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発明の名称 金属光沢を持つ表示部を有するゴルフボールの製造方法及びゴルフボール
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−175492(P2007−175492A)
公開日 平成19年7月12日(2007.7.12)
出願番号 特願2006−339847(P2006−339847)
出願日 平成18年12月18日(2006.12.18)
代理人 【識別番号】100079304
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 隆司
発明者 大平 隆志
要約 課題

解決手段
本発明は、ゴルフボールの表面に文字、図柄等の表示部を形成するに際し、ゴルフボール表面に熱可塑性樹脂による接着性表示部を形成し、この表示部を覆って金属薄膜を形成したフィルムの該金属薄膜を圧着又は熱圧着し、次いで上記フィルムを剥離することにより、上記表示部上にこの表示部と同形状に金属薄膜を接着、積層させて、金属光沢を持つ表示部を形成することを特徴とする表面に金属光沢を持つ表示部を有するゴルフボールの製造方法、及び上記製造方法によって得られ、ゴルフボールの表面に熱可塑性樹脂による接着性表示部が形成され、その上にこの表示部と同形状に金属薄膜が接着、積層された金属光沢を持つ表示部を有するゴルフボールを提供する。
特許請求の範囲
【請求項1】
ゴルフボールの表面に文字、図柄等の表示部を形成するに際し、ゴルフボール表面に熱可塑性樹脂による接着性表示部を形成し、この表示部を覆って金属薄膜を形成したフィルムの該金属薄膜を圧着又は熱圧着し、次いで上記フィルムを剥離することにより、上記表示部上にこの表示部と同形状に金属薄膜を接着、積層させて、金属光沢を持つ表示部を形成することを特徴とする表面に金属光沢を持つ表示部を有するゴルフボールの製造方法。
【請求項2】
接着性表示部が粘着性物質を含有する請求項1記載の製造方法。
【請求項3】
接着性表示部を熱転写印刷方法によってゴルフボール表面に形成するようにした請求項1又は2記載の製造方法。
【請求項4】
接着性表示部をパッド印刷方法によってゴルフボール表面に形成するようにした請求項1〜3のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項5】
金属薄膜を形成したフィルムが、プラスチックフィルム上に真空蒸着により金属薄膜を形成した金属蒸着フィルムである請求項1〜4のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項6】
金属蒸着フィルムが、真空蒸着による金属薄膜をプラスチックフィルム上に透明もしくは半透明の有色樹脂にて形成された着色層を介して形成したものである請求項5記載の製造方法。
【請求項7】
金属光沢を持つ表示部を覆ってゴルフボール表面に塗膜を形成するようにした請求項1〜6のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項8】
塗膜が2液硬化型ウレタン塗料による塗膜である請求項7記載の製造方法。
【請求項9】
請求項1記載の製造方法によって得られ、ゴルフボールの表面に熱可塑性樹脂による接着性表示部が形成され、その上にこの表示部と同形状に金属薄膜が接着、積層された金属光沢を持つ表示部を有するゴルフボール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面に金属光沢を持つ表示部を有するゴルフボールの製造方法に関する。また、本発明は、この製造方法によって得られたゴルフボールに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、ゴルフボールの表面には、文字や数字、商品名やロゴマーク等の図柄などの表示部が直接印刷法又は間接印刷法によりマーキングされている。これらのマーキングの中には、光輝性を与えることによりボールの外観に鮮明性、美的外観を与えるものがある。光輝性を与える手段としては、アルミニウム粉や銅粉等の金属粉を含有させたインキを予め作製し、該インキを用いてゴルフボールにメタリック調のマーキングを施す技術が提案されている。
【0003】
また、金属光沢を持つ美しい図柄を得るためのマーキング方法として、転写フィルムを用いた印刷法が挙げられている。例えば、特開平8−47551号公報には、プラスチックフィルム基材/離型層/表面保護層/金属薄膜層/熱可塑性樹脂層の層構成をなす転写用フィルムを製造した後、この転写用フィルムの熱可塑性樹脂層側をゴルフボール表面に接触させて加熱・加圧し、プラスチックフィルム基材/離型層を剥離させることにより、ゴルフボール上表面に、熱可塑性樹脂層/金属箔層/表面保護層を転写する製造方法が開示されている。しかし、この方法は、転写用フィルムの作製において、予めプラスチックフィルム基材上に離型層/表面保護層/水溶性樹脂層(金属薄膜を形成しない部分に形成)/金属薄膜層の層構成をなす中間体を作製し、これを水洗することによって水溶性樹脂層を除去し、所定の文字や図柄の金属薄膜層を得た後、その上に熱可塑性樹脂をコーティングし作製されるため、作業工程が煩雑になり、結果として、ワンマーク当たりのコストが高くなってしまうという問題があった。
【0004】
また、このような煩雑な作業工程からなる転写用フィルムを簡便に作製するために、特開2000−1692号公報には、プラスチック基材上に表面保護層とインキ層とを形成し、この上に金属薄膜層を全面的に圧着して引き剥がすことによりインキ層の上にのみ該インキの粘着性によって金属薄膜を残存させて金属薄膜層をなし、この上に接着層を形成する転写用フィルムの製造方法が開示されている。しかしこの方法は、インキ層の粘着の安定性や圧着の条件によって、プラスチック基材と表面保護層との接着力、或いは表面保護層とインキ層との接着力よりもインキ層と金属薄膜層との接着力の方が強くなることがあり、その場合、プラスチック基材と表面保護層或いは表面保護層とインキ層で剥離を生じ、所定の文字や図柄を配した転写用フィルムを効率的に得ることができなかった。
【特許文献1】特開2000−1692号公報
【特許文献2】特開平8−47551号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ゴルフボール表面に金属光沢を持つ表示部を簡単に効率よく形成することができる金属光沢表示部を有するゴルフボールの製造方法を提供することを目的とする。また、このような方法によって得られる金属光沢表示部を有するゴルフボールを提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するため、ゴルフボールの表面に文字、図柄等の表示部を形成するに際し、ゴルフボール表面に熱可塑性樹脂による接着性表示部を形成し、この表示部を覆って金属薄膜を形成したフィルムの該金属薄膜を圧着又は熱圧着し、次いで上記フィルムを剥離することにより、上記表示部上にこの表示部と同形状に金属薄膜を接着、積層させて、金属光沢を持つ表示部を形成することを特徴とする表面に金属光沢を持つ表示部を有するゴルフボールの製造方法を提供する。
【0007】
また、本発明は、上記製造方法によって得られ、ゴルフボールの表面に熱可塑性樹脂による接着性表示部が形成され、その上に表示部と同形状に金属薄膜が接着、積層された金属光沢を持つ表示部を有するゴルフボールを提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、製造が複雑で手間のかかる転写フィルムを用いることなく、金属光沢を有する表示部を簡単かつ確実にゴルフボール表面に形成させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明に係る表面に金属光沢を持つ表示部を有するゴルフボールの製造方法は、まず図1に示すように、ゴルフボールの表面1に熱可塑性樹脂による文字、図柄等の接着性表示部2を形成する。この接着性表示部2には、後述する金属薄膜22が圧着又は熱圧着されるもので、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)系、ポリウレタン系、エポキシ系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の公知の熱可塑性樹脂材料を単独又は2種以上を組み合わせて使用することができる。また、必要に応じ、上記接着性表示部2に粘着性を付与させるため、アクリル樹脂系、酢酸ビニル系、合成ゴム系などの粘着性物質を含有させることができる。
【0010】
なお、上記接着性表示部2の厚さは1〜10μm、特に2〜8μmが好ましい。このような接着性表示部2を形成するための材料としては、金属薄膜22が圧着又は熱圧着により接着可能なインキ材料を用いることができ、かかるインキ材料として市販品(例えば、セイコーアドバンス社製VICインク等)を用いることができる。
【0011】
ゴルフボールの表面1に接着性表示部2を形成する方法としては、熱転写印刷方法、パッド印刷方法が好ましく採用される。熱転写印刷方法においては、図2に示したように、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等のプラスチックフィルム上11にシルクスクリーン印刷法等の適宜な手段によって所望の文字、図柄等の表示層12を上記接着性表示部形成材料にて剥離可能に形成し、この表示層をゴルフボール表面に熱転写した後、プラスチックフィルム11をこの熱転写されてゴルフボール表面に形成された接着性表示部2から剥離する方法が採用される。パッド印刷方法を用いた場合、所望の文字、図柄等を印刷するための凹部を有する版を作製し、上記凹部に接着性表示部形成材料を充填してパッド印刷する方法が採用されるが、これらに限定されるものではなく、本発明においては、接着性表示部2を形成し得るいずれの方法を用いてもよい。
【0012】
なお、本発明においては、接着性表示部2のゴルフボール表面1に対する密着性を向上させる点から、接着性表示部2の形成前に予めゴルフボール表示部形成面に物理的或いは化学的な表面処理を施すことができる。表面処理として、具体的には、例えばプラズマ処理、コロナ放電処理、紫外線照射処理、塩素処理、プライマー塗布処理、有機溶剤による表面拭取り処理、シランカップリング剤塗布処理、ホーニング処理、物理的表面荒らし処理等を挙げることができる。
【0013】
本発明は、次に、このように形成した接着性表示部2を覆って金属薄膜22を形成したフィルムの該金属薄膜22を圧着又は熱圧着し、次いで、上記フィルムを剥離することにより、上記表示部2上にこの表示部2と同形状に金属薄膜22を接着、積層させて、ゴルフボール表面に金属光沢をもつ表示部を形成するものである。
【0014】
ここで、金属薄膜22を形成するフィルムとしては、図3に示したように、転写用基材21上に少なくとも上記接着性表示部2を被覆し得る大きさで金属薄膜22を厚さ0.03〜0.05μmに形成したものが使用できる。この場合、転写用基材21への金属薄膜22の形成方法については、真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタ法、気相成長法等公知の方法を挙げることができるが、設備規模やランニングコスト面から真空蒸着法が好ましい。また、ソース(気化源)として使用する金属の種類はアルミニウム、クロム、銅、コバルト、スチール、銀、金、ニッケルおよびこれらの金属の各種合金等を挙げることができるが、これらの中ではアルミニウムを用いることが好ましい。
【0015】
また、本発明で用いる転写用基材21は金属薄膜22形成に耐え得る融点や硬度を有するものが使用される。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ四フッ化エチレン、シリコーンゴム、クラフト紙、グラシン紙や、その他の材料からなる単層シート或いはラミネートシートを用いることができる。
【0016】
これらの中では、プラスチックフィルム上に真空蒸着により金属薄膜22を形成した金属蒸着フィルムが好ましい。この場合、図4に示したように、上記金属薄膜22の転写用基材21への形成を透明もしくは半透明の有色樹脂にて形成された着色層23を介して形成することができる。なお、着色層23は基材21に対し剥離可能に設けられ、厚さ1〜10μm、特に2〜8μmとすることが好ましい。
【0017】
上記金属薄膜22が形成されたフィルムを接着性表示部2に圧着又は熱圧着する方法は特に制限はなく、接着性表示部2に上記金属薄膜22が接着、積層されればよいが、90〜200℃、特に120〜170℃にて加圧の条件で熱圧着することが好ましい。なお、接着性表示部2に粘着性物質が含有されている場合は、常温もしくは比較的低温での圧着又は熱圧着という条件を採用することができる。
【0018】
このように、接着性表示部2に金属薄膜22を圧着又は熱圧着して接着、積層した後、フィルムをゴルフボール表面1から剥離、除去することにより、図5に示したようにゴルフボール上に接着性表示層12が形成され、その上にこれと同形状に金属薄膜22が接着、積層され、この金属薄膜22の金属色により金属光沢を持つ表示部30が形成されるものである。また、この場合、図4に示す着色層23を有するフィルムを用いた場合は図6に示したように、金属薄膜22上に着色層23が形成され、この着色層23により金属色が着色され、例えば金属薄膜22が銀色で着色層23が黄色の場合、金色の表示部30が得られる。
【0019】
本発明においては、以上のように金属光沢を有する表示部を形成後、ゴルフボール全面を覆って塗膜を形成することができる。この塗膜を形成する塗料としては、2液硬化型のウレタン塗料(アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオール等のポリオールとイソシアネートとの架橋反応によるもの)、水系エマルジョン塗料(ポリエステル系樹脂塗料、アクリル系樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料など)、紫外線硬化型のアクリルもしくはアクリルウレタン塗料等を挙げることができるが、特に2液硬化型のウレタン塗料が好ましい。ポリウレタン塗膜は柔軟で伸びがあるため、転写した金属薄膜を含む文字や図柄がボール打撃時などにひび割れ等によって破損することを効果的に防止し得る。
【0020】
なお、本発明に係るゴルフボールの構造、ボール材料、ボール製造方法などは特に限定されず、公知の材料を用いて通常の方法により成形することができ、ボール構造は、糸巻きゴルフボールでもよく、ワンピース、ツーピース又はカバーが二層以上のマルチピースソリッドゴルフボールでもよい。
【実施例】
【0021】
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0022】
〔実施例1〕
第1段階として、図2に示されるように、ベースフィルムとして厚さ33μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム11を用い、このフィルム11上に、セイコーアドバンス社製VICインク(710ブラック)にてシルクスクリーン印刷で「H」の文字12(接着性表示層)を印刷し、これを転写フィルムとした。
【0023】
次に、マークが転写されるゴルフボールとして、ポリブタジエンゴムを主成分とする架橋ゴム製のコアに、アイオノマー樹脂を主成分とするカバー材料を約2mm厚に被覆したツーピースゴルフボールを準備した。なお、ゴルフボール表面1にはプラズマ表面処理を施した。
【0024】
この表面処理を施したゴルフボール表面1に対し、上述の転写フィルムを用いて「H」文字(接着性表示層)を熱転写し、接着性表示部2を形成すると共に、ベースフィルム11を剥離、除去した。転写温度は140℃とし、シリコーンパッドで1秒間圧着した。
【0025】
次に、第2段階として、図3に示されるように、ベースフィルムとして厚さ33μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム11を用い、このフィルム11上に、アルミニウムをソースとして前述の「H」の文字を覆う大きさとなるように真空蒸着を行い、厚さ0.05μmのアルミニウム薄膜22を形成し、これを蒸着フィルムとした。更に、前述の「H」の文字に接着性表示部2を形成したゴルフボール上に、この蒸着フィルムを「H」の文字を覆うように重ね、蒸着フィルム背面からアルミニウム薄膜層22を熱圧着した後、蒸着フィルムをゴルフボールから剥離することにより、上記接着性表示層12にアルミニウム薄膜22が上記「H」の文字と同形状に接着、積層されて図5に示すようなゴルフボール表面に金属光沢を持つ表示部30が形成された。なお、アルミニウム薄膜層22を熱圧着するときの転写温度は140℃であり、シリコーンパッドで1秒間圧着した。
【0026】
最後に、ゴルフボール全体を2液硬化型ウレタン塗料で厚さ17μmに塗装した。
【0027】
〔実施例2〕
前述の第2段階で、図4に示されるように、ベースフィルムとして厚さ33μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム21を用い、このフィルム21上に、予めセイコーアドバンス社製透明イエローVICインク(208プロセスイエロー)を前述の「H」の文字を覆う大きさでシルクスクリーン印刷して着色層23を形成し、その上にアルミニウムをソースとして前述の透明イエローVICインクの印刷面を覆う大きさの真空蒸着を行い、厚さ0.05μmのアルミニウム薄膜層22を形成した。図4に示すような蒸着フィルムを用いた以外は全て実施例1と同様にして、図6に示す態様のゴルフボールを作製した。
【0028】
〔実施例3〕
前述の第1段階で、「H」文字印刷用の凹版を用意し、これを用い、セイコーアドバンス社製VICインク(710ブラック)にてパッド印刷で「H」の文字を印刷した以外は実施例1と同様にしてマーキングされたゴルフボールを作製した。
【0029】
〔比較例1〕
ベースフィルムとして厚さ33μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを用い、このフィルム上にセイコーアドバンス社製透明イエローVICインク(208プロセスイエロー)で「H」の文字をシルクスクリーン印刷し、これとは別のベースフィルムとして厚さ33μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを用意し、このフィルム上に、アルミニウムをソースとして前述の「H」の文字を覆う大きさの真空蒸着を行い、厚さ0.05μmのアルミニウム薄膜層を形成し、これを前述の透明イエローVICインクが印刷されたフィルムに重ねて熱圧着し、アルミニウム薄膜層を転写した。更にこのアルミニウム薄膜層の上に、セイコーアドバンス社製VICインク(710ブラック)によりシルクスクリーン印刷で「H」の文字を印刷してできたベースフィルム/透明イエローVICインク層/アルミニウム薄膜層/ブラックVICインク層の構成をなす転写フィルムを実施例1と同様のゴルフボール上に重ね、転写フィルム背面から、シリコーンパッドにて140℃、1秒間で熱圧着し、ゴルフボール表面にブラックVICインク層/アルミニウム薄膜層/透明イエローVICインク層を転写した。
【0030】
最後に、第3段階として、実施例1と同様にゴルフボール全体を2液硬化型ウレタン塗料で、厚さ17μmに塗装し、マーキングされたゴルフボールとした。
【0031】
〔評価〕
各例の方法においてマーキングされたボールに対して下記の評価を行った。
外観
屋外にて太陽光下でマーキング部分を目視にて確認した。
磨耗試験
容量5リットルの磁器製ボールミルにアルミナ製研削材(昭和電工製 ショーレルナゲット5S)を1.7リットル入れ、それにボールを一緒に入れて2時間回転させた。その後、ボールを取り出し、マーキング部の剥離、損傷を目視で評価した(ドライ磨耗試験)。また、アルミナ製研削材の他に、水1.7リットルを加え、同様に試験を行った(ウェット磨耗試験)。
打撃耐久性
各例によりマーキングされたゴルフボールをW#1を用いて45m/sのヘッドスピードで布製の的に向け、繰り返し200回打撃し、マーキング部の損傷の度合いを目視で評価した。
評価結果を表1に示す。
【0032】
【表1】


【0033】
上記表1の結果より、本発明の方法は簡便で効率的(高歩留まり)であり、外観に優れていると共に、磨耗試験、打撃耐久性試験においてもマーキング部の損傷がなく良好であることが認められる。
【0034】
これに対して、比較例のマーキング方法では、転写フィルム作製工程が煩雑であるのみならず、透明イエローVICインク層/プラスチックフィルム(基材)、もしくは、アルミニウム薄膜層/透明イエローVICインク層の各層間における十分な接着力が得られにくく、転写フィルム製造工程においてマーキング部の損傷が起こった。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】ゴルフボール表面に接着性表示部を形成した状態の一例を示す平面図である。
【図2】接着性表示部を形成するための熱転写フィルムの一例を示す断面図である。
【図3】金属薄膜を形成したフィルムの一例を示す断面図である。
【図4】金属薄膜を形成したフィルムの他の例を示す断面図である。
【図5】ゴルフボールに金属光沢を持つ表示層が形成された状態の一例を示す一部省略断面図である。
【図6】ゴルフボールに金属光沢を持つ表示層が形成された状態の他の例を示す一部省略断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 ゴルフボール表面
2 接着性表示部
11 ベースフィルム
12 接着性表示層
21 転写用基材
22 金属薄膜
30 表示部




 

 


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