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多芯筆記具 - パイロットインキ株式会社
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発明の名称 多芯筆記具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−30239(P2007−30239A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−213898(P2005−213898)
出願日 平成17年7月25日(2005.7.25)
代理人
発明者 安藤 正史
要約 課題
リターン時の大きな衝撃が筆記体に加わることを回避できる多芯筆記具を提供する。

解決手段
軸筒2内に複数の筆記体6を前後方向に移動可能に収容する。各々の筆記体6を弾発体8により後方に付勢する。各々の筆記体6の後端に操作体7を連結する。軸筒2の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔41を径方向に貫設する。各々の窓孔41から径方向外方に前記各々の操作体7を突出させる。一つの操作体7を窓孔41に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体7に連結された筆記体6のペン先61を軸筒2の前端孔31から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体6のペン先61を軸筒2内に没入させる。ペン先突出状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力を、30グラム〜80グラムに設定する。ペン先没入状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力を、1グラム〜25グラムに設定する。
特許請求の範囲
【請求項1】
軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体を弾発体により後方に付勢し、前記各々の筆記体の後端に操作体を連結し、軸筒の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔を径方向に貫設し、前記各々の窓孔から径方向外方に前記各々の操作体を突出させ、一つの操作体を窓孔に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体に連結された筆記体のペン先を軸筒の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体のペン先を軸筒内に没入させる多芯筆記具であって、ペン先突出状態の筆記体を後方に付勢する弾発体の弾発力を、30グラム〜80グラムに設定した特徴とする多芯筆記具。
【請求項2】
ペン先没入状態の筆記体を後方に付勢する弾発体の弾発力を、1グラム〜25グラムに設定したこと請求項1記載の多芯筆記具。
【請求項3】
各々の筆記体を軸筒内から取り外し交換可能に構成するとともに、軸筒の後端に、窓孔を後方に開口させる開口部を設け、前記開口部を通して操作体を、軸筒内から取り外し可能且つ軸筒内に挿入可能に構成し、前記開口部を閉鎖する蓋部を軸筒の後端部に設け、前記蓋部に、ペン先没入状態の筆記体の操作体が当接する当接壁部を設けた請求項1または2記載の多芯筆記具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多芯筆記具に関する。詳細には、軸筒内に複数の筆記体を収容した多芯筆記具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の多芯筆記具において、特許文献1には、「軸筒の尾端側外周面に穿設された複数個の窓孔から作動子(本願の操作体)の押圧部が径方向に突出し、この押圧部を押圧して軸線方向に前進させると軸筒内に収容されたボールペン芯とシャープペンシル中具からなる複数本の書記体のいずれか1本の書記体が前進してボールペンチップないしシャープペンシルの先金が軸筒の先端開口から突出するとともに前進位置にある他の書記体を後退させるシャープペンシルとボールペンの多芯筆記具であって、前記シャープペンシル中具が後退するときに該シャープペンシル中具用の作動子が衝合する軸筒の受け面と該作動子の間に緩衝部材が介装されたことを特徴とするシャープペンシルとボールペンの多芯筆記具。」が開示されている。さらに、特許文献1には、受け面に弾力性に富んだゴム板からなる緩衝部材が貼り付けられる構成が記載されている。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第2511742号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1の多芯筆記具は、緩衝部材が、作動子の後端と軸筒内面の受け面との間に設けられる構成であるため、緩衝部材を配置するスペースに制限があり、緩衝部材として衝撃吸収性能が低いゴム板等を採用せざるを得ない。そのため、筆記体がリターンする際(即ちペン先突出状態からペン先没入状態へ移行する際)の十分な衝撃吸収性能が得られない。
【0005】
特に、筆記体が、インキ収容管内に、低粘度油性インキまたは剪断減粘性を有する水性インキが収容され、且つ、前記インキの後端に、該インキの消費に伴い前進する追従体が収容されたボールペンである場合、筆記体リターン時の大きな衝撃により、インキ及び追従体が後退してインキ収容管の後端開口部から漏出したり、ペン先から空気が入り込み、筆記不能となるおそれがある。
【0006】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、筆記体リターン時に大きな衝撃が筆記体に加わることを回避できる多芯筆記具を提供しようとするものである。尚、本発明において、「前」とはペン先側を指し、「後」とは反対側を指す。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明は、軸筒2内に複数の筆記体6を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体6を弾発体8により後方に付勢し、前記各々の筆記体6の後端に操作体7を連結し、軸筒2の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔41を径方向に貫設し、前記各々の窓孔41から径方向外方に前記各々の操作体7を突出させ、一つの操作体7を窓孔41に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体7に連結された筆記体6のペン先61を軸筒2の前端孔31から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体6のペン先61を軸筒2内に没入させる多芯筆記具であって、ペン先突出状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力を、30グラム〜80グラム(好ましくは40グラム〜70グラム)の範囲に設定すること(請求項1)を要件とする。
【0008】
前記多芯筆記具1(請求項1)は、筆記体6が後方にリターンした際、筆記体6に大きな衝撃が加わることを回避でき、特に、筆記体6がボールペンの場合、リターン時の大きな衝撃でインキが外部に漏出したり、ペン先61から空気が入り筆記不能となるおそれがない。また、前記多芯筆記具1(請求項1)は、筆記体6を適正な位置まで確実に戻すことができ、筆記体6の円滑な出没作動が維持される。また、前記多芯筆記具1(請求項1)は、筆記体6が後方にリターンした際に発生する衝撃音を和らげることができる。
【0009】
もし、ペン先突出状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力が30グラムよりも小さい場合、筆記体6を適正な位置まで確実に戻すことができず、筆記体6同士の接触が生じ、筆記体6の円滑な出没作動が阻害されるおそれがある。一方、もし、ペン先突出状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力が80グラムよりも大きい場合、筆記体6が後方にリターンした際、筆記体6に大きな衝撃が加わり、特に、筆記体6がボールペンの場合、インキが外部に漏出したり、ペン先61から空気が入り筆記不能となるおそれがある。その上、もし、ペン先突出状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力が80グラムよりも大きい場合、筆記体6が後方にリターンした際、耳障りな大きな衝撃音が発生するおそれがある。
【0010】
[2]前記多芯筆記具1において、ペン先没入状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力を、1グラム〜25グラム(好ましくは5グラム〜20グラム)の範囲に設定したこと(請求項2)が好ましい。
【0011】
前記多芯筆記具1(請求項2)は、筆記体6が後方にリターンした際、筆記体6に大きな衝撃が加わることを回避でき、特に、筆記体6がボールペンの場合、リターン時の大きな衝撃でインキが外部に漏出したり、ペン先61から空気が入り筆記不能となるおそれがない。また、前記多芯筆記具1(請求項2)は、筆記体6を適正な位置まで確実に戻すことができ、筆記体6の円滑な出没作動が維持される。また、前記多芯筆記具1(請求項2)は、筆記体6が後方にリターンした際に発生する衝撃音を和らげることができる。
【0012】
もし、ペン先没入状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力が1グラムよりも小さい場合、筆記体6を適正な位置まで確実に戻すことができず、筆記体6同士の接触が生じ、筆記体6の円滑な出没作動が阻害されるおそれがある。一方、もし、ペン先没入状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力が25グラムよりも大きい場合、筆記体6が後方にリターンした際、筆記体6に大きな衝撃が加わり、特に、筆記体6がボールペンの場合、インキが外部に漏出したり、ペン先61から空気が入り筆記不能となるおそれがある。その上、もし、ペン先没入状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力が25グラムよりも大きい場合、筆記体6が後方にリターンした際、耳障りな大きな衝撃音が発生するおそれがある。
【0013】
[3]前記多芯筆記具1において、各々の筆記体6を軸筒2内から取り外し交換可能に構成するとともに、軸筒2の後端に、窓孔41を後方に開口させる開口部42を設け、前記開口部42を通して操作体7を、軸筒2内から取り外し可能且つ軸筒2内に挿入可能に構成し、前記開口部42を開閉する蓋部5を軸筒2の後端部に設け、前記蓋部5に、ペン先没入状態の筆記体6の操作体7が当接する当接壁部51を設けたこと(請求項3)が好ましい。
【0014】
前記多芯筆記具1(請求項3)は、開口部42を通して各々の操作体7が交換可能となるとともに、前記筆記体6のリターン時の衝撃を小さくできることにより、筆記体6のリターンが繰り返され、当接壁部51に操作体7が繰り返し当接しても、操作体7を交換しない時に蓋部5が外れ、開口部42が開口してしまうおそれがない。また、特に、前記多芯筆記具1(請求項3)は、ペン先没入状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力を、1グラム〜25グラムの範囲に設定したこと(請求項2)により、蓋部5を開口部42から取り除き、開口部42を開口した際、没入状態の筆記体6の後端の操作体7が、弾発体8の後方付勢により開口部42から後方に突出されるため、軸筒2後端の開口部42を下向きにしなくても、操作体7を容易に取り出すことができる。尚、前記筆記体6は、操作体7と連結状態で、軸筒2の後端の開口部42を通して交換可能に構成することが好ましいが、軸筒2に前方に開口する開口部を設け、その開口部を通して交換してもよい。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の多芯筆記具によれば、筆記体が後方にリターンした際、筆記体に大きな衝撃が加わることを回避でき、しかも、筆記体を適正な位置まで確実に戻すことができ、さらに、筆記体が後方にリターンした際の衝撃音を和らげることができる。
【0016】
請求項2の多芯筆記具によれば、筆記体が後方にリターンした際、筆記体に大きな衝撃が加わることを回避でき、しかも、筆記体を適正な位置まで確実に戻すことができ、さらに、筆記体が後方にリターンした際の衝撃音が和らげることができる。
【0017】
請求項3の多芯筆記具によれば、開口部を通して各々の操作体が交換可能となるとともに、前記筆記体リターン時の衝撃を小さくできることにより、筆記体のリターンが繰り返されても、蓋部が外れ、開口部が開口するおそれがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1乃至図3に本発明の実施の形態を示す。
本実施の形態の多芯筆記具1は、軸筒2内に複数本(具体的には2本)の筆記体6が前後方向に移動可能に収容される。まあ、前記軸筒2内には複数(具体的には2個)の弾発体8(具体的には圧縮コイルスプリング)が収容される。前記各々の筆記体6は、前記各々の弾発体8により後方に付勢されている。
【0019】
(軸筒)
前記軸筒2は、先細状の円筒体からなる前軸3と、該前軸3の後端部と螺合または圧入により取り付けられる円筒状の後軸4とからなる。前記前軸3の前端には、筆記体6のペン先61が突出可能な前端孔31が軸方向に貫設される。前記前軸3及び後軸4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。
【0020】
前記後軸4の後部の側壁には、複数本(具体的には2本)の前後方向に延びる細長状の窓孔41が、径方向に貫設される。前記2本の窓孔41は、互いに、軸線に対して対称の位置に形成される。また、前記後軸4の後端部には、軸方向に貫通し且つ径方向外方に開口する開口部42が形成される。前記開口部42は、後軸4の後端(即ち軸筒2の後端)において窓孔41と連通され、それにより、窓孔41後端が後方に切り欠かれ、後方に開口されている。一方、前記窓孔41の前端は常時閉鎖されている。
【0021】
また、前記後軸4の窓孔41の相互間の側壁内面には、前後方向に延びるリブよりなる係止壁部43が形成され、前記係止壁部43に、ペン先61が突出した際の筆記体6の操作体7の後端が係止される。
【0022】
前記後軸4の窓孔41の相互間の側壁外面には、クリップ44が設けられる。
【0023】
(蓋部)
前記後軸4の後端部には、前記開口部42を開閉自在にする蓋部5が回動自在に設けられる。前記蓋部5の一端部は、クリップ44基部に、ヒンジ部52により回動自在に接続される。前記ヒンジ部52は、ペン先下向きでクリップ44を正面視したときのクリップ44の左右方向に延設され、それにより、前記蓋部5は、略前後方向に回動自在となる。前記蓋部5の前面には、当接壁部51が形成される。前記当接壁部51に、没入状態の筆記体6の後端に連結された操作体7の後端が、衝止される。本実施の形態では、前記ヒンジ部52は、具体的には、回動軸により回動自在に接続される構成が採用されているが、これ以外にも、屈曲変形可能な可撓性を有する連結部または薄肉部により一体に接続される構成であってもよい。
【0024】
前記蓋部5の他端部の前面には、係合部53が設けられる(具体的には係合凹部または係合孔部が形成される)。後軸4の後端には、前記係合部53と係合可能な被係合部45が設けられる(具体的には係合凸部が突設される)。前記係合部53(係合凹部または係合孔部)の内面には、内向突起が形成され、一方、前記被係合部45(係合凸部)の外面には、前記内向突起と乗り越え係止可能な外向突起が形成される。
【0025】
前記係合部53と前記被係合部45とは、蓋部5が開口部42を閉鎖した際、互いに係合状態にあり(具体的には内向突起と外向突起が乗り越え係止状態にあり)、弾発体8の後方への付勢による操作体7と蓋部5前面の当接壁部51との当接では、その係合状態は解除されず、蓋部5が開くことはない。
【0026】
また、前記係合部53と被係合部45の構成以外にも、前記係合部53が係合凸部よりなり、前記被係合部45が係合凹部または係合孔部からなる構成でもよい。
【0027】
(筆記体)
前記各々の筆記体6は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先61)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管62とからなる。前記インキ収容管62の内部には、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキ、または高粘度の油性インキからなるインキが収容される。前記インキが、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、または低粘度の油性インキの場合、インキ収容管62内のインキの後端には、インキの消費に伴い前進する高粘度流体からなる追従体が充填される。
【0028】
また、前記ボールペンチップは、前端に回転可能に抱持されたボールを弾発体等により前方に付勢し、前端縁部の内面にボールを密接させる構成でもよい。また、ボールペンチップは、インキ収容管62の前端開口部に圧入等により直接、取り付けてもよいが、本実施の形態ではペン先ホルダーを介してインキ収容管62の前端開口部に固着される。
【0029】
(操作体)
前記各々の筆記体6の後端(即ちインキ収容管62の後端開口部)には、操作体7が取り付けられる。前記各々の操作体7は、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔41から外部に突出する操作部71と、該操作部71の反対側に設けられる前側突出部72と、該操作部71の反対側の前側突出部72の後方に設けられる後側突出部73と、前端部に形成され且つインキ収容管62の後端開口部に嵌入される嵌入部74と、該嵌入部74の後方に形成される鍔部75とを備える。前記嵌入部74は、インキ収容管62の後端開口部に嵌入された際、インキ収容管62の後端開口部を完全には塞がず、インキ収容管62の内部と外部とを通気可能にする。また、前記鍔部75の前面には、弾発体8の後端が係止される。
【0030】
ペン先没入状態にある筆記体6の後端に連結された操作体7の前側突出部72は、その操作体7の操作部71を前方にスライド操作した際、先に突出状態にある他の筆記体6の後端に連結された操作体7の後側突出部73と当接され、他の筆記体6のペン先突出状態が解除される。
【0031】
前記各々の操作体7は、連結される筆記体6の内部(即ちインキ収容管62内部)に収容されたインキの色と略同じ色に着色される。具体的には、前記操作体7の各々は、連結される筆記体6のインキ色と略同じ色に着色された合成樹脂の成形体からなる。それにより、前記操作体7は、インキ色表示からなる識別表示を有する。例えば、インキ色が黒色の筆記体6に連結する操作体7は黒色に着色され、インキ色が青色の筆記体6に連結する操作体7は青色に着色され、インキ色が赤色の筆記体6に連結する操作体7は赤色に着色され、インキ色が緑色の筆記体6に連結する操作体7は緑色に着色される。本実施の形態では、インキ色の互いに異なる2本の筆記体6を軸筒2内に収容している。
【0032】
特に、インキ収容管62が不透明材料からなる構成の場合またはインキ収容管62が透明材料からなるとともに内部のインキが染料インキである構成の場合、内部のインキを外部より視認することが困難であるが、操作体7をインキの色と略同じ色に着色したことが有効に作用し、軸筒2外部に存在する交換前の筆記体6において、内部のインキ色を外部より容易に識別できる。
【0033】
(弾発体支持部)
軸筒2の内壁(即ち後軸4の内壁)には、円筒状の弾発体支持部9が設けられる。前記弾発体支持部9は、筆記体6が挿通される複数(具体的には2個)の内孔91が軸方向に貫設されている。前記弾発体支持部9の後面と、各々の操作体7の鍔部75の前面との間には、弾発体8が配置される。前記各々の弾発体8の内部に筆記体6(即ちインキ収容管62)の後部が遊挿されるとともに、各々の弾発体8の前端は弾発体支持部9の後面により係止され、各々の弾発体8の後端は操作体7の鍔部75の前面に係止される。
【0034】
また、弾発体支持部9の後面の各々の内孔91の周囲には、周状壁部(具体的には後方に突出する筒状突出部)よりなる保持部92が形成される。前記各々の保持部92の内面は、各々の弾発体8の前端部外面が圧入保持される。それにより、各々の筆記体6及び操作体7を交換する際、軸筒2内から開口部42を通して各々の弾発体8が脱落することを防止できる。
【0035】
(弾発体)
前記各々の弾発体8は、各々の操作体7(即ち各々の筆記体6)を、常時、後方に付勢している。前記各々の弾発体8は、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれにおいても圧縮状態(即ち筆記体6が後方に付勢された状態)にあり、それにより、各々の操作体7の前後のがたつきが防止される。
【0036】
前記筆記体6のペン先61が没入状態のとき、その筆記体6に取り付けられた操作体7の後端部は、蓋部5の前面に形成された当接壁部51に衝止される。本実施の形態では、ペン先没入状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力は、7グラム〜10グラムの範囲に設定される。
【0037】
一方、前記筆記体6のペン先61が突出状態のとき、その筆記体6に取り付けられた操作体7の後端部は、軸筒2の内壁に形成された係止壁部43に係止される。本実施の形態では、ペン先突出状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力は、50グラム〜60グラムの範囲に設定される。
【0038】
尚、本実施の形態において、前記弾発体8の弾発力の測定は、軸筒2の窓孔41から突出する操作体7の操作部71にプッシュプルゲージを押し当てて測定した。前記測定において、ペン先突出状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力は、操作体7と係止壁部43との係止状態から、その係止状態が解除される瞬間の値を測定した。また、前記測定において、ペン先没入状態の筆記体6を後方に付勢する弾発体8の弾発力は、操作体7と当接壁部51との当接状態から、その当接状態が解除される瞬間の値を測定した。
【0039】
(ペン先の出没)
本実施の形態におけるペン先61の出没作動について説明する。
一つの操作体7の操作部71を弾発体8の後方付勢に抗して窓孔41に沿って前方にスライド操作すると、そのスライド操作された操作体7の前側突出部72が、先に突出状態にある他の筆記体6の操作体7の後側突出部73を径方向外方に持ち上げる。それにより、軸筒2内壁の係止壁部43と操作体7との係止状態が解除され、他の筆記体6が弾発体8の後方付勢により後方に移動され、他の筆記体6のペン先61が軸筒2内に没入され、他の筆記体6の操作体7の後端が蓋部5の前面の当接壁部51に当接衝止される。前記他の筆記体6のペン先61の没入と同時に、前記前方にスライド操作した操作体7に連結された筆記体6のペン先61が、軸筒2の前端孔31より外部に突出されるとともに、前方にスライド操作された操作体7の後端が軸筒2内壁の係止壁部43に係止され、そのペン先突出状態が維持される。
【0040】
(筆記体及び操作体の交換)
本実施の形態における筆記体6及び操作体7の交換について説明する。
筆記体6を交換する際、蓋部5が軸筒2の後端の開口部42を閉鎖した状態(図1参照)から、蓋部5のヒンジ部52と反対側の操作端部を後方に押圧し、係合部53と被係合部45との係合を解除し、蓋部5を後方に回動させ、軸筒2の後端の開口部42を開口する。前記開口部42を開口させると、前記開口部42から各々の操作体7が、弾発体8の後方付勢により後方外部に突出される。前記軸筒2の後端の開口部42が開口した状態(図3参照)で、操作体7を取り出すことにより、その操作体7と互いに連結状態にある筆記体6を、前記開口部42を通して軸筒2内から取り出し、その後、互いに連結状態にある新たな筆記体6と新たな操作体7とを前記開口部42を通して軸筒2内に挿入する。そして、蓋部5の当接壁部51に各々の操作体7を当接させ、各々の操作体7を前方に押圧しながら蓋部5を前方に回動させ、その後、係合部53と被係止部45とを係合させ、開口部42を閉鎖する。これにより、筆記体6及び操作体7の交換作業が終了する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の多芯筆記具の実施の形態の全ペン先没入状態(非筆記時)を示す縦断面図である。
【図2】図1の多芯筆記具の一つのペン先が突出した状態(筆記時)を示す縦断面図である。
【図3】図1の多芯筆記具の後端の開口部を開口した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0042】
1 多芯筆記具
2 軸筒
3 前軸
31 前端孔
4 後軸
41 窓孔
42 開口部
43 係止壁部
44 クリップ
45 被係合部
5 蓋部
51 当接壁部
52 ヒンジ部
53 係合部
6 筆記体
61 ペン先(ボールペンチップ)
62 インキ収容管
7 操作体
71 操作部
72 前側突出部
73 後側突出部
74 嵌入部
75 鍔部
8 弾発体
9 弾発体支持部
91 内孔
92 保持部




 

 


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