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発明の名称 竪型スクラバー
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−160221(P2007−160221A)
公開日 平成19年6月28日(2007.6.28)
出願番号 特願2005−360137(P2005−360137)
出願日 平成17年12月14日(2005.12.14)
代理人
発明者 吉田 静夫
要約 課題
簡単な構造改良を施すのみでよく、コストアップを招かずに、凝縮ドレンの外部飛散防止が図れ、かつ、ドレンを自然にスクラバー本体内へ還流させることができる竪型スクラバーを提供する。

解決手段
クラバー本体1の頂部中央位置に、上方に向けて突曲する略円弧状の鏡板2を介して接合一体化されるスタック3と鏡板2との接合部の内面が、スタック内面2aを伝って流れ落ちてくる液(ドレン)がスクラバー本体1内の下方へ向けて流下案内されるように、鋭角部のない単純円弧の連続曲面4に形成されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
スクラバー本体の頂部中央位置に、上方に向けて突曲する略円弧状の鏡板を介して前記スクラバー本体よりも小径の円筒形のスタックが接合一体化されている竪型スクラバーにおいて、
前記スタックと鏡板との接合部の内面を、前記スタック内面を伝って流れ落ちてくる液がスクラバー本体内の下方へ向けて流下案内されるように、鋭角部のない連続曲面に形成していることを特徴とする竪型スクラバー。
【請求項2】
前記スタックとその下端に連なる鏡板の少なくとも上端部分とが、両者の接合部内面に前記連続曲面を形成するように同一材料から一体にモールド成型され、この一体モールド成型体が鏡板の下端部分もしくは前記スクラバー本体の上端部に接合一体化されている請求項1に記載の竪型スクラバー。
【請求項3】
前記接合部の連続曲面が、前記スタックの外部を中心とする単純円弧面に形成されている請求項1または2に記載の竪型スクラバー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばダストや大気汚染物質を含んだガスなどの気流に水などをシャワーリングすることにより、気流中のダストや汚染物質を水に捕捉または吸収させて気流から分離させる場合に用いられる竪型スクラバーに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来の一般的な縦型スクラバーは、図3に示すように、例えばFRPなど耐蝕性に優れた材料製のスクラバー本体1の頂部中央位置に、同じく耐蝕性に優れた材料製で上方に向けて突曲する略円弧状の鏡板2を介して同じく耐蝕性に優れた材料製で前記スクラバー本体1よりも小径の円筒形のスタック3を、樹脂を含浸させたガラス繊維を貼り付けるなどの硬化接合手段により一体化して構成されている。前記鏡板2とスタック3との接合部は、図4に拡大して示すように、外角θが90°強、かつ、内角θ1が270°弱であって、その接合部の内面には角張った端縁部3eが形成されている。
【0003】
このような従来の一般的な竪型スクラバーにおいては、冬季など外気温の低いとき、スクラバー本体1内を上昇しスタック3内を経て外部へ排出される気流中の水蒸気が凝縮し、その凝縮ドレンdがスタック3の内面3aを伝って流下して前記の端縁部3eに達する。一方、スクラバー本体1内を上昇してきた気流は、図3,4中の矢印で示すように、鏡板2の内面2aに沿いスタック3の中心部寄りに方向転換されながらスタック3内へと縮流されて流れる。そのため、スタック3内での気流の流速(線速度)V1はスクラバー本体1内での流速V2よりも急激に増大しており、この流速V1の大きい気流の流れが、前記端縁部3eに達した凝縮ドレンdの鏡板2内下方への落下を妨げ、その結果、凝縮ドレンdが前記端縁部3eで次第に集合し成長して雫(ミスト)mとなり、遂には気流によって千切り取られ気流に随伴してスタック3の上端開口から外部にミストmが飛散される、いわゆる、スタックレインを招くという問題がある。
【0004】
ところで、上記凝縮ドレンd中にはダストや汚染物質などが含まれているだけでなく、腐蝕性成分が含まれている場合もあり、このようなドレンdやその雫mがスクラバー設置箇所の周辺に飛散されると、衛生的に好ましくないのみならず、周辺に存在する物が早期に腐蝕することにもなりかねず、ドレン飛散防止対策が強く要望されている。
【0005】
かかる要望に対応するものとして、従来、スタックの最上端近傍より最上端までの間を徐々に拡径したテーパ状の拡大部とするとともに、スタックの頂部に、前記テーパ状拡大部よりも大径でその下端には底板を有する集滴筒を固定して、気流が排出される際、その気流速度をテーパ状拡大部で減速させる一方、水滴(凝縮ドレン)を集滴筒に捕集させて周辺への飛散を防止するように構成し、かつ、集滴筒に捕集されたドレンを外部に排出するドレンパイプを設けてなるスタックレイン防止装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開平8−135956号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に示す従来のスタックレイン防止装置は、構造が複雑で、かつ、製作面からも大幅なコストアップが避けられないばかりでなく、集滴筒に捕集させたドレンがドレンパイプを介して外部に排出されるので、その排出時に外部風の影響で周辺の広い範囲にドレンミストが飛散されてしまうという問題があった。また、ドレンパイプから排出されるドレンを別に準備した容器に回収して捨棄することも考えられるが、この場合は回収などに手間がかかり、連続操業されることの多いスクラバーのミスト飛散防止対策としては実用的といえないものであった。
【0008】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、簡単な構造改良を施すのみでよく、コストアップをほとんど招くことなく、ドレンミストの外部飛散防止はもとより、そのドレンを自然にスクラバー本体内へ還流させることができる竪型スクラバーを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る竪型スクラバーは、スクラバー本体の頂部中央位置に、上方に向けて突曲する略円弧状の鏡板を介して前記スクラバー本体よりも小径の円筒形のスタックが接合一体化されている竪型スクラバーにおいて、前記スタックと鏡板との接合部の内面を、前記スタック内面を伝って流れ落ちてくる液がスクラバー本体内の下方へ向けて流下案内されるように、鋭角部のない連続曲面に形成していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
上記のような特徴構成を有する本発明によれば、スタックと鏡板との接合部の内面が鋭角部のない連続曲面に形成されているので、スタック内を流れる気流中の水蒸気の凝縮により生成された液(ドレン)はスタックの内面から鏡板の内面側に速やかに導かれ、途中で滞留することなく、スクラバー本体内の下方へ向けてスムーズに流下案内されることになる。また、このとき、スクラバー本体内を上昇してきた気流も前記連続曲面に沿って流れることになり、鏡板の内面に至った凝縮ドレンの一部が集合し成長して雫(ミスト)となったとしても、それを引き千切って随伴するだけの線速度を有していないので、ドレンミストがスタックの外部まで飛散されることがない。
【0011】
したがって、スタックと鏡板との接合部内面を連続曲面に形成するといった極く簡単な構造改良を施すのみでよく、使用部品の増大等によるコストアップをほとんど招かず、スクラバー全体を安価に構成し得るものでありながら、ドレンミストの外部飛散、それに伴う周辺環境の悪化や周辺物の腐蝕進行を確実に防止でき、しかも、凝縮ドレンを自然にスクラバー本体内に還流させることが可能で、ドレンを捕集し外部に排出する場合の外部風によるミスト飛散も防止できるという効果を奏する。
【0012】
本発明に係る竪型スクラバーにおいて、請求項2に記載のように、前記スタックとその下端に連なる鏡板の少なくとも上端部分とを、両者の接合部内面に前記連続曲面を形成するように同一材料から一体にモールド成型し、この一体モールド成型体を鏡板の下端部分もしくは前記スクラバー本体の上端部に接合一体化するという製作手段を採用することが好ましい。この場合は、同一材料によるモールド一体成型により前記の鋭角部のない連続曲面を容易かつ精度よく形成することができ、上述した本願発明の効果を一層促進することができる。
【0013】
また、本発明に係る竪型スクラバーにおいて、前記接合部の連続曲面は、半径の異なる複数の曲面を複合化して形成されたものであってもよいが、請求項3に記載のように、前記スタックの外部を中心とする単純円弧面に形成されていることが最も望ましい。この場合は、凝縮ドレン及び気流の流れが非常にスムーズとなり、飛散防止及びスクラバー本体内への還流作用を一層確実化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は本発明に係る竪型スクラバーの上半部の構造を示す概略断面図である。この竪型スクラバー10の基本的な構成は、図4で示した一般的なものと同様であるため、該当部分に同一の符号を付して、それらの説明を省略する。なお、図1においては、各部の周壁を太い実線で表わしている。
【0015】
上記の基本的構成を有する竪型スクラバー10は、FRP製など耐蝕性に優れた材料製の円筒形スタック3と同じくFRP製など耐蝕性に優れた材料製で上方に向けて突曲する略円弧状の鏡板2並びに同じくFRP製など耐蝕性に優れた材料製のスクラバー本体1とをそれぞれ別々に製作した上、これらを、樹脂を含浸させたガラス繊維を貼り付けるなどの硬化接合手段により一体化してなるものであり、前記スタック3と鏡板2との接合部の内面を、図2に拡大して示すように、鋭角部が生じないよう前記スタック3の外部を中心Oとし、半径Rとする単純円弧の連続曲面4に形成したものである。
【0016】
このようにスタック3と鏡板2との接合部内面が単純円弧の連続曲面4に形成された竪型スクラバーにおいては、スタック3内を流れる気流中の水蒸気の凝縮により生成された液(ドレン)dは、図2の矢印で示すように、連続曲面4に沿ってスムーズに流れて途中で滞留することなく、スタック3の内面3aから鏡板2の内面2a側まで速やかに導かれた後、スクラバー本体1内の下方へ向けて流下案内されることになる。このとき、スクラバー本体1内を上昇してきた気流も前記連続曲面4に沿って流れることになり、鏡板2の内面2aに至った凝縮ドレンの一部が集合し成長して雫となったとしても、それを引き千切って随伴するだけの線速度を有していないので、雫がミストとなってスタック3の外部まで飛散されることがない。
【0017】
したがって、スタック3と鏡板2との接合部内面を連続曲面4に形成するだけの簡単な構造改良を施すのみでよく、使用部品の増大等によるコストアップを招くことなく、スクラバー全体を安価に構成し得るものでありながら、ドレンミストの外部飛散(スタックレイン)を確実に防止し周辺環境の悪化や周辺物の腐蝕進行を防止できる。また、凝縮ドレンを自然にスクラバー本体1内に還流させることができるので、ドレンを捕集しそれを外部に排出する場合のように、外部風の影響によるミスト飛散も確実に防止でき、連続操業される竪型スクラバーのミスト飛散防止対策として頗る有効かつ実用的である。
【0018】
なお、上記実施の形態では、スタック3と略円弧状の鏡板2とを別々に製作し、それら別々に製作されたスタック3と鏡板2とを接合一体化してなる竪型スクラバーについて説明したが、前記スタック3と鏡板2の全体もしくは少なくとも上端部分を、両者3,2の接合部内面に前記同様の連続曲面4を形成するようにFRPなどの同一材料から一体にモールド成型し、その一体モールド成型体をFRPなどの同一材料から成型されている前記スクラバー本体1の上端部分もしくは鏡板2の下端部分に、樹脂を含浸させたガラス繊維を貼り付けるなどの硬化接合手段により一体化してもよい。
【0019】
この場合は、同一材料によるスタック3と鏡板2の全体もしくは上端部分のモールド一体成型により前記した鋭角部のない連続曲面4を精度よく、かつ、容易に形成することができ、上述したミスト飛散防止並びに凝縮ドレンの還流効果を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る竪型スクラバーの上半部の構造を示す概略縦断面図である。
【図2】図1の要部の拡大縦断面図である。
【図3】従来の一般的な竪型スクラバーの上半部の構造を示す概略縦断面図である。
【図4】図3の要部の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
【0021】
1 スクラバー本体
2 鏡板
2a 鏡板の内面
3 スタック
3a スタックの内面
4 連続曲面
10 竪型スクラバー





 

 


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