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発明の名称 塗装面補修装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−75953(P2007−75953A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−267526(P2005−267526)
出願日 平成17年9月14日(2005.9.14)
代理人 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
発明者 山崎 勇 / 中村 和幸 / 平嶋 喜吉
要約 課題
周囲の塗装面を一緒に研削・研磨したりキズを付けたりすることなく、塗装面に形成された突起物を除去することが可能な塗装面補修装置を提供する。

解決手段
塗装面114の表面に形成された突起物115を研削することにより塗装面114を補修する塗装面補修装置1に、回転しつつ突起物115に接触することにより突起物115を研削する回転カッター3と、塗装面114に当接する当接端面51a(当接端面52a)を有し、当接端面51a(当接端面52a)と、回転カッター3において突起物115に接触する面である研削面3aと、の間隔を調整可能なガイド5と、を具備した。
特許請求の範囲
【請求項1】
塗装面の表面に形成された突起物を研削することにより塗装面を補修する塗装面補修装置において、
回転しつつ前記突起物に接触することにより該突起物を研削する回転研削体と、
塗装面に当接する当接端面を有し、該当接端面と、前記回転研削体において突起物に接触する面である研削面と、の間隔を調整可能なガイドと、
を具備することを特徴とする塗装面補修装置。
【請求項2】
前記回転研削体を略円柱形状とするとともにその周面を前記研削面とし、
前記ガイドの当接端面は、前記回転研削体の回転軸の中心からの距離が該回転軸の回転方向の位相とともに変化する曲面からなることを特徴とする請求項1に記載の塗装面補修装置。
【請求項3】
前記回転研削体を略円柱形状とするとともにその周面を前記研削面とし、
前記回転研削体の回転軸の軸線方向から見た前記ガイドの形状は、前記回転研削体の回転軸の中心からの距離がそれぞれ異なる複数の辺を有する多角形状であり、
前記ガイドの当接端面は、前記複数の辺に対応する複数の平滑面からなることを特徴とする請求項1に記載の塗装面補修装置。
【請求項4】
前記ガイドは、前記回転研削体を前記回転軸の軸線方向に挟んで配置される一対の当接部材を具備し、かつ、該一対の当接部材は前記回転研削体の回転軸の軸線方向から見た外形形状が略同じであることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の塗装面補修装置。
【請求項5】
前記ガイドは、前記当接端面から前記研削面が突出しない範囲で、前記当接端面と前記研削面との間隔を調整することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の塗装面補修装置。
【請求項6】
前記ガイドは、前記回転研削体を被覆するカバーを兼ねることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の塗装面補修装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗装面の表面に形成された突起物を除去することにより塗装面を補修する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の外装部品の塗装面の滑らかさは自動車の美観を左右する重要な要素であるが、塗装面に埃等が付着することにより突起物(ブツ)が形成されると、自動車の美観が大きく損なわれる。
従って、突起物が塗装面に形成された場合には、(1)砥石や紙ヤスリ等で突起物を研削したり、(2)専用のナイフ(金属片)等で突起物を切除したりすることにより塗装面を補修する(塗装面を滑らかな状態とする)作業を行っている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【特許文献1】特開平4−217450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、(1)砥石や紙ヤスリ等で突起物を研削する場合、突起物自身の大きさは通常数mm程度であるにもかかわらず、突起物の周囲の滑らかな塗装面の広い範囲(突起物を略中心とした直径が200〜400mm程度の範囲)も一緒に研削・研磨することとなり、作業性が良くない(作業工数が多い)という問題がある。
また、研磨後の塗装面が白っぽく見えてしまう、いわゆる「白ぼけ」と呼ばれる二次的な不具合が発生する場合もある。
【0004】
また、(2)専用のナイフ(金属片)等で突起物を切除する場合、周囲の滑らかな塗装面にキズを付けないために熟練した作業者が行う必要がある上、形状や大きさの点で限られた突起物しか切除することができないという問題がある。
【0005】
本発明は以上の如き状況に鑑み、周囲の塗装面を一緒に研削・研磨したりキズを付けたりすることなく、塗装面に形成された突起物を除去することが可能な塗装面補修装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、請求項1においては、
塗装面の表面に形成された突起物を研削することにより塗装面を補修する塗装面補修装置において、
回転しつつ前記突起物に接触することにより該突起物を研削する回転研削体と、
塗装面に当接する当接端面を有し、該当接端面と、前記回転研削体において突起物に接触する面である研削面と、の間隔を調整可能なガイドと、
を具備するものである。
【0008】
請求項2においては、
前記回転研削体を略円柱形状とするとともにその周面を前記研削面とし、
前記ガイドの当接端面は、前記回転研削体の回転軸の中心からの距離が該回転軸の回転方向の位相とともに変化する曲面からなるものである。
【0009】
請求項3においては、
前記回転研削体を略円柱形状とするとともにその周面を前記研削面とし、
前記回転研削体の回転軸の軸線方向から見た前記ガイドの形状は、前記回転研削体の回転軸の中心からの距離がそれぞれ異なる複数の辺を有する多角形状であり、前記ガイドの当接端面は、前記複数の辺に対応する複数の平滑面からなるものである。
【0010】
請求項4においては、
前記ガイドは、前記回転研削体を前記回転軸の軸線方向に挟んで配置される一対の当接部材を具備し、かつ、該一対の当接部材は前記回転研削体の回転軸の軸線方向から見た外形形状が略同じであるものである。
【0011】
請求項5においては、
前記ガイドは、前記当接端面から前記研削面が突出しない範囲で、前記当接端面と前記研削面との間隔を調整するものである。
【0012】
請求項6においては、
前記ガイドは、前記回転研削体を被覆するカバーを兼ねるものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0014】
請求項1においては、回転研削体の研削面を突起物の周囲の塗装面に接触させることなく、突起物を所望の量だけ精度良く研削することが可能である。
【0015】
請求項2においては、ガイドの当接端面のどの部分を塗装面に当接させるかを選択して、当接端面と回転研削体の研削面との間隔を容易に調整することが可能である。
【0016】
請求項3においては、当接部材の有する複数の当接端面のいずれを塗装面に当接させるかを選択して、当接端面と回転研削体の研削面との間隔を容易に調整することが可能である。
【0017】
請求項4においては、回転研削体の研削面から塗装面までの距離を容易かつ確実に保持することが可能であり、作業性に優れる。
【0018】
請求項5においては、突起物の周囲の塗装面を保護することが可能である。
【0019】
請求項6においては、作業者が回転中の回転研削体に誤って触れたりすることを防止することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下では図1から図5を用いて塗装面補修装置1について説明する。
図1に示す塗装面補修装置1は、本発明に係る塗装面補修装置の第一実施例であり、図2に示す塗装面114の表面に形成された突起物115を研削することにより塗装面114を補修する、言い換えれば、塗装面114を本来の美観に優れた滑らかな状態に修復するものである。
ここで、本出願における「塗装面」は、塗装が施された対象物の表面に形成された塗膜(塗料等の層)の表面を指す。
【0021】
以下では、図2を用いて塗装面補修装置1による補修の対象物となる自動車外装部品100の塗装面114について説明する。
自動車外装部品100の表面には塗装が施され、下塗り層111、中塗り層112、上塗り層113の三つの層からなる塗膜101が形成される。
【0022】
下塗り層111は塗膜101の最下層を成す塗料の層であり、自動車外装部品100の表面に隣接して形成される。下塗り層111は自動車外装部品100が錆びるのを防止するためのものであり、下塗り層111を構成する塗料には錆び止め剤が含まれる。
【0023】
中塗り層112は下塗り層111の上に形成される塗料の層である。中塗り層112は上塗り層113の発色を良くするためのものであり、通常は白やグレー、淡いピンク色等の塗料からなる。中塗り層112の色は上塗り層113を構成する塗料の色に応じて適宜選択される。
【0024】
上塗り層113は中塗り層112の上に形成され、塗膜101の最上層を成す塗料の層である。上塗り層113はベース層113aとクリア層113bとからなる。
ベース層113aは上塗り層113の下半部を成す塗料の層であり、自動車外装部品100の塗装面114の色を決定するものである。ベース層113aを構成する塗料に含まれる顔料の種類により、ソリッド塗装、メタリック塗装、マイカ塗装、MIO塗装、グラファイト塗装、オパールカラー塗装、フラロシアニンカラー塗装等に分類される。
クリア層113bは上塗り層113の上半部を成す透明な塗料の層であり、クリア層113bの表面が自動車外装部品100の塗装面114を成し、塗装面114のツヤを出すためのものである。
【0025】
クリア層113bを構成する塗料をベース層113aの上に塗布した後、完全に乾燥するまでの間に塗装面114に埃等の異物が付着すると、これが突起物(ブツ)115を形成する。突起物115の大きさは通常数百μmから数mm程度である。
なお、本実施例の塗膜101の上塗り層113はベース層113aとクリア層113bとからなることからクリア層113bの表面が塗装面114となったが、本発明に係る塗装面はこれに限定されず、塗膜の上塗り層がベース層のみからなる場合にはベース層の表面が塗装面となる。
【0026】
以下では、図1を用いて塗装面補修装置1の各部の構成について説明する。
塗装面補修装置1は主として本体2、回転カッター3、モータ4、ガイド5等を具備する。
【0027】
本体2は塗装面補修装置1の主たる構造体であり、本体2には塗装面補修装置1を構成する他の部材が設けられる。また、本体2は作業者が塗装面補修装置1を取り扱う際に手で持つ部分である。
【0028】
回転カッター3は本発明に係る回転研削体の実施の一形態であり、回転しつつ塗装面114の突起物115に接触することにより突起物115を研削するものである。
回転カッター3の外観形状は背の低い略円柱形状であり、その周面が突起物115と接触する研削面3aとなる。
【0029】
本実施例の回転カッター3は砥石からなる。
本出願における「砥石」は、砥粒をボンドより固めて形成したもの、あるいは、円盤状や円柱状等の所定の形状をした部材の表面(より厳密には、表面のうち少なくとも突起物と接触する部分)に砥粒をボンドまたは電着により固着したもの、等を広く含む。
【0030】
本出願における「砥粒」は、市販されている高硬度の粒状物または粉状物を広く含む。
砥粒を構成する材料の例としては、JIS R6111−2002(人造研削材)に規定されるアルミナ系材料、炭化珪素系材料、超砥粒材料等が挙げられる。
上記アルミナ系材料の具体例としてはアランダム、ホワイトアランダム、ピンクアランダム、解体型アルミナ、人造エメリー、アルミナジルコニア等が挙げられる。上記炭化珪素系材料の具体例としてはカーボランダム、グリーンカーボランダム等が挙げられる。上記超砥粒材料の具体例としては、工業用ダイヤモンドやCBN(立方晶窒化硼素)等が挙げられる。
砥粒の粒径は市販されているものと略同様であり、通常はサブミクロンから数mm程度である。ただし、本実施例の場合は数mm程度の大きさの突起物を研削の対象としていることから、砥粒の粒径は1mm以下であることが望ましい。
【0031】
本出願における「ボンド」は、砥石同士を結びつけている材料を広く含む。
ボンドを構成する材料の例としては、ビトリファイド、レジノイド、ラバー、シリケート、セラック、メタル、マグネシアセメント等が挙げられる。
【0032】
なお、回転カッター3は専用品でも良いが、市販の砥石でも良い。
また、本実施例の回転カッター3は砥石からなる構成であるが、本発明に係る回転研削体はこれに限定されず、切削刃が回転する構成(例えば、略円柱形状の部材の周面にサーメットからなるチップを設けたもの等)としても良い。
【0033】
回転カッター3は回転軸11の一端に取り付けられ、回転軸11は軸受12を介して本体2に軸支される。回転軸11の軸線方向は回転カッター3の略円柱形状の端面3b・3cに垂直な方向に略一致する。回転軸11の他端は変速機構13に接続される。
モータ4は塗装面補修装置1の駆動源であり、回転カッター3を回転駆動するものである。モータ4の出力軸4aは変速機構13に接続される。
変速機構13は複数の歯車等からなり、モータ4の出力軸4aと回転軸11との回転数の比を変更し、ひいては回転カッター3の回転数を調整するものである。
【0034】
なお、本実施例のモータ4は外部の電力供給源とケーブル4bにより接続される構成であるが、本発明に係る塗装面補修装置はこれに限定されず、塗装面補修装置の本体の内部に駆動源に電力を供給するバッテリーを内蔵する構成とすることも可能である。
塗装面補修装置の本体の内部に駆動源に電力を供給するバッテリーを内蔵する構成とした場合、塗装面補修装置に電力を供給するケーブルを省略することが可能であるため、取り回しが容易であり、作業性に優れる。
【0035】
また、本実施例は変速機構13により回転カッター3の回転数を調整する構成としたが、本発明に係る塗装面補修装置はこれに限定されず、モータの回転数をインバータ制御で調整することにより回転研削体の回転数を調整する構成としても良い。
【0036】
以下では、図1および図3を用いてガイド5の詳細な構成について説明する。
ガイド5は本発明に係るガイドの第一実施例であり、主として当接部材51・52、連結部材53等を具備する。
図3に示す如く、当接部材51・52は一対の板状の部材であり、回転カッター3を回転軸11の軸線方向に挟んで配置される。当接部材51・52は連結部材53により連結され、当接部材52は本体2に固定される。
【0037】
本実施例のガイド5は回転カッター3を被覆するカバーを兼ねており、作業者が回転中の回転カッター3に誤って触れたりすることを防止する。
なお、本実施例の塗装面補修装置1はガイド5が回転カッター3を被覆するカバーを兼ねる構成であるが、本発明に係る塗装面補修装置はこれに限定されず、ガイドとカバーとを別部材とする構成でも良い。
【0038】
当接部材51は、回転カッター3の回転軸11の軸線方向(図1に示す矢印Aの方向)から見た外形形状が略同じであり、当接部材51の端面は、曲面からなる当接端面51a、平滑面からなる端面51bおよび平滑面からなる端面51cで構成される。
このうち、当接端面51aは塗装面114に当接する面であり、回転カッター3の回転軸11の中心から当接端面51aまでの距離が回転軸11の回転方向の位相θとともに変化する。
本実施例の場合、当接端面51aのある地点56の回転カッター3の回転軸11の中心からの距離R(θ)は、所定の定数α、位相(角度)θ、当接端面51aのうち回転カッター3の回転軸11の中心からの距離が最も短くなる地点である最短地点54の距離R1、および当接端面51aのうち回転カッター3の回転軸11の中心からの距離が最も長くなる地点である最長地点55の距離R2を用いて以下の数1で表される。
当接部材52についても略同様である。
【0039】
【数1】


【0040】
なお、図3では回転カッター3の回転軸11の軸線方向から見た当接部材51の形状、すなわち当接端面51aの形状を理解容易とするために、距離R1と距離R2との差が視覚的に顕著となるよう図示しているが、距離R1と距離R2との差は本来突起物115の大きさに基づいて定められるものであり、通常は(R2−R1)が数mm程度である。
【0041】
当接部材51の当接端面51aと回転カッター3の研削面3aとの間隔、より厳密には回転軸11の軸線方向から見たときの当接部材51の当接端面51aと回転カッター3の研削面3aとの距離G(θ)は、回転カッター3の半径R0および数1に示すR(θ)を用いて以下の数2で表される。
当接部材52についても略同様である。
【0042】
【数2】


【0043】
作業者は、塗装面補修装置1を取り扱う際に、当接部材51・52の当接端面51a・52aのどの部分を塗装面114に当接させるかを選択することにより、当接端面51a・52aと回転カッター3の研削面3aとの間隔G(θ)を容易に調整することが可能である。
このように構成することにより、回転カッター3の研削面3aを突起物115の周囲の塗装面114(そのままでも表面が滑らかな部分)に接触させることなく突起物115のみを所望の量だけ精度良く研削することが可能である。
【0044】
なお、当接部材51・52の当接端面51a・52aは塗装面114に当接するため、当接端面51a・52aにゴムやプラスチック等からなる部材を設けたり、図4に示す如く当接端面51a・52aの断面形状(回転軸11に平行な断面の形状)を半円状としたり、あるいは当接端面51a・52aのエッジにR面を形成したりすることにより、塗装面114を保護する(塗装面114にキズを付けない)ことが望ましい。
【0045】
また、当接部材51・52の当接端面51a・52aと回転カッター3の研削面3aとの位置関係については、当接端面51a・52aから研削面3aが突出しないようにする、すなわち、R0≦R(θ)を満たす範囲とすることが、塗装面114を保護する(塗装面114にキズを付けない)という観点から望ましい。
【0046】
さらに、図5に示す如く、当接部材51の板面の周端部(当接端面51aに隣接する部分)に適宜目盛り60・61・・・69を設け、当接部材51の当接端面51aにおいてこれらの目盛りにそれぞれ対応する部分の間隔G(θ)の値を表す表示70・71・・・79を設けることも可能である。
このように構成することにより、作業者は塗装面114を補修する際に当接端面51a・52aと回転カッター3の研削面3aとの間隔G(θ)を容易に把握することが可能であり、作業性に優れる。
【0047】
以下では、図6および図7を用いて塗装面補修装置201について説明する。
図6に示す塗装面補修装置201は、本発明に係る塗装面補修装置の第二実施例であり、図2に示す塗装面114の表面に形成された突起物115を研削することにより塗装面114を補修する、言い換えれば、塗装面114を本来の美観に優れた滑らかな状態に修復するものである。
塗装面補修装置201は主として本体2、回転カッター3、モータ4、ガイド205等を具備する。ここで、前記塗装面補修装置1と略同じ構成の部材については、同じ番号を付すとともに説明を省略する。
【0048】
以下では、ガイド205の詳細な構成について説明する。
ガイド205は本発明に係るガイドの第二実施例であり、主として当接部材251・252、連結部材253等を具備する。
図6に示す如く、当接部材251・252は一対の板状の部材であり、回転カッター3を回転軸11の軸線方向に挟んで配置される。当接部材251・252は連結部材253により連結され、当接部材252は本体2に固定される。
【0049】
本実施例のガイド205は回転カッター3を被覆するカバーを兼ねており、作業者が回転中の回転カッター3に誤って触れたりすることが無い。
【0050】
当接部材251は、回転カッター3の回転軸11の軸線方向から見た外形形状が略同じであり、回転カッター3の回転軸11の中心からの距離がそれぞれ異なる複数の辺を有する多角形状である。当接部材251は、これら複数の辺に対応して、平滑面からなる複数の当接端面251a・251b・・・251jを有する。当接部材252も略同様である。
【0051】
作業者は、塗装面補修装置201を取り扱う際に、当接部材251(当接端面252)の当接端面251a・251b・・・251j(当接端面252a・252b・・・252j)のいずれを塗装面114に当接させるかを選択することにより、当接端面251a・251b・・・251j(当接端面252a・252b・・・252j)と回転カッター3の研削面3aとの間隔を容易に調整することが可能である。
このように構成することにより、回転カッター3の研削面3aを突起物115の周囲の塗装面114(そのままでも表面が滑らかな部分)に接触させることなく突起物115のみを所望の量だけ精度良く研削することが可能である。
【0052】
なお、本実施例のガイド205の当接部材251は十面の当接端面251a・251b・・・251jを有する構成としたが、本発明の塗装面補修装置はこれに限定されず、当接端面の数や各当接端面と回転研削体の研削面との間隔は使用状況に応じて適宜選択可能である。
【0053】
以上の如く、塗装面補修装置1は、
塗装面114の表面に形成された突起物115を研削することにより塗装面114を補修する塗装面補修装置において、
回転しつつ突起物115に接触することにより突起物115を研削する回転カッター3と、
塗装面114に当接する当接端面51a(当接端面52a)を有し、当接端面51a(当接端面52a)と、回転カッター3において突起物115に接触する面である研削面3aと、の間隔を調整可能なガイド5と、
を具備する。
このように構成することにより、回転カッター3の研削面3aを突起物115の周囲の塗装面114に接触させることなく、突起物115を所望の量だけ精度良く研削することが可能である。
【0054】
また、塗装面補修装置1は、
回転カッター3を略円柱形状とするとともにその周面を研削面3aとし、
ガイド5の当接端面51a(当接端面52a)は、回転カッター3の回転軸11の中心からの距離が回転軸11の回転方向の位相θとともに変化する曲面からなるものである。
このように構成することにより、ガイド5の当接端面51a・52aのどの部分を塗装面114に当接させるかを選択して、当接端面51a・52aと回転カッター3の研削面3aとの間隔G(θ)を容易に調整することが可能である。
【0055】
また、塗装面補修装置1のガイド5は、
回転カッター3を回転軸11の軸線方向に挟んで配置される一対の当接部材51・52を具備し、かつ、当接部材51・52は回転カッター3の回転軸11の軸線方向から見た外形形状が略同じである。
このように構成することにより、回転カッター3の研削面3aが突起物115に接触するときには当接部材51の当接端面51aおよび当接部材52の当接端面52aの二箇所が塗装面114に当接して支持するので、回転カッター3の研削面3aから塗装面114までの距離を容易かつ確実に保持することが可能であり、作業性に優れる。
【0056】
また、塗装面補修装置1のガイド5は、当接端面51a(当接端面52a)から研削面3aが突出しない範囲で、当接端面51a(当接端面52a)と研削面3aとの間隔を調整するものである。
このように構成することにより、突起物115の周囲の塗装面114を保護する(回転カッター3の研削面3aが突起物115の周囲の塗装面114に接触することを防止する)ことが可能である。
【0057】
また、塗装面補修装置1のガイド5は、回転カッター3を被覆するカバーを兼ねるものである。
このように構成することにより、作業者が回転中の回転カッター3に誤って触れたりすることを防止することが可能である。
【0058】
また、塗装面補修装置201は、
塗装面114の表面に形成された突起物115を研削することにより塗装面114を補修する塗装面補修装置において、
回転しつつ突起物115に接触することにより突起物115を研削する回転カッター3と、
塗装面114に当接する当接端面251a(当接端面252a)を有し、当接端面251a(当接端面252a)と、回転カッター3において突起物115に接触する面である研削面3aと、の間隔を調整可能なガイド205と、
を具備し、
回転カッター3を略円柱形状とするとともにその周面を研削面3aとし、
回転カッター3の回転軸11の軸線方向から見たガイド205の形状は、回転カッター3の回転軸11の中心からの距離がそれぞれ異なる複数の辺を有する多角形状であり、
ガイド205の当接端面251a・251b・・・251j(当接端面252a・252b・・・252j)は、前記複数の辺に対応する複数の平滑面からなるものである。
このように構成することにより、当接部材251(当接端面252)の当接端面251a・251b・・・251j(当接端面252a・252b・・・252j)のいずれを塗装面114に当接させるかを選択して、当接端面251a・251b・・・251j(当接端面252a・252b・・・252j)と回転カッター3の研削面3aとの間隔を容易に調整することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明に係る塗装面補修装置の第一実施例を示す断面模式図。
【図2】塗装面の模式図。
【図3】本発明に係る塗装面補修装置の第一実施例のカバーを示す図。
【図4】カバーの当接端面の形状の別実施例を示す図。
【図5】本発明に係る塗装面補修装置の第一実施例のカバーの別実施例を示す図。
【図6】本発明に係る塗装面補修装置の第二実施例を示す断面模式図。
【図7】本発明に係る塗装面補修装置の第二実施例のカバーを示す図。
【符号の説明】
【0060】
1 塗装面補修装置
3 回転カッター(回転研削体)
3a 研削面
5 ガイド
51a 当接端面
52a 当接端面
114 塗装面
115 突起物(ブツ)




 

 


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