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発明の名称 ゴルフボール
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−190384(P2007−190384A)
公開日 平成19年8月2日(2007.8.2)
出願番号 特願2007−5495(P2007−5495)
出願日 平成19年1月15日(2007.1.15)
代理人 【識別番号】100079304
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 隆司
発明者 佐藤 克典 / 笠嶋 厚紀
要約 課題

解決手段
本発明のゴルフボールは、球面上に平面視円形ディンプルと平面視非円形ディンプルとを多数具備してなるゴルフボールにおいて、上記非円形ディンプルの上縁位置における輪郭長さが20mm以上有し、全ディンプルに占める上記非円形ディンプルの比率が10%以下であることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
球面上に平面視円形ディンプルと平面視非円形ディンプルとを多数具備してなるゴルフボールにおいて、上記非円形ディンプルの上縁位置における輪郭長さが20mm以上有し、全ディンプルに占める上記非円形ディンプルの比率が10%以下であることを特徴とするゴルフボール。
【請求項2】
上記非円形ディンプルの上縁位置における輪郭が、曲線による複数形状の組合せによって形成された請求項1記載のゴルフボール。
【請求項3】
上記非円形ディンプルの上縁位置における輪郭が、曲線と直線との組合せによって形成された請求項1記載のゴルフボール。
【請求項4】
上記円形及び非円形ディンプルの総数が250〜550個である請求項1〜3のいずれか1項記載のゴルフボール。
【請求項5】
上記非円形ディンプルの底部がボールの径方向外側に向かって突出した円弧状に形成された請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール。
【請求項6】
上記非円形ディンプルの窪み体積の総和が、球面上にディンプルを具備しないと仮定したときのゴルフボール体積の0.5%以下である請求項1〜5のいずれか記載のゴルフボール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボール表面に多数のディンプルを備えたゴルフボールに関し、更に詳述すると、飛び性能に優れると共に、ユニークな外観を併せ持つゴルフボールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゴルフボール球面上に配置されるディンプルは、主に加工技術の制約から、平面視円形状が主流であるが、最近では、デザインの斬新さを狙って円形状以外の形状、即ち、長円形,楕円形又はデュードロップ形状等の非円形ディンプルを用いることが多くなってきた。
【0003】
しかしながら、これらの非円形ディンプルについては、形状の一定部分に円弧形状が含まれる比較的単純な輪郭を有するものが殆どであった。非円形ディンプルとしてはこれら以外にも三角形,六角形等の多角形ディンプルも知られている。従来の加工技術では、輪郭線の長い複雑な形状を有する非円形のディンプルを正確に形成することが困難であったことに由来し、飛び性能の向上と美的外観の向上とを両立させることができず、デザインの自由度の低さ故に、ゴルフボールの美的外観を向上させることが困難であった。
【0004】
【特許文献1】特開2001−321460号公報
【特許文献2】特開2003−290390号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、新規な形状の非円形ディンプルと円形ディンプルとを上手に組合せて配置することにより、ゴルフボールに要求される飛び性能向上と、美的な面で外観向上を両立させたゴルフボールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、ゴルフボールの球面上に多数のディンプルを有するゴルフボールにおいて、平面視円形ディンプルと平面視非円形ディンプルとを組合せ、その非円形ディンプルの占める割合及び非円形の上縁位置における輪郭長さに着目し、具体的には、非円形ディンプルの上縁位置における輪郭長さを20mm以上有すると共に、全ディンプルに占める上記非円形ディンプルの比率を10%以下に調整することにより、そのボール表面の美的外観が意外にも斬新かつユニークなものであり、飛び性能にも優れたものであることを知見し、本発明を完成するに至ったものである。
【0007】
従って、本発明は、下記のゴルフボールを提供する。
〔1〕球面上に平面視円形ディンプルと平面視非円形ディンプルとを多数具備してなるゴルフボールにおいて、上記非円形ディンプルの上縁位置における輪郭長さが20mm以上有し、全ディンプルに占める上記非円形ディンプルの比率が10%以下であることを特徴とするゴルフボール。
〔2〕上記非円形ディンプルの上縁位置における輪郭が、曲線による複数形状の組合せによって形成された〔1〕記載のゴルフボール。
〔3〕上記非円形ディンプルの上縁位置における輪郭が、曲線と直線との組合せによって形成された〔1〕記載のゴルフボール。
〔4〕上記円形及び非円形ディンプルの総数が250〜550個である〔1〕〜〔3〕のいずれか1項記載のゴルフボール。
〔5〕上記非円形ディンプルの底部がボールの径方向外側に向かって突出した円弧状に形成された〔1〕〜〔4〕のいずれか1項記載のゴルフボール。
〔6〕上記非円形ディンプルの窪み体積の総和が、球面上にディンプルを具備しないと仮定したときのゴルフボール体積の0.5%以下である〔1〕〜〔5〕のいずれか1項記載のゴルフボール。
【発明の効果】
【0008】
本発明のゴルフボールによれば、ボール表面の美的外観が斬新かつユニークなものであり、かつ飛び性能に優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を、図面に基づき更に詳しく説明する。
図1は、本発明において第1実施例を示すゴルフボールの平面図であり、図2は、同ボールに使用されたディンプルの部分拡大図であり、図3は、図1におけるA−A断面図である。また、図4は、本発明における非円形ディンプルの部分拡大斜視図である。
【0010】
本発明は、球面上に平面視(ボールの真上から見たとき)円形ディンプル21と非円形ディンプル22とを備えたゴルフボール1であり、上記非円形ディンプル22の上縁位置220における輪郭長さが20mm以上有し、全ディンプル(個数)に占める上記非円形ディンプル22の比率が10%以下であることを特徴とするものである。なお、以下に記述する円形ディンプル21及び非円形ディンプル22とは、ボールの真上から見たときの所謂平面視の形状を意味するものである。
【0011】
上記非円形ディンプル22の上縁位置220における輪郭は、曲線による複数形状の組合せ、または、曲線と直線との組合せによって形成することができる。
【0012】
図1に示した第1実施例は、球面12面体に準拠してディンプル20を配置したので、球面12面体を構成するユニット五角形Pを一点鎖線によって示している。そして、このユニット五角形Pの中心位置に小径円形ディンプル23が配置され、この位置からユニット五角形Pの各頂点に向って比較的大径の円形ディンプル24が3個ずつ直線状に配置されており、更にユニット五角形P内の残余の5箇所の空所(スペース)にそれぞれ3個の円形ディンプルが、即ち、上記ユニット五角形Pの辺に沿って2個、更にその内側に1個配置されており、この配置によりほぼ三角形状を呈する。また、ユニット三角形の5つの辺のうち3つの辺上には、1個の小径の円形ディンプルを配置している。
【0013】
上記ユニット五角形Pの各頂点P1の位置は、上記に述べたのと同様に、円形ディンプル21が配置された他のユニット五角形Pの頂点P1が更に2個集合して共通の頂点を共有している。
【0014】
次に、図2を参照し、ユニット五角形Pの頂点に各々に近接して配置された円形ディンプル21の空所内には非円形ディンプル22が配置されており、この非円形ディンプル22は、ユニット五角形の頂点P1の位置から120°の角度で異なる3つの方向に放射状に延出している。そして、この実施例における非円形ディンプル22の形状面について説明すると、ユニット五角形の頂点P1に近接して位置するディンプル20の相互間の空所に沿って3つの方向に延びているため、円形ディンプル21の輪郭形状に多少類似した曲線によって形成されている。ただし、単一曲線ではなく、複数の形状の組合せによる。この非円形ディンプル22の中心部221は比較的広く、この位置が異なる3つの方向に向かって幅狭となり、この位置から膨出した先端部222がディンプル22の終端となっている。この非円形ディンプル22は、その上縁位置220における輪郭長さが通常20mm以上であり、好ましくは25mm以上、上限値としては特に制限はないが、望ましい値は約40mm以下である。この輪郭長さは、円形ディンプル21の上縁位置における輪郭最大長さが通常16mm前後であるから、通常のディンプルの輪郭長さよりもかなり長いものである。図1,2に示した例において、非円形ディンプル22は五角形ユニトPにおいて交差する3個の辺によって実質的に3等分されているので、各ユニット五角形P内に1/3の部分がそれぞれ含まれることになる。
【0015】
図3に示したA−A断面図について説明すると、2点鎖線によって示される円弧Coは、ゴルフボール1の中心(特に図示せず)から最も遠い陸部10の各頂点を周方向に連ねた仮想円弧mであって、その中心はゴルフボールの中心と一致する。一方、非円形ディンプル22の底部225は、この実施例において仮想線Coと実質上平行に延出し、従って、ボールの径方向外側に向かって突出した形状を呈し、図3においては、その延長線CDを1点鎖線によって示している。従って、非円形ディンプル22の底部形状を示す円弧CDの中心は円弧Coの中心と一致する。この底部225の形状は図4に示す部分斜視図によって明確に現される。これに対し、円形ディンプルの底部形状は、図3に示されるように非円形ディンプルとは逆向きに湾曲した形状を呈している。
【0016】
非円形ディンプル22の球面仮想線Coからの深さd1については、特に制約はないが、これと隣り合った円形ディンプル21の球面仮想線Coからの深さd2と同等または若干浅く形成することが好ましく、具体的には0.05〜0.5mmの範囲内に設定することができる。非円形ディンプル22のゴルフボール球面上への配置については、全体的にバランスよく配置することが望ましく、これ以外は特に制約はないが、球面20面体,球面12面体,球面8面体等の球面多面体に準じて適宜配置することができる。例えば、図1に示す第1実施例の場合、上述したように、球面12面体に準拠し、ユニット五角形Pの各頂点P1に実質上同一の非円形ディンプル22を配置することによって球面全体にディンプル20をそれぞれバランスよく配置している。
【0017】
図5は、本発明の第2実施例を示すゴルフボールの平面図であり、この実施例では、中央部から120°の角度で異なる3つの方向に向かって互いに平行に直線状に延出し、その各先端部を曲線によって結ぶことにより、所謂三叉状の配置模様を呈して非円形ディンプル22を形成したことを特徴とするものである。その他のディンプルの構成については上記の第1実施例と実質上同じである。
【0018】
図3を参照し、非円形ディンプル22の球面仮想線Coから下方部分の窪みの体積の総和については、球面上にディンプルを具備しないと仮定したときのゴルフボール体積に対して0.5%以下とすることが好ましく、より好ましくは0.01〜0.45%の範囲とすることである。
【0019】
円形ディンプルと非円形ディンプルとの総数については、特に制限はないが、好適には250〜550個であり、より好適には300〜450個である。また、非円形ディンプルは、ディンプル総数の10%以下であることが条件とされる。
【0020】
本発明のゴルフボールの構造については、ボール全体が合成ゴムなどの単一弾性材料によるワンピースボール、ゴム等の弾性コアとその外側を1種又は複数種の樹脂カバーで被覆したツーピースまたはスリーピースやそれ以上のマルチピース構造を適用することができ、更には、糸巻きボール構造に適用し得る。また、ゴルフボールの内部構造を構成するコアやカバーの材料については特に制限はなく、ポリブタジエン、ポリイソプレン等の合成ゴムやアイオノマー樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン樹脂など各種公知の熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーを主材として適宜選定し、各ボールの目的に応じて所望の厚さや硬度に調整することができる。なお、ボール全体の質量、直径については、ゴルフ規則に従って適宜設定することができ、通常は直径42.67mm以上、重量45.93g以下である。
【0021】
上記の円形及び非円形ディンプルの形成方法としては、各ディンプルの形状に相応した突部をボール成形金型のキャビティ壁部に多数設け、この金型を用いて射出成形することにより、カバー表面にディンプルを形成する方法が挙げられる。このような金型を作成する場合は、通常の手法と同様、3DCAD・CAMを使用し、反転用マスター型に、全表面形状を直接3次元で削りだす手法、或いは、成型用金型のキャビティ壁部を直接3次元で削りだす手法を用いることができる。
【実施例】
【0022】
以下、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に制限されるものではない。
【0023】
〔実施例1〜3,比較例1〕
以下に述べる実施例1〜3及び比較例1の間で飛行性の比較テストを行った。このテストにあたり、ボールの構造については特に図示していないが、下記に説明したように共通したボール構造を用いた。
【0024】
即ち、直径37.7mmを有する球状ソリッドコアをポリブタジエンゴムにより作成し、このコアに、厚さ1.5mmのアイオノマー樹脂製の内層及び厚さ1.0mmのポリウレタン樹脂製の外層カバーを順次射出成形によって被覆し、スリーピースソリッド構造からなり、直径42.7mmを有するゴルフボールを作成した。
【0025】
そして、これらの実施例及び比較例のディンプル配置については、実施例1(図1),実施例2(図5),比較例1(図6)の各図の配置例を使用した。
【0026】
次に、本実施例及び比較例におけるディンプルの詳細を下記表1に示した。
【0027】
【表1】


※非円形ディンプルの窪み体積の総和を球面上にディンプルを具備しないと仮定したときのゴルフボール体積で除して100倍してパーセント(%)表示した。
【0028】
上記実施例,比較例のゴルフボールについて、打撃ロボットにW#1クラブをつけてヘッドスピード45m/sにて各ボール打撃し、そのキャリーとトータルとを測定した。その結果を下記表2に示した。なお、W#1クラブについては、ブリヂストンスポーツ社製Tour Stage X500 ロフト10°を使用した。
【0029】
【表2】


【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1実施例のゴルフボールのディンプル配列を示した平面図である。
【図2】図1におけるディンプルの部分拡大図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1における非円形ディンプルの部分拡大斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例のゴルフボールのディンプル配列を示した平面図である。
【図6】従来技術(比較例)のゴルフボールのディンプル配列を示した平面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 ゴルフボール
20 ディンプル
21 円形ディンプル
22 非円形ディンプル
P ユニット五角形




 

 


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