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発明の名称 塗布工具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−152170(P2007−152170A)
公開日 平成19年6月21日(2007.6.21)
出願番号 特願2005−347606(P2005−347606)
出願日 平成17年12月1日(2005.12.1)
代理人 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
発明者 安竹 睦実 / 磯田 孝洋 / 林 敦 / 関谷 一弥
要約 課題
ヘッド部材の軽量化を図ることにより塗布ヘッドの取り扱いが容易となり、塗布ヘッドを構成するヘッド部材の対向する側面を平面に仕上げることにより塗布ヘッドの組立精度を向上できるとともに、低コストで製作可能な塗布工具を提供する。

解決手段
複数のヘッド部材11、21から構成された塗布ヘッド10を有し、複数のヘッド部材11、21における互いに対向する側面12、22同士の間に、塗布ヘッド10の先端に開口して塗布ヘッド10の長手方向に延びる溝状のスロット32が画成され、塗布液がスロット32内を流通して塗布ヘッド10の先端から吐出される塗布工具であって、塗布ヘッド10のスロット32よりも後端側には、スロット32と平行に延びる平面と交差するように延びて塗布ヘッド10を貫通する貫通孔34が形成されていることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のヘッド部材から構成された塗布ヘッドを有し、前記複数のヘッド部材における互いに対向する側面同士の間に、前記塗布ヘッドの先端に開口して前記塗布ヘッドの長手方向に延びる溝状のスロットが画成され、塗布液が前記スロット内を流通して前記塗布ヘッドの先端から吐出される塗布工具であって、
前記塗布ヘッドの前記スロットよりも後端側には、前記スロットと平行に延びる平面と交差するように延びて前記塗布ヘッドを貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする塗布工具。
【請求項2】
前記貫通孔が複数形成され、これら複数の貫通孔が、前記塗布ヘッドの長手方向中心線を対称軸として線対称に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の塗布工具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状部材またはパネル状部材などの被塗布部材の表面に、塗布液を塗布する塗布工具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シート状部材またはパネル状部材の表面に塗布液を薄く均一に塗布して、塗膜層を形成する塗布装置に装着される塗布工具として、塗布液を通過させるスロットを有する塗布工具が使用されている。従来の塗布工具を図5及び図6に示す。
図5及び図6に示す塗布工具は、長手方向に延びる一対のヘッド部材2、3によって構成された塗布ヘッド1を有しており、一対のヘッド部材2、3の互いに対向する側面2a、3aが一定の間隔を開けて配置されることによって溝状のスロット4が画成されている。また、前記側面2a、3aの長手方向に向けて形成された凹溝5、6とによってポケット7が画成されている。
【0003】
スロット4は、塗布ヘッド1の先端面に開口しており、塗布液を供給する供給口(図示せず)がポケット7の中央に貫通して設けられている。
そして、このような塗布ヘッド1では、スロット4の間隔を高精度に画成するために、ヘッド部材2、3の側面2a、3aは研磨によって仕上加工が施されている。また、図5及び図6では、スロット4及びポケット7が塗布ヘッド1の側方に開口しているが、実際には、スロット4及びポケット7の端部は封止される構成とされている。
この塗布工具においては、供給口を通じて塗布ヘッド1内に供給された塗布液は、ポケット7に充満することで塗布ヘッド1の長手方向に広がり、スロット4を通過して塗布ヘッド1の先端から吐出されて被塗布部材に塗布される。
【0004】
図5に示す塗布工具は、前記塗布ヘッド1が図中矢印A方向に走行するシート状部材Sに対して、このシート状部材Sの幅方向に延びるように、かつスロット4の先端部を上向きにしてシート状部材Sに摺接するように配置され、シート状部材Sに塗布液を塗布して塗膜を形成するものである。
また、図6に示す塗布工具は、前記塗布ヘッド1がその先端部を下向きにしてパネル状部材Pの上方に配置され、塗布ヘッド1をパネル状部材Pに摺接させ、図中矢印B方向に塗布ヘッド1を移動させることで、パネル状部材Pに塗布液を塗布して塗膜を形成するものである。
【0005】
このような塗布ヘッド1を備えた塗布工具で塗布される塗布液としては、液晶ディスプレイ用のカラーペーストやカラーフィルタ用のレジスト剤などが挙げられるが、これらの塗布液には着色顔料などが含まれているため、定期的に塗布ヘッド1を分解してスロット4やポケット7を洗浄する必要がある。
また、シート状部材Sやパネル状部材Pなどの被塗布部材に安定した塗膜を形成させるためには、塗布作業において塗布液を均一に塗布することが重要であり、塗布工具を組み立てる際の組み立て精度の向上や、塗布装置への取付精度の向上が必要となる。
【0006】
これら塗布ヘッド1の洗浄作業や、塗布ヘッド1の組立作業、塗布工具の取付作業を簡単に、かつ、精度よく行うために、塗布ヘッド1を構成するヘッド部材の軽量化が望まれている。特に、近年では、液晶ディスプレイの大型化に伴って塗布幅が広くなり、塗布ヘッド自体も大型化しているため、さらなる軽量化が望まれている。
【0007】
そこで、特許文献1では、塗布ヘッドをチタン等の比重の小さな材質で構成した塗布工具が提案されている。
また、ヘッド部材の一部に、それぞれ対向する側面側へと開口しないように切欠部を設けて、塗布ヘッドの軽量化を図ったものが提供されている。
【特許文献1】特開2005−52820号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、前記ヘッド部材をチタンで構成した塗布工具では、チタン材料が非常に高価であるとともに加工性が悪いために、この塗布工具の製作コストが高くなってしまうといった問題があった。
【0009】
また、ヘッド部材の一部に、それぞれ対向する側面側へと開口しないように切欠部を設けたものでは、ヘッド部材の前記対向する側面の一部に薄肉部分が形成されることになる。この前記対向する側面を研磨によって仕上加工するために研磨工具を押圧させた場合には、切欠部が形成されて薄肉とされた部分の剛性が不足して撓んでしまうことがあった。すると、前記対向する側面に反りが生じて平面に仕上げることができず、塗布ヘッドの組み立て精度が悪くなり、安定した塗布作業を行うことができなくなってしまうといった問題があった。
【0010】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、ヘッド部材の軽量化を図ることにより塗布ヘッドの取り扱いが容易となり、塗布ヘッドを構成するヘッド部材の対向する側面を平面に仕上げることにより塗布ヘッドの組立精度を向上できるとともに、低コストで製作可能な塗布工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するために、本発明は、複数のヘッド部材から構成された塗布ヘッドを有し、前記複数のヘッド部材における互いに対向する側面同士の間に、前記塗布ヘッドの先端に開口して前記塗布ヘッドの長手方向に延びる溝状のスロットが画成され、塗布液が前記スロット内を流通して前記塗布ヘッドの先端から吐出される塗布工具であって、前記塗布ヘッドの前記スロットよりも後端側には、前記スロットと平行に延びる平面と交差するように延びて前記塗布ヘッドを貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この構成の塗布工具では、塗布ヘッドのスロット後端側部分に貫通孔が形成されているので、塗布ヘッド自体の軽量化を図ることができ、スロット及びポケットの洗浄作業を簡単に行うことができるとともに、この塗布工具を塗布装置に精度良く取り付けることができる。また、塗布ヘッドを構成するヘッド部材にそれぞれ貫通する貫通孔が形成されているので、前記対向する側面に薄肉部分が形成されない。したがって、この対向する側面を研磨して仕上加工を行う際に、研磨工具を押圧しても部分的に撓む部分がなく、互いに対向する側面を平面に仕上げることができ、これらヘッド部材を精度良く組み立てることができる。
また、ヘッド部材に貫通孔を形成するのみであるため、加工が非常に容易であり、この塗布工具を低コストで製作することができる。
【0013】
ここで、前記貫通孔を複数形成し、これら複数の貫通孔を、前記塗布ヘッドの長手方向中心線を対称軸として線対称に配置することにより、塗布ヘッドの静バランスがよくなり、塗布工具の取り扱いがさらに容易となる。
【0014】
したがって、本発明によれば、ヘッド部材の軽量化を図ることにより塗布ヘッドの取り扱いが容易となり、塗布ヘッドを構成するヘッド部材の対向する側面を平面に仕上げることにより塗布ヘッドの組立精度を向上できるとともに、低コストで製作可能な塗布工具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施形態について、添付した図面を参照して説明する。図1から図4に、本発明の実施形態である塗布工具に使用される塗布ヘッドを示す。
この塗布ヘッド10は、長手方向に延びる一対のヘッド部材11、21によって構成されている。
【0016】
一方のヘッド部材11は、その他方のヘッド部材21側を向く側面12のうちの先端側(図1から図4において上側)部分が一方のスロット面13とされ、後端側(図1から図4において下側)部分が当接面14とされており、一方のスロット面13と当接面14との間には、長手方向に向けて延びる断面半円をなす凹溝15が形成されている。ここで、一方のスロット面13と当接面14とは互いに平行に、かつ、一方のスロット面13が当接面14よりも僅かに後退した位置となるように配置されている。
【0017】
他方のヘッド部材21は、その一方のヘッド部材11側を向く側面22が一様に平坦に形成されており、一方のスロット面13と対向する部分が他方のスロット面23とされ、一方のヘッド部材11の当接面14と当接される部分が被当接面24とされている。
【0018】
これら一対のヘッド部材11、21が互いに対向するように配置され、一方のヘッド部材11の当接面14と他方のヘッド部材21の被当接面24とが互いに密着するようにして、長手方向に複数(本実施形態では、図2に示すように6ヶ)設けられた結合ボルト31によって締結される。すると、一方のスロット面13と他方のスロット面23との間には僅かな空隙が形成され、塗布ヘッド10の先端側に向けて開口されたスロット32が画成される。また、凹溝15と他方のヘッド部材21の前記側面22とによってポケット33が形成され、このポケット33とスロット32の後端部分とが連通されている。
【0019】
そして、塗布ヘッド10のポケット33よりも後端側には、前記スロット面13と平行な平面に対して垂直に交差するように延びる断面円形の貫通孔34が形成されている。本実施形態においては、図2に示すように、長手方向において貫通孔34と結合ボルト31とが交互に配置されており、合計で7つの貫通孔34が形成されている。また、この7つの貫通孔34は、塗布ヘッド10の長手方向中心線Cを対称軸として線対称となるようにそれぞれ配置されている。
前述のように貫通孔34が形成されることにより、一方のヘッド部材11の当接面14及び他方のヘッド部材21の被当接面24にそれぞれ開口部が形成されることになる。
【0020】
次に、このような構成とされた塗布ヘッド10を備えた塗布工具の使用方法について説明する。
塗布ヘッド10を備えた塗布工具は、塗布装置に取り付られて塗布作業に使用される。塗布作業においては、塗布装置から図示しない供給口を通じて塗布ヘッド10内に塗布液が供給され、塗布液はポケット33に充満することで塗布ヘッド10の長手方向に広がり、ポケット33に連通されたスロット32を通過して塗布ヘッド10の先端、つまりスロット32の開口端から吐出され、この塗布ヘッド10に対して相対的に移動する被塗布部材の表面に塗布される。
【0021】
本実施形態である塗布工具によれば、塗布ヘッド10のポケット33よりも後端側に貫通孔34が形成されているので、塗布ヘッド10が軽量化される。また、この貫通孔34が複数(本実施形態では7つ)形成され、これらの貫通孔34が塗布ヘッド10の長手方向中心線を対称軸として線対称に配置されているので、この塗布ヘッド10の静バランスが取れている。よって、幅広で大型な塗布ヘッド10であっても取り扱いが容易となり、この塗布工具を塗布装置に簡単にかつ確実に取り付けることができる。したがって、この塗布工具の取付精度が向上し、塗布液を均一に塗布することができる。
さらに、塗布ヘッド10の取り扱いが容易であるので、スロット32及びポケット33の洗浄作業を簡単に行うことができる。
【0022】
また、貫通孔34が形成されることで、一方のヘッド部材11の当接面14及び他方のヘッド部材21の被当接面24に開口部が形成されることになる。つまり、一方のヘッド部11の当接面14部分及び他方のヘッド部材21の被当接面24部分には、薄肉となる部分が形成されないのである。したがって、この当接面14及び被当接面24を研磨によって仕上加工する際に、研磨部材を表面に押圧させても撓むことがなく、これら当接面14及び被当接面24を平面に仕上げることができる。
したがって、当接面14と被当接面24とを確実に密着させることができ、この塗布ヘッド10の組立精度を向上させることができる。
【0023】
さらに、貫通孔34を形成することのみで塗布ヘッド10の軽量化を図っているので、加工が容易であり、この塗布工具を低コストで製作することができる。
【0024】
以上、本発明の実施形態である塗布工具について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、貫通孔を7つ形成したもので説明したが、個数に限定はなく、その塗布ヘッドの大きさ等を考慮して適宜設定することができる。
【0025】
また、一対のヘッド部材によって塗布ヘッドを構成するものとしたが、これに限定されることはなく、例えば、スロット面部分を他の部材としたものであってもよい。
また、貫通孔を断面円形のものとしたが、断面楕円形や小判型のものであってもよいが、加工性の観点から断面円形とすることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態である塗布工具に使用される塗布ヘッドの斜視図である。
【図2】図1に示す塗布ヘッドの側面図である。
【図3】図2におけるX−X断面図である。
【図4】図2におけるY−Y断面図である。
【図5】従来の塗布ヘッドの一例を示す説明図である。
【図6】従来の塗布ヘッドの他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0027】
10 塗布ヘッド
11 一方のヘッド部材(ヘッド部材)
21 他方のヘッド部材(ヘッド部材)
32 スロット
34 貫通孔




 

 


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