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発明の名称 マルチピースソリッドゴルフボール
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−167257(P2007−167257A)
公開日 平成19年7月5日(2007.7.5)
出願番号 特願2005−367321(P2005−367321)
出願日 平成17年12月21日(2005.12.21)
代理人 【識別番号】100079304
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 隆司
発明者 渡辺 英郎 / 竹末 倫也 / 林 淳二
要約 課題
優れた反発性、打感、耐久性を両立し得るゴルフボールを提供する。

解決手段
基材ゴムを主材として形成されたコアと、該コアを被覆する中間層と、該中間層を被覆し、外表面に多数のディンプルが形成されたカバーとを備えたゴルフボールにおいて、カバーと中間層とのショアD硬度差、コアとボールとの初速度の差、(コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)/(コアのたわみ硬度)、中間層とカバーとの合計厚み(mm)、(ゴルフボールのたわみ硬度/コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)、及びコア表面とコア中心とのショアD硬度差をそれぞれ適正化したことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
特許請求の範囲
【請求項1】
基材ゴムを主材として形成されたコアと、該コアを被覆する中間層と、該中間層を被覆し、外表面に多数のディンプルが形成されたカバーとを備えたゴルフボールにおいて、以下の(1)〜(4)、(11)及び(12)の各条件、
(1):(カバーのショアD硬度)−(中間層のショアD硬度)>0、
(2´):(コアの初速度(m/s)−(ボールの初速度(m/s))≧0(ここで、初速度とは、USGAのドラム回転式の初速度計と同方式の初速測定器を用いて測定した初速度を意味する)、
(3):0.87≦[(コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)/(コアのたわみ硬度)]≦0.97(ここで、たわみ硬度とは、球状物体に対して初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量(mm)を意味する)、
(4):中間層の厚み(mm)とカバーの厚み(mm)との総厚みが3.0mm以下、
(11):(ゴルフボールのたわみ硬度/コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)≦0.98、
(12):(コア表面のショアD硬度)−(コア中心のショアD硬度)≧15
を満たすことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
【請求項2】
コアの基材ゴム100質量部に対して硫黄を0.05〜0.5質量部、有機硫黄化合物を0.05〜5質量部配合すると共に、硫黄と有機硫黄化合物との配合割合について、1≦(有機硫黄化合物の配合量/硫黄の配合量)≦30の数式を満たす請求項1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
【請求項3】
ボール表面に形成されるディンプル数が280〜360個であると共に、レイノルズ数70000,スピン量2000rpmにてボールを打出した時のボールの揚力係数CLが0.165以上であり、かつレイノルズ数180000,スピン量2520rpmにてボールを打出した時のボールのおける抗力係数CDが0.230以下である請求項1又は2記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
【請求項4】
更に、以下の(5)〜(9)の各条件、
(5):カバーの厚み(mm)が0.5mm以上2.0mm以下、
(6):カバーのショアD硬度が52以上62以下、
(7):中間層の厚み(mm)が0.5mm以上1.6mm以下、
(8):中間層のショアD硬度が40以上60以下、
(9):ゴルフボールの初速度が76.5m/s以上、
を満たす請求項1〜3のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
【請求項5】
更に、以下の(10)の条件、
(10):カバーのメルトフローレートが2g/10分以上、
を満たす請求項1〜4のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
【請求項6】
上記(11)の条件において、(ゴルフボールのたわみ硬度/コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度が0.85以上0.95以下である請求項1〜5のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
【請求項7】
上記中間層が(a−1)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と(a−2)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを(a−1)/(a−2)=100/0〜0/100(質量比)の割合で含む(A)アイオノマー樹脂と、(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーと、を(A)/(B)=100/0〜50/50(質量比)の割合で含む請求項1〜6のいずれか1項に記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
【請求項8】
上記中間層が、上記(A)アイオノマー樹脂と上記(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとを(A)/(B)=100/0〜50/50(質量比)の割合で含む樹脂成分100質量部に対し、(C)分子量が280〜1500の有機脂肪酸及び/又はその誘導体5〜80質量部と、(D)上記樹脂成分及び上記(C)成分中の未中和の酸基を中和可能な塩基性無機金属化合物0.1〜10質量部と、を配合してなる混合物により形成されることを特徴とする請求項7記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コアを二層以上のカバーで包囲したマルチピースソリッドゴルフボールであり、更に詳述すると、優れたフィーリング、反発性及び飛距離、コントロール性を有したマルチピースソリッドゴルフボールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ゴルフ人口の増大によってプレーヤーのゴルフボールに対する要望も多様かつ個性化してきており、かかる要望に応えるべくボール構造について様々な検討が試みられている。
【0003】
例えば、特開平9−313643号公報には、コアの硬度分布を適正化し、更に、コア、中間層、及びカバーを含めたボール全体の硬度分布をも適正化することにより、良好な飛び性能及び耐久性と良好な打感及びコントロール性とを同時に満足し得るゴルフボールが提案され、また、特開平10−305114号公報には、ソリッドコアと中間層とカバーとからなり、該カバーの表面に多数のディンプルを形成してなるゴルフボールにおいて、コアと中間層とカバーとの間の硬度バランスを最適化すると共に、ディンプル要素を適正化することにより、ヘッドスピードに拘わりなく打感、飛び性能が向上したゴルフボールが提案されている。その他の先行技術文献としては、特開2001−218873号公報,特開2001−218875号公報,特開2005−211656号公報及び特開2005−218858号公報に記載されたゴルフボールが挙げられる。
【0004】
しかしながら、これらゴルフボールにおいては、反発性の観点からは尚改善の余地があった。また、飛距離増大のほかに優れたフィーリングや耐久性、更には、良好なコントロール性をも付与し得る総合的に利点のゴルフボールが求められていた。
【0005】
【特許文献1】特開平9−313643号公報
【特許文献2】特開平10−305114号公報
【特許文献3】特開2001−218873号公報
【特許文献4】特開2001−218875号公報
【特許文献5】特開2005−211656号公報
【特許文献6】特開2005−218858号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、良好な反発性を付与すると共に、優れた打感、耐久性、更には、コントロール性を付与するゴルフボールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、基材ゴムを主材として形成されたコアと、該コアを被覆する中間層と、該中間層を被覆し、外表面に多数のディンプルが形成されたカバーとを備えたゴルフボールにおいて、中間層とカバーとの間のショアD硬度バランス、コアとボール全体との間の初速度バランス、コアとコアに中間層を被覆した球体との間のたわみ硬度バランスを最適化し、かつ、中間層とカバーとの合計厚み、ゴルフボールとコアに中間層を被覆した球体とのたわみ硬度のバランス、及びコア表面とコア中心とのショアD硬度差をそれぞれ適正化したことにより、良好な反発性、打感、耐久性、及び優れたコントロール性を両立し得るゴルフボールを実現し得ることを知見し、本発明をなすに至った。
【0008】
即ち、本発明は、下記のマルチピースソリッドゴルフボールを提供する。
請求項1:
基材ゴムを主材として形成されたコアと、該コアを被覆する中間層と、該中間層を被覆し、外表面に多数のディンプルが形成されたカバーとを備えたゴルフボールにおいて、以下の(1)〜(4)、(11)及び(12)の各条件、
(1):(カバーのショアD硬度)−(中間層のショアD硬度)>0、
(2´):(コアの初速度(m/s)−(ボールの初速度(m/s))≧0(ここで、初速度とは、USGAのドラム回転式の初速度計と同方式の初速測定器を用いて測定した初速度を意味する)、
(3):0.87≦[(コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)/(コアのたわみ硬度)]≦0.97(ここで、たわみ硬度とは、球状物体に対して初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量(mm)を意味する)、
(4):中間層の厚み(mm)とカバーの厚み(mm)との総厚みが3.0mm以下、
(11):(ゴルフボールのたわみ硬度/コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)≦0.98、
(12):(コア表面のショアD硬度)−(コア中心のショアD硬度)≧15
を満たすことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
請求項2:
コアの基材ゴム100質量部に対して硫黄を0.05〜0.5質量部、有機硫黄化合物を0.05〜5質量部配合すると共に、硫黄と有機硫黄化合物との配合割合について、1≦(有機硫黄化合物の配合量/硫黄の配合量)≦30の数式を満たす請求項1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
請求項3:
ボール表面に形成されるディンプル数が280〜360個であると共に、レイノルズ数70000,スピン量2000rpmにてボールを打出した時のボールの揚力係数CLが0.165以上であり、かつレイノルズ数180000,スピン量2520rpmにてボールを打出した時のボールのおける抗力係数CDが0.230以下である請求項1又は2記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
請求項4:
更に、以下の(5)〜(9)の各条件、
(5):カバーの厚み(mm)が0.5mm以上2.0mm以下、
(6):カバーのショアD硬度が52以上62以下、
(7):中間層の厚み(mm)が0.5mm以上1.6mm以下、
(8):中間層のショアD硬度が40以上60以下、
(9):ゴルフボールの初速度が76.5m/s以上、
を満たす請求項1〜3のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
請求項5:
更に、以下の(10)の条件、
(10):カバーのメルトフローレートが2g/10分以上、
を満たす請求項1〜4のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
請求項6:
上記(11)の条件において、(ゴルフボールのたわみ硬度/コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度が0.85以上0.95以下である請求項1〜5のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
請求項7:
上記中間層が(a−1)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と(a−2)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを(a−1)/(a−2)=100/0〜0/100(質量比)の割合で含む(A)アイオノマー樹脂と、(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーと、を(A)/(B)=100/0〜50/50(質量比)の割合で含む請求項1〜6のいずれか1項に記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
請求項8:
上記中間層が、上記(A)アイオノマー樹脂と上記(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとを(A)/(B)=100/0〜50/50(質量比)の割合で含む樹脂成分100質量部に対し、(C)分子量が280〜1500の有機脂肪酸及び/又はその誘導体5〜80質量部と、(D)上記樹脂成分及び上記(C)成分中の未中和の酸基を中和可能な塩基性無機金属化合物0.1〜10質量部と、を配合してなる混合物により形成されることを特徴とする請求項7記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
【発明の効果】
【0009】
本発明のマルチピースソリッドゴルフボールは、反発性に優れると共に、優れた打感、耐久性を付与し、更には、コントロール性も良好なものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明は、基材ゴムを主材として形成されたコアと、該コアを被覆する中間層と、該中間層を被覆し、外表面に多数のディンプルを有カバーとを備えたものであり、以下の(1)〜(4)、(11)及び(12)の各条件、
(1):(カバーのショアD硬度)−(中間層のショアD硬度)>0、
(2´):(コアの初速度(m/s)−(ボールの初速度(m/s))≧0(ここで、初速度とは、USGAのドラム回転式の初速度計と同方式の初速測定器を用いて測定した初速度を意味する)、
(3):0.87≦[(コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)/(コアのたわみ硬度)]≦0.97(ここで、たわみ硬度とは、球状物体に対して初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量(mm)を意味する)、
(4):中間層の厚み(mm)とカバーの厚み(mm)との総厚みが3.0mm以下、
(11):(ゴルフボールのたわみ硬度/コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)≦0.98、
(12):(コア表面のショアD硬度)−(コア中心のショアD硬度)≧15
を満たすことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボールである。
ここで、本発明においてたわみ硬度とは、コア,中間層を被覆した球体及びゴルフボール等の球状物体に対して初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275(130kgf)を負荷したときまでの変形量(mm)を意味する。
【0011】
本発明における上記中間層及び/又はカバーの材料としては、
(a−1)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、
(a−2)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを、
(a−1)/(a−2)=100/0〜0/100(質量比)の割合で含む(A)アイオノマー樹脂と、
(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとを、
(A)/(B)=100/0〜50/50(質量比)の割合で含むものであることが好ましく、更に、
上記(A)アイオノマー樹脂と上記(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとを(A)/(B)=100/0〜50/50(質量比)の割合で含む樹脂成分100質量部に対し、
(C)分子量が280〜1500の有機脂肪酸及び/又はその誘導体5〜80質量部と、
(D)上記樹脂成分及び上記(C)成分中の未中和の酸基を中和可能な塩基性無機金属化合物0.1〜10質量部と、
を配合してなる混合物であることがより好適である。
【0012】
上記(a−1)成分及び上記(a−2)成分におけるオレフィンとしては、炭素数が2以上、上限として8以下、特に6以下のオレフィンが好ましく用いられる。このようなオレフィンとしてより具体的には、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン等を挙げることができ、特にエチレンが好ましく用いられる。
【0013】
また、不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等を挙げることができ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ましく用いられる。
【0014】
上記(a−2)成分における不飽和カルボン酸エステルとしては、例えば上述した不飽和カルボン酸の低級アルキルエステルを挙げることができ、より具体的には、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル等が挙げられ、特にアクリル酸ブチル(n−アクリル酸ブチル、i−アクリル酸ブチル)が好ましく用いられる。
【0015】
上記(a−1)成分のオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び(a−2)成分のオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体(以下、これらを総称して「ランダム共重合体」と略記することがある)は、それぞれ上述したオレフィン、不飽和カルボン酸、及び必要に応じて不飽和カルボン酸エステルを公知の方法によりランダム共重合させて得ることができる。
【0016】
上記ランダム共重合体は、不飽和カルボン酸の含量(酸含量)が調整されたものであることが好ましい。この場合、(a−1)成分に含まれる不飽和カルボン酸の含量は、4質量%以上、好ましくは6質量%以上、より好ましくは8質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、上限として30質量%以下、好ましくは20質量%以下、より好ましくは18質量%以下、更に好ましくは15質量%以下である。また、(a−2)成分に含まれる不飽和カルボン酸の含量は、4質量%以上、好ましくは6質量%以上、より好ましくは8質量%以上、上限として15質量%以下、好ましくは12質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。上記(a−1)成分及び/又は(a−2)成分に含まれる不飽和カルボン酸の含量が少なすぎると反発性が低下する場合があり、多すぎると加工性が低下する場合がある。
【0017】
上記(a−1)成分のオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物及び(a−2)成分のオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物(以下、これらを総称して「ランダム共重合体の金属イオン中和物」と略記することがある)は、それぞれ上記ランダム共重合体中の酸基の一部又は全部を金属イオンで中和することにより得ることができる。
【0018】
上記ランダム共重合体中の酸基を中和する金属イオンとしては、例えば、Na+、K+、Li+、Zn++、Cu++、Mg++、Ca++、Co++、Ni++、Pb++等を挙げることができ、中でもNa+、Li+、Zn++、Mg++が好適であり、特に、反発性を改良する観点から、Na+を用いることが好適である。
【0019】
このような金属イオンを用いて上記ランダム共重合体の金属イオン中和物を得る方法としては、酸基を有する上記ランダム共重合体に対して、例えば上記金属イオンのギ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物、水酸化物及びアルコキシド等を添加して中和すればよい。なお、これら金属イオンによる上記酸基に対する中和度としては、本発明において特に限定されない。
【0020】
上記(a−1)成分、及び上記(a−2)成分としては市販品を用いることができ、例えば、上記(a−1)成分のランダム共重合体として、例えばニュクレル1560、同1214、同1035(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、ESCOR5200、同5100、同5000(いずれもEXXONMOBIL CHEMICAL社製)等を、上記(a−1)成分のランダム共重合体の金属イオン中和物として、例えばハイミラン1554、同1557、同1601、同1605、同1706、同AM7311(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、サーリン7930(米国デュポン社製)、アイオテック3110、同4200(EXXONMOBILCHEMICAL社製)等を、上記(a−2)成分のランダム共重合体として、例えばニュクレルAN4311、同AN4318(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、ESCOR ATX325、同ATX320、同ATX310(いずれもEXXONMOBIL CHEMICAL社製)等を、上記(a−2)成分のランダム共重合体の金属イオン中和物として、例えばハイミラン1855、同1856、同AM7316(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、サーリン6320、同8320、同9320、同8120(いずれも米国デュポン社製)、アイオテック7510、同7520(いずれもEXXONMOBIL CHEMICAL社製)等を、それぞれ挙げることができる。これらは各々の成分として1種を単独で、又は2種以上を併用してもよい。なお、上記ランダム共重合体の金属イオン中和物として好適なナトリウム中和型アイオノマー樹脂としては、ハイミラン1605、同1601、サーリン8120を挙げることができる。
【0021】
また、上記(a−2)成分が、上記(a−1)成分と上記(a−2)成分の総量に占める割合としては、0質量%以上、好ましくは50質量%以上、上限として100質量%以下である。
【0022】
上記(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーは、ゴルフボール打撃時のフィーリング、反発性をより一層向上させる観点から好適に配合される成分である。本発明においては、上記(A)アイオノマー樹脂と(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとを総称して「樹脂成分」と略記することがある。
【0023】
このような(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとしてより具体的には、例えばオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー等を挙げることができ、反発性を更に高める観点から、特にオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマーが好適に用いられる。
【0024】
このような(B)成分としては市販品を用いてもよく、オレフィン系エラストマーとしてダイナロン(JSR社製)、ポリエステル系エラストマーとしてハイトレル(東レ・デュポン社製)等を挙げることができる。これらは1種を単独で、又は2種以上を併用してもよい。
【0025】
上記(B)成分が上記樹脂成分中に占める割合としては、0質量%以上、好ましくは15質量%以上、上限として50質量%以下、好ましくは40質量%以下である。上記(B)成分が上記樹脂成分中に占める割合が50質量%を超えると、各々の成分の相溶性が低下し、ゴルフボールの耐久性が著しく低下する可能性がある。
【0026】
本発明における上記(C)成分は、分子量280以上1500以下の有機脂肪酸及び/又はその誘導体であり、上記樹脂成分と比較して分子量が極めて小さく、混合物の溶融粘度を適度に調整し、特に流動性の向上に寄与する成分であるため好適に配合される。
【0027】
上記(C)成分の有機脂肪酸の分子量としては、280以上、好ましくは300以上、より好ましくは330以上、更に好ましくは360以上、上限として1500以下、好ましくは1000以下、より好ましくは600以下、更に好ましくは500以下である。分子量が少なすぎると耐熱性に劣る場合があり、多すぎると流動性が改善できない場合がある。
【0028】
このような(C)成分の有機脂肪酸としては、例えば、アルキル基中に二重結合又は三重結合を含む不飽和有機脂肪酸や、アルキル基中の結合が単結合のみで構成される飽和有機脂肪酸を好適に用いることができる。
【0029】
上記有機脂肪酸の1分子中の炭素数としては18以上、好ましくは20以上、より好ましくは22以上、更に好ましくは24以上、上限として80以下、好ましくは60以下、より好ましくは40以下、更に好ましくは30以下である。炭素数が少なすぎると、耐熱性に劣る結果となる場合があるのみならず、酸基の含有量が相対的に多すぎて樹脂成分に含まれる酸基との相互作用が過剰となり、流動性の改善効果が小さくなってしまう場合がある。一方、炭素数が多すぎる場合には、分子量が大きくなるために、流動性改質の効果が顕著に表れない場合がある。
【0030】
本発明における(C)成分の有機脂肪酸としてより具体的には、例えば、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸、リグノセリン酸等が挙げられ、中でもステアリン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸、特にベヘニン酸が好適に用いられる。
【0031】
上記(C)成分の有機脂肪酸の誘導体としては、上述した有機脂肪酸の酸基に含まれるプロトンを金属イオンにより置換した金属せっけんを例示できる。この場合、金属イオンとしては、例えば、Na+、Li+、Ca++、Mg++、Zn++、Mn++、Al+++、Ni++、Fe++、Fe+++、Cu++、Sn++、Pb++、Co++等を用いることができ、特にCa++、Mg++、Zn++が好ましい。
【0032】
(C)成分の有機脂肪酸の誘導体としてより具体的には、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウム、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム、12−ヒドロキシステアリン酸亜鉛、アラキジン酸マグネシウム、アラキジン酸カルシウム、アラキジン酸亜鉛、ベヘニン酸マグネシウム、ベヘニン酸カルシウム、ベヘニン酸亜鉛、リグノセリン酸マグネシウム、リグノセリン酸カルシウム、リグノセリン酸亜鉛等を挙げることができ、中でもステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、アラキジン酸マグネシウム、アラキジン酸カルシウム、アラキジン酸亜鉛、ベヘニン酸マグネシウム、ベヘニン酸カルシウム、ベヘニン酸亜鉛、リグノセリン酸マグネシウム、リグノセリン酸カルシウム、リグノセリン酸亜鉛を好適に使用することができる。これらは1種を単独で、又は2種以上を併用してもよい。
【0033】
また、この様な(C)成分の配合量としては、(A)と(B)とよりなる上記樹脂成分100質量部に対し、5質量部以上、好ましくは10質量部以上、より好ましくは15質量部以上、更に好ましくは18質量部以上、上限として80質量部以下、好ましくは40質量部以下、より好ましくは25質量部以下、更に好ましくは22質量部以下である。(C)成分の配合量が少なすぎると溶融粘度が低くなり過ぎて加工性が低下する場合があり、多すぎると耐久性が低下する場合がある。
【0034】
なお、発明においては上記(A)アイオノマー樹脂と上記(C)成分とを混合したものとして、公知の金属せっけん変性アイオノマー(USP5312857,USP5306760,WO98/46671公報等)を使用することも可能である。
【0035】
本発明における上記(D)成分は、上記樹脂成分及び上記(C)成分中の未中和の酸基を中和可能な塩基性無機金属化合物である。(D)成分が配合されず、例えば金属せっけん変性アイオノマー樹脂が単独で使用された場合には、加熱混合時に金属せっけんとアイオノマー樹脂に含まれる未中和の酸基との交換反応が生じて多量の脂肪酸が発生気化し、成形不良や塗膜密着性の低下、得られる成形体の反発性低下等の不具合が生じる場合がある。このような点に鑑み、本発明においては(D)成分が好適に配合される。
【0036】
上記(D)成分としては、樹脂成分との反応性が高く、反応副生成物に有機酸を含むことがないものであることが好適である。
【0037】
上記(D)成分中の金属イオンとしては、例えば、Li+、Na+、K+、Ca++、Mg++、Zn++、Al+++、Ni++、Fe++、Fe+++、Cu++、Mn++、Sn++、Pb++、Co++等を挙げることができ、これらは1種を単独で、又は2種以上併用しても良い。(D)成分としては、これら金属イオンを含む公知の塩基性無機充填剤を使用することができ、より具体的には、例えば酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、炭酸リチウム等を挙げることができる。特に水酸化物、または一酸化物であることが推奨され、ベース樹脂との反応性の高い水酸化カルシウム、酸化マグネシウムが好適に使用される。
【0038】
上記(D)成分の上記樹脂成分100質量部に対する配合量としては、0.1質量部以上、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上、更に好ましくは2質量部以上、上限として10質量部以下、好ましくは8質量部以下、より好ましくは6質量部以下、更に好ましくは5質量部以下である。(D)成分の配合量が少なすぎると熱安定性、反発性の向上が見られない場合があり、多すぎると過剰の塩基性無機金属化合物によりゴルフボール用材料の耐熱性が却って低下する場合がある。
【0039】
なお、上記(A)〜(D)成分を混合して得られる混合物の中和度としては、混合物中の酸基の総量を基準として50モル%以上、好ましくは60モル%以上、より好ましくは70モル%以上、更に好ましくは80モル%以上である。このような高中和化により、例えば金属せっけん変性アイオノマー樹脂を使用する場合であっても、加熱混合時に金属せっけんとアイオノマー樹脂に含まれる未中和の酸基との交換反応が生じにくく、熱的安定性、成形性、反発性を損なうおそれが低減される。
【0040】
本発明における上記中間層及び/又はカバーの材料には、上記(A)成分〜(D)成分の各成分に加え、更に顔料、分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を配合することができる。その配合量としても特に制限されるものではないが、上記(A)成分と上記(B)成分とよりなる上記樹脂成分100質量部に対し、0.1質量部以上、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上、上限として10質量部以下、好ましくは6質量部以下、より好ましくは4質量部以下である。
【0041】
なお、本発明における中間層及び/又はカバーの材料は、上述した各成分を加熱混合して得ることができ、例えば加熱温度150〜250℃条件下、混練型二軸押出機、バンバリー、ニーダー等のインターナルミキサーを用いて混練することにより得ることができる。
【0042】
本発明におけるコアは、基材ゴムを主材として常法に従って製造されるものである。例えば、シス−1,4−ポリブタジエン100質量部に対し、アクリル酸、メタクリル酸などのα,β−モノエチレン不飽和カルボン酸又はその金属イオン中和物、トリメチロールプロパンメタクリレートなどの官能性モノマーなどの架橋剤から選ばれる1種を単独で又は2種以上を混合したものを10質量部以上60質量部以下、酸化亜鉛、硫酸バリウムなどの充填剤を5質量部以上30質量部以下、ジクミルパーオキサイド等の過酸化物を0.5質量部以上5質量部以下、その他必要に応じて老化防止剤を0質量部以上1質量部以下配合し、このゴム組成物に対してプレス架橋した後、140℃以上170℃以下で10分以上40分以下で加熱圧縮して球状に形成する等の方法によりソリッドコアを成形し得る。
【0043】
上記コアの主材である基材ゴムに硫黄を含有させることが好ましい。この場合、硫黄としては粉末硫黄を挙げることができ、具体的には、商品名「Z硫黄」(鶴見化学工業社製)が例示される。
【0044】
硫黄の配合量については、コアの基材ゴム100質量部に対して0.05質量部以上、好ましくは0.07質量部以上、更に好ましくは0.09質量部以上とするものであり、上限値としては0.5質量部以下、好ましくは0.3質量部以下、更に好ましくは0.2質量部以下とするものである。硫黄の配合量が少なすぎるとコアの表面と中心との硬度差を一定以上に大きくすることできなくなる場合がある。また、硫黄の配合量が多すぎると、反発弾性が低くなり、飛距離が小さくなるおそれがある。
【0045】
また、ゴルフボールの反発性を向上させる点から、上記コアの主材である基材ゴムに有機硫黄化合物を含有させることが好ましい。有機硫黄化合物としては、ゴルフボールの反発性を向上させ得るものであれば特に制限されないが、例えばチオフェノール類、チオナフトール、ハロゲン化チオフェノール類又はそれらの金属塩等が挙げられる。より具体的には、ペンタクロロチオフェノール、ペンタフルオロチオフェノール、ペンタブロモチオフェノール、パラクロロチオフェノール、ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩、ペンタフルオロチオフェノールの亜鉛塩、ペンタブロモチオフェノールの亜鉛塩、パラクロロチオフェノールの亜鉛塩、硫黄数が2〜4のジフェニルポリスルフィド、ジベンジルポリスルフィド、ジベンゾイルポリスルフィド、ジベンゾチアゾイルポリスルフィド、ジチオベンゾイルポリスルフィド等が挙げられ、特に、ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩、ジフェニルジスルフィドが好適に用いられる。
【0046】
このような有機硫黄化合物の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対し、好ましくは0.05質量部以上、更に好ましくは0.1質量部以上、最も好ましくは0.2質量部以上である。配合量が少なすぎると、反発性の改善効果が期待できない。また、上限値としては、好ましくは5質量部以下、更に好ましくは4質量部以下、最も好ましくは2質量部以下である。配合量が多すぎると、コアが軟らかくなりすぎてしまい、打感が悪くなったり、繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪くなることがある。
【0047】
ここで、上述した硫黄と有機硫黄化合物との配合割合については、下記式を満たすことが望ましい。
1≦(有機硫黄化合物の配合量/硫黄の配合量)≦30
【0048】
上記の(有機硫黄化合物の配合量/硫黄の配合量)の値は、更に好ましくは3以上、最も好ましくは5以上とし、上限値として、更に好ましくは25以下、最も好ましくは20以下に調整することができる。この値が小さすぎると、反発性が低くなり飛距離が出なくなることがある。逆に、この値が大きすぎると、ボール硬度が軟らかくなり過ぎたり、コアの表面と中心との硬度差が十分でなくなり、スピンが増えてしまい、飛距離が出なくなることがある。
【0049】
このようなコアのたわみ硬度としては2.5mm以上、好ましくは3.0mm以上、より好ましくは3.3mm以上、上限として5.5mm以下、好ましくは4.5mm以下、より好ましくは4.0mm以下である。たわみ硬度が2.5mm未満であると、ゴルフボールのスピンが増えすぎて飛ばなくなったり、打感が硬くなったりする場合があり、一方、5.5mmを超えると、反発性が低くなって飛ばなくなったり、打感が軟らかくなりすぎたり、繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪くなる場合がある。
【0050】
コアの直径としては、通常36.8mm以上であり、好ましくは37.2mm以上、さらに好ましくは37.6mm以上である。また、コアの直径の上限値としては、通常41.8mm以下、好ましくは40.8mm以下、さらに好ましくは38.8mm以下である。
【0051】
また、コアの比重としては1.05g/cm3以上、好ましくは1.15g/cm3以上、上限として1.35g/cm3以下、好ましくは1.25g/cm3以下である。
【0052】
更に、コア表面硬度としてはショアD硬度として45以上、好ましくは50以上、より好ましくは53以上、上限として65以下、好ましくは62以下、より好ましくは60以下である。コア表面のショアD硬度が65を超えると、ゴルフボールのスピンが増えすぎて飛ばなくなったり、打感が硬くなったりする場合があり、一方、コア表面のショアD硬度が45を下回ると、反発性が低くなって飛ばなくなったり、打感が軟らかくなりすぎたり、繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪くなる場合がある。
【0053】
一方、コア中心硬度としてはショアD硬度として30以上、好ましくは33以上、より好ましくは35以上、上限として50以下、好ましくは45以下、より好ましくは40以下である。ショアD硬度が50を超えると、ゴルフボールのスピンが増えすぎて飛ばなくなったり、打感が硬くなったりする場合があり、一方、ショアD硬度が30を下回ると、反発性が低くなって飛ばなくなったり、打感が軟らかくなりすぎたり、繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪くなる場合がある。
【0054】
なお、中間層はコア表面よりも軟らかいことが望ましい。中間層がコア表面よりも硬いとフィーリング悪くなる場合がある。
【0055】
本発明においては、コアと、該コアを被覆する中間層と、該中間層を被覆するカバーとを備えたゴルフボールを上述した各素材を用いて形成するものであるが、本発明のゴルフボールは中間層とカバーとの間のショアD硬度バランス(上記(1)の条件)、コアとボールとの間の初速度バランス(上記(2´)の条件)、コアとコアが中間層に被覆された球体との間のたわみ硬度バランス(上記(3)の条件)を最適化し、かつ、中間層の厚みとカバーの厚みとの総厚みを適正化(上記(4)の条件)し、更には、ボールとコアに中間層を被覆した球体との間のたわみ硬度バランス(上記(11)の条件))、コア表面とコア中心との間のショアD硬度バランス(上記(12)の条件))をそれぞれ適正化することにより、優れた打感、耐久性、反発性及び飛距離、コントロール性に優れたゴルフボールを提供しようとするものである。
【0056】
また、より優れたゴルフボールを提供する観点からは、以下の(5)〜(11)の条件を好適に採用し得る。
(5):カバーの厚み(mm)が0.5mm以上2.0mm以下、
(6):カバーのショアD硬度が52以上62以下、
(7):中間層の厚み(mm)が0.5mm以上1.6mm以下、
(8):中間層のショアD硬度が40以上60以下、
(9):ゴルフボールの初速度が76.5m/s以上、
(10):カバーのMFRが2g/分以上、
(11):0.85≦(ゴルフボールのたわみ硬度/コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)≦0.95、
【0057】
[(1)の条件について]
本発明のゴルフボールにおいて、(カバーのショアD硬度)−(中間層のショアD硬度)の値としては0より大きい値、好ましくは3以上、より好ましくは5以上、上限として30以下、好ましくは20以下、より好ましくは15以下である。差が0以下であるとスピンが掛かりすぎて飛距離が低下し、差が30を超えると、反発が低くなって飛距離が低下する。
【0058】
[(2´)の条件について]
本発明のゴルフボールにおいて、(コアの初速度(m/s))−(ボールの初速度(m/s))の値としては0以上、好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.4以上である。差が0未満であると、良好な反発性、コントロール性及びフィーリング性を両立するボールが作れなくなることがある。この(2´)の条件を満たす手段としては、中間層として高反発材料が必要である。中間層を硬くし、コアを軟らかくかつ低反発の方向にもっていくと、(2´)の条件を満たす方向にいくが、クレームの他の要件も同時に満足しないと本発明の効果が達成できない。
【0059】
なお、「初速度(m/s)」についてはR&Aの承認する装置であるUSGAのドラム回転式の初速度計と同方式の初速測定器を用いて測定した。ボールを23±1℃環境下で3時間以上温調した後、室温23±2℃の部屋でテストした。250ポンド(113.4kg)のヘッド(ストライキングマス)を用いて打撃速度143.8ft/s(43.83m/s)にてボールを打撃し、1ダースのボールを各々4回打撃して6.28ft(1.91m)の間を通過する時間を測定して初速度(m/s)を算出した。約15分間でこのサイクルを行なった。
【0060】
[(3)の条件について]
本発明のゴルフボールにおいて、(コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)/(コアのたわみ硬度)の値としては0.87以上、好ましくは0.88以上、より好ましくは0.90以上、上限として0.97以下、好ましくは0.96以下、より好ましくは0.95以下である。比が0.87未満であるとパターでの打感が硬くなったり、W#1打撃でのスピンが増えて飛距離が出なくなる。比が0.97を超えるとW#1打撃の際にスピンが増えて飛距離が出なくなったり、繰り返し打撃耐久性が悪くなる。
【0061】
なお、この(3)の条件を満たすようにゴルフボールを設計する具体的手段としては、中間層のショアD硬度を約40〜60の範囲とし、中間層の厚さ、コア硬度を適当な値に設定する方法を採用し得る。
【0062】
[(4)の条件について]
本発明のゴルフボールにおいて、中間層の厚み(mm)とカバーの厚み(mm)との総厚みとして、0.5mm以上、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは2.0mm以上、上限として3.0mm以下、好ましくは2.8mm以下、より好ましくは2.6mm以下である。総厚みが0.5mm未満であると繰り返し打撃の際の割れ耐久性が悪くなり、総厚みが3.0mmを超えるとW#1打撃の際のスピンが増えて飛距離が出なくなる。
【0063】
[(5)の条件について]
本発明のゴルフボールにおいて、カバーの厚み(mm)としては0.5mm以上、好ましくは0.9mm以上、より好ましくは1.1mm以上、上限として2.0mm以下、好ましくは1.6mm以下、より好ましくは1.3mm以下である。カバーの厚みが0.5mm未満であると、繰返し打撃時の割れ耐久性が悪くなる場合があり、一方、2.0mmを超えると、アプローチやパター打撃時の打感が悪くなる場合がある。
【0064】
[(6)の条件について]
本発明のゴルフボールにおいて、カバーのショアD硬度としては52以上、好ましくは55以上、より好ましくは57以上、上限として62以下、好ましくは61以下、より好ましくは60以下である。ショアD硬度が52未満であると、スピンが掛かりすぎたり反発が不足して飛距離が落ちてしまったり、耐擦過傷性が悪くなる場合がある。一方、ショアD硬度が62を超えると、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなったり、ショートゲーム、パターの打感が悪くなったり、アプローチでのコントロール性が不足することがある。
【0065】
[(7)の条件について]
本発明のゴルフボールにおいて、中間層の厚み(mm)としては0.5mm以上、好ましくは0.8mm以上、さらに好ましくは1.1mm以上、上限として1.6mm以下、好ましくは1.4mm以下、より好ましくは1.3mm以下である。中間層の厚みが0.5mm未満であると、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなったり、反発が低下して飛距離が出なくなったりする場合がある。一方、1.6mmを超えると、ドライバーでの打撃の際のスピンが増えすぎて飛距離が出なくなる場合がある。
【0066】
[(8)の条件について]
本発明のゴルフボールにおいて、中間層のショアD硬度としては40以上、好ましくは45以上、より好ましくは48以上、上限として60以下、好ましくは55以下、より好ましくは52以下である。なお、中間層のショアD硬度とは、中間層を形成する材料をシート状にした時のショアD硬度を意味する。ショアD硬度が40未満であると、スピンが掛かりすぎたり反発が不足したりして飛距離が落ちてしまう場合がある。一方、ショアD硬度が60を超えると、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなったり、ショートゲーム、パターの打感が悪くなったりする場合がある。
【0067】
[(9)の条件について]
本発明のゴルフボールにおいて、ゴルフボールの初速度としては76.5m/s以上、好ましくは76.8m/s以上、より好ましくは77.1m/s以上、上限として77.724m/s以下である。低すぎると飛距離が出なくなる。上限77.724m/sを超えるとR&A(USGA)の定める規格外となり公認球として登録できなくなる。
【0068】
[(10)の条件について]
本発明のゴルフボールにおいて、カバー材料のMFRとしては2.0g/10分以上、好ましくは2.2g/10分以上、さらに好ましくは2.6g/10分以上である。MFRが2.0g/10分未満であると成形が難しくなったり、成形して得られたボールの真球度が低下して飛びのばらつきが大きくなったりする場合がある。ここで、メルトフローレート(「MFR」と略記することがある)とはJIS−K6760に準拠し、試験温度190℃、試験荷重21.18N(2.16kgf)にて測定した値(g/10分)であり、本発明において同様である。
【0069】
[(11)の条件について]
本発明のゴルフボールにおいて、(ゴルフボールのたわみ硬度/コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)としては、0.98以下であり、好ましくは0.85以上、より好ましくは0.88以上であり、上限として、好ましくは0.95以下、より好ましくは0.92以下である。値が小さすぎても大きすぎてもW#1でのスピンが増えすぎて飛距離が出なくなることがある。
なお、この(11)の条件を満たすようにゴルフボールを設計する具体的手段としては、カバー硬度、カバー厚み、中間層を被覆した球体のたわみ硬度を適当な値に設定する方法を採用し得る。
【0070】
[(12)の条件について]
本発明のゴルフボールにおいて、(コア表面のショアD硬度)−(コア中心のショアD硬度)が15以上であり、好ましくは16以上、より好ましくは17以上、上限としては30以下、好ましくは25以下、より好ましくは23以下である。ショアD硬度の硬度差が小さすぎるとスピンが掛すぎて飛距離が出なくなることがある。逆に、硬度差が大きすぎると繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪くなったり、W#1で打撃した時の初速が低くなり飛距離が出なくなることがある。
【0071】
また、本発明においては、カバー表面に多数のディンプルが形成される。カバー表面に配置されるディンプルについては、280〜360個、好ましくは300〜350個、更に好ましくは320〜340個具備するものである。ディンプルの個数が上記範囲よりも多くなると、ボールの弾道が低くなり飛距離が出なくなるおそれがある。また、ディンプル個数が少なすぎると、弾道が高くなり飛距離が伸びない場合がある。ディンプルの形状は、円形、各種多角形、デュードロップ形、その他楕円形など1種類又は2種類以上を組み合わせて適宜使用することができる。例えば、円形ディンプルを使用する場合には、直径は2.5mm〜6.5mm、深さは0.08〜0.30mmの範囲で設定することができる。また、V0値(ディンプルの縁に囲まれた平面下のディンプルの空間体積を、前記平面を底面とし、かつこの底面からのディンプルの最大深さを高さとする円柱体積で除した値)を0.35〜0.80の範囲とし、SR値(ディンプルの縁に囲まれた平面の面縁で定義されるディンプル面積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球面積に占める比率)を60〜90%、VR値(ディンプルの縁に囲まれた平面から下方に形成されるディンプル容積の合計がディンプルが存在しないと仮定したボール球容積に占める比率)を0.6〜1の範囲となるようにディンプルを適宜選択することができる。
【0072】
飛距離を向上させるには、高速条件での低CD、低速条件での高CLが良いとされている。本発明のマルチピースソリッドゴルフボールにおいては、レイノルズ数70000,スピン量2000rpmにてボールを打出した時のボールの揚力係数CLが0.165以上であり、かつレイノルズ数180000,スピン量2520rpmにてボールを打出した時のボールの抗力係数CDが0.230以下であることが好ましい。この点について、以下に説明する。
【0073】
ウッドクラブ#1(ドライバー)など距離を出すためのクラブによる打球につき、飛距離が大きく、特に風に強く、ランがよく出るボールを得るには打球の揚力と抗力のバランスが適切であり、ボールの構造,使用材料と共に、特に、使用されるディンブルの種類、総数、表面占有率、総体積等に依存するものである。
また、クラブにより打撃された飛行中のゴルフボールGは、図1に示したように、重力6、空気による抵抗(抗力)7、更にボールがスピンを有するためにマグヌス効果による揚力8を受けることが知られている。なお、図中9は飛行方向を示し、ボールGは11方向に回転している。
【0074】
この場合、ゴルフボールに働く力は下記弾道方程式(1)で表される。
F=FL+FD+Mg (1)
F :ゴルフボールに働く力
FL:揚力
FD:抗力
Mg:重力
【0075】
また、上記弾道方程式(1)の揚力Fし、抗力FDはそれぞれ下記数式(2)(3)で表される。
FL=0.5×CL×ρ×A×V2 (2)
FD=0.5×CD×ρ×A×V2 (3)
CL:揚力係数
CD:抗力係数
ρ :空気密度
A :ゴルフボール最大断面積
V :ゴルフボール対空気速度
【0076】
打球の飛距離を向上させるには、抗力又は抗力係数CDのみを小さくしてもあまり効果がない。抗力係数のみ小さくした場合、打球の最高点の位置は伸びるが、最高点以降の低速度域において、揚力不足に基づくドロップにより飛距離をロスする傾向がある。
【0077】
従って、本発明のマルチピースソリッドゴルフボールにおいては、レイノルズ数180000,スピン量2520rpmにてボールを打出した時の抗力係数CDが好ましくは0.230以下、より好ましくは0.225以下、更に好ましくは0.220以下であり、レイノルズ数70000,スピン量2000rpmにてボールを打出した時のボールの揚力係数CLが好ましくは0.165以上、より好ましくは0.170以上、更に好ましくは0.180以上である。なお、打球の打出し直後におけるレイノルズ数180000はボールの速度において凡そ66m/s、この場合、レイノルズ数70000は26m/sの速度に対応する。
【0078】
なお、本発明のゴルフボールは、競技用としてゴルフ規則に従うものとすることができ、直径42.67mm以上、質量45.93g以下に形成することができる。直径の上限として好ましくは44.0mm以下、更に好ましくは43.5mm以下、最も好ましくは43.0mm以下であり、質量の下限として好ましくは44.5g以上、より好ましくは45.0g以上、更に好ましくは45.1g以上、特に好ましくは45.2g以上である。
【実施例】
【0079】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0080】
[実施例1〜3、比較例1〜5]
表1に示す配合(質量部)にて得たゴム組成物を157℃で15分間加硫することにより、スリーピースゴルフボールのコアを作成した。このコアに、表2に示す配合の中間層材及びカバー材を射出成形により被覆してスリーピースソリッドゴルフボールを得た。
得られたゴルフボールの評価結果を表3に示す。
【0081】
【表1】


【0082】
ポリブタジエン(1)
商品名BR01(JSR社製)
ポリブタジエン(2)
商品名BR730(JSR社製)
ポリイソプレン
商品名IR2200(JSR社製)
過酸化物(1)
ジクミルパーオキサイド、商品名パークミルD(日本油脂製)
過酸化物(2)
1,1ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンとシリカの混合物、商品名パーヘキサC−40(日本油脂製)
硫黄
Z硫黄(95%硫黄/5%酸化亜鉛の混合物)鶴見化学工業社製
老化防止剤
ノクラックNS−6(大内新興化学工業社製)
【0083】
【表2】


【0084】
上記のMFR(g/10 min)とは、JIS−K6760に準拠し、試験温度190℃、試験荷重21.18N(2.16kgf)にて測定した材料のメルトフローレートである。また、上記の材料の詳細については下記のとおりである。
サーリン8120
デュポン社製アイオノマー
AM7331
三井デュポンポリケミカル社製アイオノマー
AM7311,7317,7318
三井デュポンポリケミカル社製アイオノマー。7311;マグネシウム系アイオノマー、7317;酸含量18%の亜鉛系アイオノマー、7318;酸含量18%のナトリウム系アイオノマー
ハイミラン1557,1605,1855
三井デュポンポリケミカル社製アイオノマー
AN4318
三井デュポンポリケミカル社製ニュクレル
ハイトレル3046
東レデュポン社製ポリエステルエラストマー
ダイナロン E6100P
JSR社製水添ポリマー
ベヘニン酸
日本油脂社製NAA222−S(ビーズ)
水酸化カルシウム
白石工業社製CLS−B
【0085】
【表3】


【0086】
飛び
ゴルフ打撃ロボットにW#1クラブをつけてヘッドスピード47m/sにて打撃した時のキャリー、トータル、スピンを測定した。W#1クラブはブリヂストンスポーツ社製TourStage X500 ロフト10°を使用した。飛距離については下記基準にて評価した。
○:トータル飛距離224.0m以上
×:トータル飛距離224.0m未満
【0087】
W#1フィーリング,パターフィーリング
W#1クラブのヘッドスピードが40〜50m/sのアマチュアゴルファー10人による官能評価を行なった。下記基準にて評価した。
○:10人中7人以上が良い打感と感じた
×:良い打感と感じた人が10人中4人以下
【0088】
割れ耐久性
ゴルフ打撃ロボットにW#1クラブをつけてヘッドスピード45m/sにて繰り返し打撃した時の、ボール表面にひびが入り始めた時の回数で評価した。各ボールN=3としてその平均値を評価対象値とした。実施例2のひびが入り始めた回数を100とした場合の各々の指数を、下記基準にて評価した。
○:指数95以上
×:指数95未満
【0089】
耐擦過傷性
ノンメッキのピッチングサンドウエッジを打撃ロボットにセットし、ヘッドスピード40m/sにて一回打撃してボール表面状態を目視観察し、下記基準にて評価した。
○:まだ使える
×:もう使用に耐えない
【0090】
ディンプル特性
本実施例では下記のディンプルを使用した。
【0091】
【表4】


【0092】
ディンプルの定義
直径:ディンプルの縁に囲まれた平面の直径
深さ:ディンプルの縁に囲まれた平面からのディンプルの最大深さ
0:ディンプルの縁に囲まれた平面下のディンプルの空間体積を、前記平面を底面とし、かつこの底面からのディンプルの最大深さを高さとする円柱体積で除した値
SR:ディンプルの縁に囲まれた平面の面縁で定義されるディンプル面積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球面積に占める比率
VR:ディンプルの縁に囲まれた平面から下方に形成されるディンプル容積の合計がディンプルが存在しないと仮定したボール球容積に占める比率
【0093】
空気力学特性(低速CL比高速CD値)
低速CL比は、UBL(Ultra Ball Launcher)を用いて、レイノルズ数70000,スピン量2000rpmにてボールを打ち出した時のボールの揚力係数CLを算出した。同様に、高速CD値は、レイノルズ数180000,スピン量2520rpmにてボールを打出した時の抗力係数求めたものである。これらの値は下記の通りである。
【0094】
【表5】


【0095】
UBLとは上下に2対のドラムを設置し上同士、下同士のドラムにベルトをかけ、それらを回転させその間にボールを挿入することによりボールを所望の条件にて打出す装置である。UBLはAutomated Design Corporation製。
【0096】
上記表の結果より、本実施例1〜3のゴルフボールは、いずれも飛び性能に優れていると共に、フィーリング、割れ耐久性及び耐擦過傷性に優れたものである。一方、比較例1については、中間層ゲージとカバーゲージとの総厚みが厚すぎるために、ボールの反発がやや低下すると共に、W#1打撃時のスピン量が多くなるため、飛距離に劣る。
比較例2については、(コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)/(コアのたわみ硬度)が0.87より下回ると共に、中間層がカバーより硬すぎるために、パターフィーリングが硬く感じられると共に、繰返し打撃時の割れ耐久性に劣る。
比較例3については、(コアに中間層を被覆した球体のたわみ硬度)/(コアのたわみ硬度)が0.97より上回るために、W#1打撃時のスピン量が多く飛距離に劣り、繰返し打撃時の割れ耐久性に劣る。
比較例4については、(コア表面ショアD硬度−コア中心ショアD硬度)の値が15未満であるために、低スピン効果が足りずに飛距離が出ない。
比較例5については、カバーが軟らかく、反発性が低くなり、飛距離が出ない。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】飛行中のゴルフボールの揚力と抗力の関係を説明するための説明図である。
【図2】本発明の実施例で使用したディンプルを示したボールの平面図である。




 

 


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