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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−37576(P2007−37576A)
公開日 平成19年2月15日(2007.2.15)
出願番号 特願2005−221911(P2005−221911)
出願日 平成17年7月29日(2005.7.29)
代理人 【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人 エビス国際特許事務所
発明者 吉岡 省次
要約 課題
板金による対ノイズ性や放熱効果を維持しながら外部から容易に不正行為の痕跡を発見することができるようにする。

解決手段
板金加工された電源ボックスの少なくとも一部(前面板10)を透明アクリル等の透明樹脂成型品で形成して内部の視認を可能とする。また、内蔵基板背面の管理番号記載部分に対向する板金部分(右側面板40)に切り欠き61を設け、当該切り欠きを61上記した透明樹脂成型品で覆う。
特許請求の範囲
【請求項1】
フロントドアと、前記フロントドアが開閉自在に取り付けられ、基板と回胴が収納される箱状の筐体から成る遊技機であって、
前記筐体の内側面に板金加工された箱状の電源ボックスを取り付け、前記フロントドアを閉じたときに、前記フロントドアに対向する面が透明樹脂成形品で形成されたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記電源ボックスの内側面に実装される電源基板の背面に印刷される管理番号と対向する前記板金の切り欠き部分も含め、一体成形された前記透明樹脂成型品で覆うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、板金加工された箱体から成る電源ボックスを備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機の一つにスロットマシンがある。スロットマシンには、本体部前面に3列のリールを有するリール機構が組み込まれ、これらリールとは別に、いわゆる演出表示を行う表示パネルが設けられている。
【0003】
上記構成において、遊技者により回転開始レバーが操作されるとゲーム開始となり、上記した遊技機は、3列のリールを所定速度で回転させ、表示パネルに特定の演出表示を行う。次に、遊技者によりストップキー操作されると、3列のリールの停止制御を順次行う。そして、停止した3列のリールに描かれている特定の絵柄(例えば、数字の7)が入賞ライン上に揃うと、表示パネル上に表示を行って大当たりが発生したことを通知する。
【0004】
ところで、上記した遊技機に電源を供給する電源装置は、一般的にその収納ケースとして板金加工された電源ボックスが用いられる。この電源ボックスには、電源装置以外の装置、例えば、遊技機の設定を変更する設定変更装置等が収納されていることが多く、このため、換気による放熱はもとより、不正行為に対する対策が多数施されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2004−24653号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した板金加工された電源ボックスは、加工の容易さや、コスト、放熱、対ノイズ性等の利点がある一方で、内部に対する見通しがほとんどないため、偽造基板等に交換される等の不正行為が行われた場合、その発見が困難である。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、板金加工された電源ボックスの少なくとも一部を透明樹脂成型品で形成して内部の視認を可能とし、このことにより、板金による対ノイズ性や放熱効果を維持しながら外部から容易に不正行為の痕跡を発見することのできる電源ボックスを備えた遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するために本発明は、フロントドアと、前記フロントドアが開閉自在に取り付けられ、基板と回胴が収納される箱状の筐体から成る遊技機であって、前記筐体の内側面に板金加工された箱状の電源ボックスを取り付け、前記フロントドアを閉じたときに、前記フロントドアに対向する面が透明樹脂成形品で形成されたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明において、前記電源ボックスの内側面に実装される電源基板の背面に印刷される管理番号と対向する前記板金の切り欠き部分も含め、一体成形された前記透明樹脂成型品で覆うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、板金加工された電源ボックスの少なくとも一部を透明樹脂成型品で形成して内部の視認を可能とし、このことにより、板金による対ノイズ性や放熱効果を維持しながら外部から容易に不正行為の痕跡を発見することができる。また、内蔵基板背面の管理番号記載部分に対向する板金に切り欠きを設け、当該切り欠きも含めて上記した透明樹脂成型品で覆うことにより内蔵基板の確認を可能とし、このことにより、不正行為の痕跡の発見を一層容易化した電源ボックスを備えた遊技機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の遊技機の実施形態として、遊戯場等に設置されるスロットマシンについて図1ないし図3を参照して説明する。
なお、図1は本スロットマシン100の外部構造を表した平面図、図2は本スロットマシン100の内部構造を表した平面図、図3は本スロットマシン100に設けられている制御システムの構成を表したブロック図である。
【0012】
図1において、本スロットマシン100は、遊技者に面するフロントドア101と、フロントドア101が開閉自在に取り付けられた後述の筐体102とを備えて構成されている。
フロントドア101は、上部パネル部103と中部パネル部104と下部パネル部105とを備え、全体的に金属製のフレーム(図示略)と硬質プラスチックで成形された前面パネルとで形成されることによって、機械的に強固な構造を有している。
【0013】
上部パネル部103には、上部ランプと呼ばれる演出用ランプ103aと、スピーカが取り付けられた放音部103b,103cと、液晶ディスプレイ等で形成された演出表示装置103dとが設けられている。 中部パネル部104には、複数個(本実施形態では3個)の回胴R1,R2,R3を備えた回胴装置200が設けられると共に、回胴装置200の側方に演出用ランプ104a,104bが設けられている。
【0014】
なお、回胴R1,R2,R3の前方には、透明な硬質プラスチック板で形成された略長方形の透過窓WDが設けられ、これによって回胴装置200を外部から保護すると共に、遊技者が透過窓WDを介して回胴R1,R2,R3を見ることが可能となっている。 更に、中部パネル部104の下端には遊技者が操作するための操作部104cが設けられ、当該操作部104cには、遊技用メダルを投入するためのメダル投入部MDと、1ゲーム当たりのメダル数を提示するためのベットボタンB1,B2,B3と、1ゲームの開始を指示するためのスタートレバーSTと、回転中の回胴R1,R2,R3を個別に停止させるための3個のストップボタンSP1,SP2,SP3が設けられている。
【0015】
下部パネル部105には、本スロットマシン100のゲーム内容に関連した画像等(図示略)が描かれており、遊技者の獲得したメダルを払い出すための排出口105a及び受皿105bと、スピーカが取り付けられた放音部105cが設けられている。
【0016】
次に、図2を参照して、フロントドア101の裏面構造と、筐体102の内部構造を概説する。なお、図2はフロントドア101を開錠して筐体102から開いた状態を表している。
同図において、フロントドア101の裏面上部に、上述の放音部103b,103cを構成するスピーカSR,SLが設けられ、スピーカSR,SLの間に演出表示装置103dが設けられると共に、演出表示装置103dの裏面側にサブ制御基板300が取り付けられている。
【0017】
演出表示装置103d及びサブ制御基板300の下方には、上述の透過窓WDと中部パネル部104のパネル面とが形成された略長方形の枠体104dが取り付けられている。
枠体104dの下方には、メダル投入部MDより投入される投入物を正規の遊技用メダルか異物か判別して振り分ける振分機構G0と、振分機構G0で振り分けられた遊技用メダルを筐体102側に設けられているホッパ装置HPへ案内するガイド部材G1と、振分機構G0で振り分けられた異物を排出口105aへ案内して排出するガイド部材G2と、ホッパ装置HPから出力される払い出し用のメダルを排出口105aへ案内して出力するガイド部材G3が設けられ、更に排出口105aの近傍に、スピーカSWが放音部105cに対応させて取り付けられている。
【0018】
更に、上述の枠体104dと振分機構G0との間の領域に長尺状の中央表示基板400が取り付けられ、当該中央表示基板400の裏面側の一端に、設定ボタンCSと、数字の0から6までのセグメント表示を行う発光ダイオードで形成された設定表示素子CTが設けられている。
筐体102内には、電源ボックスPWUと、ホッパ装置HPから溢れた遊技用メダルを収容するための補助貯留部SHPと、上述の透過窓WDに対向する回胴R1,R2,R3を備えた回胴装置200が設けられる他、電源ボックスPWUの内側面に電源装置基板500、回胴装置200の上端に回胴装置基板600、回胴装置200の上方に主基板700、筐体102の内壁の一端に外部集中端子装置としての外部集中端子基板800が夫々取り付けられている。電源ボックス(PWU)の詳細は後述する。
【0019】
ここで、上述の主基板700と、サブ制御基板300、回胴装置基板600、中央表示基板400、電源装置基板500及び外部集中端子基板800は、何れも導電性配線パターンの形成された絶縁性樹脂基板上に集積回路装置(IC)やトランジスタ、抵抗、コンデンサ等の電子部品が搭載されて配線接続されたいわゆる電気回路基板として形成され、特に、主基板700とサブ制御基板300と外部集中端子基板800は、夫々硬質プラスチックの収納ケース内に個別に収納されたユニット構造となっている。
【0020】
更に、図3のブロック図を参照して制御システムの構成を述べると、主基板700は、スロットマシン100の動作全体を管理するシステムプログラム及びスロットマシンゲーム用の実行プログラムが予め記憶されている半導体メモリと、これらのプログラムを実行するCPUとを実装し、CPUが持つ入力ポート及び出力ポートと、他の基板300、600、400、500、800との間が配線ケーブルによって配線接続されている。
また、演出用スピーカSR,SL,SWと演出用ランプ103a,104a,104bと演出表示装置103dが配線ケーブルを介してサブ基板300に配線接続され、主基板700中の上記マイクロプロセッサから供給される演出制御信号に従って、サブ基板300に設けられている電気回路がこれら演出用スピーカSR,SL,SWと演出用ランプ103a,104a,104bと演出表示装置103dを駆動することにより、遊技者の視覚と聴覚に訴える演出を行う。
【0021】
回胴装置基板600は、電動モータによって回転駆動される回胴R1,R2,R3を備えた回胴装置200が配線接続されており、主基板700中のCPUから供給される回胴制御信号に従って、上述の電動モータを制御することにより、回胴R1,R2,R3の回転と制動及び停止の制御を行う。
【0022】
中央表示基板400には、振分機構G0、ベットボタンB1,B2,B3、スタートレバーST、ストップボタンSP1,SP2,SP3、設定表示素子CT、及び設定ボタンCSが配線接続されており、振分機構G0から出力されるメダル検出信号と、ベットボタンB1,B2,B3とスタートレバーST及びストップボタンSP1,SP2,SP3から夫々出力されるオンオフ信号を主基板700中の上記マイクロプロセッサへ転送すると共に、マイクロプロセッサから供給されるセグメント表示信号に基づいて、設定表示素子CTに0から6までの数字を表示させる。
【0023】
電源基板500には、リセットスイッチRS、設定スイッチBO、電源スイッチBQ、ホッパ装置HPが配線接続され、設定スイッチBOと電源スイッチBQから夫々出力されるオンオフ信号を主基板700中の上記CPUへ転送する。更に、電源基板500には、発生される各種電源電圧をホッパ装置HPその他の各所に配電する配電回路が形成されており、かかる配電回路からスロットマシン100の動作に必要な電源供給が行われている。
外部集中端子基板800は、主基板700中の上記CPUから出力される信号S1〜S6を並列入力することが可能な複数個の入力端子P1〜P6と、当該信号S1〜S6を管理用電子装置としてのホールコンピュータ側へ並列転送することが可能な複数個の出力端子Q1〜Q6とを備える他、ホールコンピュータ側から供給される信号INを入力する入力端子P7及び上記CPUへ転送する出力端子Q7を備えて構成され、更に信号S1〜S6及びINを一方向にのみ転送する信号転送回路(図示せず)が設けられている。
【0024】
すなわち、上述の出力端子Q1〜Q6及び入力端子P1と、ホールコンピュータに設けられている入出力インターフェースとの間を例えばフラットケーブル等の配線ケーブルで接続することによって、主基板700からホールコンピュータ側へ信号S1〜S6を転送し、また、ホールコンピュータから主基板700側へ信号INを転送することが可能となっている。
【0025】
なお、信号S1は、メダル投入部MDからホッパ装置HPへ遊技メダルが1枚投入される毎に出力される「遊技メダル投入信号」、信号S2は、ホッパ装置HPから排出口105aへ遊技メダルが1枚払い出される毎に出力される「遊技メダル払出信号」、信号S3は、レギュラーボーナス(RB)と呼ばれる特別役に入賞したときに出力される「役物連続作動装置本当たり信号」、信号S4は、ビッグボーナス(BB)と呼ばれるレギュラーボーナス(RB)よりも大きな特別役に入賞したときに出力される「役物連続作動増加装置本当たり信号」、信号S5は、いわゆる出玉率の設定操作がなされたことを示す「設定操作信号」である。
また、ホールコンピュータ側から供給される信号INは、いわゆる打止め解除を主基板700中のマイクロコンピュータに対して指令するための「外部打止め解除信号」である。
【0026】
次に、電源ボックス(PWU)の詳細につき、図4以降を参照しながら詳細に説明する。
図4は、本発明実施形態にかかわる遊技機の電源ボックスの斜視図概略を示す。また、図5、図6は、その三面図を示したものであり、図5(a)は、後述する背面板、図5(b)は、天板、図5(c)は、右側面板、図6(a)は、前面板、図6(b)は、底板、図6(c)は、左側面板のそれぞれを示す。
【0027】
図4に示されるように、電源ボックスは、前面板10、背面板20、天板30、底板40、左側面板50、右側面板60の、6面で構成される長方体状の箱体から成る。そして、底板30、左側面版50の一端に取り付けられた筐体取付板A(70)、筐体取付板B(80)を介して遊技機筐体に螺子止め固定される。
このように固定することで、遊技機筐体の扉を開いたときに、電源ボックスの前面板10が正面に出現するようになっている。
【0028】
前面板10は、他が板金で形成されているのに対して透明アクリル板で形成されており、電源ボックスに内蔵された電源装置および設定変更装置を構成する基板類が視認可能な状態になっている。図示していないが、前面板10は二重構造に成っており、一層目に取り付けられた取手11をひくことで二層目の透明アクリル板が出現し、電源ON/OFFスイッチ、設定を行うためのスイッチ類が操作可能な状態で現れ、他は内蔵する上記基板類が透けて見えるようになっている。
【0029】
また、右側面板60には、電源ボックス内部に実装された電源基板の背面に印刷される管理番号と対向する板金部分に切り欠き61が形成されている。ここでは、当該切り欠き部分も前面板10同様透明アクリル板で覆い、管理番号の視認を容易にしている。図5(c)にその切り欠き部分が示されている。
そして、天板30には複数の通気貫通穴(図5(c)の符号31)、底板40には複数の通気貫通穴(図5(c)の符号41)が設けられており、箱体の外部空間と連通しているため当該穴を介して放熱が行われる。
【0030】
上記したように、板金加工された電源ボックスの少なくとも一部(ここでは、前面板10)を透明アクリル等の透明樹脂成型品で形成して内部の視認を可能とし、このことにより、板金による対ノイズ性や放熱効果を維持しながら外部から容易に不正行為の痕跡を発見することができる。
また、内蔵基板背面の管理番号記載部分に対向する板金部分(ここでは、右側面板40)に切り欠き61を設け、当該切り欠きを上記した透明樹脂成型品で覆うことにより内蔵基板の確認を可能とし、このことにより、不正行為の痕跡の発見を一層容易化した電源ボックスを備えた遊技機を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明実施形態に係わる遊技機の外部構造を表した平面図である。
【図2】本発明実施形態に係わる遊技機の内部構造を表した平面図である。
【図3】本発明実施形態に係わる遊技機に設けられている制御システムの構成を表したブロック図である。
【図4】本発明実施形態にかかわる遊技機の電源ボックスの斜視図である。
【図5】本発明実施形態にかかわる遊技機の電源ボックスの三面図である。
【図6】本発明実施形態にかかわる遊技機の電源ボックスの三面図である。
【符号の説明】
【0032】
10…前面板、11…取手、20…背面板、30…天板、31、41…通気貫通穴、40…底板、50…左側面板、60…右側面板、61…切り欠き、70、80…筐体取付板




 

 


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