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シャープペンシル - ぺんてる株式会社
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発明の名称 シャープペンシル
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−230210(P2007−230210A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−266992(P2006−266992)
出願日 平成18年9月29日(2006.9.29)
代理人
発明者 石井 浩
要約 課題
シャープペンシルが軸筒に没入されているときにおいても、サイドノック部材が軸筒の側壁から突出しているため、些か不便さを感じてしまうことがあった。つまり、前記筆記具をポケットなどに差し込んだ際、サイドノック部材の突出した部分が邪魔になり、衣類に引っかかってしまったり、ややもすると、不慮の外力によって折損させてしまう危険性もあった。

解決手段
軸筒に芯繰り出しユニットを出没可能に配置すると共に、軸筒の側壁に芯の繰り出し操作を行うノック駒を配置した出没式シャープペンシルであって、前記芯繰り出しユニットに傾斜面を設けると共に、その傾斜面に前記ノック駒を芯繰り出しユニットの突出時には当接するものの、没入時においては非当接状態にし、また、前記ノック駒を軸筒に対して出没可能に配置したシャープペンシル。
特許請求の範囲
【請求項1】
軸筒に芯繰り出しユニットを出没可能に配置すると共に、軸筒の側壁に芯の繰り出し操作を行うノック駒を配置した出没式シャープペンシルであって、前記芯繰り出しユニットに傾斜面を設けると共に、その傾斜面に前記ノック駒を芯繰り出しユニットの突出時には当接するものの、没入時においては非当接状態にし、また、前記ノック駒を軸筒に対して出没可能に配置したことを特徴とするシャープペンシル。
【請求項2】
前記ノック駒を芯繰り出しユニットの出没動作に連動させて軸筒から出没させたことを特徴とする請求項1記載のシャープペンシル。
【請求項3】
前記軸筒を前軸と後軸から構成すると共に、それら前軸と後軸を相対的に回転させることによって、前記芯繰り出しユニットを軸筒から出没させたことを特徴とする請求項1、或いは、請求項2に記載のシャープペンシル。
【請求項4】
前記前軸にグリップ部材を装着すると共に、後軸には前記ノック駒を配置したことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のシャープペンシル。
【請求項5】
前記前軸と後軸との相対的な回転動作によって、前記ノック駒の前方部を押し上げ、これによってノック駒を軸筒に対して没入させたことを特徴とする請求項3、或いは、請求項4に記載のシャープペンシル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸筒に芯繰り出しユニットを出没可能に配置すると共に、軸筒の側壁に芯の繰り出し操作を行うノック駒を配置した出没式シャープペンシルに関する。
【背景技術】
【0002】
1例として、前軸と後軸を相対的に回転させることにより、軸筒内のシャープペンシルを出没させ、そのシャープペンシルの突出時にサイドノック部材を操作することによって芯の繰り出しを行う筆記具が知られている。詳述すると、そのサイドノック部材は軸筒の後部の側壁に配置されており、常時、突出した状態にある。そして、芯の繰り出し操作を行う際には、サイドノック部材を軸筒の内部に押し込むことによって芯の繰り出し動作が得られるようになっている。
【特許文献1】特開昭58−197097号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記従来技術にあっては、軸筒の側壁に配置されているサイドノック部材を押圧することにより芯の繰り出し操作が行えるものの、シャープペンシルが軸筒に没入されているときにおいても、サイドノック部材が軸筒の側壁から突出しているため、些か不便さを感じてしまうことがあった。つまり、前記筆記具をポケットなどに差し込んだ際、サイドノック部材の突出した部分が邪魔になり、衣類に引っかかってしまったり、ややもすると、不慮の外力によって折損させてしまう危険性もあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、軸筒に芯繰り出しユニットを出没可能に配置すると共に、軸筒の側壁に芯の繰り出し操作を行うノック駒を配置した出没式シャープペンシルであって、前記芯繰り出しユニットに傾斜面を設けると共に、その傾斜面に前記ノック駒を芯繰り出しユニットの突出時には当接するものの、没入時においては非当接状態にし、また、前記ノック駒を軸筒に対して出没可能に配置したことを要旨とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、軸筒に芯繰り出しユニットを出没可能に配置すると共に、軸筒の側壁に芯の繰り出し操作を行うノック駒を配置した出没式シャープペンシルであって、前記芯繰り出しユニットに傾斜面を設けると共に、その傾斜面に前記ノック駒を芯繰り出しユニットの突出時には当接するものの、没入時においては非当接状態にし、また、前記ノック駒を軸筒に対して出没可能に配置したので、携帯時においてもノック駒が邪魔にならないシャープペンシルを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の第1例を図1〜図11に示し詳細に説明する。本発明をサイドノック式のシャープペンシルに適用させた例である。軸筒1は、前軸2と後軸3とから構成されており、それら前軸2と後軸3は相対的に回転が可能に連結されている。本例において、前記前軸2は前軸部4と先部5から構成されており、それら前軸部4と先部5は螺合や圧入、接着などの手段によって固定されているが、それらを一体に形成しても良い。
前記後軸3の後部は、芯を直接収容する芯収容部6となっており、その芯収容部6の断面形状は八角形状をなしている。この八角形状に加え、後軸3を透明な材質で形成することによりレンズ効果が発生し、これによって収容されている芯の確認が容易なものとなる。また、後軸3の後部には、芯収容部6を塞ぐように消しゴム7が着脱自在に取り付けられていると共に、その消しゴム7を覆うようにキャップ8も着脱自在に取り付けられている。そのキャップ8には、クリップ9が一体形成されているが、別部材で構成し固定しても良い。さらに、後軸3の表面の1部には、平坦部10が形成されており、その平坦部には、後述するノック駒が挿着される窓孔11が形成されている。また、後軸3の前方に内面には、湾曲形成された突状のカム面12が対向した位置に形成されている。
【0007】
前記軸筒1の内部には、芯繰り出しユニット13が前後動可能に、且つ、軸筒1の先端開口部(先部5の先端開口部14)に対して出没可能に配置されている。その芯繰り出しユニット13の中間部には、中軸15が囲繞され、また、固定されている。即ち、中軸15は、芯繰り出しユニット13と共に前後動するものとなっている。その中軸15の中間部の表面には、前記後軸3のカム面12と接触し、且つ、摺動する突状のカム面16が形成されている。また、中軸15の表面には、カム面16と連接して、前記前軸部4の内面に形成されている突起17が嵌まり込む摺動溝18が長手方向に形成されている。符号19は、芯口出しユニット13が突出した際、その芯繰り出しユニット13の軸筒1に対する前進位置を規制する突起であって、前記芯繰り出しユニット13が突出され、芯の繰り出し操作が行われた際、その突起19が前軸部4の内面に形成された規制溝20を通過し、先部5の後端面に当接し得るようになっている。
前記前軸2と後軸3は、相対的に回転が可能なものとなっているが、その回転範囲は規制されている。具体的には、後軸3の前端に突起21が形成されており、その突起21が前軸2の後端に形成された切欠部22に遊挿している。つまり、前記後軸3の突起21の移動範囲が、前軸2と後軸3との回転範囲となっている。
【0008】
ここで、前記芯繰り出しユニット13について説明する。芯繰り出しユニット13は、芯の繰り出し操作が伝達されるスライド部材23と、そのスライド部材23の前端に中継ぎ部材24を介して連結され、芯の把持・開放を行うチャック体25とそのチャック体25の開閉を行うチャックリング26などから構成されている。そして、それらスライド部材23やチャック体25などは、コイルスプリングなどのチャックスプリング27によって、常に後方に向けて付勢されている。また、前記中軸15の先端には、先部材28が螺合などの手段によって着脱自在に固定されており、その先部材28の内面には、芯の後退を阻止し、ゴム状弾性体からなる芯戻り止め部材29が装着されているが、前記先部材28と一体形成などしても良い。
符号30は、前記中軸15を含む芯繰り出しユニット13を後方に向けて付勢するコイルスプリングなどの弾発部材であって、符号31は前軸部4に被覆されたゴム状弾性体などからなるグリップ部材である。
前記スライド部材23の側面には、山形状の傾斜部32が形成されており、その山形状の傾斜部の前方には前方傾斜面33が、そして後方には後方傾斜面34が形成されている。そして、その山形状の傾斜部32には、前記後軸3の窓孔に配置されたノック駒35が位置している。そのノック駒35の後部には、係合部36が突出した状態で形成されており、その係合部36の前部37が前記後方傾斜面34と当接し得るようになっており、また、係合部36の後部38が前記前方傾斜面33と当接し得るようになっている。一方、ノック駒35の前方には、延出部39が形成されており、その延出部39はスライド部材23の側面に形成された傾斜面40と後軸3の内面によって挟み込まれるようになっている。符号36aは、ノック駒35の係合部36の側面に設けられた係止爪であって、その係止爪36aによって、ノック駒35の軸筒1からの脱落が防止されている。
尚、前記山形状の傾斜部32の高さは、軸筒1のほぼ内径と同等な高さを有しており、これによって、スライド部材23(芯繰り出しユニット13)を軽い力で、且つ、多くの移動量が得られるものとなっている。ちなみに、傾斜部32の高さが低い場合には、大きな力で多くの移動量を得なければならなくなってしまう。
【0009】
次に動作について説明する。図1は、芯繰り出しユニット13が突出した状態であるが、この状態でノック駒35を軸筒1の内径方向に押圧操作すると、ノック駒35の前部37がスライド部材23の後方傾斜面34を押圧・摺動する。このとき、スライド部材23が前進し、前記中軸15も前進しようとするが、中軸15の突起19が先部5の後端面に当接し、中軸15の前進移動が阻止される。これによって、チャック体25を含む芯繰り出し機構13のみが前進することになり、芯の操出が行われることになる。
筆記作業が終了後、芯繰り出しユニット13を軸筒1内に没入させたい場合には、前記前軸2と後軸3を相対的に回転させる。この相対的な回転によって、前軸2の内側に位置する中軸15のカム面16と後軸3のカム面12も相対的に回転し、その結果、弾発部材30の弾発力によって、中軸15と共に芯繰り出しユニット13が後退し、軸筒1内に没入する。
この没入過程で、前記ノック駒35の係合部36は、スライド部材23の山形状の傾斜部32を乗り越える。この際、ノック駒35の延出部39がスライド部材23の傾斜面40によって徐々に倒しこまれ、やがて、延出部39が傾斜面40と軸筒1の内面とによって挟持されると共に、軸筒1内に収納される。
ここで、再び芯繰り出しユニット13を突出させたい場合には、前軸2と後軸3を逆回転させる。前述したように、中軸15のカム面16と後軸3のカム面12との接触により、前記中軸15は弾発部材30の付勢力に抗して前進する。このとき、ノック駒35の係合部36は、再び傾斜部32を乗り越えて係合部36の前部37が傾斜部32の後方傾斜面34に当接し、芯の繰り出し動作が可能となる。また、この過程でノック駒35の延出部39の軸筒1と傾斜面40との挟持が解除され、ノック駒35が軸筒1の表面から突出し、芯の繰り出し操作が可能となる。
【0010】
尚、本例においては、前軸2に突起17を形成し、その突起17が摺動する摺動溝18を中軸15に形成したが、突起を中軸に形成し、その突起が摺動する摺動溝を前軸の内面に形成しても良い。さらには、前記突起を中軸に形成し、その突起が摺動する摺動溝を前記後軸の内面に形成するなどしても良い。
また、本例においては、不使用時におけるノック駒35の軸筒1に対する収納を確実となすために、スライド部材23に傾斜部40を設けることによってノック駒35の延出部39を軸筒1と前記傾斜面40とで挟み込んだが、前記傾斜面は必ずしも必要なものではない(図12、図13参照)。不使用時においてノック駒35が振れてしまうが、不慮の外力が与えられた際には、その外力によって容易にノック駒35が軸筒1内に収納されることになる。また、ノック駒35を上方に向けてシャープペンシルを机上などに載置した場合には、ノック駒35の自重によってノック駒35が軸筒1内に収納されることになる。
【0011】
第2例を図14〜図20に示し説明する。シャープペンシルの後部を押圧することによって芯繰り出しユニット13を出没させる例である。前例と同様な芯繰り出し機構13の後部には、芯収納管41が連結されており、その芯収納管41の後部には、ノック部材42が配置されている。つまり、ノック部材42を押圧操作することによって、芯繰り出しユニット13が軸筒から突出するのである。前記ノック部材42は、軸筒43の後端部に固定された尾冠44の後端開口部から露出しているが、脱落は防止されている。具体的に説明すると、ノック部材42の下方には、大径鍔部45が形成されており、その大径鍔部45が前記尾冠44の内面鍔部46に当接し得るようになっている。
【0012】
軸筒43は、前軸47と後軸48から構成されているが、前記前軸47は前軸部49と先部50とから構成されている。そして、前記前軸47と後軸48は、前例とは相違し、回転不能に連結されている。
前記芯繰り出しユニット13の前方には、中軸51が囲繞した状態で固定されている。その中軸51の後部には、切り込み52を設けることによって弾性片53が形成されており、その弾性片53の後端表面には突起54が形成されている。一方、前記前軸部49の後部にも弾性片55が形成されており、内径方向に対して変形・復元が可能なものとなっている。また、前軸部49に設けられた弾性片55の後部表面には、突起56が形成されている。符号55aは、弾性片55の内面に形成された突部であって、前記中軸51の弾性片53を押圧する部分となっている。
前記後軸43の前方部には、前軸部49の弾性片55が内径方向に変形した際、その弾性片55が貫通する貫通孔57が形成されており、その貫通孔57の前方には前記中軸51の弾性片53の突起54が係止する係止片58が形成されている。
尚、前記中軸51の表面には、長手方向に突起51aが形成されており、前記後軸48の内面に形成された摺動溝48aに嵌まり込んでいる。つまり、中軸51は、軸筒43に対して回転不能ではあるが、前後動は可能に配置されている。
芯繰り出しユニット13については、前例と同様な構成を採っているので、同一符号を付すが、その詳細な説明は省略する。
【0013】
次に動作について説明する。ノック部材42を押圧すると、芯収納管41と共に芯繰り出しユニット13、並びに、中軸51が弾発部材30の弾発力に抗して前進する。この中軸51の前進によって、中軸51の弾性片53の突起54が、後軸48の係止片58に係合し、これによって、中軸51や芯繰り出しユニット13の後退が阻止される。このとき、ノック駒35の係合部36は、傾斜部32を乗り越えて係合部36の前部37が傾斜部32の後方傾斜面34に当接し、芯の繰り出し動作が可能となる。
筆記作業の終了後、芯繰り出しユニット13を軸筒43内に収納したい場合には、前記前軸部49の弾性片55の突起56を径方向に向けて押圧する。これによって、中軸51の弾性片53も径方向に向けて押圧されることになり、その弾性片53の突起54と後軸48の係止片58との係合が解除される。このとき、中軸51や芯繰り出しユニット13は、前記弾発部材30の弾発力によって後方に移動され、収納された状態となる。
【0014】
第3例を図21〜図30に示し説明する。前記第1例と同様な構成に対しては同符号を付すが、詳細な説明は省略する。本例においては、前記中軸15の後方に係合片40が形成されており、その係合片59には傾斜面59aが形成されている。また、その傾斜面59aは、軸心の中心から外径方向に向かって、低くなるよう傾斜した状態で形成されているが、その傾斜角度は傾斜面59aの前端部において最大となるように形成されている。そして、その係合片59の傾斜面59aと、前記後軸3の内面とによって、前記ノック駒35の前方に形成された延出部39が挟み込まれるようにしている。
次に動作について説明する。図21は、芯繰り出しユニット13が突出した状態であるが、この状態でノック駒35を軸筒1の内径方向に押圧操作すると、ノック駒35の前部37がスライド部材23の後方傾斜面34を押圧・摺動する。このとき、スライド部材23が前進し、前記中軸15も前進しようとするが、中軸15の突起19が先部5の後端面に当接し、中軸15の前進移動が阻止される。これによって、チャック体25を含む芯繰り出し機構13のみが前進することになり、芯の操出が行われることになる。
筆記作業が終了後、芯繰り出しユニット13を軸筒1内に没入させたい場合には、前記前軸2と後軸3を相対的に回転させる。この相対的な回転によって、前軸2の内側に位置する中軸15のカム面16と後軸3のカム面12も相対的に回転し、その結果、弾発部材30の弾発力によって、中軸15と共に芯繰り出しユニット13が後退し、軸筒1内に没入する。以上の動作は、前記第1例と同様である。
この没入過程で、前記ノック駒35の係合部36は、スライド部材23の山形状の傾斜部32を乗り越える。この際、ノック駒35の延出部39の前方部が中軸15の後方に形成された係合片59の傾斜面59aの回転動作によって摺動しながらも押し上げられ、やがて、延出部39が傾斜面59aと軸筒1の内面とによって挟み込まれると共に、ノック駒35が軸筒1内に収納される。つまり、ノック駒35の延出部39の連接部分が回転中心となり、ノック駒35が回転した状態で軸筒1内に収納されるのである。尚、ノック駒35の延出部39の前方部が傾斜面59aによって押し上げられる過程においては、その傾斜面59aと延出部39の接触面は、常に、線接触な状態を維持している。前記傾斜面59aが、軸心の中心か外径方向に向かって、傾斜した状態で形成されていると共に、その傾斜角度が傾斜面59aの前端部において最大となるように形成されているためである。つまり、互いを線接触させることによって安定した摺動が得られると共に、3次元的な傾斜面を形成することによって、摩擦抵抗を極力減少させた(傾斜面59aと延出部39の)摺動が得られるようになっているのである。
ここで、再び芯繰り出しユニット13を突出させたい場合には、前軸2と後軸3を逆回転させる。前述したように、中軸15のカム面16と後軸3のカム面12との接触により、前記中軸15は弾発部材30の付勢力に抗して前進する。このとき、ノック駒35の係合部36は、再び傾斜部32を乗り越えて係合部36の前部37が傾斜部32の後方傾斜面34に当接し、芯の繰り出し動作が可能となる。また、この過程でノック駒35の延出部39は、軸筒1と傾斜面59aによる挟み込まれた状態が解除され、ノック駒35が軸筒1の表面から突出し、芯の繰り出し操作が可能となる。つまり、前軸2と共に中軸15が回転するため、その中軸15の傾斜面59aと延出部39との接触・係合が解除されるのである。
【0015】
尚、本例においては、不使用時におけるノック駒35の軸筒1に対する収納を確実となすために、スライド部材23に傾斜面59aを設けることによってノック駒35の延出部39を軸筒1と前記傾斜面59aとで挟み込んだが、前記傾斜面は必ずしも必要なものではない。不使用時においてノック駒35が振れてしまうが、不慮の外力が与えられた際には、その外力によって容易にノック駒35が軸筒1内に収納されることになる。また、ノック駒35を上方に向けてシャープペンシルを机上などに載置した場合には、ノック駒35の自重によってノック駒35が軸筒1内に収納されることになる。
さらに、図31、図32に示すようにノック駒35の延出部39の連結部分に回転軸60を取り付け、その回転軸60を後軸3の軸孔61に軸支しても良い。ノック駒35の後軸3に対する回転抵抗が減少され、容易に回転することができるようになる。本例においては、回転軸60をノック駒35とは別部材で構成し取り付けたが、ノック駒35の側壁に突部として一体形成し、その突部を軸筒3の軸孔61や貫通はしていない例えば凹部などに軸支して良い。
【0016】
第4例を図33〜図35に示し説明する。シャープペンシルの後部を押圧することによっても芯の繰り出し動作が得られる例である。勿論、前記ノック駒35を押圧しても芯の繰り出し動作が得られる。芯繰り出しユニット13のスライド部材23の後部には、芯収納管62が連結されており、その芯収納管62の後部には、ノック部材63が配置されている。つまり、ノック部材63を押圧操作するとスライド部材23が前進し、これによって芯の繰り出しがなされるのである。前記ノック部材63は、後軸3の後端部に固定された尾冠64の後端開口部から露出している。その尾冠64にはクリップ9が一体成形されているが、別部材で構成し互いを固定しても良い。
前記芯繰り出しユニット13については、前記第3例と同様な構成を採っているので、同一符号を付すが、その詳細な説明は省略する。
【0017】
次に動作について説明する。芯繰り出しユニット13の突出操作については、前例と同様である。即ち、前軸2と後軸3を相対的に回転させれば、芯繰り出しユニット13が先部5から突出する。このとき、収納状態にあるノック駒35も後軸3から露出する。ここで、前記ノック部材44を押圧摺れば、スライドに材27も押圧・前進せしめられ、芯が繰り出される。
【0018】
尚、以上の例においては、ノック駒が軸筒の側壁に形成された窓孔に配置されているため、芯繰り出しユニットの収納時においても、前記の窓孔が塞がれた状態にあり、これによって窓孔からの塵やほこりなどの異物の侵入が防止され、長期に渡って良好な芯繰り出しユニットの出没動作が得られるものとなっている。また、芯繰り出しユニットの突出操作時や没入操作時において、ノック駒が山形状の傾斜部を1時的に乗り越える動作が発生し、これによって興趣性が得られるといった効果も有している。
【0019】
第5例を図36〜図44に示し説明する。前記第1例、第3例と同様な構成に対しては同符号を付す。軸筒1の内部には、芯繰り出しユニット13が前後動可能に、且つ、軸筒1の先端開口部(先部5の先端開口部14)に対して出没可能に配置されている。その芯繰り出しユニット13の中間部には、中軸15が囲繞され、また、固定されている。即ち、中軸15は、芯繰り出しユニット13と共に前後動するものとなっている。その中軸15の中間部の表面には、前記後軸3のカム面12と接触し、且つ、摺動する突状のカム面16が形成されている。また、中軸15の表面には、カム面16と連接して、前記前軸部4の内面に形成されている突起17が嵌まり込む摺動溝18が長手方向に形成されている。これによって、中軸15と前軸部4との相対的な回転は阻止されているが、互いに前後動は可能なものとなっている。さらに、中軸15の後方には係合片59が延設されており、その係合片59には後方に向かって順次高くなる傾斜面59aが形成されている。また、その傾斜面59aは、軸心の中心から外径方向に向かって、低くなるよう傾斜した状態で形成されているが、その傾斜角度は傾斜面59aの前端部において最大となるように形成されている。
符号65は、芯繰り出しユニット13が突出した際、その芯繰り出しユニット13の軸筒1に対する前進位置を規制する深溝部であって、前記芯繰り出しユニット13が突出され、芯の繰り出し操作が行われた際、その深溝部65の後端段部65aが前軸部4の内面に形成された前記突起17の後端面17aに当接し得るようになっている。尚、その深溝部65は、本例においては前記摺動溝18と同一な位置に形成しているが、これに限定されることはなく、例えば、円周方向において90度ずれた位置に形成しても良いが、加工コストなどを考慮すると同一な位置に形成するのが好ましい。
前記前軸2と後軸3は、相対的に回転が可能なものとなっているが、その回転範囲は規制されている。具体的には、後軸3の前端に突起21が形成されており、その突起21が前軸2の後部内面に形成された切欠部22に遊挿している。つまり、前記後軸3の突起21の移動範囲が、前軸2と後軸3との回転範囲となっている。ちなみに、前記切欠部22は円周上の約320度の範囲に渡って形成されているが、前記突起21の回転範囲がほぼ160度となっているため、前記前軸2と後軸3の相対的な回転範囲は160度程度となっている。
【0020】
前記芯繰り出しユニット13については、前記第3例と同様な構成あるので、その説明を省略する。尚、本例においては、スライド部材23とチャックスプリング27との間に、リング状のスラスト部材66が介在されている。後述する中軸15の、チャックスプリング27やスライド部材23に対する回転作用の伝達を緩和させている。
前記スライド部材23の側面には、山形状の傾斜部32が形成されており、その山形状の傾斜部の前方には前方傾斜面33が、そして後方には後方傾斜面34が形成されている。そして、その山形状の傾斜部32には、前記後軸3の窓孔に配置されたノック駒35が位置している。そのノック駒35の後部には、係合部36が突出した状態で形成されており、その係合部36の前部37が前記後方傾斜面34と当接し得るようになっており、また、係合部36の後部38が前記前方傾斜面33と当接し得るようになっている。一方、ノック駒35の前方には、延出部39が形成されており、その延出部39は前記中軸15の後方に形成された係合片59の傾斜面59aと後軸3の内面によって挟み込まれるようになっている。
【0021】
次に動作について説明する。図36は、芯繰り出しユニット13が突出した状態であるが、この状態でノック駒35を軸筒1の内径方向に押圧操作すると、ノック駒35の前部37がスライド部材23の後方傾斜面34を押圧・摺動する。このとき、スライド部材23が前進し、前記中軸15も前進しようとするが、中軸15の深溝部65の後端段部65aが前軸部4の内面に形成された前記突起17の後端面17aに当接し、中軸15の前進移動が阻止される。これによって、チャック体25を含む芯繰り出し機構13のみが前進することになり、芯の操出が行われることになる。この様に、芯の繰り出し操作が行なわれる際、中軸15の移動を規制することによって、芯繰り出しユニット13を後方に向けて付勢する弾発部材30の弾発力を、芯を繰り出すチャックスプリング27の弾発力よりも小さく設定することができ、その結果、後軸1と前軸2とを軽い力で相対的に回転させることができるようになる。
筆記作業が終了後、芯繰り出しユニット13を軸筒1内に没入させたい場合には、前記前軸2と後軸3を相対的に回転させる。この相対的な回転によって、前軸2の内側に位置する中軸15のカム面16と後軸3のカム面12も相対的に回転し、その結果、弾発部材30の弾発力によって、中軸15と共に芯繰り出しユニット13が後退し、軸筒1内に没入する。
この没入過程で、前記ノック駒35の係合部36は、スライド部材23の山形状の傾斜部32を乗り越える。この際、ノック駒35の延出部39の前方部が中軸15の後方に形成された係合片59の傾斜面59aの回転動作によって摺動しながらも押し上げられ、やがて、延出部39が傾斜面59aと軸筒1の内面とによって挟み込まれると共に、ノック駒35が軸筒1内に収納される。つまり、ノック駒35の延出部39の連接部分が回転中心となり、ノック駒35が回転した状態で軸筒1内に収納されるのである。井所の動作は、前記第3例と同様である。
ここで、再び芯繰り出しユニット13を突出させたい場合には、前軸2と後軸3を逆回転させる。前述したように、中軸15のカム面16と後軸3のカム面12との接触により、前記中軸15は弾発部材30の付勢力に抗して前進する。このとき、ノック駒35の係合部36は、再び傾斜部32を乗り越えて係合部36の前部37が傾斜部32の後方傾斜面34に当接し、芯の繰り出し動作が可能となる。また、この過程でノック駒35の延出部39は、軸筒1と傾斜面59aによる挟み込まれた状態が解除され、ノック駒35が軸筒1の表面から突出し、芯の繰り出し操作が可能となる。つまり、前軸2と共に中軸15が回転するため、その中軸15の傾斜面59aと延出部39との接触・係合が解除されるのである。
【0022】
第6例を図45〜図50に示し説明する。芯の繰り出し操作が行われた際、前記中軸15の中間段部15aが前軸部4の内面段部4aに当接することよって、前記芯繰り出しユニット13の前進移動を規制した例である。具体的に説明すると、中軸15のカム面16よりも前方に位置する中間部には、中間段部15aが形成されており、その中間段部15aは、中軸15の前方部外面を縮径させることによって形成されている。一方、前記前軸部4の中間部の内面には、内面段部4aが形成されており、その内面段部4aは、前軸部4の前方部内面を縮径させることによって形成されている。
芯繰り出しユニット13については、前記第3例などと同様な構成を採っているので、同一符号を付すが、その詳細な説明は省略する。
【0023】
次に動作について説明する。芯繰り出しユニット13の突出操作については、前例と同様である。即ち、前軸2と後軸3を相対的に回転させれば、芯繰り出しユニット13が先部5から突出する。このとき、収納状態にあるノック駒35も後軸3から露出する。ここで、前記ノック部材35を押圧すれば、スライドに材23も押圧・前進せしめられ、芯が繰り出される。このとき、スライド部材23が前進し、前記中軸15も前進しようとするが、中軸15の中間段部15aが前軸部4の内面段部4aに当接し、中軸15の前進移動が阻止される。これによって、チャック体25を含む芯繰り出し機構13のみが前進することになり、芯の操出が行われることになる。
尚、本例においては、中軸15の前進の移動規制を中軸15に形成した深溝部19や中間段部15aによってなすことにより、前軸2は勿論その近傍をも細く形成することができるようになり、これによって、把持感が良好なシャープペンシルを得ることができると言った、特有の効果を有している。
【0024】
第7例を図51〜図55に示し説明する。シャープペンシルの側面に設けられているノック部材を前後動させることによって芯繰り出しユニット13を出没させる例である。前記第2例の変形例に該当し、その第2例と同様な構成に対しては同符号を付すが、詳細な説明は省略する。芯繰り出し機構13の後部には、芯収納管67が連結されており、その芯収納管67の前方部には、縮径部68が形成されており、その縮径部68にはノック部材69が嵌合している。つまり、ノック部材69を前方に向けて押圧操作することによって、芯繰り出しユニット13が軸筒43から突出するのである。前記ノック部材69は、軸筒43の表面から露出する操作部70と、前記縮径部68に嵌合する脚部71とから構成されている。
前記軸筒43は、前軸47と後軸48から構成されているが、前記前軸47は前軸部49と先部50とから構成されている。そして、前記前軸47と後軸48は、前例とは相違し、回転不能に連結されている。また、軸筒43の中間部には、前記ノック部材69の脚部71が嵌まり込み、前後動する窓孔72が形成されている。その窓孔72の周方向に対する幅は、前記操作部70の幅よりも狭く形成されている。即ち、ノック部材69が窓穴72から入り込まないようにしているのである。
前記芯繰り出しユニット13の前方には、中軸51が囲繞した状態で固定されている。その中軸51の後部には、切り込み52を設けることによって弾性片53が形成されており、その弾性片53の後端表面には突起54が形成されている。一方、前記前軸部49の後部にも弾性片55が形成されており、内径方向に対して変形・復元が可能なものとなっている。また、前軸部49に設けられた弾性片55の後部表面には、突起56が形成されている。
前記後軸43の前方部には、前軸部49の弾性片55が内径方向に変形した際、その弾性片55が貫通する貫通孔57が形成されており、その貫通孔57の前方には前記中軸51の弾性片53の突起54が係止する係止片58が形成されている。
芯繰り出しユニット13についても、前記第2例と同様な構成を採っているので、同一符号を付すが、その詳細な説明は省略する。
【0025】
次に動作について説明する。ノック部材69を図中下方に向けて押圧すると、芯収納管67と共に芯繰り出しユニット13、並びに、中軸51が弾発部材30の弾発力に抗して前進する。この中軸51の前進によって、中軸51の弾性片53の突起54が、後軸48の係止片58に係合し、これによって、中軸51や芯繰り出しユニット13の後退が阻止される。このとき、ノック駒35の係合部36は、傾斜部32を乗り越えて係合部36の前部37が傾斜部32の後方傾斜面34に当接し、芯の繰り出し動作が可能となる。
筆記作業の終了後、芯繰り出しユニット13を軸筒43内に収納したい場合には、前記前軸部49の弾性片55の突起56を径方向に向けて押圧する。これによって、中軸51の弾性片53も径方向に向けて押圧されることになり、その弾性片53の突起54と後軸48の係止片58との係合が解除される。このとき、中軸51や芯繰り出しユニット13、並びに、ノック部材69は、前記弾発部材30の弾発力によって後方に移動され、収納された状態となる。本例においては、各操作部材が、軸筒の前方部に位置しているため、ほぼ全ての操作が、軸筒を把持した状態で行うことができると言った効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】第1例を示す縦断面図。
【図2】図1の要部縦断面図。
【図3】図2の横断面図。
【図4】第1例の外観斜視図。
【図5】図4の要部縦断面図。
【図6】後軸のカム面を示す展開図。
【図7】中軸を示す外観斜視図。
【図8】前軸部を示す外観斜視図。
【図9】ノック駒を示す外観斜視図。
【図10】芯繰り出しユニットの没入状態を示す外観斜視図。
【図11】図10の要部縦断面図。
【図12】図11の斜視図。
【図13】芯繰り出しユニットの突出状態を示す要部縦断面斜視図。
【図14】第2例を示す縦断面図。
【図15】図14の要部縦断面図。
【図16】図14の左側面外観図。
【図17】中軸を示す外観斜視図。
【図18】前軸部を示す外観斜視図。
【図19】図18の縦断面図。
【図20】芯繰り出しユニットの突出状態を示す縦断面斜視図。
【図21】第3例を示す縦断面図。
【図22】図21の要部縦断面図。
【図23】図22の横断面斜視図。
【図24】中軸を示す外観斜視図。
【図25】図24の正面図。
【図26】芯繰り出しユニットの没入過程を示す要部縦断面図。
【図27】図26の要部縦断面斜視図。
【図28】芯繰り出しユニットの没入状態を示す要部縦断面図。
【図29】図28の横断面図。
【図30】図28の要部縦断面斜視図。
【図31】変形例を示す外観斜視図。
【図32】図31の要部縦断面斜視図。
【図33】第4例を示す縦断面図。
【図34】第4例を示す外観斜視図。
【図35】図34の要部縦断面斜視図。
【図36】第5例を示す縦断面図。
【図37】図36の要部縦断面図。
【図38】図37の横断面図。
【図39】図37の上方斜視図。
【図40】図37の下方斜視図。
【図41】中軸を示す外観斜視図。
【図42】前軸部を示す外観斜視図。
【図43】芯繰り出しユニットの没入状態を示す要部縦断面図。
【図44】図43の下方斜視図。
【図45】第6例を示す縦断面図。
【図46】第6例の外観断面斜視図。
【図47】中軸を示す外観斜視図。
【図48】前軸部を示す外観斜視図。
【図49】芯繰り出しユニットの没入状態を示す要部縦断面図。
【図50】図49の斜視図。
【図51】第7例を示す縦断面図。
【図52】第7例の斜視図。
【図53】ノック部材を示す外観斜視図。
【図54】芯収納管を示す外観斜視図。
【図55】芯繰り出しユニットの没入状態を示す要部縦断面図。
【符号の説明】
【0027】
1 軸筒
2 前軸
3 後軸
4 前軸部
4a 内面段部
5 先部
6 芯収容部
7 消しゴム
8 キャップ
9 クリップ
10 平坦部
11 窓孔
12 カム面
13 芯繰り出しユニット
14 先端開口部
15 中軸
15a 中間段部
16 カム面
17 突起
18 摺動溝
19 突起
20 規制溝
21 突起
22 切欠部
23 スライド部材
24 中継ぎ部材
25 チャック体
26 チャックリング
27 チャックスプリング
28 先部材
29 芯戻り止め部材
30 弾発部材
31 グリップ部材
32 傾斜部
33 前方傾斜面
34 後方傾斜面
35 ノック駒
36 係合部
37 前部
38 後部
39 延出部
40 傾斜面
41 芯収納管
42 ノック部材
43 軸筒
44 尾冠
45 大径鍔部
46 内面鍔部
47 前軸
48 後軸
49 前軸部
50 先部
51 中軸
52 切り込み
53 弾性片
54 突起
55 弾性片
56 突起
57 貫通孔
58 係止片
59 係合片
59a 傾斜面
60 回転軸
61 軸孔
62 芯収納管
63 ノック部材
64 尾冠
65 深溝部
65a 後端段部
66 スラスト部材
67 芯収納管
68 縮径部
69 ノック部材
70 操作部
71 脚部
72 窓孔




 

 


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