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発明の名称 弾球遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−37644(P2007−37644A)
公開日 平成19年2月15日(2007.2.15)
出願番号 特願2005−223033(P2005−223033)
出願日 平成17年8月1日(2005.8.1)
代理人 【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
発明者 丹下 主税 / 吉藤 隆文
要約 課題
従来の仕様を一部踏襲することにより親しみやすさを維持しつつ、斬新な遊技が実現されるような機種の開発が望まれている。

解決手段
ぱちんこ遊技機10において、第1特別遊技制御手段154は、第1始動口21へ遊技球が入球したときに第1大入賞口31を開放することにより第1特別遊技の第1段階を実行し、第1大入賞口31内の特定領域へ入球した場合に第2大入賞口32を開放することにより第1特別遊技の第2段階を実行する。第1抽選手段126と第2抽選手段128は、それぞれ第2始動口22と第3始動口23への遊技球の入球を契機に第1および第2抽選を実行する。第2特別遊技制御手段156および第3特別遊技制御手段157は、第1抽選または第2抽選が当たりとなったときに第2大入賞口32を開放することにより第2特別遊技または第3特別遊技を実行する。
特許請求の範囲
【請求項1】
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第1始動口への遊技球の入球を契機として遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第1可変入球装置と、
通常遊技よりも遊技者にとって有利な状態となる第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
前記第1始動口へ遊技球が入球した場合に前記第1作動条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置を前記有利な状態へと変化させることにより前記第1特別遊技の第1段階を実行し、前記第1可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に前記第1特別遊技の第2段階への移行条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させることにより前記第1特別遊技の第2段階を実行する第1特別遊技制御手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第3始動口と、
前記第2始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、
前記第3始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、
前記第1抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第1特別図柄表示装置と、
前記第2抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第2特別図柄表示装置と、
前記第1抽選の結果を示す第1特別図柄を前記第1特別図柄表示装置に変動表示させ、前記第2抽選の結果を示す第2特別図柄を前記第2特別図柄表示装置に変動表示させるメイン表示制御手段と、
前記第1抽選の結果および前記第2抽選の結果が演出的に表示される演出表示装置と、
前記演出表示装置の画面に複数の領域として第1領域および第2領域を設定し、前記第1抽選の結果を演出的に示す第1演出画像を前記第1領域に変動表示させ、前記第2抽選の結果を演出的に示す第2演出画像を前記第2領域に変動表示させる演出表示制御手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第1抽選および前記第2抽選のうち少なくともいずれかが当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2可変入球装置と、
通常遊技より遊技者に有利な状態となる第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
通常遊技より遊技者に有利な状態となる第3特別遊技を実行するための条件である第3作動条件を保持する第3作動条件保持手段と、
前記第1抽選が当たりである場合、前記第1特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに前記第2作動条件が成立したと判定し、前記第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第2特別遊技を実行する第2特別遊技制御手段と、
前記第2抽選が当たりである場合、前記第2特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに前記第3作動条件が成立したと判定し、前記第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第3特別遊技を実行する第3特別遊技制御手段と、を備え、
前記メイン表示制御手段は、
前記第1特別図柄の変動表示を制御する第1特図制御手段と、
前記第2特別図柄の変動表示を制御する第2特図制御手段と、
前記第1特別図柄および前記第2特別図柄のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる特図調整手段と、
を有することを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第1始動口への遊技球の入球を契機として遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第1可変入球装置と、
通常遊技よりも遊技者にとって有利な状態となる第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
前記第1始動口へ遊技球が入球した場合に前記第1作動条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置を前記有利な状態へと変化させることにより前記第1特別遊技の第1段階を実行し、前記第1可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に前記第1特別遊技の第2段階への移行条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させることにより前記第1特別遊技の第2段階を実行する第1特別遊技制御手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第3始動口と、
前記第2始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、
前記第3始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、
前記第1抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第1特別図柄表示装置と、
前記第2抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第2特別図柄表示装置と、
前記第1抽選の結果を示す第1特別図柄を前記第1特別図柄表示装置に変動表示させ、前記第2抽選の結果を示す第2特別図柄を前記第2特別図柄表示装置に変動表示させるメイン表示制御手段と、
前記第1抽選の結果および前記第2抽選の結果が演出的に表示される演出表示装置と、
前記演出表示装置の画面に複数の領域として第1領域および第2領域を設定し、前記第1抽選の結果を演出的に示す第1演出画像を前記第1領域に変動表示させ、前記第2抽選の結果を演出的に示す第2演出画像を前記第2領域に変動表示させる演出表示制御手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第1抽選および前記第2抽選のうち少なくともいずれかが当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2可変入球装置と、
通常遊技より遊技者に有利な状態となる第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
通常遊技より遊技者に有利な状態となる第3特別遊技を実行するための条件である第3作動条件を保持する第3作動条件保持手段と、
前記第1抽選が当たりである場合、前記第1特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに前記第2作動条件が成立したと判定し、前記第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第2特別遊技を実行する第2特別遊技制御手段と、
前記第2抽選が当たりである場合、前記第2特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに前記第3作動条件が成立したと判定し、前記第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第3特別遊技を実行する第3特別遊技制御手段と、を備え、
前記メイン表示制御手段は、
前記第1特別図柄の変動表示を制御する第1特図制御手段と、
前記第2特別図柄の変動表示を制御する第2特図制御手段と、
通常遊技中は前記第1特図制御手段および前記第2特図制御手段をそれぞれ並列的に動作させる特図調整手段と、
を有することを特徴とする弾球遊技機。
【請求項3】
前記第1作動条件、前記第2作動条件、および前記第3作動条件のうち、いずれかの作動条件が成立している間は残りの作動条件の成立を回避させる作動回避手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
【請求項4】
前記第1可変入球装置は、複数の可変入球装置として第1大入賞口および第2大入賞口で構成されるとともに、前記第1大入賞口および前記第2大入賞口は、前記遊技領域において左方と右方でそれぞれ対称的な位置に設けられ、
前記第1特別遊技制御手段は、前記第1特別遊技の第1段階として前記第1大入賞口を開放させ、前記第1特別遊技の第2段階として前記第2大入賞口を開放させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の弾球遊技機。
【請求項5】
前記第1可変入球装置は、複数の可変入球装置として第1大入賞口および第2大入賞口で構成されるとともに、前記第1大入賞口および前記第2大入賞口は、前記遊技領域において左方と右方でそれぞれ対称的な位置に設けられ、
前記第2始動口および前記第3始動口のうち少なくともいずれかは、前記遊技領域において前記第2大入賞口の近傍に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の弾球遊技機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における画面表示内容を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種の弾球遊技機のうち、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、通常遊技より多くの賞球が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技へと移行するものとして知られている(例えば、特許文献1参照)。表示領域における図柄の変動表示は、単に複数の図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。また、図柄等の画像にキャラクタを用いて変動表示にストーリーを持たせる演出を施したり、特別遊技への移行確率を変動させる確率変動等の特定遊技の制御によっても遊技者の期待感を高めている。
【特許文献1】特開2003−230714号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、遊技性向上をさらに追求すべく、第1種、第2種、第3種などの枠に縛られない機種開発の必要性が認識されている。しかし、従来の遊技性からあまりに逸脱してしまうと遊技性の複雑化を招き、遊技者から敬遠される原因ともなりかねない。遊技者にとって遊技性の理解を容易にするためには従来の仕様の主要部分を踏襲することにより親しみやすさを維持することが必要であり、その上で斬新な遊技が実現されるような機種の開発が望まれている。一方、遊技性が複雑化してしまうと、遊技者にとってはかえって遊技の停滞を招くおそれがあるだけでなく、遊技店側にとっては稼働率の低下による不利益を呼ぶおそれもある。
【0004】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、弾球遊技機において遊技状況に応じた制御により稼働率の向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、遊技領域の所定位置に設けられ、第1始動口への遊技球の入球を契機として遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第1可変入球装置と、通常遊技よりも遊技者にとって有利な状態となる第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、第1始動口へ遊技球が入球した場合に第1作動条件が成立したと判定し、第1可変入球装置を有利な状態へと変化させることにより第1特別遊技の第1段階を実行し、第1可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に第1特別遊技の第2段階への移行条件が成立したと判定し、第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させることにより第1特別遊技の第2段階を実行する第1特別遊技制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第3始動口と、第2始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、第3始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、第1抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第1特別図柄表示装置と、第2抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第2特別図柄表示装置と、第1抽選の結果を示す第1特別図柄を第1特別図柄表示装置に変動表示させ、第2抽選の結果を示す第2特別図柄を第2特別図柄表示装置に変動表示させるメイン表示制御手段と、第1抽選の結果および第2抽選の結果が演出的に表示される演出表示装置と、演出表示装置の画面に複数の領域として第1領域および第2領域を設定し、第1抽選の結果を演出的に示す第1演出画像を第1領域に変動表示させ、第2抽選の結果を演出的に示す第2演出画像を第2領域に変動表示させる演出表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第1抽選および第2抽選のうち少なくともいずれかが当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2可変入球装置と、通常遊技より遊技者に有利な状態となる第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、通常遊技より遊技者に有利な状態となる第3特別遊技を実行するための条件である第3作動条件を保持する第3作動条件保持手段と、第1抽選が当たりである場合、第1特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに第2作動条件が成立したと判定し、第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技を実行する第2特別遊技制御手段と、第2抽選が当たりである場合、第2特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに第3作動条件が成立したと判定し、第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第3特別遊技を実行する第3特別遊技制御手段と、を備える。メイン表示制御手段は、第1特別図柄の変動表示を制御する第1特図制御手段と、第2特別図柄の変動表示を制御する第2特図制御手段と、第1特別図柄および第2特別図柄のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる特図調整手段と、を有する。
【0006】
この態様における弾球遊技機は、従来にいう第2種ぱちんこ遊技機と従来にいう複数の第1種ぱちんこ遊技機とを混在させたような遊技機であってもよい。「第1可変入球装置」は、物理的に単一の入球装置である必要はなく、たとえば複数の入球装置の組合せで構成されてもよい。その場合、複数の入球装置のうちのいずれかが「第2可変入球装置」としての機能を兼ねてもよい。「第1可変入球装置」は、実施例における「第1大入賞口」および「第2大入賞口」であってもよい。「第2可変入球装置」は、実施例における「第2大入賞口」であってもよい。第1可変入球装置および第2可変入球装置において遊技者に不利な状態とは、遊技球が入球すべき入口が閉鎖した状態ないしは狭い状態を指してもよく、遊技者に有利な状態とは、その入口が開放した状態ないしは相対的に広い状態を指してもよい。「演出表示装置」は、ハードウエアとしては液晶ディスプレイなどの表示装置で構成されてもよく、たとえば単一の表示装置で構成されてもよいし、複数の表示装置で複合的に構成されてもよい。「演出表示装置」が単一の表示装置で構成される場合、「第1領域」と「第2領域」は同じ画面内に並べられるように、または、重ね合わされるように設定されてもよい。「演出表示装置」が複数の表示装置で構成される場合、「第1領域」と「第2領域」はそれぞれ別個の表示装置に設定されてもよい。
【0007】
この態様によると、従来にいう第1種、第2種、第3種などの枠に縛られない機種を実現する一方で、第1種や第2種の要素や特徴を残すことにより遊技者にとっての親しみやすさを維持するとともに、遊技の複雑化を回避することができる。これにより、遊技の停滞を回避し、遊技店にとって稼働率低下による不利益を防ぐことができる。また、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう特図調整手段が制御するので、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
【0008】
本発明の別の態様もまた、弾球遊技機である。この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、遊技領域の所定位置に設けられ、第1始動口への遊技球の入球を契機として遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第1可変入球装置と、通常遊技よりも遊技者にとって有利な状態となる第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、第1始動口へ遊技球が入球した場合に第1作動条件が成立したと判定し、第1可変入球装置を有利な状態へと変化させることにより第1特別遊技の第1段階を実行し、第1可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に第1特別遊技の第2段階への移行条件が成立したと判定し、第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させることにより第1特別遊技の第2段階を実行する第1特別遊技制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第3始動口と、第2始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、第3始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、第1抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第1特別図柄表示装置と、第2抽選の結果が図柄変動のかたちで表示される第2特別図柄表示装置と、第1抽選の結果を示す第1特別図柄を第1特別図柄表示装置に変動表示させ、第2抽選の結果を示す第2特別図柄を第2特別図柄表示装置に変動表示させるメイン表示制御手段と、第1抽選の結果および第2抽選の結果が演出的に表示される演出表示装置と、演出表示装置の画面に複数の領域として第1領域および第2領域を設定し、第1抽選の結果を演出的に示す第1演出画像を第1領域に変動表示させ、第2抽選の結果を演出的に示す第2演出画像を第2領域に変動表示させる演出表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第1抽選および第2抽選のうち少なくともいずれかが当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2可変入球装置と、通常遊技より遊技者に有利な状態となる第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、通常遊技より遊技者に有利な状態となる第3特別遊技を実行するための条件である第3作動条件を保持する第3作動条件保持手段と、第1抽選が当たりである場合、第1特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに第2作動条件が成立したと判定し、第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技を実行する第2特別遊技制御手段と、第2抽選が当たりである場合、第2特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに第3作動条件が成立したと判定し、第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第3特別遊技を実行する第3特別遊技制御手段と、を備える。メイン表示制御手段は、第1特別図柄の変動表示を制御する第1特図制御手段と、第2特別図柄の変動表示を制御する第2特図制御手段と、通常遊技中は第1特図制御手段および第2特図制御手段をそれぞれ並列的に動作させる特図調整手段と、を有する。
【0009】
この態様においても、従来にいう第1種、第2種、第3種などの枠に縛られない機種を実現する一方で、第1種や第2種の要素や特徴を残すことにより遊技者にとっての親しみやすさを維持するとともに、遊技の複雑化を回避することができる。これにより、遊技の停滞を回避し、遊技店にとって稼働率低下による不利益を防ぐことができる。また、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう特図調整手段が制御し、とくに複数の特別遊技が同時実行されるような混乱を未然に回避するので、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
【0010】
第1作動条件が成立している間は第2作動条件および第3作動条件の成立を回避させる作動回避手段をさらに備えてもよい。この場合、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう作動回避手段が制御し、とくに第1特別遊技と第2または第3特別遊技とが同時実行されるような混乱を未然に回避するので、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
【0011】
第1可変入球装置は、複数の可変入球装置として第1大入賞口および第2大入賞口で構成されるとともに、第1大入賞口および第2大入賞口は、遊技領域において左方と右方でそれぞれ対称的な位置に設けられ、第1特別遊技制御手段は、第1特別遊技の第1段階として第1大入賞口を開放させ、第1特別遊技の第2段階として第2大入賞口を開放させてもよい。この場合、第2大入賞口が「第2可変入球装置」としての機能を兼ねてもよい。たとえば第1大入賞口を演出表示装置の左側へ設け、第2大入賞口を演出表示装置の右側へ設けてもよい。第1特別遊技において第1段階と第2段階とで打球の強さを変えなければ所望の大入賞口へ入球されないようにすることにより、第1段階と第2段階とで異なる遊技性を実現することができる。
【0012】
第1可変入球装置は、複数の可変入球装置として第1大入賞口および第2大入賞口で構成されるとともに、第1大入賞口および第2大入賞口は、遊技領域において左方と右方でそれぞれ対称的な位置に設けられ、第2始動口および第3始動口のうち少なくともいずれかは、遊技領域において第2大入賞口の近傍に設けられてもよい。この場合、第1特別遊技の第2段階において遊技者が第2大入賞口を狙ったときに、第2大入賞口へ入球せずにこぼれた遊技球が第2始動口または第3始動口へ入球する可能性がある。すなわち、第1特別遊技の実行中に、第2または第3特別遊技の発生を同時に狙うことができるので、遊技者に対して特別遊技の連続発生を期待させることができ、遊技性を高めることができる。
【0013】
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の弾球遊技機によれば、抽選値の保留状況に応じた制御により稼働率の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施例1)
本実施例のぱちんこ遊技機においては、従来にいう第2種ぱちんこ遊技機に相当する第1の遊技とともに、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機に相当する複数の遊技として第2の遊技と第3の遊技が混在する。第1〜3の遊技のうち、第2の遊技と第3の遊技は互いに遊技性を打ち消し合わないようひとつずつ実行される。またこれらの遊技性の併存を実現するために、本実施例のぱちんこ遊技機は、複数の始動入賞口、複数の特別図柄表示装置、複数の保留ランプ、複数の保留手段、複数の大入賞口を備える。
【0016】
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
【0017】
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
【0018】
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、第1始動入賞口(以下、「第1始動口」という)21、第2始動入賞口(以下、「第2始動口」という)22、第3始動入賞口(以下、「第3始動口」という)23、作動口24、第1大入賞口31、第2大入賞口32、役物64、演出表示装置60、第1特別図柄表示装置61、第2特別図柄表示装置62、アウト口58を含む。さらに遊技領域52には、図示しない多数の遊技釘や風車などの機構が設置される。役物64は遊技領域52の中央に設けられ、アウト口58は遊技領域52の中央最下部に設けられる。第1始動口21は、遊技領域52の中央下方位置、すなわち役物64とアウト口58の間に設けられる。第2始動口22および第3始動口23は、遊技領域52の右側周縁の近傍位置に設けられる。
【0019】
第1始動口21は第1の遊技に対応する始動入賞口として設けられ、第2始動口22は第2の遊技に対応する始動入賞口として設けられ、第3始動口23は第3の遊技に対応する始動入賞口として設けられる。第1始動口21は、第1始動入賞検出装置67と、普通電動役物65と、普通電動役物65を開閉させるための普通電役ソレノイド66を備える。第1始動入賞検出装置67は、第1始動口21への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1始動入賞情報を生成する。第2始動口22は、第2始動入賞検出装置68を備える。第2始動入賞検出装置68は、第2始動口22への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2始動入賞情報を生成する。第3始動口23は、第3始動入賞検出装置69を備える。第3始動入賞検出装置69は、第3始動口23への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第3始動入賞情報を生成する。
【0020】
第1大入賞口31および第2大入賞口32は第1の遊技に対応する大入賞口として設けられるとともに、第2大入賞口32は第2の遊技および第3の遊技に対応する大入賞口としても用いられる。第1大入賞口31は、役物64の左側に設けられ、遊技球の入球を検出するための第1大入賞検出装置71と、開閉する羽根部材と、その羽根部材を開閉させるための第1大入賞口ソレノイド81を備える。第1大入賞検出装置71は、第1大入賞口31への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入賞情報を生成する。第2大入賞口32は、役物64の右側に設けられ、遊技球の入球を検出するための第2大入賞検出装置72と、開閉する羽根部材と、その羽根部材を開閉させるための第2大入賞口ソレノイド82を備える。第2大入賞検出装置72は、第2大入賞口32への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入賞情報を生成する。第1大入賞口31または第2大入賞口32が閉鎖状態にあるとき、遊技球は第1大入賞口31および第2大入賞口32から役物64内に入球できず、開放状態となったときにはじめて役物64内に入球可能となる。第2大入賞口32は、後述する第1特別図柄192または第2特別図柄193が所定の態様にて停止したときにも「大当たり」として開放状態となる。第1大入賞口31と第2大入賞口32は役物64を挟んだ左側と右側でそれぞれ対称的な位置に設けられる。これにより、遊技者は第1大入賞口31と第2大入賞口32のどちらへ遊技球を入球させるかに応じて打球方向を左右で打ち分ける必要が生じ、打球強度を変化させなければならない。その分、特別遊技中の技術介入性が増し、遊技性を高めることができる。また、第2大入賞口32の下方に第2始動口22および第3始動口23が位置するので、第2大入賞口32に入球しなかった遊技球が第2始動口22または第3始動口23に入球する可能性がある。
【0021】
遊技領域52の略中央に役物64が設けられる。役物64内には略中央に演出表示装置60が設けられ、その左側に第1の遊技に対応する第1特別図柄表示装置61が設けられ、右側に第2の遊技に対応する第2特別図柄表示装置62が設けられている。また、演出表示装置60の下方には区画板33、特定領域34、流出領域35、誘導装置36が設けられ、演出表示装置60の左右には第1特図保留ランプ25、第2特図保留ランプ26が設けられ、演出表示装置60の上方には普通図柄表示装置63、普図保留ランプ27が設けられている。第1特別図柄表示装置61には第1の遊技に対応する第1特別図柄192の変動が表示され、第2特別図柄表示装置62には第2の遊技に対応する第2特別図柄193の変動が表示される。第1特別図柄192は、第2始動口22への遊技球の落入を契機として実行される抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止されたときに第2特別遊技としての大当たりが発生する。第1特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段であり、第1特別図柄192は「0」〜「9」の10種類の数字で表される。第2特別図柄193は、第3始動口23への遊技球の落入を契機として実行される抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止されたときに第3特別遊技としての大当たりが発生する。第2特別図柄表示装置62は、例えば「○」と「×」のマークが交互に点灯するランプで構成される表示手段であり、第2特別図柄193は「○」と「×」の2種類のマークで表される。
【0022】
第1特図保留ランプ25および第2特図保留ランプ26は、それぞれ4個のランプからなり、それぞれの点灯個数によって第2の遊技および第3の遊技のそれぞれにおける当否抽選値の保留数を表示する。第1特図保留ランプ25における当否抽選値の保留数は、第1特別図柄192または第2特別図柄193の変動中、特別遊技の実行中のうちいずれかの間に第2始動口22へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。第2特図保留ランプ26における当否抽選値の保留数は、第1特別図柄192または第2特別図柄193の変動中、特別遊技の実行中のうちいずれかの間に第3始動口23へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。普図保留ランプ27もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口24を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。また遊技効果ランプ59が遊技領域52やその外側などに設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
【0023】
特定領域34は役物64内部の最下部に設けられ、流出領域35は特定領域34の両側に設けられる。誘導装置36は特定領域34および流出領域35と演出表示装置60の間に設けられる。区画板33は、誘導装置36の右方に設けられる。役物64の内部は、開放された第1大入賞口31または第2大入賞口32を通じて遊技球が流入するよう形成されている。役物64内部の空間は区画板33によって左右に区画されており、第1大入賞口31から役物64内に流入した遊技球は特定領域34および流出領域35のいずれかへ入球し得る。一方、第2大入賞口32から役物64内に流入した遊技球は、誘導装置36が位置する中央部への移動が区画板33によって阻まれるので、特定領域34へ入球することはなく、すべて流出領域35へ入球する。誘導装置36は、低速で回転しており、第1大入賞口31から流入した遊技球を特定領域34か流出領域35のいずれかへ導くように作用する。開放された第1大入賞口31または第2大入賞口32への入球は第1大入賞検出装置71または第2大入賞検出装置72により検出され、開放中の第1大入賞口31または第2大入賞口32へのトータルの入球数が計数される。
【0024】
演出表示装置60の画面には第2の遊技に対応する第1領域194と第3の遊技に対応する第2領域195が設定される。第1領域194には第1特別図柄192に連動する第1装飾図柄190を含む演出画像の変動が表示され、第2領域195には第2特別図柄193に連動する第2装飾図柄191を含む演出画像の変動が表示される。第1領域194と第2領域195は、それぞれの背景に対照的な色を施して視覚的に区別させてもよい。演出表示装置60は、たとえば液晶ディスプレイである。第1装飾図柄190は、第1特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第2の遊技に対応する。第2装飾図柄191は、第2特別図柄193で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第3の遊技に対応する。演出表示装置60は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、第1特別図柄192および第2特別図柄193は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の第1特別図柄表示装置61および右下方の第2特別図柄表示装置62にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
【0025】
作動口24は、遊技盤50の下方左寄り位置に設けられる。作動口24は、通過検出装置70を含む。通過検出装置70は、作動口24への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口24への遊技球の通過は第1始動口21の普通電動役物65を拡開させるための抽選の契機となる。作動口24を遊技球が通過すると、普通図柄抽選が実行され、その抽選結果を示す普通図柄が普通図柄表示装置63に変動表示される。普通図柄抽選が当たりであったときは普通図柄が当たりの態様で停止され、普通電動役物65が所定の期間、たとえば0.8秒間開放される。
【0026】
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が第1始動口21、第2始動口22、第3始動口23、第1大入賞口31、第2大入賞口32の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
【0027】
遊技球が第1始動口21に落入すると、第1大入賞口31が開放される。これにより、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。第1の遊技における特別遊技を「第1特別遊技」とよぶ。また、第1特別遊技において第1大入賞口31が開放される状態を第1特別遊技の第1段階とよぶ。この第1段階において、第1大入賞口31から役物64内に入球した遊技球が特定領域34を通過した場合、第1特別遊技は第2段階へ移行する。
【0028】
第1特別遊技の第2段階においては、第1大入賞口31が閉鎖されて第2大入賞口32が開放される。第1大入賞口31が役物64の左側に設けられているのに対して第2大入賞口32は役物64の右側に設けられているので、第1段階において左側を狙って打球していた遊技者は第2段階においては右側を狙って強めに打球する必要がある。いわゆる「右打ち」である。
【0029】
特定領域34への入球は入球検出装置74により検出され、流出領域35への入球は流出検出装置75により検出される。入球検出装置74および流出検出装置75は、特定領域34および流出領域35のそれぞれに入球した遊技球を計数する。それぞれの領域への入球数の和が第1大入賞検出装置71および第2大入賞検出装置72により計数された入球数と一致すると、第1大入賞口31および第2大入賞口32に入球したすべての遊技球が、特定領域34または流出領域35に入球したと判定される。
【0030】
遊技球が役物64の内部の特定領域34に入球することが、第1特別遊技の第1段階から第2段階へ移行するための継続条件となる。継続条件が成立すると、第2大入賞口32の開閉動作が残りの単位遊技の回数分繰り返される。第1特別遊技は15回の単位遊技で構成される。第1特別遊技の第1段階は1回目の単位遊技に相当し、第2段階が2回目以降の単位遊技に相当する。第2段階に移行すると、第2大入賞口32の開閉動作は2回目以降の残りの単位遊技の回数分繰り返される。
【0031】
第1特別遊技の第2段階において、遊技者が右側に狙って打球した遊技球のうち、第2大入賞口32へ入球しなかった遊技球は第2始動口22および第3始動口23の方向へ流れる。遊技球が第2始動口22に落入すると、第1特別図柄表示装置61において第1特別図柄192が変動表示され、演出表示装置60の第1領域194において第1装飾図柄190が変動表示される。遊技球が第3始動口23に落入すると、第2特別図柄表示装置62において第2特別図柄193が変動表示され、演出表示装置60の第2領域195において第2装飾図柄191が変動表示される。第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の第1特別図柄192および第1装飾図柄190が当たり態様であった場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である第2特別遊技に移行し、第2大入賞口32の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した第1装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。停止時の第2特別図柄193および第2装飾図柄191が当たり態様であった場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である第3特別遊技に移行し、第2大入賞口32の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した第2装飾図柄191もまた、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。
【0032】
第2特別遊技または第3特別遊技において、第2大入賞口32は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような第2大入賞口32の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。通常遊技においては、遊技者は第1の遊技において第1特別遊技を発生させるために第1大入賞口31のある左側領域を狙って打球するので、実質的に第2始動口22や第3始動口23には入球しにくい。一方、第1特別遊技が発生した後は、第2段階において遊技者は第2大入賞口32のある右側領域を狙って打球するので、第2始動口22や第3始動口23にも入球しやすくなる。その結果、第1特別遊技の終了後に第2特別遊技または第3特別遊技が連続的に発生する可能性が生ずる。このように、複数の始動口の配置関係によって実質的に特別遊技が連続的に発生し得る遊技性を実現している。しかも、遊技領域52の右側領域に第2始動口22と第3始動口23が設けられていることにより、第1特別遊技の終了後には第2特別遊技と第3特別遊技のいずれも発生する可能性があり、特別遊技が連続的に発生する確率を高めている。
【0033】
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、とくに第1始動口21、第2始動口22、第3始動口23へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
【0034】
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口21、第2始動口22、第3始動口23、第1大入賞口31、第2大入賞口32、作動口24、第1特別図柄表示装置61、第2特別図柄表示装置62、演出表示装置60、普通図柄表示装置63、スピーカ18、遊技効果ランプ59のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
【0035】
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124、作動条件保持手段176を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
【0036】
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口21に入賞したと判断し、第2始動入賞情報を受け取ると遊技球が第2始動口22に入賞したと判断し、第3始動入賞情報を受け取ると遊技球が第3始動口23に入賞したと判断する。入球判定手段110は、第1大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第1大入賞口31に入賞したと判断し、第2大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第2大入賞口32に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口24を通過したと判断する。
【0037】
当否抽選手段112は、第1抽選手段126、第2抽選手段128、普図抽選手段136を含む。第1抽選手段126は、第2始動口22または第3始動口23への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である第1特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を第1の当否抽選値として取得する。第2抽選手段128は、第2始動口22への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である第2特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を第2の当否抽選値として取得する。たとえば、第1と第2の当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。普図抽選手段136は、作動口24を遊技球が通過したときに普図抽選値を取得する。各抽選値は、保留制御手段116により一時的に保留される。ただし、保留制御手段116により保留される所定の保留上限数を超えない場合にだけ当否抽選値または普図抽選値が取得され、保留される。
【0038】
第1抽選手段126および第2抽選手段128は、当否判定で参照する当否テーブルを保持する。当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。第1抽選手段126および第2抽選手段128は、当否テーブルを参照して当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。普図抽選手段136もまた、普通図柄抽選の当否を判定するときに参照する普図当否テーブルを保持する。普図当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。普図抽選手段136は、普図当否テーブルを参照して普図抽選値が当たりであるか否かを判定する。
【0039】
第1抽選手段126による判定結果は、第1特別図柄表示装置61において第1特別図柄192の形で変動表示され、演出表示装置60の第1領域194において第1装飾図柄190の形で変動表示される。第2抽選手段128による判定結果は、第2特別図柄表示装置62において第2特別図柄193の形で変動表示され、演出表示装置60の第2領域195において第2装飾図柄191の形で変動表示される。普図抽選手段136による判定結果は、普通図柄表示装置63において普通図柄の形で変動表示される。
【0040】
保留制御手段116は、第1保留手段144、第2保留手段146、普図保留手段147を含む。第1保留手段144は、第1抽選手段126により取得された第1の当否抽選値をいわゆる「保留球」として保持する。第2保留手段146は、第2抽選手段128により取得された第2の当否抽選値を「保留球」として保持する。普図保留手段147は、普図抽選手段136により取得された普図抽選値を「保留球」として保持する。第1と第2の当否抽選値と普図抽選値は、それぞれの保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。第1保留手段144、第2保留手段146、普図保留手段147における保留数の上限は同数であり、それぞれ4である。第1保留手段144により保留された第1の当否抽選値の数は第1特図保留ランプ25におけるランプの点灯数で表され、第2保留手段146により保留された第2の当否抽選値の数は第2特図保留ランプ26におけるランプの点灯数で表され、普図保留手段147により保留された普図抽選値の数は普図保留ランプ27におけるランプの点灯数で表される。
【0041】
図柄決定手段114は、第1特別図柄表示装置61、第2特別図柄表示装置62、演出表示装置60に表示させる停止図柄と変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置63に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。第1特別図柄192を決定するためのテーブルとして第1図柄範囲テーブルが保持され、第2特別図柄193を決定するためのテーブルとして第2図柄範囲テーブルが保持される。第1図柄範囲テーブルには、「0」〜「9」の数字で表される第1特別図柄192と図柄決定抽選値との対応関係が定められている。第2図柄範囲テーブルには、「○」および「×」のマークで表される第2特別図柄193と図柄決定抽選値との対応関係が定められている。図柄決定手段114は、変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。第1特別図柄192の変動パターン、すなわち変動時間を決定するためのテーブルとして第1パターン決定テーブルが保持され、第2特別図柄193の変動パターンを決定するためのテーブルとして第2パターン決定テーブルが保持される。ただし、変形例においては、第1パターン決定テーブルと第2パターン決定テーブルとを一つのパターン決定テーブルとして共通化してもよい。
【0042】
図柄決定手段114は、第1図柄決定手段138、第2図柄決定手段140、普図決定手段142を含む。第1図柄決定手段138は、第1特別図柄192を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第1図柄範囲テーブルを参照し、第1抽選手段126による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて第1特別図柄192の停止図柄を決定する。第1図柄決定手段138は、変動パターンを決定するためのパターン決定抽選値を取得し、第1パターン決定テーブルを参照し、当否抽選手段112による当否判定結果とパターン決定抽選値とに応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。第2図柄決定手段140は、第2特別図柄193を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第2図柄範囲テーブルを参照し、第2抽選手段128による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて第2特別図柄193の停止図柄を決定する。第2図柄決定手段140は、変動パターンを決定するためのパターン決定抽選値を取得し、第2パターン決定テーブルを参照し、当否抽選手段112による当否判定結果とパターン決定抽選値とに応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。第1図柄決定手段138および第2図柄決定手段140は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
【0043】
第1図柄決定手段138および第2図柄決定手段140は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。なお、本実施例における「特別図柄の変動パターン」は、実質的には「特別図柄の変動時間」とほぼ同義であり、以下その前提で説明する。第1パターン決定テーブルには、第1特別図柄192を変動表示させるときの変動時間と第1抽選手段126による抽選結果とパターン決定抽選値との対応関係が定められている。第2パターン決定テーブルには、第2特別図柄193を変動表示させるときの変動時間と第2抽選手段128による抽選結果とパターン決定抽選値との対応関係が定められている。
【0044】
普図決定手段142は、遊技球が作動口24を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄表示装置63に表示させる普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が第1始動口21の普通電動役物65を所定時間拡開する。
【0045】
メイン表示制御手段118は、第1特図制御手段148、第2特図制御手段150、特図調整手段152、普図制御手段153を含む。第1特図制御手段148は、第1抽選手段126による抽選の結果を第1図柄決定手段138により決定された変動パターンにしたがって第1特別図柄192の変動表示として第1特別図柄表示装置61に表示させる。第2特図制御手段150は、第2抽選手段128による抽選の結果を第2図柄決定手段140により決定された変動パターンにしたがって第2特別図柄193の変動表示として第2特別図柄表示装置62に表示させる。第1特図制御手段148および第2特図制御手段150は、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図制御手段153は、普図抽選手段136による抽選の結果を普通図柄の変動表示として普通図柄表示装置63に表示させる。
【0046】
特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示可否を制御する。たとえば、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる。特図調整手段152は、第2始動口22および第3始動口23のうちいずれに遊技球が入球したかの順序にしたがって第1特別図柄192と第2特別図柄193とを選択的に変動表示させる。たとえば、第2始動口22、第2始動口22、第3始動口23の順序で入球したときは、第1特別図柄192、第1特別図柄192、第2特別図柄193の順序で変動表示される。特図調整手段152は保留制御手段116を監視して当否抽選値の保留順序を記憶する。どちらの特別図柄を変動させるべきかが遊技球の入球順、すなわち保留制御手段116における当否抽選値の保留順序にしたがって決定されるので、遊技者は変動の順序を視覚的に把握しやすい。これにより、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御することにより、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
【0047】
なお、変形例における特図調整手段152は、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを交互に優先してもよい。たとえば第1保留手段144および第2保留手段146のうちいずれかにだけ当否抽選値が保留されているときは、第1特別図柄および第2特別図柄のうち一方のみが連続して変動表示され得る。しかし、第1保留手段144と第2保留手段146の双方に当否抽選値が保留されているときは、第1特別図柄と第2特別図柄とが交互に変動表示される。このように、変形例においては第1特別図柄192と第2特別図柄193は同時には変動表示されないので、遊技者は複数の遊技性のそれぞれを個別に把握しやすい。また、いずれの特別図柄を変動させるべきかが遊技球の入球順に関係なく単純に交互に入れ替わるので、遊技者は変動の順序を感覚的に把握しやすい。これにより遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
【0048】
作動条件保持手段176は、第1作動条件保持手段178、第2作動条件保持手段180、第3作動条件保持手段182を含む。第1作動条件保持手段178は、第1特別遊技へ移行するための条件である第1作動条件を保持する。第2作動条件保持手段180は、第2特別遊技へ移行するための条件である第2作動条件を保持する。第3作動条件保持手段182は、第3特別遊技へ移行するための条件である第3作動条件を保持する。第1〜3作動条件は、特別遊技制御手段120によって参照され、いずれかの作動条件が成立したときに特別遊技が実行される。
【0049】
特別遊技制御手段120は、第1特別遊技制御手段154、第2特別遊技制御手段156、第3特別遊技制御手段157を含む。第2特別遊技制御手段156は、第1抽選手段126による当否抽選結果が当たりである場合、第1特別図柄192が所定の当たり態様で停止されたときに第2作動条件が成立したと判定し、第2大入賞口32を開放させることにより第2特別遊技を実行する。第3特別遊技制御手段157は、第2抽選手段128による当否抽選結果が当たりである場合、第2特別図柄193が所定の当たり態様で停止されたときに第3作動条件が成立したと判定し、第2大入賞口32を開放させることにより第3特別遊技を実行する。特別遊技は、第1大入賞口31、第2大入賞口32の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において第1大入賞口31、第2大入賞口32を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、第2特別遊技の単位遊技の回数や開放時間を、第1図柄決定手段138により決定された第1特別図柄192に応じて決定してもよい。特別遊技制御手段120は、第3特別遊技の単位遊技の回数や開放時間を、所定の抽選値に応じて決定してもよい。第1特別遊技制御手段154および第2特別遊技制御手段156は、単位遊技の継続回数を消化したときに特別遊技を終了させる。
【0050】
作動回避手段184は、第1作動条件、第2作動条件、第3作動条件のうちいずれかが成立している間は、残りの作動条件の成立を回避させる。作動回避手段184は、第1作動条件が成立している間、すなわち第1特別遊技中には、第2作動条件と第3作動条件が成立しないよう制御し、第2作動条件が成立している間、すなわち第2特別遊技中には、第1作動条件と第3作動条件が成立しないよう制御し、第3作動条件が成立している間、すなわち第3特別遊技中には、第1作動条件と第2作動条件が成立しないよう制御する。
【0051】
第1作動条件を成立させない制御として、作動回避手段184は第1始動口21への入賞を無効とする。第2作動条件または第3作動条件を成立させない制御として、作動回避手段184は特図調整手段152を介して第1特別図柄192と第2特別図柄193の変動表示を規制する。たとえば、第1特別図柄192または第2特別図柄193が変動停止中であれば、第1特別図柄192または第2特別図柄193の変動表示を開始させずにそのまま待機させる。第1特別図柄192または第2特別図柄193が変動表示中であった場合、その図柄を強制的に外れの態様で停止させる。なお、変形例においては、第1特別図柄192または第2特別図柄193が変動表示中であった場合に、特別遊技が終了するまでその変動表示をそのまま継続させてもよい。この場合、第1特別図柄192または第2特別図柄193の変動時間を計測するタイマの進行を一時停止することによって変動状態を継続させる。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御し、とくに複数の特別遊技が同時実行されるような混乱を未然に回避する。これにより遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
【0052】
開閉制御手段124は、第1始動口21の普通電動役物65や第1大入賞口31、第2大入賞口32の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の態様で停止されると、普通電役ソレノイド66に開放指示を送り、第3始動口23を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、第1大入賞口ソレノイド81、第2大入賞口ソレノイド82に開放指示を送り、第1大入賞口31、第2大入賞口32を開放させる。
【0053】
パターン記憶手段130は、第1パターン記憶手段158および第2パターン記憶手段160を含む。第1パターン記憶手段158および第2パターン記憶手段160は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして複数の変動パターンデータを保持する。
【0054】
演出決定手段132は、第1演出決定手段162および第2演出決定手段164を含む。第1演出決定手段162は、第1装飾図柄190の停止図柄と変動パターンを、第1抽選手段126による抽選の結果、第1特別図柄192の停止図柄、第1特別図柄192の変動パターンに応じて決定する。第1演出決定手段162は、第1装飾図柄190の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。第2演出決定手段164は、第2装飾図柄191の停止図柄と変動パターンを、第2抽選手段128による抽選の結果、第2特別図柄193の停止図柄、第2特別図柄193の変動パターンに応じて決定する。第2演出決定手段164は、第2装飾図柄191の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
【0055】
第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば第1抽選手段126または第2抽選手段128による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、第1装飾図柄190や第2装飾図柄191として揃える数字には、第1特別図柄192や第2特別図柄193と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、第1特別図柄192または第2特別図柄193が「3」の場合は第1装飾図柄190または第2装飾図柄191が「333」となる。第1抽選手段126または第2抽選手段128による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。第1演出決定手段162および第2演出決定手段164は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
【0056】
演出画像の変動パターンには、演出画像の変動表示態様、すなわち演出画像の変動開始から変動停止までの演出過程が定義される。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンを選択する。
【0057】
演出表示制御手段134は、第1演出制御手段168、第2演出制御手段170、演出調整手段172、および領域設定手段174を含む。第1演出制御手段168は、第1抽選手段126による第1の当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって演出画像として演出表示装置60の第1領域194に変動表示させる。第2演出制御手段170は、第2抽選手段128による第2の当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって演出画像として演出表示装置60の第2領域195に変動表示させる。
【0058】
領域設定手段174は、演出表示装置60の画面において第1領域194および第2領域195を設定する。第1領域194および第2領域195は、同じ画面内に並べられるように、または、重ね合わされるように設定されてもよい。本実施例においては、演出表示装置60として単一の表示装置を例示するが、変形例においては複数の表示装置で複合的に構成させてもよい。その場合、第1領域194と第2領域195はそれぞれ別個の表示装置に設定されてもよい。
【0059】
演出調整手段172は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の進行を規制する。演出調整手段172は、たとえば第1装飾図柄190の変動表示が開始された場合、第1装飾図柄190の変動が停止されるまで第2装飾図柄191の変動表示開始を待機させてもよいし、第2装飾図柄191を変動表示させたまま第1装飾図柄190の変動が停止されるまでその状態を継続させてもよい。第2装飾図柄191を変動表示させたままの状態を継続する場合、たとえば第2装飾図柄191の変動時間を計測するタイマの進行を一時停止することによって変動状態を維持してもよい。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ59の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
【0060】
図4は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が第1始動口21、第2始動口22、第3始動口23などへ入賞した場合や、遊技球が作動口24を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、第1〜3特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
【0061】
図5は、図4におけるS10の入賞処理を詳細に示すフローチャートである。第1始動口21へ入賞した場合(S20のY)、第1作動条件が成立して第1特別遊技の実行が開始されたことを示す第1特別遊技フラグをオンする(S22)。第1始動口21への入賞がないときは(S20のN)、S22の処理をスキップする。第2始動口22へ入賞した場合であって(S24のY)、第1保留手段144への保留が上限を超えない場合(S26のY)、第1保留手段144に第1の当否抽選値が格納される(S28)。S24において第2始動口22へ入賞がない場合は(S24のN)、S26、S28の処理をスキップする。S26において、第2始動口22へ入賞したもののその保留が第1保留手段144の上限数を超えてしまう場合は(S26のN)、S28の処理をスキップする。次に、第3始動口23へ入賞した場合であって(S30のY)、第2保留手段146への保留が上限を超えない場合(S32のY)、第2保留手段146に第2の当否抽選値が格納される(S34)。S30において第3始動口23へ入賞がない場合は(S30のN)、S32、S34の処理をスキップする。S32において、第3始動口23へ入賞したもののその保留が第2保留手段146の上限数を超えてしまう場合は(S32のN)、S34の処理をスキップする。次に、作動口24へ遊技球が通過した場合であって(S36のY)、普図保留手段147への保留が上限を超えない場合(S38のY)、普図保留手段147に普図抽選値が格納される(S40)。S36において作動口24への遊技球の通過がない場合は(S36のN)、S38およびS40の処理をスキップする。S36において作動口24を遊技球が通過したもののその保留が普図保留手段147の上限数を超えてしまう場合は(S38のN)、S40の処理をスキップする。
【0062】
図6は、図4におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。第1特別図柄192の変動表示タイミングである場合(S42のY)、第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を処理し(S44)、第1特別図柄192の変動表示タイミングでない場合(S42のN)、第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を処理する(S46)。第1特別図柄192の変動表示タイミングであるか、第2特別図柄193の変動表示タイミングであるかは、第2始動口22への入賞と第3始動口23への入賞の順序に応じて特図調整手段152により決定される。次に、普通図柄の変動表示を処理する(S48)。このように第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち一方のみが選択的に変動表示されるとともに、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方のみが選択的に変動表示される。
【0063】
図7は、図6におけるS44、S46、S48の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。S44、S46、S48における各図柄変動は、基本的に処理が共通するので、これらを一つのフローでまとめて説明する。以下、S44の処理としては第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を示し、S46の処理としては第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を示し、S48の処理としては普通図柄の変動表示を示す。保留制御手段116に抽選値の保留がなされている場合(S50のY)、図柄変動が表示中でなければ(S52のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S54)。その判定結果に応じた変動パターンにしたがって変動表示が開始される(S56)。S50において抽選値が保留されていなかった場合は(S50のN)、S52からS56までの処理がスキップされ、S52において図柄変動が表示中であった場合は(S52のY)、S54およびS56の処理がスキップされる。続いて、すでに図柄変動表示が開始されていれば(S58のY)、図柄変動表示を処理し(S60)、図柄表示の停止タイミングに達したときは(S62のY)、表示中の図柄変動を停止する(S64)。S58において図柄変動表示が開始されていないときは(S58のN)、S60からS64の処理をスキップする。S62において図柄表示の停止タイミングに達していないときは(S62のN)、S64の処理をスキップする。
【0064】
図8は、図4におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。実行中の特別遊技が第1特別遊技であれば(S70のY)、第1特別遊技の制御を処理し(S72)、実行中の特別遊技が第1特別遊技ではなく(S70のN)、第2特別遊技であった場合は(S74のY)、第2特別遊技の制御を処理し(S76)、第2特別遊技でもない場合は(S74のN)、第3特別遊技の制御を処理する(S78)。このように、第1特別遊技、第2特別遊技、および第3特別遊技のうちいずれかの特別遊技が実行される間はその他の特別遊技は実行されない。
【0065】
図9は、図8におけるS72の第1特別遊技を詳細に示すフローチャートである。まず、第1段階にある場合はS82へ進み(S80のY)、第2段階にある場合はS94へ進む。S82において第1大入賞口31が開放済でなければ(S82のN)、第1大入賞口31を開放させ(S84)、第1大入賞口31が開放済であれば(S82のY)、S84の処理をスキップする。続いて、第1大入賞口31の開放時間が所定時間を経過していれば第1大入賞口31を閉鎖させ(S88)、それまでに特定領域34へ入球があった場合(S90のY)、第1段階を終了して第2段階へ移行し、第2大入賞口32を開放させる
【0066】
図10は、図8におけるS76の第2特別遊技とS78の第3特別遊技を詳細に示すフローチャートである。S76、S78における各特別遊技は、基本的に処理が共通するので、これらを一つのフローでまとめて説明する。まず、第2大入賞口32が開放済でなければ(S110のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S112)、開閉制御手段124が第2大入賞口32を開放する(S114)。第2大入賞口32が開放済であればS112およびS114をスキップする(S110のY)。第2大入賞口32が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S116のY)、または、開放時間が経過していないものの(S116のN)、第2大入賞口32への入球数が9球以上に達した場合(S118のY)、開閉制御手段124が第2大入賞口32を閉鎖させる(S120)。開放時間が経過しておらず(S116のN)、第2大入賞口32への入球数も9球以上に達していない場合は(S118のN)、S120以降の処理をスキップしてS76またはS78のフローを終了する。
【0067】
S120における第2大入賞口32の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S122のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S124)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S126)。ラウンド数が15に達していなければ(S122のN)、ラウンド数に1を加算してS76またはS78のフローを終了する(S128)。
【0068】
(実施例2)
本実施例のぱちんこ遊技機においてもまた、従来にいう第2種ぱちんこ遊技機に相当する第1の遊技とともに、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機に相当する複数の遊技として第2の遊技と第3の遊技が混在する。本実施例においては、第1の遊技と第2の遊技とが同時並行的に実行される。他の機能および構成は、実施例1におけるぱちんこ遊技機の構成および機能と基本的に同じである。以下、実施例1との相違点を中心に本実施例を説明する。
【0069】
本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能を実施例1の図3を用いて説明する。特図調整手段152、演出調整手段172以外の機能は実施例1とほぼ共通するため、共通部分の説明は省略する。
【0070】
特図調整手段152は、通常遊技においては第1特別図柄192および第2特別図柄193を同時並行的に変動表示させる。すなわち、通常遊技においては、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち一方が変動表示中であっても他方の変動表示開始を妨げない。
【0071】
演出調整手段172は、通常遊技においては第1装飾図柄190および第2装飾図柄191を同時並行的に変動表示させる。すなわち、通常遊技においては、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方が変動表示中であっても他方の変動表示開始を妨げない。
【0072】
本実施例のぱちんこ遊技機10における基本的ないし全体的な動作過程は、実施例1の図4に示されたフローと同じであり、各過程の詳細部分において相違する。以下、実施例1における動作過程との相違点を中心に本実施例における動作過程を説明する。
【0073】
図11は、実施例1における図4のS14に相当する実施例2の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。まず、第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を処理し(S130)、第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を処理し(S132)、普通図柄の変動表示を処理する(S134)。なお、S130、S132、S134の処理順序はあくまでも説明の便宜上定義した順序にすぎず、どのような順序で処理してもよい。このように第1特別図柄192および第2特別図柄193が同時並行的に変動表示可能であり、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191もまた同時並行的に変動表示可能である。
【0074】
図12は、図11におけるS130、S132の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。S130、S132における各図柄変動は、基本的に処理が共通するので、これらを一つのフローでまとめて説明する。以下、S130の処理としては第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を示し、S132の処理としては第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を示す。保留制御手段116に抽選値の保留がなされている場合(S160のY)、図柄変動が表示中でなければ(S162のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S164)。その判定結果に応じた変動パターンにしたがって変動表示が開始される(S166)。S160において抽選値が保留されていなかった場合は(S160のN)、S162からS166までの処理がスキップされ、S162において図柄変動が表示中であった場合は(S162のY)、S164およびS166の処理がスキップされる。続いて、すでに図柄変動表示が開始されていれば(S168のY)、図柄変動表示を処理し(S170)、所定の変動時間が経過して図柄表示の停止タイミングに達したときは(S172のY)、表示中の図柄変動を停止する(S174)。所定の変動時間経過前であって(S172のN)、他の特別図柄または装飾図柄が当たり態様で停止した場合は(S176のY)、表示中の図柄変動を所定の表示時間経過前であるにもかかわらず強制的に外れ態様で停止させる(S178)。S176において他の特別図柄または装飾図柄が当たり態様で停止していなければ(S176のN)、S178の処理をスキップする。S168において図柄変動表示が開始されていないときは(S168のN)、S170からS178の処理をスキップする。
【0075】
図13は、変形例における図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。本図は図12における処理の変形を示し、図11におけるS130、S132の図柄変動処理を詳細に示す。S130、S132における各図柄変動は、基本的に処理が共通するので、これらを一つのフローでまとめて説明する。また、本図のS230からS240までの処理は、図12のS160からS170までの処理と同じであるため、説明を省略する。S240の後、他の特別図柄または装飾図柄が当たり態様で停止した場合は(S241のY)、表示中の図柄変動の変動時間を計測するタイマを一時停止させる(S242)。S241において他の特別図柄または装飾図柄が当たり態様で停止していなければ(S241のN)、S242の処理をスキップする。変動時間のタイマが一時停止中であって(S243のY)、特別遊技が終了した後であれば(S244のY)、タイマの一時停止を解除する(S245)。所定の変動時間が経過して図柄表示の停止タイミングに達したときは(S246のY)、表示中の図柄変動を停止する(S247)。S246において図柄表示の停止タイミングに達していないときは(S246のN)、S247の処理をスキップする。S238において図柄変動表示が開始されていないときは(S238のN)、S240からS247の処理をスキップする。
【0076】
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、変形例を挙げる。
【0077】
各実施例においては、第1特別図柄表示装置61および第2特別図柄表示装置62として、それぞれ異なる形態の表示装置を用いた例を説明した。すなわち、第1特別図柄表示装置61として7セグメントLED表示装置を用い、第2特別図柄表示装置62として「○」と「×」の2種類のマークを表示する装置を用いる例を説明した。変形例においては、第1特別図柄表示装置61および第2特別図柄表示装置62として、それぞれ同じ形態の表示装置を用いてもよい。たとえば、第1特別図柄表示装置61および第2特別図柄表示装置62として、ともに7セグメントLED表示装置を用いる構成としてもよいし、第1特別図柄表示装置61および第2特別図柄表示装置62として、ともに他の形態の表示装置を用いる構成としてもよい。これにより、第1特別図柄192および第2特別図柄193を決定するときに参照する第1図柄範囲テーブルおよび第2図柄範囲テーブルを一つの図柄範囲テーブルに共通化でき、構成および処理を簡素にすることができる。
【0078】
各実施例では、演出表示装置60の画面が左右に2等分されて第1領域194と第2領域195とが形成された例を説明した。これに対し変形例においては、第1領域194が第2領域195より大きな領域となるようこれらの領域が不等分に形成されてもよい。第2装飾図柄191として、いわゆるスーパーリーチのようなとくに遊技者が注目すべき演出が表示される場合、第2領域195のサイズを拡大することにより第2装飾図柄191を拡大表示させてもよい。このように、第1領域194および第2領域195に対して表示領域の大きさに優劣がつけられるので、遊技者は視覚的にこれらを区別しやすい。また、小さく表示された内容に対して注目すべきタイミングでは、その内容を拡大表示させることにより容易に遊技者の注目を得ることができる。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御することにより、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。
【図2】ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。
【図3】本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。
【図4】ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。
【図5】図4におけるS10の入賞処理を詳細に示すフローチャートである。
【図6】図4におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
【図7】図6におけるS44、S46、S48の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
【図8】図4におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
【図9】図8におけるS72の第1特別遊技を詳細に示すフローチャートである。
【図10】図8におけるS76の第2特別遊技とS78の第3特別遊技を詳細に示すフローチャートである。
【図11】実施例1における図4のS14に相当する実施例2の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
【図12】図11におけるS130、S132の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
【図13】変形例における図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0080】
10 ぱちんこ遊技機、 21 第1始動口、 22 第2始動口、 23 第3始動口、 24 作動口、 31 第1大入賞口、 32 第2大入賞口、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 演出表示装置、 61 第1特別図柄表示装置、 62 第2特別図柄表示装置、 64 役物、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 112 当否抽選手段、 114 図柄決定手段、 118 メイン表示制御手段、 120 特別遊技制御手段、 132 演出決定手段、 134 演出表示制御手段。




 

 


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