米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> スポ−ツ;娯楽 -> 株式会社森創

発明の名称 パチンコ機のヒンジ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−20783(P2007−20783A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−205474(P2005−205474)
出願日 平成17年7月14日(2005.7.14)
代理人 【識別番号】100064344
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 英彦
発明者 今仁 將嗣 / 中村 進
要約 課題
本発明は、ヒンジピンとピン受け機構との連結状況を目視確認できるようにして、ヒンジ装置の信頼性の向上を図ることを目的にする。

解決手段
本発明に係るパチンコ機のヒンジ装置では、ピン受け機構25は、先端部分にヒンジピンが前方から嵌合できるように構成された凹部31を備え、凹部31の位置でヒンジピンを回転可能に支持するピン受け片29と、ピン受け片29に軸支されており、弾性力でピン受け片29の凹部31の入口を塞ぐ位置に保持されるピン押え部材34と、ピン押え部材34に設けられており、そのピン押え部材34によって入口が塞がれているピン受け片29の凹部31に対してヒンジピンが押し込まれる動作により、そのヒンジピンの押圧力が加わる押圧力受け面39kとを有しており、ヒンジピンの押圧力によりピン押え部材34が凹部31を開く方向に回転し、ヒンジピンが凹部31と嵌合すると、ピン押え部材34が弾性力により凹部31の入口を塞ぐ方向に回転する構成である。
特許請求の範囲
【請求項1】
扉状の前枠の上隅部に固定される構造で、その前枠の回転中心となるヒンジピンを有するピン側固定部材と、前記前枠を支持する外枠の上隅部に固定される構造で、前記ピン側固定部材のヒンジピンを回転可能に支持するピン受け機構とを備えるパチンコ機のヒンジ装置であって、
前記ピン受け機構は、
ほぼ水平な状態で前記外枠の前方に突出し、先端部分に前記ヒンジピンが前方から嵌合できるように構成された凹部を備え、前記凹部の位置で前記ヒンジピンを回転可能に支持するピン受け片と、
前記ピン受け片に水平回転可能な状態で軸支されており、弾性力で前記ピン受け片の凹部の入口を塞ぐ位置に保持されるピン押え部材と、
前記ピン押え部材に設けられており、そのピン押え部材によって入口が塞がれている前記ピン受け片の凹部に対して前記ヒンジピンが押し込まれる動作により、そのヒンジピンの押圧力が加わるように構成されている押圧力受け面とを有しており、
前記ヒンジピンの押圧力が前記ピン押え部材の押圧力受け面に加わると、その押圧力により前記ピン押え部材が前記弾性力に抗して前記ピン受け片の凹部の入口を開く方向に回転し、前記ヒンジピンが前記凹部と嵌合して前記押圧力受け面から外れた状態で、前記ピン押え部材が前記弾性力により前記凹部の入口を塞ぐ方向に回転することを特徴とするパチンコ機のヒンジ装置。
【請求項2】
請求項1に記載されたパチンコ機のヒンジ装置であって、
前記ピン受け片の凹部の入口が前記ピン押え部材によって塞がれた状態で、前記凹部の入口には、その凹部の内側を目視可能な隙間が形成されていることを特徴とするパチンコ機のヒンジ装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたパチンコ機のヒンジ装置であって、
前記ピン押え部材には、そのピン押え部材を弾性体の力に抗して凹部の入口を開く方向に回転させるためのレバー部が設けられており、
前記ピン押え部材が前記凹部の入口を塞ぐ位置にあるときに、前記レバー部は前枠と外枠の前面との間に挟まれるように構成されていることを特徴とするパチンコ機のヒンジ装置。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、扉状の前枠の上隅部に固定される構造で、その前枠の回転中心となるヒンジピンを有するピン側固定部材と、前記前枠を支持する外枠の上隅部に固定される構造で、前記ピン側固定部材のヒンジピンを回転可能に支持するピン受け機構とを備えるパチンコ機のヒンジ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機のヒンジ装置に関しては様々な提案がなされている。
例えば、特許文献1に記載のヒンジ装置は、図9に示すように、外枠10の上隅部にピン受け機構100を備えている。ピン受け機構100は、ほほ水平な状態で外枠10の前方に突出するピン受け片102を有している。ピン受け片102の先端下側部分には、ヒンジピン22(図10参照)が後方から嵌合できるように形成された凹部104が設けられている。凹部104は略U字形に形成されており、その凹部104の入口がピン押え部材105によって塞がれるようになっている。ピン押え部材105は、ヒンジピン22を凹部104の入口まで導き、前記ヒンジピン22が凹部104と嵌合した後、その凹部104の入口を塞ぐ部材である。即ち、ピン押え部材105は、ヒンジピン22をピン受け片102の凹部104の入口まで導くガイド面105eと、そのガイド面105eの先端部分で凹部104の入口を塞ぐ入口閉鎖部105vとを備えている。ピン押え部材105は、ピン受け片102の下側に水平回転可能な状態で連結されており、凹部104の入口を塞ぐ方向のバネ力を受けている(図9(B)、図10(A)参照)。
【0003】
前枠(図示省略)側のヒンジピン22と外枠10側のピン受け機構100とを連結させるには、先ず、図10(A)に示すように、ヒンジピン22をピン押え部材105のガイド面105eに沿って横移動させ、凹部104の入口まで導く。次に、図10(B)に示すように、ピン押え部材105の入口閉鎖部105vをヒンジピン22の外周面で押圧し、ピン押え部材105をバネ力に抗して回転させ、凹部104の入口を開く。次に、図10(C)に示すように、前枠を手前に引きながらヒンジピン22と凹部104とを嵌合させる。この状態で、ピン押え部材105がバネ力により凹部104の入口を塞ぐ方向に回転し、ヒンジピン22とピン受け機構100との連結が完了する。
【0004】
【特許文献1】特開平9−47555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記したヒンジ装置では、ピン受け片102の凹部104はヒンジピン22が後方から嵌合されるように形成されているため、前枠を手前に引きながらヒンジピン22と凹部104とを嵌合させなければならない。このため、作業中にヒンジピン22とピン受け片102の凹部104との嵌合の様子を目視確認することができない。これにより、例えば、ヒンジピン22が途中で引っ掛かった場合等、嵌合完了と誤認することがある。
また、ヒンジピン22と凹部104とが嵌合した後、ピン押え部材105の入口閉鎖部105vがバネ力で自動的に凹部104の入口を塞ぐ構造であるが、バネの故障等でピン押え部材105の動作不良が発生することがある。この場合も、目視確認ができないため、ピン押え部材105の動作不良を見過ごすことがある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、ヒンジピンとピン受け機構との連結状況を目視確認できるようにして、ヒンジ装置の信頼性の向上を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、扉状の前枠の上隅部に固定される構造で、その前枠の回転中心となるヒンジピンを有するピン側固定部材と、前記前枠を支持する外枠の上隅部に固定される構造で、前記ピン側固定部材のヒンジピンを回転可能に支持するピン受け機構とを備えるパチンコ機のヒンジ装置であって、前記ピン受け機構は、ほぼ水平な状態で前記外枠の前方に突出し、先端部分に前記ヒンジピンが前方から嵌合できるように構成された凹部を備え、前記凹部の位置で前記ヒンジピンを回転可能に支持するピン受け片と、前記ピン受け片に水平回転可能な状態で軸支されており、弾性力で前記ピン受け片の凹部の入口を塞ぐ位置に保持されるピン押え部材と、前記ピン押え部材に設けられており、そのピン押え部材によって入口が塞がれている前記ピン受け片の凹部に対して前記ヒンジピンが押し込まれる動作により、そのヒンジピンの押圧力が加わるように構成されている押圧力受け面とを有しており、前記ヒンジピンの押圧力が前記ピン押え部材の押圧力受け面に加わると、その押圧力により前記ピン押え部材が前記弾性力に抗して前記ピン受け片の凹部の入口を開く方向に回転し、前記ヒンジピンが前記凹部と嵌合して前記押圧力受け面から外れた状態で、前記ピン押え部材が前記弾性力により前記凹部の入口を塞ぐ方向に回転することを特徴とする。
【0007】
本発明によると、外枠のピン受け機構は、ほぼ水平な状態でその外枠の前方に突出したピン受け片を備えており、そのピン受け片の先端部分にヒンジピンが前方から嵌合できるように構成された凹部が設けられている。即ち、ピン受け片及びそのピン受け片の凹部はパチンコ機の前方から目視可能な位置に設けられている。
また、ピン受け片には、ピン押え部材が水平回転可能な状態で軸支されており、そのピン押え部材が弾性力でピン受け片の凹部の入口を塞ぐ位置に保持されている。さらに、ピン押え部材によって入口が塞がれているピン受け片の凹部に対してヒンジピンを押し込む動作により、押圧力受け面がヒンジピンの押圧力を受けて、ピン押え部材は弾性力に抗して前記凹部の入口を開く方向に回転する。そして、ヒンジピンが凹部と嵌合すると、そのヒンジピンが押圧力受け面から外れ、ピン押え部材が弾性力で前記凹部の入口を塞ぐようになる。これによって、ヒンジピンはその凹部の位置でピン受け片によって回転可能に支持される。
即ち、前枠のヒンジピンを外枠の前方からピン受け機構(ピン受け片)の凹部に押し込むことで、前枠のヒンジピンと外枠のピン受け機構との連結が自動的に行われる。このため、前枠のヒンジピンと外枠のピン受け機構との連結過程を目視確認することができ、ヒンジピンとピン受け機構との連結信頼性が向上する。
【0008】
請求項2の発明によると、ピン受け片の凹部の入口がピン押え部材によって塞がれた状態で、凹部の入口には、その凹部の内側を目視可能な隙間が形成されている。このため、前記隙間を介してヒンジピンがピン受け片の凹部と嵌合している様子を目視確認できるようになる。
【0009】
請求項3の発明によると、ピン押え部材には、そのピン押え部材を弾性体の力に抗して凹部の入口を開く方向に回転させるためのレバー部が設けられており、前記ピン押え部材が前記凹部の入口を塞ぐ位置にあるときに、前記レバー部は前枠と外枠の前面との間に挟まれるように構成されている。
即ち、前枠が閉じられている状態では、レバー部が前枠と外枠の前面との間に挟まれるため、レバー部を動かすことはできない。このため、ピン押え部材が凹部の入口を塞ぐ位置から動くことがなく、不正操作によりヒンジピンがピン受け片の凹部から外されるような不具合が発生し難い。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、前枠のヒンジピンと外枠のピン受け機構との連結過程を目視確認することができるため、そのヒンジピンとピン受け機構との連結信頼性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[実施形態1]
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施形態1に係るパチンコ機のヒンジ装置の説明を行なう。ここで、図1〜図4は本実施形態に係るヒンジ装置のピン受け機構を異なる方向から見た斜視図であり、図5は前記ピン受け機構の分解斜視図である。図6は本実施形態に係るヒンジ装置を備えるパチンコ機の前枠、外枠の全体斜視図であり、図7、図8はヒンジ装置のヒンジピンとピン受け機構との連結手順を表す平面図である。
なお、図中の前後左右及び上下は、パチンコ機における前後左右及び上下を表している。
【0012】
<パチンコ機の概要について>
パチンコ機は、図6に示すように、略方形枠状に形成されて本体ケースとなる外枠10を備えている。外枠10は、鉄板製の左右の側板10s及び下板10dと、木板製の上板10uとにより構成されている。外枠10の前面右側(向かって左側)には、上下に設けられたヒンジ装置20,40を介して遊技盤等の支持枠12(以下、前枠12という)が扉状に開閉可能に取付けられている。前枠12は、図示されていない遊技盤や制御装置等、パチンコ機の主要部品が取付けられる枠であり、その前枠12の前面にヒンジ機構(図示省略)を介して片開き状にガラス枠(図示省略)が取付けられる。また、このガラス枠の下部側に、玉受け皿等を有する前板(図示省略)が片開き状に取付けられる。
【0013】
<上下のヒンジ装置20,40について>
図6に示すように、下側のヒンジ装置40は外枠10の支持プレート10p上に立設されたヒンジピン42と、前枠12の受けプレート12rに形成されたピン孔44とから構成されている。ヒンジ装置40のヒンジピン42とピン孔44との連結は、前枠12を持ち上げて降ろす際に、受けプレート12rのピン孔44に外枠10の支持プレート10pのヒンジピン42を通すようにして行なう。
上側のヒンジ装置20は前枠12の上部プレート12u上に立設されたヒンジピン22と、外枠10の右上隅部に固定されたピン受け機構25とから構成されている。ヒンジ装置20のヒンジピン22とピン受け機構25との連結は、下側のヒンジ装置40の連結が完了した状態で、後記するように、ヒンジピン22を前方からピン受け機構25に押し込むことにより、自動的に行なわれる。
即ち、前枠12の上部プレート12uが本発明のピン側固定部材に相当する。
【0014】
<上側のヒンジ装置20のピン受け機構25について>
上側のヒンジ装置20を構成するピン受け機構25は、図1〜図5に示すように、外枠10の上隅部に固定される固定板26を備えている。固定板26は、鉄板のプレス成形品であり、上板部27と側板部28とにより略L字形に形成されている。上板部27は平板状で前後方向に幅広に形成されているのに対し、側板部28は前後方向に幅狭に形成されて、その中央部に長手方向に延びる溝部28m(図1参照)が形成されている。そして、固定板26の上板部27がネジ等により外枠10の上面に固定され、側板部28が同じくネジ等により外枠10の外側面に固定されている(図6参照)。
固定板26の上板部27は、外枠10の上面に面接触する接触部分27sと、外枠10から前方にほぼ水平状態で突出する突出部分27tとを備えている。上板部27の接触部分27sは正方形状に形成されており、その前後幅及び左右幅は外枠10の上面の前後幅とほぼ等しい寸法に設定されている。上板部27の突出部分27tは、前後に長い略長方形状に形成されており、その左右幅は接触部分27sの左右幅のほぼ半分程度の値に設定されている。
【0015】
上板部27の突出部分27tの左端には、図3、図4に示すように、その突出部分27tに対して直角下側に折り曲げられた縦板部27kが設けられており、その縦板部27kの下端に上板部27の突出部分27tと向かい合うように折り曲げられた板状のピン受け片29が設けられている。
ピン受け片29は、上板部27の突出部分27tとほぼ等しい形状に成形されている。
ピン受け片29の先端部分は、図2、図3に示すように、平面略V字形に切り欠かれており、そのV字切り欠きの中央奥部に相当する位置に凹部31が形成されている。凹部31は、ヒンジピン22が前方から嵌合できるように構成されており、図7(A)に示すように、半円部31cと、その半円部31cまでヒンジピン22を導く入口部31eとによって平面U字形に形成されている。そして、凹部31の入口部31eの幅寸法がヒンジピン22の外径寸法に、半円部31cの半径寸法がヒンジピン22の半径寸法にほぼ等しく設定されている。このため、ピン受け片29の凹部31における半円部31cの位置でヒンジピン22を回転可能に支持できるようになる。
また、ピン受け片29のV字切り欠きを構成する左右の壁面は、ヒンジピン22を凹部31の入口部31eまで導くためのガイド面32として働くようになる。
【0016】
上板部27の突出部分27tとピン受け片29との間には、そのピン受け片29の凹部31と嵌合したヒンジピン22の外れ防止を図るピン押え部材34が装着されている。
ピン押え部材34は、鉄板のプレス成形品であり、図5、図7等に示すように、ピン受け片29に沿って前方に延びる鉤部35と、外枠10に沿って左方向に延びるレバー部36とによって平面略逆L形に形成されている。ピン押え部材34のレバー部36には、ほぼ中央の前側位置に軸受部37が設けられている。そして、ピン押え部材34のレバー部36の軸受部37から鉤部35の先端までの範囲が、上板部27の突出部分27tとピン受け片29との間に収納されるように構成されている。即ち、ピン押え部材34のレバー部36の軸受部37から鉤部35の先端まで範囲の高さ寸法が、上板部27の突出部分27tとピン受け片29との間隔にほぼ等しくなるように設定されている。また、ピン押え部材34の軸受部37よりも外側(左側)に位置するレバー部36(把持部36h)は、図5等に示すように、下方向に張り出す平板状に形成されており、外枠10の前面と前枠12との間に挟まれるように構成されている。
【0017】
上板部27の突出部分27tとピン受け片29とには、図1、図2等に示すように、平面的に重なる所定位置にピン固定孔27p,29pが形成されており、それらのピン固定孔27p,29pにピン押え部材34の軸受部37に通された回動支持ピン38の上端部と下端部とがそれぞれ固定されている。これによって、ピン押え部材34は、ピン受け片29の上面に沿って回動支持ピン38の回りをほぼ水平に回転できるようになる。
【0018】
ピン押え部材34の鉤部35の先端には、図8(A)(B)等に示すように、ピン受け片29の凹部31と嵌合したヒンジピン22の外周面に掛けられる鉤爪39が形成されている。
鉤爪39は、鉤部35の横方向(左方向)に突出した略三角形状の爪であり、外側(先端側)に形成された傾斜面39kと、内側に形成されてヒンジピン22の外周面に掛けられる係合面39fとを備えている。鉤爪39の傾斜面39kはピン受け片29のガイド面32と等しい傾斜角度で形成されており、ヒンジピン22をピン受け片29の凹部31の入口部31eまで導く働きをする。
ピン押え部材34は、図7(A)、図8等に示すように、レバー部36(把持部36h)が外枠10の前面に当接するまで、回動支持ピン38の回りを左回転可動に構成されている。さらに、回動支持ピン38の回りには、ピン押え部材34を左回転させるように付勢されたコイルバネ38bが装着されている。このため、ピン押え部材34はコイルバネ38bのバネ力を受けて左回転限界位置に保持されている。
【0019】
ピン押え部材34が左回転限界位置にあるときには、図7(A)、図8等に示すように、鉤爪39がピン受け片29の凹部31の入口部31e側に最も張り出して、その凹部31の入口部31eを半分以上塞いでいる。このため、ヒンジピン22がピン受け片29の凹部31と嵌合した状態で、ピン押え部材34が左回転限界位置まで回転すると(図8参照)、ピン押え部材34の鉤爪39がヒンジピン22の外周面に掛けられ、ヒンジピン22はピン受け片29の凹部31内で回転可能に支持される。
また、図7(B)示すように、ピン押え部材34のレバー部36(把持部36h)を手前に引いて、ピン押え部材34をコイルバネ38bのバネ力に抗して右回転させれば、鉤爪39が凹部31から離れ、その凹部31の入口部31eが開かれるようになる。
さらに、ピン押え部材34が、図7(A)に示すように、左回転限界位置にあって鉤爪39がピン受け片29の凹部31の入口部31eを塞いでいるときに、ヒンジピン22をその凹部31に押し込む動作を行なうと、ヒンジピン22の外周面と鉤爪39の傾斜面39kとが相対摺動することで、その押し込み力がピン押え部材34をコイルバネ38bのバネ力に抗して右回転させ、凹部31の入口部31eが開かれるようになる。そして、ヒンジピン22がピン受け片29の凹部31と嵌合して、そのヒンジピン22がピン押え部材34の鉤爪39(傾斜面39k)から外れると、図8(A)に示すように、ピン押え部材34がコイルバネ38bのバネ力によって再び左回転限界位置まで回転するようになる。
即ち、鉤爪39の傾斜面39kが本発明の押圧力受け面に相当する。
【0020】
<上側のヒンジ装置20の連結動作について>
次に、本実施形態に係るパチンコ機のヒンジ装置20を使用して前枠12の上隅部に固定されたヒンジピン22と外枠10の上隅部に固定されたピン受け機構25との連結動作について説明する。
先ず、前枠12の下隅部のピン孔44と外枠10の下隅部のヒンジピン42とが連結された状態で、前枠12が開方向に回転させられる。このとき、外枠10のピン受け機構25では、図7(A)に示すように、ピン押え部材34がコイルバネ38bのバネ力で左回転限界位置、即ち、鉤爪39が凹部31の入口部31eを塞ぐ位置に保持されている。
次に、外枠10のピン受け機構25の凹部31に対して前枠12のヒンジピン22が前方から押し込まれる。これによって、ヒンジピン22はピン受け片29のガイド面32及びピン押え部材34の鉤爪39の傾斜面39kにガイドされて、ピン受け片29の凹部31の入口部31eまで導かれる。このとき、ヒンジピン22の外周面が鉤爪39の傾斜面39kを押圧して両者22,39kが相対摺動することで、ヒンジピン22の押圧力はピン押え部材34の右方向の回転力(コイルバネ38bのバネ力に抗する方向の回転力)に変換される。これによって、図7(B)に示すように、ピン押え部材34がコイルバネ38bのバネ力に抗して右回転し、ピン受け片29の凹部31の入口部31eが開かれる。
【0021】
そして、ヒンジピン22がピン受け片29の凹部31と嵌合して、そのヒンジピン22がピン押え部材34の鉤爪39(傾斜面39k)から外れると、図8(A)に示すように、ピン押え部材34がコイルバネ38bのバネ力によって再び左回転限界位置まで回転する。この状態で、ピン受け片29の凹部31の入口部31eがピン押え部材34の鉤爪39によって塞がれ、その鉤爪39がヒンジピン22の外周面に掛けられるようになる。さらに、ピン押え部材34のレバー部36(把持部36h)が外枠10の前面に当接するようになる。即ち、ヒンジピン22とピン受け機構25とが連結される。
なお、ピン受け片29の凹部31の入口部31eがピン押え部材34の鉤爪39によって塞がれた状態で、凹部31の入口部31eにはその凹部31の内側を目視可能な隙間S(図7(A)参照)が形成される。
ヒンジピン22とピン受け機構25とが連結されると、前枠12が閉じられ、図8(B)に示すように、ピン押え部材34のレバー部36(把持部36h)が外枠10の前面と前枠12との間に挟まれるようになる。この状態で、ヒンジ装置20の連結動作が完了する。
また、ヒンジ装置20の連結を解除する場合には、前枠12が開かれた状態で、ピン押え部材34のレバー部36(把持部36h)を手前側に引くようにする。このように、ピン押え部材34のレバー部36(把持部36h)が手前側に引かれることで、ピン押え部材34がコイルバネ38bのバネ力に抗して右回転し、ピン受け片29の凹部31の入口部31eが開かれる。これによって、ヒンジピン22をピン受け機構25から外すことができるようになる。
【0022】
<上側のヒンジ装置20の利点について>
本実施形態に係るヒンジ装置20によると、外枠10のピン受け機構25は、ほぼ水平な状態でその外枠10の前方に突出したピン受け片29を備えており、そのピン受け片29の先端部分にヒンジピン22が前方から嵌合できるように構成された凹部31が設けられている。即ち、ピン受け片29及びそのピン受け片29の凹部31はパチンコ機の前方から目視可能となる。
また、ピン受け片29には、ピン押え部材34が水平回転可能な状態で軸支されており、そのピン押え部材34が弾性力でピン受け片29の凹部31の入口部31eを塞ぐ位置に保持されている。さらに、ピン押え部材34によって入口部31eが塞がれているピン受け片29の凹部31に対してヒンジピン22を押し込む動作により、鉤爪39の傾斜面39kがヒンジピン22の押圧力を受けて、ピン押え部材34を弾性力に抗して凹部31の入口部31eを開く方向に回転させる。そして、ヒンジピン22が凹部31と嵌合すると、ピン押え部材34が弾性力で凹部31の入口部31eを塞ぎ、ヒンジピン22はその凹部31の位置でピン受け片29により回転可能に支持される。
即ち、前枠12のヒンジピン22を外枠10の前方からピン受け機構25(ピン受け片29)の凹部31に押し込むことで、自動的に前枠12のヒンジピン22と外枠10のピン受け機構25との連結が行われる。このため、前枠12のヒンジピン22と外枠10のピン受け機構25との連結過程を目視確認することができ、ヒンジピン22とピン受け機構25との連結信頼性が向上する。さらに、ヒンジピン22とピン受け機構25との連結作業もワンタッチで容易になる。
【0023】
また、ピン受け片29の凹部31の入口部31eがピン押え部材34の鉤爪39によって塞がれた状態で、凹部31の入口部31eには、その凹部31の内側を目視可能な隙間Sが形成されている。このため、前記隙間Sを介してヒンジピン22がピン受け片29の凹部31と嵌合している様子を目視確認できるようになる。
また、ピン押え部材34には、そのピン押え部材34を弾性体の力に抗して凹部31の入口部31eを開く方向に回転させるためのレバー部36(把持部36h)が設けられており、ピン押え部材34が凹部31の入口部31eを塞ぐ位置にあるときに、レバー部36(把持部36h)は前枠12と外枠10の前面との間に挟まれるように構成されている。このため、前枠12が閉じられている状態では、レバー部36が前枠12と外枠10の前面との間に挟まれるため、レバー部36を動かすことはできない。このため、ピン押え部材34が凹部31の入口部31eを塞ぐ位置から動くことがなく、不正操作でヒンジピン22がピン受け片29の凹部31から外されるような不具合が発生しない。
【0024】
また、ピン受け片29の先端部分は平面略V字形に切り欠かれてガイド面32が形成されており、ピン押え部材34の鉤爪39の先端にはガイド面32と等しい傾斜角度の傾斜面39kが形成されている。このため、ヒンジピン22を容易にピン受け片29の凹部31の入口部31eまで導けるようになる。
さらに、ヒンジ装置20のピン受け機構25を構成する固定板26及びピン押え部材34は鉄板をプレス成形することにより製作されるため、ピン受け機構25を廃棄する際に鉄くずとして再利用が可能である。
【0025】
<本実施形態に係るヒンジ装置20の変更例について>
なお、本実施形態に係るヒンジ装置20では、ピン受け片29の凹部31の入口部31eがピン押え部材34の鉤爪39によって塞がれた状態で、その凹部31の入口部31eに隙間Sが形成される例を示したが、前記隙間Sが生じないように鉤爪39により凹部31の入口部31eを塞ぐようにしても良い。
また、本実施形態では、側板10sが鋼板製、上板10uが木板製の外枠10に装着されるピン受け機構25を例示したが、上板10u及び側板10sが共に木板製の外枠10に本実施形態に係るピン受け機構25を使用することも可能である。この場合、ピン受け機構25の固定板27を構成する側板部28の前後幅寸法を上板部27の前後幅寸法と等しい値にするのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態1に係るヒンジ装置のピン受け機構を表す斜視図である。
【図2】前記ヒンジ装置のピン受け機構を表す斜視図である。
【図3】前記ヒンジ装置のピン受け機構を表す斜視図である。
【図4】前記ヒンジ装置のピン受け機構を表す斜視図である。
【図5】前記ヒンジ装置のピン受け機構の分解斜視図である。
【図6】本発明の実施形態1に係るヒンジ装置を備えるパチンコ機の前枠、外枠の全体斜視図である。
【図7】前記ヒンジ装置のヒンジピンとヒンジ受け機構との連結手順を表す平面図(A図,B図)である。
【図8】前記ヒンジ装置のヒンジピンとヒンジ受け機構との連結手順を表す平面図(A図,B図)である。
【図9】従来のヒンジ装置の全体斜視図(A図)、及びA図の要部拡大図(B図)である。
【図10】従来のヒンジ装置の連結動作を表す平面図(A図,B図,C図)である。
【符号の説明】
【0027】
10 外枠
12 前枠
12u 上部プレート(ピン側固定部材)
22 ヒンジピン
25 ピン受け機構
29 ピン受け片
31 凹部
31e 入口部
34 ピン押え部材
36 レバー部
36h 把持部
39 鉤爪
39k 傾斜面(押圧力受け面)





 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013