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発明の名称 鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去方法およびその装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−125581(P2007−125581A)
公開日 平成19年5月24日(2007.5.24)
出願番号 特願2005−320323(P2005−320323)
出願日 平成17年11月4日(2005.11.4)
代理人 【識別番号】100105968
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 憲一郎
発明者 鳥生 純一 / 上村 敦朗 / 湯浅 博康 / 田中 薫
要約 課題
冷間圧延前の鋼板の欠陥除去を確実にかつライン速度の減速による生産性の低下を招くことなく行う鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去方法およびその装置を提供することを目的とする。

解決手段
連続処理ラインで鋼板を搬送しながら表面疵などの欠陥を検出する欠陥検出器と、得られた欠陥検出信号から欠陥情報を演算する信号処理手段と、演算した欠陥情報を編集して、欠陥の有害無害性を判別する欠陥編集手段と、判別した欠陥が除去を必要とする有害欠陥である場合は、その欠陥位置における鋼板幅方向のエッジ部端面にマーキングを付与するマーキング装置と、付与されたマーキングに基づいて、冷間圧延ミルで圧延する前に、前記有害欠陥部分を除去する欠陥除去装置とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼板を連続処理ラインで処理して、冷間圧延ミルで圧延するに際して、
前記連続処理ラインで前記鋼板を搬送しながら表面疵などの欠陥を検出する欠陥検出工程と、
得られた欠陥検出信号から欠陥情報を演算する信号処理工程と、
演算した欠陥情報を編集して、欠陥の有害無害性を判別する欠陥編集工程と、
判別した欠陥が除去を必要とする有害欠陥である場合は、その欠陥位置における鋼板幅方向のエッジ部端面にマーキングを付与するマーキング工程と、
付与されたマーキングに基づいて、前記冷間圧延ミルで圧延する前に、前記有害欠陥部分を除去する欠陥除去工程と、
を有することを特徴とする鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去方法。
【請求項2】
請求項1に記載の鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去方法において、
前記マーキング工程では、欠陥が表裏いずれに存在するかにより色を変更する、および/または欠陥の程度に応じて色を変更することを特徴とする鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去方法。
【請求項3】
鋼板を連続処理ラインで処理して、冷間圧延ミルで圧延するに際して、
前記連続処理ラインで前記鋼板を搬送しながら表面疵などの欠陥を検出する欠陥検出器と、
得られた欠陥検出信号から欠陥情報を演算する信号処理手段と、
演算した欠陥情報を編集して、欠陥の有害無害性を判別する欠陥編集手段と、
判別した欠陥が除去を必要とする有害欠陥である場合は、その欠陥位置における鋼板幅方向のエッジ部端面にマーキングを付与するマーキング装置と、
付与されたマーキングに基づいて、前記冷間圧延ミルで圧延する前に、前記有害欠陥部分を除去する欠陥除去装置と、
を備えることを特徴とする鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去装置。
【請求項4】
請求項3に記載の鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去装置において、
前記マーキング装置は、欠陥が表裏いずれに存在するかにより色を変更する、および/または欠陥の程度に応じて色を変更することを特徴とする鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱延鋼板等の冷間圧延前の鋼板について、その鋼板の欠陥を検出しマーキングするとともにその欠陥を除去する鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去方法およびその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
熱延鋼板等の冷間圧延を行う前段階にある鋼板については、冷間圧延時に鋼板が破断するおそれがあるため、そのような破断原因となり得るような欠陥(表面疵等)を検出している。例えば、熱延スケールを除去する酸洗ラインの出側セクション等において、目視もしくは欠陥検出器により全長にわたって表面検査が行われている。
【0003】
これまでは、検出された欠陥に関する情報、すなわち、欠陥の位置、欠陥名、欠陥の程度等の情報は、検出器に備えられたCRTに表示されるか、プリントアウトされていた。もしくは、例えば特許文献1に開示された技術では、鋼板表面の欠陥部もしくは欠陥部に近接した個所にマーキングする方法が採られていた。そして、このような欠陥情報に基づき、作業者は冷間圧延ミルの入側において鋼板を搬送させながら欠陥の実際の位置を確認するとともに欠陥を除去していた。
【特許文献1】特開平10−176998号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、CRTに表示したりプリントアウトしたりする方法では、プリントアウトされた情報と鋼板コイル現品を照合して欠陥の有無およびその位置を把握しなければならないため、煩雑となって作業者に与える負荷が大きく、それゆえ欠陥を見落してしまい破断に至ってしまう可能性があるいう問題があった。
【0005】
また、特許文献1のように鋼板の表面にマーキングを付与し、その情報に基づいて欠陥を除去する方法では、欠陥位置で欠陥除去のために停止する必要があるため、欠陥を有するコイル特にその欠陥位置付近ではライン速度を減速させる必要があり、その結果、生産性の阻害要因の一つともなっていた。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、冷間圧延前の鋼板の欠陥除去を確実にかつライン速度の減速による生産性の低下を招くことなく行う鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去方法およびその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に係る発明は、鋼板を連続処理ラインで処理して、冷間圧延ミルで圧延するに際して、前記連続処理ラインで前記鋼板を搬送しながら表面疵などの欠陥を検出する欠陥検出工程と、得られた欠陥検出信号から欠陥情報を演算する信号処理工程と、演算した欠陥情報を編集して、欠陥の有害無害性を判別する欠陥編集工程と、判別した欠陥が除去を必要とする有害欠陥である場合は、その欠陥位置における鋼板幅方向のエッジ部端面にマーキングを付与するマーキング工程と、付与されたマーキングに基づいて、前記冷間圧延ミルで圧延する前に、前記有害欠陥部分を除去する欠陥除去工程と、を有することを特徴とする鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去方法である。
【0008】
また本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去方法において、前記マーキング工程では、欠陥が表裏いずれに存在するかにより色を変更する、および/または欠陥の程度に応じて色を変更することを特徴とする鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去方法である。
【0009】
また本発明の請求項3に係る発明は、鋼板を連続処理ラインで処理して、冷間圧延ミルで圧延するに際して、前記連続処理ラインで前記鋼板を搬送しながら表面疵などの欠陥を検出する欠陥検出器と、得られた欠陥検出信号から欠陥情報を演算する信号処理手段と、演算した欠陥情報を編集して、欠陥の有害無害性を判別する欠陥編集手段と、判別した欠陥が除去を必要とする有害欠陥である場合は、その欠陥位置における鋼板幅方向のエッジ部端面にマーキングを付与するマーキング装置と、付与されたマーキングに基づいて、前記冷間圧延ミルで圧延する前に、前記有害欠陥部分を除去する欠陥除去装置と、を備えることを特徴とする鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去装置である。
【0010】
さらに本発明の請求項4に係る発明は、請求項3に記載の鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去装置において、前記マーキング装置は、欠陥が表裏いずれに存在するかにより色を変更する、および/または欠陥の程度に応じて色を変更することを特徴とする鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去装置である。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る鋼板の欠陥マーキングと欠陥除去方法およびその装置によって、欠陥位置を確認するためのライン減速の頻度が下がり、生産能力が向上するとともに、コイル巻取り状態でその鋼板コイルに欠陥が存在するか容易に確認できることから欠陥の見落しが減少し、ひいては、それに起因する圧延時の破断トラブルが減少した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明を実施するための最良の形態について、以下に図面を参照して説明を行う。図1は、冷間圧延ミルの前工程である連続処理ラインの出側部分の装置構成例を示す図である。図中、1は鋼板、2は欠陥検出器、3は信号処理手段、4は欠陥編集手段、5は出力手段、6はマーキング装置、および7は鋼板コイルをそれぞれ表す。
【0013】
このような連続処理ラインとしては、例えば熱延鋼板の表面スケールを除去する酸洗ライン等が挙げられる。この図における連続処理ラインでは、搬送される鋼板1に存在する表面欠陥を検出する欠陥検出器2が、それぞれ表(おもて)面用と裏面用の2機が設けられている。この欠陥検出器2の種類としては、表面疵等欠陥の位置や程度(大きさ、深さ)などの必要な情報が得られるようなタイプの欠陥検出器を適宜選択すればよい。
【0014】
例えば、レーザ光を鋼板の表面に照射し、その反射光の変化を検出して表面欠陥を検出する装置、カメラを用いて鋼板の表面を撮像した撮像信号を画像処理することにより欠陥検出を行なう装置、励磁コイルにより鋼板表層に渦電流を生じさせ、鋼板表面の傷による渦電流の変化に応じた検出コイルの電圧変化より傷の存在を検出する渦流探傷装置、および超音波を鋼板に照射し、これを探触子で受信したときの受信波形により傷の存在を検出する探傷装置など種々のものが考えられる。
【0015】
そして、このような欠陥検出器2により得られた信号を信号処理手段3に送り、信号処理手段3では、所定の閾値を超える欠陥候補となる信号の特徴から欠陥種類、欠陥程度(長さ、深さ)等の演算を行う。
【0016】
さらに演算した欠陥情報は、欠陥編集手段4に送られる。欠陥編集手段4では、前記の欠陥情報を編集し、欠陥種類、欠陥程度等から、欠陥の有害無害について判別し、これを必要に応じてCRT表示もしくは印刷出力等の出力手段5において前記欠陥情報や欠陥位置(鋼板長手、幅方向位置や表裏ずれに存在するか)とともに出力する。
【0017】
また欠陥編集手段4では、前記欠陥の有害無害性について判別を行い、この結果に基づき、有害欠陥である場合には、マーキング装置6により欠陥存在部の鋼板エッジ部端面にマーキングを施す。なおマーキングには、インク等いずれの方法を用いてもよいが、この際、欠陥の存在位置(表裏)や欠陥の程度に応じて、マーキングを色分けすることは、後工程で作業者が欠陥を除去する際に、マーキングを確認することにより欠陥の目視確認や欠陥の除去作業を効率的にすすめることができるので好ましい。
【0018】
このようにして、欠陥情報がマーキングされた鋼板1は、コイル状に巻き取られて連続処理ラインから鋼板コイル7として搬出され、次工程の冷間圧延ミルへと搬送される。図3は、マーキングされた鋼板および鋼板コイルを模式的に示す図である。図3(a)は、連続処理ラインの出側部分で鋼板1の欠陥11存在部のエッジ部端面に施されたマーキング12を示しており、図3(b)は、鋼板コイル7に施されたマーキング12を示している。酸洗後の熱延板は、板厚が2〜3mm程度と厚みがあるので、図3に示すように、板幅方向エッジ部の端面(板面に垂直な面)にマーキングができ、かつ鋼板コイルとして巻き取った後でも側面から容易に確認ができる。
【0019】
図2は、冷間圧延ミルの入側、すなわち検査セクションおよび欠陥除去装置(この例では剪断機)を示した図である。図中、1は鋼板、7は鋼板コイル、8は検査セクション、9はマーキング検出装置、および10は欠陥除去装置をそれぞれ表す。
【0020】
検査セクション8で、先ず作業者が巻き取られた鋼板コイル7の端面を目視確認し、その鋼板コイル7に欠陥が存在するか否かを判別する。ここで、マーキングは鋼板エッジ部端面に施されているので、鋼板コイルに巻き取られた状態であっても、欠陥存在有無や長手方向位置を容易に確認することができることは、図3でもみた通りである。
【0021】
鋼板コイル7に欠陥が存在する場合は、作業者は鋼板コイル端面に施されたマーキングに基づき、冷間圧延ミルの入側において、マーキング位置まで高速で鋼板を搬送する。そして、マーキングの直前から減速してマーキング位置で停止し、欠陥を目視確認するとともに、剪断機等の欠陥除去装置10により欠陥を除去する。
【0022】
なお、上述では、端面に付与されたマーキングに基づき、作業者が鋼板の停止操作を行うように説明したが、マーキングをカメラ等により検出するマーキング検出装置9を設けるとともに、作業者がマーキング位置で停止させなかった場合に自動停止させるような(図示しない)制御手段を設けるようにするとより好ましい。
【0023】
従来のように鋼板表面にマーキングが施されている場合には、鋼板コイルに巻き取られた状態でマーキング位置を確認することができないので、(図示しない)搬送ロールに備えられたPLG(パルス発信器)からの信号を(図示しない)鋼板搬送距離演算装置で演算し、算出された鋼板送り長さに基づいて鋼板上での欠陥位置をトラッキングし、そのトラッキング情報により欠陥位置を判断するようにしている。しかしながら、このような方法では、欠陥位置のトラッキング情報に誤差が生じることが避けられないので、欠陥位置付近のかなり手前から鋼板の搬送速度を事前に減速する必要がある。本発明では、このような欠陥位置付近で事前に減速する必要がないので、その分、冷間圧延速度を高水準に保つことができ、その結果、生産性を向上することができる。本発明の適用により、従来方法と比べて20%程度の生産性向上を確認している。
【0024】
また、鋼板表面にマーキングが施されている場合には、その鋼板コイルに欠陥が存在するか否かを、作業者が前記した出力手段5、すなわち、CRT表示もしくは印刷出力と冷間圧延に供する鋼板コイル現品とを突き合わせて判断し、欠陥位置での停止や除去を行う場合が多いので、その煩雑さゆえに欠陥を見落す可能性が少なからずあったが、本発明では、鋼板コイル現品そのものから欠陥有無や位置を容易に確認できるため、欠陥の見落しを避けることができ、見落しに起因する破断等の圧延トラブルを回避することができる。本発明の適用により、1ヶ月当たりの欠陥見落し回数をゼロにすることができた。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】冷間圧延ミルの前工程である連続処理ラインの出側部分の装置構成例を示す図である。
【図2】検査セクションおよび欠陥除去装置を示す図である。
【図3】マーキングされた鋼板および鋼板コイルを模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0026】
1 鋼板
2 欠陥検出器
3 信号処理手段
4 欠陥編集手段
5 出力手段
6 マーキング装置
7 鋼板コイル
8 検査セクション
9 マーキング検出装置
10 欠陥除去装置
11 欠陥(表面疵等)
12 マーキング




 

 


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