Bが、前方に開口する第2の大径部51Bと、前記隔壁3により小径化され、前記第2の大径部51Bの後方に連設される第2の小径部52Bとからなり、前記第2の大径部51B内に第2の弁装置6Bを配置し、第2の小径部52B内に第2のインキ貯溜部7Bを形成したこと(構成2)が好ましい。
【0009】
前記構成2により、各々の大径部51A・51B内に弁装置を配置し、各々の小径部52A・52B内にインキ貯溜部7A・7Bを形成したことにより、各々のインキ貯溜部7A・7Bの容量を、容易に小さく設定できる。
【0010】
(構成3)
前記構成1または2において、前記第1の弁装置6Aは、第1のペン先4Aと連動可能な第1の弁体61Aと、前記第1の弁体61Aと密接可能な第1の弁座62Aと、前記第1の弁体61Aを前方に付勢する第1の弾発体63Aと、前記第1の弁体61A及び前記第1の弾発体63Aを収容する第1の弁収容筒64Aとからなり、前記第2の弁装置6Bは、第2のペン先4Bと連動可能な第2の弁体61Bと、前記第2の弁体61Bと密接可能な第2の弁座62Bと、前記第2の弁体61Bを前方に付勢する第2の弾発体63Bと、前記第2の弁体61B及び前記第2の弾発体63Bを収容する第2の弁収容筒64Bとからなり、前記第1の弁体61Aの後端を第1の弁収容筒64Aの後端から後方に突出させ、第1の弁装置6Aの閉鎖状態における前記第1の弁体61Aの後端と隔壁3との間の軸方向の隙間aを、第1の弁体61Aの軸方向の移動可能距離bよりも大きく設定し、前記第2の弁体61Bの後端を第2の弁収容筒64Bの後端から後方に突出させ、第2の弁装置6Bの閉鎖状態における前記第2の弁体61Bの後端と隔壁3との間の軸方向の隙間cを、第2の弁体61Bの軸方向の移動可能距離dよりも大きく設定したこと(構成3)が好ましい。
【0011】
前記構成3(a>b,c>d)により、第1の弁体61A後端と隔壁3との当接を回避し、且つ、第2の弁体61B後端と隔壁3との当接を回避し、第1の弁体61Aの軸方向の移動可能距離b及び第2の弁体61Bの軸方向の移動可能距離dを確実に設定でき、適正な弁開口量(即ち各々のペン先4A・4Bへの適正なインキ供給量)をばらつきなく確実に得る。
【0012】
(構成4)
前記構成3において、第1の弁体61Aと第2の弁体61B、第1の弁座62Aと第2の弁座62B、第1の弾発体63Aと第2の弾発体63B、及び第1の弁収容筒64Aと第2の弁収容筒64Bは、それぞれが互いに同一部品であること(構成4)が好ましい。
【0013】
前記構成4により、第1の弁装置6Aの構成部品と第2の弁装置6Bの構成部品を互いに共通にでき、部品の種類を増加させず、組立を容易にできるとともに、製造コストの上昇を抑えることができる。もし、第1弁装置の構成部品と第2の弁装置6Bの構成部品が互いに共通でない場合、部品の種類が増加し、組立が複雑化し、製造コストが上昇する。
【発明の効果】
【0014】
請求項1によれば、温度変化等により各々のインキ貯溜部内の圧力が上昇した際、いずれの弁装置を開口しても過剰のインキが外部に漏出するおそれがない。また、1本の両頭式筆記具で2色のインキが吐出可能となる。
【0015】
請求項2によれば、各々のインキ貯溜部の容量を、容易に小さく設定できる。
【0016】
請求項3によれば、各々の弁棒後端と隔壁との当接を回避し、各々の弁体の軸方向の移動可能距離を確実に設定できる。
【0017】
請求項4によれば、部品の種類を最小限に抑え、組立を容易にできるとともに、製造コストの上昇を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1乃至図7に本発明の実施の形態を示す。
本実施の形態の両頭式筆記具1は、主に、軸筒2と、軸筒2の一端に設けた第1のペン先4Aと、第1のペン先4Aと連動し且つ開閉作動する第1の弁装置6Aと、軸筒2の他端に設けた第2のペン先4Bと、第2のペン先4Bと連動し且つ開閉作動する第2の弁装置6Bとからなる。
【0019】
・軸筒
前記軸筒2は、両端が開口された円筒体であり、透明または半透明の合成樹脂(即ち、無色透明または非着色透明性の合成樹脂)の射出成形により得られる。前記軸筒2の内面には、隔壁3が一体に形成される。前記隔壁3により、前記軸筒2の内部に、軸筒22の一端より開口する第1のインキタンク5Aと、軸筒2の他端より開口する第2のインキタンク5Bとが形成される。前記隔壁3により、前記第1のインキタンク5Aと第2のインキタンク5Bとの間は、連通せず、互いにインキが流通しないように遮断される。前記透明または半透明の合成樹脂は、例えば、ポリプロピレンが挙げられる。
【0020】
・隔壁
前記隔壁3は、軸方向に延設された構成(即ち、少なくとも、軸線と平行に延びる構成または軸線に対して傾斜した構成)よりなる。即ち、隔壁3の一端が、第1の弁装置6A近傍の軸筒2側壁内面に接続され、且つ、隔壁3の他端が、第2の弁装置6B近傍の軸筒2側壁内面に接続される。前記隔壁3は、本実施の形態では、軸線と略平行に延びる中央壁部31と、該中央壁部31の両端より延設される軸線に対して傾斜した第1の傾斜壁部32及び第2の傾斜壁部33とからなる。前記第1の傾斜壁部32は、第1のインキ保溜部材近傍の軸筒2側壁内面に一体に連結され、前記第2の傾斜壁部33は、第2のインキ保溜部材近傍の軸筒2側壁内面に一体に連結される。前記隔壁3により、第1のインキ貯溜部7Aと第2のインキ貯溜部7Bとが、隔壁3を介して径方向に重なり合う2層の重層状態に設けられる。
【0021】
・インキタンク
前記第1のインキタンク5Aは、前方に開口する横断面円形状の第1の大径部51Aと、該第1の大径部51Aより後方に連設される横断面半円形状の第1の小径部52Aとからなる。前記第1のインキタンク5Aの第1の大径部51Aには、第1の弁装置6Aが嵌入される。前記第1の弁装置6Aの後方の第1のインキタンク5A内(即ち第1の弁装置6Aの後方の第1の大径部51Aと第1の小径部52Aとからなる空間)には、第1のインキ貯溜部7Aが形成される。
【0022】
同様に、前記第2のインキタンク5Bは、前方に開口する横断面円形状の第2の大径部51Bと、該第2の大径部51Bより後方に連設される横断面半円形状の第2の小径部52Bとからなる。前記第2のインキタンク5Bの第2の大径部51Bには、第2の弁装置6Bが嵌入される。前記第2の弁装置6Bの後方の第2のインキタンク5B内(即ち第2の弁装置6Bの後方の第2の大径部51Bと第2の小径部52Bとからなる空間)には、第2のインキ貯溜部7Bが形成される。
【0023】
前記第1のインキタンク5Aの第1の小径部52Aと第2のインキタンク5Bの第2の小径部52Bは隔壁3を介して径方向に重なり合う2層の重層状態となる。前記第1のインキタンク5Aの第1の小径部52Aと第2のインキタンク5Bの第2の小径部52Bとの重層部分の外径は、前記第1のインキタンク5Aの第1の大径部51Aの外径及び第2のインキタンク5Bの第2の大径部51Bと、略同一外径に設定される。尚、本発明において、第1のインキタンク5Aと第2のインキタンク5Bとが分離可能に連結される構成とし、連結状態において1本の軸筒を構成し、分離状態において第1のインキタンクを有する第1の筆記体と第2のインキタンクを有する第2の筆記体とに分離される構成でもよい。
【0024】
・弁装置
前記第1の弁装置6Aは、図2乃至図4に示すように、第1のペン先4Aと連動可能な第1の弁体61Aと、前記第1の弁体61Aと密接可能な第1の弁座62Aと、前記第1の弁体61Aを前方に付勢する第1の弾発体63Aと、前記第1の弁体61A、前記第1の弁座62A、及び前記第1の弾発体63Aを収容する第1の弁収容筒64Aとからなる。前記第1の弁収容筒64Aにより、前記第1の弁装置6Aはユニット化され、それが軸筒2の一端開口部(即ち第1の大径部51A内)に圧入される。
【0025】
同様に、前記第2の弁装置6Bは、図5乃至図7に示すように、第2のペン先4Bと連動可能な第2の弁体61Bと、前記第2の弁体61Bと密接可能な第2の弁座62Bと、前記第2の弁体61Bを前方に付勢する第2の弾発体63Bと、前記第2の弁体61B、前記第2の弁座62B、及び前記第2の弾発体63Bを収容する第2の弁収容筒64Bとからなる。前記第2の弁収容筒64Bにより、前記第2の弁装置6Bはユニット化され、それが軸筒2の他端開口部(即ち第2の大径部51B内)に圧入される。
【0026】
・弁体
前記第1の弁体61Aは、弁部611Aとその後方に連設される棒状部612Aとからなる。前記弁部611Aの前面には取付孔が形成され、該取付孔に第1のペン先4Aの後端が圧入される。それにより、第1のペン先4Aと第1の弁体61Aとが連動可能となる。前記棒状部612Aの後端部は、第1の弁収容筒64Aの底壁のガイド孔641Aに挿通される摺動部613Aと、前記摺動部613Aの前方に形成され且つ第1の弁収容筒64Aの底壁に当接可能な規制壁部614A(具体的には段部)とを備える。
【0027】
同様に、前記第2の弁体61Bは、弁部611Bとその後方に連設される棒状部612Bとからなる。前記弁部611Bの前面には取付孔が形成され、該取付孔に第2のペン先4Bの後端が圧入される。それにより、第2のペン先4Bと第2の弁体61Bとが連動可能となる。前記棒状部612Bの後端部は、第2の弁収容筒64Bの底壁のガイド孔641Bに挿通される摺動部613Bと、前記摺動部613Bの前方に形成され且つ第2の弁収容筒64Bの底壁に当接可能な規制壁部614B(具体的には段部)とを備える。
【0028】
・弁収容筒
前記第1の弁収容筒64Aは、有底筒体であり、その前端部内面に第1の弁座62Aが圧入固着される。前記第1の弁座62Aと第1の弁収容筒64Aの底壁との間には、第1の弁体61Aと第1の弾発体63Aが収容される。前記第1の弾発体63Aの前端は、第1の弁体61Aの弁部611Aの後面に係止され、前記第1の弾発体63Aの後端は、第1の弁収容筒64Aの底壁に係止される。前記第1の弾発体63Aにより第1の弁体61Aが前方に付勢され、第1の弁体61Aの弁部611Aが第1の弁座62Aに密接される。前記第1の弁収容筒64Aの側壁にはインキ流通孔642Aが貫設される。前記インキ流通孔642Aを介して、第1のインキ貯溜部7Aと第1の弁収容筒64A内部との間が連通される。
【0029】
同様に、前記第2の弁収容筒64Bは、有底筒体であり、その前端部内面に第2の弁座62Bが圧入固着される。前記第2の弁座62Bと第2の弁収容筒64Bの底壁との間には、第2の弁体61Bと第2の弾発体63Bが収容される。前記第2の弾発体63Bの前端は、第2の弁体61Bの弁部611Bの後面に係止され、前記第2の弾発体63Bの後端は、第2の弁収容筒64Bの底壁に係止される。前記第2の弾発体63Bにより第2の弁体61Bが前方に付勢され、第2の弁体61Bの弁部611Bが第2の弁座62Bに密接される。前記第2の弁収容筒64Bの側壁にはインキ流通孔642Bが貫設される。前記インキ流通孔642Bを介して、第2のインキ貯溜部7Bと第2の弁収容筒64B内部との間が連通される。
【0030】
・弁座
前記第1の弁座62Aは、中心に中心孔621Aが軸方向に貫設された環状部材である。前記中心孔621Aには第1のペン先4Aが挿通される。前記第1の弁座62Aは第1の弁体61Aの弁部611Aと軸方向に密接されることにより、第1の弁装置6Aが閉鎖され、第1のペン先4Aと第1のインキ貯溜部7Aとの間のインキ流通が遮断される。一方、前記第1の弁座62Aと弁部611Bとの密接が解除されると、第1の弁装置6Aが開口され、第1のペン先4Aと第1のインキ貯溜部7Aとの間のインキ流通が可能となる。
【0031】
同様に、前記第2の弁座62Bは、中心に中心孔621Bが軸方向に貫設された環状部材である。前記中心孔621Bには第2のペン先4Bが挿通される。前記第2の弁座62Bは第2の弁体61Bの弁部611Bと軸方向に密接されることにより、第2の弁装置6Bが閉鎖され、第2のペン先4Bと第2のインキ貯溜部7Bとの間のインキ流通が遮断される。一方、前記第2の弁座62Bと弁部611Bとの密接が解除されると、第2の弁装置6Bが開口され、第2のペン先4Bと第2のインキ貯溜部7Bとの間のインキ流通が可能となる。
【0032】
前記第1の弾発体63A及び第2の弾発体63Bは、具体的には圧縮コイルスプリングよりなる。前記第1の弾発体63A及び第2の弾発体63Bの弾発力は、通常の筆記時の筆圧で第1の弁体61A及び第2の弁体61Bが後退可能なように設定される。
【0033】
・ペン先保持筒、インキ吸収体
前記軸筒2の一端開口部には、第1のペン先4Aの外面を摺動可能に保持する第1のペン先保持筒8Aが固着される。前記第1のペン先保持筒8Aの前端より第1のペン先4Aの前端が前方に突出する。また、前記第1のペン先保持筒8Aの内部には、第1のペン先4Aの外周面を包囲する環状の第1のインキ吸収体9A(例えば、繊維加工体または多孔質体)が収容され、より一層、インキ漏出を防止できる。
【0034】
同様に、前記軸筒2の他端開口部には、第2のペン先4Bの外面を摺動可能に保持する第2のペン先保持筒8Bが固着される。前記第2のペン先保持筒8Bの前端より第2のペン先4Bの前端が前方に突出する。また、前記第2のペン先保持筒8Bの内部には、第2のペン先4Bの外周面を包囲する環状の第2のインキ吸収体9B(例えば、繊維加工体または多孔質体)が収容され、より一層、インキ漏出を防止できる。
【0035】
本実施の形態において、各部品(ペン先、弁体、弁座、弁収容筒、弾発体)は、互いに同一部品(同一材料、同一形状)である。即ち、第1のペン先4Aと第2のペン先4Bは同一部品であり、第1の弁体61Aと第2の弁体61Bは同一部品であり、第1の弁座62Aと第2の弁座62Bは同一部品であり、第1の弁収容筒64Aと第2の弁収容筒64Bは同一部品であり、第1の弾発体63Aと第2の弾発体63Bは同一部品である。
【0036】
・インキ
前記第1のインキ貯溜部7A内には、第1のインキが貯溜され、第2のインキ貯溜部7Bには、第2のインキが貯溜される。前記第1のインキと第2のインキとは、互いに色が異なる組合せが採用される。それにより、1本の両頭式筆記具で、2色のインキが吐出可能となる。前記第1のインキ貯溜部7A内の第1のインキ及び第2のインキ貯溜部7B内の第2のインキは、軸筒2が透明または半透明の材料よりなることから、外部より視認可能り、カラフルな外観を得る。本実施の形態では、第1のインキ及び第2のインキは、蛍光顔料または蛍光染料を含むインキが採用される。それにより、発色の優れた、見栄えのよい両頭式筆記具1が得られる。前記第1のインキと第2のインキの色の組合せは、例えば、蛍光イエローと蛍光ピンクの組合せ、蛍光イエローと蛍光オレンジの組合せ、蛍光イエローと蛍光グリーンの組合せ、蛍光ピンクと蛍光オレンジの組合せ、蛍光ピンクと蛍光グリーンの組合せ、蛍光イエローと蛍光ブルーの組合せ、または蛍光イエローと蛍光バイオレットの組合せ等が、配色の見栄えが良い点から好ましい。
【0037】
前記第1のインキ及び第2のインキは、隔壁3を介して径方向の2層の重層状態で視認される。第1のインキ貯溜部7A及び第2のインキ貯溜部7Bには、第1のペン先4Aまたは第2のペン先4Bのいずれのペン先を下向きにしても、第1のインキタンク5Aの第1の小径部52A及び第2のインキタンク5Bの第2の小径部52Bに常時インキが存在するよう第1のインキ及び第2のインキの充填量が設定される。それにより、第1のペン先4Aまたは第2のペン先4Bを下向きにした際、第1のインキと第2のインキとを、隔壁3を介して左右(即ち径方向)に2層の重層状態で確実に視認可能となる。
【0038】
・ペン先
前記第1のペン先4Aは、繊維加工体または多孔質体よりなり、第1のインキ貯溜部7A内の第1のインキが含浸されることにより、外部より第1のインキの色が視認され、第1のペン先4Aが第1のインキの色に着色された状態となる。同様に、前記第2のペン先4Bも、繊維加工体または多孔質体であり、第2のインキ貯溜部7B内の第2のインキが含浸されることにより、外部より第2のインキの色が視認され、第2のペン先4Bが第2のインキの色に着色された状態となる。本実施の形態では、第1のペン先4A及び第2のペン先4Bは、同一形状の、繊維の樹脂加工体(例えばポリエステル繊維の樹脂加工体)よりなる。
【0039】
本実施の形態は、前記軸方向に延設された隔壁3(即ち中央壁部31とその両側の二つの傾斜壁部とからなる隔壁3)を、第1の弁装置6Aの後端と第2の弁装置6Bの後端との間の軸方向の中央位置に配置させている。それにより、第1のインキ貯溜部7Aの容量と第2のインキ貯溜部7Bの容量とが等しく設定される。本発明は、これ以外にも、第1のインキ貯溜部7Aと第2のインキ貯溜部7Bの容量を異なるものにしてもよい。
【0040】
・作用
図4に示すように、筆記時、筆圧により、第1のペン先4Aが被筆記面10(紙面)により後方に押圧され、第1の弾発体63Aの前方付勢に抗して第1のペン先4A(第1の弁体61A)が後退し、第1の弁体61Aの規制壁部614Aが弁収容筒の底壁に当接し、弁体の後方移動が規制されるとともに、第1の弁座62Aと第1の弁体61Aの弁部611Aとの密接が解除され、第1の弁装置6Aが開口される。第1の弁装置6Aが開口されると、第1のインキ貯溜部7A内のインキが、第1の弁座62Aと第1の弁体61Aの弁部611Aとの間を通って第1のペン先4Aに供給される。一方、非筆記時、第1のペン先4A(即ち第1の弁体61A)が第1の弾発体63Aの前方付勢により前方に移動し、第1の弁体61Aの弁部611Aと第1の弁座62Aが密接することにより、第1の弁装置6Aが閉鎖され、第1のインキ貯溜部7Aから第1のペン先4Aへのインキ供給が遮断される。
【0041】
同様に、図7に示すように、筆記時、筆圧により、第2のペン先4Aが被筆記面10(紙面)により後方に押圧され、第2の弾発体63Bの前方付勢に抗して第2のペン先4B(第2の弁体61B)が後退し、第2の弁体61Bの規制壁部614Bが弁収容筒の底壁に当接し、弁体の後方移動が規制されるとともに、第2の弁座62Bと第2の弁体61Bの弁部611Bとの密接が解除され、第2の弁装置6Bが開口される。第2の弁装置6Bが開口されると、第2のインキ貯溜部7B内のインキが、第2の弁座62Bと第2の弁体61Bの弁部611Bとの間を通って第2のペン先4Bに供給される。一方、非筆記時、第2のペン先4B(即ち第2の弁体61B)が第2の弾発体63Bの前方付勢により前方に移動し、第2の弁体61Bの弁部611Bと第2の弁座62Bが密接することにより、第2の弁装置6Bが閉鎖され、第2のインキ貯溜部7Bから第2のペン先4Bへのインキ供給が遮断される。
【0042】
尚、本実施の形態では、前記第1の弁体61Aの軸方向の移動可能距離b(即ち、第1の弁体61Aと第1の弁座62Aの密接状態から第1の弁体61Aの後方移動の規制された状態までの第1の弁体61Aの軸方向の移動量)は、第1の弁体61Aと第1の弁座62Aの密接状態における第1の弁体61Aの後端と隔壁3との軸方向の隙間aよりも小さく設定されている。それにより、第1の弁体61Aを後退させ、第1の弁装置6Aを開口させても、隔壁3に第1の弁体61Aの後端が当接しない構成であるため、規制壁部614Aと第1の弁収容筒64Aの底壁との当接により第1の弁体61Aの後方移動を確実に規制でき、第1の弁体61Aの後方移動距離bを、ばらつきなく一層確実に設定できる。前記実施の形態以外にも、本発明は、第1の弁体61A後端が隔壁3に当接可能に構成し、隔壁3が規制壁部614Aの機能を果たす構成でもよい。
【0043】
同様に、本実施の形態では、前記第2の弁体61Bの軸方向の移動可能距離d(即ち、第2の弁体61Bと第2の弁座62Bの密接状態から第2の弁体61Bの後方移動の規制された状態までの第2の弁体61Bの軸方向の移動量)は、第2の弁体61Bと第2の弁座62Bの密接状態における第2の弁体61Bの後端と隔壁3との軸方向の隙間cよりも小さく設定されている。それにより、第2の弁体61Bを後退させ、第2の弁装置6Bを開口させても、隔壁3に第2の弁体61Bの後端が当接しない構成であるため、規制壁部614Bと第2の弁収容筒64Bの底壁との当接により第2の弁体61Bの後方移動を確実に規制でき、第2の弁体61Bの後方移動距離dを、ばらつきなく一層確実に設定できる。前記実施の形態以外にも、本発明は、第2の弁体61B後端が隔壁3に当接可能に構成し、隔壁3が規制壁部の機能を果たす構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の両頭式筆記具の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】図1の第1ペン先側の非筆記時の要部拡大断面図である。
【図3】図2のX−X線断面図である。
【図4】図1の第1のペン先側の筆記時の要部拡大断面図である。
【図5】図1の第2ペン先側の非筆記時の要部拡大断面図である。
【図6】図5のY−Y線断面図である。
【図7】図1の第2のペン先側の筆記時の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 両頭式筆記具
2 軸筒
3 隔壁
31 中央壁部
32 第1の傾斜壁部
33 第2の傾斜壁部
4A 第1のペン先
5A 第1のインキタンク
51A 第1の大径部
52A 第1の小径部
6A 第1の弁装置
61A 第1の弁体
611A 弁部
612A 棒状部
613A 摺動部
614A 規制壁部
62A 第1の弁座
621A 中心孔
63A 第1の弾発体
64A 第1の弁収容筒
641A ガイド孔
642A インキ流通孔
7A 第1のインキ貯溜部
8A 第1のペン先保持筒
9A 第1のインキ吸収体
4B 第2のペン先
5B 第2のインキタンク
51B 第2の大径部
52B 第2の小径部
6B 第2の弁装置
61B 第2の弁体
611B 弁部
612B 棒状部
613B 摺動部
614B 規制壁部
62B 第2の弁座
621B 中心孔
63B 第2の弾発体
64B 第2の弁収容筒
641B ガイド孔
642B インキ流通孔
7B 第2のインキ貯溜部
8B 第2のペン先保持筒
9B 第2のインキ吸収体
10 被筆記面
a 第1の弁体の後端と隔壁との間の軸方向の隙間
b 第1の弁体の軸方向の移動可能距離
c 第2の弁体の後端と隔壁との間の軸方向の隙間
d 第2の弁体の軸方向の移動可能距離




 

 


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