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発明の名称 遊技機基板のアース接続構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−20781(P2007−20781A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−205436(P2005−205436)
出願日 平成17年7月14日(2005.7.14)
代理人 【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人 エビス国際特許事務所
発明者 吉岡 省次
要約 課題
確実に接続を行い、かつ、その接続確認を容易にした、遊技機基板のアース接続構造を提供する。

解決手段
基板40からのアース接続を、コネクタ501、502出力として引き出し、ハーネス51を介して金属箱体100と接続する。ハーネス51の一端には接続金具52が取り付けられており、当該接続金具52を金属箱体100に螺子止め固定する。
特許請求の範囲
【請求項1】
電気回路を実装する基板が金属箱体で覆われて成る遊技機基板のアース接続構造であって、
前記基板のアースに半田実装されるコネクタと、
一端に前記コネクタと嵌合されるコネクタ、他端に接続金具を有するハーネスとを備え、
前記ハーネスの接続金具を前記金属箱体に螺子止め固定して成ることを特徴とする遊技機基板のアース接続構造。
【請求項2】
前記金属箱体の一部は透明樹脂成形品で形成され、前記螺子止め固定される部分の少なくとも一部は前記透明樹脂成形品を介して外部から視認可能な位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機基板のアース接続構造。
【請求項3】
電気回路を実装する基板が金属箱体で覆われて成る遊技機基板のアース接続構造であって、
前記基板のアースに半田実装されるコネクタと、
一端に前記コネクタと嵌合されるコネクタ、他端に接続金具を有するハーネスとを備え、
前記ハーネスの接続金具を遊技機筐体に設けられたアース金具に螺子止め固定して成ることを特徴とする遊技機基板のアース接続構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気回路を実装する基板が金属箱体で覆われて成る、例えば、電源ボックスに用いて好適な遊技機基板のアース接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機の一つにスロットマシンがある。スロットマシンには、本体部前面に3列のリールを有するリール機構が組み込まれ、これらリールとは別に、いわゆる演出表示を行う表示パネルが設けられている。
【0003】
上記構成において、遊技者により回転開始レバーが操作されるとゲーム開始となり、上記した遊技機は、3列のリールを所定速度で回転させ、表示パネルに特定の演出表示を行う。次に、遊技者によりストップキー操作されると、3列のリールの停止制御を順次行う。そして、停止した3列のリールに描かれている特定の絵柄(例えば、数字の7)が入賞ライン上に揃うと、表示パネル上に表示を行って大当たりが発生したことを通知する。
【0004】
ところで、上記した遊技機を制御する電気回路が実装される基板が金属箱体で覆われている場合、例えば、電源ボックスにおいては、基板固定用の穴周辺を半田メッキのためのグランドパターンとし、かつ、螺子固定用のボスを金属で箱体と一体形成することでアース接続構造としていた。すなわち、基板を螺子止め固定することがアース接続を意味していた(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2004−33416号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記したアース接続構造において、基板と板金との接続が基板の背面で行われていたため、その接続が容易に確認できるとは言い難く、振動等による基板の削りや緩み等が発生した場合、その発見が遅れ、故障や事故に至るケースもあった。
【0007】
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、従来の螺子止め固定に代わりハーネスを用いることで確実に接続を行い、かつ、その接続確認を容易にした、遊技機基板のアース接続構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するために本発明は、電気回路を実装する基板が金属箱体で覆われて成る遊技機基板のアース接続構造であって、前記基板のアースに半田実装されるコネクタと、一端に前記コネクタと嵌合されるコネクタ、他端に接続金具を有するハーネスとを備え、前記ハーネスの接続金具を前記金属箱体に螺子止め固定して成ることを特徴とする。
【0009】
また、本発明において、前記金属箱体の一部は透明樹脂成形品で形成され、前記螺子止め固定される部分の少なくとも一部は前記透明樹脂成形品を介して外部から視認可能な位置に形成されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、電気回路を実装する基板が金属箱体で覆われて成る遊技機基板のアース接続構造であって、前記基板のアースに半田実装されるコネクタと、一端に前記コネクタと嵌合されるコネクタ、他端に接続金具を有するハーネスとを備え、前記ハーネスの接続金具を遊技機筐体に設けられたアース金具に螺子止め固定して成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、基板からのアース接続をコネクタ出力として引き出し、ハーネスを介して金属箱体と接続することで、従来の螺子止めのみによる金属箱体への固定に比較して確実な接続が可能となる。仮にハーネスが外れた場合においても外部から視認により容易に脱落が発見できるため、故障や事故の防止に繋がる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の遊技機の実施形態として、遊戯場等に設置されるスロットマシンについて図1ないし図3を参照して説明する。
なお、図1は本スロットマシン100の外部構造を表した平面図、図2は本スロットマシン100の内部構造を表した平面図、図3は本スロットマシン100に設けられている制御システムの構成を表したブロック図である。
【0013】
図1において、本スロットマシン100は、遊技者に面するフロントドア101と、フロントドア101が開閉可能に取り付けられた後述の筐体102とを備えて構成されている。
フロントドア101は、上部パネル部103と中部パネル部104と下部パネル部105とを備え、全体的に金属製のフレーム(図示略)と硬質プラスチックで成形された前面パネルとで形成されることによって、機械的に強固な構造を有している。
【0014】
上部パネル部103には、上部ランプと呼ばれる演出用ランプ103aと、スピーカが取り付けられた放音部103b,103cと、液晶ディスプレイ等で形成された演出表示装置103dとが設けられている。 中部パネル部104には、複数個(本実施形態では3個)の回胴R1,R2,R3を備えた回胴装置200が設けられると共に、回胴装置200の側方に演出用ランプ104a,104bが設けられている。
【0015】
なお、回胴R1,R2,R3の前方には、透明な硬質プラスチック板で形成された略長方形の透過窓WDが設けられ、これによって回胴装置200を外部から保護すると共に、遊技者が透過窓WDを介して回胴R1,R2,R3を見ることが可能となっている。 更に、中部パネル部104の下端には遊技者が操作するための操作部104cが設けられ、当該操作部104cには、遊技用メダルを投入するためのメダル投入部MDと、1ゲーム当たりのメダル数を提示するためのベットボタンB1,B2,B3と、1ゲームの開始を指示するためのスタートレバーSTと、回転中の回胴R1,R2,R3を個別に停止させるための3個のストップボタンSP1,SP2,SP3が設けられている。
【0016】
下部パネル部105には、本スロットマシン100のゲーム内容に関連した画像等(図示略)が描かれており、遊技者の獲得したメダルを払い出すための排出口105a及び受皿105bと、スピーカが取り付けられた放音部105cが設けられている。
【0017】
次に、図2を参照して、フロントドア101の裏面構造と、筐体102の内部構造を概説する。なお、図2はフロントドア101を開錠して筐体102から開いた状態を表している。
同図において、フロントドア101の裏面上部に、上述の放音部103b,103cを構成するスピーカSR,SLが設けられ、スピーカSR,SLの間に演出表示装置103dが設けられると共に、演出表示装置103dの裏面側にサブ制御基板300が取り付けられている。
【0018】
演出表示装置103d及びサブ制御基板300の下方には、上述の透過窓WDと中部パネル部104のパネル面とが形成された略長方形の枠体104dが取り付けられている。
枠体104dの下方には、メダル投入部MDより投入される投入物を正規の遊技用メダルか異物か判別して振り分ける振分機構G0と、振分機構G0で振り分けられた遊技用メダルを筐体102側に設けられているホッパ装置HPへ案内するガイド部材G1と、振分機構G0で振り分けられた異物を排出口105aへ案内して排出するガイド部材G2と、ホッパ装置HPから出力される払い出し用のメダルを排出口105aへ案内して出力するガイド部材G3が設けられ、更に排出口105aの近傍に、スピーカSWが放音部105cに対応させて取り付けられている。
【0019】
更に、上述の枠体104dと振分機構G0との間の領域に長尺状の中央表示基板400が取り付けられ、当該中央表示基板400の裏面側の一端に、設定ボタンCSと、数字の0から6までのセグメント表示を行う発光ダイオードで形成された設定表示素子CTが設けられている。
筐体102内には、主電源装置PWUと、ホッパ装置HPから溢れた遊技用メダルを収容するための補助貯留部SHPと、上述の透過窓WDに対向する回胴R1,R2,R3を備えた回胴装置200が設けられる他、主電源装置PWUの側面に電源装置基板500、回胴装置200の上端に回胴装置基板600、回胴装置200の上方に主基板700、筐体102の内壁の一端に外部集中端子装置としての外部集中端子基板800が夫々取り付けられている。
【0020】
ここで、上述の主基板700と、サブ制御基板300、回胴装置基板600、中央表示基板400、電源装置基板500及び外部集中端子基板800は、何れも導電性配線パターンの形成された絶縁性樹脂基板上に集積回路装置(IC)やトランジスタ、抵抗、コンデンサ等の電子部品が搭載されて配線接続されたいわゆる電気回路基板として形成され、特に、主基板700とサブ制御基板300と外部集中端子基板800は、夫々硬質プラスチックの収納ケース内に個別に収納されたユニット構造となっている。
【0021】
更に、図3のブロック図を参照して制御システムの構成を述べると、主基板700は、スロットマシン100の動作全体を管理するシステムプログラム及びスロットマシンゲーム用の実行プログラムが予め記憶されている半導体メモリと、これらのプログラムを実行するCPUとを実装し、CPUが持つ入力ポート及び出力ポートと、他の基板300、600、400、500、800との間が配線ケーブルによって配線接続されている。
また、演出用スピーカSR,SL,SWと演出用ランプ103a,104a,104bと演出表示装置103dが配線ケーブルを介してサブ基板300に配線接続され、主基板700中の上記マイクロプロセッサから供給される演出制御信号に従って、サブ基板300に設けられている電気回路がこれら演出用スピーカSR,SL,SWと演出用ランプ103a,104a,104bと演出表示装置103dを駆動することにより、遊技者の視覚と聴覚に訴える演出を行う。
【0022】
回胴装置基板600は、電動モータによって回転駆動される回胴R1,R2,R3を備えた回胴装置200が配線接続されており、主基板700中のCPUから供給される回胴制御信号に従って、上述の電動モータを制御することにより、回胴R1,R2,R3の回転と制動及び停止の制御を行う。
【0023】
中央表示基板400には、振分機構G0、ベットボタンB1,B2,B3、スタートレバーST、ストップボタンSP1,SP2,SP3、設定表示素子CT、及び設定ボタンCSが配線接続されており、振分機構G0から出力されるメダル検出信号と、ベットボタンB1,B2,B3とスタートレバーST及びストップボタンSP1,SP2,SP3から夫々出力されるオンオフ信号を主基板700中の上記マイクロプロセッサへ転送すると共に、マイクロプロセッサから供給されるセグメント表示信号に基づいて、設定表示素子CTに0から6までの数字を表示させる。
【0024】
電源基板500には、リセットスイッチRS、設定スイッチBO、電源スイッチBQ、ホッパ装置HPが配線接続され、設定スイッチBOと電源スイッチBQから夫々出力されるオンオフ信号を主基板700中の上記CPUへ転送する。更に、電源基板500には、発生される各種電源電圧をホッパ装置HPその他の各所に配電する配電回路が形成されており、かかる配電回路からスロットマシン100の動作に必要な電源供給が行われている。
外部集中端子基板800は、主基板700中の上記CPUから出力される信号S1〜S6を並列入力することが可能な複数個の入力端子P1〜P6と、当該信号S1〜S6を管理用電子装置としてのホールコンピュータ側へ並列転送することが可能な複数個の出力端子Q1〜Q6とを備える他、ホールコンピュータ側から供給される信号INを入力する入力端子P7及び上記CPUへ転送する出力端子Q7を備えて構成され、更に信号S1〜S6及びINを一方向にのみ転送する信号転送回路(図示せず)が設けられている。
【0025】
すなわち、上述の出力端子Q1〜Q6及び入力端子P1と、ホールコンピュータに設けられている入出力インターフェースとの間を例えばフラットケーブル等の配線ケーブルで接続することによって、主基板700からホールコンピュータ側へ信号S1〜S6を転送し、また、ホールコンピュータから主基板700側へ信号INを転送することが可能となっている。
【0026】
なお、信号S1は、メダル投入部MDからホッパ装置HPへ遊技メダルが1枚投入される毎に出力される「遊技メダル投入信号」、信号S2は、ホッパ装置HPから排出口105aへ遊技メダルが1枚払い出される毎に出力される「遊技メダル払出信号」、信号S3は、レギュラーボーナス(RB)と呼ばれる特別役に入賞したときに出力される「役物連続作動装置本当たり信号」、信号S4は、ビッグボーナス(BB)と呼ばれるレギュラーボーナス(RB)よりも大きな特別役に入賞したときに出力される「役物連続作動増加装置本当たり信号」、信号S5は、いわゆる出玉率の設定操作がなされたことを示す「設定操作信号」である。
また、ホールコンピュータ側から供給される信号INは、いわゆる打止め解除を主基板700中のマイクロコンピュータに対して指令するための「外部打止め解除信号」である。
【0027】
次に、本発明で課題とする、確実に接続を行い、かつ、その接続確認を容易にした、遊技機基板のアース接続構造について、図4を参照しながら説明する。
【0028】
電源ボックスは、加工の容易さやコスト、放熱、耐ノイズ性等の利点から板金ケース等の金属箱体100により形成される。そして、内側面に電源基板が実装され、上板と底板を構成する、あるいは任意の板金面にはエアフローのための穴が形成されている。また、フロントドアを開いたときに出現する前面板は、他が板金で形成されているのに対して透明アクリル板で形成されており、電源ボックスに内蔵された電源装置および設定変更装置を構成する基板類が視認可能な状態になっている。図4に示されるように、本発明実施形態にかかわる電源ボックスのアース接続構造は、基板40からのアース41の接続をコネクタ出力として引き出し、ハーネス51により金属箱体100と接続することにより実現しており、この接続箇所は透明アクリル板を介して外部から視認可能なように形成される。
【0029】
具体的に、基板40のアース41には、周壁にロック係止部42を備えたコネクタ501(オス型)が半田実装されている。そして、1本線のハーネス51の一端には、周壁にロック爪43を有するコネクタ502(メス型)が取り付けられており、当該コネクタ502を、基板40のアース41に半田実装されたコネクタ501と嵌合させロック結合している。
一方、ハーネス51の他端にはU字型、もしくは0型のワッシャから成る接続金具52が取り付けられており、当該接続金具52を金属箱体100のアース穴にボルト10で螺子止め固定することによりアース接続構造としている。なお、ハーネス51の接続金具52は、金属箱体100のアース穴のみならず、遊技機筐体に設けられたアース金具(アース集合端子)に螺子止め固定してもよい。
【0030】
上記した本発明実施形態によれば、従来の螺子止めのみによる金属箱体への固定に比較して確実な接続が可能となる。また、仮にハーネスが外れた場合においても透明アクリル板を介して外部から視認でき、このことにより容易に脱落が発見できるため、故障や事故の防止に繋がる。
更に、基板40のアース41に実装されるコネクタ501の周壁に取り付けられたロック係止部42に、ハーネス51のコネクタ502に取り付けられるロック爪43を係止し、コネクタ501、502同士を固定することで、一層、確実な接続が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明実施形態に係わる遊技機の外部構造を表した平面図である。
【図2】本発明実施形態に係わる遊技機の内部構造を表した平面図である。
【図3】本発明実施形態に係わる遊技機に設けられている制御システムの構成を表したブロック図である。
【図4】本発明実施形態にかかわる遊技機基板のアース接続構造の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0032】
10…ボルト、40…基板、41…アース、42…ロック係止部、43…ロック爪、51…ハーネス、52…接続金具、100…金属箱体、501…コネクタ(オス型)、502…コネクタ(メス型)




 

 


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