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発明の名称 弾球遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−37681(P2007−37681A)
公開日 平成19年2月15日(2007.2.15)
出願番号 特願2005−223792(P2005−223792)
出願日 平成17年8月2日(2005.8.2)
代理人 【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
発明者 菅井 利道
要約 課題
遊技の興趣を高め、遊技者に狙い打ちをし難くくさせ、部品点数の増加を抑制し、製造コストの低減化を図る。

解決手段
本発明は、第1特別遊技と第2特別遊技とを実行可能なように構成された弾球遊技機であって、前記第2特別遊技において所定条件下で開放された可変入賞口10から流入した遊技球が転動可能なようにステージ部45が設けられており、ステージ部45には、遊技球が入賞することにより遊技状態を遊技者にとって有利な状態に移行させる特定領域に遊技球を誘導する確率が最も高い特定領域誘導路50と、前記特定領域に遊技球を誘導する確率が特定領域誘導路50より低い第1一般領域誘導路51と、前記特定領域に遊技球を誘導する確率が第1一般領域誘導路51よりさらに低い第2一般領域誘導路52とが形成されていることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
始動口への入球に基づいて行われる抽選結果に応じて変動される図柄が所定の停止図柄となった時に遊技者にとって有利な遊技状態を発生させる第1特別遊技と、始動口への入球に基づいて開放された可変入賞口に入賞した遊技球が特定領域に入賞した時に遊技者にとって有利な遊技状態を発生させる第2特別遊技とを実行可能なように構成された弾球遊技機であって、
前記第2特別遊技において開放された可変入賞口から流入した遊技球が転動可能なようにステージ部が設けられており、該ステージ部には、遊技球が入賞することにより前記特定領域に遊技球を誘導する確率が最も高い特定領域誘導路と、前記特定領域に遊技球を誘導する確率が前記特定領域誘導路より低い第1一般領域誘導路と、前記特定領域に遊技球を誘導する確率が前記第1一般領域誘導路よりさらに低い第2一般領域誘導路とが形成されていることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記特定領域誘導路及び前記第1一般領域誘導路には、それぞれ鉛直方向に回転可能な回転体が設けられており、該回転体の外周面は部分的に磁性を有するように構成されている請求項1に記載の弾球遊技機。
【請求項3】
前記特定領域誘導路と前記第1一般領域誘導路と前記第2一般領域誘導路にはそれぞれ段差部が形成されており、該段差部を境に各転動面の傾斜が異なるように構成されている請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機に代表される弾球遊技機に関し、特に、第1種遊技機の特別遊技に相当する第1特別遊技と、第2種遊技機の特別遊技に相当する第2特別遊技とを実行可能なように構成された弾球遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の弾球遊技機には、始動口への入球を契機に行われる抽選の結果に応じて変動された図柄が所定の停止態様となった時に遊技者に有利な遊技状態を付与するように構成された第1種パチンコ遊技機とは別に、第2種パチンコ遊技機と呼ばれるタイプのパチンコ遊技機がある。
【0003】
この第2種パチンコ遊技機では、始動口に遊技球が入賞すると、可動役物装置の大入賞口が所定の開閉動作を行い、この大入賞口に入賞した遊技球が可動役物装置内に設けられた特定領域(Vゾーン)に入賞するのに応じて、遊技状態を遊技者にとって有利な状態に移行させるようになっている。
【0004】
一方、1台のパチンコ遊技機において、第1種パチンコ遊技機と第2種パチンコ遊技機の両方の遊技を遊技者が楽しむことができるようにするため、第1種パチンコ遊技機と第2種パチンコ遊技機とを組み合わせたタイプのパチンコ遊技機も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−33141号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した従来の弾球遊技機では、可動役物装置内における遊技球の転動経路が単調となり、遊技球の転動を楽しむというパチンコ遊技機本来の遊技性を喪失させ、遊技の興趣に欠けるおそれがあるといった問題があった。また、遊技者にとっては、遊技球を可動役物装置内の特定領域へ入賞させるタイミングが図りやすく、狙い打ちがし易いといった問題もあった。
【0006】
一方、遊技球の転動経路を複雑にしようとすると、位置検出装置等の部品が必要となるため、部品点数が増え、製造コスト増大の要因になるといった問題もあった。
【0007】
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、遊技球の流れが変化に富み、遊技の興趣を高めることができ、遊技者に狙い打ちをし難くくさせることができると共に、部品点数の増加を抑制し、製造コストの低減化を図ることのできる弾球遊技機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、始動口への入球に基づいて行われる抽選結果に応じて変動される図柄が所定の停止図柄となった時に遊技者にとって有利な遊技状態を発生させる第1特別遊技と、始動口への入球に基づいて開放された可変入賞口に入賞した遊技球が特定領域に入賞した時に遊技者にとって有利な遊技状態を発生させる第2特別遊技とを実行可能なように構成された弾球遊技機であって、前記第2特別遊技において開放された可変入賞口10から流入した遊技球が転動可能なようにステージ部45が設けられており、ステージ部45には、遊技球が入賞することにより前記特定領域に遊技球を誘導する確率が最も高い特定領域誘導路50と、前記特定領域に遊技球を誘導する確率が特定領域誘導路50より低い第1一般領域誘導路51と、前記特定領域に遊技球を誘導する確率が第1一般領域誘導路51よりさらに低い第2一般領域誘導路52とが形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、特定領域誘導路50及び第1一般領域誘導路51には、それぞれ鉛直方向に回転可能な回転体58,59,65が設けられており、回転体58,59,65の外周面は部分的に磁性を有するように構成されていてもよい。
【0010】
さらに、特定領域誘導路50と第1一般領域誘導路51と第2一般領域誘導路52にはそれぞれ段差部55,62,67が形成されており、段差部55,62,67を境に各転動面の傾斜が異なるように構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ステージ部を転動する遊技球の経路が変化に富み、また、特定領域に入賞するチャンスのある入賞経路が複数形成されるようになっているため、遊技者は遊技球の転動を最後まで注視するようになり、遊技球の転動を楽しむという弾球遊技機本来の遊技性を高めることができ、遊技の興趣の向上を図ることが可能となる。
【0012】
また、遊技者にとっては、ステージ部における遊技球の転動経路の予測が困難となるため、遊技球の特定領域への入賞のタイミングを図ることが難しくなり、狙い打ちがし難くなる。
【0013】
さらに、回転体の位置を検出するための装置等の部品を増設することなく、遊技球の転動経路を多種多様に変化させることができるため、部品点数の抑制が可能となり、製造コストの低減化が可能となる等、種々の優れた効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、第1種パチンコ遊技機と第2種パチンコ遊技機の両方の遊技を組み合わせたタイプのパチンコ遊技機に本発明を適用した場合について例示して説明する。
【0015】
先ず、図1及び図2を参照しつつ、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の構成について説明する。ここで、図1は本実施の形態におけるパチンコ遊技機を示す正面図、図2はパチンコ遊技機の背面図である。
【0016】
本実施の形態に係るパチンコ遊技機は、図1に良く示されているように、外郭方形枠サイズに形成されて縦向きの固定保持枠を成す外枠1の開口前面に、外枠1に合わせて方形枠サイズに形成された開閉搭載用の前枠2が、外枠1の正面左側上下に取り付けられたヒンジ金具3a,3bによって外枠2に対して開閉可能に取り付けられて構成されている。
【0017】
そして、前枠2の上部領域には、遊技盤4が収容されており、遊技盤4は、所定板厚の積層合板の表面にセルを貼り付けてルーター加工した化粧版を基板とし、その前面側には、環状に取り付けられたガイドレール5に囲まれて、略円形状の遊技領域6が形成されている。遊技領域6には、その略中央部に可動役物装置7が配置されており、可動役物装置7は、装飾図柄表示装置8の周囲に配置されたセンター飾り9と、センター飾り9の正面左側において左右傾動可能に設けられた第2大入賞口10とを備えて構成されている。そして、第2大入賞口10には、遊技球の入賞を検出するための第2大入賞口入賞検出装置11と、第2大入賞口10を開閉動作させるための第2大入賞口ソレノイド12とが設けられている。
【0018】
さらに、遊技領域6には、可動役物装置7の下方に、第1始動口13、普通電動役物(以下「第2始動口」という)14、第1大入賞口15、普通図柄作動ゲート16、及びアウト口17等がそれぞれ配設されている。そして、第1始動口13には、遊技球の入賞を検出するための第1始動口入賞検出装置18が設けられ、普通電動役物14には、遊技球の入賞を検出するための普通電動役物入賞検出装置19と、普通電動役物14を開閉動作させるための普通電動役物ソレノイド20とが設けられている。さらに、第1大入賞口15には、遊技球の入賞を検出するための第1大入賞口入賞検出装置21と、第1大入賞口15を開閉動作させるための第1大入賞口ソレノイド22とが設けられており、第2始動口16には、遊技球の入賞を検出するための第2始動口入賞検出装置23が設けられている。
【0019】
さらにまた、可動役物装置7には、装飾図柄表示装置8、特別図柄表示装置94、特別図柄変動用の保留ランプ95、普通図柄変動用の保留ランプ21が設けられている。特別図柄表示装置94は、特別図柄97を変動させながら表示する(以下、そのような表示を「図柄変動」または「変動表示」という)。特別図柄97は、第1始動口13への遊技球の入球を契機として行われる抽選の結果に応じた図柄であり、大当りを発生させるか否かを示す役割をもつ。特別図柄表示装置94は、例えばLEDで構成される表示手段である。装飾図柄表示装置8は、特別図柄97の変動表示と連動する形で装飾図柄98を変動させながら表示する。装飾図柄98は、特別図柄97で示される抽選結果を視覚的に演出するための図柄である。装飾図柄表示装置8は、装飾図柄98として、例えばスロットマシーンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。装飾図柄表示装置8は、この実施の形態では液晶ディスプレイにより構成されているが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段により構成されていてもよい。
【0020】
なお、特別図柄97は演出的な役割をもつ必要がないため、本実施の形態では、装飾図柄表示装置8の左下方の特別図柄表示装置94において目立たない大きさで表示されるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を装飾図柄表示装置8のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。特別図柄変動用の保留ランプ95は、4個のランプからなり、その点灯個数によって特別図柄変動の保留球数を表示する。この保留球数は、特別図柄変動中に第1始動口13へ入賞した抽選乱数の個数であり、特別図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。同様に、普通図柄変動用の保留ランプ96も、4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留個数を表示する。この保留個数は、普通図柄変動中に第2始動口14へ入球した抽選乱数の個数であり、普通図柄変動がまだ実行されていない入球の数を示す。
【0021】
前枠2の上部領域前面側には、遊技盤4を視認可能なように透明なガラス板24を備えたガラス扉25が横向き開閉可能且つ着脱可能に取り付けられている。また、前枠2のガラス扉25の下方には上球皿26と下球皿27がそれぞれ前方に突出して設けられ、上球皿26は、遊技球の貯留や発射レールへの遊技球の送り出し、及び下球皿27に遊技球を排出させるため機構等を備えている。また、下球皿27には、正面右側に発射ハンドル28が前方に突出して設けられており、発射ハンドル28を時計回り方向に回動させることにより、下球皿27から供給された遊技球が遊技領域6に打ち出されるようになっている。さらに、上球皿26と下球皿27の間にはスピーカ29が設けられており、遊技状態等に応じてスピーカ29から効果音が出力されるようになっている。
【0022】
一方、図2に示されているように、前枠2の背面側には、裏セット盤30が複数(図2では3個)のレバー31により着脱可能に設けられており、裏セット盤30には、予備賞球を貯留する球貯留タンク32、遊技球を整列状態で待機させる待機通路33、遊技球の入賞状態等に基づき賞球を払い出す球払出装置34、球払出装置34から払い出された賞球を上球皿26に排出するための球払出通路35等の賞球装置が装備されている。
【0023】
また、裏セット盤30には、第1始動口13及び第2始動口16へ入球した時の抽選等、パチンコ遊技機の動作を統括的に制御する主制御基板36、主制御基板36による抽選の結果に応じて装飾図柄表示装置8の表示内容を変動させたり、スピーカ29からの効果音や効果ランプの制御等を行ったりするサブ制御基板37、球払出装置34による払い出し動作を制御する払出制御基板38、遊技球の発射強度や発射タイミングを制御する発射制御基板39等の各種制御基板、及びこれらの各種制御基板36,37,38,39等に電力を供給する電源ユニット40がそれぞれ配設されている。
【0024】
次に、図3〜図7を参照しつつ、本実施の形態に係るパチンコ遊技機のセンター飾り9について説明する。ここで、図3は本実施の形態に係るパチンコ遊技機のセンター飾りを示す正面図、図4はセンター飾りを示す斜視図、図5はセンター飾りを示す背面図、図6はセンター飾りの背面カバーを外した状態を示す背面図、図7は図3のA−A矢視図である。
【0025】
このセンター飾り9は、ベース部材41の周縁部に設けられた所要数の取付孔42を介して遊技盤4にネジ止めされるようになっており、中央に形成された画像表示領域透視部43と、画像表示領域透視部43の正面左側に形成された球流下路44と、画像表示領域透視部43の下方に形成されたステージ部45とを主体に構成されている。
【0026】
球流下路44は、図7に良く示されているように、中心部に設けられた鉛直軸46と、鉛直軸46の周囲に螺旋状に形成された転動面47と、転動面47を囲繞するように形成された外周壁部48とから構成されている。また、球流下路44の正面左側上部には、第2大入賞口10に入賞した遊技球が入球可能なように球入口(図示せず)が開口されており、下部にはステージ部45に向かって球出口49が開口されている。
【0027】
図4及び図7に良く示されているように、ステージ部45には、それぞれ左右方向に帯状の平面形状を成すように、特定領域誘導路50、第1一般領域誘導路51、第2一般領域誘導路52が、後方から前方に向かって並列に形成されており、特定領域誘導路50、第1一般領域誘導路51、第2一般領域誘導路52は全体としては正面左側から右側に向かって緩やかに傾斜して形成されている。そして、特定領域誘導路50の正面左側に球出口49が位置し、特定領域誘導路50の正面右側後方には特定領域(Vゾーン)導入口53が設けられ、第1一般領域誘導路51の正面右側には一般領域導入口54が設けられている。特定領域導入口53には、特定領域への遊技球の入賞を検出するための特定領域入賞検出装置92(図1参照)が設けられ、一般領域導入口54には、一般領域への遊技球の入賞を検出するための一般領域入賞検出装置93(図1参照)が設けられている。
【0028】
特定領域誘導路50には、略中央に段差部55が形成されており、段差部55を境にして正面左側に上流側誘導路56、正面右側に下流側誘導路57がそれぞれ形成されている。そして、上流側誘導路56及び下流側誘導路57には、それぞれ車輪形状を成す第1回転体58及び第2回転体59が鉛直方向に回転可能に設けられており、上流側誘導路56の第1回転体58より上流側部分91及び下流側誘導路57の第2回転体59より上流側部分60はいずれも前方に向かって傾斜し、下流側誘導路57の第2回転体59より下流側部分61は後方の特定領域導入口53に向かって傾斜して形成されている。
【0029】
第1一般領域誘導路51には、特定領域誘導路50の段差部55に対応する位置に段差部62が形成されており、この段差部62を境にして正面左側に上流側誘導路63、正面右側に下流側誘導路64がそれぞれ形成されている。そして、下流側誘導路64には、第2回転体59に重合するように第3回転体65が設けられ、第3回転体65は第2回転体59と一体となって鉛直方向に回転可能となっており、また、下流側誘導路64の第3回転体65より上流側部分66は前方に向かって傾斜して形成されている。
【0030】
第2一般領域誘導路52には、第1一般領域誘導路51の段差部62に対応する位置に段差部67が形成されており、この段差部67を境にして正面左側に上流側誘導路68、正面右側に下流側誘導路69がそれぞれ形成されている。そして、上流側誘導路68は、その後方の第1一般領域誘導路51の上流側誘導路63に向かって傾斜し、下流側誘導路69の下流側端部70は、その後方の一般領域導入口54に向かって傾斜して形成されている。
【0031】
第1〜第3回転体58,59,65には、所要数の磁石が着脱可能なように磁石収容凹部(図示せず)が放射状に形成されている。本実施の形態の場合には、第1回転体58には4個、第2回転体59には1個、第3回転体65には2個の磁石がそれぞれ嵌着されており、これにより、第1及び第2回転体58,59と第3回転体65の各外周面はそれぞれ部分的に磁性を有するようになり、特定領域誘導路50又は第1一般領域誘導路51を転動してきた遊技球を吸引可能なように構成されている。
【0032】
図6に良く示されているように、第1回転体58の後方には同軸状に第1被動歯車71が固着されており、第1被動歯車71には第1駆動歯車72が噛合し、第1駆動歯車72は第1モータ73により正逆回転可能となっている。一方、第2回転体59の後方には同軸状に第2被動歯車74が固着されており、第2被動歯車74には第2駆動歯車90(図5参照)が噛合し、第2駆動歯車90は第2モータ75により正逆回転可能となっている。そして、本実施の形態の場合、歯車のピッチ円は、第1被動歯車71より第2被動歯車74の方が大きく、第1駆動歯車72より第2駆動歯車90の方が小さくなるように設定されており、第1回転体58と第2及び第3回転体59,65とは、一定の回転比で回転可能となっている。
【0033】
ステージ部45の正面右側には、特定領域救済機構76が設けられている。この特定領域救済機構76は、図6に良く示されているように、ベース部材41の背面側に固定された駆動源のソレノイド77と、このソレノイド77のプランジャ78の左右水平直線動に伴ってベース部材41の背面側に突設された支軸79を支点に上下に所定周期で揺動可能に設けられた揺動部材80とを主体に構成されている。揺動部材80には、鋭角に折曲されて支軸79に係合可能な支軸係合部81と、支軸係合部81から一般領域導入口54の上方に向かって延出する揺動アーム部82と、支軸係合部81から斜め下方に延出してソレノイド77のプランジャ78に当接可能なように形成された動力伝達部83とが設けられている。そして、揺動アーム部82の先端には、第3回転体65に吸引された遊技球を受け入れ可能なように球受け部84が形成されており、球受け部84は、一般領域導入口54の上方に位置し、その前面側は円形板85により覆われている。
【0034】
また、センター飾り9には、ステージ部45の前方に始動口誘導路86が形成されており、ステージ部45と始動口誘導路86と間は透明なアクリル板87により仕切られている。始動口誘導路86は、両側から中央部に向かって傾斜し、緩やかなV字状に形成されている。そして、始動口誘導路86の両側傾斜部分の前端部分にはそれぞれ球落下防止壁88が形成されおり、また、始動口誘導路86の中央部には、球落下案内部89が前方に傾斜して形成され、球落下案内部89は第1始動口13の真上に位置している。
【0035】
次に、図1〜図7を参照しつつ、本実施の形態に係るパチンコ遊技機の動作について遊技球の転がり動作を中心に説明する。
【0036】
遊技者が発射ハンドル28を手で回動させると、上球皿26に貯留された遊技球は、発射ハンドル28の回動角度に応じた強度で1球ずつ所定間隔で発射され、ガイドレール5に案内されて遊技領域6へ打ち出される。
【0037】
遊技者により打ち出された遊技球が遊技領域6を落下する過程において、第1始動口13に入賞すると、特別図柄表示装置94及び装飾図柄表示装置8において特別図柄97及び装飾図柄98が変動表示される。特別図柄97及び装飾図柄98の変動表示は、表示に先立って決定された変動時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄97が大当たりを示す図柄である場合、第1大入賞口15の開閉動作が開始され、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。本実施の形態において、特別図柄97が大当たり図柄で停止した場合に実行する特別遊技を「第1特別遊技」と呼ぶ。特別図柄97が大当たりの図柄で停止される時、スロットマシーンのゲームを模した装飾図柄98は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。第1特別遊技においては、第1大入賞口15は約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が入賞した後に一旦閉鎖される。第1特別遊技は、1回以上の単位遊技により構成される。単位遊技の回数は、最大で15回であり、第1特別遊技が発生する度に抽選により決定される。1回の単位遊技において1回開閉動作がなされるので、第1大入賞口15の開閉動作は単位遊技の回数分繰り返される。
【0038】
第1特別遊技の終了後、特定遊技が開始される。特定遊技中における特別図柄97及び装飾図柄98の図柄変動が設定回数に達すると特定遊技終了条件が成立したものとして特定遊技は終了する。設定回数は、第1特別遊技または第2特別遊技が実行される度にその時の遊技状態に応じて0回〜100回の範囲で決定される。また、通常時においては特別図柄97及び装飾図柄98の図柄変動の時間が10秒、30秒、1分など様々な時間が設定されるが、特定遊技中における特別図柄97及び装飾図柄98の図柄変動の時間は一律に6秒へ短縮される。したがって、比較的短時間に特別図柄97及び装飾図柄98を数多く変動させることができる。なお、本実施の形態においては、特定遊技中における特別図柄97及び装飾図柄98の図柄変動の時間を6秒に短縮される例を示したが、6秒といった秒数を限定する趣旨ではなく、通常状態と比べて少しでも時間が短縮されていれば足りる。
【0039】
普通図柄作動ゲート16を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄99と呼ばれる図柄が変動表示される。普通図柄99は装飾図柄表示装置8の画面右下隅において変動表示される。なお、普通図柄99を他の表示装置において変動表示させてもよい。普通図柄99が装飾図柄表示装置8において表示される場合、装飾図柄表示装置8は、普通図柄表示装置としても機能することになる。普通図柄99の変動表示は所定時間の経過後に停止され、所定の図柄で停止した時に第2始動口14が所定時間開放される。特定遊技中における第2始動口14は3秒間の開放が間欠的に2回繰り返される。また、特定遊技開始を契機として普通図柄99の変動表示時間も短縮されると共に、普通図柄99の当たり確率が変動される。普通図柄99の当たり確率は、例えば、通常時に65000分の1程度の低確率に設定し、特定遊技中、すなわち、確率変動時に1003分の1程度の高確率に設定するなど、通常時と確率変動時の差を大きくして差異を明確にし、確率変動時でないと当たりが発生しないような構成としてもよい。このように、確率変動時の優位性を明確にすることによって遊技性を明快にしてもよい。
【0040】
普通図柄変動遊技において確率変動がなされる特定遊技中は、第2始動口14が開放状態とされる変化時間も変動される。例えば、通常遊技中における変化時間は1秒未満を1回であるのに対し、特定遊技中の変化時間は3秒間を2回という比較的長時間に変動される。これにより、特定遊技中に第2始動口14へ遊技球を入球させやすくすることができる。なお、本実施の形態においては、特定遊技中の第2始動口14の変化時間を3秒とするが、3秒に限定する趣旨ではない。
【0041】
開放された第2始動口14に遊技球が入賞すると、この入賞を契機として第2大入賞口10が開放されて、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。第2始動口14に遊技球が入球した場合に実行する特別遊技を「第2特別遊技」と呼ぶ。また、第2特別遊技において、第2大入賞口10が開放される状態を第2特別遊技の第1段階と呼ぶ。
【0042】
第2大入賞口10には、特定領域と一般領域が設けられており、開放された第2大入賞口10を通って可動役物装置7内に流入した遊技球は特定領域導入口53及び一般領域導入口54のいずれかへ入球する。開放された第2大入賞口10への入球は、第2大入賞口検出装置11により検出され、開放中の第2大入賞口10へのトータルの入球数がカウントされる。そして、開放中の第2大入賞口12に入賞した遊技球は、球流下路44内に流入し、球流下路44内において鉛直軸46を中心として転動面47上を螺旋状に転動しながら流下し、球出口49からステージ部45の特定領域誘導路50に転がり出る。
【0043】
第1回転体58と第2及び第3回転体59,65は、通常遊技中は、いずれも正面視で反時計回りに回転するように制御されると共に、第1回転体58の方が第2及び第3回転体59,65より早く回転するように制御される。これに対して、第2特別遊技中は、開放された第2大入賞口10への入球が第2大入賞口検出装置11により検出されて入球検出信号が出力されると、この入球検出信号に基づき、主制御基板36によって、通常遊技の場合と反対に、第1回転体58と第2及び第3回転体59,65がいずれも正面視で時計回りに回転するように制御されると共に、例えば、第1回転体58が3回転する間に第2及び第3回転体59,65が4回転する等、第2及び第3回転体59,65の方が第1回転体58より早く回転するように制御される。このように、第2大入賞口検出装置11の入球検出信号に基づき、各回転体58,59,65の回転方向や速度等の回転動作が制御されることにより、各回転体の周囲に遊技球の位置を検出するためのセンサ類を設置する必要がなくなり、制御部品の増大を抑制することができる。
【0044】
そして、特定領域誘導路50に転がり出た遊技球は、その上流側誘導路56の上流側部分91においてタイミング良く第1回転体58に吸引されると、第1回転体58の回転動に従って第1回転体58を乗り越え、段差部55を通過した後、下流側誘導路57の上流側部分60に到達する。さらに、この上流側部分60に到達した遊技球は、タイミング良く第2回転体59に吸引されると、第2回転体59の回転動に従って第2回転体59を乗り越え、下流側部分61を通って特定領域導入口53に流入し、特定領域に至る。また、上記したように上流側部分60に到達した遊技球のうち、第2回転体59に吸引されなかった遊技球は、上流側部分60の傾斜に従ってその前方の第1一般領域誘導路51の下流側誘導路64の上流側部分66側に転動する。
【0045】
一方、球出口49から特定領域誘導路50に転がり出た遊技球のうち、上流側誘導路56の上流側部分91において第1回転体58に吸引されなかった遊技球は、上流側部分91の傾斜に従ってその前方の第1一般領域誘導路51の上流側誘導路63側に転がり出る。そして、この遊技球が、上流側誘導路63に沿って転動した場合には、段差部62を通過した後、下流側誘導路64の上流側部分66に到達する。この場合、特定領域誘導路50の上流側誘導路56の上流側部分91から第1一般領域誘導路51の上流側誘導路63側に転がり出た遊技球が、勢い余って、一旦、第2一般領域誘導路52の上流側誘導路68まで到達したとしても、上流側誘導路68の傾斜に従って第1一般領域誘導路51の上流側誘導路63側に戻されることもある。
【0046】
このように、特定領域誘導路50の下流側誘導路57の上流側部分60から、或いは、第1一般領域誘導路51の上流側誘導路63からのいずれかの経路を経て、下流側誘導路64の上流側部分66に転動した遊技球は、タイミング良く第3回転体65に吸引されると、第3回転体65の回転動に従って第3回転体65を乗り越え、さらに、タイミング良く球受け部84に受け入れられた場合には、その後方の下流側部分61を介して特定領域導入口53に流入し、特定領域に至る。また、下流側誘導路64の上流側部分66においてタイミング良く第3回転体65に吸引されても、球受け部84に受け入れられなかった遊技球は、第3回転体65からそのまま一般領域導入口54に流入し、一般領域に至る。一方、上記したように下流側誘導路64の上流側部分66に到達した遊技球のうち、第3回転体65に吸引されなかった遊技球は、上流側部分66の傾斜に従ってその前方の第2一般領域誘導路52の下流側誘導路69側に転動する。
【0047】
さらに、第1一般領域誘導路51の上流側誘導路63から第2一般領域誘導路52の上流側誘導路68側に転動した遊技球のうち、第1一般領域誘導路51の上流側誘導路63側に戻されずに、第1一般領域誘導路51の上流側誘導路68に沿って転動し、段差部67を通過した遊技球、或いは、第1一般領域誘導路51の下流側誘導路64の上流側部分66において第3回転体65に吸引されなかった遊技球は、それぞれ第2一般領域誘導路52の下流側誘導路69に転がり出て、その下流側部分70を通って一般領域導入口54に流入し、一般領域に至る。
【0048】
このように第2特別遊技の間、開放中の第2大入賞口10から可動役物装置7内に流入した遊技球は、特定領域導入口53又は一般領域導入口54のいずれかへ入賞する。この時、特定領域導入口53への遊技球の入賞数は特定領域入賞検出装置92がカウントし、一般領域導入口54への遊技球の入賞数は一般領域入賞検出装置93がカウントし、それぞれのカウント数の和が、第2大入賞口入賞検出装置11がカウントした入賞数と一致すると、第2大入賞口10に入賞したすべての遊技球が特定領域又は一般領域に入賞したと判定される。
【0049】
遊技球が特定領域に入賞すると、第2特別遊技の第1段階から第2段階への継続条件が成立したこととなり、その後は、第1特別遊技と同様に、第2特別遊技の第2段階として第1大入賞口15の開閉動作が残りの単位遊技の回数分繰り返される。すなわち、第2特別遊技もまた1回以上の単位遊技で構成され、単位遊技の回数は最大で15回であり、第2特別遊技が発生する度に抽選により決定される、第2特別遊技の第1段階は1回目の単位遊技に相当し、第2段階が2回目以降の単位遊技に相当する。2回目以降は1回の単位遊技において1回開閉動作がなされるので、第1大入賞口15の開閉動作は2回目以降の残りの単位遊技の回数分繰り返される。本実施の形態では、第1特別遊技における第1大入賞口15の開閉回数が最大15回であるのに対し、第2特別遊技における第1大入賞口15の開閉回数は最大14回である。
【0050】
このように、本実施の形態に係るパチンコ遊技機では、第1特別遊技と第2特別遊技とで、連続的な状態変化を実行する可変入賞装置として同一の第1大入賞口15を用いることにより、遊技領域6上のスペースを有効に利用できる。また、連続的に状態変化する可変入賞装置を共通とすることにより、特別遊技の動作制御を単純化することができ、また、製造コストの低減にもつながる。
【0051】
次に、図8を参照しつつ、本実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技制御装置の構成について説明する。ここで、図8は、遊技制御装置の構成を示す機能ブロック図である。
【0052】
この遊技制御装置100は、第1始動口13、第2始動口14、普通図柄作動ゲート16、第1大入賞口15、第2大入賞口10、装飾図柄表示装置8、特別図柄表示装置94,スピーカ29のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とし、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御するようになっている。なお、遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むパチンコ遊技機の全体動作を制御する主制御基板36と、図柄の演出等を制御するサブ制御基板37とに機能を分担させた形態で構成されてもよい。
【0053】
遊技性制御装置100は、ハードウェア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。本実施の形態に係る遊技制御装置100は、各入球口への入球を判定する入球判定手段110、第1始動口13への遊技球の入球に基づき特別図柄抽選を実行する第1抽選手段112、普通図柄作動ゲート16への遊技球の入球に基づき普通図柄抽選を実行する第2抽選手段114、特別図柄、装飾図柄、普通図柄の変動表示パターンを保持するパターン記憶手段116、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で記憶する入賞記憶手段117と、図柄変動の停止図柄及び変動表示の表示パターンを決定する図柄決定手段120、図柄や電飾等の表示を制御する表示制御手段130、大当たり遊技など通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を制御する特別遊技制御手段140、図柄変動時間の短縮や普通図柄抽選の確率変動などの通常遊技よりも遊技者に有利な特定遊技を制御する特定遊技制御手段160、遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態と不利な状態の間で状態変化をさせる可変入球口又は可変入球装置の開閉制御手段170、及び、第2大入賞口10への遊技球の入球を第2大入賞口入賞検出装置11が検出し、出力した入球検出信号に基づき、第1モータ73及び第2モータ75をそれぞれ制御する第1モータ制御手段182と第2モータ制御手段184とから成る回転体制御手段180とを備えている。
【0054】
入賞記憶手段117は、第1表示手段131による特別図柄の変動表示中に遊技球が第1始動口13へ入球した時、その入球に対応する抽選結果を上限個数である4個まで保留球として記憶する第1記憶手段118と、第2表示制御手段132による普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート16へ入球した時、その入球に対応する抽選結果を上限個数である4個まで保留数として記憶する第2記憶手段119とを含んでいる。
【0055】
第1始動口入賞検出装置18は第1始動口13に設けられたセンサであり、第1始動口13への遊技球の入球を検出し、第1始動入賞情報を生成する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口13に入球したものと判定する。第1始動口13への入球が判定されると、第1抽選手段112は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。例えば、保留球数の上限は予め4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段110が第1始動入賞情報を受け取ったタイミングで、第1抽選手段112は始動入賞に対する乱数を取得する。第1抽選手段112は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また、図示しないカウンタにより生成されるカウント値を乱数として取得してもよい。第1抽選手段112は、取得した乱数に基づいて、特別図柄抽選の当否を判定する。なお、抽選の当否判定のタイミングは、乱数の取得と共に行なわれてもよく、また、特別図柄の変動を開始する直前に行なわれてもよい。
【0056】
図柄決定手段120における特別図柄決定手段122及び装飾図柄決定手段124は、第1抽選手段101による判定結果に応じた停止図柄と、図柄変動の表示パターンとを決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示するべき図柄である。パターン記憶手段116は、特別図柄や装飾図柄を変動表示させるときの表示パターンとして複数種のパターンを保持する。表示パターンには、通常の外れ図柄を表示する時のパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示する時のパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示する時のパターンが含まれる。また、リーチ状態を経る時のパターンとして、長短様々な表示時間を持つパターンが含まれる。これら各パターンとして、変動時間が通常の長さである通常表示パターンと、変動時間が通常より短い特定遊技用の特殊表示パターンとがパターン記憶手段116に記憶されている。通常表示パターンの場合、例えば、通常の外れ図柄を表示する時のパターンとして10秒間のパターンが格納され、リーチ状態を経て外れ図柄や大当たり図柄を表示する時のパターンとして30秒間や1分間のパターンが格納される。特殊表示パターンの場合、例えば、外れか当たりかを問わず、6秒間といった短いパターンが格納される。各表示パターンは、その図柄変動の終了条件として定められた表示時間が経過すると、図柄変動が停止される。
【0057】
特別図柄決定手段122は、第1抽選手段112による抽選結果に応じてパターン記憶手段116からいずれかのパターンを選択し、抽選結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段124は、特別図柄決定手段122により選択された表示パターンに応じたパターンをパターン記憶手段116から選択し、抽選結果に応じた装飾図柄の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段124は、大当たりの場合に3つの同じ数字が揃った大当たり図柄を決定する。
【0058】
ここで、通常遊技においては、特別図柄決定手段122及び装飾図柄決定手段124は通常表示パターンを選択するが、特定遊技中においては、特殊表示パターンを選択する。特殊表示パターンは、通常表示パターンより短い6秒間のパターンであるため、保留球の消化時間が早まる。
【0059】
普通図柄作動ゲート入賞検出装置23は普通図柄作動ゲート16に設けられたセンサであり、普通図柄作動ゲート16への遊技球の入球を検出し、普通図柄作動ゲート入球情報を生成する。入球判定手段110は、普通図柄作動ゲート入球情報を受け取ると、遊技球が普通図柄作動ゲート16に入球したことを判定する。普通図柄作動ゲート16への入球が判定されると、第2抽選手段114は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。例えば、保留球数の上限は予め4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段110が普通図柄作動ゲート入球情報を受け取ったタイミングで、第2抽選手段114は始動入賞に対する乱数を取得する。第2抽選手段114は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また、図示しないカウンタにより生成されるカウント値を乱数として取得してもよい。第2抽選手段114は、取得した乱数に基づいて、普通図柄抽選の当否を判定する。なお、抽選の当否判定のタイミングは、乱数の取得と共に行われてもよく、また、普通図柄の変動を開始する直前に行われてもよい。
【0060】
普通図柄決定手段126は、第2抽選手段114による抽選結果に応じてパターン記憶手段116からいずれかのパターンを選択し、抽選結果に応じた普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄決定手段126による決定された停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段170が、可変入球口である第2始動口14を所定時間拡開する。パターン記憶手段116は、普通図柄の表示パターンとして、変動時間が通常の長さである通常表示パターンと、変動時間が通常より短い特定遊技用の特殊表示パターンとを記憶する。通常表示パターンとしては30秒間のパターンが格納され、特殊表示パターンとしては、6秒間のパターンが格納される。各表示パターンの図柄変動は、その図柄変動の終了条件として定められた表示時間が経過した時に停止される。
【0061】
表示制御手段130は、特別図柄及び装飾図柄を変動表示させる第1表示制御手段131と、普通図柄を変動表示させる第2表示制御手段132を備えている。第1表示制御手段131は、特別図柄決定手段122により選択された表示パターン及び停止図柄を基に、特別図柄表示装置94に特別図柄を表示させる。また同時に、第1表示制御手段131は、装飾図柄決定手段124により選択された表示パターン及び停止図柄を基に、装飾図柄表示装置8に装飾図柄を表示させる。第1表示制御手段131による特別図柄を表示させる機能は主制御基板36側の処理として実行され、装飾図柄を表示させる機能はサブ制御基板37側の処理として実行されてもよい。第2表示制御手段132は、普通図柄決定手段126により選択された表示パターン及び停止図柄を基に、装飾図柄表示装置8に普通図柄を表示させる。なお、表示制御手段130は、遊技効果ランプや保留ランプ95,96などのランプ表示も制御する。
【0062】
本実施の形態において、特別遊技制御手段140は、2種類の特別遊技を選択的に実行することができる。特別遊技制御手段140において、条件保持手段142は、2種類の特別遊技の作動条件を保持する。特別遊技実行手段148は、所定の作動条件が成立したことに基づいて特別遊技を実行する機能を有する。
【0063】
第1条件保持手段143は、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する。第1作動条件は、第1表示制御手段131により変動表示される特別図柄が特別図柄表示装置94において所定の図柄で停止されることである。第2条件保持手段144は、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する。第2作動条件は、第2始動口14に遊技球が入球することである。条件判定手段146は、遊技状況を監視し、特別遊技への移行条件である第1作動条件又は第2作動条件の成立の可否を判定する。条件判定手段146は、それぞれの作動条件の判定結果を基に、各種作動フラグのオン又はオフの設定を行う。
【0064】
特別遊技実行手段148は、作動条件のいずれかが成立すると、特別遊技を実行する。作動回避手段152は、第1作動条件及び第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立した時、他方の作動条件の成立を回避させる機能を有する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段階に分けられた遊技として実行され、第2作動条件の成立は、第2特別遊技の第1段階への移行条件が成立したことを示し、第1段階及び第2段階を通して第2特別遊技が続く限り第2作動条件が成立しているものとする。したがって、第2作動条件の成立中であって、第2特別遊技の第1段階又は第2段階が実行されている間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避されるので、第2特別遊技の第1段階及び第2段階のいずれも実行されない。
【0065】
特定遊技制御手段160は、特別遊技とは異なる遊技者に有利な特定遊技、例えば、図柄変動時間の短縮及び普通図柄の確率変動を制御する。特定遊技中は、特別図柄、装飾図柄、普通図柄のそれぞれについて図柄変動時間が短縮される。特定遊技制御手段160は、所定の特定遊技開始条件が成立してから所定の特定遊技終了条件が成立するまでの間、図柄変動時間の短縮及び普通図柄の確率変動を実行する。特定遊技開始条件は、第1特別遊技又は第2特別遊技が終了したことを条件として含んでいる。特定遊技終了条件は、特定遊技開始条件の成立後、第1表示制御手段131による図柄変動表示の回数が設定回数に達することを条件として含む。但し、第1表示制御手段131による図柄変動表示の回数が設定回数に達する前に新たに第1作動条件又は第2作動条件が成立した場合は、その時点で特定遊技終了条件が成立するよう定められる。
【0066】
特定遊技制御手段160は、特定遊技中における第1表示制御手段131による特別図柄97及び装飾図柄98の変動表示を制御する第1特定遊技実行手段162と、特定遊技中における第2表示制御手段132による普通図柄99の変動表示及び第2抽選手段114による抽選処理を制御する第2特定遊技実行手段164を含んでいる。第1特定遊技実行手段162及び第2特定遊技実行手段164は、ぞれぞれ具体的には以下の通り機能する。
【0067】
第1特定遊技実行手段162は、第1特別遊技が実行される場合に、その終了後の特定遊技における第1表示制御手段131による図柄変動の設定回数を0回〜30回の範囲で決定する。第2特定遊技実行手段164は、第2特別遊技が実行される場合に、その終了後の特定遊技における第1表示制御手段131による図柄変動の設定回数を10回〜30回の範囲に決定する。ここで、各特別遊技の実行順序としては、通常は第1特別遊技が実行された後に第2特別遊技が実行される順序となる可能性が高い。もし、第2特別遊技が実行される時の設定回数が第1特別遊技が実行される時より少ない場合、最初に第1特別遊技によって獲得した設定回数が十分に消化されない印象を遊技者へ与えてしまうおそれがある。本実施の形態においては、第2特別遊技が実行される時の設定回数が第1特別遊技が実行される時より多くなりやすい構成としているので、上記のような十分に消化されない印象を遊技者に与えず、また、第2特別遊技へ到達すれば、連チャン獲得の可能性がより高まる印象を遊技者へ与えることができる。
【0068】
なお、第1特定遊技実行手段162は、特定遊技中に第1特別遊技が発生した時の設定回数は必ず10回以上に決定する。特定遊技中以外の状態である通常状態で第1特別遊技が発生した時の設定回数は、1/2又は1/3の確率で0回に決定する。一方、第2特別遊技が発生した時の設定回数は、特定遊技中の発生か通常時の発生かを問わず、30回〜100回の範囲で第2特定遊技実行手段164により決定される。ただし、30回又は40回に決定される割合が比較的高くなるように設定され、50回や100回に決定される割合は低くなるように設定される。このように、設定回数の具体的な値は、遊技状態毎に定められた上述の範囲内で抽選によって決定され、決定された設定回数が特定遊技終了条件となる。
【0069】
第1特定遊技実行手段162は、特定遊技開始条件が成立してから特定遊技終了条件が成立するまで、第1表示制御手段131による特別図柄及び装飾図柄の変動表示が短縮されるよう制御する。特定遊技終了条件が成立した時は、特別図柄及び装飾図柄の変動表示時間を通常通りの時間に戻す。第2特定遊技実行手段164は、特定遊技開始条件が成立してから特定遊技終了条件が成立するまで、第2表示制御手段132による普通図柄の変動表示が短縮されるよう制御すると共に、第2抽選手段114による普通図柄の当たり確率を増加させる。第2特定遊技実行手段164は、特定遊技中において普通図柄が特定の図柄で停止した場合の第2始動口14の開閉を間欠的な複数回の開閉、すなわち、3秒間の開閉を連続して2回行う動作に切り替える。第2特定遊技実行手段164は、特定遊技終了条件が成立した時は、普通図柄の変動表示時間を通常通りの時間に戻すと共に、普通図柄の当たりの確率を変動前の確率に戻す。
【0070】
通常遊技中は、第2抽選手段114により参照される判定テーブルが非確変用テーブルに設定され、特定遊技中は、その判定テーブルが確変用テーブルに設定される。確変用テーブルの当たり割合は、非確変用テーブルの当たり割合よりも高く設定される。第2特定遊技実行手段164は、普通図柄の確率変動を実行する間、第2始動口14の変化期間の長さを変動させる。例えば、第2始動口14は、普通図柄の確率変動中は、3秒という比較的長い時間開放状態にされる。これにより、通常遊技中に比べて遊技球が入球しやすくなるので、確率変動中は第2特別遊技がより発生しやすくなる。
【0071】
特定遊技終了条件が成立した時は、特定遊技中における特別図柄及び装飾図柄の変動表示回数が一定回数に達したか否かにかかわらず、そのカウントを一旦終了し、新たな特別遊技が実行された場合は、その特別遊技の終了後から改めて特定図柄及び装飾図柄の変動表示回数をまた最初からカウントする。
【0072】
条件判定手段146により第1作動条件が成立したと判定されると、第1特別遊技実行手段149は、第1特別遊技を構成する単位遊技の回数を1回から15回の範囲内で決定すると共に、第1特別遊技を実行する。第1大入賞口28の開閉は単位遊技の回数分だけ繰り返されるので、第1特別遊技に移行すると、遊技者は相当数の出玉を期待することができる。第1特別遊技実行手段149は、開閉制御手段170を制御して、第1大入賞口15の開閉を実行する。開閉制御手段170は、第1特別遊技中、第1大入賞口ソレノイド22に開放指示を送り、第1大入賞口15を開放させる。第1大入賞口15は、Vゾーンと一般に呼ばれる領域を有しておらず、第1大入賞口15への遊技球の入球に基づいた第1特別遊技の継続条件の判定処理は行われない。したがって、遊技者は、第1特別遊技を予め決定された単位遊技の回数をすべて消化するまで継続することができる。
【0073】
第1特別遊技の実行中、作動回避手段152は、第2特別遊技の第2作動条件の成立を回避させる。これにより、遊技者は、継続中の第1特別遊技を中断されることなく、第1特別遊技による利益を享受できる。
【0074】
条件判定手段146により第2作動条件が成立したと判定されると、第2特別遊技実行手段150は、第2特別遊技を構成する単位遊技の回数を1回から15回の範囲内で決定すると共に、第2特別遊技を実行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段階に分けられる。第1段階では、第2大入賞口30の羽根を開いて、遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させる。第1段階では、第2特別遊技実行手段150が、開閉制御手段170を制御して、第2大入賞口30を所定時間開放させる。開閉制御手段170は、第2大入賞口ソレノイド12に開放指示を送り、第2大入賞口10を開放させる。
【0075】
開放した第2大入賞口10から可動役物装置7内に流入した遊技球は、特定領域及び一般領域のいずれかへ入球する。特定領域への入球は、第2特別遊技を継続させるための継続条件である。第1段階において、遊技球が特定領域へ入球すると、第2特別遊技は第2段階に移行する。
【0076】
第2特別遊技の第2段階において、第1大入賞口15の開閉が単位遊技の回数から初めの1回、すなわち、第1段階における単位遊技数を除いた回数分だけ繰り返されるので、第2段階に移行すると、遊技者は相当数の出玉を期待することができる。第2特別遊技実行手段150は、開閉制御手段170を制御して、第1大入賞口15の開閉を実行する。開閉制御手段170は、第1大入賞口ソレノイド22に開放指示を送り、第1大入賞口15を開放させる。第1大入賞口15は特定領域を有しておらず、第1大入賞口15への遊技球の入球に基づいた第2特別遊技の継続条件の判定処理は行われない。したがって、遊技者は、第2段階の第2特別遊技を、予め決定された単位遊技の回数をすべて消化するまで継続することができる。
【0077】
第2特別遊技機の実行中、作動回避手段152は、第1特別遊技の第1作動条件の成立を回避させる。具体的に作動回避手段152は、第2始動口14へ遊技球が入球した時、すなわち、第2大入賞口10が開放させた時、所定の解除条件が満たされるまで、第1作動条件の成立を回避させる。ここで言う解除条件とは、第2特別遊技が終了することであり、例えば、第1段階において開放された第2大入賞口10内の特定領域に遊技球が入球せずに、第2大入賞口10へ入球した遊技球がすべて一般領域へ入球した場合や、予め決定された回数分だけ第2特別遊技の単位遊技が消化された場合に解除条件が満たされる。これにより、遊技者は、継続中の第2特別遊技を中断されることなく、第2特別遊技による利益を享受できるようになる。また、作動回避手段152は、第1表示制御手段131による特別図柄の変動表示中に第2始動口14へ遊技球が入球して第2特別遊技の実行が開始される時、第1表示制御手段131により停止された図柄の表示を解除条件が満たされるまで続行させることにより第1作動条件の成立を回避させてもよい。
【0078】
または、作動回避手段152は、第1表示制御手段131による特別図柄の変動表示中に第2始動口14へ遊技球が入球して第2特別遊技の実行が開始される時、第1表示制御手段131による図柄変動の経過時間のタイマを解除条件が満たされるまで停止させることにより第1作動条件の成立を回避させてもよい。その場合、タイマを停止させている間、第1表示制御手段131による図柄変動表示状態を維持させる。作動回避手段152は、第1表示制御手段131に対し、解除条件が満たされた時にタイマを再開させ、選択された表示パターンに定義された変動時間の残り時間に基づいて残りの変動表示及び停止表示をさせる。
【0079】
次に、図8、及び図9〜図18を参照しつつ、本実施の形態に係るパチンコ遊技機の動作について遊技制御装置100の動作を中心に説明する。
【0080】
図9は本実施の形態に係るパチンコ遊技機において特別遊技を実行するフローを示す。先ず、条件判定手段146が、第1作動条件判定処理を実行する(S10)。第1作動条件の成立の可否は、第1抽選手段112における大当たり抽選の結果により決定される。第1作動条件が成立すると、第1特別遊技実行手段149が、第1特別遊技実行処理を行う(S12)。第1特別遊技の実行後、特定遊技に移行すると、条件判定手段146が、第2作動条件判定処理を実行する(S14)。第2作動条件の成立の可否は、主に特定遊技中において第2始動口14に遊技球が入球したか否かに基づいて決定される。なお、特定遊技中は、普通図柄抽選が確率変動遊技に移行し、したがって、第2始動口14が拡開して、遊技球が第2始動口14に入球する確率は高くなっている。第2作動条件が成立すると、第2特別遊技実行手段150が、第2特別遊技実行処理を行う(S16)。なお、本実施の形態のパチンコ遊技機において、第1特別遊技又は第2特別遊技のいずれかが実行されている時には、他方の特別遊技は実行されない。これは、作動回避手段152により制御され、実行中の特別遊技を最後まで実行させることで、その特別遊技の利益を遊技者に還元させることが可能となる。なお、図9に示す特別遊技の実行フローでは、第2特別遊技が第1特別遊技の後に実行されるように示されているが、通常遊技の普通図柄抽選が当たりとなり、遊技球が第2始動口14に入球する場合には、第2特別遊技が単独で実行されることもあり得る。
【0081】
図10は第1作動条件判定処理のフローを示している。先ず第1抽選手段112が乱数取得処理を実行し(S20)、第1表示制御手段131が、図柄変動処理を実行する(S22)。
【0082】
図11は図10のS20における乱数取得処理のフローを詳細に示している。入球判定手段110が、第1始動口13に遊技球が入賞したか否かを判定する(S30)。遊技球が第1始動口13に入賞すると(S30のY)、第1抽選手段112が、特別図柄変動を保留する保留数が上限個数である4個に達しているか否かを判定する(S32)。保留球の数が上限に達していない場合(S32のY)、第1抽選手段112は、その入賞に対する乱数を取得し(S34)、保留球数に1を加算する。この時、遊技盤50上に設けられた4つの保留ランプ20の1つが新たに点灯される。取得した抽選乱数は第1記憶手段118に格納される(S36)。第1始動口13に入賞しない場合(S30のN)、及び保留球数が上限の4個に達している場合(S32のN)、S20のフローは終了し、抽選乱数の取得や抽選乱数の保留はされない。
【0083】
図12は図10のS22における図柄変動処理のフローを詳細に示している。この図柄変動処理フローでは、先ず、特別図柄及び装飾図柄の表示パターン及び停止図柄を決定し、決定した表示パターン及び停止図柄に従って、特別図柄表示装置94及び装飾図柄表示装置8に、特別図柄及び停止図柄のそれぞれを変動表示させる。特別図柄及び装飾図柄は、それぞれ連動して表示されるものであり、以下において特に区別する必要はないが、説明の便宜上、代表して特別図柄の変動処理について説明する。なお、装飾図柄についても、以下に示す図柄変動処理フローにより図柄変動がなされることになる。
【0084】
第1特別遊技が実行されておらず(S50のN)、特別図柄の変動表示がなされていない場合(S51のN)、第1抽選手段112は、保留球が存在しているか第1記憶手段118による記憶状態を調査する(S52)。第1特別遊技が実行中である場合(S50のY)、また保留球が存在しない場合は(S52のN)、S22のフローを終了して、図柄変動は実行されない。保留球が存在している場合(S52のY)、第1抽選手段112は、第1記憶手段118から抽選乱数を読み出す(S54)。
【0085】
第1抽選手段112は、抽選乱数が当たりであるか否かを判定する(S56)。抽選乱数が大当たりである場合、特別図柄決定手段122は、停止図柄を決定する(S58)。この時点で、後述する特定遊技時の図柄変動回数を示す表示回数カウンタの値が1以上でなければ(S60のN)、特別図柄決定手段122はパターン記憶手段116に記憶された通常表示パターンを選択する(S61)。例えば、特定遊技時でない通常遊技中は表示回数カウンタの値は常にゼロとなっており、通常表示パターンが選択される。表示回数カウンタの値が1以上である場合(S60のY)、特別図柄決定手段122は、パターン記憶手段116に記憶された特殊表示パターンを選択する(S62)。第1表示制御手段131は、決定された表示パターン及び停止図柄を用いて、特別図柄表示装置94に特別図柄の変動表示を開始する(S63)。図柄変動表示の開始と共に表示タイマ(図示せず)がセットされる(S66)。S51において図柄変動の表示中であった場合(S51のY)、S52〜S66がスキップされる。
【0086】
表示タイマのセット後、または、S51において図柄が変動表示中である場合(S51のY)であって、第2特別遊技が実行されていない場合(S67のN)、表示タイマが停止中であれば(S68のY)、表示タイマをオンして(S69)、S70に移行する。表示タイマが停止中でなければ(S68のN)、S69をスキップする。S67において、第2特別遊技が実行されていた場合(S67のY)、表示タイマが動作中であれば(S71のY)、表示タイマをオフにして停止して(S72)、S22のフローを終了する。これにより、第1作動条件の成立が回避される。表示タイマが動作中でなければ(S71のN)、S22のフローを終了する。第2特別遊技中に表示タイマがオフされた場合、内部的には図柄変動の進行は停止されるが、特別図柄表示装置94における特別図柄97と装飾図柄表示装置8における装飾図柄98の変動表示は、外観上続行される。これにより、第2特別遊技中にも遊技者に対しては図柄変動が継続的に行われているように見せることができる。なお、表示タイマがオフされる間の特別図柄97及び装飾図柄98は、表示タイマがオフされた時に表示されていた一定の変動態様を継続的に繰り返し表示させることにより、変動の不自然さをなくすのが望ましい。なお、第2特別遊技が終了した場合は解除条件が成立したとみなされ、停止中のタイマがオンされて図柄変動の内部的な進行が再開される(S67のN、S68のY、S69)。これにより、第2特別遊技中に第1特別遊技が開始されるのを回避でき、遊技者の利益を維持することができる。変動表示の内部的な進行が再開された場合、タイマは停止時のカウントから再開され、これにより、表示パターンに定められた変動表示時間の残り時間の分だけ再開後に変動表示される。したがって、簡易な制御にて変動表示進行の停止及び再開と第1作動条件成立回避を実現することができる。
【0087】
S70において、所定の表示時間が経過していなければ(S70のN)、S22のフローを終了して図柄の変動表示を続けさせる。所定の表示時間が経過した場合(S70のY)、第1表示制御手段131が特別図柄の変動表示を停止し(S73)、表示タイマがリセットされ(S74)、特定遊技の終了判定を処理する(S75)。特別図柄の停止図柄が外れを示す態様である場合(S76のN),S22のフローを終了し、特別図柄の停止図柄が大当たりを示す態様である場合(S76のY)、条件判定手段146が、第1作動フラグをオンに設定する(S78)。第1作動フラグのオンは、第1条件保持手段143に保持されている第1作動条件が成立したことを示す。
【0088】
図13は、図12のS75における特定遊技終了判定処理のフローを詳細に示している。表示回数カウンタの値がゼロより多ければ(S80のY)、表示回数カウンタの値を1減らし(S82)、表示回数カウンタの値がゼロになった場合(S84のY),第2抽選手段114は乱数抽選用の判定テーブルを非確変用テーブルに戻し(S86)、第2始動口14の変化時間を1秒未満に設定する(S88)。これにより、特定遊技は一定回数以内の図柄変動にて終了する。S80において表示回数カウンタの値がゼロ以下の場合は(S80のN)、特定遊技終了判定の処理が不要なので、S82〜S88をスキップし、S84において表示回数カウンタの値がゼロでなかった場合は(S84のN)、特定遊技の状態を維持するためにS86及びS88をスキップする。なお、S75のフローは、図12におけるS74とS76の間に実行されるスキップとして説明したが、変形例としては他のタイミングで実行してもよい。
【0089】
図14は、図9のS12における第1特別遊技実行処理のフローを詳細に示している。第1作動フラグがオフである場合(S90のN)、S12のフローを終了する。第1作動フラグがオンに設定されている場合であって(S90のY)、第1特別遊技実行フラグがオフに設定されている場合(S91のN)、表示カウンタの値がゼロより大きい場合、すなわち特定遊技中であれば(S92のY)、第1特定遊技実行手段162は第1特別遊技後の特定遊技における図柄変動の設定回数を10回から30回の範囲で決定し(S93)、表示回数カウンタの値がゼロの場合、すなわち特定遊技中でなければ(S92のN)、第1特定遊技実行手段162は第1特別遊技後の特定遊技における図柄変動の設定回数を0回から30回の範囲で決定する(S94)。第1特別遊技実行手段149が、単位遊技数Mを決定し(S95)、第1特別遊技実行フラグをオンに設定する(S96)。第1特別遊技実行フラグのオンは、第1特別遊技が実行中であることを示し、第1特別遊技実行フラグのオフは、第1特別遊技が実行されていないことを示す。
【0090】
第1特別遊技では、第1大入賞口15における遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で変化するように、第1大入賞口15の状態変化を継続的に繰り返す動作が実行される。遊技者に不利な状態から有利な状態への状態変化を単位遊技数Mだけ繰り返す。遊技者に不利な状態とは、第1大入賞口15が閉鎖した状態であり、遊技者に有利な状態とは、第1大入賞口15が開放した状態である。記述したように、第1大入賞口15の開閉動作は、第1大入賞口ソレノイド22の駆動により実現される。
【0091】
第1特別遊技実行手段149は、第1大入賞口15の開放タイマをセットする(S98)。開放タイマは、1ラウンドにおける第1大入賞項5の開放時間を定めるものであり、具体的には30秒にセットされる。開放タイマのセット後、第1特別遊技実行手段149が、開閉制御手段170を制御して第1大入賞口ソレノイド22を駆動させ、第1大入賞口15を開放する(S100)。なお、S91において第1特別遊技実行フラグがオンであった場合(S91のY)、すなわち第1特別遊技が既に実行開始されて第1大入賞口15が開放中である場合は、S92〜S100をスキップする。
【0092】
第1大入賞口15の開放中、第1特別遊技実行手段149は、第1大入賞口15の閉鎖条件が成立したか否かを判定する(S102)。ここで、閉鎖条件は、第1大入賞口15が30秒間開放されたこと、又は9球以上の遊技球が入賞したことである。閉鎖条件が成立していない場合(S102のN)、S12のフローを終了して第1大入賞口15の開放状態を継続する。
【0093】
閉鎖条件が成立すると(S102のY)、第1特別遊技実行手段149が、開閉制御手段170を制御して第1大入賞口ソレノイド22を駆動させ、第1大入賞口28を閉鎖する(S104)。第1特別遊技実行手段149は開放タイマをリセットし(S106)、単位遊技数Mを1減算する(S108)。1を減算された単位遊技数Mは、第1特別遊技における残りの単位遊技数を示す。単位遊技数Mが1未満でなければ(S110のN)、S98〜S108を実行して、第1大入賞口15の状態変化を継続的に繰り返す。なお、第1特別遊技は継続条件を設定しておらず、第1大入賞口15には、いわゆるVゾーンを設けていない。これにより、第1大入賞口15の構造を単純化でき、遊技者は、第1特別遊技において予定されているすべての単位遊技を消化することができる。
【0094】
単位遊技数Mが0になると(S110のY)、第1特別遊技実行手段149が、第1特別遊技実行フラグをオフに設定し(S112)、条件判定手段146が、第1作動フラグをオフに設定する(S114)。これにより、第1特別遊技が終了する。
【0095】
続いて、遊技状態は、特定遊技に移行する。本実施の形態では、特別図柄変動だけでなく、普通図柄変動も短縮されると共に、普通図柄の当たり確率が増加されて確率変動状態へ移行する。具体的には、第2抽選手段114が乱数抽選用の判定テーブルを確変用テーブルに設定する(S120)。これにより、第2特定遊技実行手段164による普通図柄の確率変動遊技が実行される。また、第1特定遊技実行手段162は、表示回数カウンタの値にS93又はS94で決定した設定回数をセットし(S124)、第2特定遊技実行手段164は普通図柄が揃った時に開放される第2始動口14の変化期間の値に3秒をセットする(S126)。
【0096】
図15は、第2作動条件判定処理のフローを示している。先ず、第2抽選手段114が乱数取得処理を実行し(S140)、第2表示制御手段132が、図柄変動処理を実行する(S142)。
【0097】
図16は、図15のS140における乱数取得処理のフローを詳細に示している。入球判定手段110が、普通図柄作動ゲート16に遊技球が入球したか否かを判定する(S150)。遊技球が普通図柄作動ゲート16に入球すると(S150のY)、第2抽選手段114が、第2記憶手段119による記憶状態を調査して普通図柄変動を保留する保留数が上限個数である4個に達しているか否かを判定する(S152)。保留球の数が上限に達していない場合(S152のY)、第2抽選手段114は、その入球に対する乱数を取得し(S154)、保留球数に1を加算する。この時、遊技盤4上に設けられた4つの保留ランプ96の1つが新たに点灯される。第2抽選手段114は、取得した抽選乱数を第2記憶手段119に格納する(S156)。普通図柄作動ゲート16に入球しない場合(S150のN)、及び保留球数が上限の4個に達している場合(S152のN)、S154及びS156はスキップされ、普通図柄作動ゲート16への入球は保留されない。
【0098】
図17は、図15のS142における図柄変動処理のフローを詳細に示している。この図柄変動処理フローでは、先ず、普通図柄の表示パターン及び停止図柄を決定し、決定した表示パターン及び停止図柄に従って、装飾図柄表示装置8の右下隅に、普通図柄を変動表示させる。
【0099】
先ず、普通図柄の変動表示がなされていない場合(S170のN)、第2抽選手段114は、保留球が存在しているが第2記憶手段119の記憶状態を調査する(S172)。保留球が存在する場合(S172のY)、第2抽選手段114が第2記憶手段119から抽選乱数を読み出し(S174)、第2抽選手段114は抽選乱数が当たりであるか否かを判定する(S176)。普通図柄決定手段126は、停止図柄を決定し(S178)、表示回数カウンタ値が1以上でなければ(S179のN)、30秒間の通常表示パターンがパターン記憶手段116から選択され(S180)、表示回数カウンタ値が1以上であれば(S179のY)、6秒間の特殊表示パターンがパターン記憶手段116から選択される(S181)。第2表示制御手段132は、決定された表示パターン及び停止図柄を用いて、装飾図柄表示装置8に普通図柄の変動表示を開始する(S182)。図柄変動表示の開始と共に表示タイマ(図示せず)がセットされる(S184)。なお、S170において既に普通図柄の変動表示が実行されている場合(S170のY)、S172〜S184がスキップされる。また、S172において保留数が存在しない場合は(S172のN)、S174〜S202をスキップし、普通図柄の変動表示は行われない。
【0100】
ここで、第1特別遊技が実行されていない場合であって(S186のN)、表示タイマが停止中であれば(S187のY)、表示タイマをオンする(S188)。所定の表示時間が経過していなければ(S191のN)、S192〜S202をスキップして、図柄の変動表示が続けられる。一方、第1特別遊技が開始された場合(S186のY)、作動回避手段152は第1特別遊技と第2特別遊技の同時実行を回避させるために、表示タイマが動作中であれば(S189のY)、表示タイマをオフにして(S190)、S191〜S202をスキップして、変動表示が続行される。第1特別遊技中に表示タイマがオフされた場合、装飾図柄表示装置8における普通図柄99の変動表示が続行されるが、内部的には表示タイマの進行が停止される。また、第1特別遊技の終了後に表示タイマの進行が再開される。これにより、第1特別遊技中に第2特別遊技が開始されるのを回避でき、遊技者は、開始された第1特別遊技を、その終了時点が成立するまで楽しむことができ、設計上で想定している第1特別遊技の利益を遊技者に還元することが可能となる。
【0101】
所定の表示時間が経過すると(S191のY)、第2表示制御手段132が、普通図柄の変動表示を停止し(S192)、表示タイマがリセットされる(S194)。普通図柄の停止図柄が当たりを示す態様である場合(S198のY)、開放カウンタの値に第2始動口14の開放回数がセットされる(S199)。開放回数は、通常時は1で、特定遊技時は2である。開放タイマに所定の変化時間の値がセットされ(S200)、開閉制御手段170が第2始動口ソレノイド20を制御して、第2始動口14における遊技球の受け入れ状態を、遊技者に不利な状態から有利な状態に変化させる。変化期間は、通常時は1秒未満で、特定遊技時は3秒である。遊技者に有利な状態とは、第2始動口14が拡開して、遊技球の入球が容易となる状態であり、遊技者に不利な状態とは、第2始動口14が拡開せずに、遊技球の入球が容易でない状態である。開放タイマがセットされると、開閉制御手段170が、第2始動口ソレノイド20を制御して、第2始動口14を開放する(S202)。既述したように、第2始動口14が拡開しない場合には、その入口が第1始動口13に遮蔽されて、遊技球が第2始動口14に入球しないように構成されてもよい。S198において、普通図柄の停止図柄が外れを示す態様である場合(S198のN)、S200とS202をスキップする。
【0102】
第2始動口14が開放中である場合(S203のY)、入球判定手段110は、第2始動口14に入球があったか否かを判定する(S204)。第2始動口14が開放中でなければ(S203のN)、S142のフローを終了する。S204において、入球があれば(S204のY)、条件判定手段146は第2作動フラグをオンに設定し(S206)、入球がなければ(S204のN)、S206をスキップする。第2作動フラグのオンは、第2条件保持手段144に保持されている第2作動条件が成立したことを示す。第2始動口14の開放時間が経過していなければ(S208のN)、S142のフローを終了して、第2始動口14の開放状態が維持される。開放時間が経過すると(S208のY)、第2始動口14が閉鎖される(S209)。開放カウンタの値から1が減算され(S210)、開放カウンタの値が1以上であれば(S212のY)、S200へ移行して再び、第2始動口14の開放を開始し、開放カウンタの値がゼロであれば(S212のN)、S142のフローを終了する。
【0103】
図18は、図9のS16における第2特別遊技実行処理のフローを詳細に示している。先ず、第2作動フラグがオフの場合は(S220のN)、このS16のフローを終了して、第2特別遊技は実行されない。第2作動フラグがオンに設定されている場合であって(S220のY)、第1段階フラグがオフに設定され(S222のN)、第2段階フラグがオフに設定されている場合(S223のN)、第1特定遊技実行手段162は第2特別遊技後の特定遊技における図柄変動の設定回数を30回から100回の範囲で決定し(S224)、第2特別遊技実行手段150が、第2特別遊技の単位遊技数Nを決定し(S225)、第1段階フラグをオンに設定する(S226)。第2段階フラグがオンに設定されている場合(S223のY)、S254へ移行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段構成をとる。第1段階フラグのオンは、第1段階にあることを示し、第2段階フラグのオンは、第2段階にあることを示す。S222及びS223は、第2特別遊技において、どの段階にあるかを特定するために実行される。S226で第1段階フラグをオンに設定すると、第2特別遊技における第1段階が開始される。
【0104】
第2特別遊技実行手段150は、第2大入賞口30の開放タイマをセットする(S228)。開放タイマは、第2作動条件が成立した時に、第2大入賞口10の遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に保つ時間を定めるものであり、具体的には、1.8秒にセットされる。開放タイマのセット後、第2特別遊技実行手段150が、開閉制御手段170を制御して第2大入賞口ソレノイド12を駆動させ、第2大入賞口10を開放する(S230)。
【0105】
第2大入賞口検出装置11はこの第2大入賞口10の開放を検出し、入球検出信号を出力し、この入球検出信号に基づき、回転体制御手段180において第1モータ制御手段182が第1モータ73の回転方向及び回転速度を制御すると共に、第2モータ制御手段184が第2モータ75の回転方向及び回転速度を制御する(S231)。これにより、第1回転体58と第2及び第3回転体59,65はいずれもそれまでとは反対に正面視で時計回りに回転すると共に、第2及び第3回転体59,65が第1回転体58より早く回転するように制御される。
【0106】
なお、S222において既に第1段階フラグがオンになっていた場合は(S222のY)、S223〜S230がスキップされる。第2大入賞口10の開放時間が経過していない場合は(S232のN)、S16のフローを終了して第2大入賞口10の開放状態を維持する。第2大入賞口10の開放時間が経過すると(S232のY)、第2特別遊技実行手段150が、開閉制御手段170を制御して第2大入賞口ソレノイド12を駆動させ、第2大入賞口10を閉鎖する(S234)。第2特別遊技実行手段150は、開放タイマをリセットし(S236)、第1段階フラグをオフに設定し(S237)、単位遊技数Nから1を減算して(S238)、第1段階を終了する。単位遊技数Nがゼロになった場合(S239のY)、S266へ移行して第2特別遊技を終了し、単位遊技数Nがゼロでなければ(S239のY)、S240へ移行する。
【0107】
第2特別遊技の第1段階において、遊技球が第2大入賞口10に設けられた特定領域に入球した場合(S240のY)、第2特別遊技実行手段150が、第2段階フラグをオンに設定して(S242)、第1段階から第2段階に移行する。一方、遊技球が特定領域に入球しない場合(S240のN)、第2段階へ移行せず、条件判定手段146が第2作動フラグをオフに設定し(S266)、これにより、第2特別遊技が終了する。
【0108】
S242において第2段階フラグがオンに設定されると、第2特別遊技実行手段150は、第1大入賞口15の開放タイマをセットする(S246)。開放タイマは、1ラウンドにおける第1大入賞口15の開放時間を定めるものであり、具体的には、30秒にセットされる。
【0109】
開放タイマのセット後、第2特別遊技実行手段150が、開閉制御手段170を制御して第1大入賞口ソレノイド22を駆動させ、第1大入賞口15を開放する(S248)。第1大入賞口15の開放中、第2特別遊技実行手段150は、第1大入賞口15の閉鎖条件が成立したか否かを判定する(S254)。閉鎖条件が成立していない場合(S254のN)、S16のフローを終了して、第1大入賞口15の開放状態を継続させる。閉鎖条件が成立すると(S254のY)、第2特別遊技実行手段150が、開閉制御手段170を制御して第1大入賞口ソレノイド22を駆動させ、第1大入賞口15を閉鎖する(S256)。第2特別遊技実行手段150は、開放タイマをリセットし(S258)、単位遊技数N1を1減算する(S260)。1を減算された単位遊技数Nは、第2特別遊技の第2段階における残り単位遊技数を示す。単位遊技数Nが1未満でなければ(S262のN)、S246に戻って再び、第1大入賞口15を開放させることにより第1大入賞口15の状態変化を継続的に繰り返す。なお、第1大入賞口15には、いわゆるVゾーンを設けていない。これにより、遊技者は、第2段階で予定されているすべての単位遊技を消化することができる。
【0110】
単位遊技数Nが0になると(S262のY)、第2特別遊技実行手段150が、第2段階フラグをオフに設定し(S264)、条件判定手段146が、第2作動フラグをオフに設定する(S266)。これにより、第2特別遊技が終了し、第2抽選手段114が乱数抽選用の判定テーブルを確変用テーブルに設定し(S268)、第2特定遊技実行手段164は、表示回数かウンタの値にS22で決定した設定回数をセットし(S270)、普通図柄が揃った時に開放される第2始動口14の変化期間の値に3秒をセットする(S272)。
【0111】
上記したように、本実施の形態に係る弾球遊技機によれば、可動役物装置7内のステージ部45に3個の回転体58,59,65が設けられ、各回転体58,59,65にはそれぞれ異なる数の磁石が取付けられていると共に、第1回転体58と第2及び第3回転体59,65は回転速度が異なるように制御されている。また、ステージ部45には、特定領域誘導路50、第1一般領域誘導路51、第2一般領域誘導路52の3個の誘導路が形成されており、さらに、各誘導路50,51,52は段差部55,62,67や回転体58,59,65を境にして上流側と下流側とでは転動面の傾斜が異なるように形成されており、特定領域に入賞するチャンスのある入賞経路が複数形成されるようになっている。
【0112】
これにより、遊技者は、遊技球の転動を最後まで注視するようになるため、遊技球の転動を楽しむというパチンコ遊技機本来の遊技性を高めることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。また、遊技者にとっては、ステージ部45上における遊技球の転動経路の予測が困難となるため、遊技球の特定領域への入賞のタイミングが図り難くなり、狙い打ちがし難くなる。さらに、回転体の回転位置を検出する装置等、制御用部品を増設することなく、各回転体58,59,65に取り付ける磁石の数や回転速度に変化を持たせるだけで、遊技球の転動経路を多種多様に変化させることができるため、部品点数の抑制が可能となり、製造コストの低減化が可能となる。
【0113】
なお、上記した実施の形態において説明した各回転体58,59,65に取り付ける磁石の数や回転体の回転速度比率は、単なる例示に過ぎず、各種変更可能である。また、ステージ部45の誘導路50,51,52の数やその傾斜方向についても、上記した例に限定する趣旨ではなく、各種変更が可能である。
【0114】
また、上記した実施の形態では、第1特別遊技中と第2特別遊技中のいずれの場合にも所定の条件が満たされれば第1大入賞口15が開放されるように構成されているが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、例えば、第1特別遊技中に所定の条件が成立した場合には第1大入賞口15が開放され、第2特別遊技中に所定の条件が成立した場合には第2大入賞口10が開放されるように構成する等、各種変更が可能である。
【0115】
さらに、上記実施の形態では、第1種パチンコ遊技機と第2種パチンコ遊技機の両方の遊技を組み合わせたタイプのパチンコ遊技機に適用した場合について説明したが、これは単なる例示に過ぎず、本発明は第2種パチンコ遊技機にも適用可能である。
【0116】
さらに、本発明は、アレンジボール遊技機等、上記したパチンコ遊技機以外の弾球遊技機にも適用可能であることは言う迄もない。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を示す背面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機のセンター飾りを示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機のセンター飾りを示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機のセンター飾りを示す背面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機のセンター飾りの背面カバーを外した状態を示す背面図である。
【図7】図3のA−A矢視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の構成を示す機能ブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において特別遊技を実行する手順を示すフロー図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において第1作動条件判定処理を実行する手順を示すフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において乱数取得処理を実行する手順を示すフロー図である。
【図12】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において図柄変動処理を実行する手順を示すフロー図である。
【図13】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において特定遊技終了判定処理を実行する手順を詳細に示すフロー図である。
【図14】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において第1特別遊技実行処理の手順を示すフロー図である。
【図15】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において第2作動条件判定処理を実行する手順を示すフロー図である。
【図16】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において乱数取得処理を実行する手順を示すフロー図である。
【図17】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において図柄変動処理を実行する手順を示すフロー図である。
【図18】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において第2特別遊技実行処理の手順を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0118】
7 可動役物装置
10 第2大入賞口
45 ステージ部
50 特定領域誘導路
51 第1一般領域誘導路
52 第2一般領域誘導路
54 一般領域導入口
55 段差部
58 第1回転体
59 第2回転体
62 段差部
65 第3回転体
67 段差部
76 特定領域救済機構
84 球受け部




 

 


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