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発明の名称 ホッパー装置を備えた遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−29455(P2007−29455A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−217731(P2005−217731)
出願日 平成17年7月27日(2005.7.27)
代理人 【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人 エビス国際特許事務所
発明者 芝野 憲司 / 松本 明久
要約 課題
ホッパータンク内にメダル残量が少なくなった場合でもディスク板面上で跳ねていたメダルをメダル収納部に収納し、メダル払出し動作を円滑に行う。

解決手段
メダル払出し命令によりロータディスク30が回転を開始してから所定の条件が満たされたときにロータディスク30の回転を一時停止させる。上記した条件の一つとして、例えば、(1)所定枚数のメダルが払い出された場合、(2)DCモータが回転を開始してからメダルの払出しがないまま所定時間経過した場合、(3)配当枚数以内であって、メダルの払出しを検知した後、次のメダル払出しがないまま所定時間経過した場合等がある。また、上記した回転の一時停止をメダルの払出し検知直後に実施する。
特許請求の範囲
【請求項1】
ホッパータンクに貯蔵されたメダルを、制御装置によって出力されるメダル払出し命令に従い払出すホッパー装置を備えた遊技機であって、
回転自在に支持され、前記メダルが収納される複数のメダル収納部が形成されたロータディスクを備え、
前記制御装置は、前記ロータディスクの回転開始後、所定の条件が成立したときに前記ロータディスクの回転を一時停止させる回転制御手段を有すること
を特徴とするホッパー装置を備えた遊技機。
【請求項2】
前記回転制御手段は、
所定枚数のメダルが払い出されたときに前記ロータディスクの回転を一時停止させることを特徴とする請求項1に記載のホッパー装置を備えた遊技機。
【請求項3】
前記回転制御手段は、
所定時間経過する毎に前記ロータディスクの回転を一時停止させることを特徴とする請求項1に記載のホッパー装置を備えた遊技機。
【請求項4】
前記回転制御手段は、
所定時間メダル払出しが発生しなかったときに前記ロータディスクの回転を一時停止させることを特徴とする請求項1に記載のホッパー装置を備えた遊技機。
【請求項5】
前記メダルの払出し毎、軸支された一方の点を中心に、第1の位置と第2の位置の間を往復移動するカウントアームと、
前記カウントアームの動作を監視して前記メダルの払出しを検知するメダル払出し検知手段とを更に備え、
前記回転制御手段は、前記メダル払出し検知手段によるメダル払出し検知直後に前記ロータディスクの回転を一時停止させることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のホッパー装置を備えた遊技機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホッパータンクに貯蔵されたメダルを制御装置によって出力されるメダル払出し命令に従って払出すホッパー装置を備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機の一つにスロットマシンがある。スロットマシンは、本体部前面に3列のリールを有するリール機構が組み込まれ、これらリールとは別に、いわゆる演出表示を行う表示パネルが設けられている。
上記構成において、遊技者により回転開始レバーが操作されるとゲーム開始となり、上記した遊技機は、3列のリールを所定速度で回転させ、表示パネルに特定の演出表示を行う。次に、遊技者によりストップキー操作されると、3列のリールの停止制御を順次行う。そして、停止した3列のリールに描かれている特定の絵柄(例えば、数字の7)が入賞ライン上に揃うと、表示パネル上に表示を行って大当たりが発生したことを通知する。そして、ホッパー装置を駆動して配当に従う所定枚数のメダル払出しを行う。
【0003】
ところで、上記したホッパー装置は、メダルを貯蔵するホッパータンクと、このホッパータンク内に貯蔵されたメダルを1枚ずつ排出するメダル払出し装置で構成される。そして、メダル払出し装置は、ハウジングと、ハウジングに回転自在に支持され、メダルが1枚ずつ収納される複数のメダル収納部が形成されたロータディスクと、このロータディスクを回転させるDCモータと、このDCモータの駆動力(遠心力)により、ロータディスクの回転時にロータディスクのメダル収納部に導入されたメダルを、そのメダル排出口から外部へ排出するメダル排出装置とを備える。
上記構成により、ホッパータンク内に貯蔵されたメダルは、その下層からメダル払出し装置に複数枚供給され、メダル払出し装置のロータディスク上面に貯留された複数枚のメダルがその回転に伴う遠心力と重量(上部からの圧力)とによりメダル収納部に収納され、1個ずつ払い出される(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−222611号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来のホッパー装置は、メダル払出し時、ホッパータンク内のメダル残量が少なくなった場合に、上部からの圧力が減少するためロータディスク回転時にロータディスク上でメダルが跳ねてしまい、ロータディスクのメダル収納部にメダルが収納されないため、結果的にメダル払出しがスムーズに行われないことがあった。
また、スロットマシンにおけるホッパー空エラーの条件は、「ホッパーの駆動開始から所定時間経過しても配当の払出しが完了しなかった場合」と設定されていたため、ホッパータンクのメダル残量が少ない状態では、エラー判定までにかなりの時間を要するといった問題があった。
【0006】
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、ホッパータンク内にメダル残量が少なくなった場合でもロータディスク上で跳ねていたメダルをメダル収納部に収納し、メダル払出し動作を円滑に行うことのできる、ホッパー装置を備えた遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するために本発明は、ホッパータンクに貯蔵されたメダルを制御装置によって出力されるメダル払出し命令に従い払い出すホッパー装置を備えた遊技機であって、回転自在に支持され、前記メダルが収納される複数のメダル収納部が形成されたロータディスクを備え、前記制御装置は、前記ロータディスクの回転開始後、所定の条件が成立したときに前記ロータディスクの回転を一時停止させる回転制御手段を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明において、前記回転制御手段は、所定枚数のメダルが払い出されたときに前記ロータディスクの回転を一時停止させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明において、前記回転制御手段は、所定時間経過する毎に前記ロータディスクの回転を一時停止させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明において、前記回転制御手段は、所定時間メダル払出しが発生しなかったときに前記ロータディスクの回転を一時停止させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明において、前記メダルの払出し毎、軸支された点を中心に、第1の位置と第2の位置を往復移動するカウントアームと、前記カウントアームの動作を監視して前記メダルの払出しを検知するメダル払出し検知手段とを更に備え、前記回転制御手段は、前記メダル払出し検知手段によるメダル払出し検知直後に前記ロータディスクの回転を一時停止させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、メダル払出し命令によりロータディスクが回転を開始してから所定の条件が満たされたときにロータディスクの回転を一時停止させることにより、ロータディスク上で跳ねていたメダルをロータディスクのメダル収納部に収納させることができ、メダル払出し動作を円滑に行うことが可能になる。なお、条件の一つとして、例えば、(1)所定枚数のメダルが払い出された場合、(2)DCモータが回転を開始してからメダルの払出しがないまま所定時間経過した場合、(3)配当枚数以内であって、メダルの払出しを検知した後、次のメダル払出しがないまま所定時間経過した場合等がある。
また、本発明によれば、上記した回転の一時停止をメダルの払出し検知直後に実施することで、配当を超えた過剰なメダル払出しを防止することも可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明のホッパー装置を備えた遊技機の一例として、遊戯場等に設置されるスロットマシンを引用し、図1ないし図3を参照して説明する。
なお、図1は、スロットマシン100の外部構造を表した平面図、図2は、スロットマシン100の内部構造を表した正面図、図3は、スロットマシン100に設けられている制御システムの構成を表したブロック図である。
【0014】
図1において、スロットマシン100は、遊技者に対向するフロントドア101と、フロントドア101が開閉自在に取り付けられた後述する筐体102とを備えて構成されている。
フロントドア101は、上部パネル部103と中部パネル部104と下部パネル部105とを備え、全体的に金属製のフレーム(図示略)と硬質プラスチックで成形された前面パネルとで形成されることによって、機械的に強固な構造を有している。
【0015】
上部パネル部103には、上部ランプと呼ばれる演出用ランプ103aと、スピーカが取り付けられた放音部103b,103cと、液晶ディスプレイ等で形成された演出表示パネル103dとが設けられている。 中部パネル部104には、複数個(本実施形態では3個)の回胴R1,R2,R3とを備えた回胴装置200が設けられると共に、回胴装置200の側方に演出用ランプ104a,104bが設けられている。
【0016】
なお、回胴R1,R2,R3の前方には、透明な硬質プラスチック板で形成された略長方形の透過窓WDが設けられ、これによって回胴装置200を外部から保護すると共に、遊技者が透過窓WDを介して回胴R1,R2,R3を見ることが可能となっている。 更に、中部パネル部104の下端には遊技者が操作するための操作部104cが設けられ、当該操作部104cには、遊技用メダルを投入するためのメダル投入部MDと、1ゲーム当たりのメダル数を提示するためのベットボタンB1,B2,B3と、1ゲームの開始を指示するためのスタートレバーSTと、回転中の回胴R1,R2,R3を個別に停止させるための3個のストップボタンSP1,SP2,SP3が設けられている。
【0017】
下部パネル部105には、スロットマシン100のゲーム内容に関連した画像等(図示略)が描かれており、遊技者の獲得したメダルを払い出すための排出口105a及び受皿105bと、スピーカが取り付けられた放音部105cが設けられている。
【0018】
次に、図2を参照して、フロントドア101の裏面構造と、筐体102の内部構造を概説する。なお、図2はフロントドア101を開錠して筐体102から開いた状態を表している。
同図において、フロントドア101の裏面上部に、上述の放音部103b,103cを構成するスピーカSR,SLが設けられ、スピーカSR,SLの間に演出表示装置103dが設けられると共に、演出表示装置103dの裏面側にサブ制御基板300が取り付けられている。
【0019】
演出表示装置103d及びサブ制御基板300の下方には、上述の透過窓WDと中部パネル部104のパネル面とが形成された略長方形の枠体104dが取り付けられている。
枠体104dの下方には、メダル投入部MDより投入される投入物を正規の遊技用メダルか異物か判別して振分る振分機構G0と、振分機構G0で振分られた遊技用メダルを筐体102側に設けられているホッパー装置HPへ案内するガイド部材G1と、振分機構G0で振分られた異物を排出口105aへ案内して排出するガイド部材G2と、ホッパー装置HPから出力される払出し用のメダルを排出口105aへ案内して出力するガイド部材G3が設けられ、更に排出口105aの近傍に、スピーカSWが放音部105cに対応させて取り付けられている。なお、ホッパー装置HPの詳細は後述する。
【0020】
更に、上記の枠体104dと振分機構G0との間の領域に長尺状の中央表示基板400が取り付けられ、当該中央表示基板400の裏面側の一端に、設定ボタンCSと、数字の0から6までのセグメント表示を行う発光ダイオードで形成された設定表示素子CTが設けられている。
筐体102内には、主電源装置PWUと、ホッパー装置HPから溢れた遊技用メダルを収容するための補助貯留部SHPと、上述の透過窓WDに対向する回胴R1,R2,R3を備えた回胴装置200が設けられる他、主電源装置PWUの側面に電源装置基板500、回胴装置200の上端に回胴装置基板600、回胴装置200の上方に主基板700、筐体102の内壁の一端に外部集中端子装置としての外部集中端子基板800が夫々取り付けられている。
【0021】
ここで、上述の主基板700と、サブ制御基板300、回胴装置基板600、中央表示基板400、電源装置基板500及び外部集中端子基板800は、何れも導電性配線パターンの形成された絶縁性樹脂基板上に集積回路装置(IC)やトランジスタ、抵抗、コンデンサ等の電子部品が搭載されて配線接続されたいわゆる電気回路基板として形成され、特に、主基板700とサブ制御基板300と外部集中端子基板800は、夫々硬質プラスチックの収納ケース内に個別に収納されたユニット構造となっている。
【0022】
更に、図3のブロック図を参照して制御システムの構成を述べる。主基板700は、スロットマシン100の動作全体を管理するシステムプログラム及びスロットマシンゲーム用の実行プログラムが予め記憶されている半導体メモリと、これらのプログラムを実行するCPUとを実装し、CPUが持つ入力ポート及び出力ポートと、他の基板300、600、400、500、800との間が配線ケーブルによって配線接続されている。
また、演出用スピーカSR,SL,SWと演出用ランプ103a,104a,104bと演出表示装置103dが配線ケーブルを介してサブ基板300に配線接続され、主基板700中の上記マイクロプロセッサから供給される演出制御信号に従って、サブ基板300に設けられている電気回路がこれら演出用スピーカSR,SL,SWと演出用ランプ103a,104a,104bと演出表示装置103dを駆動することにより、遊技者の視覚と聴覚に訴える演出を行う。
【0023】
回胴装置基板600は、電動モータによって回転駆動される回胴R1,R2,R3を備えた回胴装置200が配線接続されており、主基板700中のCPUから供給される回胴制御信号に従って、上述の電動モータを制御することにより、回胴R1,R2,R3の回転と制動及び停止の制御を行う。
【0024】
中央表示基板400には、振分機構G0、ベットボタンB1,B2,B3、スタートレバーST、ストップボタンSP1,SP2,SP3、設定表示素子CT、及び設定ボタンCSが配線接続されており、振分機構G0から出力されるメダル検出信号と、ベットボタンB1,B2,B3とスタートレバーST及びストップボタンSP1,SP2,SP3から夫々出力されるオンオフ信号を主基板700中の上記マイクロプロセッサへ転送すると共に、マイクロプロセッサから供給されるセグメント表示信号に基づいて、設定表示素子CTに0から6までの数字を表示させる。
【0025】
電源基板500には、リセットスイッチRS、設定スイッチBO、電源スイッチBQ、ホッパー装置HPが配線接続され、設定スイッチBOと電源スイッチBQから夫々出力されるオンオフ信号を主基板700中の上記CPUへ転送する。更に、電源基板500には、発生される各種電源電圧をホッパー装置HPその他の各所に配電する配電回路が形成されており、かかる配電回路からスロットマシン100の動作に必要な電源供給が行われている。
外部集中端子基板800は、主基板700中の上記CPUから出力される信号S1〜S6を並列入力することが可能な複数個の入力端子P1〜P6と、当該信号S1〜S6を管理用電子装置としてのホールコンピュータ側へ並列転送することが可能な複数個の出力端子Q1〜Q6とを備える他、ホールコンピュータ側から供給される信号INを入力する入力端子P7及び上記CPUへ転送する出力端子Q7を備えて構成され、更に信号S1〜S6及びINを一方向にのみ転送する信号転送回路(図示せず)が設けられている。
【0026】
すなわち、上述の出力端子Q1〜Q6及び入力端子P1と、ホールコンピュータに設けられている入出力インターフェースとの間を例えばフラットケーブル等の配線ケーブルで接続することによって、主基板700からホールコンピュータ側へ信号S1〜S6を転送し、また、ホールコンピュータから主基板700側へ信号INを転送することが可能となっている。
【0027】
なお、信号S1は、メダル投入部MDからホッパー装置HPへ遊技メダルが1枚投入される毎に出力される「遊技メダル投入信号」、信号S2は、ホッパー装置HPから排出口105aへ遊技メダルが1枚払い出される毎に出力される「遊技メダル払出信号」、信号S3は、レギュラーボーナス(RB)と呼ばれる特別役に入賞したときに出力される「役物連続作動装置本当たり信号」、信号S4は、ビッグボーナス(BB)と呼ばれるレギュラーボーナス(RB)よりも大きな特別役に入賞したときに出力される「役物連続作動増加装置本当たり信号」、信号S5は、いわゆる出玉率の設定操作がなされたことを示す「設定操作信号」である。
また、ホールコンピュータ側から供給される信号INは、いわゆる打止め解除を主基板700中のマイクロコンピュータに対して指令するための「外部打止め解除信号」である。
【0028】
次に、本発明実施形態におけるホッパー装置を備えた遊技機について図4以降を参照しながら詳細説明を行う。
ホッパー装置HPは、メダルを貯蔵するホッパータンクと、このホッパータンク内に貯留されたメダルを1枚ずつ排出するメダル払出し装置で構成されることは上記したとおりであり、図4では、メダル払出し装置の要部平面を抽出して示してある。
【0029】
図4において、符号10は、メダル払出し装置であり、図2に示されるように遊技機内部に収納され、例えば、入賞を条件に、ホッパータンクに貯蔵していたメダルMを連続的に払出す。メダル払出し装置10は、平板状のベース20と、ベース20の中央に開口した開口部21に設けられ、時計周りに回転可能なロータディスク30と、ベース20に軸支され、ロータディスク30に対して進退するカウントアーム40と、カウントアーム40の端部近傍に配置された一対のセンサ50a,50bと、この一対のセンサ50a,50bが接続され、センサ検出結果に基づきロータディスク30の回転を一時停止させる制御装置60とを備えている。
【0030】
ベース20は、平面視すると略方形状をなし、裏面には図示せぬDCモータを収納するためのボックスが取り付けられている。また、中央に円形の開口部21が形成され、この開口部21は、カウントアーム40に近接した位置から外部に連通する排出口22を備えている。
また、ベース20の上方にはメダルが貯蔵された筒状のホッパータンク(図示せず)が取り付けられており、このホッパータンクに貯蔵された多数のメダルMが下層から順にベース20側に供給可能に形成されている。
【0031】
ロータディスク30は、その中央に軸部34が形成され、この軸部34が図示せぬボックス内に設けられたDCモータに結合されることで時計周りに回転自在に形成されている。また、ロータディスク30は、軸部34から円周方向に向かって弧状に延びたn本のアーム(31a〜31g)を有し、各アーム31a〜31g間にはホッパータンクから供給されるメダルMを1枚ずつ収納するメダル収納部32a〜32gが各々設けられ、このため、ロータディスク30全体で合計n個のメダルMが収納可能に形成されている。
また、ロータディスク30の裏面にあって、DCモータとの間にはベース20に固定され、開口部21を覆う背面板33が設けられている。従って、ロータディスク30のメダル収納部32a〜32gに収納された各メダルMは、ロータディスク30を回転させると、背面板33に支えられることでボックス内に落下することなく、メダル収納部32a〜32gに収納された状態でロータディスク30の回転方向と同一方向に移動する。
【0032】
そして、メダル収納部32a〜32gに収納されたメダルMは、ロータディスク30の回転に伴い時計周りに移動しながらカウントアーム40付近のメダル排出口22を経由して外部に排出されるように形成されている。
また、ロータディスク30の回転に伴い、排出されて空になったメダル収納部(32a〜32gのいずれか)には、ホッパータンクに貯蔵されたメダルMが、ホッパーディスク30の回転に伴う遠心力とメダルM自身の重量とにより下層から順次補給される。
【0033】
カウントアーム40は、一端が軸部41により背面板33に軸支されるとともに、他端43は、ロータディスク30を介して排出されるメダルの位置に応じて一対のセンサ50a,50b間を往復移動するように形成される。また、カウントアーム40の中央近傍にはロータディスク30のメダル収納部31a〜31gから排出されたメダルMが当接する当接回転体42が設けられている。この当接回転体42は、メダルMが当接しながら排出される際に回転可能に形成されている。
そして、カウントアーム40は、常時バネ等の付勢手段(裏面に存在、図示せず)により、他端43がベース20に形成されたメダル排出口22をメダルが通過不能になるように狭め(メダルが当接回転体42に接触を開始した状態)、他端43がロータディスク30から最も遠くなる第1の位置(センサ50a設置位置)と、メダル排出口22をメダルが通過可能なように拡張し(当接回転体42が限界まで押し切られた状態)、カウントアームの他端43がロータディスク30に最も近くなる第2の位置(センサ50b設置位置)との2つの位置を、軸部41を中心に往復移動が可能なように形成されている。
【0034】
なお、一対のセンサ50a,50bは、いずれも光学的にカウントアーム40を検出可能な、例えば、発光部と受光部とを備えたフォトセンサであり、カウントアーム40が移動の際に発光部と受光部との間を遮ることで検出される。ここでは、一対のセンサ50a,50bは、カウントアーム40の動作を監視してメダルMの払出しを検知する、本発明構成のメダル払出し検知手段として機能する。
また、制御装置60は、ロータディスク30の回転開始後、所定の条件が成立したときにロータディスク30の回転を一時停止させる本発明構成の回転制御手段としての機能を持つ。ここで、所定の条件として、例えば、(1)所定枚数のメダルが払い出された場合、(2)DCモータが回転を開始してからメダルの払出しがないまま所定時間経過した場合、(3)配当枚数以内であって、メダルの払出しを検知した後、次のメダル払出しがないまま所定時間経過した場合等がある。制御装置60はまた、上記したカウントアーム40の動きをセンサ50a,50bによって監視し、メダル払出し検知直後にロータディスク30の回転を一時停止させる機能も併せ持つ。詳細は後述する。
【0035】
図5〜図7は、本発明実施形態にかかわるホッパー装を備えた遊技機の動作を説明するために引用した図であり、メダルMがカウントアーム40に接触を開始した状態(図5)、一対のセンサによりカウントアーム40が検出された状態(DCモータの回転を一時停止するタイミング)(図6)、カウントアーム40が限界まで押し切られた状態(図7)のそれぞれを示す。
また、図8は、本発明実施形態にかかわるホッパー装置を備えた遊技機の動作を説明するために引用したタイミング図であり、ここでは、1対のセンサ50a、50bによるカウントアーム40の検知タイミングが示されている。
以下、図5〜図8を参照しながら本発明実施形態にかかわるホッパー装置を備えた遊技機の動作について詳細に説明する。
【0036】
メダルMが、ロータディスク30のメダル収納部32から未だ外部ヘ排出されてない状態、すなわち、メダルMがロータディスク30の回転に伴い弧状のアーム31aによって押されてカウントアーム40に接触を開始した状態においては、図5に示されるように、カウントアーム40の他端43が第1の位置にある。このため、図8に示されるようにセンサ50aは、カウントアーム40を検知できる状態(ON)にあり、センサ50bは、カウントアーム40を検知できない状態(OFF)にある。
【0037】
続いて、メダルMがローダティスク30のメダル収納部32から排出されようとする段階においては、図6に示されるように、カウントアーム40の他端43は、制御装置60によって検出されるメダルMがカウントアーム40の当接回転体42に当接した状態からカウントアーム40の付勢力に対抗して、軸部41を中心に時計周りに回転して第1の位置と第2の位置の中間位置に移動する。ここでは、図8に示されるように、センサ50a,50bともにカウントアーム40を検知できない状態にある。
続いて、カウントアーム40の他端42が第2の位置にさしかかったときは、図8に示されるように、先ほどカウントアーム40を検知できなかったセンサ50bは、カウントアーム40の他端43を検知できるようになり、この状態を検知することにより制御装置60はメダルの払出しを認識することができる。
【0038】
そして、カウントアーム40が限界まで押し切られた状態においては、図7に示されるように、カウントアーム40の他端43は、制御装置60によって検出されるメダルがカウントアーム40の当接回転体42に当接した状態からカウントアーム40の付勢力に対抗して軸部41を中心に時計周りに回転して第2の位置に完全に移動する。このため、図8に示されるように、センサ50bは、カウントアーム40を検出できなかった状態(OFF)から検出できる状態(ON)に移行する。以降、カウントアーム40は、図6、図7に示す状態を繰り返し、第1の位置(センサ50a)と第2の位置(センサ50b)との間の往復移動を行う。
【0039】
上記した構成において、メダルM払出し時に、ホッパータンク内のメダル残量が少なくなった場合、上部からの圧力の減少により、ロータディスク30回転時にメダルMが跳ね、メダル収納部32へメダルMがスムーズに収納されない事態が発生する。このため、本発明実施形態では、制御装置60を独立したハードウェアとして示したが、実際には、図3に示す主基板700中のマイクロプロセッサが内蔵のプログラムを実行することによってDCモータの駆動制御を行い、DCモータが回転を開始してからあらかじめ設定された条件が満たされたときにDCモータの回転を一時的に停止制御するものである。
このことにより、ロータディスク40のディスク板面上で跳ねていたメダルMがメダル収納部32にスムーズに収納され、払出し動作を円滑に実行することができる。ここで、条件としては、(1)配当枚数以下の範囲で、あらかじめ設定された枚数のメダルが払い出されたとき、(2)所定時間経過毎、(3)所定時間払出しが発生しなかった場合等が設定される。
【0040】
なお、ロータディスク30を回転させるDCモータは、電力供給を停止することで回転が停止する。このとき、逆起電力発生によって制動が働くが慣性のためにすぐには停止できない。このため、停止のタイミングによっては、本来メダル払出しを要するロータディスク40のメダル収納部32に収納されたメダルMの他に、回転方向に隣接するメダル収納部32に収納されたメダルMaをも払出す、過剰払出しが発生する可能性がある。
上記した可能性を想定し、本発明実施形態では、図6に示す、センサ50a,50bともにカウントアーム40を検出可能な状態(メダル払出し検知タイミング)で回転を停させることとした。DCモータの制動距離は経験則により周知であるため、実際のDCモータに対する電力供給停止のタイミングを、センサ50a,50bによるメダル払出検知直後に同調させる制御は比較的容易である。このことにより、メダルの過剰払出しを防止することができる。
【0041】
以上説明のように本発明は、メダル払出し命令によりロータディスク30が回転を開始してから所定の条件が満たされたときにホッパー(ロータディスク30)の回転を一時停止させることにより、ロータディスク30上で跳ねていたメダルをロータディスク30のメダル収納部32に収納させることができ、メダル払出し動作を円滑に行うことが可能になる。上記した条件の一つとして、例えば、(1)所定枚数のメダルが払い出された場合、(2)DCモータが回転を開始してからメダルの払出しがないまま所定時間経過した場合、(3)配当枚数以内であって、メダルの払出しを検知した後、次のメダル払出しがないまま所定時間経過した場合等がある。
また、本発明によれば、上記した回転の一時停止をメダルの払出し検知直後に実施することで過剰なメダル払出しを防止することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明実施形態にかかわるホッパー装置を備えた遊技機の一例であるスロットマシンの外部構造を表した平面図である。
【図2】本発明実施形態にかかわるホッパー装置を備えた遊技機の一例であるスロットマシンの内部構造を表した正面図である。
【図3】本発明実施形態にかかわるホッパー装置を備えた遊技機の一例であるスロットマシンの制御システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明実施形態にかかわるホッパー装置を備えた遊技機のうち、ホッパー装置の構成を説明するために引用した図である。
【図5】本発明実施形態にかかわるホッパー装を備えた遊技機の動作を説明するために引用した図である。
【図6】本発明実施形態にかかわるホッパー装を備えた遊技機の動作を説明するために引用した図である。
【図7】本発明実施形態にかかわるホッパー装を備えた遊技機の動作を説明するために引用した図である。
【図8】本発明実施形態にかかわるホッパー装置を備えた遊技機の動作を説明するために引用したタイミング図である。
【符号の説明】
【0043】
10…ホッパー装置、20…ベース、30…ロータディスク、40…カウントアーム、50a,50b…センサ、60…制御装置




 

 


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