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発明の名称 金属帯のサイドトリマー装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−118118(P2007−118118A)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
出願番号 特願2005−312271(P2005−312271)
出願日 平成17年10月27日(2005.10.27)
代理人 【識別番号】100099531
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 英一
発明者 梅本 雅資
要約 課題
片側のトリム幅が極端に狭くなる箇所やエッジ割れがある箇所などの非定常部を含む場合でも、トリム屑巻上がりを確実に防止しつつ、薄物材のサイドトリミングを高速でかつ安定して行うことができる金属帯のサイドトリマー装置を提供する。

解決手段
側面から見て、金属帯搬送方向の出側において、トリム屑ガイド板の下表面とパスラインとの間にトリム後の金属帯の表面に至るサイドスペースができないようにトリム屑ガイド板をパスラインに対して傾けた状態で剪断刃取付基台に取り付けてなる。
特許請求の範囲
【請求項1】
金属帯の両耳部のサイドトリミングを行うサイドトリマー装置であって、金属帯幅方向の外側に配置した下刃と、金属帯幅方向の内側に配置した上刃とで構成される一対の剪断丸刃を金属帯幅方向の両サイドに配置し、トリム屑発生位置からトリム屑をパスラインの下方に位置させるまでの間のトリム屑通路の上方を覆うトリム屑ガイド板を金属帯搬送方向の出側に配置し、
かつ側面から見て、金属帯搬送方向の出側において、前記トリム屑ガイド板の下表面とパスラインとの間にトリム後の金属帯の表面に至るサイドスペースができないように前記トリム屑ガイド板をパスラインに対して傾けた状態で剪断刃取付基台に取り付けてなることを特徴とする金属帯のサイドトリマー装置。
【請求項2】
前記トリム屑ガイド板の下表面から前記下刃の外周の最上位置までの上下方向間隔を2mm以内としたことを特徴とする請求項1に金属帯のサイドトリマー装置。
【請求項3】
前記トリム屑ガイド板のパスラインに対する傾斜角度を4〜8°としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の金属帯のサイドトリマー装置。
【請求項4】
前記トリム屑ガイド板が金属帯搬送方向の入側に延在させた入側部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属帯のサイドトリマー装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属帯のサイドトリマー装置にかかり、特に薄物材のサイドトリミングに好適な金属帯のサイドトリマー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鋼帯に限らず、アルミニウム、銅及びその合金などの金属帯は、その製造工程で余分な耳部をサイドトリマー装置で除去することが一般的に行われている。このサイドトリマー装置としては、金属帯幅方向の両サイドに配置する一対の剪断丸刃の組合せ方を、金属帯幅方向の外側に下刃を配置し、金属帯幅方向の内側に上刃を配置したものがある。このような組合せ方を採用したサイドトリマー装置では、トリム屑がパスラインの下方のピット内に導入され、その後適宜な処理方法で処理できるようになっている。
【0003】
しかし、従来のサイドトリマー装置で薄物材のサイドトリミングを高速で行った場合には、図4、5に例示したように、トリム屑T(破線で示す方の屑)がトリム後の金属帯上に飛び出し、トリム屑巻上がりによってライントラブルが発生しやすいという問題があった。
なお、図4で示した、上シュート9と下シュート10からなるシュート装置は、パスラインの下方にトリム屑Tを導入する役割をもつが、トリム屑発生位置から上シュート9との間の上方がカバーされていない。このため、そこからトリム屑Tがトリム後の金属帯上に飛び出し、トリム屑巻上がりが起こるのである。
【0004】
特に板厚が0.35mm以下の薄物材は、片側のトリム幅が極端に狭くなる箇所やエッジ割れがある箇所などの非定常部を含む場合があり、前記したトリム屑巻上がりが発生し、サイドトリミングを高速で行う際のネックになっていた。図6には、先行金属帯S1と後行金属帯S2とが溶接部で金属帯幅方向にずれて接続され、後行金属帯S2の側の耳部Aの幅が極端に狭くなる場合を例示した。Bはトリム設定幅を示す。
【0005】
一方、図7に示すように耳屑ガイド板5Tでトリム屑通路の上方をカバーした剪断装置装置がある(特許文献1)。特許文献1に記載の鋼帯のサイドトリマー装置は、図8(a)に示すように、金属帯幅方向の外側に下刃1を配置し、金属帯幅方向の内側に上刃2を配置した構成とされ、トリム屑発生位置からトリム屑Tをパスラインの下方に位置させるまでの間のトリム屑通路を、上方からカバーする耳屑ガイド板5Tを剪断刃取付け基台に取り付けてなる。この耳屑ガイド板5Tは、一対の剪断丸刃の回転軸の中心3を結んだ線の中心点から鋼帯出側に屈曲部位を有する。
【0006】
すなわち、剪断丸刃の直径の所定倍の長さLの位置から下向きの傾斜角度θが25〜35°とされ、長さLが30〜50mmである部分の下表面が図8(b)のように外側に向かって上方に傾斜している。
このような耳屑ガイド板5Tを具備した剪断装置によれば、トリム後の鋼帯の下方に丸刃がないのでカッターマークによる不良コイルの発生を防止できるが、耳屑ガイド板5Tに欠点がある。
【特許文献1】実開昭61−159120号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
すなわち、特許文献1に記載の鋼帯の剪断装置に具備した耳屑ガイド板5Tには、金属帯搬送方向の出側において、側面から見て、その下表面とパスラインとの間に、トリム後の金属帯の表面に至るサイドスペースが形成されることがある。
このため、片側のトリム幅が極端に狭くなる箇所やエッジ割れがある箇所などの非定常部を含む金属帯のサイドトリミングを行おうとした場合、このサイドスペースからトリム屑Tがトリム後の金属帯上に飛び出し、トリム屑巻上がりが起こる恐れがある。
【0008】
本発明は、上記従来技術に鑑み、片側のトリム幅が極端に狭くなる箇所やエッジ割れがある箇所などの非定常部を含む場合でも、トリム屑巻上がりを確実に防止しつつ、薄物材のサイドトリミングを高速でかつ安定して行うことができる金属帯のサイドトリマー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下のとおりである。
1.金属帯の両耳部のサイドトリミングを行うサイドトリマー装置であって、金属帯幅方向の外側に配置した下刃と、金属帯幅方向の内側に配置した上刃とで構成される一対の剪断丸刃を金属帯幅方向の両サイドに配置し、トリム屑発生位置からトリム屑をパスラインの下方に位置させるまでの間のトリム屑通路の上方を覆うトリム屑ガイド板を金属帯搬送方向の出側に配置し、かつ側面から見て、金属帯搬送方向の出側において、前記トリム屑ガイド板の下表面とパスラインとの間にトリム後の金属帯の表面に至るサイドスペースができないように前記トリム屑ガイド板をパスラインに対して傾けた状態で剪断刃取付基台に取り付けてなることを特徴とする金属帯のサイドトリマー装置。
2.前記トリム屑ガイド板の下表面から前記下刃の外周の最上位置までの上下方向間隔を2mm以内としたことを特徴とする上記1.に記載の金属帯のサイドトリマー装置。
3.前記トリム屑ガイド板のパスラインに対する傾斜角度を4〜8°としたことを特徴とする上記1.又は2.に記載の金属帯のサイドトリマー装置。
4.前記トリム屑ガイド板が金属帯搬送方向の入側に延在させた入側部を有することを特徴とする上記1.〜3.のいずれかに記載の金属帯のサイドトリマー装置。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、金属帯搬送方向の出側のトリム屑通路の上方を覆うトリム屑ガイド板それ自体により、側面から見て、金属帯搬送方向の出側において、トリム屑ガイド板の下表面とパスラインとの間に形成される隙間、すなわち、トリム後の金属帯の表面に至るサイドスペースができないようにしたので、サイドトリミング時にトリム屑が飛び出すことがない。
【0011】
したがって、片側のトリム幅が極端に狭くなる箇所やエッジ割れがある箇所などの非定常部を含む場合でも、トリム屑巻上がりを確実に防止しつつ、薄物材のサイドトリミングを高速でかつ安定して行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明を鋼帯のサイドトリマー装置に適用した場合について図により説明する。
図1は、金属帯幅方向一側のトリム屑ガイド板の取付状態を示す概略側面図である。図2は、装置に対して金属帯搬送方向の入側から見た場合の金属帯幅方向他側のトリム屑ガイド板の取付状態を示す図であって、一対の剪断丸刃の回転軸の中心3を通る縦断面図である。
【0013】
図1中、矢印8で示す金属帯搬送方向に鋼帯が搬送されつつ、図2に示すようにして一対の剪断丸刃で鋼帯Sが剪断される。この一対の剪断丸刃は、図2のとおり、下刃1を金属帯幅方向の外側に、上刃2を金属帯幅方向の内側に配置した構成とされ、金属帯幅方向の両サイドに配置されている。
ここで、トリム屑ガイド板5は、トリム屑発生位置からトリム屑Tをパスラインの下方に位置させるまでの間のトリム屑通路の上方を覆うように配置されている。
【0014】
但し、図1で、一対の剪断丸刃の回転軸の中心3を結んだ直線を境とし、トリム屑ガイド板5を出側部5Aと入側部5Bに区分すると、出側部5Aがトリム屑発生位置以降のトリム屑通路の上方を覆う部分であり、出側部5Aを有するガイド板とすることが必須である。一方、入側部5Bは、金属帯幅方向の外側に配置した下刃1によって、剪断される耳部が押し上げられ、トリム屑が発生するまでの上方スペースを覆う部分である。この入側部5Bを有するガイド板とした方が広範囲の薄物材に適用できるので好ましい。入側部5Bの一端(図1中、左端)は、パスラインの上方位置にあり、かつ下刃1の外周の最上位置までgで示す上下方向間隔を有する。反対側である出側部5Aの他端(図1中、右端)は、パスラインの下方位置にある。
【0015】
φは、トリム屑ガイド板5のパスラインに対する傾斜角度であり、ガイド板支持部6とトリム屑ガイド板5の接続部で予め調整され、ガイド受け部7にガイド板支持部6を密着させることで決められる。トリム屑ガイド板5は、均一な板厚tを有する矩形状の平坦な板である。
本発明では、このトリム屑ガイド板5のパスラインに対する傾斜角度φ、板厚t、出側部5A長を適切に設定している。これにより、トリム屑ガイド板5を金属帯搬送方向の出側に配置し、かつ側面から見て、金属帯搬送方向の出側において、トリム屑ガイド板5の下表面とパスラインとの間にトリム後の金属帯Sの表面に至るサイドスペースができないように、トリム屑ガイド板5をパスラインに対して傾けた状態で剪断刃取付基台に取り付けてなる金属帯のサイドトリマー装置とした。
【0016】
以上説明したサイドトリマー装置によれば、金属帯搬送方向の出側のトリム屑通路の上方をトリム屑ガイド板でカバーしていると同時に、トリム屑ガイド板それ自体により、トリム後の金属帯の表面に至るサイドスペースができないようにしたので、サイドトリミング時にトリム屑が飛び出すことがない。
このため、片側のトリム幅が極端に狭くなる箇所やエッジ割れがある箇所などの非定常部を含む場合でも、トリム屑巻上がりを確実に防止しつつ、薄物材のサイドトリミングを高速でかつ安定して行うことができる。
【0017】
この場合、トリム屑ガイド板5は、図1に示したように、剪断刃取付基台のガイド受け部7にガイド板支持部6を介してボルトで取り付けるようになっている。6Aはボルト取付けの長孔を示す。鋼帯Sのトリム屑をパスラインの下方に案内するためのトリム屑ガイド板5は、例えば、耐摩耗性に優れるステンレス鋼板で作ることができる。
なお、前記のトリム屑ガイド板5の下表面から下刃1の外周の最上位置までの上下方向間隔gは2mm以内にすることが好ましい。この理由は、トリム屑ガイド板5の下表面から下刃の外周の最上位置までの上下方向間隔gが過大になると、特に板厚が0.18〜0.34mmの範囲の薄物材に対し、トリム屑Tがねじれ、上刃2とトリム屑ガイド板5の隙間に入り込み易くなるためである。上下方向間隔gを調整するには、例えば長孔6Aの上下方向間隔をボルト径より大きくしておき、トリム屑ガイド板5を剪断刃取付基台のガイド受け部7に取り付けるに際し、上下方向間隔gを2mm以内とする。但し、上下方向間隔gを過度に狭くすると、この隙間に板厚が0.18〜0.34mmのトリム屑が入らなくなるので適宜な隙間とする。
【0018】
また、トリム屑ガイド板5のパスラインに対する傾斜角度φを4〜8°とすることが好ましい。この理由は、トリム屑ガイド板5のパスラインに対する傾斜角度φを4°未満とした場合、トリム後の金属帯の表面に至るサイドスペースが大きくなり、トリム屑が飛び出す可能性が生じるためである。一方、トリム屑ガイド板5のパスラインに対する傾斜角度φを8°超えとした場合、パスラインに対する傾斜角度φが大きくなってしまい、上下方向間隔gを2mm以内としようとすると、トリム屑ガイド板5と上側バックアップロールであるゴム輪4との干渉、あるいはトリム屑ガイド板5と下刃1の外周との干渉が生じるからである。
【0019】
またさらに、トリム屑ガイド板5を剪断刃取付基台のガイド受け部7に取り付けるに際しては、図2に示すトリム屑ガイド板5の側面と上刃2の側面との間隔を1mm程度に調整するのが、刃物とガイド板との接触を防止するのに望ましいだけではなく、この間隔を過度に広げると、非定常部のサイドトリミング時、トリム屑が切れた場合にトリム屑の先端がこの隙間に入り込む恐れがある。
【実施例】
【0020】
板厚が0.18〜0.34mm、板幅が600mm〜1200mmの鋼帯のサイドトリミングを行うサイドトリマー装置に本発明を適用した。本発明適用前のサイドトリマー装置には、図4に示すように、上シュート9と下シュート10が金属帯搬送方向8の出側に具備されていた。この上シュート9の代わりに以下のトリム屑ガイド板5を剪断刃取付基台に取り付けた(図3参照)。
(板厚が0.18〜0.24mmである鋼帯が溶接部で接続されるトリミング材に対して)
トリム屑ガイド板5のパスラインに対する傾斜角度φ=8°
トリム屑ガイド板の下表面から下刃の外周の最上位置までの上下方向間隔g=2mm
トリム屑ガイド板5の全長=150mm(出側部5Aのみ)
トリム屑ガイド板5の板厚t=3mm
(板厚が0.18〜0.34mmである鋼帯が溶接部で接続されるトリミング材に対して対して)
トリム屑ガイド板5のパスラインに対する傾斜角度φ=4°
トリム屑ガイド板の下表面から下刃の外周の最上位置までの上下方向間隔g=2mm トリム屑ガイド板5の全長=180mm(出側部5A長=145mm、入側部5B長=35mm)
トリム屑ガイド板5の板厚t=1.5mm
本発明適用前では、1回/月の頻度でトリム屑巻上がりに起因してライントラブルが発生していたが、本発明適用以降、トリム屑巻上がりによるライントラブルは一度も発生していない。なお、剪断丸刃の直径は100mmで、サイドトリミング時の鋼帯の搬送速度は最大250mpmである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】金属帯幅方向一側のトリム屑ガイド板の取付状態を示す概略側面図である。
【図2】装置に対して金属帯搬送方向の入側から見た場合の金属帯幅方向他側のトリム屑ガイド板の取付状態を示す概略断面図である。
【図3】本発明に係るトリム屑ガイド板と下シュートを具備したサイドトリマー装置を示す概略側面図である。
【図4】本発明適用前のサイドトリマー装置を示す概略側面図である。
【図5】本発明適用前のサイドトリマー装置における問題点を説明する概略斜視図である。
【図6】トリム屑巻上がりが発生しやすい溶接部のずれ状態を示す平面図である。
【図7】従来のトリム屑ガイド板の形状を示す概略側面図である。
【図8】図7のI−I断面図、II−II断面図である。
【符号の説明】
【0022】
S 金属帯(鋼帯)
S1 先行金属帯
S2 後行金属帯
A 耳部
B トリム設定幅
T トリム屑(耳屑ともいう)
1 下刃(剪断丸刃)
2 上刃(剪断丸刃)
3 回転軸の中心
4 ゴム輪
5 トリム屑ガイド板
5A 出側部
5B 入側部
5T 耳屑ガイド板
6 ガイド板支持部
6A 長孔
7 剪断刃取付基台のガイド受け部
8 金属帯搬送方向
9 上シュート
10 下シュート
11 剪断刃取付基台
g トリム屑ガイド板の下表面から下刃の外周の最上位置までの上下方向間隔
θ、φ 傾斜角度




 

 


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