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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−20631(P2007−20631A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−203152(P2005−203152)
出願日 平成17年7月12日(2005.7.12)
代理人 【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人 エビス国際特許事務所
発明者 浜田 和彦 / 石川 宣之
要約 課題
透明な非表示領域を透して遊技役物を目視させる液晶表示装置を備え、製造プロセスを高度化等することなく表示領域と非表示領域との境界部分を鮮明にする等して表示品質を確保する。

解決手段
液晶表示装置(LCD)に形成された表示領域(DSP)に密着される偏光板(40a、40b)の一部を非表示領域(SPC)の外縁より僅かに進出させて配置し、非表示領域に対応する形状の枠パターン(50a)が印刷された透明フィルムシート(50)を当該偏光板がラップする非表示領域の周縁を覆うように設ける。これにより、表示領域と非表示領域との境界を鮮明にし、視覚的な演出効果を高める。
特許請求の範囲
【請求項1】
画像を表示する表示領域の一部に透明な非表示領域が形成された液晶表示装置と、当該液晶表示装置の背面側に設けられ前記非表示領域を透して正面側の遊技者に目視可能とされる遊技役物又は演出役物とを少なくとも備える遊技機であって、
前記液晶表示装置に形成された前記表示領域に密着される偏光板の一部を前記非表示領域の外縁より所定量だけ内方に進出して設け、
前記非表示領域の外縁形状に対応して遮光性のパターンが配置された透明なフィルムシートを前記非表示領域に進出する前記偏光板の一部を当該パターンが覆うように位置決めして当該偏光板に密着配置してなることを特徴とする遊技機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばスロットマシン等の遊技機に関し、特に、演出表示を行う液晶表示装置を備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技者にゲームをより楽しんでもらうため、演出表示を行う液晶表示装置を備えた遊技機が知られている。
【0003】
例えば、遊技者の操作に従って、図柄の描かれた複数個の回胴リールを回転及び停止させ、揃った図柄の配列に応じて遊技メダルの払い出し等を行うスロットマシンにあっては、前面パネルの上側等に小型の液晶表示装置を設けたもの(例えば、特許文献1参照)から、近時、前面パネルのほぼ全領域に大型の液晶表示装置を設けたものへと展開が図られ、表示領域の拡大化によって視覚効果の高い演出表示を行うスロットマシンが遊技場等において出現している。
【0004】
すなわち、特許文献1に開示されているいわゆる旧来の一般的なスロットマシンにあっては、複数個の回胴リールを収容している筐体に、前面パネルを有する前扉が取り付けられ、前面パネルの略中央領域に形成されている透明な透過窓を介して、遊技者が筐体内の複数個の回胴リールの動きや図柄を視認することが可能となっている。そして、前面パネルに化粧パネルとしての機能を発揮させ、更に透過窓の邪魔にならない部分、すなわち前面パネルの上側等に、演出表示を行う小型の液晶表示装置が設けられている。
【0005】
これに対し、近時、遊技場等において出現している大型の液晶表示装置を備えたスロットマシンにあっては、大きな表示領域を有する透過型の液晶表示装置が前面パネルの略全面に取り付けられており、表示領域の拡大化に伴って、より臨場感等の得られる演出表示を行うことを可能にしている。
【0006】
すなわち、前面パネルに取り付けた大型の液晶表示装置を介して筐体内の回胴リールを目視させるために、従来、表示窓として形成される領域に画像を表示させない透明な非表示領域(透過領域)を形成するとともに、その領域のみカラーフィルタやブラックマトリクス等を除去して光の透過率を向上させた透過型の液晶表示装置が普及してきている。
【0007】
【特許文献1】特開2003−220178号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上述のスロットマシンに設けられている透過型の液晶表示装置にあっては、回胴リールの表示窓を形成する透過領域の光透過率を更に高めるため、カラーフィルタ等の他にも液晶パネル本体に密着される偏光板も透過領域の部分から除去することが要求されている。
【0009】
この場合、液晶パネル本体の非表示領域と偏光板の開口部(除去部)との配置関係に僅かでも誤差が生じると、表示領域の端部では画像途切れ(本来の画像が表示されない現象)や光漏れが生じ、また非表示領域(透過領域)の端部では半透明となる等の問題が生じてしまう。
【0010】
ところが、現実には、液晶パネル本体の表示領域と偏光板との端部同士を正確に一致させて位置決めすることは、これら構成部品の寸法誤差や組み立ての際の誤差等の製造工程上の種々の理由から極めて困難であり、演出表示装置の表示及び透過性能を向上させるために表示領域と非表示領域との境界部分を鮮明にすることが技術的な課題としてあった。
【0011】
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、透明な非表示領域を透して遊技役物等を目視させる液晶表示装置を備え、当該液晶表示装置の製造プロセスを高度化等することなく表示領域と非表示領域との境界部分を鮮明にして、視覚的な演出効果を高めた遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、画像を表示する表示領域の一部に透明な非表示領域が形成された液晶表示装置と、当該液晶表示装置の背面側に設けられ前記非表示領域を透して正面側の遊技者に目視可能とされる遊技役物又は演出役物とを少なくとも備える遊技機であって、前記液晶表示装置に形成された前記表示領域に密着される偏光板の一部を前記非表示領域の外縁より所定量だけ内方に進出して設け、前記非表示領域の外縁形状に対応して遮光性のパターンが配置された透明なフィルムシートを前記非表示領域に進出する前記偏光板の一部を当該パターンが覆うように位置決めして当該偏光板に密着配置してなることを特徴とする。
【0013】
請求項1に記載の遊技機によれば、液晶表示装置の表示領域に密着した偏光板の一部が非表示領域に進出する半透明の領域を、フィルムシートに印刷された遮光性のパターンが覆うため、表示領域と非表示領域の境界を視覚的に鮮明にすることができる。
【0014】
また、液晶表示装置の表示領域に密着される偏光板の一部を非表示領域の外縁より所定量だけ内方に進出して配置するので、当該偏光板の位置決め誤差が吸収され、非表示領域との境界付近における画像途切れ等の不具合を解消する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の遊技機によれば、背面側に設けた遊技役物等を透明な非表示領域を透して目視可能とする透過型の液晶表示装置を備え、当該液晶表示装置の表示領域と非表示領域との境界を鮮明にし視認性を向上させることができる。また、液晶表示装置の製造プロセスを高度化若しくは複雑化等することなく、簡素な構成で高い光透過率の透過領域を形成するとともに、表示領域の画像品質も確保することができる。したがって、液晶表示装置を使った遊技機における視覚的な演出効果を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の遊技機に係る好適な実施の形態として、パチンコホール等の遊技施設に設置されるスロットマシンについて、図面を参照ながら説明する。ここで、図1は、本実施形態のスロットマシンの外部構造を表した斜視図、図2は、本スロットマシンの前扉を開いて内部構造を表した図である。図3〜図7は、本スロットマシンに設けられている表示パネルユニットの構造を表した図である。
【0017】
まず、図1及び図2に基づいて、本実施形態のスロットマシン1の全体的な構造を説明すると、このスロットマシン1は、筐体2と、筐体2の前端部に開閉自在に取り付けられて遊技者に面する前扉3とを備えて構成されている。
【0018】
前扉3には、図1に示すように、略中央部分に操作パネル部4が設けられ、操作パネル部4の上方に前面パネル部5、操作パネル部4の下方に遊技メダルを払い出すためのメダル受け皿6が設けられている。
【0019】
操作パネル部4には、ベットボタン4a、メダル投入部4b、スタートレバー4c及び3個のストップボタン4dが設けられている。
【0020】
前面パネル部5の上方には更に、クレジット枚数、ベット(BET)枚数、及びメダルの払い出し状況等を表示するための遊技状態表示部7が設けられている。
【0021】
前面パネル部5には、当該前面パネル部5の略全面を外部から保護する長方形状の透明アクリル板からなる中パネル板5aが組み付けられ、当該中パネル板5aの背面側に大面積の表示領域を有する後述の液晶表示装置としての透過型の液晶表示パネルLCDが組み付けられ、液晶表示パネルLCDの表示領域が中パネル板5aを介して遊技者側に面している。
【0022】
更に、詳細については後述するが、遊技者は中パネル板5aの略中央部分に設けられ、光を透さない矩形の枠パターン50aで囲まれた透過領域5bを介して、背面側の回胴リール装置17を見ることが可能となっている。
【0023】
前扉3の背面側には、図2に示すように、液晶表示パネルLCDが設けられたバケット形状の表示パネルユニット8が上述の中パネル板5aに対向して取り付けられる他、表示パネルユニット8の下方に、メダルセレクタ9と、フローシュート10、払出メダル案内部11、及び演出用スピーカ12a、12bが取り付けられている。
【0024】
ここで、表示パネルユニット8には、上述の透過領域5bに背面側から対向する長方形状の開口穴13が形成されており、更に、液晶表示パネルLCDの表示領域が中パネル板5a側に対向するようにして、表示パネルユニット8に対して液晶表示パネルLCDが設けられている。
【0025】
更に、表示パネルユニット8の所定部分には、回胴リール17a、17b、17cの外周面を照明する冷極管14と、冷極管14を駆動するためのインバータ回路基板15と、主制御基板18からの指示に従って図1の遊技状態表示部7と液晶表示パネルLCDに画像データを供給して演出表示を行わせるサブ制御基板16とが設けられている。
【0026】
筐体2内には、横3列の回胴リール17a、17b、17cを備えた回胴リール装置17が設けられ、回胴リール装置17の上方に、ゲームの進行と演出表示の制御を含む本スロットマシン1の動作全体を制御する主制御基板18が設けられ、回胴リール装置17の下方に、メダルホッパー19とオーバーフロータンク20及び電源装置21が設けられている。
【0027】
また、メダルホッパー19の側端部に、払出メダル案内部11側へメダルを出力するメダル出力孔19aが設けられ、筐体2の前端部に、前扉3と係合する錠受け2a、2bが設けられている。
【0028】
回胴リール装置17は、前扉3が筐体2側に閉じられた際、横3列の回胴リール17a、17b、17cが表示パネルユニット8の開口穴13に対向するように位置合わせして筐体2内に取り付けられている。
【0029】
主制御基板18は、図示していない配線ケーブルを介して、サブ制御基板16、メダルセレクタ9、メダルホッパー19、電源装置21、操作パネル部4に設けられているベットボタン4aとメダル投入部4bとスタートレバー4c及びストップボタン4d等に夫々電気的に接続されている。
【0030】
次に、図3及び図4を参照して、前扉3の背面側に取り付けられている、液晶表示パネルLCDを有する表示パネルユニット8の構造を説明する。
【0031】
図3は、表示面側から見た場合の表示パネルユニット8の構造を表した分解斜視図、図4は、表示パネルユニット8の構造を背面側から見た場合の分解斜視図である。なお、図4では、便宜上、液晶表示パネルLCDが省略して示されている。
【0032】
図3において、表示パネルユニット8は、硬質プラスチックで成型された矩形状の支持フレーム22と、支持フレーム22の前端部にねじ止め等によって固定された液晶表示パネルLCDと、支持フレーム22の上端部に着脱自在に取り付けられたサブ制御基板16とを備えて構成されている。
【0033】
支持フレーム22の上側部には、背面側に傾斜した斜面を有する凹形状の収容室23が一体成型されており、収容室23には、液晶表示パネルLCDを駆動する駆動回路基板24が収容されるとともに、図示しない配線ケーブルを介して液晶表示パネルLCDと駆動回路基板24とが接続され、且つ駆動回路基板24とサブ制御基板16とが接続されている。
【0034】
硬質プラスチックからなる矩形状の支持枠25は、図1に示した前面パネル部(中パネル板5a)の背面側に、ねじ等によって強固に固着されている。更に、支持枠25の上側部に一体成型されている係合突起25a、25bと支持フレーム22に形成されている係合溝22a、22bとが係合され、更に支持フレーム22の下端部と支持枠25の下端部とがねじ止め固定されることにより、液晶表示パネルLCDを備えた支持フレーム22が支持枠25の背面側に着脱可能に固着されている。
【0035】
つまり、係合突起25a、25bと係合溝22a、22bとが着脱可能な蝶番構造となっており、係合突起25a、25bに係合溝22a、22bを嵌め合わせ、更に支持フレーム22の下端部と支持枠25の下端部とをねじ止め固定することにより、表示パネルユニット8が支持フレーム22に掛けた状態で固着されている。
【0036】
また、支持枠25は、演出等の表示を行う液晶表示パネルLCDの前面領域と略同じ大きさの矩形状の開口25cを有し、当該開口25cを介して、液晶表示パネルLCDの表示領域DSPが中パネル板5a側に対向し且つ遊技者側に面するようになっている。
【0037】
更に、支持フレーム22には、図2に示した矩形状の開口穴13が形成されている。すなわち、図4を参照して開口穴13の構造を解りやすく述べると、支持フレーム22は、液晶表示パネルLCDが固着される矩形状の第1フレーム22aaと、第1フレーム22aaの背面に一体に組み付けらた矩形状の第2フレーム22bbとを備えて構成されており、第1フレーム22aaと第2フレーム22bbとを一体に組み付けることにより、第1フレーム22aaに形成されている矩形状の開口13aと第2フレーム22bbに形成されている矩形状の開口13bとが連通した開口穴13が形成されている。
【0038】
また、第2フレーム22bbの上側部には、ブラケット(連結部材)26a、26bが固定されており、該ブラケット26a、26b上にサブ制御基板16が着脱可能に取り付けられ、更に、第2フレーム22bbの開口13bより上方の背面部に、陰極管14とインバータ回路基板15が取り付けられている。
【0039】
次に、上述した支持フレーム22と支持枠25との間に介装されて透過型液晶表示装置の表示パネルユニット8を構成する液晶表示パネルLCDの構造を、図5〜図7を参照しながら説明する。
【0040】
なお、図5は液晶表示パネルLCDの分解斜視図、図6(a)はスロットマシン1に取り付けられた液晶表示パネルLCDの縦断面構造を模式的に表した図、図6(b)は液晶表示パネルLCDに設けられている液晶パネル本体の構造を模式的に表した縦断面図、更に、図7(a)は液晶パネル本体の正面図、図7(b)は液晶パネル本体の表示面側から見た場合の外観斜視図である。
【0041】
まず、図5及び図6において、液晶表示パネルLCDは、遊技者側に面する矩形状の前フレーム27と背面側の後フレーム28とを備え、前フレーム27と後フレーム28とを組み合わせることによって液晶表示パネルLCDの筐体が構成されている。
【0042】
前フレーム27には、演出等の表示を行う液晶パネル本体30の前面領域に対応して略同形の矩形状の開口27aが形成されており、該開口27aの上側内壁と下側内壁に、バックライト用の光を導光板35に入射する光源としての陰極管LP1、LP2が設けられている。
【0043】
後フレーム28には、支持フレーム22に形成されている開口穴13と対向する略同じ大きさの矩形状の開口28aが形成され、該開口28aを密閉する無色透明な保護シート(薄いプラスチックシート)29が後フレーム28の背面に接着されている。
【0044】
更に、前フレーム27と後フレーム28とが相対向して組み合わされた上述の筐体内には、前フレーム27側から順に、液晶パネル本体30、透明な紫外線カットシート(UVカットシート)31、第1の光拡散シート32、レンズシート33、第2の光拡散シート34、硬質プラスチックからなる導光板35、半透明な第1、第2の反射シート36、37が積層されて収容され、これら各構成要素30、31、32、33、34、35、36、37は、全て前フレーム27及び後フレーム28と略同じ矩形状に形成されている。
【0045】
ここで、液晶パネル本体30には、支持フレーム22に形成されている開口穴13及び後フレーム28に形成されている開口28aと対向する略同じ大きさの矩形状の透過部SPCが透明な領域として形成されている。
【0046】
更に、紫外線カットシート31と、第1の光拡散シート32、レンズシート33、第2の光拡散シート34、導光板35、第1、第2の反射シート36、37には、上述の支持フレーム22の開口穴13と後フレーム28の開口28a及び液晶パネル本体30の透過部SPCに対向する略同じ大きさの矩形状の開口31a、32a、33a、34a、35a、36a、37aが形成されている。
【0047】
液晶パネル本体30は、図6(b)の模式的な断面図に示すように、前方に面して相対向する一対の透明ガラス基板38a、38bの間に液晶39が充填されて密封さており、透明ガラス基板38aの液晶39側の面に、3原色カラーフィルタ(図示略)と、ITO(Indium Tin Oxide)からなる透明電極群(図示略)が形成され、透明ガラス基板38bの液晶39側の面にコモン電極としての透明電極群(図示略)が形成されている。また、透明ガラス基板38a、38bの外側の各面に、相互に偏光方向が直交する偏光板40a、40bが密着して配置されている。
【0048】
そして、透明ガラス基板38aに形成されている透明電極群と透明ガラス基板38bに形成されている透明電極群との間に駆動回路基板24から画像形成用の駆動信号が印加され、電気光学的効果によって液晶39内に生じる光透過率の変化により演出画像が形成される。
【0049】
上述した透明な非表示領域として形成される透過部SPC内には液晶が充填されておらず、枠体40の外壁と透明ガラス基板38a、38bとで画成された外側領域内に液晶39が充填されている。このため、透明ガラス基板38aに形成されている透明電極群と透明ガラス基板38bに形成されている透明電極群との間に駆動回路基板24から画像形成用の駆動信号が印加されると、上述の液晶39が充填されている外側の表示領域DSPには演出画像が形成され、液晶が充填されていない透過部SPCは、駆動信号の印加の有無にかかわらず常に透明な非表示領域となる。
【0050】
各透明ガラス基板38a、38bに密着配置されている偏光板40a、40bは、透過領域5bにおいて高い光透過率を確保するために、透過部SPCに対向する部分が開口となっている。ただし詳細には、図6(b)に示されるように、偏光板40a、40bの矩形状の開口縁40aa、40bbが透過部SPCの周縁から内方に僅かに進出して配置され、すなわち、透過部SPCよりも偏光板40a、40bの開口の方が若干狭く形成されている。これにより、透明ガラス基板38a、38b内への液晶の充填領域、透明電極群の積層パターン、カラーフィルタの配置等の種々の条件で実際上決まる液晶パネル本体30の表示領域DSPと、当該表示領域DSPを除く透過部SPCとに対して、液晶パネル本体30の製造過程において偏光板40a、40bの位置が多少ズレたとしても、設計上予め設けられているラップ量(余裕値)よりもそのズレが小さければ、表示領域DSPの端部における画像途切れ等の不具合を発生させないようにすることができる。
【0051】
更に、液晶パネル本体30における特徴的な構造として、表示面側である前面の偏光板40aに、薄いプラスチックシートからなる無色透明な透明フィルムシート50が接着されている。すなわち、透明フィルムシート50は、偏光板40aに形成された開口縁40aaに対応して、同形同寸法の開口50bが形成されているとともに、その開口50bの周縁に上述した透過部SPCと偏光板40aの開口縁とがラップする領域を覆う矩形枠状の枠パターン50aが、遮光性インクを用いた印刷パターンとして配置されている。
【0052】
透明フィルムシート50は、開口50b周縁の枠パターン50aが偏光板40aの開口に一致するように位置決めされて配置される。すなわち、図7(b)の円内に詳細に示されるように、偏光板40a、40bの一部が透過部SPCの縁部から進出することで生じる半透明な領域に透明フィルムシート50の枠パターン50aが密着する。これにより、この半透明な領域が視覚的に隠され、液晶パネル本体30の表示領域DSPと透過部SPCとの境界が鮮明になる。
【0053】
また、かかる構成の液晶表示パネルLCDによれば、回胴リール17a、17b、17cを目視させる透過領域5bを高い光透過率で形成することができ、特に高度な製造プロセスを要することなく、画像品質及び透過性能を良好にすることができる。したがって、スロットマシン1の視覚的な演出効果を高めることに貢献する。
【0054】
なお、本発明に係る遮光手段は、例えばプラスチック成型品からなる遮光部材を偏光板40aの開口周縁に貼着するものであってもよい。また、スロットマシン1の前面パネル部5を構成する透明な中パネル板5aにおいて、上述の偏光板40a、40bの一部が進出した半透明領域に対向して、遮光性を有する窓枠パターンを印刷配置してもよい。
【0055】
また、液晶表示パネルLCDの背面側から透視させる役物としては、本実施形態で挙げた回胴リール装置17等の遊技役物に限定されず、例えば遊技に登場するキャラクターを模したフィギュア(人形)等の遊技演出に関わる遊技役物を液晶表示パネルLCDの背面側に配置した演出装置を備える遊技機にも適用することができる。
【0056】
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1によれば、回胴リール17a、17b、17cを透視させる透過領域5bが形成された透過型の液晶表示パネルLCDを備え、その非表示領域である透過部SPCの外縁部分に偏光板40a、40bの一部が進出するようにして設けた。これにより、製造過程における偏光板40a、40bの位置決め誤差を吸収し、表示領域DSPの端部において画像が途切れるといった不具合の発生を抑制することができる。
【0057】
また、液晶パネル本体30の透過部SPCに対応して開口50bが形成され、その周縁に遮光性を有する枠パターン50aが印刷配置された透明フィルムシート50を偏光板40aに密着して設けたので、液晶表示パネルLCDの透過部SPCと偏光板40a、40bとがラップする半透明な部分を枠パターン50aにより視覚的に隠し、表示領域DSPと非表示領域(透過領域5b)との境界を鮮明に区分けすることができる。
【0058】
このように、液晶表示パネルLCDの製造プロセスの高度化または品質管理を強化することなしに、簡素な構成で液晶表示パネルLCDの画像品質及び透過性能等を良好にすることができ、これにより、スロットマシン1における視覚的な演出効果を高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、スロットマシン等の回胴式遊技機だけでなく、透過型の液晶表示装置を遊技者側に面して配置し、液晶表示装置の背面側に他の遊技役物若しくは演出役物等を配置して透視させる構造を有する遊技機に用いて有用であり、特に、液晶表示装置により演出表示を行いつつ背面側の遊技役物等を視認可能とすることで効果的な演出を行う遊技機の実現に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1は本発明の一実施形態によるスロットマシンの外観構造を表した斜視図である。
【図2】図2は図1に示したスロットマシンの前扉を開いて内部構造を表した図である。
【図3】図3は本発明の一実施形態によるスロットマシンに設けられる液晶パネルユニットの構造を表した分解斜視図である。
【図4】図4は図3に示した液晶パネルユニットを背面側から見た場合の構造を表した分解斜視図である。
【図5】図5は本発明の一実施形態による液晶パネルユニットに取り付けられている液晶表示パネルの構造を表した分解斜視図である。
【図6】図6は本発明の一実施形態によるスロットマシンに取り付けられた液晶表示パネルの縦断面構造と、液晶表示パネルに設けられている液晶パネル本体の構造とを模式的に表した断面図である。
【図7】図7は本発明の一実施形態による液晶表示パネルを構成する液晶パネル本体の正面図と、その表示面側から見た場合の斜視図である。
【符号の説明】
【0061】
1…スロットマシン 2…筐体
3…前扉 4…操作パネル部
4a…ベットボタン 4b…メダル投入部
4c…スタートレバー 4d…ストップボタン
5…前面パネル部 5a…中パネル板
5b…透過領域 6…メダル受け皿
7…遊技状態表示部 8…表示パネルユニット
9…メダルセレクタ 10…フローシュート
11…払出メダル案内部 12a、12b…演出用スピーカ
13…開口穴 14…陰極管
15…インバータ回路基板 16…サブ制御基板
17…回胴リール装置 17a、17b、17c…回胴リール
18…主制御基板 19…メダルホッパー
20…オーバーフロータンク 21…電源装置
22…支持フレーム 23…収容室
24…駆動回路基板 25…支持枠
25a、25b…係合突起 25c…開口
26a、26b…ブラケット 27…前フレーム
28…後フレーム 29…保護シート
30…液晶パネル本体 31…紫外線カットシート
32…光拡散シート 33…レンズシート
34…光拡散シート 35…導光板
36、37…反射シート 38a、38b…透明ガラス基板
39…液晶 40a、40b…偏光板
50…透明フィルムシート 50a…枠パターン
50b…開口
DSP…表示領域 LCD…液晶表示パネル
LP1、LP2…陰極管 SPC…透過部




 

 


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