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発明の名称 遊技機の下部ヒンジ構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−236721(P2007−236721A)
公開日 平成19年9月20日(2007.9.20)
出願番号 特願2006−65193(P2006−65193)
出願日 平成18年3月10日(2006.3.10)
代理人 【識別番号】100092897
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正悟
発明者 田中 浅夫 / 森 教郎
要約 課題
搬送用パレットにパチンコ機を搭載する際に機体の前・後面を誤って挿入したような場合であっても、前枠側の遊技機構成部品を損傷等させることがないような遊技機の下部ヒンジ構造を提供する。

解決手段
前後に延びる支持プレート部211に上方に突出して設けられたヒンジピン213を有し外枠に固定された外枠側ヒンジ金具210と、前後に延びる被支持プレート部221に開口形成されたピン孔223を有し前枠に固定された前枠側ヒンジ金具220)とからなり、外枠側ヒンジ金具210と前枠側ヒンジ金具220とを嵌合接続して外枠1に前枠2を閉止させた閉鎖姿勢において、前枠側ヒンジ部材に近接して前枠から前方に突出して設けられた球皿ユニット6よりも外枠側ヒンジ部材の支持プレート部211が前方に突出して配設されるように下部ヒンジ構造200を構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
外郭方形の枠状に形成された固定保持用の外枠と、前記外枠の開口面域を覆う開閉搭載用の前枠と、前記外枠及び前記前枠の側部上下に設けられ前記外枠に対して前枠を揺動開閉自在にヒンジ接続させる上下一対のヒンジ機構における下方のヒンジ構造であって、
前後に延びる支持プレート部に上方に突出して設けられたヒンジピンを有し前記外枠に固定された外枠側ヒンジ部材と、
前後に延びる被支持プレート部に開口形成されたピン孔を有し前記前枠に固定された前枠側ヒンジ部材とからなり、
前記外枠側ヒンジ部材と前記前枠側ヒンジ部材とを嵌合接続して前記外枠に前記前枠を閉止させた閉鎖姿勢において、前記前枠側ヒンジ部材に近接して前記前枠から前方に突出して設けられた遊技機構成部材よりも、前記外枠側ヒンジ部材の前記支持プレート部が前方に突出して配設されるように構成したことを特徴とする遊技機の下部ヒンジ構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機の側部上下に設けられベース部材に対して開閉部材を揺動開閉自在にヒンジ接続させる上下一対のヒンジ機構における下方のヒンジ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のようなヒンジ機構は種々の遊技機に用いられており、その一例として、パチンコ機や雀球遊技機等における外枠と前枠との間に設けられるヒンジ機構があげられる。パチンコ機のヒンジ機構は、外郭方形の枠状に形成された固定保持用の外枠と、外枠の開口面域を覆う開閉搭載用の前枠との間を繋いで互いの正面左側上下に設けられており、前枠に種々の遊技構成部品が取り付けられて構成される遊技機本体が、外枠に対して一体的に横開き開閉可能にヒンジ接続されるようになっている。そして遊技施設において外枠を遊技島に釘打ち固定することでパチンコ機が設置され、遊技島に遊技機本体が開閉可能に配置されるようになっている。
【0003】
このように遊技島に設置されたパチンコ機であるが、例えば遊技機本体に故障が発生した場合や、いわゆるゴト師によって遊技機本体に不正改造が行われた場合などに、遊技施設全体としての稼働率低下を防止するためには遊技機本体を迅速に交換する必要がある。このため、パチンコ機のヒンジ機構には、外枠と前枠とを相対揺動自在に連結させる機能だけでなく、外枠と前枠とを容易に連結し分離できる機能が求められており、遊技機のヒンジ機構は相互に嵌脱自在なヒンジピン(軸ピン)とピン受容孔(軸孔)との嵌合を基本としたヒンジ構造が多く用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
ところで、パチンコ機等を生産する遊技機生産工場内において、遊技機構成部品を運搬するために平型パレットが広く用いられている。ところがパチンコ機のように前後に薄型で上下に高さのある縦型遊技機は立設状態で転倒しやすい特性がある。そこで、パレットを使って多数のパチンコ機を効率的に運搬するため、互いに内向きに開いて対向し上下に延びるコの字状の支持枠をパレット上に多数並べて配設し、パチンコ機を上方から左右の支持枠間に挿入して外枠を左右から挟み込んで転倒を防止するように構成した縦型遊技機用搬送パレットが考案されている(例えば、特許文献2を参照)。このような搬送パレットでは、左右のコの字状の枠が前枠から前方に突出する下部ヒンジ構造や発射ハンドルなどの遊技機構成部品と当接しないように、外枠の前面側を支える枠片の高さが後面側の枠片高さよりも低く構成されている。
【0005】
【特許文献1】特開2004−223057号公報
【特許文献2】特開2002−293395号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
確かに、上記特許文献2に開示されたような搬送パレットを適切に用いることで、縦型遊技機を効率的に運搬することができる。しかしながら、従来の縦型遊技機では、下部ヒンジ構造の周辺に位置する前枠側の遊技機構成部品が下部ヒンジ構造よりも前方に突出して配設されており、例えば搬送用パレットにパチンコ機を搭載する際に、支持枠に対する機体の前・後面を誤って左右支持枠間に挿入すると、前枠から前方に突出する下部ヒンジ構造の周辺部品、発射ハンドル、などの遊技機構成部品が外枠の後面側を支えるべき枠片に当接して、一般的にプラスティック成型品が多用される前枠側の遊技機構成部品を損傷させたり、擦過痕を生じさせたりすることがある、という問題があった。このような問題は、例えばテーブル等の上に載置したパチンコ機を誤って滑り落とした場合にも同様に生じていた。
【0007】
本発明は、上記のような事情に鑑みて成されたものであり、搬送用パレットにパチンコ機を搭載する際に、左右支持枠に対する機体の前・後面を誤って挿入したような場合であっても、前枠側の遊技機構成部品を損傷等させることがないような遊技機の下部ヒンジ構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的達成のため、本発明は、外郭方形の枠状に形成された固定保持用の外枠と、外枠の開口面域を覆う開閉搭載用の前枠と、外枠及び前枠の側部上下に設けられ外枠に対して前枠を揺動開閉自在にヒンジ接続させる上下一対のヒンジ機構における下方のヒンジ構造である。そのうえで、本発明に係る下部ヒンジ構造は、前後に延びる支持プレート部に上方に突出して設けられたヒンジピンを有し外枠に固定された外枠側ヒンジ部材(例えば、実施形態における外枠側ヒンジ金具210)と、前後に延びる被支持プレート部に開口形成されたピン孔を有し前枠に固定された前枠側ヒンジ部材(例えば、実施形態における前枠側ヒンジ金具220)とからなり、外枠側ヒンジ部材と前枠側ヒンジ部材とを嵌合接続して外枠に前枠を閉止させた閉鎖姿勢において、前枠側ヒンジ部材に近接して前枠から前方に突出して設けられた遊技機構成部材(例えば、実施形態における球皿ユニット6)よりも外枠側ヒンジ部材の支持プレート部が前方に突出して配設されるように構成する。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、互いに嵌合接続される外枠側ヒンジ部材と前枠側ヒンジ部材における外枠側ヒンジ部材の支持プレート部が、前枠の閉鎖姿勢において、前枠から前方に突出する遊技機構成部材よりも前方に突出して配設されるように構成している。このため、搬送用パレットにパチンコ機を搭載する際に、支持枠に対する機体の前・後面を誤って左右支持枠間に挿入した場合には、外枠側ヒンジ部材の支持プレート部下面が支持枠の枠片に当接し、これよりも上方に位置する前枠側部品や発射ハンドルなどの遊技機構成部品が支持枠の枠片に当接することがない。また、例えばテーブル等の上に載置したパチンコ機を誤って滑り落としたような場合でも、支持プレート部の下面〜支持プレート部の前端部がテーブル等と当接し、支持プレート部の前端部よりも後方に位置する前枠側の遊技構成部品との当接を抑制することができる。
【0010】
従って、本発明によれば、搬送用パレットにパチンコ機を搭載する際に、左右支持枠に対する機体の前・後面を誤って挿入したような場合であっても、前枠側の遊技機構成部品を損傷等させることがない遊技機の下部ヒンジ構造を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係る下部ヒンジ構造を備えた遊技機の代表例としてパチンコ機PMを図1〜図3に示しており、まず、これらの図面を参照しながらパチンコ機PMの全体構成について要約説明する。なお、図1〜図3の各図はパチンコ機PMの正面図、左側面図、及び平面図である。
【0012】
パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に設けられた上部ヒンジ構造100及び下部ヒンジ構造200からなるヒンジ機構を利用して前方に横開き開閉及び着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
【0013】
前枠2の前面側上部には、前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス扉5が正面左側に設けられた上下一対の扉ヒンジ機構を利用して前方に横開き開閉及び着脱可能に組付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4により前枠2の前面上部を覆う閉鎖状態に保持される。
【0014】
前枠2の前面側下部には、前枠2の下部前面域に合わせた球皿ユニット6が正面左側に設けられた球皿ヒンジ機構を利用して横開き開閉及び着脱可能に組付けられ、施錠装置4に付帯して構成されたロック機構により前枠2の前面下部を覆う閉鎖状態に保持される。球皿ユニット6には遊技球を貯留する上球皿6u、上球皿6uに貯留しきれない遊技球を貯留する下球皿6d、及び遊技球の発射操作を行う発射ハンドル8が取り付けられている。
【0015】
ガラス扉5の背後には、遊技盤10の外形寸法よりも幾分大きめの枠形状に形成された収容枠2aが設けられており、ここに、所定のゲージ設定で構成された遊技盤10が着脱可能に収容保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5を通して正面の遊技領域PAを遊技者に臨ませている。なお各図では遊技盤10における盤面の記載を省略している。
【0016】
前枠2の裏面側には、遊技球を貯留する球貯留タンク31、球払出装置33などの球処理機構を有する裏セット盤30が前枠2に対して後方に開閉可能に設けられるとともに、裏セット盤の裏面側各部に電源基板や球払出制御基板などの回路基板が着脱可能に装備され、各部に配設された回路基盤や電子部品、装飾ランプ等の各機器がコネクタケーブルで接続されてパチンコ機が作動可能に構成される。
【0017】
パチンコ機PMは、前枠2、ガラス扉5及び球皿ユニット6がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、球皿ユニット6の上球皿6uに遊技球を貯留させて発射ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル8が回動操作されると、上球皿6uに貯留された遊技球が打球発射装置により1球ずつ遊技領域PAに打ち出され、以降パチンコゲームが展開される。
【0018】
このように概要構成されるパチンコ機PMにあって、前述したように、上部ヒンジ構造100及び下部ヒンジ構造200からなるヒンジ機構により前枠2が外枠1に対して前枠2横開き開閉自在にヒンジ連結されており、このヒンジ機構における下部ヒンジ構造200に本発明が適用されている。
【0019】
まず上部ヒンジ構造100について図4〜図8を参照しながら説明する。ここで、図4は上部ヒンジ構造100の分解斜視図、図5は上部ヒンジ構造100の分解平面図(部分断面図)、図6は上部ヒンジ構造100を外枠側と前枠側とに分離した状態を示す平面図、図7は上部ヒンジ構造100の側面図(部分断面図)、図8は上部ヒンジ構造100における前枠側ヒンジ金具110と外枠側ヒンジ金具120との連結過程を(a)(b)の順に時系列で表す説明図(平断面図)である。
【0020】
上部ヒンジ構造100は、図3に示すように、前枠2の左側上部に固設された前枠側ヒンジ金具110と、外枠1の左側上部に固設されて前枠側ヒンジ金具110とヒンジ接続される外枠側ヒンジ金具120と、外枠側ヒンジ金具120にスライド移動可能に取り付けられたスライド部材130と、スライド部材130を外枠側ヒンジ金具120にスライド移動可能に取り付けるための第1ガイドピン140及び第2ガイドピン150と、スライド部材130を左方に向けて付勢するバネ160などから構成される。
【0021】
前枠側ヒンジ金具110は、前枠2の裏面側に固定される固定辺部111と、この固定辺部111から直角に折り曲げられて前方に水平に突出するヒンジプレート部112、ヒンジプレート部112の前端側にカシメ固着されて上方に突出するヒンジ軸113とを主体に構成される。固定辺部111には複数のサラモミ孔111a,…が裏面側から開口形成されており、サラ小ネジを用いて前枠2に固定することで、前枠側ヒンジ金具110が前枠2の裏面側左側上部に取り付けられる。
【0022】
ヒンジ軸113は、軸直交の断面が小判状の軸部とその上端部に円盤状に形成された鍔部113aとからなり、鍔部113aがスライド部材130の軸係合部135と係合するように構成されている。ヒンジ軸113の軸部は平行に面取りされて平面部113b,113bが対向形成され、固定辺部111と所定角度(例えば図示する構成例において30度)をもって交差する角度姿勢でヒンジプレート部112にカシメ固着される。なお、ヒンジプレート部112には、ガラス扉5のヒンジ軸を受容する軸孔114、軸ガイド溝115、ガラス扉5の開放角度規制用の規制ピン119を螺着する規制ピン取付孔116等が設けられている。
【0023】
外枠側ヒンジ金具120は、外枠1の左上面及び左側面に固定される固定辺部121と、この固定辺部121からクランク状に折り曲げられて前方に水平に突出するヒンジプレート部122とを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜き及び曲げ形成して図示する形状に形成される。固定辺部121には複数のサラモミ孔121a,…が外面側から開口形成されており、サラ小ネジやリベット等の締結手段により外枠側ヒンジ金具120が外枠1の左上端角部に取り付けられる。
【0024】
ヒンジプレート部122の前方に、ヒンジ軸113の外径よりも僅かに大きい内径寸法の軸受孔123が形成されるとともに、この軸受孔123に繋がって後方に延びるガイド孔124が形成されている。ガイド孔124は、ヒンジ軸113の軸部に形成された平面部113b,113bの二面幅よりも幾分広い内面幅で平行に延びる平行溝部124aと、平行溝部124aから後方に向けて溝幅がテーパ状に広がる誘導部124b、及び誘導部124bの後端からヒンジプレート部122のクランク部122aを越えて固定辺部121に延びる挿通部124cとから構成される。
【0025】
前述したように、ヒンジ軸113は平面部113b,113bが固定辺部111に対して所定角度をもって交差する角度姿勢に固着されている。このため、前枠2を外枠1に閉鎖した閉鎖角度位置から前枠2を所定角度θ(上記平面部の形成角度であれば60度)開放した揺動角度位置においてヒンジ軸の平面部113b,113bが平行溝部124aの溝面と平行になり、この揺動角度位置(以下「着脱角度位置」という)においてのみ、ヒンジ軸113が平行溝部124a前後に通過可能になっている。
【0026】
ヒンジプレート部122の中央部右方には、第1ガイドピン140を取り付けるための第1ガイドピン取付穴125、第2ガイドピン150を取り付けるための第2ピン取付穴126が左右に並んで開口形成されている。なお、図5〜図7に示すように、外枠1の左上部下面側には切り欠き部129が形成されており、前枠側ヒンジ金具110と外枠側ヒンジ金具120とをヒンジ接続させるときに、前枠側ヒンジ金具110が外枠1と干渉しないようになっている。
【0027】
スライド部材130は、外枠側ヒンジ金具120におけるヒンジプレート部122の上面側を覆う蓋状をなし樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により体成型される。スライド部材130の上部には、このスライド部材130をヒンジプレート部122に対して左右にスライド移動可能に取り付けるための長孔状のスライドガイド孔131が形成されている。スライドガイド孔131は、第1ガイドピン140及び第2ガイドピン150の軸部141,151を上下に挿通させる長孔部131aと、これらのガイドピンの頭部143,153を受容するザグリ部131bとからなり、軸部141,151と長孔部131aとの係合によりスライド部材130を図8(a)に示す軸受容位置と図8(b)に示す軸係合位置との間で左右にスライド変位可能に支持するとともに、各頭部143,153とザグリ部131bとの係合によりスライド部材130が上方に離脱しないようになっている。
【0028】
スライド部材130の後側部には、バネ160の一端を前後に挿通させるバネ挿通孔132、及びバネ160の一端側と当接してバネ力を受け止めるバネ当接部133が形成されており、バネ160のコイル部を第2ガイドピン150に支持させて一端をバネ当接部133に係止させ他端を第1ガイドピン140に掛止することで、スライド部材130が常時平面視左方に付勢されるとともに、スライド部材130のスライド移動に応じて角度姿勢が変位するバネ160の端部を揺動可能に受け止めるようになっている。
【0029】
スライド部材130の内部中央に、内面前枠側ヒンジ金具110におけるヒンジ軸の鍔部113aの外形形状に合わせた円筒面を有する鉤状の軸係合部135が形成されて鍔部113aを係止可能に構成されるとともに、その後方に軸係合部135と繋がって後方に開く斜面状のガイド部136が形成され鍔部113aと係脱可能になっている。このため、前枠側ヒンジ金具110のヒンジ軸113がヒンジプレート部122の後方から挿通部124cを通ってガイド孔124内に導入されると、図8(a)に示すように、鍔部133aがガイド部136に当接してスライド部材130を右方にスライド退避させ、図8(b)に示すように、ヒンジ軸113が外枠側ヒンジ金具120の軸孔123まで移動したときにスライド部材130がバネ160の付勢力により左方にスライド移動して、軸係合部135が鍔部113aと係合し、ヒンジ軸113の後方への移動を規制しつつ、前枠側ヒンジ金具110をヒンジ軸113及び軸穴123の係合軸まわりに揺動自在に支持する。
【0030】
従って、ヒンジ軸113が軸孔123と係合して、前枠2が外枠1に揺動開閉自在に装着された後は、前枠2の揺動角度位置に拘わらず前枠2が外枠1から外れることなく保持され、かつ、円盤状の鍔部113aと円筒状の係合軸部135とが係合状態を保持する構成のため、ヒンジ軸113を中心軸とした前枠2の揺動を円滑に行うことができる。
【0031】
スライド部材130をスライド可能に支持するとともにバネ160の掛止軸としても機能する第1ガイドピン140は、円柱状の第1軸部141と、この第1軸部141から軸直交方向に突出形成されたロック片部145とを主体に構成され、第1軸部141をスライド部材のスライドガイド孔131を挿通させて軸先端部をヒンジプレート部122の第1ガイドピン取付穴125に嵌入しEリング等により固定することで軸まわりに回動可能に取り付けられる。また第1ガイドピンの頭部143にはドライバ等の工具と係合可能な十字溝144がスリ割り形成されており、ドライバ等の工具を用いて第1ガイドピン140を軸まわりに回動させることができるようになっている。
【0032】
ロック片部145は、スライド部材130が図8(b)に示す軸係合位置にある状態で、第1ガイドピン140を軸まわりに回動させてロック片部145を反時計廻りに揺動させたときに、軸係合部135の基端側に形成されたロック片当接部137と係合し、スライド部材130が右方にスライド移動しないように規制し、スライド部材130を軸係合位置にロックする。
【0033】
このため、作業者は、ドライバ等の工具を用いて第1ガイドピン140をロック位置にセットすることで、パチンコ機の遊技提供時にスライド部材130を軸係合位置にロックして不正行為を未然に防止することができる。一方、遊技機本体を着脱する際には、第1ガイドピン140をロック解除位置にセットしてスライド部材130を右方にスライドさせ、図8(b)に示すように、ヒンジ軸113の軸部に形成された平面部113b,113bと、ヒンジプレート部のガイド孔に形成された平行溝部124aの溝面とが平行になる着脱角度位置に設定して、前枠2の上端部を後傾させることにより前枠側ヒンジ金具110と外枠側ヒンジ金具120とのヒンジ接続を容易に解除させることができる。
【0034】
次に、下部ヒンジ構造200について図9〜図14の各図を参照しながら説明する。ここで、図9は下部ヒンジ構造200の全体概要を示す分解斜視図、図10は図1中のX矢視の側断面図、図11及び図12はそれぞれ図1中のXI矢視及びXII矢視の平断面図、図13は遊技機本体を着脱角度位置に配置したときの外形線を二点鎖線で付記する前枠2を取り外した状態の外枠側ヒンジ金具の平面図、図14は遊技機を搬送するパレットPLにパチンコ機PMを前後逆向きに挿入しようとしたときの状況を説明する説明図(図10と同様の断面図)である。
【0035】
下部ヒンジ構造200は、外枠1の左側縁下部に固定された外枠側ヒンジ金具210と、前枠2の左下端角部に固定された前枠側ヒンジ金具220とからなり、基本的には軸ピンと軸孔の嵌合を利用したヒンジ構造である。
【0036】
外枠側ヒンジ金具210は、前後に延びる平板状のヒンジプレート部211と、このヒンジプレート部211の先端側中央部に上方に突出して固着されたヒンジピン213とを主体として構成される。ヒンジプレート部211の後部は後方に延出されたうえ左辺が上向きに屈曲され、外枠1における左枠杆の内面に沿って延びる固定辺部212が形成されている。
【0037】
ヒンジピン213は、例えば直径φ6mm程度、長さ8mm程度の円柱状で、先端が先細の円錐状に面取りされて導入部213dが形成されている。ヒンジピンの中間部には直径φ14mm程度厚さ1mm程度の円盤状の鍔部213tが形成されており、前枠側ヒンジ金具220のヒンジプレート部222を鍔部で受け止めて接触面積を低減させ、ヒンジプレート同士が直接接触することによる摺動抵抗を抑制した構成になっている。ヒンジピン213は外枠側ヒンジ金具のヒンジプレート部211に穿設されたピン孔に嵌入され、鍔部312tがヒンジプレート部211に密着した状態でカシメまたは溶着等の固定手段により一体に固着される。
【0038】
前枠側ヒンジ金具220は、前後に延びる平板状のヒンジプレート部221と、このヒンジプレート部221の先端部にヒンジピン213の直径よりも幾分大きめの内径を有して穿設されたピン受容孔223とを主体として構成される。ヒンジプレート部211の後部は後方に延出されたうえ後辺が上向きに折り曲げられて前枠2の後面に沿って上方に延びる固定辺部222が形成され、ここに前枠側の位置決めピンと嵌合して前枠側ヒンジ金具220を位置決めするピン孔や、金具固定ネジを挿通させるネジ挿通孔が形成されている。
【0039】
外枠側ヒンジ金具210及び前枠側ヒンジ金具220は、例えば板厚2.3〜3.2mm程度の鋼板を、それぞれ図示する所定の展開形状に打ち抜き及び曲げ成形するとともに、外枠側ヒンジ金具210ではヒンジプレート部211にヒンジピン213を固着し、必要に応じてクロメート処理等の表面処理を施して構成される。
【0040】
そして、外枠側ヒンジ金具210は、固定辺部を幕板及び補強連杆と左枠杆とが交わる外枠1の左下内周角部に突き当てて位置決めし、左枠杆側の固定辺部をリベット締結し幕板側の固定辺部をネジ締結することで外枠側ヒンジ金具210が外枠1の左下側角部に位置決め固定される。また前枠側ヒンジ金具220は、固定辺部222に形成されたピン孔を前枠2の裏面側下端部に形成された位置決めピンに嵌合させることで位置決めされ、固定辺部のピン挿通孔を通して金具固定ネジを締め込むことによりネジ締結されて、前枠側ヒンジ金具220が前枠2の左下端角部に位置決め固定される。取り付け姿勢では、外枠側ヒンジ金具210におけるヒンジピン213の中心軸線が、前述した上部ヒンジ構造100における外枠側ヒンジ金具の軸受孔123と同一軸上に配設され、上下共通の揺動軸が形成される。
【0041】
こうして外枠側ヒンジ金具210及び前枠側ヒンジ金具220がそれぞれ取り付けられると、ヒンジピン213とピン受容孔223との嵌合を利用して下部ヒンジ構造200が嵌脱自在に構成され、嵌合状態では前枠側ヒンジ金具220がヒンジピン213の中心軸まわりに回転摺動自在に配設され、これにより前枠2が外枠1に対して揺動開閉自在にヒンジ接続される。
【0042】
ここで、このパチンコ機PMでは、機体デザイン上の要請から下部ヒンジ構造200の上方に位置する球皿ユニット6の下部領域が前方に張り出されて前枠側ヒンジ金具220の上方全体が覆われ、前枠側ヒンジ金具220が遊技者から直接視認されないように構成されている。すなわち、前枠側ヒンジ金具220の前端が、この上方に位置する球皿ユニット6の前端面よりも図10中にDRで示す寸法分後方に位置して配設されるようになっている。
【0043】
このため、前枠2に球皿ユニット6や遊技盤10等が組付けられた遊技機本体を外枠1に取り付けるため、外枠側ヒンジ金具210のヒンジピン213に前枠側ヒンジ部材220のピン受容孔223を嵌合接続させようとすると、嵌合接続部の近傍領域が遊技機本体に覆われて位置合わせすることができず、ヒンジ連結させることが極めて難しいという問題が生じる。
【0044】
そこで、下部ヒンジ構造200では、ヒンジピン213にピン受容孔223を嵌合接続して、前枠2を外枠1に対して着脱角度θだけ開いた着脱角度位置において、外枠側ヒンジ金具のヒンジプレート211に投影される遊技機本体の下端部の輪郭線215を、図13中に点線で示したように、ヒンジプレート211の上面に描画形成している。
【0045】
このため、ヒンジプレート211の上面に描かれた輪郭線215に合わせて前枠2の下端角部をヒンジプレート211上に載置すれば、必然的にヒンジピン213の中心軸とピン受容孔223の中心軸とが一致して同一軸上に配置され、これらが嵌合接続される。従って、外枠側ヒンジ金具210に前枠側ヒンジ金具220をヒンジ連結させる際に、作業者は、外枠側ヒンジ金具210に描かれた輪郭線215に合わせて前枠2の下端角部を載置するだけでヒンジピン213とピン受容孔223とを嵌合させることができ、外枠側ヒンジ金具210と前枠側ヒンジ金具220とを容易にヒンジ連結させることができる。
【0046】
また輪郭線215は、外枠側ヒンジ金具210を打ち抜き加工する金型に形成されており、外枠側ヒンジ金具210の打ち抜き加工とともにヒンジプレート211の上面に描画形成されるように構成している。このため、従来の型抜きプレス加工の一工程内で輪郭線215を形成することができることに加え、輪郭線215が加圧成型によって形成されるため表面処理や溶剤による脱脂等を行っても輪郭線が消えることがなく、前枠の開閉操作により摩滅することもない。
【0047】
さらに、輪郭線215を、上部ヒンジ構造100の着脱角度位置における遊技機本体の下端部の投影形状に合わせて描画形成しているため、この角度位置で上部ヒンジ構造100のヒンジ軸113に形成された平面部113b,113bと、ヒンジプレート部のガイド孔124に形成された平行溝部124aの溝面とが平行になっている。従って、上記のように遊技機本体の下端角部を輪郭線215に合わせて下部ヒンジ構造200をヒンジ接続させた状態で、そのまま前枠上端側を傾動してヒンジ軸113をガイド孔124に導入することにより、角度位置合わせ等の繁雑な作業を伴うことなく前枠側ヒンジ金具110と外枠側ヒンジ金具120とのヒンジ接続を容易に行うことができる。
【0048】
輪郭線215は外枠1から遊技機本体を取り外す際にも効果を有しており、遊技機本体を開放して輪郭線215に合わせることで、視認困難なヒンジ軸の平面部113b,113bとガイド孔の平行溝部124aの溝面との角度が平行になる着脱角度位置に簡単に設定することができる。またこれにより、角度位置合わせに伴うガイド孔とヒンジ軸とのコジリやこれに伴う摩滅等を防止することができる。従って、このような上下のヒンジ構造100,200からなるヒンジ機構によれば、外枠と前枠側の着脱作業を容易に行うことができ、作業性が良好で長期信頼性が高いヒンジ機構を提供することができる。
【0049】
さて、以上のように下部ヒンジ構造200では、前枠側ヒンジ金具220が球皿ユニット6の前端面よりも図10中にDRで示す寸法分後方に位置して配設される一方、外枠側ヒンジ金具210は、ヒンジプレート211の前端部が前枠側ヒンジ金具220のヒンジプレート221よりも前方に延び、さらにその上方に位置する球皿ユニット6の前端面よりも図10中にDFで示す寸法分前方に突出して配設されるように構成している。
【0050】
このため、背景技術の項において説明した縦型遊技機搬送用のパレットPL、すなわち、互いに内向きに開いて対向し上下に延びるコの字状の支持枠50をパレット上に多数並べて配設し、コの字状の支持枠の前後の枠片51,52でパチンコ機を挟み込んで転倒を防止するように構成した縦型遊技機用搬送パレットPLにおいて、誤ってパチンコ機PMを前後逆向きに挿入しようとした場合に、外枠側ヒンジ金具210のヒンジプレート211下面が支持枠における後面支持用の枠片52の上端部に当接し、これよりも上方に位置する球皿ユニット6に当接しないようになっている。
【0051】
すなわち、本実施形態のように、前枠側ヒンジ金具220の上方に位置する前枠側の遊技機構成部品が、前枠側ヒンジ金具220よりも前方に突出して配設される構成のパチンコ機では、外枠側ヒンジ金具210を前枠側ヒンジ金具220と同一の前方突出寸法とした場合に、支持枠の枠片が下部ヒンジ構造200の前方を通過して前枠側の遊技機構成部品に当接しうる。しかし、本構成の下部ヒンジ構造200では、外枠側ヒンジ金具のヒンジプレート211を前枠側ヒンジ金具220のヒンジプレート221よりも前方に延出させ、さらにその上方に位置する球皿ユニット6の前端面よりも前方に突出させて構成している。
【0052】
このため、搬送用パレットPLにパチンコ機PMを搭載する際に、支持枠50に対する機体の前・後面を誤って左右支持枠間に挿入した場合であっても、外枠側ヒンジ金具210のヒンジプレート211下面が支持枠に当接し、球皿ユニット6等の前枠側の遊技機構成部品に擦過痕を生じさせたり、破損させたりすることがない。
【0053】
従って、以上説明した下部ヒンジ構造200によれば、搬送用パレットPLにパチンコ機PMを搭載する際に、左右支持枠に対する機体の前・後面を誤って挿入したような場合であっても、前枠側の遊技機構成部品を損傷させることがない下部ヒンジ構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明に係る下部ヒンジ構造を備えた遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。
【図2】上記パチンコ機の左側面図である。
【図3】上記パチンコ機の平面図である。
【図4】上部ヒンジ構造の分解斜視図である。
【図5】上部ヒンジ構造の分解平面図(部分断面図)である。
【図6】上部ヒンジ構造を外枠側と前枠側とに分離した状態を示す平面図である。
【図7】上部ヒンジ構造の側面図(部分断面図)である。
【図8】上部ヒンジ構造における前枠側ヒンジ金具と外枠側ヒンジ金具との連結過程を(a)(b)の順に時系列で表す説明図(平断面図)である。
【図9】下部ヒンジ構造の全体概要を示す分解斜視図である。
【図10】図1中のX矢視の側断面図である。
【図11】図1中のXI矢視の平断面図である。
【図12】図1中のXII矢視の平断面図である。
【図13】遊技機本体を着脱角度位置に配置したときの外形線を二点鎖線で付記した前枠を取り外した状態における外枠側ヒンジ金具の平面図である。
【図14】遊技機を搬送するパレットにパチンコ機を前後逆向きに挿入しようとしたときの状況を説明する説明図(図10と同様の断面図)である。
【符号の説明】
【0055】
PM パチンコ機
1 外枠
2 前枠
6 球皿ユニット
100 上部ヒンジ構造
200 下部ヒンジ構造
210 外枠側ヒンジ金具
211 ヒンジプレート部
213 ヒンジピン
215 輪郭線
220 前枠側ヒンジ金具
221 ヒンジプレート部
223 ピン受容孔




 

 


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