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回胴式遊技機及びリールの製造方法 - サミー株式会社
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発明の名称 回胴式遊技機及びリールの製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−37580(P2007−37580A)
公開日 平成19年2月15日(2007.2.15)
出願番号 特願2005−221915(P2005−221915)
出願日 平成17年7月29日(2005.7.29)
代理人 【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人 エビス国際特許事務所
発明者 桜井 朋之
要約 課題
製造工程の大幅な増加またはコスト高を招くことなく、リールの重量バランスを確保して回転制御性能を向上させた回胴式遊技機を提供する。

解決手段
スロットマシン(1)のリール(101)に巻回されるリールテープ(110)の製造工程において、その周方向における重量分布を一様にすべく塗量を調整した硬化材インクを用いてテープ基材(111)の内側面にチヂミ印刷領域(140)を形成する。これにより、リールの重量バランスを確保し、回転制御性能を向上させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
形状が異なる種類を含む図柄が複数印刷して配列された帯状のテープ基材を円筒状の回転体の外周に巻回して構成されるリールを備える回胴式遊技機であって、
前記テープ基材は、図柄印刷工程後の重量分布に応じて硬化材の塗量を調整した肉盛り印刷を施すことにより、巻回方向において一様の重量に形成されていることを特徴とする回胴式遊技機。
【請求項2】
形状が異なる種類を含む図柄が複数印刷して配列された帯状のテープ基材を円筒状の回転体の外周に巻回して構成されるリールを複数備える回胴式遊技機であって、
複数の前記リールに巻回される各テープ基材は、図柄印刷工程後の重量分布に応じて硬化材の塗量を調整した肉盛り印刷を施すことにより、巻回方向において一様の重量に形成されるとともに、それぞれ一致した仕上がり重量に形成されていることを特徴とする回胴式遊技機。
【請求項3】
前記肉盛り印刷は、少なくとも前記各図柄が印刷形成された領域を含む前記テープ基材の内側面に施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回胴式遊技機。
【請求項4】
前記テープ基材は、その図柄の一部に彩色塗料を積層しない透明な部分を含み、当該テープ基材の重量分布を調整する前記肉盛り印刷工程が当該透明な部分を覆う光拡散層を形成する工程を兼ねて成ることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の回胴式遊技機。
【請求項5】
前記肉盛り印刷の技法は、紫外線硬化型の樹脂系塗料からなる硬化材を前記テープ基材に塗布し予定の印刷領域に紫外線を照射して硬化収縮させることで、表面に凹凸を形成して当該テープ基材に塗着するチヂミ印刷法であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の回胴式遊技機。
【請求項6】
回胴式遊技機に備えられ形状が異なる種類を含む図柄が複数印刷された帯状のテープ基材を円筒状の回転体の外周に巻回して構成されるリールの製造方法であって、
前記テープ基材に図柄を印刷形成する工程と、
前記図柄を印刷形成した工程後の当該テープ基材に対し、前記回転体へ巻回する方向における重量分布を測定する工程と、
当該テープ基材の目標仕上がり重量に対し、測定した当該テープ基材の重量分布により不足する不足重量を算定する工程と、
算定した前記不足重量に相当する塗量の硬化材を用いて当該テープ基材に対し肉盛り印刷を施して、当該テープ基材の重量分布を一様に調整する工程とを少なくとも含むことを特徴とするリールの製造方法。
【請求項7】
回胴式遊技機に複数備えられ形状が異なる種類を含む図柄が複数印刷された帯状のテープ基材を円筒状の回転体の外周に巻回して構成されるリールの製造方法であって、
前記テープ基材に図柄を印刷形成する工程と、
前記図柄を印刷形成した工程後の当該テープ基材に対し、前記回転体へ巻回する方向における重量分布を測定する工程と、
当該テープ基材の目標仕上がり重量に対し、測定した当該テープ基材の重量分布により不足する不足重量を算定する工程と、
算定した前記不足重量に相当する塗量の硬化材を用いて当該テープ基材に対し肉盛り印刷を施して、当該テープ基材の重量分布を一様に且つ一定の前記目標仕上がり重量に調整する工程とを少なくとも含むことを特徴とするリールの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転することにより識別図柄を変動表示させて遊技の結果を表示するためのリール(回胴)装置を備えた回胴式遊技機及びそのリールの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコホール等に設置される回胴式遊技機であるスロットマシンおいては、フロントマスクの透明な表示窓を介して遊技者に目視されるように構成された3個のリールが筐体内に設けられている。それぞれのリールは、複数種類の識別図柄が印刷された帯状のリールテープを円筒状の回転体に巻回して形成され、リールが一方向に回転することで、表示窓に臨む周面の識別図柄を変動して表示している。
【0003】
スロットマシンには、リールを一斉に回転させるスタートレバーと、回転する各リールを個別に停止させるためのストップボタンがフロントマスクに設けられ、スタートレバーが傾倒操作されて回転を開始したリールは、ストップボタンの押圧操作を契機にそれぞれ制動されて停止する。そして、各リールが表示する入賞に係る図柄が上記表示窓に設定された有効なラインに揃うと当該入賞が確定し、その図柄の組合せに応じて遊技媒体(メダル)が配当される。
【0004】
円筒状の回転体に巻着されるリールテープには、形状が異なる種類を含む複数個の図柄が長手方向に印刷して配列されている。すなわち、図1にその構造を模式的に示すように、リールテープは、可撓性を有する透明なテープ基材の裏面(無端状に巻回された場合に内側となる面)に、識別図柄を形成する多色の彩色層からなる図柄領域と、遮光性を有する主に銀止め層からなる背景領域とが、スクリーン印刷により形成されている。
【0005】
近年では、識別図柄の視覚的効果を更に高めるために、リールテープの図柄部分を凸状に立体形成したり(例えば特許文献1参照)、光沢を有する例えばメジウムインク層の境界面を凹凸に形成し多層に積層して図柄を形成することで、当該図柄を立体的に視認させる等のリールテープが提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】特開平9−313667号公報
【特許文献2】特開2004−181015号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述のスロットマシンに設けられているリールは、回転体の中心に位置するハブ部に回転モータの駆動軸が嵌合して回転駆動され、スタートレバー及びストップボタンの操作に応じてリールの定速回転と回転停止の制御が行われている。
【0008】
ところが、上述したようにスロットマシンに設けられるリールには、その周面に巻着されるリールテープに形状の異なる複数種類の図柄が印刷され、その図柄の大きさ、範囲、配色等の違いにより塗着されているインクの量も異なっている。このため、リールテープの長手方向である巻回方向の重量分布は必ずしも一様ではない。また、視覚効果を高める等のため立体図柄等が形成された昨今のリールテープにおいては、その重量分布の変動量がより大きく顕著となっている。
【0009】
かかる重量分布が一様でないリールテープが巻回されたリールにおいては、その重心位置が回転中心軸より偏倚し、回転中に振動(芯振れ)を生じる場合がある。リールが振動すると、見栄えが悪く遊技者に不快感を与えるだけでなく、リールを回転駆動するステッピングモータを脱調させる等の制御不能の状態を招くおそれもある。
【0010】
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、製造工程の大幅な増加またはコスト高を招くことなく重量バランスを確保して回転制御性能を向上させる等のリール、及びそれを備える回胴式遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、形状が異なる種類を含む図柄が複数印刷して配列された帯状のテープ基材を円筒状の回転体の外周に巻回して構成されるリールを備える回胴式遊技機であって、前記テープ基材は、図柄印刷工程後の重量分布に応じて硬化材の塗量を調整した肉盛り印刷を施すことにより、巻回方向において一様の重量に形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項1に記載の回胴式遊技機によれば、リールを構成する回転体に巻回されるテープ基材に対しその図柄印刷工程後における重量分布に応じて定めた量の硬化材を用いて肉盛り印刷を施すことにより、当該テープ基材が回転体への巻回方向において一様の重量に形成される。これにより、コスト高を招くことなく簡易な手法でリールの重量バランスを確保して、リールの回転制御性能を向上させる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、形状が異なる種類を含む図柄が複数印刷して配列された帯状のテープ基材を円筒状の回転体の外周に巻回して構成されるリールを複数備える回胴式遊技機であって、複数の前記リールに巻回される各テープ基材は、図柄印刷工程後の重量分布に応じて硬化材の塗量を調整した肉盛り印刷を施すことにより、巻回方向において一様の重量に形成されるとともに、それぞれ一致した仕上がり重量に形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の回胴式遊技機によれば、リールを構成する回転体に巻回されるテープ基材に対しその図柄印刷工程後における重量分布に応じて定めた量の硬化材を用いて肉盛り印刷を施すことにより、当該テープ基材が回転体への巻回方向において一様、且つ一致した仕上がり重量に形成される。これにより、コスト高を招くことなく簡易な手法でリールの重量を調整し、リールの回転制御性能を向上させる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の回胴式遊技機であって、前記肉盛り印刷は、少なくとも前記各図柄が印刷形成された領域を含む前記テープ基材の内側面に施されていることを特徴とする。
【0016】
請求項3に記載の回胴式遊技機によれば、テープ基材の重量分布を一様にするための肉盛り印刷が各図柄の印刷領域を含むテープ基材の内側面に施されるので、少なくとも図柄の印刷領域においては当該肉盛り印刷による塗膜層が一様となる。このため、図柄に影等を生じさせることなく表示品質を高水準に維持することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の回胴式遊技機であって、前記テープ基材は、その図柄の一部に彩色塗料を積層しない透明な部分を含み、当該テープ基材の重量分布を調整する前記肉盛り印刷工程が当該透明な部分を覆う光拡散層を形成する工程を兼ねて成ることを特徴とする。
【0018】
請求項4に記載の回胴式遊技機によれば、テープ基材の重量分布を一様にするための肉盛り印刷の工程が、図柄の透明部分を覆う光拡散層を形成する工程を兼ねる。したがって、リール製造工程の増加を招くことなくコストの低減が図られる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の回胴式遊技機であって、前記肉盛り印刷の技法は、紫外線硬化型の樹脂系塗料からなる硬化材を前記テープ基材に塗布し予定の印刷領域に紫外線を照射して硬化収縮させることで、表面に凹凸を形成して当該テープ基材に塗着するチヂミ印刷法であることを特徴とする。
【0020】
請求項5に記載の回胴式遊技機によれば、チヂミ印刷の技法を応用することで、図柄の印刷工程に連続する簡易な印刷工程でテープ基材の重量バランス調整をすることができる。したがって、リール製造工程の大幅な増加を招くことなくコストの低減が図られる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、回胴式遊技機に備えられ形状が異なる種類を含む図柄が複数印刷された帯状のテープ基材を円筒状の回転体の外周に巻回して構成されるリールの製造方法であって、前記テープ基材に図柄を印刷形成する工程と、前記図柄を印刷形成した工程後の当該テープ基材に対し、前記回転体へ巻回する方向における重量分布を測定する工程と、当該テープ基材の目標仕上がり重量に対し、測定した当該テープ基材の重量分布により不足する不足重量を算定する工程と、算定した前記不足重量に相当する塗量の硬化材を用いて当該テープ基材に対し肉盛り印刷を施して、当該テープ基材の重量分布を一様に調整する工程とを少なくとも含むことを特徴とする。
【0022】
請求項6に記載のリールの製造方法によれば、テープ基材に対する肉盛り印刷の工程においてテープ基材の重量分布を一様に調整する。これにより、重量バランスが確保された良好な回転制御性能を有するリールを安価に提供することができる。
【0023】
請求項7に記載の発明は、回胴式遊技機に複数備えられ形状が異なる種類を含む図柄が複数印刷された帯状のテープ基材を円筒状の回転体の外周に巻回して構成されるリールの製造方法であって、前記テープ基材に図柄を印刷形成する工程と、前記図柄を印刷形成した工程後の当該テープ基材に対し、前記回転体へ巻回する方向における重量分布を測定する工程と、当該テープ基材の目標仕上がり重量に対し、測定した当該テープ基材の重量分布により不足する不足重量を算定する工程と、算定した前記不足重量に相当する塗量の硬化材を用いて当該テープ基材に対し肉盛り印刷を施して、当該テープ基材の重量分布を一様に且つ一定の前記目標仕上がり重量に調整する工程とを少なくとも含むことを特徴とする。
【0024】
請求項7に記載のリールの製造方法によれば、テープ基材に対する肉盛り印刷の工程においてテープ基材の重量分布を一様に且つ一定の目標仕上がり重量に調整する。これにより、重量バランスが確保された良好な回転制御性能を有するリールを安価に提供することができる。
【発明の効果】
【0025】
上述したように、本発明に係る回胴式遊技機によれば、リールを構成する回転体に巻回されるテープ基材に対し、印刷工程でその重量分布を一様に調整することができる。これにより、リールの製造工程の大幅な増加またはコスト高を招くことなく、簡易な手法でリールの重量バランスを確保し、回転制御性能を向上させることができる。
【0026】
また、本発明に係るリールの製造方法によれば、テープ基材に対する肉盛り印刷の工程においてその重量分布を一様にすることができ、したがって、大幅な製造工程の増加を招くことなく、重量バランスが確保された良好な回転制御性能を有するリールを安価に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明に係る回胴式遊技機の好適な実施形態として、パチンコホール等の遊技店舗に設置されるスロットマシンを例に図面を参照しながら説明する。まず、図2は、本実施形態によるスロットマシンの外観構造を表した斜視図、図3は、スロットマシンの前扉を開いてその内部構造を表した図である。
【0028】
スロットマシン1は、遊技者側に面しいわゆるフロントマスクを構成する前扉3が略矩形状の箱体である筐体2の開口側に対し図示しない蝶番機構により開閉可能に取り付けられている。前扉3は、上パネル部と下パネル部に概ね分けられ、これらは化粧板として視覚効果を高めてデザインされた硬質プラスチックにより一体的に形成されている。また、前扉3の下部には、メダルを貯留するための受皿部を形成する受皿ユニット4が設けられている。
【0029】
前扉3の上パネル部には、高輝度発光ダイオードを内蔵する上部ランプ5及びサイドランプ6a、6bが配置されている。また、スピーカを内蔵し遊技に係る効果音を発生させる演出用放音部7a、7bが上パネル部の左右にそれぞれ配置されている。更に、演出用放音部7a、7bの間には、液晶表示ユニット8が配置されている。なお、液晶表示ユニット8は、遊技の演出に係る動画像を主に表示する演出用表示装置として機能する。
【0030】
上パネル部の中央には、略長方形の透明な表示窓9が形成された例えばアクリル製のパネル板10を備える中パネルユニットが前扉3の背面側から取り付けられている。そして、筐体2内に設けられている3個の円筒状のリール101a、101b、101cが表示窓9を透して目視されるように構成されている。
【0031】
すなわち、各リール101a、101b、101cは、それぞれの回転軸に沿って横方向に配置されてリールユニット100を構成し、また、各リール101a、101b、101cの外周面には、複数の異なる種類を含む例えば21個の識別図柄がほぼ等間隔で配列されている。そして、表示窓9側に臨む縦3個、横3列の図柄が当該表示窓9を透して目視されるように構成されている。
【0032】
前扉3の中段には、ゲームに使用するメダルを投入するための投入口を有するメダル投入部11と、ゲームの操作を指示するためのベットボタン12、スタートレバー13、及び3個のストップボタン14a、14b、14cがそれぞれ配設されている。
【0033】
ベットボタン12は、スロットマシン1の当該ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するための押圧式の操作スイッチである。スタートレバー13は、リール101a、101b、101cを一斉に回転させる指示するためのレバースイッチであり、先端に球形の操作ノブを有するレバーを上下左右の何れかの方向に傾倒操作するとオン作動し、レバーから手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフするように構成されている。
【0034】
ストップボタン14a、14b、14cは、各リール101a、101b、101cの回転停止を個別に指示するための押圧式スイッチであり、各リールの配列に対応してそれぞれ並設されている。
【0035】
前扉3の下パネル部には、スロットマシン1のモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの絵などを表示するパネル15が設けられている。
【0036】
受皿ユニット4には、入賞時等においてメダルを排出するメダル排出口16と、スピーカを内蔵し演出効果音を発生させる演出用放音部17がそれぞれ配設されている。
【0037】
次に、図3を参照して、スロットマシン1の内部構造を説明する。まず、筐体2内部において、その上部位置には、スロットマシン1の全体動作を統括制御するメイン制御基板21が取り付けられている。なお、メイン制御基板21は、CPU、ROM、RAM、その他周辺機器と通信する際の整合機能を有するインタフェース回路等の電子部品を実装する制御回路基板であり、透明な基板ケースに収容されて筐体2内に離脱不能に固定されている。
【0038】
筐体2内のほぼ中央には、3個のリール101a、101b、101cを軸方向に並設してユニット化したリールユニット100が、前扉3側に形成される上述の表示窓9に対向する位置に設置されている。また、各リール101a、101b、101cは、それぞれのハブ部に嵌合するステッピングモータによって回転駆動される。
【0039】
リールユニット100の下方には、メダル投入部11から投入されたメダルを貯留し入賞配当の際にメダル払出口22aからメダルを払い出すホッパーユニット22と、ホッパーユニット22から溢れたメダルを収容するためのオーバーフロータンク23と、スロットマシン1に内蔵される各機器へ所要の電力を配電する電源ユニット24とが設置されている。
【0040】
次に、前扉3側には、その上部の位置に上述の演出用放音部7a、7bに対向するスピーカ31a、31bが取り付けられている。また、スピーカ31a、31bの間に配置されている液晶表示ユニット8(図2参照)の裏面に、当該液晶表示ユニット、スピーカ31a、31b等を制御駆動するサブ制御基板32が取り付けられている。サブ制御基板32は、液晶表示ユニット8による演出映像の表示制御、上部ランプ5及びサイドランプ6a、6b等を使った照明制御、及び演出用放音部7a、7b、17を使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行うための制御回路基板である。
【0041】
サブ制御基板32の下方には、リール101a、101b、101cを透視させるための透明な表示窓9が形成された中パネルユニット33が取り付けられている。中パネルユニット33は、リール101a、101b、101cの外周面を照射して図柄を明るく表示させるための冷陰極蛍光管34と、スタートレバー13及びストップボタン14a、14b、14c等の操作スイッチ類が設けられ、これらスイッチ信号を筐体2側のメイン制御基板21へ中継する中央表示基板35とを備え、これらがユニット化されて形成されている。
【0042】
中パネルユニット33の下方には、メダルセレクタ36が取り付けられている。メダルセレクタ36は、前面のメダル投入部11に投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。投入されたメダルがメダルセレクタ36により適正と判定されると、メイン制御基板21へメダル受付信号を送信する。メイン制御基板21は、メダル受付信号を受信する毎にクレジットを加算することで内部的にメダルを貯留する。
【0043】
メダルセレクタ36の下方には、当該メダルセレクタによって選別され検出された適正メダルを筐体2側のホッパーユニット22へ案内するメダルガイド部37と、メダルセレクタ36により不適として排除され落下したメダル(または異物)をメダル排出口16へ案内するフローシュート38と、ホッパーユニット22のメダル払出口22aに当接し払い出されたメダルを前面のメダル排出口16へ案内する通路であるメダル払出通路39が設けられている。更に、メダル排出口16に隣接して、上述した演出用放音部17に対向するスピーカ40が取り付けられている。
【0044】
かかる構成のスロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しが完了した時、または先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この状態において、ベットボタン12が押圧操作されると、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームにメダルが賭けられゲームが開始する。
【0045】
ゲーム開始の状態でスタートレバー13が傾倒操作されると、メイン制御基板21はリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始める。同時に入賞役を内部的な処理で抽選し、その結果をフラグ(メモリ)に記憶する。
【0046】
次に、遊技者がストップボタン14a、14b、14cを任意の順番で押圧操作すると、メイン制御基板21はそれに従い順次、対応するリールを停止させる。そして、メイン制御基板21は全てのリール101a、101b、101cが停止したことを検知すると、各リールに表示された図柄の組合せが上述のフラグに記憶された入賞役に係る図柄の組合せと一致しているか否か判定する。これらが一致したときには当該入賞が確定し、その入賞役の種類に応じた配当数のメダルをクレジットに加算する。入賞の配当によりクレジットが上限を超える場合には、ホッパーユニット22から超過分のメダルを受皿ユニット4へ払い出す。
【0047】
このように、スロットマシン1の遊技者は、リール101a、101b、101cを回転・停止させる遊技操作を行って、表示窓9に変動表示した図柄が有効ラインに揃わなければ賭けたメダルを失うが、予め定められた組合せで図柄が揃い入賞が成立すると賭けた枚数以上のメダルを獲得し得るので、メダルを増やすという興趣を伴った勝敗ゲームを楽しむことができる。
【0048】
次に、図4〜図6を参照して、スロットマシン1の筐体内に設けられているリールユニット100の構造を説明する。ここで、図4はリールユニット100の外観構造を表した斜視図、図5はリールユニット100を構成する一つのリール装置110の構造を表した分解斜視図、図6は各リール101a、101b、101cの回転体に巻着されるリールテープを展開し表面の識別図柄の配列を例示した図である。
【0049】
リールユニット100は、図4に示されるように、樹脂及び金属製の板材を組合せて箱状に形成したフレーム61内に、各リール101a、101b、101cの回転軸が水平方向の横一線上に位置するように各リール装置50、50、50が固定されて組み立てられている。なお、リールユニット100のフレームの一部である天板部62には、各リール101a、101b、101cの回転駆動源としてのステッピングモータへ例えば4相の駆動パルス信号を供給する回胴装置基板65が設けられている。
【0050】
リール装置50は、図5にその一つを代表して示すように、円筒状の回転体の外周に複数の識別図柄(図示略)を配置したリール101と、リール101を回転駆動する回転モータとしてのステッピングモータ51と、3個のバックランプ53a、53b、53cを縦に配列したバックランプユニット54と、フォトセンサからなる基準位置センサ52と、これらが取り付けられる金属製のベース板55とから主に構成されている。
【0051】
リール101は、ステッピングモータ51の駆動軸51aが嵌着される軸穴を有するハブ部102と、ハブ部102を中心に放射状に延びる複数本のスポーク部103と、スポーク部103の先端部分に接続されハブ部102の中心から同心円状に形成された環状の外リング部104と、この外リング部104と同一の径寸法を有し、複数カ所の連結部105を介して所定の間隔をおいて平行に位置する環状の内リング部106と、一つのスポーク部103から内側に向けて延びる舌片状の遮光片107とを有し、これらを骨組み体とする円筒状の回転体が樹脂材料を用いた例えば射出成形により一体的に形成されている。また、回転体の円筒外周に、図6に例示される複数の識別図柄が印刷された帯状のリールテープ110が巻回され、無端状となって外リング部104と内リング部106の端面に接着されている。
【0052】
ベース板55にボルト等で固定されたステッピングモータ51の駆動軸51aには、リール101のハブ部102に形成された軸穴が嵌合し固定されることで、リール101がこの駆動軸51aと一体的に回転するよう取り付けられている。ステッピングモータ51は、リールユニット100の天板部に設けられた回胴装置基板65から送出される4相の駆動パルス信号に従って回転動作する。すなわち、メイン制御基板21が所定の遊技操作に応じて回胴制御信号としてのパルスデータを回胴装置基板65へ出力し、回胴装置基板65がそのパルスデータを相変換して電流増幅した駆動パルス信号を各ステッピングモータ51に送出することにより、それぞれに接続されたリール101の回転及び停止の制御が行われるように構成されている。
【0053】
ブラケット部材56を介してベース板55に取り付けられるバックランプユニット54には、上下方向に例えば白色電球またはLED等からなる3個のバックランプ53a、53b、53cが設けられている。バックランプユニット54はリール101の内側に収容され、各バックランプ53a、53b、53cがリールテープ110の裏面を照射することにより、リールテープ110に描かれた縦3個の図柄を明るく表示するように構成されている。また、バックランプ53a、53b、53cは回胴装置基板65に電気的に接続しており、遊技の進行または選択された演出パターンに応じて回胴装置基板65がバックランプ53a、53b、53cに駆動電流を出力し、点灯または点滅の制御を行うように構成されている。
【0054】
また、ブラケット部材56を介して基準位置センサ52がベース板55に取り付けられており、リール101が一回転する毎に一つのスポーク部103に形成された遮光片107が基準位置センサ52を遮光してオン作動させる。基準位置センサ52は、回胴装置基板65を介してメイン制御基板21と電気的に接続され、その検出信号がメイン制御基板21に入力されるようになっている。すなわち、メイン制御基板21は、遮光片107が基準位置センサ52をオン作動させる位置をリール101の基準位置として検出し、出力したパルスデータと照合しながらリール101の回転位置を常時正確に把握して回転制御を行っている。
【0055】
なお、リール101を停止させるときには、メイン制御基板21はステッピングモータ51に対し、加速及び定速駆動の際に行われるフィードバックを伴ったパルス制御をせず、4相の駆動パルス信号を全て電流供給状態にして強制停止している。このため、強制停止時のリール101の制動量(時間・距離)は、ステッピングモータの制動トルクと、リール101の質量(慣性モーメント)とに主に依存し、目的とする停止位置にリールを停止させる制動開始のタイミングが予めメイン制御基板21内に設定されている。
【0056】
ベース板55の上下の端部には、前部に摘みを有する弾性係止具57、57が設けられ、リール装置50をリールユニット100のフレーム61に係止してその内部に収容固定するようにしている。なお、ベース板55の前方に取り付けられた扇状のカバー部材58は、リールユニット100をスロットマシン1の表示窓9側から見た場合に、隣接するリール110との隙間から当該リール装置50の内部機構が見えないようにするために設けられている。
【0057】
次に、本発明の特徴的な部分に関わるリールテープについて、図7〜図10を参照しながらその構造と製造工程を説明する。ここで、図7(a)はリールテープ110の表面(外側面)の一部を拡大して表した図、図7(b)はリールテープ110の裏面(内側面)における当該部分を表した図である。また、図8は図7に示すリールテープ110のA−A線に沿う断面図であってその構造を模式的に表した図、図9はリールテープ110の製造工程を表したフローチャートである。また、図10はリールテープ110の重量バランスを調整する方法を説明するためのグラフ図である。
【0058】
まず、リールテープ110の構造を説明する。図7(a)を参照し、リールテープ110の表面からは、複数の識別図柄を構成する図柄領域120と、これら図柄領域120を取り囲む背景領域130とが視認される。後述するように、これら図柄領域120と背景領域130は、透明なテープ基材(111)の裏面において多色刷りのスクリーン印刷により形成され、かかる図柄模様がテープ基材を介して表面から目視されるようになっている。
【0059】
リールテープ110の裏面には、図7(b)に示すように、スクリーン印刷による肉盛り印刷の一種である後述するチヂミ印刷法によって、図柄領域120を含む四角形の背面領域にチヂミ印刷領域140が形成されている。
【0060】
図8に示す模式的な断面図を参照して、リールテープ110の積層構造を更に説明する。
【0061】
テープ基材111は、ポリカーボネート等の透明な樹脂材料によって薄く形成された帯状体であって、上述したリール101の回転体に巻回できるように可撓性を有している。テープ基材111の表面には、図示していないが識別図柄の形態により鏡面部が蒸着される場合があり、その最表層には透明塗料を成膜した保護層(マスキングシート)112が形成されている。なお、保護層112は、外的要因によりリールテープ110の表面に傷などがつかないよう保護するとともに、表面を平坦に形成することでリール101に光沢感を与えている。
【0062】
テープ基材111の裏面には、スクリーン印刷による多色刷りの工程により、上述の図柄領域120と背景領域130とが形成されている。一般に図柄領域120の縁部には、背景領域130から図柄を視覚的に際立たせるために、黒色インクを印刷した黒(縁取り)層121が形成されている。そして、それぞれの図柄領域120において、複数の色インクを用いて部分的に積層した彩色層122、123からなる図柄色層が形成されている。同様に、背景領域130においても、単色または複数色の彩色層である背景色層132が印刷形成されている。
【0063】
識別図柄及び背景の色調を鮮明にするために、これらの下地としての白ベタ層113が、図柄領域120及び背景領域130の彩色層(図柄色層及び背景色層)に対して白色のインクを複数工程、重ね刷りすることにより形成されている。
【0064】
なお、大当たり入賞に係る識別図柄(例えば「7」)など特定の図柄の形態によっては、その図柄の一部に例えば「宝石」や「星」をイメージした透明ホール部125が形成される場合がある。透明ホール部125は、上述した彩色層122、123及び白ベタ層113の印刷工程において当該部分をマスキングし、これらの層を積層しないことにより形成される。透明ホール部125が形成された図柄は、リールの内側から照射するバックランプ(53a、53b、53c)の光が当該透明ホール部125を介して直接的に目視されるので、輝度が高く他の図柄よりも強調して表示することができる。また、リールが回転中においては、高輝度の透明ホール部125が他の図柄に比べて視認されやすくなるため、目押しのタイミングをアシストする目印としての機能も有している。
【0065】
背景領域130には、上述の白ベタ層113に対して銀止め層131が印刷形成されている。銀止め層131は、光を殆ど透過させない遮光塗料により形成され、リールテープ110を裏面側から見ると、図柄領域130の白地(白ベタ)を囲む黒色の領域として視認される(図7(b)参照)。一方、リールテープ110を表面側から見ると、背景領域130では銀止め層131によりバックランプ(53a、53b、53c)の光が遮られるが、図柄領域120はバックランプの光が彩色層を透過して色変調されるので、背景とは対照的に明るく色鮮やかに視認される。
【0066】
更に、本発明による技術的特徴を有する構造として、上述のチヂミ印刷領域140を形成するチヂミ印刷層141が、各図柄領域120の白ベタ層113とその周辺の銀止め層131の一部を覆うように積層して形成されている。
【0067】
ここで、このチヂミ印刷層141を形成するチヂミ印刷法とは、スクリーン印刷を応用した肉盛り印刷の一種であり、紫外線硬化型の硬化材塗料(本明細書では、「チヂミインク」と称している)を印刷対象物に厚く塗布し、スクリーン(マスク)が開口する印刷領域に紫外線を照射して塗料を硬化収縮させることにより、表面に微細な凹凸の皺模様を形成しながら比較的厚膜の塗膜層を印刷対象物に塗着させる印刷技法をいう。例えば、チヂミインクとして無色透明のアクリレート系の樹脂インクを用い、上述の特定図柄に形成した透明ホール部125を覆うようにチヂミ印刷を施すことで、表面に皺状の凹凸を有する光拡散層が形成される。これにより、透明ホール部125を透過するバックランプの光量(輝度)を維持しつつ、印刷表面の皺模様を活用したぼかしの効果により、バックランプ等のリール内部の構造が当該透明ホール部を通してはっきりと目視されないようにすることができる。
【0068】
また、チヂミ印刷層141は、リールテープ110の巻回される方向(長手方向)における重量分布が略一様となるように、詳細には、配列された各識別図柄を占める各部分の重量が一定となるように、そのチヂミインクの塗膜量が調整される。すなわち、スロットマシンのリール(101a、101b、101c)に巻着されるリールテープ(110a、110b、110c)には、図6に示したように形状の異なる複数種類の識別図柄が印刷されるため、これら図柄の形状、大きさ、範囲及び配色等の違いにより使用されているインクの種類や量も異なっている。このため、図柄印刷工程後のリールテープ110にあっては、図柄の配列方向に沿う重量分布にバラツキが生じ、このバラツキ(変動)を打ち消すようにチヂミインクの塗膜量を調整することで、リールテープ110を巻回したリール101の重心をその回転中心軸に一致させることができる。
【0069】
こうして、リール101の回転軸がその重心を貫くように形成することによりリール101の重量バランスが確保されるため、回転中の振動の発生を抑え、またはステッピングモータ51の脱調等を回避することができる。
【0070】
次に、上述した構造のリールテープ110の具体的な印刷工程を、図9のフローチャート及び図8の断面図を参照しながら説明する。
【0071】
まず、透明なテープ基材111の表面(外側面)に対し、鏡面部を蒸着形成する(工程S1)。そして、透明塗料をテープ基材111の表側全面に塗着することで、保護層(マスキングシート)112を成膜する(工程S2)。
【0072】
次に、上述の図柄領域120及び背景領域130を形成する裏刷りの工程に移行する。まず、テープ基材111の裏面(内側面)に対し、図柄領域120の縁部に黒色インクを印刷して黒(縁取り)層121を形成する(工程S3)。そして、予め定めた配色パターンに従って色インクを部分的に重ね刷りすることで、彩色層122、123、…を積層して形成する(工程S4)。
【0073】
続いて、図柄領域120及び背景領域130の下地としての白ベタ層113を2〜3工程、積層して形成し(工程S5)、更に図柄領域を除く背景領域130に、銀止め層131を印刷する(工程S6)。
【0074】
更に、チヂミインクとして例えばアクリレート系の樹脂インクをテープ基材111の裏面に塗布し、21箇所の各図柄領域120の背面側に所定の開口面積Sn(n=0、1、2、…、20)を有するスクリーン(マスク)を介して紫外線を照射することにより、それぞれの面積のチヂミ印刷領域140を形成する(工程S8)。
【0075】
各図柄領域120を占める部分の重量がそれぞれ目標とする同一の重量となるように、各図柄領域120を含むチヂミ印刷領域140の面積Snを例えば次に示す方法により算定することでチヂミインクの塗膜量を調整する。
【0076】
ここで、図10を参照しながら、チヂミインクの量を算定する方法の一例を説明する。
【0077】
まず、リールテープ110には、上述したように21個の識別図柄が印刷され、便宜上、それぞれの図柄に図柄番号0〜20が配列順に割り当てられる。図10の最下段に示される図柄印刷工程後のリールテープ重量分布は、図柄番号nを横軸とし、リールテープ110の長手方向に沿う各微小部分の重量をサンプリングしてプロットした例を示している。
【0078】
各図柄領域120を占める部分における同一の目標重量値である仕上がり重量Wcに対し、図柄印刷工程後の当該図柄領域120を占める部分の重量(各微小部分を積算した重量)Wpnを差し引いて不足分重量Dn(=Wc−Wpn)を求め、これに基づき当該図柄領域120に印刷するチヂミインクの量を例えば下記の算定式で決定する。
【0079】
Dn(不足分重量)=Sn(チヂミ印刷領域の面積)×T(チヂミインクの塗布厚)×C(チヂミインクの比重)×V(揮発係数)
ここで、チヂミインクの比重Cは、硬化収縮反応前の原比重である。また、揮発係数Vは、チヂミインクが硬化塗着する工程において揮発し失われる成分(例えば水分等)を考慮した係数であって、この揮発成分の重量当たりの含有比率をWとすれば、V=1/(1−W)の式に基づいて予め統計実験的に定められる。
【0080】
更に具体的には、チヂミインクの塗布厚Tを一定にし、上記の算定式を用いて各図柄領域120におけるチヂミ印刷領域140の面積Snを求め、当該各面積Snに対応して開口を形成したスクリーン(マスク)を用いてチヂミ印刷することにより、それぞれの図柄領域120を占める部分の重量バラツキが相殺され、ほぼ一定の目標値Wcに仕上げられることとなる。
【0081】
例えば、図10の最下段に示される重量分布を有する図柄印刷工程後のリール基材111に対し、上述の算定式を用いることで中段に例示されるような各チヂミ印刷領域140の面積Snが算定される。そして、面積Snに応じて量が調整されたチヂミインクを用いて各図柄領域120にチヂミ印刷を施すことで、例えば図10の最上段に示されるように各識別図柄を占める部分の重量がほぼ一定(Wc)となるように仕上げることができる。これにより、リールテープ110を巻着したリール101の重量バランスが確保されるため、リール回転中の振動の発生を抑え、ひいてはステッピングモータ51の脱調等を回避することができる。
【0082】
なお、リールテープ110の重量を一様に調整するチヂミ印刷工程(工程S7)において、図8に示された透明ホール部125にぼかしの効果を与える光拡散層を同時に形成することができる。
【0083】
また、テープ基材111の裏面において、少なくとも図柄領域120の全領域を覆うように一様にチヂミ印刷層141を形成するので、リールテープ110を表面から見た場合に識別図柄を透してチヂミ印刷の影等を生じさせることがなく、図柄の表示品質を良好に維持することができる。
【0084】
また、鉱物または重金属系の顔料を混合して比重を大きくしたチヂミインクを使用すれば、リールテープ110の重量バランスの調整をより効率的に行うことができる。
【0085】
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1によれば、リール101に巻着されるリールテープ110に対し、個々の識別図柄の重量分布に応じて塗膜量を調整したチヂミインクを用いてチヂミ印刷(肉盛り印刷)を施すことで、リールテープ110の図柄配列方向である巻回方向の重量分布を一様にする。これにより、リールテープ110を巻回したリール101の重心がその回転中心に一致させることができるため、リール101の回転中の振動発生を抑え、またはステッピングモータ51の脱調等、制御不能となる事態を回避することができる。
【0086】
また、リールテープ110a、110b、110cの重量分布を調整するチヂミ印刷工程が、例えば特定図柄の透明ホール部125に形成する光拡散層の印刷工程を兼ねることができ、従来の製造工程を増加することなく、またコストアップを伴わずに簡易な手法で各リール101a、101b、101cの質量バランスを確保することができる。
【0087】
また、リールテープ110の識別図柄を占める各部分の重量が同一の目標重量(Wc)となるようチヂミインクの塗膜量を調整するため、結果的に全てのリールテープ110a、110b、110cの仕上がり重量を一致させることができる。これにより、各リール101a、101b、101cの質量(慣性モーメント)を一定にし、フィードバック制御を伴わないリールの強制停止の際にも常に一定の制動量で停止させることができる。したがって、仮にトルクが小さい回転モータをリール101a、101b、101cの駆動源として使用する場合であっても、スロットマシン1の表示窓9に設定される水平及び斜めの有効ライン上に正確に識別図柄を表示することができ、リールの回転制御を安定化することができる。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、スロットマシン等の回胴式遊技機だけでなく、円筒状のリールを回転させて図柄等を変動表示するリール装置を備えるパチンコ機のような他の遊技機にも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】図1(a)は一般的なリールテープの外観構造を表した斜視図、図1(b)はリールテープのZ−Z線に沿う模式的な断面図である。
【図2】図2は本発明の一実施形態による、スロットマシンの外観構造を表した斜視図である。
【図3】図3は図2に示したスロットマシンの前扉を開いて内部構造を表した図である。
【図4】図4は本発明の一実施形態による、スロットマシンに設けられるリールユニットの外観構造を表した斜視図である。
【図5】図5は図4に示したリールユニットを構成する一つのリール装置の構造を表した分解斜視図である。
【図6】図6は図4に示したリールユニットの回転体に巻着されるリールテープの展開図である。
【図7】図7(a)は本発明の一実施形態による、リールテープの表面(外側面)の一部を拡大して表した図、図7(b)はリールテープの裏面(内側面)における当該部分を表した図である。
【図8】図8は図7に示したリールテープのA−A線に沿う断面図であって、その構造を模式的に表した図である。
【図9】図9は本発明の一実施形態による、リールテープの印刷工程を表したフローチャートである。
【図10】図10は本発明の一実施形態による、リールテープの重量バランスを調整する方法を説明するためのグラフ図である。
【符号の説明】
【0090】
1…スロットマシン 2…筐体
3…前扉 4…受皿ユニット
5…上部ランプ 6a、6b…サイドランプ
7a、7b…演出用放音部 8…液晶表示ユニット
9…表示窓 10…パネル板
11…メダル投入部 12…ベットボタン
13…スタートレバー 14a、14b、14c…ストップボタン
15…パネル 16…メダル排出口
17…演出用放音部 21…メイン制御基板
22…ホッパーユニット 22a…メダル払出口
23…オーバーフロータンク 24…電源ユニット
31a、31b…スピーカ 32…サブ制御基板
33…中パネルユニット 34…冷陰極蛍光管
35…中央表示基板 36…メダルセレクタ
37…メダルガイド部 38…フローシュート
39…メダル払出通路 50…リール装置
51…ステッピングモータ 51a…駆動軸
52…基準位置センサ 53a、53b、53c…バックランプ
54…バックランプユニット 55…ベース板
56…ブラケット部材 57…弾性係止具
58…カバー部材 61…フレーム(リールユニット)
62…天板部 65…回胴装置基板
100…リールユニット 101、101a、101b、101c…リール
102…ハブ部 103…スポーク部
104…外リング部 105…連結部
106…内リング部 107…遮光片
110、110a、110b、110c…リールテープ
111…テープ基材 112…保護層
113…白ベタ層 120…図柄領域
121…黒(縁取り)層 122、123…彩色層
125…透明ホール部 130…背景領域
131…銀止め層 132…背景色層
140…チヂミ印刷領域 141…チヂミ印刷層




 

 


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