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発明の名称 筆記具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−30259(P2007−30259A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−214643(P2005−214643)
出願日 平成17年7月25日(2005.7.25)
代理人
発明者 岩田 久嗣
要約 課題
軸筒のスマートな外観が得られ、軸筒をデザインする際の自由度が増加し、しかも、ぐらつきのない安定したキャップの後ろ差し構造が得られる筆記具を提供する。

解決手段
軸筒3のペン先2側から外したキャップ6を軸筒3の後端部に装着可能に構成する。軸筒3の後端部外面に、後方に向かうに従い外径が漸減する平滑な傾斜面51を設ける。キャップ6内面に、前記傾斜面51に圧接係止可能な第1の係止部61と、該第1の係止部61より後方に位置し且つ前記傾斜面51に圧接係止可能な第2の係止部62とを設ける。キャップ6を合成樹脂の成形体から構成するとともに前記第1の係止部61及び第2の係止部62の各々をキャップ6内面に一体に形成する。第1の係止部61及び第2の係止部62の各々が環状段部よりなる。キャップ6を軸筒3の後端部に装着した際、第1の係止部61及び第2の係止部62の各々が傾斜面51に線状に圧接係止する。
特許請求の範囲
【請求項1】
軸筒のペン先側から外したキャップを軸筒の後端部に装着可能に構成した筆記具であって、軸筒の後端部外面に、後方に向かうに従い外径が漸減する平滑な傾斜面を設け、キャップ内面に、前記傾斜面に圧接係止可能な第1の係止部と、該第1の係止部より後方に位置し且つ前記傾斜面に圧接係止可能な第2の係止部とを設けたことを特徴とする筆記具。
【請求項2】
キャップを合成樹脂の成形体から構成するとともに前記第1の係止部及び第2の係止部の各々をキャップ内面に一体に形成し、前記第1の係止部及び第2の係止部の各々が環状段部よりなり、キャップを軸筒の後端部に装着した際、前記第1の係止部及び第2の係止部の各々が傾斜面に線状に圧接係止してなる請求項1記載の筆記具。
【請求項3】
前記第1の係止部がキャップの略開口端に位置してなる請求項2記載の筆記具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具に関する。詳細には、軸筒のペン先側から外したキャップを軸筒の後端部に装着可能に構成した筆記具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1には、軸筒の後端に凹部を周状に形成し、キャップ内面の凸部が乗り越え嵌合するキャップ後ろ差し構造が開示されている。さらに、特許文献1には、軸筒の外側壁に段部を形成し、この段部に、前記乗り越え嵌合した際にキャップの開口端が当接する構造が開示されている。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第2513395号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の構造は、キャップを軸筒後端部に嵌合可能にするために、軸筒の後端部外面に凹部や段部を形成する必要があり、軸筒のスマートな外観が得られないし、軸筒をデザインする際の自由度が減少する。
【0005】
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、軸筒のスマートな外観が得られ、軸筒をデザインする際の自由度が増加し、しかも、ぐらつきのない安定したキャップの後ろ差し構造が得られる筆記具を提供しようとするものである。尚、本発明において、「前」とは軸筒においてペン先側を、キャップにおいて開口端側を指し、「後」とは軸筒において尾端側を、キャップにおいて閉塞端側を指す。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明は、軸筒3のペン先2側から外したキャップ6を軸筒3の後端部に装着可能に構成した筆記具であって、軸筒3の後端部外面に、後方に向かうに従い外径が漸減する平滑な傾斜面51を設け、キャップ6内面に、前記傾斜面51に圧接係止可能な第1の係止部61と、該第1の係止部61より後方に位置し且つ前記傾斜面51に圧接係止可能な第2の係止部62とを設けたこと(請求項1)を要件とする。
【0007】
前記筆記具1(請求項1)は、軸筒3の後端部外面に後方に向かうに従い外径が漸減する平滑な傾斜面51を設け、従来のような軸筒3の後端部外面に凹部や段部を必要としないため、軸筒3のスマートな外観が得られ、軸筒3をデザインする際の自由度が増加する。
【0008】
また、軸筒3の後端部外面に凹部や段部を形成する従来の構造を採用しないため、軸筒3の後端部に装着したキャップ6がぐらつく可能性があるが、前記筆記具1(請求項1)は、キャップ6内面に、傾斜面51に圧接係止可能な第1の係止部61と、該第1の係止部61より後方に位置し且つ傾斜面51に圧接係止可能な第2の係止部62を設けたことにより、ぐらつきの無い安定したキャップ後ろ差し構造が得られる。もし、軸筒3の後端部外面の傾斜面51と圧接係止する係止部が、1箇所の場合、軸筒3後端部に装着されたキャップ6がぐらつくか、あるいは軸筒3後端部からキャップ6が容易に外れるおそれがある。
【0009】
尚、前記筆記具1(請求項1)において、前記傾斜面51と軸線とのなす角度αは、1度以上10度以下(好ましくは2度以上8度以下)であることが好ましい。前記角度αが1度未満では、軸筒3の後端部がキャップ6内に強固に圧接され、キャップ6を取り外すことが困難になる。一方、前記角度αが10度を越える場合、筆記時の軸筒3後端部外面とキャップ6内面との安定した圧接係止が得られず、キャップ6が軸筒3後端部から外れやすくなる。前記傾斜面51は、円錐面、僅かな凹曲面(但し見た目には円錐面)、僅かな凸曲面(但し見た目には円錐面)のいずれであってもよい。
【0010】
[2]前記筆記具1(請求項1)において、キャップ6を合成樹脂の成形体から構成するとともに前記第1の係止部61及び第2の係止部62の各々をキャップ6内面に一体に形成し、前記第1の係止部61及び第2の係止部62の各々が環状段部よりなり、キャップ6を軸筒3の後端部に装着した際、前記第1の係止部61及び第2の係止部62の各々が傾斜面51に線状に圧接係止してなること(請求項2)が好ましい。
【0011】
前記筆記具1(請求項2)は、キャップ6を合成樹脂の成形により得る場合、第1の係止部61及び第2の係止部62の各々が環状であるため、キャップ6側壁を均一肉厚にし、キャップ6後ろ差しの繰り返しによってキャップ6側壁にクラックが発生することを防止できる。なぜなら、もし、キャップ6内面の係止部が環状でなく、複数の周状に分散した突起よりなる場合、キャップ後ろ差しの繰り返しによってキャップ6側壁にクラックが発生するおそれがある。
【0012】
また、前記筆記具1(請求項2)は、キャップ6内面が傾斜面51の軸方向の距離を置いた二箇所で環状の線状に圧接係止されるため、軸筒3の後端部外面及びキャップ6の内面の形状ばらつきが生じたとしても、ぐらつきのない安定したキャップ後ろ差し構造が得られる。なぜなら、もし、軸筒3の後端部外面の傾斜面51とキャップ6内面とが面状に接触し圧接係止するように設定した場合、僅かな形状ばらつきにより、軸筒3の後端部外面の傾斜面51とキャップ6内面とが確実に面状に接触できず、軸筒3後端部に装着されたキャップ6が、ぐらつくか、あるいは、軸筒3後端部から容易に外れるおそれがあるからである。
【0013】
[3]前記筆記具1において、前記第1の係止部61がキャップ6の略開口端に位置してなること(請求項3)が好ましい。
【0014】
前記筆記具1(請求項3)は、軸筒3の後端部の外径を極端に小径にする必要がなく、軸筒3の後端部外面をデザインする際の自由度が、より一層、増加する。また、キャップ6を軸筒3後端部に装着した際にキャップ6の開口部内面が傾斜面51に圧接係止されるため、軸筒3の全長が比較的短い場合でも、軸筒3後端部にキャップ6を装着することにより、筆記使用時の筆記具1の全長を延長化でき、筆記具1を把持しやすくなる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の筆記具によれば、軸筒のスマートな外観が得られ、軸筒をデザインする際の自由度が増加し、しかも、ぐらつきのない安定したキャップ後ろ差し構造が得られる
【0016】
請求項2の筆記具によれば、キャップ後ろ差しの繰り返しによるキャップ側壁にクラックが発生すること防止できるとともに、軸筒の後端部外面及びキャップ内面形状ばらつきが生じたとしても、ぐらつきのない安定したキャップ後ろ差し構造が得られる。
【0017】
請求項3の筆記具によれば、軸筒の後端部外面をデザインする際の自由度が、より一層、増加する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の筆記具の実施の形態を説明する(図1及び図2参照)。
【0019】
本実施の形態の筆記具1は、軸筒3と、該軸筒3の前端部(ペン先2側)及び軸筒3の後端部に着脱自在に装着されるキャップ6とからなる。図1において、キャップ6は軸筒3の後端部に装着されている。
【0020】
軸筒3の前端にはペン先2が取り付けられる。本実施の形態では、ペン先2は、軸方向に延びるインキ誘導用のスリットを前端に備えた金属板製ペン体(いわゆる万年筆用ペン先2)よりなる。
【0021】
前記軸筒3は、合成樹脂(例えばポリプロピレン)の射出成形により得られる円筒体である。軸筒3は、前端にペン先2を備えた前軸4と、該前軸4の後方に連設される後軸5とからなる。軸筒3のペン先2側にキャップ6を装着した際、前記前軸4は、キャップ6によって覆われる。前記後軸5は、後方に向かうに従って次第に外径が小さくなる形状を有し、後軸5の前端に軸筒3の最大外径部が位置する。また、前記軸筒3の後端部(後軸5の後端部)外面には、後方に向かうに従い外径が次第に小さくなる形状を有する円錐面状の傾斜面51が形成される。キャップ6を後ろ差しした際、前記傾斜面51には、キャップ6の開口部内壁が圧接係止(即ち嵌合)される。
【0022】
前記キャップ6は、一端が閉塞され且つ他端が開口された有底円筒体であり、合成樹脂(例えばポリカーボネイト)の射出成形により得られる。
【0023】
前記キャップ6の開口部内面には、第1の係止部61と第2の係止部62が一体に形成される。前記第1の係止部61及び第2の係止部62は環状段部よりなる。前記第1の係止部61はキャップ6の略開口端に形成され、前記第2の係止部62は第1の係止部61の後方に形成される。前記第2の係止部62の内径は、第1の係止部61の内径より僅かに小さく設定される。前記第1の係止部61と第2の係止部62の軸方向の距離は、ぐらつきの無い安定したキャップ後ろ差し構造が得られる点で、3mm以上に設定することが好ましい。
【0024】
また、前記第1の係止部61及び第2の係止部62の縦断面における頂部の角度が、90度より大きく設定することが好ましい。本実施の形態では、第1の係止部61の頂部の角度は92度に設定され、第2の係止部62の頂部の角度は170度に設定される。それにより、第1の係止部61及び第2の係止部62の各々の頂部が、傾斜面51との圧接により潰れることを回避できる。
【0025】
また、キャップ6の外面には、クリップ63が合成樹脂により一体に設けられる。尚、前記クリップ63は金属製であってもよい。
【0026】
図1及び図2に示すように、前記キャップ6を前記軸筒3の後端部に装着したとき、キャップ6の開口部内面の第1の係止部61及び第2の係止部62が、軸筒3の後端部外面の傾斜面51に圧接係止(即ち嵌合)される。このとき、前記第1の係止部61及び第2の係止部62の各々は傾斜面51と2つの環状の線状に圧接係止され、前記第1の係止部61と第2の係止部62の間のキャップ6内面と、傾斜面51との間に環状の隙間が形成される。また、軸筒3の後端部の外面は、キャップ6を係止するための手段(例えば、段部を介した縮径筒部や、乗り越え嵌合用の突起や凹み等)が存在せず、スマートな外観を得る。
【0027】
また、本実施の形態では、前記傾斜面51と軸線とがなす角度αが、およそ4度に設定される。それにより、軸筒3の後端部がキャップ6内に強く嵌合されることがなく、後ろ差し状態のキャップ6を容易に取り外すことができ、しかも、筆記時の軸筒3の後端部外面とキャップ6内面との安定した圧接係止が得られ、筆記時にキャップ6がぐらついたり、筆記時にキャップ6が軸筒3の後端部から容易に外れることがない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態のキャップ後ろ差し状態を示す縦断面図である。
【図2】図1のS部拡大図である。
【符号の説明】
【0029】
1 筆記具
2 ペン先
3 軸筒
4 前軸
5 後軸
51 傾斜面
6 キャップ
61 第1の係止部
62 第2の係止部
63 クリップ
α 傾斜面と軸線とのなす角度




 

 


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