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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−14815(P2007−14815A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2006−294250(P2006−294250)
出願日 平成18年10月30日(2006.10.30)
代理人 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎
発明者 鵜川 詔八
要約 課題
可変表示時間の検査時において正確な可変表示時間の測定をしやすくすることが可能な遊技機を提供することである。

解決手段
遊技制御基板31において、可変表示装置における変動開始時から表示結果の導出表示時まで活性化される変動中信号を検査用出力端子部591から外部に出力する。変動中信号が活性化されている期間が可変表示装置における変動時間を示すため、外部に出力される変動中信号に基づいて、可変表示装置における変動時間が検査される。
特許請求の範囲
【請求項1】
表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者にとって有利な状態に制御可能な遊技機であって、
前記遊技機の遊技状態を制御する手段であって、前記可変表示装置における表示状態を制御するための指令情報を出力することが可能な遊技制御手段と、
該遊技制御手段から出力された指令情報を受け、当該指令情報にしたがって前記可変表示装置を可変開始させた後表示結果を導出表示する制御を行なう可変表示制御手段とを含み、
前記遊技制御手段は、前記可変表示装置における可変開始時から表示結果の導出表示時まで活性化される可変表示中信号を、前記可変開始時から表示結果の導出表示時までの可変表示時間を特定可能な態様で前記遊技制御手段の外部に出力することが可能な可変表示中信号出力手段を含むことを特徴とする、遊技機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばパチンコ遊技機やコイン遊技機、スロットマシンなどで代表される遊技機に関し、詳しくは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者にとって有利な状態に制御可能な遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の遊技機として従来から一般的に知られたものとして、たとえば、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)になった場合に、遊技者にとって有利な状態に制御可能な遊技機がある。
【0003】
この種の遊技機では、可変表示装置における1回の可変開始時から表示結果の導出表示時までの可変表示時間が予め定められた設定時間通りであるか否かについての検査が行なわれる。このような可変表示時間の検査をする場合には、検査者が可変表示装置の可変表示状態を視認しながら、ストップウオッチ等の計時装置を用いて実際の可変表示時間を測定していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この種の遊技機では、可変表示時間の検査において、可変表示装置の可変表示状態を視認しながら可変表示時間を実測していたため、正確な可変表示時間の測定がしにくいという問題があった。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、可変表示時間の検査時において正確な可変表示時間の測定をしやすくすることが可能な遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
【0006】
請求項1に記載の本発明は、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者にとって有利な状態に制御可能な遊技機であって、
前記遊技機の遊技状態を制御する手段であって、前記可変表示装置における表示状態を制御するための指令情報を出力することが可能な遊技制御手段と、
該遊技制御手段から出力された指令情報を受け、当該指令情報にしたがって前記可変表示装置を可変開始させた後表示結果を導出表示する制御を行なう可変表示制御手段とを含み、
前記遊技制御手段は、前記可変表示装置における可変開始時から表示結果の導出表示時まで活性化される可変表示中信号を、前記可変開始時から表示結果の導出表示時までの可変表示時間を特定可能な態様で前記遊技制御手段の外部に出力することが可能な可変表示中信号出力手段を含むことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記可変表示中信号出力手段は、前記可変開始を指令する前記指令情報の出力時に前記可変表示中信号を活性化し、前記導出表示を指令する前記指令情報の出力時に前記可変表示中信号を非活性化することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段において前記可変表示中信号出力手段から出力される前記可変表示中信号は、前記可変表示制御手段に与えられ、
前記可変表示制御手段は、活性化されていた前記可変表示中信号が非活性化されたことに応じて、前記表示結果を導出表示する制御を行なうことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の本発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段は、前記指令情報を出力することが可能な指令情報出力手段をさらに含み、
前記可変表示中信号出力手段は、前記指令情報出力手段の一部を用いて構成されたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の本発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段において前記可変表示中信号出力手段から出力される前記可変表示中信号は、前記可変表示制御手段に与えられ、
前記可変表示制御手段は、前記可変表示中信号出力手段から受けた前記可変表示中信号を、前記可変開始時から表示結果の導出表示時までの可変表示時間を特定可能な態様で前記可変表示制御手段の外部に出力することが可能な受信信号出力手段を含むことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の本発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段は、前記可変表示制御手段において前記指令情報を取込ませるために前記指令情報に伴って取込信号を出力し、
前記可変表示制御手段は、前記取込信号を受けた場合に前記指令情報を取込んで前記制御を行ない、
前記可変表示中信号出力手段は、前記可変開始時に出力される前記取込信号に同期して前記可変表示中信号を活性化させ、前記表示結果の導出表示時に出力される前記取込信号に同期して前記可変表示中信号を非活性化させることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の本発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記可変表示中信号は、活性化されているか否かが電圧のレベルにより示されることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の本発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記可変表示中信号出力手段は、エミッタが接地された接続型式の信号出力用トランジスタを有し、該信号出力用トランジスタのコレクタから前記可変表示中信号を出力することを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の本発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記可変表示中信号は、1方形波で形成されることを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の本発明は、請求項3または4に記載の発明の構成に加えて、可変表示中信号出力手段は、
可変表示中信号の出力用の信号端子と、
接地電位を受ける接地端子とを含むことを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の本発明は、請求項6に記載の発明の構成に加えて、前記可変表示中信号と前記取込信号とがともに前記遊技機の外部に出力されることを特徴とする。
【0017】
請求項1に記載の本発明によれば、次のように作用する。遊技機の遊技状態を制御する手段である遊技制御手段の働きにより、可変表示装置における表示状態を制御するための指令情報を出力することが可能である。可変表示制御手段の働きにより、遊技制御手段から出力された指令情報を受け、当該指令情報にしたがって可変表示装置を可変開始させた後表示結果を導出表示する制御が行なわれる。遊技制御手段に含まれる可変表示中信号出力手段の働きにより、可変表示装置における可変開始時から表示結果の導出表示時まで活性化される可変表示中信号を、可変開始時から表示結果の導出表示時までの可変表示時間を特定可能な態様で遊技制御手段の外部に出力することが可能である。このように、可変開始時から表示結果の導出表示時まで活性化される可変表示中信号が、可変開始時から表示結果の導出表示時までの可変表示時間を特定可能な態様で遊技制御手段の外部に出力されるので、この出力された可変表示中信号が活性化されている時間を電気的に測定することにより、可変表示時間を容易かつ正確に測定することが可能になる。その結果、可変表示時間の検査時において正確な可変表示時間を測定しやすくすることが可能になる。
【0018】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。可変表示中信号出力手段のさらなる働きにより、可変開始を指令する指令情報の出力時に可変表示中信号が活性化され、導出表示を指令する指令情報の出力時に可変表示中信号が非活性化される。このように、可変開始を指令する指令情報の出力時から導出表示を指令する指令情報の出力時までの間において可変表示中信号が活性化されるため、この可変表示中信号が活性化されている時間の測定に基づいて可変表示時間を特定することが可能になる。
【0019】
請求項3に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。遊技制御手段において可変表示中信号出力手段から出力される可変表示中信号が、可変表示制御手段に与えられる。可変表示制御手段のさらなる働きにより、活性化されていた可変表示中信号が非活性化されたことに応じて、表示結果を導出表示する制御が行なわれる。このように、活性化されていた可変表示中信号が非活性化されたことに応じて表示結果を導出表示する制御が行なわれれば、表示結果の導出表示を指令する指令情報を遊技制御手段から出力する必要がなくなる。これにより、指令情報の種類を削減することが可能になり、それに伴って遊技制御手段における制御処理の負担を軽減することが可能になる。
【0020】
請求項4に記載の本発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。遊技制御手段に含まれる指令情報出力手段の働きにより、指令情報を出力することが可能である。可変表示中信号出力手段は、指令情報出力手段の一部を用いて構成されている。このように、可変表示中信号出力手段が指令情報出力手段の一部を用いて構成されているため、既存の指令情報出力手段を用いて可変表示中信号を出力することが可能になる。これにより、可変表示中信号を用いた可変表示時間の検査の導入を容易に行なうことが可能になる。
【0021】
請求項5に記載の本発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。遊技制御手段において可変表示中信号出力手段から出力される可変表示中信号は、可変表示制御手段に与えられる。可変表示制御手段に含まれる受信信号出力手段の働きにより、可変表示中信号出力手段から受けた可変表示中信号を、可変開始時から表示結果の導出表示時までの可変表示時間を特定可能な態様で可変表示制御手段の外部に出力することが可能である。可変表示装置における可変表示制御は、指令情報が遊技制御手段から可変表示制御手段に伝送されたことに応じて行なわれる制御である。このため、指令情報と同様に可変表示中信号を遊技制御手段から可変表示制御手段に伝送し、可変表示制御手段により受けられた可変表示中信号を可変表示制御手段側から可変表示時間の検査のために出力することにより、その可変表示中信号に基づいて、より正確な可変表示時間を測定することが可能になる。
【0022】
請求項6に記載の本発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。遊技制御手段のさらなる働きにより、可変表示制御手段において指令情報を取込ませるために指令情報に伴って取込信号が出力される。可変表示制御手段のさらなる働きにより、取込信号を受けた場合に指令情報を取込んで制御が行なわれる。可変表示中信号出力手段のさらなる働きにより、可変開始時に出力される取込信号に同期して可変表示中信号が活性化され、表示結果の導出表示時に出力される取込信号に同期して可変表示中信号が非活性化される。このように、可変表示制御手段では、取込信号を受けた場合に指令情報を取込んで制御が行なわれる。このため、可変表示中信号を、可変開始時に出力される取込信号に同期して活性化され、表示結果の導出表示時に出力される取込信号に同期して非活性化されるようにすることにより、可変表示中信号の活性化時期と非活性化時期とを、可変表示制御手段が指令情報を取込んで制御が行なわれるタイミングに同期させることが可能になる。その結果、可変表示中信号に基づいて、より正確な可変表示時間を測定することが可能になる。
【0023】
請求項7に記載の本発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。可変表示中信号が活性化されているか否かが可変表示中信号の電圧のレベルにより示される。このように、電圧のレベルによって可変表示中信号が活性化されているか否かが示されるため、可変表示時間を測定する場合には、単に、可変表示中信号の電圧のレベルが可変表示中信号の活性化状態の電圧になっている時間を測定すればよい。このため、出力された可変表示中信号において可変表示中の期間を容易に特定することが可能になり、可変表示時間を容易に測定することが可能になる。
【0024】
請求項8に記載の本発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。可変表示中信号出力手段が、エミッタが接地された接続型式の信号出力用トランジスタを有する。そして、可変表示中信号出力手段では、信号出力用トランジスタのコレクタから可変表示中信号が出力される。このような接続型式で接続された信号出力用トランジスタのコレクタから可変表示中信号が出力されるため、可変表示中信号の電圧のレベルの高低によって可変表示中信号が活性化されているか否かが示される。このため、可変表示時間を測定する場合には、単に、可変表示中信号の電圧のレベルが可変表示中信号の活性化状態の電圧になっている時間を測定すればよい。このため、出力された可変表示中信号において可変表示中の期間を容易に特定することが可能になり、可変表示時間を容易に測定することが可能になる。
【0025】
請求項9に記載の本発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。可変表示中信号は、1方形波で形成される。このように、可変表示中信号が1方形波で形成されるため、その方形波の幅を測定することにより、容易に可変表示時間を測定することが可能になる。
【0026】
請求項10に記載の本発明によれば、請求項3または4に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。可変表示中信号出力手段が、信号端子と、接地端子とを含む。信号端子により可変表示中信号が出力される。接地端子により接地電位が受けられる。信号の測定装置は、一般的に、信号と接地電位とを受け、入力信号の測定を実施できるように構成されている。したがって、可変表示中信号出力手段が、信号端子と接地端子とを含んでいることにより、可変表示中信号出力手段から出力される可変表示中信号を測定する場合において、信号の測定装置を可変表示中信号出力手段の外部に接続しやすくすることが可能になる。また、このように信号の測定装置を接続しやすいため、可変表示中信号の測定のための配線の誤接続が防がれ、ショート等の誤接続により生じ得るトラブルによる可変表示中信号出力側の機器の破損を防ぐことが可能になる。
【0027】
請求項11に記載の本発明は、請求項6に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。可変表示中信号と取込信号とがともに遊技機の外部に出力される。このように、可変表示中信号および取込信号とがともに遊技機の外部に出力されれば、これらの信号のレベルの変化タイミングを比較することにより、可変表示中信号が取込信号に同期した適正な信号となっているか否かを容易に確認することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機をとり上げて説明するが、本発明はこれに限らず、たとえば、コイン遊技機やスロットマシン等であってもよく、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者にとって有利な状態に制御可能な遊技機であればすべて対象となる。
【0029】
第1実施形態
図1は、カードユニットが隣接された遊技機の一例のパチンコ遊技機1を示す全体正面図である。図に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(以下、操作ノブという)5とが設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0030】
遊技領域7の中央付近には、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報可変表示するための可変表示部9と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられている。この実施の形態では、可変表示部9は、LCD表示器(液晶表示器)よりなり特別図柄を可変表示可能である。具体的に、可変表示部9の表示エリアにおいては、横方向に並ぶ態様で3つの可変表示エリアを表示上形成し、それらのエリアにおいて、「左図柄」、「中図柄」、「右図柄」の3つの特別図柄が可変表示可能である。また、可変表示器10は、7セグメントLEDよりなり、1つの図柄表示エリアがある。可変表示部9に表示される特別図柄は、後述するように打玉が始動入賞口14へ始動入賞することに基づいて可変開始される。一方、可変表示部9に表示される普通図柄は、後述するように打玉が通過ゲート11を通過することに基づいて可変開始される。
【0031】
可変表示部9の下部には、始動入賞口14に入った始動入賞玉数を記憶して表示する4個の表示部(LED)を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。この例では、4個を上限として、始動入賞が記憶される毎に、始動入賞記憶表示器18のLEDが1つ追加して点灯する。そして、可変表示部9において特別図柄の可変表示が開始される毎に、LEDが1つ滅灯する。
【0032】
可変表示装置8の側部には、打玉を導く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通過した打玉は、玉出口13を経て、左右一対の可動片15を有する始動入賞口14の方に導かれる。可動片15は、ソレノイド16によって開状態とされる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した打玉を検出するゲートスイッチ12がある。また、始動入賞口14に入った始動入賞玉は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって検出される。
【0033】
可動片15の下方には、開閉板20が設けられた可変入賞球装置19が取付けられている。遊技状態が大当り状態(特定遊技状態)となれば、ソレノイド21によって開閉板20が傾動し、可変入賞球装置19の大入賞口が開口する。大入賞口に進入した玉のうち特定入賞領域(Vポケット)に入った入賞玉はVカウントスイッチ22で検出される。一方、大入賞口内における特定入賞領域以外の通常入賞領域へ入賞した入賞玉はカウントスイッチ23で検出される。
【0034】
遊技盤6には、複数の入賞口24が設けられている。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点灯表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打玉を回収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28cが設けられている。そして、この例では、一方のスピーカ27の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ52が設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることにより玉貸を可能にするカードユニット50も示されている。
【0035】
打球操作ノブ5の操作によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を流下していく。打玉が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、可変表示器10に停止表示されている普通図柄が可変開始する。なお、可変表示器10の可変表示中に打玉が通過ゲート11を通過した場合にはその通過が記憶され、可変表示器10が停止して再度変動を開始可能な状態になってから前記通過記憶を「1」減算して可変表示器10が可変表示制御される。この通過記憶の上限はたとえば「4」に定められており、現時点での通過記憶数が通過記憶表示器(図示せず)により表示される。
【0036】
また、打玉が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9に表示される特別図柄がスクロールを始める。たとえば、すでに可変表示が開始されて特別図柄が変動中である等の理由によって特別図柄の変動をすぐに開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を一つ増やす。
【0037】
可変表示器10の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)となった場合に、始動入賞口14に設けられた可動片15が所定時間開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。
【0038】
この始動入賞口14にパチンコ玉が入賞して始動口スイッチ17で検出されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示装置8の可変表示部9において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、左,中,右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となった場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このような大当り状態が発生する特定の表示態様は、大当り図柄と呼ばれ、この例では予め定め複数種類定められている。このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置19の開閉板20が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置19の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞してVカウントスイッチ22により検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って再度開閉板20が開成されて第1の状態となる。この第1の状態の繰返し継続制御は、最大15回まで実行可能である。このような最大15回実行可能である第1の状態となっている時期は、繰返し継続制御のラウンド(回)と呼ばれる。この例では、繰返し継続制御は、第1ラウンドから最大第15ラウンドまで繰返し実行可能である。
【0039】
また、可変表示装置8の可変表示部9で可変表示された左,中,右の特別図柄が同じ図柄の種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、その大当り図柄が複数種類の大当り図柄のうちの予め定められた種類の大当り図柄(特別の表示態様の図柄)である場合には、通常遊技状態に比べて大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態(以下、確変状態ともいう)となる。このような確率変動状態の発生のきっかけとなる特別の表示態様の大当り図柄は、確変図柄とよばれる。以下、確変図柄により発生する大当りを確変大当りといい、確変図柄以外の大当り図柄(非確変図柄)により発生する大当りを非確変大当りという。
【0040】
通常遊技状態中に、一旦、確変大当りが発生すると、その確率変動状態は、たとえば、少なくとも予め定められた確変継続回数(たとえば、1回、あるいは2回)分の大当りが発生するまで確率変動状態に継続制御される。また、確率変動状態中に確変大当りが発生すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが発生するまで確率変動状態が継続する。そして、確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図柄によるものであった場合には、確率変動の生じていない通常遊技状態に戻る。
【0041】
したがって、確率変動状態の継続制御に制限を設けない場合には、少なくとも確変継続回数に達した大当りが確変大当りである限り、無制限に確率変動状態が継続する。このパチンコ遊技機1の場合には、ある程度、確率変動状態が継続すれば、一旦、確率変動状態への継続制御を終了させるべく、確率変動状態中に確変大当りが連続的に発生する回数について、上限回数が設定されている。そして、この上限回数に基づいて大当りの表示態様が非確変大当りとされた場合には、その時点で確率変動状態の継続制御が強制的に終了する。以下、このような制御を回数制限制御と呼ぶ。なお、回数制限制御の実行により、確変図柄での大当りを禁止する制限が行なわれること(これを継続規制状態という)は、通称、(確変)リミッタの作動と呼ばれる。
【0042】
このように、回数制限制御の実行により、確変図柄での大当りが制限された場合において大当りが発生する場合には、確変図柄以外の通常の大当り図柄(非確変図柄)による大当りが発生する。したがって、回数制限制御が実行されると、確変図柄での大当りが一旦禁止される。そして、その回数制限状態は、次の大当りが発生すると解除され、確変図柄での大当り発生の禁止解除後は、再び、通常通りに確変図柄での大当りが許容される。
【0043】
可変表示装置8の可変表示部9においては、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、「リーチ状態」とは、可変表示装置8の可変表示部9が可変開始された後、表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をいう。言い換えれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0044】
また、リーチ状態とは、可変表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0045】
次に、パチンコ遊技機1の背面の構造について説明する。図2は、カードユニットが隣接されたパチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面図である。
【0046】
パチンコ遊技機1の遊技盤6の裏面側には、機構板36が設けられている。この機構板36の上部には玉タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方からパチンコ玉が玉タンク38に供給される。玉タンク38内のパチンコ玉は、誘導樋39を通って玉払出装置に供給される。
【0047】
機構板36には、中継基板30を介して可変表示部9の表示制御を行なう可変表示制御ユニット29、基板ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板31、可変表示制御ユニット29と遊技制御基板31との間の信号を中継するための中継基板33、およびパチンコ玉の払出制御を行なう払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球基板37が設置されている。さらに、機構板36には、モータの回転力を利用して打玉を遊技領域7に発射する打球発射装置34と、スピーカ27および遊技効果ランプ・LED28a,28b,28cに信号を送るためのランプ制御基板35が設けられている。
【0048】
図3は、パチンコ遊技機1の遊技盤6を背面から見た背面図である。遊技盤6の裏面には、図3に示すように、各入賞口および入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の入賞経路に沿って導く入賞玉集合カバー40が設けられている。入賞玉集合カバー40により導かれた入賞玉は入賞玉を1個宛処理する入賞玉処理装置(図示せず)に供給される。入賞玉処理装置には入賞球検出スイッチ99(図4参照)が設けられており、入賞球検出スイッチ99の検出信号は遊技制御基板31に送られる。
【0049】
図4は、遊技制御基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図4には、ランプ制御基板35、賞球基板37、音声制御基板70、表示制御基板80および発射制御基板91も示されている。
【0050】
遊技制御基板31は、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、入賞球検出スイッチ99、および、満タンスイッチ402(余剰玉受皿4の満タンを検出する満タンスイッチ402)からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可動片15を開閉するソレノイド16および開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、始動記憶表示器18の点灯および点滅を行なうとともに可変表示器10と装飾ランプ25とを駆動するランプ・LED回路60とを含む。
【0051】
また、遊技制御基板31は、基本回路53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示装置8の可変表示に利用された始動入賞玉の個数を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等をホール用管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する情報出力回路64を含む。
【0052】
基本回路53は、ROM54、RAM55、CPU56、I/Oポート57、および、クロック発生部501を含む。ROM54は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の情報(データ)を記憶するためのものである。RAM55は、ワークメモリとして使用されるためのものである。CPU56は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の制御用プログラムに従って遊技制御動作等の各種の制御動作を行なう。I/Oポート57は、データおよび信号等の各種情報の入出力用に設けられた複数のポートを有する。クロック発生部501は、基本回路53が動作す場合の基準タイミングとなる動作クロックをCPU56等の基本回路53内の各部に与えるものである。
【0053】
さらに、遊技制御基板31には、電源投入時に基本回路53をリセットするための初期リセット回路66と、電源投入後に基本回路53を定期的にリセットするための定期リセット回路65と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。
【0054】
基本回路53は、電源投入時において、初期リセット回路65により初期リセットされる。また、電源投入後、基本回路53は、定期リセット回路65により定期的(例えば、2ms毎)にリセットされ、割込み処理が実行される。これにより、割込み処理が実行される毎に、ゲーム制御用のプログラムが所定位置から再度実行される。
【0055】
打玉を発射する打球発射装置34は、発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モータ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。
【0056】
基本回路53は、入賞球検出スイッチ99の検出信号と始動口スイッチ17の検出信号、Vカウントスイッチ22の検出信号、カウントスイッチ23の検出信号に基づいて、所定個数の景品玉を払出すための賞球信号を賞球基板37に出力する。賞球基板37では、その出力されてきた賞球信号に基づいて玉払出装置を制御して所定個数の景品玉を払出すための制御を行なう。
【0057】
具体的には、可変入賞球装置19の大入賞口に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につきたとえば15個の景品玉が払出され、始動入賞口14に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につきたとえば6個の景品玉が払出され、その他の入賞口24に入賞した入賞玉については入賞玉1個につきたとえば10個の景品玉が払出されるように制御される。
【0058】
このような3種類の個数の景品玉を払出制御するべく、遊技制御基板31は次のように制御動作を行なう。始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22またはカウントスイッチ23からの検出信号が入力されると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際に用いる払出個数決定用データとして、スイッチに応じた賞球の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その後、入賞球検出スイッチ99からの検出信号が入力されれば、その入力以前に始動口スイッチ17からの検出信号があったかどうかを払出個数決定用データを参照することによって判断し、あった場合には遊技制御基板31は賞球基板37に対し「6」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。一方、入賞球検出スイッチ99からの検出信号があった場合に、それ以前にVカウントスイッチ22またはカウントスイッチ23からの検出信号があった場合には、遊技制御基板31は「15」の賞球個数の賞球指令信号を賞球基板37に出力する。さらに、入賞球検出スイッチ99からの検出信号があった場合において、それ以前に始動口スイッチ17,Vスイッチ22,カウントスイッチ23のいずれからも検出信号が入力されていなかった場合には、遊技制御基板31は「10」の賞球個数を払出し指令するための賞球指令信号を賞球基板37に出力する。賞球基板37においては、賞球指令信号に基づいて、玉払出装置97から賞球を払出させる制御が払出制御用マイクロコンピュータにより実行される。また、遊技者により玉貸し操作が行なわれた場合には、貸玉の払出個数を指令するための玉貸指令信号がカードユニット50から賞球基板37に与えられる。賞球基板37においては、玉貸指令信号に基づいて、玉払出装置97から貸玉を払出させる制御が払出制御用マイクロコンピュータにより実行される。
【0059】
また、満タンスイッチ402からの検出信号が満タン状態を示している場合には、その状況に応じて、賞球禁止指令信号を賞球制御基板37へ送り、玉払出装置97による賞球の払出しの停止をさせる。
【0060】
遊技制御基板31から表示制御基板80には、可変表示装置8の可変表示部9の表示制御に関する指令情報として、表示制御コマンドデータと、ストローブ信号としての割込信号(以下、表示制御信号INTともいう)とが伝送される。表示制御基板80側では、表示制御コマンドデータCDの指令内容にしたがって、可変表示部9の表示制御を行なう。
【0061】
遊技制御基板31からランプ制御基板35には、ランプ制御基板35により制御が行なわれる遊技効果LED28a、賞球ランプ51、玉切れランプ52、および、遊技効果ランプ28a,28bの制御に関する指令情報としてのランプ制御信号等の情報が伝送される。
【0062】
遊技制御基板31から音声制御基板70には、音声制御基板70によりスピーカ27から出力される効果音等の音声の制御に関する指令情報としての音声制御用コマンドデータ等の情報が伝送される。この音声制御用コマンドデータに応じて、音声制御基板70内に設けられた音声制御用のマイクロコンピュータは、スピーカ27からの効果音の発生等の音声の制御を行なう。
【0063】
図5は、表示制御基板80内の回路構成を、画像表示を実現するLCD表示器82とともに示すブロック図である。
【0064】
遊技制御基板31には、出力バッファ571と、出力ポート572とが設けられている。この出力バッファ571および出力ポート572は、I/Oポート57の一部を構成するものである。表示制御コマンドデータは、CPU56(図4参照)の制御に基づいて、CPU56から出力バッファ571、出力ポート572および出力ドライバ(図示省略)を介して表示制御基板80に向けて出力される。
【0065】
出力バッファ571は、複数のバッファにより構成されている。出力バッファ571における各バッファは、遊技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信号を通過させることができる。すなわち、出力バッファ571は、遊技制御基板31の内部から外部への情報の出力を許容するが遊技制御基板31の外部から内部への情報の入力を許容しない不可逆性を有する出力インタフェースである。したがって、表示制御基板80側から遊技制御基板31側に信号が伝わる余地はない。これにより、表示制御基板80内の回路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力されようとする情報が遊技制御基板31内に伝わることはない。このため、遊技制御基板31から表示制御基板80への情報の一方向通信が担保され、表示制御基板80から遊技制御基板31に不正な情報を入力させて不正な制御動作を行なわせる不正行為を確実に防ぐことができる。
【0066】
表示制御用CPU101は、制御データROM102に格納されたプログラムに従って動作する。表示制御用CPU101は、前述したような態様で遊技制御基板31から出力されたストローブ信号としての表示制御信号INTが入力バッファ105を介して入力されると表示制御用CPU101が割込動作状態となって表示制御コマンドデータを取込む。そして、表示制御用CPU101は、取込んだ表示制御コマンドデータの指令内容に従って、LCD表示器82に表示される画像の表示制御を行なう。具体的には、制御データROM102に特別図柄の変動パターン等の表示制御用のデータが格納されており、受信した表示制御用マンドデータに対応する表示制御用データを選択的に読出し、そのデータに基づいて、表示制御コマンドデータに応じた表示パターンでの画像表示を行なうための指令をVDP103に与える。VDP103は、キャラクタROM86から必要なデータを読出す。そして、VDP103は、入力したデータに従ってLCD表示器82に表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAM87に格納する。そして、VRAM87内の画像データは、R(赤),G(緑),B(青)信号(RGB信号)に変換され、D/A変換回路104でアナログ信号に変換されてLCD表示器82に出力される。
【0067】
なお、図5には、使用頻度の高い画像データを格納するキャラクタROM86、および、表示制御コマンドデータを入力する入力バッファ105も示されている。キャラクタROM86に格納される使用頻度の高い画像データとは、たとえば、LCD表示器82に表示される人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からなる画像などである。
【0068】
入力バッファ105は、複数のバッファにより構成されている。入力バッファ105における各バッファは、遊技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信号を通過させることができる。すなわち、入力バッファ105は、表示制御基板80の外部から内部への情報の出力を許容するが表示制御基板80の内部から外部への情報の入力を許容しない不可逆性を有する入力インタフェースである。したがって、表示制御基板80側から遊技制御基板31側に信号が伝わる余地はない。これにより、表示制御基板80内の回路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力されようとする情報が遊技制御基板31内に伝わることはない。このため、遊技制御基板31から表示制御基板80への情報の一方向通信が担保され、表示制御基板80から遊技制御基板31に不正な情報を入力させて不正な制御動作を行なわせる不正行為を確実に防ぐことができる。
【0069】
また、遊技制御基板31と表示制御基板80との間のデータの伝送路には、前述した出力バッファ571および入力バッファ105の2つの不可逆性を有するインタフェースとしてのバッファが設けられており、それらにより2重に不正信号の伝送が防がれるため、より一層、不正改造による遊技制御の不正制御動作を防ぐことができる。
【0070】
図6は、遊技制御基板31および表示制御基板80における信号の伝送経路の構成を示すブロック図である。図6を参照して、表示制御コマンドデータCD0〜CD7は、8ビットのデータで構成されており、8本の信号線を用いて、遊技制御基板31から表示制御基板80へパラレル伝送される。
【0071】
さらに、表示制御信号INTは、1本の信号線を用いて、遊技制御基板31から表示制御基板80へ伝送される。表示制御基板80は、この表示制御信号INTが入力されることにより表示制御用CPU101が割込状態となり、表示制御コマンドデータを取込む動作を行なう。さらに、表示制御基板31から表示制御基板80には+12V,+5Vの電源電位を供給するための電源配線と、接地電位GNDを供給するための接地配線も接続されている。このような信号線、電源配線、および、接地配線をまとめた信号ケーブルLが遊技制御基板31の出力端子590と、表示制御基板80の入力端子106との間を電気的に接続することにより、遊技制御基板31と、表示制御基板80とが電気的に接続されている。
【0072】
遊技制御基板31においては、可変表示制御用の出力ポート572a、可変表示制御用および電飾信号回路用の出力ポート572b、および、その他の回路用の出力ポート572cが設けられている。CPU56の出力信号が出力バッファ571を介して複数の出力ポート572a,572b,572cに与えられる。出力ポート572aには、表示制御コマンドデータCD0〜CD7が与えられる。また、出力ポート572bには、表示制御信号INT、変動中信号、および、電飾信号回路用の制御信号が与えられる。ここで、変動中信号とは、可変表示部9が特別図柄の変動中(可変表示中)である旨を示すための信号であり、信号レベル(信号電圧)が、変動中にハイレベルにされ、非変動中にローレベルにされる。したがって、変動中信号のハイレベルの期間の長さは、特別図柄の変動時間(全図柄の変動開始から全図柄の変動停止までの時間)の長さと一致する。
【0073】
出力ポート572a,572bにおけるデータの出力側に、出力ドライバ580が設けられている。出力ドライバ580は、出力ポート572aから出力される表示制御コマンドデータCD0〜CD7および出力ポート572bから出力される表示制御信号INTの伝送用の合計9本の信号線のそれぞれに対応して設けられた複数のドライバ部5800を含む。
【0074】
複数のドライバ部5800の各々は、2つの抵抗器581,582と1つのNPN型のトランジスタ583とを含む。トランジスタ583は、アナログ的なオンオフ動作をする一般的なバイポーラトランジスタとは異なり、ディジタル的なオンオフ動作をするディジタルトランジスタにより構成されている。このため、トランジスタ583は、入力レベルの変化に対して迅速に応答して動作するので、出力レベルのオーバーシュートおよびアンダーシュートを防ぐことが可能になる。
【0075】
トランジスタ583は、遊技制御基板31の出力端子590にコレクタが接続され、接地電位を受ける接地ノード584にエミッタが接続された態様(オープンコレクタ形式)で設けられている。トランジスタ583のベ−スには、出力ポート572から出力される表示制御コマンドデータCD0〜CD7のうちの対応するデータの伝送のための信号が抵抗器581を介して与えられる。トランジスタ583のベ−スと抵抗器581との間のノードと、接地ノード584との間に抵抗器582が接続されている。
【0076】
一方、表示制御基板80においては、入力バッファ105におけるデータの入力側に、信号用電源回路110が設けられている。信号用電源回路110は、表示制御コマンドデータCD0〜CD7および表示制御信号INTの伝送用の合計9本の信号線のそれぞれに対応して設けられた複数の駆動部1100を含む。複数の複数の駆動部1100の各々は、2つの抵抗器111,112を含む。5Vの電源電位を受ける電源ノード113と、入力バッファ105の入力端子との間に、抵抗器111,112が直列に接続されている。抵抗器111と抵抗器112との間のノードが入力端子106を介して、表示制御コマンドデータCD0〜CD7および表示制御信号INTのうちの対応関係にある信号線に接続されている。したがって、遊技制御基板31側の複数のドライバ部580と、表示制御基板80側の複数の駆動部1100とは、対応関係にあるもの同士が信号線を介して接続されている。
【0077】
出力ドライバ580において、ドライバ部5800の各々では、トランジスタ583のベースに与えられる対応する制御信号の入力信号レベルがローレベルになると、トランジスタ583がオフ状態になる。その場合、表示制御基板80の電源ノード113から抵抗器111およびトランジスタ583を介して接地ノード584に電流が流れない。これにより、抵抗器111と抵抗器112との間のノードの電位、すなわち、表示制御基板80が受ける制御信号のレベルが所定のハイレベルになり、その結果、入力バッファ105を介しCPU101に与えられる信号のレベルがハイレベルとなる。
【0078】
一方、ドライバ部5800の各々では、トランジスタ583のベースに与えられる対応する制御信号の入力レベルがハイレベルになると、トランジスタ583がオン状態になる。その場合、表示制御基板80の電源ノード113から抵抗器111およびトランジスタ583を介して接地ノード584に電流が流れる。これにより、抵抗器111と抵抗器112との間のノードの電位、すなわち、表示制御基板80が受ける制御信号のレベルがローレベルになり、その結果、入力バッファ105を介しCPU101に与えられる信号のレベルがローレベルとなる。
【0079】
このように、出力ドライバ580と信号用電源回路110とにより、表示制御信号の信号レベルを反転させる反転回路が構成されている。また、この反転回路においては、出力ドライバ580は、信号用電源回路110との結びつきにより、遊技制御基板31から表示制御基板80まで伝送される表示制御コマンドデータおよび表示制御信号INT等の表示制御信号の信号出力レベル(伝送レベル)が減衰しないように、一定のレベルに調節する機能を有する回路である。言い換えると、出力ドライバ580は、出力ポート572から出力されるデータの出力レベルを安定したレベルに維持できるように、その出力レベルを調節することが可能な回路である。表示制御コマンドデータに関して述べれば、出力ドライバ580は、出力ポート572から出力される表示制御コマンドデータが、安定したコマンド送信に必要となる出力レベルを維持できるように、その出力レベルを調節することが可能な回路である。さらに、出力ドライバ580は、表示制御コマンドデータの信号波形整形も行なうことができる。この出力ドライバ580が設けられていることにより、表示制御コマンドデータは、遊技制御基板31から表示制御基板80まで安定して伝送される。
【0080】
また、遊技制御基板31において、前述した変動中信号は、出力ポート572bから検査用出力端子部591に与えられる。この検査用出力端子部591には、接地ノード584からの接地電位も与えられる。検査用出力端子部591は、予め定められた検査をするために用いられる複数の端子591a,591bを含む。検査用出力端子部591においては、端子591aが変動中信号を受け、端子591bが接地電位を受ける。検査用出力端子部591には後述するように検査用の信号測定装置に接続される信号線が接続され、変動中信号が、検査用出力端子部591を介し、信号線を経て検査のために取出される。また、前述した電飾信号回路用の制御信号は、出力ポート572bから電飾信号回路に与えられる。
【0081】
次に、前述した変動中信号を用いて特別図柄の変動時間の長さについての検査をする場合の検査方法について説明する。図7は、検査用装置の接続態様を示すブロック図である。
【0082】
図7を参照して、変動時間の長さの検査においては、オシロスコープ700が使用される。前述したように、変動中信号がハイレベルになっている時間は、特別図柄の変動時間と一致する。このため、オシロスコープ700によって変動中信号を測定し、その測定した変動中信号の信号波形に基づいて、特別図柄の変動時間の長さを検査することが可能である。
【0083】
オシロスコープ700には、検査信号入力用の入力端子701,702と、検査信号波形表示用の表示部703とが設けられている。オシロスコープ700の入力端子701と、遊技制御基板31の出力端子590との間に、測定用の信号線L1が接続される。これにより、変動中信号が、出力端子590から出力され、入力端子701を介してオシロスコープ700の内部に入力される。そして、そのように入力された変動中信号は、オシロスコープ700の内部に設けられた測定回路(図示省略)により測定される。オシロスコープ700においては、測定された変動中信号の波形が表示部703に表示される。検査者は、表示部703に表示された変動中信号の信号波形の長さに基づいて求められる時間により、特別図柄の変動時間を検査する。
【0084】
オシロスコープ700のような信号の測定装置は、一般的に、測定対象の入力信号と接地電位とを受け、入力信号の測定を実施できるように構成されている。したがって、検査用出力端子部591が、変動中信号用の端子591aと接地電位用の端子591bとを含んでいることにより、検査用出力端子部591から出力される変動中信号を測定する場合において、信号の測定装置を検査用出力端子部591に接続しやすくすることができる。また、このように信号の測定装置を接続しやすいため、可変表示中信号の測定のための配線の誤接続が防がれ、ショート等の誤接続により生じ得るトラブルによる遊技制御基板31側の機器の破損を防ぐことができる。
【0085】
次に、遊技制御基板31から表示制御基板80に与えられる表示制御コマンドデータの伝送タイミングについて説明する。図8は、表示制御コマンドデータの伝送タイミングの例を示すタイミングチャートである。
【0086】
図8を参照して、表示制御コマンドデータは、1コマンド単位が2バイト(CMD1,CMD2の合計2バイト)のデータで構成されている。このように2バイトよりなる表示制御コマンドデータは、定期リセット回路65から2msごとに出力される定期リセット信号の1出力間ごと、すなわち、2msが経過するごとに、1コマンド出力される。
【0087】
2バイトよりなる1コマンドの表示制御コマンドデータは、前述した2msの期間中において、たとえば70μsを要して出力される。割込信号としての表示制御信号INTは、70μsで2バイト出力される表示制御コマンドデータの各バイトデータを表示制御基板80側で取込むことが可能なタイミングで、1バイトの表示制御コマンドデータが出力されるごとに出力(アクティブ状態となることを意味し、この場合はローアクティブである)される。なお、この実施の形態においては、表示制御基板80側が表示制御信号INTの立下がりのタイミングで表示制御コマンドデータを取込む例を示したが、これに限らず、表示制御コマンドデータを取込むのは、表示制御信号INTの立上がりのタイミングであってもよい。
【0088】
この図8においては、具体的なコマンド出力例として、可変表示部9における特別図柄の変動開始時に出力されるコマンドと、その変動停止時に出力されるコマンドとが示されている。変動開始時に出力されるコマンドとしては、変動時間コマンド(リーチ動作に関連するデータも特定可能なもの)、左停止図柄コマンド、右停止図柄コマンド、および、中停止図柄コマンドのデータがこの順序で連続的に出力される。なお、特別図柄の変動開始時においては、最低限、変動時間コマンドを出力すればよく、左,中,右の停止図柄コマンドについては、特別図柄の変動時間中の任意のタイミングで出力するようにしてもよい。
【0089】
このように出力された変動開始コマンドが表示制御基板80側で取込まれると、変動時間コマンドの内容に応じて表示制御基板80側で予め記憶された制御データに基づいて、表示制御用CPU101によって特別図柄の変動開始時から変動停止前までの可変表示制御が実行される。その後、変動停止時のコマンドとしては、全図柄変動停止コマンドのデータのみが出力される。この全図柄変動停止コマンドが出力されれば、可変表示が行なわれているすべての特別図柄の変動を停止させる制御が表示制御用CPU101によって実行される。これにより、特別図柄の停止表示結果が導出表示される。
【0090】
特別図柄の可変表示に際して、遊技制御基板31側から表示制御コマンドデータが出力されるタイミングは、この変動開始時のコマンドの出力時期および変動停止時のコマンドの出力時期の2種類のタイミングのみである。したがって、遊技制御基板31では、特別図柄の可変表示開始時期と終了時期とに表示制御コマンドデータを表示制御基板80に送るだけで、特別図柄の可変表示動作中における表示制御内容の選択等の制御の主導権を表示制御基板80側に委ねる。
【0091】
前述した変動中信号は、変動時間コマンドの2バイト目のデータの取込み時からハイレベルにされ、その後、全図柄変動停止コマンドの2バイト目のデータの取込み時にローレベルにされる。このように、変動中信号がローレベルからハイレベルに立上がる時期は、変動時間コマンドの2バイト目のデータの取込み時、すなわち、変動時間コマンドに応じた特別図柄の変動開始時と一致する。さらに、変動中信号がハイレベルからローレベルに立下がる時期は、全図柄変動停止コマンドの2バイト目のデータの取込み時、すなわち、全図柄変動停止コマンドに応じた特別図柄の変動停止時と一致する。このため、変動中信号がハイレベルになっている期間は、特別図柄の変動時間と一致する。
【0092】
次に、オシロスコープ700による変動中信号の測定結果例を説明する。図9は、変動中信号の測定結果例を示す波形図である。図9においては、オシロスコープ700により測定され、表示部703に表示された変動中信号の波形が示されている。図9において縦軸は信号電圧を示しており、横軸は時間を示している。
【0093】
図9を参照して、変動中信号は、特別図柄の変動開始時にハイレベル(この場合は5Vの電圧レベル)に立上がり、その後、特別図柄の変動停止時にローレベル(この場合は0Vの電圧レベル)に立下がる。このように、変動中信号は、1方形波であり、活性化されているか否かが電圧のレベルにより示される。
【0094】
変動中信号がハイレベルになっている時間を、測定した波形の時間軸のスケールに基づいて求めると、その時間が特別図柄の変動時間(この測定例では20秒)を示している。このため、検査者は、測定した変動中信号の波形の幅に基づいて特別図柄の変動時間を求めて検査する。また、電圧のレベルによって変動中信号が活性化されているか否かが示されるため、変動時間を測定する場合には、単に、変動中信号の電圧のレベルが変動中信号の活性化状態(ハイレベル)の電圧になっている時間を測定すればよい。このため、出力された変動中信号において変動表示中の期間を容易に特定することができ、変動中信号を容易に測定することができる。また、変動中信号が1方形波で形成されるため、その方形波の幅を測定することにより、極めて容易に変動時間を測定することができる。
【0095】
次に、このパチンコ遊技機1の制御に用いられる各種ランダムカウンタについて説明する。図10は、このパチンコ遊技機1の制御に用いられる各種ランダムカウンタを示す図である。図10においては、ランダムカウンタの代表例として、乱数1から乱数8までの8つのカウンタが示されている。
【0096】
乱数1は、大当り状態を発生させるか否かを決定するための大当り判定用ランダムカウンタであり、定期リセットによる割込毎(具体的には2ms毎)に1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である314まで加算更新された後再度0から加算更新される。この乱数1の抽出値が予め定められた大当り判定値(たとえば7)と一致した場合に大当りが発生され、一致しない場合にはずれとなる。
【0097】
乱数2は、乱数1に基づいて大当り状態を発生させることが事前決定された場合における大当り図柄の表示結果を決定するとともに、確率変動状態に制御するか否かを決定するための大当り図柄判定用ランダムカウンタである。この乱数2は、乱数1と同様に、定期リセットによる割込毎、すなわち、2ms毎に1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である9まで加算更新された後再度0から加算更新される。この乱数2がとり得る値のそれぞれに対応して大当り図柄の種類が予め定められており、抽出値に対応する大当り図柄が大当り発生時の大当り図柄の予定停止図柄として使用される。また、予め定められた確変判定値(たとえば3,7)と一致した場合に、確率変動状態に制御することが決定される。
【0098】
乱数3は、特別図柄の左図柄のはずれ時の停止図柄を決定するためのはずれ図柄左決定用ランダムカウンタであり、乱数1と同様に、定期リセットによる割込毎、すなわち、2ms毎に1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である9まで加算更新された後再度0から加算更新される。乱数4は、特別図柄の右図柄のはずれ時の停止図柄を決定するためのはずれ図柄右決定用ランダムカウンタであり、乱数3の桁上げが行なわれるごとに1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である9まで加算更新された後再度0から加算更新される。乱数5は、特別図柄の中図柄のはずれ時の停止図柄を決定するためのはずれ図柄中決定用ランダムカウンタであり、乱数4の桁上げが行なわれるごとに1ずつ加算更新されるとともに、割込処理余り時間を利用して加算更新される。割込処理余り時間とは、後述する図15の遊技制御メイン処理がプログラムの最後まで実行された時点から定期リセットによる2ms毎の割込みがなされるまでに余った時間(後述するS17が無限ループで実行される時間)をいう。この余り時間を利用して無限ループで加算処理が実行される。乱数5は、0から加算更新されてその上限である9まで加算更新された後再度0から加算更新される。これら乱数3〜5の各々については、とり得る値のそれぞれに対応してはずれの場合の予定停止図柄の種類が予め定められており、抽出値に対応する予定停止図柄がはずれ時の予定停止図柄として使用される。
【0099】
乱数6は、リーチ状態が発生しない場合における特別図柄の変動時間(可変開始から停止表示までに要する時間)を決定するための変動時間(リーチなし)決定用ランダムカウンタであり、前述した乱数1等と同様に、2ms毎に1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である1まで加算更新された後再度0から加算更新される。この乱数6がとり得る値のそれぞれに対応して変動時間が予め定められており、抽出値に対応する変動時間がリーチ状態が発生しない場合の変動時間コマンドの選択のために使用される。
【0100】
乱数7は、リーチ状態が発生する場合における特別図柄の変動時間(可変開始から停止表示までに要する時間)を決定するための変動時間(リーチあり)判定用ランダムカウンタであり、前述した乱数1、乱数2および乱数3と同様に、2ms毎に1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である50まで加算更新された後再度0から加算更新される。この乱数7がとり得る値のそれぞれに対応して変動時間が予め定められており、抽出値に対応する変動時間がリーチ状態が発生する場合の変動時間コマンドの選択のために使用される。
【0101】
乱数8は、リーチ状態が発生する旨の予告(リーチ予告)を行なうか否かを決定するためのリーチ予告判定用ランダムカウンタであり、前述した乱数1等と同様に、2ms毎に1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である10まで加算更新された後再度0から加算更新される。この乱数8がとり得る値のそれぞれに対応してリーチ予告を行なうか否かが予め定められており、抽出値に対応して、リーチ予告を行なうか否かが決定される。
【0102】
これらのランダムカウンタは、遊技状態がランダムカウンタのそれぞれについて定められた状態になった時に抽出されて制御に用いられる。このため、ランダムカウンタ自体は定期的に更新されるのであるが、抽出されるタイミングがランダムなものになるので、各ランダムカウンタから抽出されたカウンタ値は、乱数として用いることができる。
【0103】
次に、可変表示装置8の可変表示部9に表示される特別図柄の配列構成について説明する。左図柄、中図柄、および、右図柄の各特別図柄は、数字等の複数種類(この例では10種類)の図柄により構成されており、スクロール表示、差替え表示、揺れ表示等の表示態様で可変表示される。各特別図柄は、複数の図柄が所定の順序で配列された図柄データとして、基本回路53のROM54に記憶されている。
【0104】
特別図柄データの具体的な構成は、次のとおりである。左,中,右図柄の各々においては、10種類の図柄のそれぞれに対応して、0,1,…,8,9の図柄ポジション番号が割り振られている。このような図柄ポジション番号は、前述した乱数3〜乱数5の各々から抽出され得る0〜9のカウンタ値のそれぞれに対応している。
【0105】
前述した乱数1の抽出値に基づいて大当たりが事前決定された場合には、前述した乱数2の抽出値が図柄ポジション番号と一致する場所の図柄が左,中,右の各予定停止図柄として選択決定される。これにより、大当りが事前決定された場合には、左,中,右の各予定停止図柄が同じ図柄に揃う。一方、はずれが事前決定された場合には、乱数3〜乱数5のそれぞれの抽出値がそれぞれに対応する図柄ポジション番号と一致する場所の図柄が左,中,右の各予定停止図柄として選択決定される。ただし、そのように選択決定された予定停止図柄が一致してしまう場合には、左,中,右の各予定停止図柄が同じ図柄の種類に揃わないように中図柄が1図柄分ずらされることにより、強制的にはずれ図柄にされる。
【0106】
次に、表示制御コマンドデータに基づいて行なわれる表示制御の例を図11〜図14を用いて具体的に説明する。
【0107】
図11は、図13,図14に示す表示制御例で用いられる表示制御コマンドデータの種類とコマンドに付された記号a〜gとの対応関係を表形式で示す図である。
【0108】
図11を参照して、コマンドaは、変動時間を10sに指定するコマンドである。コマンドbは、変動時間が20sであり、リーチ予告をともなわないノーマルリーチを発生させることを指定するコマンドである。コマンドcは、変動時間が20sであり、リーチ予告をともなうノーマルリーチを発生させることを指定するコマンドである。これらコマンドa〜コマンドcは、変動時間コマンドである。コマンドdは、左図柄の停止図柄の種類を指定するコマンドである。コマンドeは、右図柄の停止図柄の種類を指定するコマンドである。コマンドfは、中図柄の停止図柄の種類を指定するコマンドである。これらコマンドd,e,fは、左,右,中停止図柄コマンドである。コマンドgは、左,中,右の全図柄を停止させることを指定するコマンド、すなわち、全図柄停止コマンドである。
【0109】
図12は、図13,図14に示す表示制御例に示される可変表示部9の画面表示出力(表示内容)の種類と画面表示出力記号A〜Iとの対応関係を表形式で示す図である。
【0110】
図12を参照して、加速変動表示Aは、特別図柄がスクロールにより加速しながら変動する表示である。一定速変動表示Bは、特別図柄が一定の速度でスクロールにより変動する表示である。低速変動表示Cは、特別図柄が予め定められた低速度で変動する表示であって、表示されている図柄をスクロールによらずその場で1つずつ差替えていく変動表示である。リーチ予告表示Dは、リーチ状態が発生する旨の予告をリーチ状態の発生前の段階で予告する表示である。ノーマルリーチ表示Eは、ノーマルリーチ状態を示す通常のリーチ状態の表示である。
【0111】
左図柄停止(揺れ動作)表示Fは、左図柄を停止させる表示である。この場合の停止には、揺れ動作と呼ばれる仮停止状態(表示結果が導出されているが、まだ停止表示結果が確定していない状態)が含まれている。ここで、揺れ動作表示とは、導出表示された図柄を図柄のスクロールの順方向と逆方向とに交互に揺動する態様で示す表示をいう。この揺れ動作表示により、図柄は、停止表示直前の状態で揺れながら待機しているように表示される。右図柄停止(揺れ動作)表示Gは、右図柄を停止させる表示であり、揺れ動作を含む。中図柄停止(揺れ動作)表示Hは、中図柄を停止させる表示であり、揺れ動作を含む。全図柄停止表示Iは、左,中,右の全図柄を同時に停止させ、表示結果を確定させる表示である。
【0112】
以下の図13,図14に示される表示制御例では、図11および図12に示された記号を用いて制御内容を説明する。
【0113】
まず、特別図柄の変動開始時から変動終了時までの期間における第1の表示制御例を説明する。この第1の表示制御例は、変動時間が10sであって、リーチ状態が発生せずにはずれの表示結果が導出される場合の表示制御例である。
【0114】
図13は、特別図柄の変動開始時から変動終了時までの期間における第1の表示制御例を示す説明図である。この図13では、表示制御のタイミングチャートと、表示制御において代表的な複数の表示画面例(1−1)〜(5−1)とが示されている。図13における表示画面例(1−1)〜(5−1)は、タイミングチャート中において実線の矢符で示された同番号のタイミングにおける表示画面例であり、特別図柄の変動方向が白抜矢符で示されている。
【0115】
図13を参照して、表示制御コマンドデータa,d,e,f(図11参照)が表示制御信号INTとともに遊技制御基板31側から順次出力され、表示制御基板80側において取込まれる。これにより、表示制御コマンドデータaが2バイト分取込まれたこと(表示制御信号INTの2つ目のパルスの立下り)に応じ、画面表示出力において、図中の(1−1)の表示画面例に示されるような停止状態にあった左図柄91,中図柄92,右図柄93が、一斉にスクロール変動を開始し、加速変動表示Aの状態に制御される。そのような変動開始と同時に、変動中信号がハイレベルに立上がる。
【0116】
そして、所定期間経過後、左,中,右図柄は同時に一定速変動表示Bの状態に制御される。その後、左図柄の予め定められた停止タイミングが近づくと、左図柄が低速変動表示Cの状態に制御される。この低速変動表示Cにおいては、図柄の変動状態が低速度で図柄を順次差し替える態様に制御される。そして、左図柄の停止タイミングになると、図中の(2−1)の表示画面例に示されるように、左図柄91が図柄停止表示(揺れ動作表示)Fの状態に制御される。この場合に揺れ動作表示される左図柄91は、表示制御コマンドデータdにより指定された予定停止図柄である。
【0117】
その後、右図柄の予め定められた停止タイミングが近づくと、右図柄が前述したような低速変動表示Cの状態に制御され、低速度で図柄を順次差し替える態様に制御される。そして、右図柄の停止タイミングになると、図中の(3−1)の表示画面例に示されるように、右図柄93が、前述した左図柄91とともに図柄停止表示(揺れ動作表示)Gの状態に制御される。この場合に揺れ動作表示される右図柄93は、表示制御コマンドデータfにより指定された予定停止図柄である。その後、中図柄の予め定められた停止タイミングが近づくと、中図柄が前述したような低速変動表示Cの状態に制御され、低速度で図柄を順次差し替える態様に制御される。そして、中図柄の停止タイミングになると、図中の(4−1)の表示画面例に示されるように、中図柄92が、前述した左図柄91および右図柄93とともに図柄停止表示(揺れ動作表示)Hの状態に制御される。この場合に揺れ動作表示される左図柄91は、表示制御コマンドデータeにより指定された予定停止図柄である。この場合は、左,中,右図柄91,92,93がはずれ図柄となった状態で揃って揺れ動作をする。このような全図柄の揺れ動作表示は、その後、表示制御基板80側が全図柄停止コマンドを取込むまで継続される。
【0118】
その後、全図柄停止コマンドgが遊技制御基板31側から表示制御信号INTとともに出力され、表示制御基板80側において取込まれる。これに応じて、左,中,右の全図柄が一斉に、図中の(5−1)に示されるような全図柄停止表示Iの状態に制御される。これにより、左,中,右の全図柄91,92,93が一斉に停止表示され、変動表示が終了する。そのような変動表示の終了と同時に、変動中信号がローレベルに立下がる。
次に、特別図柄の変動開始時から変動終了時までの期間における第2の表示制御例を説明する。この第2の表示制御例は、変動時間が20sであって、リーチ予告をともなうノーマルリーチ状態が発生した後、大当りの表示結果が表示される場合の表示制御例である。
【0119】
図14は、特別図柄の変動開始時から変動終了時までの期間における第2の表示制御例を示す説明図である。この図14では、表示制御のタイミングチャートと表示制御において代表的な複数の表示画面例(1−2)〜(5−2)とが示されている。図14における表示画面例(1−2)〜(5−2)は、タイミングチャート中において実線の矢符で示された同番号のタイミングにおける表示画面例であり、特別図柄の変動方向が白抜矢符で示されている。
【0120】
図14を参照して、表示制御コマンドデータc,d,e,f(図11参照)が表示制御信号INTとともに遊技制御基板31側から出力され、表示制御基板80側において取込まれる。これにより、表示制御コマンドデータaが2バイト分取込まれたこと(表示制御信号INTの2回目のバイト目のパルスの立下り)に応じ、画面表示出力において、リーチ予告表示のD状態および加速変動表示Aの状態に制御される。これにより、図中の(1−2)の表示画面例に示されるような「リーチ」というメッセージを示すリーチ予告94が特別図柄上に重ねて表示されるとともに、停止状態にあった左図柄91,中図柄92,右図柄93が一斉にスクロール変動を開始する。そのような変動開始と同時に、変動中信号がハイレベルに立上がる。
【0121】
そして、所定期間経過後、左,中,右図柄は同時に一定速変動表示Bの状態に制御される。その後、左図柄の予め定められた停止タイミングが近づくと、左図柄が低速変動表示Cの状態に制御される。この低速変動表示Cにおいては、図柄の変動状態が低速度で図柄を順次差し替える態様に制御される。そして、左図柄の停止タイミングになると、図中の(2−2)の表示画面例に示されるように、左図柄91が図柄停止表示(揺れ動作表示)Fの状態に制御される。
【0122】
その後、右図柄の予め定められた停止タイミングが近づくと、右図柄が前述したような低速変動表示Cの状態に制御され、低速度で図柄を順次差し替える態様に制御される。そして、右図柄の停止タイミングになると、図中の(3−2)の表示画面例に示されるように、右図柄93が、前述した左図柄91とともに図柄停止表示(揺れ動作表示)Gの状態に制御される。この場合、左図柄91(「7」)と右図柄93(「7」)とが一致しており、リーチ状態が発生している。その後、中図柄の予め定められた停止タイミングが近づくと、中図柄が前述したような低速変動表示Cの状態に制御され、低速度で図柄を順次差し替える態様に制御される。中図柄の予め定められたリーチ表示タイミングが近づくと、中図柄がノーマルリーチ表示Eの状態に制御される。そして、中図柄の停止タイミングになると、図中の(4−2)の表示画面例に示されるように、中図柄92が、前述した左図柄91および右図柄93とともに図柄停止表示(揺れ動作表示)Hの状態に制御される。この場合は、左,中,右図柄91,92,93が「7」に揃った大当り図柄となった状態で揃って揺れ動作をする。このような全図柄の揺れ動作表示は、その後、表示制御基板80側が全図柄停止コマンドを取込むまで継続される。
【0123】
その後、全図柄停止コマンドgが遊技制御基板31側から表示制御信号INTとともに出力され、表示制御基板80側において取込まれる。これに応じて、左,中,右の全図柄が一斉に、図中の(5−2)に示されるような全図柄停止表示Iの状態に制御される。これにより、左,中,右の全図柄91,92,93が一斉に停止表示され、変動表示が終了する。そのような変動表示の終了と同時に、変動中信号がローレベルに立下がる。
【0124】
以上に示された特別図柄の変動開始時から変動終了時までの期間の表示制御においては、特別図柄は、各図柄の停止タイミングになると、全図柄停止コマンドgにより全図柄の停止が指令されるまで揺れ動作状態で待機する表示がなされる。これは、同じ変動時間について複数の変動パターンが定められており、それらの変動パターンを表示するために要する時間が必ずしも規定された変動時間と一致するように決められていないので、各変動パターンが終了すると停止表示結果がまだ確定していないことを示す仮停止状態(揺れ動作)で待機し、変動時間の終期に停止表示結果を確定させることにより、結果的に各変動パターンの変動時間を規定の変動時間と合わせようとしているためである。
【0125】
なお、特別図柄の変動開始時から変動終了時までの期間における表示制御としては、左,中,右停止図柄コマンドを変動開始当初に出力するのでなく、差替え表示の開始タイミング等の停止図柄コマンドが制御において実際に必要となるタイミングで出力し、そのコマンドの取込みに応じて差替え表示以後の表示制御を行なうようにしてもよい。
次に、基本回路53により実行される制御について説明する。図15は、基本回路53により実行される遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
【0126】
遊技制御メイン処理においては、まず、ステップS(以下単にSという)1により、クロックモニタ制御レジスタをクロックモニタイネーブルに設定する処理が行なわれる。これは、初期化処理をするための準備である。次にS2へ進み、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックセット処理が行なわれる。具体的には、スタックポインタに00FFHを設定する処理がなされる。次にS3へ進み、システムチェック処理が行なわれる。このシステムチェック処理は、初期化を行なうための処理であり、基本回路53のRAM55にエラーが含まれているか否か判定し、エラーが含まれている場合にRAM55を初期化するなどの処理である。
【0127】
次に、S4により、表示制御コマンド設定処理が行なわれる。この表示制御コマンド設定処理においては、表示制御基板80に向けて出力する表示制御コマンドデータをRAM55の所定の記憶領域に記憶設定する処理がなされる。次にS5により、表示制御データ設定処理が行なわれる。この表示制御データ設定処理においては、表示制御基板80に表示制御に用いられるデータを設定するために、S4により設定された表示制御コマンドデータを表示制御基板80に向けて出力する処理がなされる。
【0128】
次に、S6により、コマンド出力処理が行なわれる。このコマンド出力処理においては、ランプ制御基板35および音声制御基板70に音声発生やLED点灯制御用の所定のコマンドデータを送信するための出力処理を行なうとともに、ホール用管理コンピュータに大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを送信するための出力処理が行なわれる。S6により出力されるデータは後述するS8により設定される。
【0129】
次にS7により、ランプタイマ処理が行なわれる。このランプタイマ処理においては、各種ランプやLEDを点灯または点滅制御するためのランプタイマを計時動作させるための処理がなされる。次にS8へ進み、ランプ制御基板35および音声制御基板70に送信するための音声発生やLED点灯制御用の所定のコマンドデータを設定するとともに、ホール管理用コンピュータに送信するための大当り情報、始動情報、確率変動情報等を設定する処理がなされる。
【0130】
次にS9により、エラー処理が行なわれる。このエラー処理においては、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行なわれ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる処理が行なわれる。次にS10により、判定用乱数更新処理が行なわれる。この判定用乱数更新処理では、前述した大当り判定用の乱数1を更新する処理が行なわれる。
【0131】
次に、S11により、特別図柄プロセス処理が行なわれる。特別図柄プロセス処理においては、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。特別図柄プロセスの具体的な処理内容については後述する。
【0132】
次に、S12により、普通図柄プロセス処理が行なわれる。普通図柄プロセス処理では、可変表示器10を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0133】
次に、S13により、スイッチ処理が行なわれる。このスイッチ処理においては、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、カウントスイッチ23、Vカウントスイッチ22等の状態を入力し、各入賞口や可変入賞球装置に対する入賞があったか否かを判定する処理が行なわれる。次にS14により、音声処理が行なわれる。この音声処理においては、スピーカ27から所定の音を発生させるための処理が行なわれる。
【0134】
次に、S15により、表示用乱数更新処理が行なわれる。この表示用乱数更新処理においては、可変表示に用いられる乱数が更新される。具体的に、表示用乱数更新処理では、前述した乱数2〜乱数8等が更新される。次にS16により、入賞球信号処理が行なわれる。この入賞球信号処理においては、賞球基板37へ賞球個数信号と賞球可能信号とを出力して景品玉の払出制御指令を行なう。賞球基板37は、この賞球可能信号と賞球個数信号とを受け、賞球個数信号で特定される個数の景品玉を払出すために玉払出装置97を制御する。
【0135】
次に、S17により、表示用乱数更新処理が無限ループで行なわれる。具体的に、S17の表示用乱数更新処理では、前述した乱数5が割込処理余り時間において加算更新される。ここで、このパチンコ遊技機1においては、定期リセット信号により2msごとにリセット割込みが行なわれて遊技制御メイン処理のプログラムが先頭から実行されていくが、その2msを経過する前に遊技制御メイン処理の実行が終了してしまった場合には、割込みが行なわれるまでに余り時間が生じる。そこで、そのような 割込処理余り時間を利用して、乱数5の加算更新が無限ループで行なわれるのである。
次に、前述したS11により示された特別図柄プロセス処理のサブルーチンプログラムとして実行される処理のうち、変動開始に関する全図柄変動開始処理、変動停止に関する全図柄変動停止処理、および、表示制御コマンドデータの出力に関する表示コマンド出力処理について説明する。
まず、全図柄変動開始処理を説明する。図16は、全図柄変動開始処理の処理内容を示すフローチャートである。この全図柄変動開始処理は、全図柄の変動を開始させる際に実行される。
【0136】
まず、S190により、データ送信中フラグがON状態にセットされているか否かの判断がなされる。ここで、データ送信中フラグとは、表示制御コマンドデータおよび表示制御信号INTが送信中である場合に、後述するS216によりセットされるフラグである。
【0137】
S190によりフラグがON状態にセットされていると判断された場合は、この全図柄変動開始処理が終了する。これにより、表示制御コマンドデータの送信中は、以下に示す変動開始コマンドのRAM55への格納が許可されない。一方、S190によりフラグがON状態にセットされていないと判断された場合は、S191に進み、コマンド出力用カウンタのカウンタ値が「0」になっているか否かの判断がなされる。ここで、コマンド出力用カウンタは、変動開始時期において、変動時間コマンド、左停止図柄コマンド(停止図柄設定処理において決定された左停止図柄を示すコマンド)、右停止図柄コマンド(停止図柄設定処理において決定された右停止図柄を示すコマンド)、中停止図柄コマンド(停止図柄設定処理において決定された中停止図柄を示すコマンド)をこの順序で順次出力するために、出力設定済のコマンドの数を計数するためのカウンタである。このコマンド出力用カウンタは、後述するように、中停止図柄コマンドが出力された場合に初期化(「0」)され、その次の表示制御コマンドデータの出力の際に、前述したような順序でコマンドが出力設定されるごと、すなわち、コマンドが出力されるごとに1ずつ加算更新される。
【0138】
S191によりカウンタ値が「0」ではないと判断された場合は、すでに変動時間コマンドが出力された場合であり、後述するS195に進む。まだ、一方、S191によりカウンタ値が「0」になっていると判断された場合は、まだ変動時間コマンドが出力されていない状態であり、S192に進む。
【0139】
S192では、表示制御コマンドデータとして、図柄変動設定処理において決定された変動時間コマンドのデータをRAM55における出力コマンドデータ格納領域に格納する処理が行なわれ、さらに、図柄変動中フラグをセット(ON状態)にする処理が行なわれる。ここで、図柄変動中フラグとは、前述した変動中信号を出力する場合にセットするフラグである。このように、表示制御コマンドデータが出力コマンドデータ格納領域に格納されれば、その表示制御コマンドデータが出力ポート572aから出力可能な状態、すなわち、遊技制御基板31から出力可能な状態になる。さらに、図柄変動中フラグがセットされれば、変動中信号をハイレベルにすることが可能な状態になる。これにより、この段階では、変動時間コマンドおよび変動中信号が出力可能となる。
【0140】
次に、S193に進み、ポート出力要求用のデータをセットするとともに、図柄変動時間タイマによる計時をスタートさせる処理がなされる。ここで、ポート出力要求とは、出力コマンドデータ格納領域に格納されている表示制御コマンドデータを出力ポート572から出力させることを要求する指令データをいう。このポート出力要求を示すデータがセットされた場合には、表示コマンド出力処理により表示制御コマンドデータが出力される。この場合には、後述する変動時間コマンドが出力される。また、図柄変動時間タイマとは、変動時間コマンドにより特定される変動時間の終了時を判別するために、変動時間を計時するタイマである。この図柄変動時間タイマは、変動時間コマンドにより特定された変動時間に相当する計時カウンタ値を初期値として所定時間の経過ごとに「1」ずつ減算更新されるカウンタのカウンタ値に基づいて計時を行なうタイマであり、図示されていない計時処理ステップによりカウンタ値の加算更新が行なわれる。
【0141】
次に、S194に進み、前述したコマンド出力用カウンタのカウンタ値を「1」だけ加算更新させる処理がなされた後、この全図柄変動開始処理が終了する。この場合は、プロセスフラグが更新されないので、この全図柄変動開始処理が終了した場合には、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に、再びこの全図柄変動開始処理が実行される。
【0142】
また、前述したS191によりカウンタ値が0ではないと判断されてS195に進んだ場合は、コマンド出力用カウンタ値に対応する停止図柄コマンドのデータをRAM55における出力コマンドデータ格納領域に格納する処理が行なわれる。ここで、コマンド出力用カウンタ値と、停止図柄コマンドのデータとの対応関係は次のとおりである。すなわち、「1」のカウンタ値には左停止図柄コマンドが対応し、「2」のカウンタ値には右停止図柄コマンドが対応し、「3」のカウンタ値には中停止図柄コマンドが対応する。このため、カウンタ値が「1」の場合には、左,中,右図柄の予定停止図柄を前述したランダムカウンタを用いてランダムに決定するために実行される処理である停止図柄設定処理において決定された左停止図柄コマンドのデータをRAM55における出力コマンドデータ格納領域に格納する処理が行なわれる。また、カウンタ値が「2」の場合には、停止図柄設定処理において決定された右停止図柄コマンドのデータをRAM55における出力コマンドデータ格納領域に格納する処理が行なわれる。また、カウンタ値が「3」の場合には、停止図柄設定処理において決定された中停止図柄コマンドのデータをRAM55における出力コマンドデータ格納領域に格納する処理が行なわれる。
【0143】
次に、S196に進み、ポート出力要求用のデータをセットする処理がなされる。これにより、S195により格納された停止図柄コマンドの出力が要求され、そのコマンドが出力される。
【0144】
次に、S197に進み、コマンド出力用カウンタのカウンタ値が「3」になっているか否かの判断がなされる。S197によりカウンタ値が「3」になっていないと判断された場合は、まだ、前述した順序の最後に出力される中停止図柄コマンドの出力が終わっていない場合であり、S198に進み、次回の全図柄変動開始処理において次の順序のコマンドを出力させるために、コマンド出力用カウンタのカウンタ値を「1」だけ加算更新させる処理がなされた後、この全図柄変動開始処理が終了する。この場合は、プロセスフラグが更新されないので、この全図柄変動開始処理が終了した場合には、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に、再びこの全図柄変動開始処理が実行される。
【0145】
また、前述したS197によりカウンタ値が「3」になっていると判断された場合は、まだ、前述した順序の最後に出力される中停止図柄コマンドの出力が終わっている場合であり、S199に進み、特別図柄の変動表示の実行のために必要な前述した4つのコマンドの出力が完了したため、コマンド出力用カウンタのカウンタ値をクリアして「0」にする処理がなされる。そして、S200に進み、特別図柄プロセスフラグの値を全図柄変動停止処理を示す値にセットする処理がなされる。これにより、この全図柄変動開始処理が終了した場合には、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に、プロセスが1つ進んでS105の全図柄変動停止処理が実行されることになる。S193の後、この全図柄変動開始処理が終了する。
【0146】
このような全図柄変動開始処理が終了した場合、特別図柄プロセス処理においては後述する表示コマンド出力処理が実行され、その処理の終了後に特別図柄プロセス処理が終了する。
【0147】
以上の全図柄変動開始処理においては、特別図柄の変動表示を開始時期において、変動時間コマンド、左停止図柄コマンド、右停止図柄コマンド、および、中停止図柄コマンドを順次出力させるための処理が行なわれるとともに、後の変動時間の計時のための処理が行なわれる。
次に、全図柄変動停止処理を説明する。図17は、全図柄変動停止処理の処理内容を示すフローチャートである。この全図柄変動停止処理は、全図柄の変動を停止させる際に実行される。
【0148】
まず、S201により、変動時間がタイムアップしたか否か、すなわち、表示制御コマンドデータにより指定された変動時間が経過したか否かの判断がなされる。具体的には、全図柄変動開始処理において計時をスタートした図柄変動時間タイマがタイムアウト(カウンタ値が0になった状態)したか否かを判断することにより、変動時間がタイムアップしたか否かが判断される。
【0149】
次に、S202に進み、変動停止コマンドとして全図柄停止コマンドのデータをRAM55における出力コマンドデータ格納領域に格納する処理が行なわれ、さらに、前述した図柄変動中フラグをリセット(OFF状態)にする処理が行なわれる。これにより、全図柄停止コマンドが出力可能な状態になる。さらに、変動中信号をローレベルにすることが可能な状態になる。そして、S203に進み、ポート出力要求用のデータをセットするとともに、図柄変動時間タイマによる計時をリセットする処理がなされる。
【0150】
次に、S204に進み、大当りが発生するか否かの判断がなされる。具体的には、前述したランダムカウンタの抽出値に基づいて大当りを発生させるか否かの判定を行なう処理である特別図柄判定処理での大当り判定結果の情報に基づいて、大当りが発生するか否かが判断される。S204により大当りが発生すると判断された場合は、S205に進み、特別図柄プロセスフラグの値を大当り表示処理を示す値にセットする処理がなされる。ここで、大当り表示処理とは、大当りが発生した場合に、遊技者に大当りの発生を報知する表示を行なうための表示処理である。これにより、大当りが発生する場合には、全図柄変動停止処理の終了後の次回の特別図柄プロセス処理の実行時に、プロセスが1つ進んで大当り表示処理が実行されることになる。その後、全図柄変動停止処理が終了する。
【0151】
一方、S204により大当りが発生しないと判断された場合は、S206に進み、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄変動待ち処理を示す値にセットする処理がなされる。ここで、特別図柄変動待ち処理とは、デモ画面の表示等の特別図柄の変動を行なわない状態での表示を行なうための処理である。これにより、大当りが発生しない場合には、全図柄変動停止処理の終了後の次回の特別図柄プロセス処理の実行時に、特別図柄変動待ち処理が実行されることになる。その後、全図柄変動停止処理が終了する。
【0152】
このような全図柄変動停止処理が終了した場合、特別図柄プロセス処理においては後述する表示コマンド出力処理が実行され、その処理の終了後に特別図柄プロセス処理が終了する。
【0153】
このように、全図柄変動停止処理においては、変動時間コマンドにより特定された変動時間の経過を待って変動停止コマンドの出力のための処理が行なわれる。
次に、前述した表示コマンド出力処理を説明する。図18は、表示コマンド出力処理の処理内容を示すフローチャートである。この表示コマンド出力処理は、特別図柄プロセス処理の各サブルーチンが終了した後、必ず実行される。
【0154】
まず、S211により、前述したポート出力要求がセット(データのセット)されているか否かが判断される。S211によりポート出力要求がセットされていないと判断された場合には、この表示コマンド出力処理が終了する。これにより、出力すべき表示制御コマンドデータがない場合には、コマンドデータの出力に関する処理が行なわれない。一方、S211によりポート出力要求がセットされていると判断された場合には、S212に進み、ポート出力要求用のデータをリセットする処理がなされる。
【0155】
次に、S213に進み、出力コマンドデータ格納領域に格納されているデータの1バイト目を、表示制御コマンドデータ出力用の出力ポート572から出力させる処理がなされる。この1バイト目のデータは、所定期間にわたって出力される。これにより、出力コマンドデータ格納領域に格納されている表示制御コマンドデータのうちの1バイト目が表示制御基板80に向けて伝送される。次に、S214に進み、ポート出力カウンタを「1」だけ加算更新する処理がなされる。ここで、ポート出力カウンタは、1つの表示制御コマンドデータについての出力されたデータのバイト数を計数するためのカウンタであり、「0」を初期値として計数を行なう。次に、S215に進み、表示制御信号INTの予め定められたONタイミング(アクティブ状態となるタイミング)の経過を待って表示制御信号INTをON状態(アクティブ状態、すなわち、ローレベル)にする処理がなされる。これにより、1バイト目のデータの取込用の表示制御信号INTがアクティブ状態(ローレベル)となる。次に、S216に進み、データ送信中フラグをON状態にする処理がなされる。これにより、表示制御コマンドデータの送信中である旨が示される。
【0156】
次に、S217に進み、前述したポート出力カウンタの値が「2」であるか否かの判断がなされる。つまり、表示制御コマンドデータの1バイト目を出力中の時点ではポート出力カウンタの値は「1」になるため、ここでは、1バイト目の出力中であるか否かが判断されるのである。S217によりポート出力カウンタの値が「2」であると判断された場合は、後述するS218に進む。一方、S217によりポート出力カウンタの値が「2」ではないと判断された場合は、1バイト目の出力中であり、S221に進み、表示制御信号INTの予め定められたOFFタイミングの経過を待って表示制御信号INTをOFF状態にする処理がなされる。
【0157】
次に、S222に進み、出力コマンドデータ格納領域に格納されているデータの2バイト目を、表示制御コマンドデータ出力用の出力ポート572から出力させる処理がなされる。これにより、出力コマンドデータ格納領域に格納されている表示制御コマンドデータのうちの残りの2バイト目が表示制御基板80に向けて伝送される。この2バイト目のデータは、所定期間にわたって出力される。次に、S223に進み、ポート出力カウンタを「1」だけ加算更新する処理がなされる。これにより、2バイト目のデータが出力された場合に、ポート出力カウンタは「2」となる。
【0158】
次に、S224に進み、前述した図柄変動中フラグがON状態になっているか否かの判断がなされる。ここでは、図柄変動中フラグがON状態になっているか否かに基づいて、変動時間コマンドの出力による変動開始時(図柄変動中フラグがONになっている場合)か、変動時間コマンドの出力による変動停止時(図柄変動中フラグがONになっていない場合)かのどちらであるかの判断をしているのである。
【0159】
S224によりON状態になっていると判断された場合、すなわち、変動開始時である場合は、S225に進み、表示制御信号INTの予め定められたONタイミングの経過を待って、表示制御信号INTをON状態(ローレベル状態)にするとともに、変動中信号をON状態(ハイレベル状態)にする処理がなされる。ここで、変動中信号については、S225に進んだ時点ですでにON状態になっている場合には、その状態が継続される。これにより、2バイト目のデータの取込用の表示制御信号INTがアクティブ状態(ローレベル)となるとともに、変動中信号がアクティブ状態(ハイレベル)となる。その後、S217に戻る。
【0160】
一方、S224によりON状態になっていないと判断された場合は、S226に進み、表示制御信号INTの予め定められたONタイミングの経過を待って、表示制御信号INTをON状態にするとともに、変動中信号をOFF状態(ローレベル状態)にする処理がなされる。これにより、2バイト目のデータの取込用の表示制御信号INTがアクティブ状態(ローレベル)となるとともに、変動中信号が非アクティブ状態(ローレベル)となる。その後、S217に戻る。
【0161】
このように、S224〜S226の処理によれば、変動開始を指令する変動時間コマンドの出力時から全図柄停止を指令する全図柄停止コマンドの出力時までの間において変動中信号が活性化される。このため、遊技制御基板31の外部に出力される変動中信号が活性化されている時間を測定することに基づいて変動時間を特定することができる。また、変動中信号は、データの取込用の表示制御信号INTの出力に伴って活性化または非活性化されるため、変動中信号により示される変動時間は、実際に表示制御基板80側において表示制御コマンドデータが取込まれるタイミングに同期した正確なものとなっている。
【0162】
S225またはS226からS217に進んだ場合は、ポート出力カウンタが「2」となっているので、S217からS218に進む。S218においては、ポート出力カウンタをクリアする処理がなされる。次に、S219に進み、表示制御信号INTの予め定められたOFFタイミングの経過を待って表示制御信号INTをOFF状態にする処理がなされる。その後、S220に進み、2バイト目の表示制御コマンドデータの出力が停止状態になるのを待って、データ送信中フラグをOFF状態にする処理がなされる。これにより、1つの表示制御コマンドデータの出力処理が終了し、次の表示制御コマンドデータを出力することが可能になる。
【0163】
このような表示コマンド出力処理においては、図示されていないが、各ステップが実行されるタイミングが予め定められたタイムスケジュールにしたがって時間管理されている。これにより、表示制御コマンドデータについては、図8に示されるように、たとえば70μsの間に2バイトのデータが出力される。
【0164】
以上のように、表示コマンド出力処理においては、ポート出力要求に応じて、出力コマンドデータ格納領域に格納されているデータを1バイトずつ順次出力することにより、表示制御コマンドデータを出力する。また、ポート出力要求に応じて、変動中信号のレベルを制御する。
【0165】
以上のような処理が実行されることにより、変動中信号のハイレベル状態の期間が特別図柄の変動時間と同期するように変動中信号のレベルが制御される。このような変動中信号は、検査用出力端子部591から外部に出力され、前述したようなオシロスコープ700を用いてハイレベル状態の時間が測定される。そして、その測定結果に基づいて、検査のための特別図柄の変動時間が得られる。そして、そのように得られた特別図柄の変動時間により、パチンコ遊技機1における特別図柄の変動時間の検査が行なわれる。このように、変動開始時から表示結果の導出表示時(変動停止時)まで活性化される変動中信号が、変動時間を特定可能な態様で外部に出力されるので、この出力された変動中信号が活性化されている時間を電気的に測定することにより、1回の変動表示における変動時間を容易かつ正確に測定することができる。その結果、変動時間の検査時において正確な変動時間を測定しやすくすることができる。
【0166】
また、表示制御基板80では、表示制御信号INTを受けた場合に表示制御用CPU101が表示制御コマンドデータを取込んで表示制御が行なわれる。このため、前述したように変動開始時に出力される表示制御信号INTに同期して変動中信号を活性化し、変動停止時に出力される表示制御信号INTに同期して変動中信号を非活性化することにより、変動中信号の活性化時期と非活性化時期とを、CPU101が指令情報を取込んで制御が行なわれるタイミングに同期させることができる。その結果、変動中信号に基づいて、より正確な変動時間を測定することができる。
【0167】
次に、以上に示した第1実施形態により得られるその他の効果を列挙する。
図13等に示されるように、可変表示部9での特別図柄の変動開始時期において変動時間コマンドと停止図柄コマンドとを遊技制御基板31側が出力すれば、図13等に示されるように、その変動時間コマンドにより特定された変動時間内で、表示制御基板80側の制御によって可変表示が行なわれ、停止図柄コマンドにより特定された特別図柄の表示結果が導出表示させられる。そして、図13等に示されるように、表示結果の確定時期に、遊技制御基板31側から全図柄停止コマンドが出力されると、導出表示された表示結果を確定させる表示制御が表示制御基板80側で行なわれる。このため、変動開始時期と表示結果の確定時期との間の期間において、遊技制御基板31側で変動表示内容を細かく指示する必要がなくなるので、遊技制御基板31側の可変表示制御に関する負担を軽減することができる。
【0168】
また、図13等に示されるように、変動時間コマンドにより特定された変動時間内での変動表示における表示結果の導出時期と、変動時間コマンドにより特定された変動時間において表示結果を確定表示させる時期(具体的には全図柄停止コマンドによる表示結果の確定時期)との間に確定待ち時間が生じた場合でも、その期間中に特別図柄が揺れ動作による待機状態で変動表示させられるため、結果的に表示結果の確定は全図柄停止コマンドにより特定される変動時間の終了時期と同時期になる。このため、可変開始から表示結果が導出表示されるまでの実質的な期間の長さが異なる複数種類の変動表示を選択的に行なわせる場合に、変動時間の長さのデータが同一の変動時間コマンドを用いても、表示結果が導出表示されてから表示結果の確定時期までに揺れ動作での変動表示が行なわれることにより、それぞれの変動表示において違和感がない表示をさせることができる。これにより、実質的な変動時間の長さが異なる複数種類の変動パターン表示を1種類の変動時間の長さを特定するデータを用いて指令することができる。したがって、遊技制御基板31側において、表示制御コマンドデータに用いるデータの種類を従来よりも少なくすることができるので、可変表示制御のためにROM54およびRAM55等のメモリに記憶するデータ量を少なくすることが可能になる等、可変表示制御用の情報の取扱いに関し、遊技制御基板31側の負担を軽減することができる。
また、前述したように、遊技制御基板31では、可変表示部9での変動時間内の可変開始時においては、表示制御コマンドデータとして、少なくとも変動時間コマンドを出力すればよい。このため、可変開始時での遊技制御基板31側における表示制御コマンドデータの出力のために要する処理負担を軽減することができる。
また、図13等に示すように、変動時間コマンドを出力した後、当該変動時間コマンドにより特定された変動時間内において表示結果を導出表示させる前という幅広い時間帯における予め定められた時期において左,中,右停止図柄コマンドを出力すればよいため、左,中,右停止図柄コマンドの出力について、時期的な制限を受けにくいようにすることができる。
また、図13等に示すように、特別図柄の表示結果を確定表示させる時期に出力される全図柄変動停止コマンドに応じて特別図柄の表示結果を確定表示させる表示制御が行なわれるため、遊技制御基板31が直接的に指定したタイミングで表示結果を確定表示させることができる。
また、予め定められた複数種類の変動パターンの中から選択決定された一つの変動パターンが表示制御コマンドデータのうちの変動時間コマンドにより特定され、その変動時間コマンドにより特定された変動パターンにしたがう変動表示が表示制御基板80側の制御により行なわれるため、複数種類の変動パターンを変動時間の長さのデータが1種類の変動時間コマンドを用いて指令することができる。これにより、表示制御コマンドデータに用いるデータの種類を従来よりもより一層少なくすることができるので、可変表示制御のために記憶するデータ量をより一層少なくすることができる等、可変表示制御用の情報の取扱いに関し、遊技制御基板31側の負担をより一層軽減することができる。
【0169】
また、表示制御基板80の側で、変動時間コマンドにより特定された変動時間の長さに対応する一つの変動パターンが、制御データROM102に複数種類記憶された変動パターンのデータに基づいて選択的に決定され、その変動パターンにしたがって可変表示をさせる表示制御がさらに行なわれるため、遊技制御基板31側で可変表示中に表示制御コマンドデータを用いて変動パターンを細かく指示する必要がなくなる。これにより、遊技制御基板31側における表示制御コマンドデータの出力の面での処理負担を軽減することができる。
【0170】
また、図13等に示されるように、図柄の確定待ち期間中において特別図柄が順方向と逆方向とに交互に揺動する態様で揺れ動作表示させられるため、たとえ、特別図柄の表示結果が導出されていても、特別図柄の揺動によって、表示結果がまだ確定していない印象を遊技者に与えることができる。このため、このような特別図柄の識別情報の揺れ動作表示により、待機状態において表示結果が確定していないことを遊技者が容易に認識することができる。
【0171】
また、図13等に示されるように、表示制御基板80側が変動時間コマンドにしたがって待機状態での揺れ動作表示を行なっている最中であっても、全図柄停止コマンドを受けた場合にはそのコマンドに応じた表示結果の確定表示が優先的に行なわれる。このため、何らかの原因で遊技制御基板31側と表示制御基板80側との間において制御タイミングにずれが生じた場合でも、表示制御基板80側の制御タイミングを遊技制御基板31側におけるランプおよび音声等の制御タイミングに合わせることにより、そのような制御タイミングのずれを防ぐことができる。
【0172】
また、図5,図6等に示されるように、遊技制御基板31側と表示制御基板80側との間の情報の伝送が、遊技制御基板31側から表示制御基板80側への情報の一方向通信に基づいて行なわれるため、遊技制御基板31側から表示制御基板80側に不正な情報を入力させて遊技制御基板31(特に、基本回路53)の不正制御動作を行なわせる不正行為を極力防止することができる。
【0173】
また、図5,図6等に示される出力バッファ571は、遊技制御基板31の内部から外部への情報の出力を許容するが遊技制御基板31の外部から内部への情報の入力を許容しない不可逆性を有する出力インタフェースであるため、遊技制御基板31側から表示制御基板80側への一方向通信が確実に行なわれる。これにより、遊技制御基板31の外部から内部に不正な情報を入力させて遊技制御基板31(特に、基本回路53)の不正制御動作を行なわせる不正行為を極力防止することができる。
【0174】
また、図6等に示されるように、表示制御コマンドを出力するために、出力ポート572と出力レベル調整用の出力ドライバ580とが設けられているため、その回路構成に起因して、遊技制御基板31の外部から内部に情報をそのままの形態で入力させることが難しくなる。これにより、遊技制御基板31の外部から内部に不正な情報を入力させて遊技制御基板31(特に、基本回路53)の不正制御動作を行なわせる不正行為を極力防止することができる。
【0175】
また、図13等に示されるように、特別図柄を予め定められた順序にしたがって順次出現表示させる差替え表示を行なうために、表示制御基板80側において、遊技制御基板31側から受けた停止図柄コマンドに基づいて、差替え表示用の特別図柄を設定し、特別図柄の表示結果を導出表示させる以前の段階で、出現表示させられる特別図柄を、設定された差替え表示用の特別図柄と差替える制御が行なわれる。このため、遊技制御基板側31側としては、特別図柄を順次出現表示させる変動表示を行なう場合に、最終的な停止図柄を示す停止図柄コマンドを出力するだけで済む。これにより、遊技制御基板31側で変動表示中に表示制御コマンドデータを用いて変動パターンを細かく指示する必要がなくなる。これにより、遊技制御基板側31側における表示制御コマンドデータの出力の面での処理負担を軽減することができる。
【0176】
第2実施形態
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態においては、遊技制御基板31のCPU56から出力される変動中信号を遊技制御基板31の出力端子590から外部へ特別図柄の変動時間の検査が可能な態様で出力し、表示制御基板80側に設けられた検査用出力端子部から変動中信号を取出して特別図柄の変動時間の長さを検査することが可能になる例を説明する。この第2実施形態では、前述した第1実施形態との相違点を主に説明する。
【0177】
図19は、第2実施形態による遊技制御基板31および表示制御基板80における信号の伝送経路の構成を示すブロック図である。この図19については、前述した図6と共通する部分に同一の参照符号を付し、共通する部分についての重複した説明を繰り返さない。
【0178】
この図19に示された信号経路が図6のものと異なるのは、次の点である。まず、遊技制御基板31側に検査用出力端子部が設けられておらず、表示制御基板80側に検査用出力端子部592が設けられている。さらに、変動中信号は、出力ポート572bから出力ドライバ580および出力端子590を介して遊技制御基板31から出力され、入力端子106を介して表示制御基板80内に入力される。つまり、変動中信号は、表示制御コマンドデータおよび表示制御信号INTと同様の信号処理を受けて外部に出力されるのである。
【0179】
変動中信号は、出力ドライバ580で信号処理されて出力される。出力ドライバ580のドライバ部5800を構成するトランジスタ583は、前述したように、オープンコレクタ型式、すなわち、エミッタが接地された接続型式の信号出力用トランジスタのコレクタから変動中信号が出力されるため、変動中信号の電圧のレベルの高低によって変動中信号が活性化されているか否かが示される。このため、後述するように表示制御基板80側において変動時間を測定する場合には、単に、変動中信号の電圧のレベルが変動中信号の活性化状態の電圧になっている時間を測定すればよい。このため、出力された変動中信号において変動表示中の期間を容易に特定することができ、変動時間を容易に測定することができる。
【0180】
表示制御基板80内に入力された変動中信号は、信号用電源回路110を介して、検査用出力端子部592に与えられる。さらに、検査用出力端子部592には、信号用電源回路110から出力された表示制御信号INTと、接地ノード585からの接地電位とが与えられる。検査用出力端子部592は、予め定められた検査をするために用いられる複数の端子592a,592b,592cを含む。検査用出力端子部591においては、端子592aが変動中信号を受け、端子592bが表示制御信号INTを受け、端子592cが接地電位を受ける。
【0181】
次に、表示制御基板80側において変動中信号を用いて特別図柄の変動時間の長さについての検査をする場合の検査方法について説明する。図20は、第2実施形態による検査用装置の接続態様を示すブロック図である。
【0182】
図20を参照して、変動時間の長さの検査においては、図7に示したものと同様のオシロスコープ700が使用される。前述したように、変動中信号がハイレベルになっている時間は、特別図柄の変動時間と一致する。このため、オシロスコープ700によって変動中信号を測定し、その測定した変動中信号の信号波形に基づいて、特別図柄の変動時間の長さを検査することが可能である。
【0183】
オシロスコープ700の入力端子701,702と表示制御基板80の出力端子590との間に、測定用の信号線L2が接続される。この信号線L2は、変動中信号をCH1の入力端子701に入力させ、表示制御信号INTをCH2の入力端子702に入力させる態様で接続される。これにより、変動中信号および表示制御信号INTが、出力端子590から出力され、入力端子701,702を介してシロスコープ700の内部に入力される。そして、そのように入力された変動中信号および表示制御信号INTは、オシロスコープ700の内部に設けられた測定回路(図示省略)により測定される。オシロスコープ700においては、測定された変動中信号および表示制御信号INTのそれぞれの波形が表示部703に表示される。検査者は、表示部703に表示された変動中信号の信号波形の長さに基づいて求められる時間により、特別図柄の変動時間を検査する。また、検査者は、変動中信号と表示制御信号INTとを見比べることにより、変動中信号が適正に出力されているか否かを判断することが可能である。
【0184】
可変表示部9における可変表示制御は、表示制御コマンドデータが遊技制御基板31から表示制御基板80に伝送されたことに応じて行なわれる制御である。このため、表示制御コマンドデータと同様に変動中信号を遊技制御基板31から表示制御基板80に伝送し、表示制御基板80で受けられた変動中信号を表示制御基板80側から変動時間の検査のために出力することにより、その変動中信号に基づいて、より正確な変動時間を測定することができる。つまり、表示制御基板80側から変動中信号を取出して検査する場合には、表示制御コマンドデータと同じ伝送経路を通った変動中信号を検査することとなるため、より正確な変動時間を測定することができるのである。
【0185】
次に、図20に示されたオシロスコープ700による変動中信号および表示制御信号INTの測定結果例を説明する。図21は、第2実施形態による変動中信号の測定結果例を示す波形図である。この図21においては、変動中信号および表示制御信号INTの波形が示されている。
【0186】
図21を参照して、表示部703には、変動中信号と表示制御信号INTとが同じ時間軸スケールで上下に並んで表示される。具体的に表示部703においては、CH1の信号として変動中信号が電圧の波形により表示され、CH2の信号として表示制御信号INTが電圧の波形により表示される。検査者は、前述したように、測定した変動中信号の波形に基づいて特別図柄の変動時間を求めて検査する。変動信中号が適正に出力される場合、図に示されるように、変動中信号が、変動時間コマンドの2バイト目のデータの取込み時、すなわち、特別図柄の変動開始時期に出力される表示制御信号INTの2回目の立下り時にハイレベルに立上がる。また、変動中信号は、適正に出力される場合、全図柄停止コマンドの2バイト目のデータの取込み時、すなわち、特別図柄の変動停止時期に出力される表示制御信号INTの2回目の立下り時にローレベルに立下がる。検査者は、表示された変動中信号と表示制御信号INTとを見比べることにより、変動中信号が適正に出力されているか否かを判断することができる。つまり、変動中信号および表示制御信号INTがともに遊技機の外部に出力されれば、これらの信号のレベルの変化タイミングを比較することにより、変動中信号が表示制御信号INTに同期した適正な信号となっているか否かを容易に確認することができるのである。
【0187】
以上のような第2実施形態に関しては、前述した第1実施形態等のその他の実施の形態と共通する部分については前述した第1実施形態等のその他の実施の形態で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
【0188】
第3実施形態
次に、第3実施形態を説明する。この第3実施形態においては、表示制御基板80側に設けられた外部出力端子から変動中信号を取出して特別図柄の変動時間の長さを検査する例を説明する。この第3実施形態では、前述した第2実施形態との相違点を主に説明する。
【0189】
図22は、第3実施形態による遊技制御基板31および表示制御基板80における信号の伝送経路の構成を示すブロック図である。この図22については、前述した図19と共通する部分に同一の参照符号を付し、共通する部分についての重複した説明を繰り返さない。
【0190】
この図22に示された信号経路が図19のものと異なるのは、次の点である。まず、遊技制御基板31側に出力ドライバ580が設けられておらず、表示制御基板80側に信号用電源回路110が設けられていない。前述した出力ドライバ580と信号用電源回路110とは、表示制御信号の信号レベルを反転させる反転回路を構成するものであるため、そのような反転回路に代わる反転回路として、この実施の形態においては、複数のインバータ600を含むインバータ回路が出力ドライバ580aとして設けられている。複数のインバータ600は、出力ポート572a,572bと出力端子590との間のそれぞれの信号経路に設けられており、出力ポート572a,572bから出力される各種信号の信号レベルを反転させて出力端子590に与える。
【0191】
表示制御基板80側では、入力端子106を介して入力された表示制御コマンドデータが入力バッファ105を介して表示制御用CPU101に入力される。そして、入力端子106を介して入力された表示制御信号INTは、遅延回路593を介して表示制御用CPU101に入力される。この遅延回路593は、表示制御の処理タイミングの調整用回路であり、直列に接続された2つのインバータ593a,593bを有し、表示制御信号INTを所定時間遅延させて表示制御用CPU101に入力させる。
【0192】
表示制御基板80には、前述した検査用出力端子部592の代わりに、外部出力端子595が設けられている。この外部出力端子595は、表示制御基板80に入力された表示制御コマンドデータ、表示制御信号INT、および、変動中信号を基板外部に出力するための端子である。外部出力端子595には、入力端子106を介して入力された表示制御コマンドデータと、接地ノード585からの接地電位とが対応する端子にそのまま与えられる。そして、表示制御信号INTについては、遅延回路593を経たものが外部出力端子595に与えられる。また、入力端子106を介して入力された変動中信号は、遅延回路594を介して外部出力端子595に与えられる。遅延回路594は、直列に接続された2つのインバータ594a,594bを有し、変動中信号を表示制御信号INTと同じ時間遅延させる。このように変動中信号が遅延回路594を介して外部出力端子595に与えられるようにしたのは、変動中信号と表示制御信号INTとを同期させるためである。
【0193】
次に、表示制御基板80側において変動中信号を用いて特別図柄の変動時間の長さについての検査をする場合の検査方法について説明する。図23は、第3実施形態による検査用装置の接続態様を示すブロック図である。
【0194】
図23を参照して、変動時間の長さの検査においては、パーソナルコンピュータよりなる検査用コンピュータ装置800が使用される。検査用コンピュータ装置800は、コンピュータ本体部801とCRTよりなるモニタ部802とを含む。コンピュータ本体部801の入力端子部801aと表示制御基板80の外部出力端子595との間に、測定用の信号線L3が接続される。
【0195】
コンピュータ本体部801においては、検査用のプログラムが実行されることにより、入力された変動中信号および表示制御信号INTに基づいて、これらの信号の波形をモニタ部802の表示画面上に表示させる処理を行なうとともに、変動中信号の波形を構成するデータに基づいて変動中信号がハイレベルになっている時間、すなわち、特別図柄の変動時間を求め、その変動時間を用いて特別図柄の変動時間の長さを検査する処理を行なうことが可能である。
【0196】
この検査用コンピュータ装置800においては、前述した図21に示されたものと同様の波形図を表示することが可能である。このため、検査者は、変動中信号と表示制御信号INTとを見比べることにより、変動中信号が適正に出力されているか否かを判断することが可能である。さらに、検査用コンピュータ装置800においては、入力された表示制御コマンドデータのデータ内容を解析することも可能である。
【0197】
以上のような第3実施形態に関しては、前述した第1実施形態等のその他の実施の形態と共通する部分については第1実施形態等のその他の実施の形態で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
【0198】
第4実施形態
次に、第4実施形態を説明する。この第4実施形態においては、表示制御基板80側に設けられた検査用出力端子部592から変動中信号を取出して特別図柄の変動時間の長さを検査する場合に、表示制御用CPU101に受取られた変動中信号を検査用出力端子部592から出力させる例を説明する。また、この第4実施形態の場合には、表示制御用CPU101に受取られた変動中信号が全図柄変動コマンドの代わりに用いられる表示制御例を説明する。この第4実施形態では、前述した第2実施形態との相違点を主に説明する。
【0199】
図24は、第4実施形態による遊技制御基板31および表示制御基板80における信号の伝送経路の構成を示すブロック図である。この図24については、前述した図19と共通する部分に同一の参照符号を付し、共通する部分についての重複した説明を繰り返さない。
【0200】
この図24に示された信号経路が図19のものと異なるのは、次の点である。信号用電源回路110から出力された変動中信号が、そのまま検査用出力端子部592に与えられるのではなく、表示制御用CPU101を経由して検査用出力端子部592に与えられるのである。表示制御用CPU101では、変動中信号を受取ったか否かを確認する処理を行ない、その確認ができた場合に、受け取った変動中信号を検査用出力端子部592に与える処理を行なう。このようにすれば、検査用出力端子部592から出力される変動中信号は、実際に表示制御用CPU101まで伝送された信号であるので、より正確に変動時間を示す信号となっている。
【0201】
この第4実施形態の場合には、変動時間の検査が行なわれる場合に、前述した第2実施形態の場合と同様の態様でオシロスコープ700が接続され、同様の方法で検査が行なわれる。
【0202】
第4実施形態の場合には、前述したように、変動中信号が全図柄変動コマンドの代わりに用いられる表示制御が行なわれる。以下に、そのような変動中信号を持ちいた表示制御について説明する。以下の表示制御例では、前述した図11および図12に示された記号を用いて制御内容を説明する。
【0203】
図25は、第4実施形態による特別図柄の変動開始時から変動終了時までの期間における表示制御例を示す説明図である。この図25に示された表示制御例は、変動時間が20sであって、リーチ予告をともなうノーマルリーチ状態が発生した後、大当りの表示結果が表示される場合の表示制御例であり、前述した図14と同様の表示が成されるも表示制御例である。したがって、図25においては、図14と同様の部分についての説明を繰返さず、図14の表示制御と異なる部分を主に説明する。
【0204】
図25を参照して、この場合の表示制御が図14に示された表示制御と異なるのは、次の点である。変動表示の終了時期において、図柄停止コマンドgと、それを取込ませるための表示制御信号INTとを出力する制御が遊技制御基板31側で行なわれない。その代わりに、表示制御基板側80側では、変動中信号がローレベルに立下がったことに応じて、左,中,右の全図柄が一斉に、図中の(5−1)に示されるような全図柄停止表示Iの状態に制御される。これにより、左,中,右の全図柄91,92,93が一斉に停止表示され、変動表示が終了する。すなわち、変動中信号の立下がりが全図柄停止のコンマンドの代わりとして用いられる。
【0205】
次に、このような変動中信号を用いた全図柄停止を行なうための制御を説明する。まず、基本回路53により実行される制御について説明する。まず、図15に示された遊技制御メイン処理のS11により示された特別図柄プロセス処理のサブルーチンプログラムについて説明する。図26は、第4実施形態による特別図柄プロセス処理の処理内容を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理は、特別図柄用プロセスフラグの値に応じて、S700〜S710の11種類の処理のいずれかが実行されるように制御される。S700〜S710において、以下のような処理が実行される。
【0206】
特別図柄変動待ち処理(S700)においては、始動入賞口14に打玉が入賞して始動口スイッチ17がONするのを待つ。始動口スイッチ17がONすると、始動入賞記憶数が満タンでなければ、始動入賞記憶数を「1」加算更新するとともに大当り判定用乱数を抽出する。
【0207】
特別図柄判定処理(S701)においては、特別図柄(可変表示部9により表示される図柄)の可変表示が開始できる状態になると、始動入賞記憶数を確認する。始動入賞記憶数が0でなければ、抽出されている大当り判定用乱数の値に応じて大当りとするか外れとするかを決定する。
【0208】
停止図柄設定処理(S702)においては、左右中図柄の停止図柄を決定する。図柄変動設定処理(S703)においては、変動時間決定用乱数の値に基づいて、図柄変動時間のおよびリーチ動作の種類の決定と、リーチ予告判定用乱数の値に基づくリーチ予告の有無の決定とを行なう。全図柄変動開始処理(S704)においては、可変表示部9において左,中,右の全図柄が変動開始されるように制御する。
【0209】
大当り表示処理(S705)においては、停止図柄が大当り図柄の組合せである場合には、大当り表示用の表示制御コマンドデータが表示制御基板80に送信されるように要求するとともに内部状態(プロセスフラグ)をステップS706に移行するように更新する。また、遊技制御基板80の表示制御用CPU101は表示制御コマンドデータに従って、可変表示部9に大当り表示を行なう。大当り表示は遊技者に大当りの発生を報知するためになされるものである。大入賞口開放開始処理(S706)においては、大入賞口を開放する制御を開始する。具体的には、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放するとともに、大入賞口開放開始コマンドの出力を要求する。
【0210】
大入賞口開放中処理(S707)においては、大入賞口ラウンド表示の表示制御コマンドデータを表示制御基板80に送信するための要求や大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行なう。大入賞口の閉成条件が成立したら、大当り遊技状態の終了条件が成立していなければ内部状態をS709に移行するように更新する。大当り遊技状態の終了条件が成立していれば、処理をS709に移行するように更新する。
【0211】
ラウンド間処理(S708)においては、繰返し継続制御のランウンドの間のインターバル期間において、繰返し継続制御の次のラウンドのラウンド数の表示等のラウンド間表示を行なう。大当り終了処理(S709)においては、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知するための表示を行なう。この表示が終了したら、内部フラグ等を初期状態に戻し、処理がS700に移行する。表示コマンド出力処理(S710)においては、表示コマンドデータを出力する。この処理においては、プロセスフラグが更新されないため、この処理が終了した場合は、この処理に移行する前の処理に戻る。
【0212】
以上に示した特別図柄プロセス処理においては、第1実施形態に示したような全図柄変動停止処理(図17参照)が含まれていない。それは、前述したように全図柄変動停止時において表示制御コマンドデータを出力する必要がないからである。しかたがって、この第4実施形態の場合は、前述した各実施の形態と比べて、表示制御コマンドデータの種類が削減されている。
【0213】
次に、図26に示された特別図柄プロセス処理のサブルーチンプログラムとして実行される処理のうち、全図柄変動開始処理、および、表示コマンド出力処理について説明する。
【0214】
まず、全図柄変動開始処理を説明する。図27は、第4実施形態による全図柄変動開始処理の処理内容を示すフローチャートである。この図27については、前述した図16と共通するステップについての重複した説明を繰り返さない。
【0215】
図27を参照して、S720〜S730により、全図柄変動開始処理が実行される。全図柄変動開始処理においては、S722およびS723のステップを除き、前述した図16のS190〜S200と同様の処理が実行される。
【0216】
S721によりカウンタ値が「0」になっていると判断された場合に、S722に進むが、S722では、前述したS192と比べて、図柄変動中フラグがセットされない。これは、変動時間タイマでの計時による時間経過に応じて変動中信号を出力するため、図柄変動中フラグが不要だからである。S722の後に、進むS723では、前述したS193と比べて、図柄変動時間タイマをスタートさせずに、タイマ値(計時時間)がセットされる。
【0217】
次に、表示コマンド出力処理を説明する。図28は、第4実施形態による表示コマンド出力処理の処理内容を示すフローチャートである。この図28については、前述した図18と共通するステップについての重複した説明を繰り返さない。
【0218】
まず、S750aにより、前述した変動中信号がON状態(ハイレベル状態)であるか否かの判断がなされる。すなわち、ここでは、現在が変動表示中であるか否かの判断がなされるのである。S750aにより変動中信号がON状態ではないと判断された場合は、後述するS751に進む。一方、S750aにより変動中信号がON状態であると判断された場合は、S750bに進み、後述するS764により計時がスタートされる変動時間タイマがタイムアップ(S723でセットされたタイマ値分の計時を完了)したか否かの判断がなされる。
【0219】
S750bにより、変動時間タイマがタイムアップしていないと判断された場合、すなわち、変動終了時期でない場合は、後述するS751に進む。一方、S750bにより、変動時間タイマがタイムアップしたと判断された場合、すなわち、変動終了時期である場合は、S750cに進み、変動中信号をOFF状態(ローレベル状態)にする処理がなされる。これにより、変動終了時期に合わせて、変動中信号がローレベルに立下がる。S750cの後、この表示コマンド出力処理が終了する。
【0220】
また、前述したS750aまたはS750bからS751に進んだ場合は、S751〜S763により、前述した図18に示されるS211〜S223と同様の処理が実行される。S763の後、S764に進み、変動中信号がON状態(ハイレベル状態)であるか否かの判断がなされる。すなわち、ここでは、現在が変動表示中であるか否かの判断がなされるのである。
【0221】
S764により変動中信号がON状態ではないと判断された場合、すなわち、変動表示中でない場合は、S765に進み、変動表示を開始させるために、表示制御信号INTの予め定められたONタイミングの経過を待って、表示制御信号INTをON状態にするとともに、変動中信号をON状態(ハイレベル状態)にする処理がなされる。さらに、ここでは、図柄変動時間タイマによる計時をスタートさせる処理がなされる。これにより、変動時間コマンドの出力に際して、変動時間コマンドの2バイト目のデータの取込用の表示制御信号INTがアクティブ状態(ローレベル)となり、変動中信号がアクティブ状態(ハイレベル)となり、変動時間の計時が開始される。その後、S757に戻る。
【0222】
一方、S764により変動中信号がON状態であると判断された場合、すなわち、変動表示中である場合は、変動中信号の変化および図柄変動時間タイマのスタートの開始を行なう必要がないので、S766に進み、表示制御信号INTの予め定められたONタイミングの経過を待って、表示制御信号INTをON状態にする処理がなされる。これにより、変動時間コマンド以外の表示制御コマンドデータの2バイト目のデータの取込用の表示制御信号INTがアクティブ状態(ローレベル)となる。その後、S757に戻る。
【0223】
このような表示コマンド出力処理においては、変動時間コマンドの出力に際して変動中信号がハイレベルに立上げられ、その後、変動中信号のハイレベル状態が保持され、変動表示の終了時期になると、変動中信号がハイレベルに立下げられる。
【0224】
以上のような処理が実行されることにより、変動中信号のハイレベル状態の期間が特別図柄の変動時間と同期するように変動中信号のレベルが制御される。これにより、前述したようなオシロスコープ700を用いて変動中信号のハイレベル状態の時間を測定し、その結果に基づいて、検査のための特別図柄の変動時間を得る。そして、そのように特別図柄の変動時間により、パチンコ遊技機1における特別図柄の変動時間の検査が行なわれる。
次に、表示制御用CPU101により実行される制御について説明する。表示制御用CPU101においては、表示制御用CPU101の内蔵RAM、I/OポートおよびVDP103等の初期化処理、表示制御信号INTの割込み処理(INT割込み処理)、および、表示制御プロセス処理を実行する表示制御メイン処理が実行される。
【0225】
表示制御信号INTの割込み処理が実行されることにより、表示制御信号INTの1回目の立下がりのタイミングで表示制御コマンドデータの1バイト目を表示制御基板80において受信し、表示制御信号INTの2回目の立下がりのタイミングで表示制御コマンドデータの2バイト目を表示制御基板80において受信する処理が行なわれる。
【0226】
そして、表示制御プロセス処理が実行されることにより、次のように表示制御コマンドデータに応じた可変表示を行なう処理がなされる。
【0227】
図29は、前述した表示制御メイン処理における表示制御プロセス処理(S304)の処理内容を示すフローチャートである。表示制御プロセス処理では、表示制御プロセスフラグの値に応じてステップS801〜S809のうちのいずれかの処理が行なわれる。各処理において、以下の処理が実行される。
【0228】
表示制御コマンド受信待ち処理(S801)においては、INT割込み処理によって、変動時間を特定可能な表示制御コマンドデータを受信したか否かが確認される。全図柄変動開始処理(S802)においては、左,中,右図柄の全図柄の変動が開始する表示をさせる制御が行なわれる。図柄変動中処理(S803)においては、変動パターンを構成する各変動状態(変動速度や変動方式(スクロール、差替え等の変動方式)の切換タイミングが制御されるとともに、変動時間の終了が監視される。また、左,中,右図柄を揺れ表示させる制御が行なわれる。全図柄変動停止処理(S804)においては、変動時間の終了時に、全図柄停止を指示する表示制御コマンドデータの受信に応じて、全図柄の変動を停止し最終停止図柄(確定図柄)を表示する制御が行なわれる。
【0229】
大当り表示処理(S805)においては、変動時間の終了後、前述した確変大当り表示または非確変大当り表示の制御が行なわれる。大入賞口開放開始処理(S806)においては、前述した大入賞口開放開始表示をする制御が行なわれる。大入賞口開放中処理(S807)においては、前述した大入賞口開放中表示をする制御が行なわれる。ラウンド間処理(S808)においては、前述したラウンド間表示をする制御が行なわれる。大当り終了処理(S809)においては、前述した大当り終了表示をする制御が行なわれる。
【0230】
次に、前述した表示制御プロセス処理を構成するサブルーチンの処理内容を説明する。まず、全図柄変動開始処理(S802)の処理内容を説明する。図30は、第4実施形態による全図柄変動開始処理の処理内容を示すフローチャートである。全図柄変動開始処理においては、まず、S811により、受信した表示制御コマンドデータの1〜2バイト目のデータにしたがって全図柄の変動を開始させる表示を行なう表示制御がなされる。その後、S812に進み、検査用出力端子部592から外部に出力する外部出力用の変動中信号をON状態(ハイレベル状態)にする処理がなされる。
【0231】
S813に進み、表表示制御プロセスフラグの値を図柄変動中処理を示す値にセットする処理がなされ、この全図柄変動開始処理が終了する。これにより、この全図柄変動開始処理が終了した場合には、次回の表示制御プロセス処理の実行時に、プロセスが1つ進んでS803の図柄変動中処理が実行されることになる。
次に、全図柄変動停止処理(S804)の処理内容を説明する。図31は、第4実施形態による全図柄変動停止処理の処理内容を示すフローチャートである。全図柄変動停止処理においては、まず、S821により、左停止図柄コマンド、右停止図柄コマンド、および、中停止図柄コマンドを既に受信しているか否かの判断がなされる。S821では、前述したすべてのコマンドの受信を待ってS822に進む。
【0232】
S822に進んだ場合は、表示制御用CPU101が受取った変動中信号をウオッチ(監視)する処理がなされる。次に、S823に進み、表示制御基板80に入力される変動中信号がOFF状態(ローレベル状態)になっているか否かの判断がなされる。S823により変動中信号がOFF状態になっていないと判断された場合は、S824に進み、左,中,右の全図柄を揺れ動作状態で表示する制御がなされ、前述したS822に戻る。これにより、変動中信号がローレベル状態になるまで、全図柄が揺れ動作状態で表示される。一方、S823により変動中信号がOFF状態になっていると判断された場合は、S825に進み、左,中,右の全図柄を停止表示させる処理がなされる。これにより、変動中信号がローレベル状態に立下がったことに応じて、左,中,右の全図柄が停止表示される。次に、S825aに進み、外部出力用の変動中信号をOFF状態(ローレベル状態)にする処理がなされる。これにより、外部出力用の変動中信号のレベルが、表示制御用CPU101が受取った変動中信号の状態に合わせられる。
【0233】
次に、S826に進み、大当りコマンドを受信したか否かの判断がなされる。S826により大当りコマンドを受信したと判断された場合は、大当りの発生が指令されているので、S828に進み、表示制御プロセスフラグの値を大当り表示処理を示す値にセットする処理がなされ、この全図柄変動停止処理が終了する。この場合は、次回の表示制御プロセス処理の実行時に、プロセスが1つ進んでS805の大当り表示処理が実行されることになる。一方、S826により大当りコマンドを受信していないと判断された場合は、大当りの発生が指令されておらず、はずれなので、S827に進み、表示制御プロセスフラグの値を表示制御コマンド受信待ち処理を示す値にセットする処理がなされ、この全図柄変動停止処理が終了する。この場合は、次回の表示制御プロセス処理の実行時に、前述したプロセスが1つ進んでS331の表示制御コマンド受信待ち処理が実行されることになる。
【0234】
以上に示した全図柄変動停止処理によれば、変動中信号がハイレベル状態、すなわち、この例での活性化状態になっている場合には、全図柄が揺れ動作で表示され、変動中信号がローレベル状態に立下がったこと、すなわち、この例での非活性化状態になったことに応じて、全図柄が停止表示される。このように、活性化されていた変動中信号が非活性化されたことに応じて全図柄を停止させる表示制御が行なわれれば、前述したような全図柄停止コマンドを遊技制御手段から出力する必要がなくなる。これにより、指令情報の種類を削減することができ、それに伴って遊技制御基板31側、すなわち、基本回路53における制御処理の負担を軽減することができる。
【0235】
なお、この第4実施形態においては、前述した図24に示された伝送経路を有する遊技制御基板31および表示制御基板80において、変動中信号を用いて全図柄の停止制御を行なう例を示した。しかし、これに限らず、前述した全図柄停止コマンドを用いて全図柄の停止制御を行なうようにしてもよい。
【0236】
以上のような第4実施形態に関しては、前述した第1実施形態等のその他の実施の形態と共通する部分については前述した第1実施形態等のその他の実施の形態で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
【0237】
第5実施形態
次に、第5実施形態を説明する。この第5実施形態においては、表示制御基板80側に設けられた検査用出力端子部から変動中信号を取出して特別図柄の変動時間の長さを検査する場合に、表示制御コマンドデータの8ビットの出力経路のうちの1ビットの出力経路を変動中信号の出力経路として用いる例を説明する。
【0238】
図32は、第5実施形態による遊技制御基板31および表示制御基板80における信号の伝送経路の構成を示すブロック図である。この図32については、前述した図19と共通する部分に同一の参照符号を付し、共通する部分についての重複した説明を繰り返さない。
【0239】
この図32に示された信号経路が図19のものと異なるのは、次の点である。表示制御コマンドデータの8ビットの出力経路(CD0〜CD7)のうちの1ビット(CD7)が変動中信号を示すビットとして割付けられており、その割付けられた1ビット(CD7)のデータの出力経路を用いて変動中信号が遊技制御基板31から表示制御基板80に入力される。表示制御基板80に入力された変動中信号は、入力端子106、信号用電源回路110、および、入力バッファ105を介して表示制御用CPU101に入力される。
【0240】
また、表示制御基板80には、検査用出力端子部596が設けられている。表示制御基板80に入力された変動中信号は、入力バッファ105の出力側から検査用出力端子部596に与えられる。検査用出力端子部596には、接地ノード585からの接地電位も与えられる。検査用出力端子部596は、予め定められた検査をするために用いられる複数の端子596a,596bを含む。検査用出力端子部596においては、端子596aが変動中信号を受け、端子596bが接地電位を受ける。
【0241】
この場合には、変動中信号の出力経路が表示制御コマンドデータの出力経路の一部を用いて構成されているため、既存のコマンドデータ出力経路を用いて可変変動中信号を出力することができる。すなわち、遊技制御基板31から変動中信号を出力するために、特別の出力経路を必要としない。これにより、変動中信号を用いた変動時間の検査の導入を容易に行なうことができる。
【0242】
この第5実施形態の場合には、変動時間の検査が行なわれる場合に、前述した第1実施形態の場合と同様の態様でオシロスコープ700が接続され、同様の方法で検査を行なうことが可能である。
【0243】
また、この第5実施形態の場合には、変動時間の検査が行なわれる場合に、図33に示すように遊技制御基板31からの出力信号に基づいて変動時間の検査を行なうことも可能である。
【0244】
図33は、第5実施形態による検査用装置の接続態様を示すブロック図である。図33を参照して、変動時間の長さの検査においては、図23に示したものと同様のパーソナルコンピュータよりなる検査用コンピュータ装置800が使用される。この場合は、測定用の信号線L4が、遊技制御基板31の出力端子590と表示制御基板80の入力端子106との間の信号ケーブルLの中途部から分岐する態様で設けられている。測定用の信号線L4は、検査用コンピュータ装置800の入力端子部801aに接続される。この測定用の信号線L4においては、信号ケーブルLにより伝送される変動中信号を含む出力端子590の出力信号が分岐され、それらの出力信号が検査用コンピュータ装置800の入力端子部801aに伝送される。これにより、変動中信号および表示制御信号INTを含む出力信号が検査のために検査用コンピュータ装置800に入力される。
【0245】
一般的に、コンピュータ装置の入力回路は、前述したようなオープンコレクタ形式の出力回路に対応している。これに対し、前述したように、出力ドライバ580が、オープンコレクタ形式で接続されたトランジスタ583から変動中信号を出力するように構成されているため、前述したような出力ドライバ580が設けられた遊技制御基板31においては、出力端子590に検査用コンピュータ装置800を容易に接続することができる。
【0246】
コンピュータ本体部801においては、検査用のプログラムが実行されることにより、入力された変動中信号および表示制御信号INTに基づいて、これらの信号の波形をモニタ部802の表示画面上に表示させる処理を行なうとともに、変動中信号の波形を構成するデータに基づいて変動中信号がハイレベルになっている時間、すなわち、特別図柄の変動時間を求め、その変動時間を用いて特別図柄の変動時間の長さを検査する処理を行なうことが可能である。
【0247】
この検査用コンピュータ装置800においては、前述した図21に示されたものと同様の波形図を表示することが可能である。このため、検査者は、変動中信号と表示制御信号INTとを見比べることにより、変動中信号が適正に出力されているか否かを判断することが可能である。さらに、検査用コンピュータ装置800においては、入力された表示制御コマンドデータのデータ内容を解析することも可能である。
【0248】
以上のような遊技制御基板31の出力端子590に検査用コンピュータ装置800を接続して行なう特別図柄の変動時間の長さの検査は、図19に示された回路構成の遊技制御基板および図22に示された回路構成の遊技制御基板においても同様に行なうことが可能である。
【0249】
次に、表示制御コマンドデータの具体例を説明する。図34,図35は、第5実施形態による表示制御コマンドデータの具体例を表形式で示す図である。1単位の表示制御コマンドデータは、1バイトのデータであるCMD1およびCMD2の組合わせによる合計2バイトのデータで構成される。
【0250】
図34においては、(a)にリーチ状態が発生しない場合の変動時間(特別図柄の変動時間を意味する)を指示するコマンド(変動時間コマンド)、(b)にリーチ状態が発生する場合の変動時間を指示するコマンド(変動時間コマンド)、(c)に左図柄の予定停止図柄を指示するコマンド(左停止図柄コマンド)がそれぞれ示されている。
【0251】
図34の(a)を参照して、1バイト目のデータCMD1の値「70H」により、リーチが発生しない場合の変動時間のデータであることが指定される。そして、2バイト目のデータCMD2の値(81H,82H)により、変動時間の長さの種類および当りはずれ(大当りについての当りはずれ、以下同様)の別を示すデータが選択的に指定される。この場合の変動時間のデータは、すべてはずれの場合のデータである。
【0252】
図34の(b)を参照して、1バイト目のデータCMD1の値「71H」により、リーチが発生する場合の変動時間のデータであることが指定される。そして、2バイト目のデータCMD2の値(80H〜85H)により、変動時間の長さの種類、リーチ状態の種類(ノーマルリーチ、ロングリーチ、コマ送りリーチ)、リーチ予告の有無および、当りはずれの別を示すデータが選択的に指定される。ここで、ロングリーチとは、リーチ状態の継続時間が比較的長いリーチ状態をいう。また、コマ送りリーチとは、特別図柄をコマ送り状態(図柄を1コマずつ送っていく態様の表示)で可変表示させるリーチ状態をいう。この場合は、ノーマルリーチ、ロングリーチ、および、コマ送りリーチの各々につき、リーチ予告の有無と当りはずれの別との関係に基づいて、4種類のデータ(リーチ予告なしの場合のはずれのデータ、リーチ予告なしの場合の当りのデータ、リーチ予告有りの場合のはずれのデータ、リーチ予告有りの場合の当りのデータ)が設定されている。
【0253】
図34の(c)を参照して、1バイト目のデータCMD1の値「8BH」により、左図柄の停止図柄を示すデータであることが指定される。そして、2バイト目のデータCMD2の値(80H〜89H)により、左図柄の停止図柄の種類(「0」〜「9」)が選択的に指定される。
【0254】
図35においては、(a)に右図柄の予定停止図柄を指示するコマンド(右停止図柄コマンド)、(b)に中図柄の予定停止図柄を指示するコマンド(中停止図柄コマンド)、(c)に左,中,右の全図柄の停止表示を指示するコマンド(全図柄停止コマンド)がそれぞれ示されている。
【0255】
図35の(a)を参照して、1バイト目のデータCMD1の値「8CH」により、右図柄の予定停止図柄を示すデータであることが指定される。そして、2バイト目のデータCMD2の値(80H〜89H)により、右図柄の停止図柄の種類(「0」〜「9」)が選択的に指定される。
【0256】
図35の(b)を参照して、1バイト目のデータCMD1の値「8DH」により、中図柄の予定停止図柄を示すデータであることが指定される。そして、2バイト目のデータCMD2(80H〜89H)の値により、中図柄の停止図柄の種類(「0」〜「9」)が選択的に指定される。
【0257】
図35の(c)を参照して、データCMD1,CMD2の値(90H,0FH)により、左,中,右の全図柄の停止表示が指定される。
【0258】
次に、第5実施形態によるパチンコ遊技機1における表示制御コマンドデータ、変動中信号、および、表示制御信号INTの具体的な出力例を説明する。図36は、第5実施形態による表示制御コマンドデータ、変動中信号、および、表示制御信号INTの具体的な出力例を示すタイミングチャートである。
【0259】
図36には、表示制御コマンドデータCD0〜CD6、変動中信号CD7、および、表示制御信号INTの状態が時間経過に伴って示されている。まず、71H・82Hのコマンド(変動時間コマンド)により「変動時間30S・ロングリーチ・予告なし」が指令され、その際に変動中信号CD7がハイレベルに立上がっている。次に、8BH・83Hのコマンド(左停止図柄コマンド)により「左図柄「3」で停止」が指令される。次に、8CH・83Hのコマンド(右停止図柄コマンド)により「右図柄「3」で停止」が指令される。次に、8DH・87Hのコマンド(中停止図柄コマンド)により「中図柄「7」で停止」が指令される。その後、90H・0FHのコマンド(全図柄停止コマンド)により「全図柄停止」が指令され、その際に変動中信号CD7がローレベルに立下がっている。
【0260】
以上のように、第5実施形態によれば、図32に示されるように、変動中信号が表示制御コマンドデータの出力経路を用いて出力され、図36に示されるように、変動中信号が変動開始から変動停止までの期間にわたりハイレベルになる。
【0261】
以上のような第5実施形態に関しては、前述した第1実施形態等のその他の実施の形態と共通する部分については第1実施形態等のその他の実施の形態で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
次に、以上説明した実施の形態における変形例や特徴点等を以下に列挙する。
【0262】
(1) 前述した実施の形態においては、パチンコ遊技機が遊技者がパチンコ玉を直接手にすることが可能な遊技機である場合を説明したが、これに限らず、前述したパチンコ遊技機は、その内部に封入されたパチンコ玉が循環して遊技に使用されるタイプの玉封入式のパチンコ遊技機等のその他の遊技機にも適用可能である。
(2) 前述した実施の形態においては、パチンコ遊技機が遊技者がパチンコ玉を直接手にすることが可能な遊技機である場合を説明したが、これに限らず、遊技領域の構造物およびパチンコ玉等のパチンコ遊技機に関連する物が画像により表示され、その表示された画像により遊技を行なうことが可能な画像式の遊技機等のその他の遊技機にも適用可能である。
(3) 前述した実施の形態においては、可変表示部9が、LCD(液晶表示装置)構成された例を示した。しかし、これに限らず、可変表示部9は、たとえばCRT、ドットマトリクス、LED,エレクトロルミネッセンス、7セグメントLED、蛍光表示管等のその他の表示装置により構成されてもよい。
(4) 前述した図6等に示されるように、表示制御基板80側では、可変表示部9の表示制御の際において特別図柄の表示結果を導出表示させる時期と確定表示させる時期との間に確定待ち期間(たとえば図6等に示される揺れ動作期間)が生じた場合に、当該確定待ち期間中に特別図柄を揺れ動作状態にすることにより待機状態にする制御を行なう例を示した。しかし、これに限らず、確定待ち期間における特別図柄の表示態様は、前述した揺れ動作状態に限られるものではない。すなわち、確定待ち期間における特別図柄は、遊技者が違和感を持たない表示態様であって、表示結果が未だ確定していない状態である旨を示すことが可能な表示状態であれば、どのような表示態様での待機状態であってもよい。
【0263】
(5) 前述した実施の形態では、変動時間コマンドを表示制御基板80側が取込んだことに応じて特別図柄の変動を開始させる例を示した。しかし、これに限らず、変動時間コマンドの後に出力される左,中,右の停止図柄コマンドをすべて取込んだことに応じて特別図柄の変動を開始させる制御を行なうようにしてもよい。
【0264】
(6) 前述した実施の形態では、合計8バイトのコマンドデータにより変動時間コマンドおよび左,中,右の停止図柄コマンドを出力する例を示した。しかし、これに限らず、2バイトのデータ中に、変動時間コマンドおよび左,中,右の停止図柄コマンドのすべてを含ませたコマンドデータを出力するようにしてもよい。なお、このようなコマンドデータのデータ長は、これら8バイト、2バイトに限定されるものではない。すなわち、このようなコマンドデータのデータ長は、出力するコマンドのデータ数量および種類等のコマンド内容に応じて変わるものである。
【0265】
(7) 前述した実施の形態では、遊技制御基板31側が変動時間コマンドおよび左,中,右の停止図柄コマンドを出力することにより変動表示を行なわせる例を示した。しかし、これに限らず、遊技制御基板31側が変動時間コマンドと、当りはずれコマンドと、最終停止図柄コマンド(この実施形態の例では中図柄)とを出力し、表示制御基板80側が当りはずれコマンドの内容に応じ、最終停止図柄コマンドに基づいてその他の停止図柄(この実施形態の例では左,中図柄)を選択決定するようにしてもよい。また、変動時間コマンドと当りはずれコマンド(大当りかはずれかを示すコマンド)とのみを遊技制御基板31側が出力することに基づいて変動表示を行なわせるようにしてもよい。その場合の停止図柄は、表示制御基板80側が選択決定するようにすればよい。
【0266】
(8) 前述した第4実施形態では、変動中信号の立下がりに基づいて全図柄停止の制御を行なう例を示したが、これに限らず、変動中信号の立上がりに基づいて全図柄変動開始の制御を行なうようにしてもよい。このようにすれば、表示制御基板31側では、全図柄変動開始後に適当なタイミングで表示パターンを示す表示制御コマンドデータを送り、そのようにすれば、変動開始時において前述したような変動時間コマンドを出力する必要がなくなるので、基本回路53における制御処理の負担を軽減することができる。そのような場合には、表示制御用CPU101側が主体となって表示パターンを選択決定し、その表示パターンを用いて可変表示における演出を行なうようにしてもよい。
【0267】
(9) 前述した実施の形態では、変動中信号が正論理(ハイアクティブ)の信号(ハイレベルの状態が活性化状態であり、ローレベルの状態が非活性化状態である論理信号)である場合を説明した。しかし、これに限らず、変動中信号は、負論理(ローアクティブ)の信号(ローレベルの状態が活性化状態であり、ハイレベルの状態が非活性化状態である論理信号)を用いてもよい。つまり、変動中信号は、信号レベル(信号電圧)が、特別図柄の変動中にローレベルにされ、非変動中にハイレベルにされる信号として用いてもよい。
【0268】
(10) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【課題を解決するための手段の具体例】
【0269】
(1) 図1等に示されたパチンコ遊技機1により、表示状態が変化可能な可変表示装置(可変表示装置8の可変表示部9)を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様(大当り図柄)になった場合に、遊技者にとって有利な状態(たとえば大当り状態)に制御可能な遊技機が構成されている。図4に示された遊技制御基板31(基本回路53を含む)により、遊技機の遊技状態を制御する手段であって、前記可変表示装置における表示状態を制御するための指令情報(表示制御コマンドデータ)を出力することが可能な遊技制御手段が構成されている。図5に示された表示制御基板80(表示制御用CPU101を含む)により、前記遊技制御手段から出力された指令情報を受け、当該指令情報にしたがって前記可変表示装置を可変開始(変動開始)させた後表示結果を導出表示(変動停止)する制御を行なう可変表示制御手段が構成されている。前記遊技制御手段は、可変表示中信号出力手段を含んでいる。基本回路53により実行される図18に示された表示コマンド出力処理、図5に示された出力バッファ751、出力ポート572、および、図6に示された検査用出力端子部591(図19,図22,図24,図36の場合は、検査用出力端子部に代えて、出力ドライバ580(580a)および出力端子590)等により、前記可変表示装置における可変開始時から表示結果の導出表示時まで活性化される(この例ではハイレベルにされる)可変表示中信号(変動中信号)を、前記可変開始時から表示結果の導出表示時までの可変表示時間(変動時間)を特定可能な態様で前記遊技制御手段の外部に出力することが可能な可変表示中信号出力手段が構成されている。
【0270】
(2) 図13等に示されるように、前記可変表示中信号出力手段は、前記可変開始を指令する前記指令情報(変動時間コマンド)の出力時に前記可変表示中信号を活性化し(この例ではハイレベルにする)、前記導出表示を指令する前記指令情報(全図柄停止コマンド)の出力時に前記可変表示中信号を非活性化する(この例ではローレベルにする)。
【0271】
(3) 図6等に示されるように、前記遊技制御手段において前記可変表示中信号出力手段から出力される前記可変表示中信号は、前記可変表示制御手段に与えられる。図25等に示されるように、前記可変表示制御手段は、活性化されていた前記可変表示中信号が非活性化されたことに応じて、前記表示結果を導出表示する制御を行なう(図31のS823,S825参照)。
【0272】
(4) 図32に示されるように、前記遊技制御手段は、前記指令情報を出力することが可能な指令情報出力手段(出力ポート572a、出力ドライバ580、出力端子590等)をさらに含む。図32等に示されるように、前記可変表示中信号出力手段は、前記指令情報出力手段の一部を用いて構成されている。
【0273】
(5) 図6等に示されるように、前記遊技制御手段において前記可変表示中信号出力手段から出力される前記可変表示中信号は、前記可変表示制御手段に与えられる。図19等に示されるように、前記可変表示制御手段は、受信信号出力手段を含んでいる。図19に示された検査用出力端子部592(図22の場合は外部出力端子595、図32の場合は検査用出力端子部596)により、前記可変表示中信号出力手段から受けた前記可変表示中信号を、前記可変開始時から表示結果の導出表示時までの可変表示時間を特定可能な態様で前記可変表示制御手段の外部に出力することが可能な受信信号出力手段が構成されている。
【0274】
(6) 図6等に示されるように、前記遊技制御手段は、前記可変表示制御手段において前記指令情報を取込ませるために前記指令情報に伴って取込信号(表示制御信号INT)を出力する。図6および図13等に示されるように、前記可変表示制御手段は、前記取込信号を受けた場合に前記指令情報を取込んで前記制御を行なう。図13等に示されるように、前記可変表示中信号出力手段は、前記可変開始時に出力される前記取込信号に同期して前記可変表示中信号を活性化させ、前記表示結果の導出表示時に出力される前記取込信号に同期して前記可変表示中信号を非活性化させる。
【0275】
(7) 図9等に示されるように、前記可変表示中信号は、活性化されているか否かが電圧のレベルにより示される。
【0276】
(8) 図6に示されるように、前記可変表示中信号出力手段は、エミッタが接地された接続型式の信号出力用トランジスタ(トランジスタ583)を有し、該信号出力用トランジスタのコレクタから前記可変表示中信号を出力する。
(9) 図9等に示されるように、前記可変表示中信号は、1方形波で形成される。
(10) 図7に示されるように、可変表示中信号出力手段(たとえば検査用出力端子部591)は、可変表示中信号の出力用の信号端子(端子891a)と、接地電位を受ける接地端子(端子891b)とを含んでいる。
【0277】
(11) 図6等に示されるように、前記可変表示中信号と前記取込信号とがともに前記遊技機の外部に出力される。
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
【0278】
請求項1に関しては、次のような効果を得ることができる。可変開始時から表示結果の導出表示時まで活性化される可変表示中信号が、可変開始時から表示結果の導出表示時までの可変表示時間を特定可能な態様で遊技制御手段の外部に出力されるので、この出力された可変表示中信号が活性化されている時間を電気的に測定することにより、可変表示時間を容易かつ正確に測定することができる。その結果、可変表示時間の検査時において正確な可変表示時間を測定しやすくすることができる。
【0279】
請求項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。可変開始を指令する指令情報の出力時から導出表示を指令する指令情報の出力時までの間において可変表示中信号が活性化されるため、この可変表示中信号が活性化されている時間の測定に基づいて可変表示時間を特定することができる。
【0280】
請求項3に関しては、請求項1に関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。活性化されていた可変表示中信号が非活性化されたことに応じて表示結果を導出表示する制御が行なわれれば、表示結果の導出表示を指令する指令情報を遊技制御手段から出力する必要がなくなる。これにより、指令情報の種類を削減することができ、それに伴って遊技制御手段における制御処理の負担を軽減することができる。
【0281】
請求項4に関しては、請求項1から3のいずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。可変表示中信号出力手段が指令情報出力手段の一部を用いて構成されているため、既存の指令情報出力手段を用いて可変表示中信号を出力することができる。これにより、可変表示中信号を用いた可変表示時間の検査の導入を容易に行なうことができる。
【0282】
請求項5に関しては、請求項1から3のいずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。可変表示装置における可変表示制御は、指令情報が遊技制御手段から可変表示制御手段に伝送されたことに応じて行なわれる制御である。このため、指令情報と同様に可変表示中信号を遊技制御手段から可変表示制御手段に伝送し、可変表示制御手段により受けられた可変表示中信号を可変表示制御手段側から可変表示時間の検査のために出力することにより、その可変表示中信号に基づいて、より正確な可変表示時間を測定することができる。
【0283】
請求項6に関しては、請求項1から3のいずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。可変表示制御手段では、取込信号を受けた場合に指令情報を取込んで制御が行なわれる。このため、可変表示中信号を、可変開始時に出力される取込信号に同期して活性化され、表示結果の導出表示時に出力される取込信号に同期して非活性化されるようにすることにより、可変表示中信号の活性化時期と非活性化時期とを、可変表示制御手段が指令情報を取込んで制御が行なわれるタイミングに同期させることができる。その結果、可変表示中信号に基づいて、より正確な可変表示時間を測定することができる。
【0284】
請求項7に関しては、請求項1から3のいずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。電圧のレベルによって可変表示中信号が活性化されているか否かが示されるため、可変表示時間を測定する場合には、単に、可変表示中信号の電圧のレベルが可変表示中信号の活性化状態の電圧になっている時間を測定すればよい。このため、出力された可変表示中信号において可変表示中の期間を容易に特定することができ、可変表示時間を容易に測定することができる。
【0285】
請求項8に関しては、請求項1から3のいずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。エミッタが接地された接続型式の信号出力用トランジスタのコレクタから可変表示中信号が出力されるため、可変表示中信号の電圧のレベルの高低によって可変表示中信号が活性化されているか否かが示される。このため、可変表示時間を測定する場合には、単に、可変表示中信号の電圧のレベルが可変表示中信号の活性化状態の電圧になっている時間を測定すればよい。このため、出力された可変表示中信号において可変表示中の期間を容易に特定することができ、可変表示時間を容易に測定することができる。
【0286】
請求項9に関しては、請求項1から3のいずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。可変表示中信号が1方形波で形成されるため、その方形波の幅を測定することにより、容易に可変表示時間を測定することができる。
【0287】
請求項10に関しては、請求項3または4に関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。信号の測定装置は、一般的に、信号と接地電位とを受け、入力信号の測定を実施できるように構成されている。したがって、可変表示中信号出力手段が、信号端子と接地端子とを含んでいることにより、可変表示中信号出力手段から出力される可変表示中信号を測定する場合において、信号の測定装置を可変表示中信号出力手段の外部に接続しやすくすることができる。また、このように信号の測定装置を接続しやすいため、可変表示中信号の測定のための配線の誤接続が防がれ、ショート等の誤接続により生じ得るトラブルによる可変表示中信号出力側の機器の破損を防ぐことができる。
【0288】
請求項11に関しては、請求項6に関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。可変表示中信号および取込信号とがともに遊技機の外部に出力されれば、これらの信号のレベルの変化タイミングを比較することにより、可変表示中信号が取込信号に同期した適正な信号となっているか否かを容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0289】
【図1】カードユニットが隣接された遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体正面図である。
【図2】カードユニットが隣接されたパチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面図である。
【図3】パチンコ遊技機の遊技盤の背面図である。
【図4】遊技制御基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図5】表示制御基板内の回路構成を、画像表示を実現するLCD表示器とともに示すブロック図である。
【図6】遊技制御基板および表示制御基板における信号の伝送経路の構成を示すブロック図である。
【図7】検査用装置の接続態様を示すブロック図である。
【図8】表示制御コマンドデータの伝送タイミングの例を示すタイミングチャートである。
【図9】変動中信号の測定結果例を示す波形図である。
【図10】このパチンコ遊技機の制御に用いられる各種ランダムカウンタを示す図である。
【図11】図13,図14に示す表示制御例で用いられる表示制御コマンドデータの種類とコマンドに付された記号との対応関係を表形式で示す図である。
【図12】図13,図14に示す表示制御例に示される可変表示部の画面表示出力(表示内容)の種類と画面表示出力記号との対応関係を表形式で示す図である。
【図13】特別図柄の変動開始時から変動終了時までの期間における第1の表示制御例を示す説明図である。
【図14】特別図柄の変動開始時から変動終了時までの期間における第2の表示制御例を示す説明図である。
【図15】基本回路により実行される遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
【図16】全図柄変動開始処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図17】全図柄変動停止処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図18】表示コマンド出力処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図19】第2実施形態による遊技制御基板および表示制御基板における信号の伝送経路の構成を示すブロック図である。
【図20】第2実施形態による検査用装置の接続態様を示すブロック図である。
【図21】第2実施形態による変動中信号の測定結果例を示す波形図である。
【図22】第3実施形態による遊技制御基板および表示制御基板における信号の伝送経路の構成を示すブロック図である。
【図23】第3実施形態による検査用装置の接続態様を示すブロック図である。
【図24】第4実施形態による遊技制御基板および表示制御基板における信号の伝送経路の構成を示すブロック図である。
【図25】第4実施形態による特別図柄の変動開始時から変動終了時までの期間における表示制御例を示す説明図である。
【図26】第4実施形態による特別図柄プロセス処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
【図27】第4実施形態による全図柄変動開始処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図28】第4実施形態による表示コマンド出力処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図29】第4実施形態による表示制御プロセス処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図30】第4実施形態による全図柄変動開始処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図31】第4実施形態による全図柄変動停止処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図32】第5実施形態による遊技制御基板および表示制御基板における信号の伝送経路の構成を示すブロック図である。
【図33】第5実施形態による検査用装置の接続態様を示すブロック図である。
【図34】第5実施形態による表示制御コマンドデータの具体例を表形式で示す図である。
【図35】第5実施形態による表示制御コマンドデータの具体例を表形式で示す図である。
【図36】第5実施形態による表示制御コマンドデータ、変動中信号、および、表示制御信号INTの具体的な出力例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0290】
1 パチンコ遊技機、8 可変表示装置、9 可変表示部、31 遊技制御基板、53 基本回路、80 表示制御基板、101 表示制御用CPU、751 出力バッファ、572,572a,572b 出力ポート、580,580a 出力ドライバ、590 出力端子、591,592,596 検査用出力端子部、595 外部出力端子、583 トランジスタ,891a,891b,892a,892b,892c,895a,895b 端子。




 

 


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