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弾球遊技機 - サミー株式会社
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発明の名称 弾球遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−29594(P2007−29594A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−220001(P2005−220001)
出願日 平成17年7月29日(2005.7.29)
代理人 【識別番号】100118315
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 博道
発明者 藤沢 義和
要約 課題
遊技球を入賞口へ運ぶ回転体の動きが遊技者にとって予測が難しいものとなる弾球遊技機の提供。

解決手段
記憶手段72に記憶されている内容の異なる複数種類の回転パターンデータのなかから、乱数を利用した抽選で一の回転パターンデータを選ぶ選択を行い、この選択によりアト・ランダムに選ぶ選択手段73を設け、選択手段73が選んだ回転パターンデータに基づいて、制御実行手段71が電動機運転調節装置8Aを制御するようにし、次々選択される回転パターンデータの内容により、回転体19の動きがアト・ランダムに変化するようにする。これにより、回転体19の動きは、回転速度及び回転方向だけでなく、変化のタイミングについての予測も困難となるので、遊技者にとって予測の難しい動きが回転体19に付与されるようになる。
特許請求の範囲
【請求項1】
回転可能に設けられているとともに、所定回転角度に至ったときに遊技球が収納可能に形成された収納部を有する回転体が設けられ、この回転体の前記収納部に遊技球が入ったことが入賞の前提となる入賞装置を備えた弾球遊技機であって、
前記回転体を回転駆動する電動機と、
この電動機に供給される電力を調節することにより、当該電動機の回転速度及び回転方向を調節する運転調節装置と、
この運転調節装置を制御することにより、前記電動機による前記回転体の駆動動作を制御する駆動制御手段とを備え、この駆動制御手段には、
前記回転体の回転速度データ及び回転方向データを内容として含む回転パターンデータに基づいて前記運転調節装置を制御する制御実行手段と、
内容の異なる複数種類の回転パターンデータを含んで構成された回転パターンテーブルを記憶している記憶手段と、
この記憶手段に記憶されている回転パターンテーブルのなかから、一の回転パターンデータを選択する選択手段と、
を備えていることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記回転体の回転角度位置を検出する回転角度位置検出手段が設けられ、
前記選択手段は、前記回転角度位置検出手段の検出した回転角度位置に基づいて、前記回転体が予め定めた回転角度位置に達すると、次の回転パターンデータの選択を行うものとなっていることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
【請求項3】
前記回転パターンデータには、前記回転体の回転速度データ及び回転方向データに加えて、前記回転体の回転回数データが内容として含まれ、
前記回転体の回転角度位置を検出する回転角度位置検出手段が設けられ、
前記選択手段は、一の回転パターンデータに含まれる回転回数データによって規定された回数だけ前記回転体が回転して相当する回転角度位置に達したことを、前記回転角度位置検出手段が検出すると、次の回転パターンデータの選択を行うものとなっており、
前記回転回数データとしては、回転回数を示す値が整数値のものだけでなく、小数点以下の数値を含む数値からなるものも採用され、
前記回転体は、小数点以下の数値を含む数値を回転回数の値とする回転パターンデータを前記選択手段が選択すると、遊技球が収納可能となる所定回転角度以外の角度位置で回転速度及び回転方向の少なくとも一方の変更が可能となっていることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
【請求項4】
前記回転パターンデータに、前記回転体の回転速度データ及び回転方向データの他に、前記回転体の回転時間データが内容として含まれ、
前記回転体の回転時間を計時する計時手段が設けられ、
前記選択手段は、一の回転パターンデータに含まれる回転時間データによって規定された時間だけ前記回転体が回転したことを、前記計時手段が検出すると、次の回転パターンデータの選択を行うものとなっており、
前記回転回数データとしては、回転体がちょうど整数回だけ回転するのに要する回転時間を示す値のものだけでなく、小数点以下の数値を含む回転回数に対応する回転時間を示す値のものも採用され、
前記回転体は、小数点以下の数値を含む回転回数に対応する回転時間の値が回転時間データとなっている回転パターンデータを前記選択手段が選択すると、遊技球が収納可能となる所定回転角度以外の角度位置で回転速度及び回転方向の少なくとも一方の変更が可能となるものであることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
【請求項5】
前記選択手段により、一の回転パターンデータが終了すると次の回転パターンデータが選択され、選択された回転パターンデータに変更されていきながら、前記回転体の回転動作が行われる通常遊技モードと、
所定の回転パターンデータに固定され、同じ回転パターンデータに基づく前記回転体の回転動作が継続される特定遊技モードとが予め設定され、
所定の条件が成立すると、前記通常遊技モード及び前記特定遊技モードの一方から他方へ遊技モードを切り換える切換処理を行う遊技モード切換手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の弾球遊技機。


発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転可能に設けられた回転体に遊技球が収納可能となった収納部を設け、前記回転体が所定回転角度に至ったときに、遊技球が収納部に収納され、更に収納後所定角度回転することにより、遊技球が入賞口に入ると特典を遊技者に与えることが可能となるようにした弾球遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、パチンコ機等の弾球遊技機としては、遊技者が遊技において所定の条件を成立させると、有利な状態で遊技が展開していく特典を遊技者に与えるように形成された入賞装置を備えたものが利用されている。
例えば、いわゆる第3種といわれるパチンコ機では、内部の抽選で当選するという第1の条件を成立させた状態で、特定の入賞領域に遊技球を入賞させるという第2の条件を成立させることができた場合に、大当たりへの移行が可能となっている。
更に具体的に説明すると、前述のようなパチンコ機の遊技盤には、複数の図柄の変動表示が可能となった普通図柄表示装置と、遊技球が入賞すると普通図柄表示装置の図柄変動を開始させる普通図柄始動入賞口と、所定の図柄の組合わせで停止した際に開放され、かつ所定位置に入賞すると始動回転体が有効化される特別装置作動領域が内部に設けられた普通電動役物と、遊技球が収納可能となった収納部を備えるとともに常に回転駆動され、前記収納部に収納された遊技球を入賞口に導入可能な始動回転体と、遊技球が始動回転体の入賞口に入ったときにのみ開くことが可能となった大入賞口とが設けられている。
【0003】
そして、普通図柄始動入賞口に遊技球が入賞すると、内部で抽選が行われるとともに、普通図柄表示装置の図柄の変動が開始され、抽選結果が当たりのときには、普通図柄表示装置に特定の組合わせの図柄が停止表示され、第1の条件が成立する。
第1の条件が成立すると、普通電動役物の開口が開き、内部に遊技球が進入可能な状態となり、この状態で、普通電動役物に設けられた特別装置作動領域に遊技球が入賞すると、第2の条件が成立し、大入賞口の開放が可能となる。
そして、第2の条件が成立した状態で、始動回転体の収納部に遊技球が収納され、収納された遊技球が入賞口に入賞すると、大入賞口が開くようになっている。
【0004】
この大入賞口が開放されると、遊技者は、通常時よりも多くの遊技球を入賞させることが可能となり、この大入賞口の開放が遊技者に与えられる特典となっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平08−332267号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の弾球遊技機では、普通電動役物が遊技盤に設けられ、かつ普通電動役物中に特別装置作動領域が設けられていたために、普通電動役物の解放時には常に特別装置作動領域を狙って遊技球を弾くことが行われていた。従って、ここに偶然性の介入の余地がないこととなっていた。
そこで、普通電動役物を、回転体として形成し、回転のタイミングによって遊技球が収納部にはいるか否かの偶然性を介在させることも考えられる。ただこの場合であっても、回転体の動きが予め設定された一定のものとなっているので、遊技が行われている間、常に同じ動きが継続され、遊技に慣れるにつれて、遊技者は、回転体の動きを予測できるようになってしまう、という問題がある。
【0006】
そして、回転体の動きが予測されてしまうと、回転体に設けられた収納部の将来の角度位置を見越して遊技球を発射できる、換言すると、回転体の収納部に入る発射タイミングで遊技球を発射できるようになり、設定されたペイアウト率による数量よりも多くの遊技球を払い出されるようになるため、遊技場の健全な経営が損なわれるおそれが生じる、という問題も発生する。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転体の動きが遊技者に予測されにくいものになる弾球遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下に説明する各発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、以下の各構成要件には、説明の便宜上、実施の形態において用いた符号を付すが、これにより、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、回転可能に設けられているとともに、所定回転角度に至ったときに遊技球が収納可能に形成された収納部(19A) を有する回転体(19)が設けられ、この回転体(19)の前記収納部(19A) に遊技球が入ったことが入賞の前提となる入賞装置(17)とを備えた弾球遊技機(PM)であって、前記回転体(19)を回転駆動する電動機(8)と、この電動機(8)に供給される電力を調節することにより、当該電動機(8)の回転速度及び回転方向を調節する運転調節装置(8A)と、この運転調節装置(8A)を制御することにより、前記電動機(8)による前記回転体(19)の駆動動作を制御する駆動制御手段(70,70A)とを備え、この駆動制御手段(70,70A)には、前記回転体(19)の回転速度データ及び回転方向データを内容として含む回転パターンデータ(78,88,98)に基づいて前記運転調節装置(8A)を制御する制御実行手段(71)と、内容の異なる複数種類の回転パターンデータ(78,88,98)を含んで構成された回転パターンテーブル(77,87,97)を記憶している記憶手段(72)と、この記憶手段(72)に記憶されている回転パターンテーブル(77,87,97)のなかから、一の回転パターンデータ(78,88,98)を選択する選択手段(73)とを備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、前述した請求項1記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記回転体(19)の回転角度位置を検出する回転角度位置検出手段(76)が設けられ、前記選択手段(73)は、前記回転角度位置検出手段(76)の検出した回転角度位置に応じて、前記回転体(19)が予め定めた回転角度位置に達すると、次の回転パターンデータ(78,88,98)の選択を行うものとなっていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前述した請求項1記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
【0009】
すなわち、請求項3記載の発明は、前記回転パターンデータ(88)に、前記回転体(19)の回転速度データ及び回転方向データの他に、前記回転体(19)の回転回数データが内容として含まれ、前記回転体(19)の回転角度位置を検出する回転角度位置検出手段(76)が設けられ、前記選択手段(73)は、一の回転パターンデータ(88)に含まれる回転回数データによって規定された回数だけ前記回転体(19)が回転して相当の回転角度位置に達したことを、前記回転角度位置検出手段(76)が検出すると、次の回転パターンデータ(88)の選択を行うものとなっており、前記回転回数データとしては、回転回数を示す値が整数値のものだけでなく、小数点以下の数値を含む数値からなるものも採用され、前記回転体(19)は、小数点以下の数値を含む数値を回転回数の値とする回転パターンデータ(88)を前記選択手段(73)が選択すると、遊技球が収納可能となる所定回転角度以外の角度位置で回転速度及び回転方向の少なくとも一方の変更が可能となっていることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、前述した請求項1記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記回転パターンデータ(98)に、前記回転体(19)の回転速度データ及び回転方向データの他に、前記回転体(19)の回転時間データが内容として含まれ、前記回転体(19)の回転時間を計時する計時手段(79)が設けられ、前記選択手段(73)は、一の回転パターンデータ(98)に含まれる回転時間データによって規定された時間だけ前記回転体(19)が回転したことを、前記計時手段(79)が検出すると、次の回転パターンデータ(98)の選択を行うものとなっており、前記回転回数データとしては、回転体(19)がちょうど整数回だけ回転するのに要する回転時間を示す値のものだけでなく、小数点以下の数値を含む回転回数に対応する回転時間を示す値のものも採用され、前記回転体(19)は、小数点以下の数値を含む回転回数に対応する回転時間の値が回転時間データとなっている回転パターンデータ(98)を前記選択手段(73)が選択すると、遊技球が収納可能となる所定回転角度以外の角度位置で回転速度及び回転方向の少なくとも一方の変更が可能となるものであることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、前述した請求項1から請求項4までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記選択動作進行手段(74A) により、一の回転パターンデータが終了すると次の回転パターンデータ(78,88,98)が選択され、選択された回転パターンデータ(78,88,98)に変更されていきながら、前記回転体(19)の回転動作が行われる通常遊技モードと、所定の回転パターンデータ(78,88,98)に固定され、同じ回転パターンデータ(78,88,98)に基づく前記回転体(19)の回転動作が継続される特定遊技モードとが予め設定され、所定の条件が成立すると、前記通常遊技モード及び前記特定遊技モードの一方から他方へ遊技モードを切り換える切換処理を行う遊技モード切換手段が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、内容の異なる複数種類の回転パターンデータのなかから、選択手段が抽選等により一の回転パターンデータをアト・ランダムに選択し、選択した回転パターンデータに基づいて、制御実行手段が運転調節装置を制御するので、回転体は、例えば、乱数を利用した抽選等で選択を行えば、選択された回転パターンデータの内容により、その動きがアト・ランダムなものとなり、回転方向あるいは回転速度が短時間の間に次々と変化したかと思えば、同じ動きをしばらく継続させたり等、前後に脈絡のない動きをするようになる。
【0013】
これにより、回転体は、次の動きにおける回転速度及び回転方向についての予測だけでなく、変化のタイミングについての予測も困難となることから、遊技者にとって予測が難しい動きを回転体に付与することができる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
請求項2記載の発明によれば、回転体が予め定めた回転角度位置に達する毎に、選択手段が次の回転パターンデータの選択を行うので、同じ回転パターンデータが連続して選択される場合もあるが、殆どの場合、異なる回転パターンデータに基づいて、回転体が回転駆動されるようになり、これにより、回転体の次の回転における動きを、予測の難しいものにすることができる。
【0014】
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、回転体が、一の回転パターンデータに含まれる回転回数データに示される回転回数だけ回転して相当の回転角度位置に達すると、回転角度位置検出手段がそのことを検出して、選択手段に次の回転パターンデータを選択させるようにしたので、回転パターンデータに含まれる回転回数データに示される回転回数まで回転し終えると、回転体は、次の回転パターンデータに基づいて回転を開始することができる。
【0015】
ここで、回転回数データのそれぞれに示される回転回数として、回数の多いものから少ないものまで様々なものを設定し、このような回転回数データを含む回転パターンデータを次々変えていけば、回転パターンデータの選択タイミングを、アト・ランダムに変化させることができる。しかも、次々に選ばれる回転パターンデータに対応して、回転体の回転方向、回転速度及び回転回数も変化していくようになる。このため、変化のタイミングについての予測が困難になるだけでなく、次の動きにおける回転体の回転速度及び回転方向についての予測も困難となり、回転体の動きが遊技者にとって予測の難しいものとなる。
【0016】
また、一の回転パターンデータに含まれる回転回数データの数値として、比較的大きな数値を設定することも可能なので、同じ回転パターンデータに基づく回転体の回転状態を比較的長い時間継続させ、回転体の動きについての予測困難性を緩和し、遊技者に有利となる状況を作り出すこともできる。
これにより、回転体の動きについての予測困難性を高めても、遊技の興趣性が損なわれることがなく、回転体の動きについての予測困難性を確保しつつ、遊技の興趣性を適切に維持することができる。
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0017】
すなわち、請求項4記載の発明によれば、回転体の回転時間が一の回転パターンデータに含まれる回転時間データに示される回転時間に達すると、計時手段が選択手段に次の回転パターンデータを選択させるようにしたので、回転体の回転時間が回転パターンデータに含まれる回転時間データに示される回転時間に達した直後に、回転体は、次の回転パターンデータに基づいて回転を開始することができる。
ここで、回転時間データのそれぞれに示される回転時間として、長短様々なものを設定し、このような回転時間データを含む回転パターンデータを次々変えていけば、回転パターンデータの選択タイミングを、アト・ランダムに変化させることができる。しかも、次々に選ばれる回転パターンデータに対応して、回転体の回転方向、回転速度及び回転回数が変化していくようになる。このため、変化のタイミングについての予測だけでなく、次の動きにおける回転体の回転速度及び回転方向についての予測も困難となり、回転体の動きが遊技者にとって予測の難しいものとなる。
【0018】
また、一の回転パターンデータに含まれる回転時間データの数値として、比較的大きな数値を設定することも可能なので、前述した請求項3記載の発明と同様に、同じ回転パターンデータに基づく回転体の回転状態を比較的長い時間継続させ、回転体の動きについての予測困難性を緩和し、遊技者に有利となる状況を作り出すこともできる。
これにより、回転体の動きについての予測困難性を高めても、遊技の興趣性が損なわれることがなく、回転体の動きについての予測困難性を確保しつつ、遊技の興趣性を適切に維持することができる。
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項4までのいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0019】
すなわち、請求項5記載の発明によれば、所定の条件が成立すると、通常遊技モード及び特定遊技モードの一方から他方へ遊技モードを切り換える切換処理を行う遊技モード切換手段を設け、回転体の回転動作がアト・ランダムに変化する通常遊技モードから、回転体が一定の回転動作を継続する特定遊技モードへの遊技モードの切り換えが行えるようになる。
ここで、回転体の回転動作がアト・ランダムに変化する通常遊技モードに対し、特定遊技モードでは、回転体が一定の回転動作を継続するので、遊技者は、回転体収納部に遊技球をより容易に入れることができ、特定遊技モードに移行すると、通常遊技モードよりも遊技者に有利な遊技が行われることから、遊技者の緊張を和らげるようになり、当該弾球遊技機の遊技に緩急の変化を付けることができ、遊技性を向上することができる。
【0020】
また、通常遊技モードにおいて、回転体の回転動作をアト・ランダムに変化させて遊技を難しいものにしても、遊技者に有利な遊技が行える特定遊技モードへ移行できる可能性があるので、遊技者は、特定遊技モードへの移行を期待しながら、遊技を進めるようになるので、回転体の動きについての予測困難性を高めても、遊技の興趣性を適切に維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下に、本発明を実施するための最良の形態である実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明の第1実施形態を示すものである。図1は、本実施形態に係る弾球遊技機としてのパチンコ機を示す正面図、図2は、本実施形態に係る制御装置の概略構成を示すブロック図、図3は、本実施形態に係る駆動制御手段の概略構成を示すブロック図、図4は、本実施形態に係る回転パターンテーブルを示す模式図である。
(パチンコ機PMの概略構成)
本実施形態に係るパチンコ機PMは、図1に示すように、当該パチンコ機PMの外郭保持枠をなす外枠1と、この外枠1に開閉自在に軸支された前枠2とを備えたものとなっている。そして、前枠2には、パチンコ機PMの遊技領域10を形成するための遊技盤7と、この遊技盤7の前方を覆う板ガラスが嵌め込まれたガラス扉3と、遊技球を受ける上側の上球皿4a及び下側の下球皿4bと、遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、遊技領域10の周辺を囲むように遊技盤7に固定された一対のレール6とが設けられている。
【0022】
パチンコ機PMの遊技領域10には、図柄の変動表示が可能となった普通図柄表示装置20と、遊技球が入賞すると遊技者へ賞球が払い出される複数の一般入賞口11と、普通図柄表示装置20の図柄変動を開始させる普通図柄始動口12と、大当たりのときにのみ開くことが可能となった大入賞口13と、遊技球を回収するアウト口14と、打球の落下に影響を与える風車15と、始動回転体16A を有する特別入賞装置16と、入賞すると大当たりとなる特別装置作動領域17A が内部に設けられた入賞装置17と、この入賞装置17の上方に配置されて当該入賞装置17へ遊技球を導くことが可能となった普通電動役物18とが設けられている。
このうち、普通図柄表示装置20は、ドット・マトリクス表示装置等の比較的小型の表示装置を含んで構成されたものであり、パチンコ機PMの内部で行われた抽選の結果を表示するものである。すなわち、普通図柄表示装置20は、普通図柄始動口12の遊技球の通過を契機に図柄の変動を開始した後、所定の時間が経過すると変動を停止し、停止時に表示されている停止図柄で前述の抽選の結果を表すものとなっている。
【0023】
より詳しく説明すると、抽選結果が「当たり」である場合には、変動していた複数の図柄が所定の組合わせとなって停止するようになっている。逆に、抽選結果が「外れ」である場合には、複数の図柄が所定の組合わせ以外の組合わせで停止するようになっている。
特別入賞装置16は、略円盤状に形成されるとともに回転可能に設けられた始動回転体16A と、この始動回転体16A の側面部分を覆う側壁部16B とを備えたものとなっている。
始動回転体16A は、後述する図示しない電動機82により回転駆動されるものである。この始動回転体16A には、その周縁の一部分を中心側へ凹ませたに収納部16C が設けられている。一方、側壁部16B は、上方に遊技球が待機可能な開口16D を有するものとなっている。
【0024】
ここで、側壁部16B の開口16D と収納部16C とが一致する所定回転角度に始動回転体16A が至ったときに、開口16D に待機していた遊技球が収納部16C に収納可能となっている。収納部16C に遊技球を収納させた始動回転体16A は、一定の回転速度で一方向へ回転駆動され、特別入賞装置16の内部に設けられた入賞口16E まで遊技球を搬送するようになっている。
普通図柄始動口12は、遊技盤7の表面における普通電動役物18の直上位置に立設されているとともに、遊技盤7に沿って落下する遊技球が通過可能な門形部材を有するものである。そして、普通図柄始動口12を通過した遊技球は、そのまま下方へ落下し、殆どの場合、普通図柄始動口12の直下に配置されている普通電動役物18の開口に入賞するようになっている。
【0025】
普通電動役物18は、普通図柄始動口12に対向するように設けられた開口を開閉するために、一対の開閉翼18A, 18Bを備えたものとなっている。これらの開閉翼18A, 18Bは、後述する図示しない普通電動役物操作機18C により揺動駆動されるようになっている。なお、普通電動役物操作機18C としては、ソレノイドを採用するのが普通である。
普通電動役物18の開閉翼18A, 18Bは、普通図柄表示装置20に変動表示されていた複数の図柄が所定の組合わせとなって停止表示された場合、換言すると、抽選結果が「当たり」である場合に開放されるようになっている。そして、これらの開閉翼18A, 18Bは、開放されてから所定時間が経過すると閉鎖されるようになっている。
【0026】
入賞装置17は、普通電動役物18から落下した遊技球を受ける位置にあり、外周の一部に遊技球を収納するための収納部19A を設けた回転体19が設けられている。又この回転体19の周囲は、上方に開口17D を設けた側壁部17C で覆われている。更に、この側壁部17C の下部には、特別装置作動領域17A 及び通常入賞口17B が設けられ、収納部19A に位置した遊技球は、回転体19の回転に伴って特別装置作動領域17A あるいは通常入賞口17B に入るようになっている。
回転体19は、その回転速度及び回転方向が不規則に変更されながら、後述する図示しない電動機8により回転駆動されるものである。
【0027】
以上において、入賞装置17は、側壁部17C の開口17D と収納部19A とが一致する所定回転角度に回転体19が至ったときにのみ、収納部19A に遊技球が収納可能となっている。収納部19A に遊技球を収納させた回転体19は、時計方向及び反時計方向のいずれかの方向へ回転駆動され、これにより、特別装置作動領域17A 及び通常入賞口17B のいずれかに遊技球を搬送するようになっている。そして、特別装置作動領域17A に遊技球が入賞すると、特別入賞装置16を作動可能とする特典が遊技者に与えられるようになっている。
大入賞口13は、当該大入賞口13を開閉する球受部材13A と、この球受部材13A を揺動駆動する後述する図示しない大入賞口操作機13B とを備えたものとなっている。このうち、球受部材13A の表面には、大当たりとなってから大入賞口13が開放された回数を表示するラウンド表示部13C が設けられている。なお、ラウンド表示部13C としては、ドット・マトリクス表示装置等の比較的小型の表示装置を採用することができる。
【0028】
ここで、大入賞口13は、入賞装置17の特別装置作動領域17A に遊技球が既に入賞し、その後に、特別入賞装置16の内部に設けられた入賞口16E が入賞したことを条件として、球受部材13A が開くようになっている。そして、球受部材13A は、開放された後において所定の開放終了条件が成立する、例えば、所定数の遊技球が大入賞口13に入賞した、あるは、大入賞口13が開放されてから所定の時間が経過した等により閉鎖されるようになっている。
更に、入賞装置17の特別装置作動領域17A に遊技球が入賞した場合、特別入賞装置16の内部に設けられた入賞口16E が入賞したことを条件として球受部材13A が開く動作が、所定回数繰り返され、遊技者は短時間で多くの遊技球を取得できる。
【0029】
このような本実施形態では、普通図柄始動口12を打球が通過すると、前述のように、パチンコ機PMの内部で抽選が行われ、抽選が完了すると、普通図柄表示装置20が抽選の結果を図柄の組合わせで表示するようになっている。換言すると、普通図柄表示装置20は、抽選結果が当たりの場合、その画面に所定の図柄の組合わせである当たり表示態様を停止表示するようになっている。一方、普通図柄表示装置20は、抽選結果が外れの場合、その画面に前述の図柄組合わせ以外の外れ表示態様を停止表示するようになっている。
ここで、内部抽選で当たりが選ばれると、当たり表示の後、普通電動役物18に設けられている一対の開閉翼18A, 18Bが開放され、この普通電動役物18の開口に遊技球が入りやすくなり、入賞装置17の直上位置まで到達する遊技球の数が増えるようになっている。
【0030】
入賞装置17の直上位置まで到達した遊技球のうち、側壁部17C の開口17D に突入するタイミングが回転体19の収納部19A が開口17D に到達するタイミングと一致する遊技球のみが収納部19A に収納されるようになっている。そして、収納部19A に収納された遊技球が特別装置作動領域17A に入賞し、さらに、遊技球が始動回転体16A の収納部16C に収納され、且つ、特別入賞装置16内部の入賞口16E に遊技球が入賞すると、大入賞口13が開くようになっている。
本実施形態のパチンコ機PMは、演出動作や遊技動作等を制御するための制御装置9を備えている。図2には、制御装置9の概略構成が示されている。制御装置9は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、演出動作制御や遊技動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされたものである。
【0031】
このような制御装置9の内部には、パチンコ機PMで行われる遊技動作の全体を統括して制御する遊技制御手段50と、普通図柄表示装置20の表示動作を制御する表示制御手段60と、電動機8による回転体19の駆動動作を制御する駆動制御手段としての回転体駆動制御手段70と、特別入賞装置16の始動回転体16A を回転させるための回転制御手段80とが設けられている。
また、制御装置9には、図2に示すように、当該制御装置9へ所定の信号を送出する信号発信源として、普通図柄始動口12を遊技球が通過したことを検出する普通図柄始動口通過検出器12A と、入賞装置17の特別装置作動領域17A に遊技球が入賞したことを検出する特別装置作動領域入賞検出器17E と、入賞装置17の通常入賞口17B に遊技球が入賞したことを検出する通常入賞口入賞検出器17F と、特別入賞装置16の入賞口16E に遊技球が入賞したことを検知する特別入賞装置入賞口入賞検出器16F とが電気的に接続されている。
【0032】
また、遊技制御手段50には、その制御対象となる機器として、普通電動役物18に設けられている一対の開閉翼18A, 18Bを開閉駆動する普通電動役物操作機18C と、大入賞口13に設けられた球受部材13A を揺動駆動する大入賞口操作機13B と、前述の普通図柄表示装置20と、回転体19を回転駆動する電動機8に供給される電力を調節することにより、当該電動機8の回転速度及び回転方向を調節する運転調節装置としての電動機運転調節装置8Aと、特別入賞装置16の始動回転体16A を回転駆動する電動機82の運転を制御する電動機運転制御装置81とが電気的に接続されている。
ここで、パチンコ機PMの遊技制御手段50には、回転体19の回転動作をアト・ランダムに変化させながら遊技を進行させる通常遊技モードと、回転体19に一定の回転動作を維持させた状態で遊技を進行させる特定遊技モードとの二種類の遊技モードが設定されたものとなっている。
【0033】
そして、遊技制御手段50には、所定の条件が成立する、例えば、一般入賞口11に入賞した遊技球が所定数に達すると、通常遊技モード及び特定遊技モードの一方から他方へ遊技モードを切り換える切換処理を行う遊技モード切換手段51が設けられている。
この際、回転体駆動制御手段70は、図3に示すように、電動機運転調節装置8Aを制御することにより、電動機8による回転体19の駆動動作を制御するものであり、具体的には、前述の通常遊技モードにおいて、回転体19の動きを予測の難しいアト・ランダムな動きとなるように、電動機8の駆動動作を制御するものとなっている。
このような回転体駆動制御手段70の内部には、回転体19の回転速度データ及び回転方向データを内容として含む回転パターンデータに基づいて電動機運転調節装置8Aを制御する制御実行手段71と、内容の異なる複数種類の回転パターンデータを含んで構成された回転パターンテーブルを記憶している記憶手段72と、この記憶手段72に記憶されている回転パターンテーブルのなかから、一の回転パターンデータを選択する選択手段73と、回転体19が所定の回転回数だけ回転すると、選択手段73に次の回転パターンデータの選択を行わせる選択動作進行手段74と、短くとも選択手段73により選択された次の回転パターンデータによる回転体19の回転駆動が開始されるまで、当該次の回転パターンデータを保持するデータ保持手段75とが設けられている。
【0034】
なお、回転パターンデータに示される回転速度データとしては、高速のものから低速のものまで様々な回転速度に設定されたものが多数用意されている。
回転体駆動制御手段70の外部には、回転体19の回転角度位置を検出する回転角度位置検出手段としての回転角度位置検出器76が設けられている。
この際、本実施形態においては、回転角度位置検出器76として、電動機8の出力軸が所定の回転角度位置になったことを検出するリミットスイッチが採用されている。
すなわち、回転角度位置検出器76は、電動機8の出力軸の設けられたカム等の係合片と接触する可動片を有し、回転体19が一回転を終える回転角度位置よりも手前の回転角度位置に到達すると、可動片が電気接点を閉じるリミットスイッチとなっている。
【0035】
このように、回転角度位置検出器76としてリミットスイッチを採用することにより、回転体19が所定の回転回数(1回転)だけ回転すると、選択手段73に次の回転パターンデータを選択させることが可能となり、回転角度位置検出器76に選択動作進行手段74を兼用させることが可能となっている。
なお、回転角度位置検出手段としては、リミットスイッチに限らず、電動機8の出力軸に連結されて回転体19が回転するのにともない、回転した角度に応じた数のパルス信号を出力するロータリーエンコーダも採用できる。
この場合、選択動作進行手段74として、ロータリーエンコーダから出力されるパルスの数をカウントする計数機能と、カウントしたパルス数が所定の数値に達すると、このことから回転体19が所定の回転回数だけ回転したとみなし、選択手段73に次の回転パターンデータを選択させる信号等を出力する選択指令出力機能と、回転体19が所定の回転回数だけ回転したとみなした際に、カウントしているパルス数を「0」にリセットするリセット機能と、次の回転パターンデータで回転体19が回転を開始すると、ロータリーエンコーダから出力されるパルスの数のカウントを自動的に開始する計数自動開始機能とを備えたものを採用するのが好ましい。以上のような機能を有する選択動作進行手段74を採用することにより、選択手段74は、回転体19が所定の回転回数だけ回転したことをトリガーとして、次の回転パターンデータの選択を行うことが可能となっている。
【0036】
なお、前述のような機能を有する選択動作進行手段74を採用した場合に、電動機8として、ステッピング・モータを採用すると、ステッピング・モータに与えられる駆動パルスの数量を計数することにより、ロータリーエンコーダがなくても、回転体19の回転角度位置が検知できるので、ロータリーエンコーダの省略が図れるようになる。
以上において、選択動作進行手段74を兼用する回転角度位置検出器76は、回転体19が所定回転角度位置、具体的には、一回転を終える回転角度位置よりも手前の回転角度位置に到達すると、回転体19の回転動作がまもなく終了時期に達することを検知し、選択手段73に対して次の回転パターンデータの選択を行わせる選択指令を送出するものとなっている。
【0037】
選択手段73は、乱数を発生する図示しない乱数発生手段を有し、この乱数発生手段に乱数を発生させることにより、適宜な乱数値として、1からkまでの整数値を取得し、この乱数値を、記憶手段72に記憶されている回転パターンテーブルに照らし合わせることにより抽選を行い、この抽選により回転パターンの選択を行うものである。
すなわち、図4に示すように、記憶手段72に記憶されている回転パターンテーブル77は、回転体19の回転速度データ及び回転方向データを内容とする複数の回転パターンデータ78を備えたものとなっている。そして、回転パターンデータ78の各々には、1からkまでの参照番号がそれぞれ付与されている。
【0038】
選択手段73は、回転体19が一回転する毎に選択を行うことにより、回転パターンテーブルのなかから一の回転パターンデータを選ぶものとなっている。すなわち、選択手段73は、回転体19が一回転を終える回転角度位置よりも手前の回転角度位置に到達するたびに、選択動作進行手段74からの選択指令を受信し、この選択指令に基づき、乱数発生手段に作動させて乱数を取得し、記憶手段72に記憶されている回転パターンテーブルのなかから、取得した乱数と一致する参集番号が付与された一の回転パターンデータを選ぶものとなっている。
ここで、選択手段73による次の回転パターンデータの選択が偶然となるように、各回転パターンデータ78は、他の回転パターンデータ78のいずれとも何ら関連付けがなされていない。以上により、回転体駆動制御手段70は、予測の難しいアト・ランダムな動きとなるように回転体19の駆動制御を行えるようになっている。
【0039】
次いで、本実施形態に係るパチンコ機PMの動作について、図5〜図8のフローチャートを参照しながら説明する。ここで、図5〜図7のフローチャートは、パチンコ機PMの基本的な遊技動作処理の手順を示すものであり、図8のフローチャートは、回転体19の回転動作処理の手順を示すものである。
なお、パチンコ機PMの基本的な遊技動作、及び、回転体19の回転動作は、時分割処理等により、互いに独立してパラレルに処理されるので、まず、パチンコ機PMの基本的な遊技動作について説明し、その後に、回転体19の回転動作について説明する。
パチンコ機PMの電源が投入され、遊技が開始されると、まず、図5の如く、ステップS1000において、遊技球が普通図柄始動口12を通過したか否かが判定される。このステップS1000において、遊技球が普通図柄始動口12を通過したと判定されると、ステップS1100へ進む。一方、ステップS1000において、普通図柄始動口12を遊技球が通過していないと判定されると、ステップS1150へ進む。
【0040】
ステップS1100では、当否抽選等の抽選を行った後、普通図柄表示装置20の図柄変動を開始させる処理を行う。より詳しく説明すると、ステップS1100では、当選か否かを決める当否抽選のための乱数値、普通図柄の変動パターンを決める変動パターン抽選のための乱数値、及び、普通図柄表示装置20の停止図柄を決める停止図柄抽選のための乱数値を取得し、これらの乱数値を取得した後、普通図柄表示装置20に表示されている普通図柄の変動を開始させる。
ここで、変動パターン抽選のための乱数値、及び、停止図柄抽選のための乱数値は、当否抽選のために取得された乱数値、換言すると、当否抽選の結果に基づいて取得される。
【0041】
また、普通図柄の変動パターンは、少なくとも、普通図柄表示装置20が図柄変動を開始してから終了するまでの変動時間を含むものとなっている。
そして、ステップS1100で普通図柄表示装置20に図柄変動を開始させたら、次のステップS1200へ進む。
一方、ステップS1150では、普通図柄表示装置20において図柄が変動中であるか否かが判定される。このステップS1150で図柄が変動中であると判定されると、ステップS1200へ進み、図柄が変動中でないと判定されると、ステップS1550へ進む。
ステップS1200では、ステップS1100で取得された変動パターン抽選用の乱数値に基づいて変動パターンが設定され、図柄の変動が開始されてから経過した時間が、設定された変動パターンに含まれる変動時間に達したか否かを参照したうえで、図柄の変動を終了させるべきか否かが判定される。
【0042】
このステップS1200で、図柄の変動を終了させるべきであると判定されると、ステップS1300へ進む。
ステップS1300では、図柄の変動を終了させるとともに、ステップS1100で取得された停止図柄抽選のための乱数値に基づいて停止図柄が設定され、設定された停止図柄を普通図柄表示装置20に停止表示させ、この後、次のステップS1400へ進む。
一方、ステップS1200で、図柄の変動を終了させるべきではないと判定されると、ステップS1550へ進む。
ステップS1400では、普通図柄表示装置20に表示されている普通図柄が当たり態様となっているか否かが判定され、普通図柄が当たり態様となっていると判定されると、ステップS1500へ進み、ステップS1500で、普通電動役物18を開口させ、換言すると、その開閉翼18A, 18Bを開き、この後、次のステップS1600へ進む。
【0043】
一方、ステップS1400で、普通図柄が当たり態様となっていないと判定されると、ステップS1550へ進む。
ステップS1550では、普通電動役物18が開口中であるか否かが判定され、普通電動役物18が開口中であると判定されると、ステップS1600へ進む。一方、ステップS1550で、普通電動役物18が開口中ではないと判定されと、ステップS2000(図6参照)へジャンプする。
ステップS1600では、普通電動役物18が開口を開始してから、予め定められた開口時間が経過したか否かが判定され、ここで、開口時間が経過したと判定されると、次のステップS1700へ進み、逆に、開口時間が経過していないと判定されると、ステップS2000へ進む。
【0044】
ステップS1700では、普通電動役物18を閉口させ、普通電動役物18を閉口し終えたら、次のステップS2000へ進む。
ステップS2000では、図6に示すように、特別装置作動領域17A への入賞があったか否かが判定される。具体的には、遊技球が、普通電動役物18を通って入賞装置17の直上位置に到達し、更に、タイミングよく収納部19A に収納されて、特別装置作動領域17A に入賞したか否かが判定される。
なお、このステップS2000は、普通図柄始動口12を遊技球が通過しない場合にも判断されることとしている。これは、遊技球が直接入賞装置17の直上位置に到達し、更に、タイミングよく収納部19A に収納されて、特別装置作動領域17A に入賞することを考慮したものである。
【0045】
ただし、普通電動役物18が開放状態の時に限って遊技球が入賞装置17に至るように形成したり、普通電動役物18が開放状態の時に限って入賞装置17の回転体19が回転しているように形成したりすることによって、普通電動役物18が開放状態でないときは、遊技球が特別装置作動領域17Aに至らないように形成することもできる。
このように普通電動役物18が開放状態になったときにのみ、遊技球が特別装置作動領域17Aに入賞するようにすれば、特別遊技が行われている間に、遊技球が特別装置作動領域17Aに入賞し、特別遊技が途中で終わってしまう、いわゆる、「パンク」が防止できる。また、想定外の入賞の発生も有効に防止できることから、出玉率が設定された値に収束するようになり、出玉率を良好に管理することができ、ひいては、遊技者への遊技球の払出量を適正な数量にできるうえ、遊技場の健全な経営も可能となる。
【0046】
このようなステップS2000で、特別装置作動領域17A に入賞したと判定されると、次のステップS2100へ進み、逆に、特別装置作動領域17A に入賞していないと判定されると、ステップS4000(図7参照)へジャンプする。
ステップS2100では、特別遊技を行う処理を開始させるための特別遊技フラグがONとなっているか否かが判定される。ステップS2100で、特別遊技フラグがONとなっていると判定されると、特別遊技中に特別装置作動領域17A に再度入賞したこととなるので、特別遊技を中止するために、ステップS2300へ進む。また、ステップS2100で、特別遊技フラグがONとなっていないと判定されると、次のステップS2200に進んで、特別遊技フラグをONにし、さらに、ステップS2210へ進んで、特別遊技の開始時に行うべき開始演出の表示処理を開始させるとともに、特別遊技の初期パラメータを設定する設定処理を行わせるための特別遊技初期設定フラグをONにし、この後、ステップS3000(図7参照)へ進む。
【0047】
ステップS2300では、特別遊技初期設定フラグがONとなっているか否かが判定される。ステップS2300で、特別遊技初期設定フラグがONとなっていると判定されると、次のステップS2310進んで、特別遊技フラグをOFFにし、さらに、ステップS2320へ進んで、特別遊技初期設定フラグもOFFにした後、ステップS3000(図7参照)へ進む。また、ステップS2300で、特別遊技初期設定フラグがONとなっていないと判定されると、ステップS2400に進んで、特別遊技フラグをOFFにした後、ステップS3000(図7参照)へ進む。
ステップS3000では、図7に示すように、特別遊技初期設定フラグがONとなっているか否かが判定される。このステップS3000で、特別遊技初期設定フラグがONとなっていないと判定されると、ステップS4000へジャンプする。
【0048】
一方、ステップS3000で、特別遊技初期設定フラグがONとなっていると判定されると、次のステップS3100へ進み、ステップS3100において、特別遊技の開始に伴う開始演出表示を行う。具体的には、普通図柄表示装置20だけでなく、パチンコ機PMに設けられている演出用ランプ並びにサウンドボード及びスピーカ等の演出用装置をも作動させて、特別遊技の開始演出を行う。この後、次のステップS3200へ進む。
ステップS3200では、特別遊技における初期パラメータの設定が行われる。この初期パラメータの設定では、いわゆる特別遊技におけるラウンド(大入賞口13の開閉回数)が設定される。
【0049】
すなわち、ステップS3200では、特別遊技において開閉が繰り返される大入賞口13に対して、その開閉回数であるラウンドの限度となる最大値、換言すると、特別入賞装置16の入賞口16E に遊技球が入賞した際に、大入賞口13を開放するトリガーとなりうる入賞口16E への遊技球入賞回数の最大値(以下、「入賞カウント」という。)が設定され、且つ、設定された最大値がラウンドの値として保持される。この初期パラメータの設定が完了したら、次のステップS3300へ進み、特別遊技初期設定フラグもOFFにした後、ステップS4000へ進む。
なお、入賞カウントとしては、「8」あるいは「16」等の数値が採用されることが多い。そして、入賞カウントが「8」に設定された場合には、大入賞口13の開閉動作が8回繰り返されると、特別遊技が終了するようになっている。
【0050】
ステップS4000では、特別入賞装置16の内部に設けられた入賞口16E に遊技球が入賞したか否かが判定される。
ステップS4000で、特別入賞装置16の入賞口16E に入賞していないと判定されると、ステップS4150へ進み、逆に、ステップS4000で、特別入賞装置16の入賞口16E に入賞したと判定されると、次のステップS4100へ進む。
ステップS4100では、特別遊技フラグがONとなっているか否かが判定される。ステップS4100で、特別遊技フラグがONとなっていないと判定されると、特別入賞装置16の入賞口16E への入賞に対する払出処理は行うが、大入賞口13の開放処理は行わず、且つ、以下に続くステップS4200〜ステップS4700をすべて省略してステップS1000へ戻る。
【0051】
また、ステップS4100で、特別遊技フラグがONとなっていると判定されると、次のステップS4200に進んで、大入賞口13を開放した後、ステップS4300へ進む。
一方、ステップS4150では、大入賞口13が開放中であるか否かが判定される。ステップS4150で、大入賞口13が開放中でないと判定されると、ステップS4300〜ステップS4700を省略してステップS1000へ戻る。
また、ステップS4150で、大入賞口13が開放中であると判定されると、ステップS4300へ進む。
ステップS4300では、大入賞口13を閉鎖する所定の閉鎖条件が成立したか否かが判定される。閉鎖条件としては、例えば、大入賞口13に所定数の遊技球が入賞したこと、あるいは、大入賞口13が開放されてから所定の時間が経過したこと等を採用することができる。
【0052】
このステップS4300で、閉鎖条件が成立していないと判定された場合には、ステップS4400〜ステップS4700を省略してステップS1000へ戻る。
一方、ステップS4300で、閉鎖条件が成立していると判定された場合には、ステップS4400へ進んで、大入賞口13を閉鎖し、大入賞口13の閉鎖が完了したら、次のステップS4500へ進む。
ステップS4500では、前述のラウンドから「1」を減算する減算処理が行われ、この減算処理が完了すると、次のステップS4600へ進む。
ステップS4600では、前述のラウンドが「0」となったか否かが判定される。このステップS4600で、ラウンドが「0」となっていないと判定された場合には、次のステップS4700をジャンプして、ステップS1000へ戻る。
【0053】
一方、ステップS4600で、ラウンドが「0」となっていると判定された場合には、次のステップS4700へ進み、ステップS4700で、特別遊技フラグをOFFにした後、ステップS1000へ戻る。そして、以上のような一連の手順でパチンコ機PMの基本的な遊技動作が処理されるようになっている。
続いて、本実施形態に係る回転体19の回転動作について説明する。
パチンコ機PMの電源が投入され、遊技が開始されると、まず、図8の如く、ステップS5000において、回転パターンデータの初期値をデータ保持手段75に保持させる。ここで、回転パターンデータの初期値は、起動用の記憶媒体であるROM等に記憶させておくことが好ましい。
【0054】
この回転パターンデータ初期値を保持させる処理が完了したら、次のステップS5100へ進み、このステップS5100において、データ保持手段75が保持している回転パターンデータに基づき回転体19を回転させる。この後、ステップS5300へ進む。
ステップS5300では、回転駆動されている回転体19が所定回転角度位置に達したか否かが判定される。このステップS5300で、回転体19が所定回転角度位置に達していないと判定された場合には、再度ステップS5300の判断を行い、回転体19が所定回転角度位置に達するまで、ステップS5300の判定処理を繰り返す。そして、ステップS5300で、回転体19が所定回転角度位置に達したと判定されたら、ステップS5400へ進む。
【0055】
ステップS5400では、選択手段73により次の回転パターンデータが選択され、この選択が完了すると、次のステップS5500で、選択で得られた次の回転パターンデータをデータ保持手段75に保持させる。この回転パターンデータを保持させる処理が完了したら、ステップS5100へ戻り、ステップS5100からステップS5500までの一連の手順を再度繰り返し、以上のような一連の手順で回転体19の回転動作が処理されるようになっている。
なお、ここでは、ステップS5300で、回転体19が所定回転角度位置に達したと判定されたら、ステップS5400で、選択手段73により次の回転パターンデータが選択されるとして説明した。ただし、1回の回転における回転パターンはデータ保持手段75に保持されているパターンで回転させ、次回の回転パターンを選択手段73により選択させることとする場合には、所定回転角度位置の検出でなく、設定した回転の終了によって次の回転パターンを選択するようにしても良い。
【0056】
前述のような本第1実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、内容の異なる複数種類の回転パターンデータ78のなかから、乱数を利用した抽選を行うことで、一の回転パターンデータ78を選ぶ選択を行い、この選択により一の回転パターンデータ78をアト・ランダムに選ぶ選択手段73を設け、選択手段73が選んだ回転パターンデータ78に基づいて、制御実行手段71が電動機運転調節装置8Aを制御するようにしたので、次々選択される回転パターンデータ78の内容により、回転体19の動きがアト・ランダムに変化するようになる。
ここで、選択手段73が同じ回転パターンデータ78が二度連続して選択する場合もあり、このような場合には、回転体19が同じ動きをしばらく継続させる。このため、回転体19は、回転方向あるいは回転速度が短時間の間に次々と変化したかと思えば、同じ動きをしばらく継続することもあり、回転体19の動きが前後に脈絡のないものとなる。
【0057】
また、高速のものから低速のものまで様々な回転速度に設定された回転速度データを含む多数の回転パターンデータ78を用意し、回転体19が一回回転する毎に、多数の回転パターンデータ78の中から、一の回転パターンデータ78をアト・ランダムに選択するようにしたので、回転体19の一回転ごとに選択を行っても、一回転に要する時間がほぼ毎回異なるようになり、回転体の動きが変更されるタイミングもアト・ランダムとなる。
従って、回転体19は、次の動きにおける回転速度及び回転方向についての予測だけでなく、変化のタイミングについての予測も困難となるので、これにより、遊技者にとって予測が難しい動きを回転体19に付与することができる。
【0058】
また、回転体19が一回転する毎に、選択手段73によって次の回転パターンデータの選択が行われるようにしたので、同じ回転パターンデータが複数回連続して選択される場合もあるが、殆どの場合、回転体19の一回転毎に異なる回転パターンデータが選択され、毎回異なる回転パターンデータに基づいて、回転体19が回転駆動されるようになり、これにより、回転体19の次の一回転における動きを、予測の難しいものにすることができる。
なお、通常遊技モード及び特定遊技モードの一方から他方へ遊技モードを切り換える切換処理を行う遊技モード切換手段51を設けると、所定の条件が成立した時に、回転体19の回転動作がアト・ランダムに変化する通常遊技モードから、回転体19が一定の回転動作を継続する特定遊技モードへ遊技モードが切り換えることができる。
【0059】
ここで、回転体19の回転動作がアト・ランダムに変化する通常遊技モードに対し、特定遊技モードでは、回転体19が一定の回転動作を継続するので、遊技者は、回転体19の収納部19A に遊技球をより容易に入れることができ、特定遊技モードに移行すると、通常遊技モードよりも遊技者に有利な遊技が行われることから、遊技者の緊張を和らげるようになり、当該パチンコ機PMの遊技に緩急の変化を付けることができ、遊技性を向上することができる。
また、通常遊技モードにおいて、回転体19の回転動作をアト・ランダムに変化させて遊技を難しいものにしても、遊技者に有利な遊技が行える特定遊技モードへ移行できる可能性があるので、遊技者は、特定遊技モードへの移行を期待しながら、遊技を進めるようになるので、回転体19の動きについての予測困難性を高めても、遊技の興趣性を適切に維持することができる。
【0060】
[第2実施形態]
図9には、本発明の第2実施形態に係る回転パターンテーブル87が示されている。本第2実施形態は、前記第1実施形態における回転体19の回転速度データ及び回転方向データを内容とする複数の回転パターンデータ78を、回転体19の回転速度データ、回転方向データ及び回転回数データを内容とする複数の回転パターンデータ88としたものである。
すなわち、本第2実施形態に係るパチンコ機PMには、回転体19の回転駆動を制御するために、前記第1実施形態と同様の回転体駆動制御手段70が設けられている。この回転体駆動制御手段70に設けられている記憶手段72には、図9の如く、回転速度データ、回転方向データ及び回転回数データを内容とする複数の回転パターンデータ88を有する回転パターンテーブル87が記憶されている。そして、回転パターンデータ88の各々には、前記第1実施形態の回転パターンデータ78と同様に、1からkまでの参照番号がそれぞれ付与されている。
【0061】
ここで、本第2実施形態に係る回転体駆動制御手段70は、その概略構成が前記第1実施形態と同様なので、その詳しい説明は省略する。
ただし、本第2実施形態では、回転角度位置検出器76として、リミットスイッチではなく、回転体19の回転角度位置をより詳細に検出できるものを採用するのが好ましい。
具体的には、回転角度位置検出器76としては、前述したように、電動機8の出力軸に連結されて回転体19が回転するのにともない、回転した角度に応じた数のパルス信号を出力するロータリーエンコーダが採用できる。
また、回転体駆動制御手段70に設けられている選択動作進行手段74としては、小数点以下の数値を含む回転回数、例えば、1.5回転だけ回転体19が回転したことに相当する回転角度位置に回転体19が達したら、選択手段73に次の回転パターンデータの選択を行わせることが可能なものを採用するのが好ましい。
【0062】
具体的には、選択動作進行手段74としては、ロータリーエンコーダ等の回転角度位置検出器76から出力されるパルスの数をカウントする計数機能と、カウントしたパルス数が所定の数値に達すると、このことから回転体19が回転パターンデータに示される回転回数だけ回転したとみなし、選択手段73に次の回転パターンデータを選択させる信号等を出力する選択指令出力機能と、回転体19が所定の回転回数だけ回転したとみなした際に、カウントしているパルス数を「0」にリセットするリセット機能と、次の回転パターンデータで回転体19が回転を開始すると、ロータリーエンコーダから出力されるパルスの数のカウントを自動的に開始する計数自動開始機能とを備えたものを採用するのが好ましい。なお、ロータリーエンコーダを使用しなくとも、モータとしてステッピング・モータを使用し、ステッピング・モータの回転ステップ数を管理することによって、回転角度位置の検出が可能である。
【0063】
また、本第2実施形態に係る回転体駆動制御手段70の制御動作の基準となる回転パターンデータ88は、回転体19の回転回数データをも含んでいる。
このため、本第2実施形態における回転体19の回転動作処理は、前記第1実施形態とは異なるものとなっている。以下に、本第2実施形態における回転体19の回転動作について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。
パチンコ機PMの電源が投入され、遊技が開始されると、まず、図10の如く、ステップS6000において、回転パターンデータの初期値をデータ保持手段75に保持させる。ここで、回転パターンデータの初期値は、前記第1実施形態と同様に、起動用の記憶媒体であるROM等に記憶させておくことが好ましい。
【0064】
この回転パターンデータ初期値を保持させる処理が完了したら、次のステップS6100へ進み、このステップS6100において、選択動作進行手段74が計数している回転体19の回転回数nをリセットする(「0」に戻す)。
このリセット処理が終了したら、次のステップS6110へ進み、データ保持手段75が保持している回転パターンデータに基づき回転体19を回転させ、次のステップS6120へ進み、データ保持手段75が保持している回転パターンデータから、回転回数データに示される回転回数Nを取得し、この後、ステップS6130へ進む。
ステップS6130では、回転パターンデータから取得した回転回数Nに基づいて演算を行い、選択手段73が選択を行うタイミングとしての回転回数Mを求める。ここで、回転回数Nに達するまでに、所定回数cだけ回転回数に余裕を残した状態で選択を行うようにすることが好ましい。この場合、回転回数Mは、回転回数Nから所定回数cを減ずることで算出できる。なお、回転回数Nが「1」となった回転パターンデータが存在する場合には、所定回数cとして「1」が採用される。そして、このような回転回数Mの算出処理が完了したら、次のステップS6200へ進む。
【0065】
ステップS6200では、選択動作進行手段74が計数している回転体19の回転回数nが回転回数Mに達したか否かが判定される。ステップS6200で、回転回数nが回転回数Mに達していないと判定された場合には、次のステップS6210及びステップS6220を実行せずにステップS6300へジャンプする。
一方、ステップS6200で、回転回数nが回転回数Mに達したと判定された場合には、次のステップS6210へ進む。
ステップS6210では、選択手段73により次の回転パターンデータが選択され、この選択が完了すると、次のステップS6220で、選択で得られた次の回転パターンデータをデータ保持手段75に保持させる。この回転パターンデータを保持させる処理が完了したら、ステップS6300へ進む。
【0066】
ステップS6300では、回転駆動されている回転体19が所定回転角度位置に達したか否かが判定される。このステップS6300で、回転体19が所定回転角度位置に達していないと判定された場合には、再度ステップS6300を行い、回転体19が所定回転角度位置に達するまで、ステップS6300の判定処理を繰り返す。そして、ステップS6300で、回転体19が所定回転角度位置に達したと判定された場合には、ステップS6310へ進む。
ステップS6310では、選択動作進行手段74が計数している回転体19の回転回数nを更新する更新処理を行う。具体的には、回転回数nに「1」を加え演算を行う。この更新処理が完了したら、次のステップS6320へ進む。
【0067】
ステップS6320では、選択動作進行手段74が計数している回転体19の回転回数nが回転回数Nに達したか否かが判定される。ステップS6320で、回転回数nが回転回数Nに達していないと判定された場合には、ステップS6200に戻り、同じ回転パターンデータで回転体19を更に一回転させる。
一方、ステップS6320で、回転回数nが回転回数Nに達したと判定された場合には、一連の処理が終了する。
また更に、ステップS6320で、回転回数nが回転回数Nに達したと判定され、かつ直ちに再度回転を続行する場合には、ステップS6100に戻り、ステップS6100からステップS6320までの一連の手順を再度繰り返し、回転体19の回転動作が処理される。
【0068】
以上のような本第2実施形態によっても、前記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる他、次のような効果を付加できる。
すなわち、回転体19が、一の回転パターンデータ88に含まれる回転回数データに示される回転回数だけ回転して相当の回転角度位置に達すると、回転角度位置検出器76がそのことを検出して、選択動作進行手段74を介して選択手段73に次の回転パターンデータ88を選択させるようにしたので、回転パターンデータ88に含まれる回転回数データに示される回転回数まで回転し終えると、回転体19は、次の回転パターンデータ88に基づいて回転を開始することができる。
【0069】
ここで、回転回数データのそれぞれに示される回転回数として、回数の多いものから少ないものまで様々なものを設定し、このような回転回数データを含む回転パターンデータ88を次々変えていけば、回転パターンデータ88の選択タイミングを、アト・ランダムに変化させることができる。しかも、次々に選ばれる回転パターンデータ88に対応して、回転体19の回転方向、回転速度及び回転回数も変化していくようになる。このため、変化のタイミングについての予測が困難になるだけでなく、次の動きにおける回転体19の回転速度及び回転方向についての予測も困難となり、回転体19の動きが遊技者にとって予測の難しいものとできる。
【0070】
また、一の回転パターンデータ88に含まれる回転回数データの数値として、比較的大きな数値を設定することも可能なので、同じ回転パターンデータ88に基づく回転体19の回転状態を比較的長い時間継続させ、回転体19の動きについての予測困難性を緩和し、遊技者に有利となる状況を作り出すこともできる。
これにより、回転体19の動きについての予測困難性を高めても、遊技の興趣性が損なわれることがなく、回転体19の動きについての予測困難性を確保しつつ、遊技の興趣性を適切に維持することができる。
[第3実施形態]
図11には、本発明の第3実施形態に係る回転体駆動制御手段70A が示され、図12には、本第3実施形態に係る回転パターンテーブル97が示されている。本第3実施形態は、前記第2実施形態における回転体19の回転速度データ、回転方向データ及び回転回数データを内容とする複数の回転パターンデータ78を、回転体19の回転速度データ、回転方向データ及び回転時間データを内容とする複数の回転パターンデータ98としたものである。
【0071】
すなわち、本第3実施形態に係る回転体駆動制御手段70A は、図12に示すように、前記第1実施形態における回転角度位置検出器76を、回転体19の回転時間を計時する計時手段79に置換し、且つ、前記第1実施形態における選択動作進行手段74を、計時手段79によって得られた計時値の保持及び更新を行う機能を有する選択動作進行手段74A に置換したものである。
ここで、回転体駆動制御手段70A に設けられている選択動作進行手段74A としては、小数点以下の数値を含む回転回数、例えば、1.5回転だけ回転体19が回転したことに相当する回転時間だけ回転体19が回転したら、選択手段73に次の回転パターンデータの選択を行わせることが可能なものを採用するのが好ましい。
【0072】
もちろん、回転回数と無関係に回転時間を設定し、同一回転時間であっても、回転速度によって回転回数が異なるようにすることもできる。
具体的には、選択動作進行手段74A としては、計時手段79が出力する選択タイミング信号を、次の回転パターンデータ88を選択させる指令信号として選択手段73に転送する指令出力転送機能と、回転体19が回転パターンデータ88に示される回転時間だけ回転した際に、計時手段79の計時している計時値を「0」にリセットするリセット機能と、次の回転パターンデータで回転体19が回転を開始すると、計時手段79に計時を開始させる計時開始機能とを備えたものを採用するのが好ましい。
【0073】
また、本第3実施形態に係る回転体駆動制御手段70A に設けられている記憶手段72には、図12の如く、回転速度データ、回転方向データ及び回転時間データを内容とする複数の回転パターンデータ98を有する回転パターンテーブル97が記憶されている。そして、回転パターンデータ98の各々には、前記第1実施形態の回転パターンデータ78と同様に、1からkまでの参照番号がそれぞれ付与されている。
このような本第3実施形態における回転体19の回転動作処理は、回転体19の回転時間を参照しながら動作が進行していくので、回転体19の回転回数を参照しながら動作が進行していく前記第2実施形態とは異なるものとなっている。以下に、本第3実施形態における回転体19の回転動作について、図13のフローチャートを参照しながら説明する。
【0074】
パチンコ機PMの電源が投入され、遊技が開始されると、まず、図13の如く、ステップS7000において、回転パターンデータの初期値をデータ保持手段75に保持させる。ここで、回転パターンデータの初期値は、前述のようROM等の起動用記憶媒体に記憶させておくことが好ましい。
回転パターンデータ初期値を保持する処理が完了したら、次のステップS7100へ進み、ステップS7100で計時手段79の計時値tをリセットする(「0」に戻す)。そして、リセット処理が終了したら、次のステップS7120へ進む。
ステップS7120では、データ保持手段75が保持している回転パターンデータに基づき回転体19を回転させ、次のステップS7130へ進む。
【0075】
ステップS7130では、計時手段79に計時を開始させ、この後、ステップS7140へ進み、ステップS7140では、データ保持手段75が保持している回転パターンデータに含まれる回転時間データから回転時間Tを取得する。回転時間Tの取得が完了したら、次のステップS7150へ進む。
ステップS7150では、回転パターンデータから取得した回転時間Tに基づいて演算を行い、選択手段73が選択を行うタイミングとしての回転時間Sを求める。ここで、回転時間Tに達するまでに、所定時間bだけ回転時間に余裕を残した状態で選択を行うようにするのが好ましい。この場合、回転時間Sは、回転時間Tから所定時間bを減ずることで算出できる。この回転時間Sの算出処理が完了したら、次のステップS7200へ進む。
【0076】
ステップS7200では、計時手段79が計時している計時値tを選択動作進行手段74A に読み取らせ保持させておく。この後、ステップS7210へ進み、選択動作進行手段74A が保持している計時値tが回転時間Sに達したか否かが判定される。このステップS7210で、計時値tが回転時間Sに達していないと判定された場合には、再度、ステップS7200及びステップS7210を行い、計時値tが回転時間Sに達するまで、ステップS7210の判定処理を繰り返す。そして、ステップS7210で、計時値tが回転時間Sに達したと判定されたらステップS7300へ進む。
ステップS7300では、選択動作進行手段74A が保持している計時値tの値が、回転時間Sに所定値αを加えた時間を超えていないか否かが判定される。ステップS7300で、計時値tが前述の範囲内となっていると判定された場合には、次のステップS7310へ進み、ステップS7300で、計時値tが前述の範囲内となっていないと判定された場合には、次のステップS7310及びステップS7320をスキップしてステップS7400へ進む。
【0077】
ここで、所定値αについて簡単に説明する。所定値αは、次の回転パターンデータによる回転体19の駆動動作が行われるまでの間、1度だけ回転パターンデータの選択が行われるように設定される。例えば、ステップS7200からステップS7400までを実行するのに要する時間よりも若干短い時間に設定することができる。
ステップS7310では、選択手段73により次の回転パターンデータが選択され、この選択が完了すると、次のステップS7320で、選択で得られた次の回転パターンデータをデータ保持手段75に保持させる。この回転パターンデータを保持させる処理が完了したら、ステップS7400へ進む。
【0078】
ステップS7400では、選択動作進行手段74A が保持している計時値tが回転時間Tに達したか否かが判定される。このステップS7400で、計時値tが回転時間Tに達していないと判定された場合には、ステップS7200に戻り、同じ回転パターンデータによる回転体19の回転動作を継続させる。
一方、ステップS7400で、計時値tが回転時間Tに達したと判定された場合には、一連の処理が終了する。
また更に、ステップS7400で、計時値tが回転時間Tに達したと判定され、かつ直ちに再度回転を続行する場合には、ステップS7100に戻り、ステップS7100からステップS7400までの一連の手順を再度繰り返し、回転体19の回転動作が処理される。
【0079】
以上のような本第3実施形態によっても、前記第2実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
すなわち、回転体19の回転時間が一の回転パターンデータ98に含まれる回転時間データに示される回転時間に達すると、計時手段79が選択動作進行手段74A を介して選択手段73に次の回転パターンデータ98を選択させるようにしたので、回転体19の回転時間が回転パターンデータ98に含まれる回転時間データに示される回転時間に達した直後に、回転体19は、次の回転パターンデータ98に基づいて回転を開始することができる。
ここで、回転時間データのそれぞれに示される回転時間として、長短様々なものを設定し、このような回転時間データを含む回転パターンデータ98を次々変えていけば、回転パターンデータ98の選択タイミングを、アト・ランダムに変化させることができる。しかも、次々に選ばれる回転パターンデータ98に対応して、回転体19の回転方向、回転速度及び回転回数が変化していくようになる。このため、変化のタイミングについての予測だけでなく、次の動きにおける回転体19の回転速度及び回転方向についての予測も困難となり、回転体19の動きが遊技者にとって予測の難しいものとできる。
【0080】
また、一の回転パターンデータ98に含まれる回転時間データの数値として、比較的大きな数値を設定することも可能なので、同じ回転パターンデータ98に基づく回転体19の回転状態を比較的長い時間継続させ、回転体19の動きについての予測困難性を緩和し、遊技者に有利となる状況を作り出すこともできる。
これにより、回転体19の動きについての予測困難性を高めても、遊技の興趣性が損なわれることがなく、回転体19の動きについての予測困難性を確保しつつ、遊技の興趣性を適切に維持することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
【0081】
例えば、選択動作進行手段としては、一の回転パターンデータに基づく回転体の回転動作が終了するまでに、当該回転動作の終了時期の検知が可能となっているとともに、一の回転パターンデータに基づく回転体の回転動作中に、選択手段に次の回転パターンデータを一つだけ選択させるものに限らず、終了時期の到来を検知すると、一の回転パターンデータに基づく回転体の回転動作中に、選択手段に次の回転パターンデータとして、それ以降の回転パターンデータを複数まとめて選択するバッジ処理式のものでもよい。
また、大入賞口13の上方に配置される特別入賞装置16の始動回転体16A についても、一定の回転速度で一方向へ回転駆動されるものに限らず、普通電動役物18の下方に配置される入賞装置17の回転体19と同様に、回転速度や回転方向がアト・ランダムに変化されながら回転駆動されるものでもよい。
【0082】
このようにすれば、特別入賞装置16の始動回転体16A が当該特別入賞装置16の入賞口16Eまで遊技球を運搬するのに要する時間の予測が困難となり、遊技者は、特別入賞装置16の始動回転体16A の動きをよく観察したうえで、開放した大入賞口13遊技球の発射操作を行うようになるので、従来の遊技機とは異なる遊技性を創作でき、これにより、遊技の興趣性を更に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の第1実施形態に係る弾球遊技機としてのパチンコ機を示す正面図である。
【図2】前記第1実施形態に係る制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】前記第1実施形態に係る駆動制御手段の概略構成を示すブロック図である。
【図4】前記第1実施形態に係る回転パターンテーブルを示す模式図である。
【図5】前記第1実施形態に係る基本的な遊技動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図5に続く基本的な遊技動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図6に続く基本的な遊技動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】前記第1実施形態に係る回転体の回転動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】前記第2実施形態に係る回転パターンテーブルを示す模式図である。
【図10】前記第2実施形態に係る回転体の回転動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】前記第3実施形態に係る駆動制御手段の概略構成を示すブロック図である。
【図12】前記第3実施形態に係る回転パターンテーブルを示す模式図である。
【図13】前記第3実施形態に係る回転体の回転動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0084】
7 入賞装置
8 電動機
8A 運転調節装置としての電動機運転調節装置
19 回転体
19A 収納部
51 遊技モード切換手段
70,70A 駆動制御手段としての回転体駆動制御手段
71 制御実行手段
72 記憶手段
73 選択手段
76 回転角度位置検出手段としての回転角度位置検出器
77,87,97 回転パターンテーブル
78,88,98 回転パターンデータ
79 計時手段
PM 弾球遊技機としてのパチンコ機






 

 


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