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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−14390(P2007−14390A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−196090(P2005−196090)
出願日 平成17年7月5日(2005.7.5)
代理人 【識別番号】100095289
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 弘
発明者 東海林 透 / 梶原 克哉
要約 課題
遊技盤面上における限られた領域を有効に利用した演出ができるとともに、遊技に興趣性を持たせることができる弾球遊技機を提供する。

解決手段
遊技盤の遊技領域に遊技球を流下させる弾球遊技機であって、一部の遊技領域の正面側に設けられ、表示面6aの正面側から背面側が透視可能な透過状態と、透視不能な非透過状態とに選択可能な液晶表示装置6kと、液晶表示装置6kを透過状態と非透過状態とに選択する選択制御手段273と、 液晶表示装置6kの裏面側に位置し、外側の遊技領域から隔絶された特別遊技領域SPと、外側の遊技領域6から特別遊技領域SP内への遊技球の進入を許容する態位と外側の遊技領域に向け遊技球を移動させる態位とのいずれかに切り換え可能な流動制御部材100とを備え、特別遊技領域SPには、入賞状態を異ならせた複数の入賞部101,102と、特別遊技領域SPに進入してきた遊技球が入賞部101,102に向け移動する方向を制御する振り分け手段104が設けられていることを特徴としている。
特許請求の範囲
【請求項1】
遊技盤の遊技領域に遊技球を流下させる弾球遊技機であって、
一部の遊技領域の正面側に設けられ、表示面の正面側から背面側が透視可能な透過状態と、透視不能な非透過状態とに選択可能な液晶表示装置と、
前記液晶表示装置を透過状態と非透過状態とに選択する選択制御手段と、
前記液晶表示装置の裏面側に位置し、外側の遊技領域から隔絶された特別遊技領域と、
外側の遊技領域から特別遊技領域内への遊技球の進入を許容する態位と、外側の遊技領域から特別遊技領域内への遊技球の進入を規制する態位とのいずれかに切り換え可能な流動制御部材とを備え、
前記特別遊技領域には、入賞状態を異ならせた複数の入賞部と、該特別遊技領域に進入してきた遊技球が前記入賞部に向け移動する方向を制御する振り分け手段が設けられていることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記振り分け手段が、前記複数の入賞部に対する誘導釘で構成されていることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
【請求項3】
前記振り分け手段が、前記複数の入賞部に向けて流下する遊技球の進路を左右に変化させる揺動部材で構成されていることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
【請求項4】
前記振り分け手段が、前記複数の入賞部に対して前記遊技球が進行する途中に設けられて水平面内で回転可能な振り分けトレイで構成され、該振り分けトレイには、遊技球の排出部が単一で設けられ、該排出部が回転した際の回転軌跡中の位置に応じて遊技球の進行方向を変更可能であることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
【請求項5】
前記振り分け手段が、前記遊技球の流下方向に平行する回転面を有した回転板で構成され、該回転板には周方向で等分された位置に遊技球受け入れ部が設けられ、該遊技球受け入れ部の回転位置に応じて遊技球の流下方向を変更できることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
【請求項6】
前記複数の入賞部は、賞球の払い出し条件を異ならせてあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の弾球遊技機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に係り、詳しくは、透視可能な状態を現出できる液晶表示装置を用いた弾球遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のように、パチンコ遊技においては、遊技機に装備されている遊技盤面の遊技領域に設けられている各種入賞口にパチンコ球が入賞すると、その入賞口に設定されている所定数の賞球が払出されるようになっている。
パチンコ遊技機においては、遊技盤中央に液晶パネルなどを用いた図柄変動表示装置を設けたものがあり、入賞に応じて抽選状態や抽選結果などの図柄を変動表示することができるようになっている。
この図柄を表示する表示装置には、その周囲を囲む装飾部材が設けられ、この装飾部材には、演出の内容に応じて点滅するランプや、動くキャラクターが設けられているものもある。また、演出用として図柄変動表示装置の他に液晶パネルが設けられているものも存在する。
【特許文献1】特開2004−57655号公報(段落「0032」欄)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の弾球遊技機では、上記図柄変動表示装置とその周囲に配置された装飾部材などが配置されることにより、遊技盤面上を遊技球が移動できる領域が狭くなり、より多くの演出装置を遊技盤面上に配置することは困難となっている。
また、この種、図柄表示装置を備えた弾球遊技機は、例えば、1種遊技機の場合でいうと、その構成からして遊技内容が、遊技球をスタートチャッカーに進入させることとスタートチャッカーの始動による図柄の抽選結果を期待することに限られてしまうことから、遊技が単調となりやすい。このため、演出によって遊技に興趣性を持たせることが考えられるが、演出のための構成を増やしたりすると、前述したように、遊技盤面での設置スペースが限られている関係でその要求を満足させることができないのが現状である。
【0004】
本発明の目的は、遊技盤面上における限られた領域を有効に利用した演出ができるとともに、遊技に興趣性を持たせることができる弾球遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上のような問題を解決する本発明は、以下のような構成を有する。
(1) 遊技盤の遊技領域に遊技球を流下させる弾球遊技機であって、
一部の遊技領域の正面側に設けられ、表示面の正面側から背面側が透視可能な透過状態と、透視不能な非透過状態とに選択可能な液晶表示装置と、
前記液晶表示装置を透過状態と非透過状態とに選択する選択制御手段と、
前記液晶表示装置の裏面側に位置し、外側の遊技領域から隔絶された特別遊技領域と、
外側の遊技領域から特別遊技領域内への遊技球の進入を許容する態位と、外側の遊技領域から特別遊技領域内への遊技球の進入を規制する態位とのいずれかに切り換え可能な流動制御部材とを備え、
前記特別遊技領域には、入賞状態を異ならせた複数の入賞部と、該特別遊技領域に進入してきた遊技球が前記入賞部に向け移動する方向を制御する振り分け手段が設けられていることを特徴とする弾球遊技機。
【0006】
(2) 前記振り分け手段が、前記複数の入賞部に対する誘導釘で構成されていることを特徴とする(1)に記載の弾球遊技機。
【0007】
(3) 前記振り分け手段が、前記複数の入賞部に向けて流下する遊技球の進路を左右に変化させる揺動部材で構成されていることを特徴とする(1)記載の弾球遊技機。
【0008】
(4) 前記振り分け手段が、前記複数の入賞部に対して前記遊技球が進行する途中に設けられて水平面内で回転可能な振り分けトレイで構成され、該振り分けトレイには、遊技球の排出部が単一で設けられ、該排出部が回転した際の回転軌跡中の位置に応じて遊技球の進行方向を変更可能であることを特徴とする(1)記載の弾球遊技機。
【0009】
(5) 前記振り分け手段が、前記遊技球の流下方向に平行する回転面を有した回転板で構成され、該回転板には周方向で等分された位置に遊技球受け入れ部が設けられ、該遊技球受け入れ部の回転位置に応じて遊技球の流下方向を変更できることを特徴とする(1)記載の弾球遊技機。
【0010】
(6) 前記複数の入賞部は、賞球の払い出し条件を異ならせてあることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の弾球遊技機。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、液晶表示装置の背面に設けられて正面側とは異なる遊技領域を透視することができ、しかも、特別遊技領域に遊技球が進入した場合には、遊技面正面とは異なる遊技内容を設定することができるとともに、特別遊技領域においてその遊技球が振り分けられる挙動を視認して期待度を高めることができる。これにより、異なる遊技領域を遊技面の厚さ方向に設けるだけで既存スペースに異なる遊技領域を設置して遊技内容に趣向性を持たせることが可能となる。
【0012】
請求項2乃至5記載の発明によれば、特別遊技領域に進入した遊技球が振り分け手段により進行状態を変化させられるので、複数の入賞部のいずれに導入されるかという期待度を遊技者に持たせることができる。特に請求項2記載の発明においては、誘導釘による簡単な構成によって振り分けが行え、請求項3および4記載の発明においては、流下する遊技球を左右に振り分ける揺動部材や回転軌跡中の位置に応じて遊技球の進行方向を変更させることで今までと違った遊技球の挙動を注目することができ、さらに請求項5記載の発明においては、周方向で等分された遊技球受け入れ部の回転位置に応じて遊技球の挙動が変化するのを注目できるようにすることで遊技が単調となるのを防止することが可能となる。
【0013】
請求項6記載の発明によれば、特別遊技領域に設けられている複数の入賞部が昇級の払い出し条件を異ならせているので、特別遊技領域では必ず入賞する期待感を持たせることができるとともに、賞球の払い出し内容にも注目することができる。これにより、遊技面正面での遊技と違って特別遊技領域においてはアウト球を生じさせないようにすることもできるので、入賞への期待だけでなく入賞に至る緊張感を遊技者に与えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本実施形態における遊技機を示す図である。以下、本明細書において、遊技機の遊技者が配置される側を正面、前面又は前側として表現し、遊技者の配置位置に対して反対側を背面、後面又は後側とし、図1に示されているような正面視において、左右方向をY軸方向、前後方向をX軸方向、鉛直方向をZ軸と定義し、右方向をY軸方向の正方向、前側から後側へ向かう方向をX軸方向の正方向、鉛直下方へ向かう方向をZ軸の正方向と定義する。
【0015】
図1においてパチンコ遊技機100は、外郭方形枠サイズに形成されて縦長の固定保持枠を構成する外枠1の開口前面に、外枠1に合わせて方形枠サイズに形成された開閉搭載用の前枠2を備えている。
前枠2は、外枠1の正面左側上下に取り付けられたヒンジ金具3A、3Bにより外枠1に対して開閉可能に取り付けられ、さらに、外枠1の正面右側に設けられた施錠装置12によって閉鎖状態に保持されるようになっている。
【0016】
前枠2の上部領域には、遊技盤3が配置されており、遊技盤3は、所定板厚の積層合板の裏側にセルを貼り付けてルーター(役物取り付け孔)加工した化粧板を基板とし、その前面側には図示しないが、環状に取り付けられたガイドレールに囲まれて略円形状の遊技領域6が設けられている。
【0017】
遊技領域6には、略中央部に第1の表示装置としての画像表示装置6jと、その前面側に配置された第2の表示装置としての透過柄液晶表示装置6kとを有する表示部6aが設けられている。
表示部6aの周りには装飾部材6bや始動入賞口6cおよび特別入賞口6dなどがそれぞれ配置されている。遊技領域下部にはアウト球を回収するアウト口6eも設けられており、始動入賞口6cや特別入賞口6dに入賞せずに落下したアウト球を遊技盤3の背面側から機外に排出できるようになっている。
【0018】
また、前枠2の前面上部側には、遊技盤3を視認できるように透明なガラス盤を備えたガラス枠70が水平方向に開閉可能かつ着脱可能に設けられ、通常は、施錠装置12により閉鎖状態に保持されて遊技盤3の前面を覆っている。従って、ガラス盤は、遊技領域6を挟んで遊技盤3の反対側に位置している。
【0019】
前枠2の前面下部側でガラス枠70の下方には、皿ユニット701が、前枠2に開閉支持されている背面板(図示されず)に取り付けられて設けてある。皿ユニット701は、図示しない施錠装置により通常、閉鎖状態に保持されている。皿ユニット701は、球受け皿を構成している球貯留部701aと、球貯留部701aの正面左側下部に設けられた灰皿701bと、球貯留部701aの正面右側下部に設けられた発射ハンドル701cとを有している。
【0020】
本実施例では、図2に示すように、表示部6aの構成として、装飾部材6bの枠体を兼ねる箱状の枠体60内の背面側に固定された背面側表示装置6jと、該背面側表示装置6jから一定の間隔空けて、背面側表示装置6jの正面側に配置された、正面側表示装置6kとを有しており、各表示装置は表示画面を正面側に向けた状態で各々配置されている。
背面側の第1の表示装置である背面側表示装置6jは、例えば液晶表示装置で構成され、反射型また透過型の何れを用いてもよい。また、液晶表示装置の他、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、CRT(Cathode-Ray Tube)などであってもよい。
【0021】
一方、第2の表示装置である正面側表示装置6kは、透過型液晶表示装置で構成されている。図3は、透過型液晶表示装置の構成を模式的に表した分解斜視図である。同図において、透過型液晶表示装置6kは、透過型の画像表示部としての液晶表示部LQDと、調光スクリーンSCRとを備えて構成されている。
【0022】
液晶表示部LQDは、透過像を表示するフラットパネル型の表示モジュールであり、例えばカラー表示可能な液晶ディスプレイによって形成されている。液晶ディスプレイからなる表示領域の外縁には、該液晶ディスプレイを駆動するためのLSI等を搭載する図示しないフレキシブル回路基板が接続されている。
【0023】
調光スクリーンSCRは、そのほぼ全面にわたって入射光を透過させる透過状態または入射光を拡散反射させる拡散反射状態に切り替えて制御することが可能な平板状のスクリーンである(詳細な構成の説明は後述する)。
【0024】
透過型液晶表示装置6kは、液晶表示部LQDの背面に調光スクリーンSCRが密着して配置されている。これにより、透過型液晶表示装置6kは、液晶表示部LQD、調光スクリーンSCR等がユニット化された構造となっている。
次に、上述の調光スクリーンSCRの構成を図4に基づいて説明する。図4は、調光スクリーンSCRの構成を模式的に表した断面図である。同図に示すように、調光スクリーンSCRは、互いに対向配置されたガラス等からなる透明な透明基板SUBF、SUBRの間に、厚さ約数十ミクロンの透明な重合体(ポリマ)フィルムPOLが挟まれて密封されている。重合体フィルムPOLには、たくさんの泡状の穴(カプセル)が散在し、それら各穴には糸状の分子構造を有する液晶(ネマティック液晶)が詰まっている(以下、液晶が詰まったこれらの穴を「液晶球LQB」という)。
【0025】
各透明基板SUBF、SUBRの重合体フィルムPOLが密封された側面には、ITO等の透明電極SEL、DELが蒸着されており、これらは上述した映像表示コントローラDCUに接続され所定の電圧が印可されるようになっている。
図4(a)に示すように、液晶球LQB内の液晶は、通常、液晶球の内壁に沿った分子配列となっている。このため各液晶球LQBは光学的な異方性を有し、この状態で調光スクリーンSCRに光が入射すると、液晶球LQBによって複屈折し様々な方向に拡散する。これにより、調光スクリーンSCRに入射した光の一部は拡散反射し、他の成分は透過する(拡散反射状態)。
【0026】
一方、映像表示コントローラDCUによって透明電極SEL、DEL間に電圧が印可されると、図4(b)に示すように、液晶球LQB内の液晶分子は電界方向、すなわち透明基板SUBF、SUBRの離間する方向に沿って並ぶため、調光スクリーンSCRに入射した光の大部分は直進して透過する(透過状態)。
すなわち、調光スクリーンSCRは、透明電極SEL、DELに印可する電圧を変化させることによって、入射した光を拡散反射させる淡白色の状態から光を透過させる無色透明の状態に制御される。
【0027】
以下、図2に基づいて、表示装置6aが備えられた枠体60の構成について説明する。透過型液晶表示装置6kの背面側には、発光手段である光源が配置されており、該光源により、透過型の画像表示部である液晶表示部LQDに照度が付与される。この光源は、第1の表示装置である背面側表示装置6jの発する光で代用することも可能である。
【0028】
その他光源の構成としては、例えば冷陰極蛍光ランプCFLが用いられ、これらのランプが、正面側表示装置6kの背面側において、枠体60の側壁に沿って配置される。また、枠体60の側壁を透明板又は半透明板で構成し、該透明板の外側に、冷陰極蛍光ランプなどの各種光源を配置してもよい。また、この場合には、透明板を半透明として光源からの光を拡散させる作用を付与してもよい。これにより、正面側表示装置6kの画面をより均一な明るさにすることができる。
【0029】
さらに、上記光源を設けた構成に加えて、枠体60の側壁の内側面及び天板の内側面を、光を反射する反射面とすることによって、正面側表示装置6kの背面側の明るさを、より均一に、より明るくすることができ、正面側表示装置6kの画面を一層均一な明るさにすることができる。
本実施例では、枠体60内で正面側表示装置6kの表面側に位置する遊技領域6とは別に、遊技領域6と隔絶された特別遊技領域(便宜上、図2において符号SPで示す)が形成されている。
【0030】
遊技領域6においては、図1,図2に示すように、正面側表示装置6kの下端縁の正面側にステージ9jが設けられ、このステージ9jの正面側端縁は、遊技盤3の盤面に露出している。
ステージ9jは、幅方向中央を窪ませた正面視形状が波状とされており、幅方向中央には、始動入賞口6c(図1参照)への遊技球排出口9dに連通する導入口9j1が設けられている。ステージ9jには、枠体60における一方の側壁内面に形成された誘導口9j2が開口しており、図示しないが、装飾部材6bの上面に設けてある取り込口に進入した遊技球がステージ6jに排出されてステージ6j上を転動させることができるようになっている。遊技球は、ステージ6j上に導出された際の勢いによってステージ6j上を転動し、幅方向中央に位置する導入口9j1に導入される場合とその位置以外でステージ6j上から零れ落ちる場合とが選択される。ステージ6jから零れ落ちた遊技球はアウト球としてアウト口6e(図1参照)に回収される。
【0031】
一方、図1において装飾部材6bを備えた枠体60には、遊技盤3側に位置する遊技領域6から枠体60内に構成されている特別遊技領域SPへの遊技球の進入を許容する態位と外側の遊技領域に向け遊技球を移動させる態位とのいずれかに切り換え可能な流動制御部材1000が設けられている。つまり、流動制御部材1000は、枠体60に含まれている装飾部材6bの肩部の一方において図示しないソレノイドなどの駆動源に連動して開閉可能に設けられ羽根部材(以下、流動制御部材を羽根部材1000と称する)で構成されており、羽根部材1000は、通常時に遊技球導入開口6b1が閉じられて特別遊技領域SPへの遊技球の進入を阻止する態位、換言すれば、図示しない発射装置から発射された遊技球を遊技盤3側の遊技領域6に向けて移動させる態位とされている。
流動制御部材として用いられる羽根部材1000は、特別遊技領域を2種遊技領域として設定することができるものである。
【0032】
本実施例では、この種、2種遊技で用いられる羽根部材を備えた構成と違って、羽根部材1000の開放回数を設定するチャッカーが遊技領域6に設けられていない。そこで、本実施例では、チャッカーの代わりに図柄変動表示装置6jでの抽選用データのなかに羽根部材1000の開放回数データが設定されており、抽選結果が開放回数データに一致した場合にその回数に応じて開放されて、特別遊技領域SPに対して遊技球が進入できるようになっている。
【0033】
一方、図1に示すように、特別遊技領域SPには、2種遊技構造に設けられている大入賞口101、いわゆる、Vゾーンと、賞球の払い出し個数が同じあるいは異なる複数の入賞口102,102’が設けられている。特別遊技領域SPでは、遊技領域6での遊技に比較して高い確率で入賞しやすい状況が設定されており、羽根部材1000の開放時に進入した遊技球はアウト球とはならずに各入賞口のいずれかに入賞するようになっている。
【0034】
一方、特別遊技領域SP内に進入した遊技球は、後述する振り分け手段によって各入賞口に向け移動する方向を制御されるようになっている。
本実施例における振り分け手段の一つは、図5に示すように、特別遊技領域SPでの盤面を構成する透明盤103に多数設けられた誘導釘104が用いられる。誘導釘104は、羽根部材1000が開放した際に進入してくる遊技球を大入賞口101あるいは入賞口102,102’のいずれかに誘導することができる配置構成とされており、釘への衝突位置に応じて遊技球の移動方向が変化させられるようになっている。
【0035】
また、振り分け手段としては、図6に示すように、誘導釘104に加えて羽根部材1000が位置する進入口を通過して流下する遊技球の進路を左右に変化させる揺動羽根105を用いることもある。
上記揺動羽根105と似通った機能を持つ構成として、図7に示すように、遊技球の流下方向に平行する回転面を有した回転板106が用いられ、この回転板106には、周方向で等分された位置に遊技球抜け入れ部106aが設けられている。この構成においては、遊技球受け入れ部106aの位置が回転するに従って変化する際の遠心力を利用して遊技球の吐き出し方向が変化される。
一方、特別遊技領域SPには、前述した盤面を用いるだけでなく、遊技領域6側に設けられているステージ9jとは別にステージ9kが設けられる場合もある。
【0036】
図8は、この構成を示しており、同図において特別遊技領域SP内に設けられている透明盤103の下部には、正面視形状が波状とされたステージ9kが設けられており、ステージ9kには、その幅方向中央に水平面内で遊技球の振り分けが可能な皿状の振り分けトレイ107が設けられている。
【0037】
振り分けトレイ107は、皿面に複数の導入口が設けられ、この導入口が、正面側表示装置6kの下部に設けてある始動入賞口6cに連通する遊技球排出口9dに接続されている。
特別遊技領域SP内に設けてあるステージ9kの前面側には、振り分けトレイ107に加えて、その両側に賞球の払い出しのみが可能な入賞口108が設けられている。これにより、遊技者は、振り分けトレイ107内へ遊技球が達する場合と入賞口108へ遊技球が達する場合とを観察することができ、振り分けトレイ107に達するのを期待できるようになる。本実施例では、特別遊技領域SP側のステージ107に達した場合の遊技球が始動入賞口6cに導入される確率の方が、遊技領域6側に設けてあるステージ9jでの始動入賞口6cに導入される確率よりも高められており、特別遊技領域SPに進入した際の入賞期待度が高くされている。
【0038】
次に、本遊技機における遊技制御を行う遊技制御手段について説明する。
(遊技制御手段)
図9において、遊技制御手段200は、遊技の進行や演出等を含む弾球遊技機100全体を統括制御する手段である。遊技制御手段200は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
【0039】
遊技制御手段200は、遊技盤3の背面側に設けられた制御基板上に設けられている。ここで、遊技制御手段200は、1つの制御基板上に限らず、複数の制御基板上にわたって設けられていても良い。例えば、主として遊技の進行に直接係わる部分の制御を担当するメイン制御基板と、このメイン制御基板に電気的に接続され、主として演出に係わる部分(画像表示、ランプ類の点灯、及びサウンドの出力等)の制御を担当するサブ制御基板とを設けることが挙げられる。このようにする場合、上述した背面側表示装置6j及び正面側表示装置6kは、サブ制御基板と電気的に接続される。また、メイン制御基板とサブ制御基板とは、中継基板などを介して接続される構成とすることもできる。
【0040】
本実施例において遊技制御手段200は、以下の各手段を備える。
(入賞球検出手段)
入賞球検出手段21は、始動入賞口6c及び特別入賞口6dに遊技球が入賞したときに、その入賞を検出するものである。これらの始動入賞口6c及び特別入賞口6dには、それぞれ始動入賞口センサ6cs及び特別入賞口センサ6dsが設けられ、それぞれ入賞球検出手段21に電気的に接続されている。
【0041】
すなわち、これらの始動入賞口センサ6cs及び特別入賞口センサ6dsは、それぞれ、本発明における遊技球の入賞を検知する遊技球検知センサの1つである。
始動入賞口センサ6csは、始動入賞口6cの入口部分に設けられ、始動入賞口6cへの遊技球の入賞を常時監視しているセンサである。始動入賞口6cに遊技球が入賞すると、始動入賞口センサ6csを通過する。これにより、始動入賞口センサ6csから、そのときの検出信号が入賞球検出手段21に送信される。この検出信号を受信したときに、入賞球検出手段21は、始動入賞口6cに遊技球が入賞したことを検出する。
【0042】
同様に、特別入賞口センサ6dsは、特別入賞口6dの所定位置に設けられ、特別入賞口6dへの遊技球の入賞を常時監視しているセンサである。特別入賞口6dに遊技球が入賞すると、特別入賞口センサ6dsを通過する。これにより、特別入賞口センサ6dsから、そのときの検出信号が入賞球検出手段21に送信される。この検出信号を受信したときに、入賞球検出手段21は、特別入賞口6dに遊技球が入賞したことを検出する。
【0043】
上記特別入賞口センサ6dsの代りに、或はこれに加えて、通過センサ62を特別入賞口センサとして用いることもできる。即ち、通過センサ62が、遊技球の通過を検出すると、その検出信号が入賞球検出手段21に送信される。この検出信号を受信したときに、入賞球検出手段21は、特別入賞口6dに遊技球が入賞したものとして作動し、後述する抽選手段22により行われ抽選開始の契機とされる。
【0044】
(抽選手段)
抽選手段22は、入賞球検出手段21により、始動入賞口6cへの遊技球の入賞が検出(又は、通過センサ62によるステージ9への遊技球の取り込みの検出)されたことを条件として、可変表示手段である図柄変動表示装置6jに表示する停止図柄に関する抽選を行うものであり、本実施形態では、「1」当選/非当選の有無、「2」図柄変動表示装置6jの図柄の変動表示後の停止図柄、及び「3」図柄の変動表示中の変動パターンの抽選を行う。抽選手段22は、これらの「1」〜「3」の抽選を行うべく、当たり抽選手段22aと、停止図柄抽選手段22bと、変動パターン抽選手段22cとを備える。さらに、本実施例では、羽根部材1000の開放回数を抽選する開放回数パターン抽選手段22dも備えられている。
【0045】
(当たり抽選手段)
当たり抽選手段22aは、本実施形態では、当たり判定用乱数発生手段と、当たり判定用乱数取得手段と、当たり判定手段とを備える。
当たり判定用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期(例えば、16ビット乱数による0〜65535の周期)を有する当たり判定用乱数を発生させる。当たり判定用乱数取得手段は、当たり判定用乱数発生手段によって発生した当たり判定用乱数のうち1の当たり判定用乱数を、所定の時、本実施形態では始動入賞口センサ6csから送信された検出信号を入賞球検出手段21が受信した時に取得する。
【0046】
当たり判定手段は、当たり判定用乱数取得手段により取得された当たり判定用乱数に基づいて、当選であるか非当選であるかを判定する。当たり判定用乱数発生手段が発生させる所定の周期の当たり判定用乱数のうち、当選に該当する乱数が予め定められている。そして、当たり抽選用乱数取得手段により取得された当たり判定用乱数が、当選に該当する乱数と一致する場合には当選と判定し、一致しない場合には非当選と判定する。
【0047】
ここで、本実施例では、遊技状態が通常遊技状態又は後述する時間短縮遊技状態のときは、当選確率は、1/327に設定されている。
これに対し、後述する確率変動遊技状態では、当選確率は、1/51に設定されている。
【0048】
(停止図柄抽選手段)
停止図柄抽選手段22bは、当たり抽選手段22aの当たり判定手段の判定結果に基づいて、図柄変動表示装置6jに停止表示すべき停止図柄を抽選するものである。ここで、当たり抽選手段22aの当たり判定手段により、当選と判定された場合には、複数の当選図柄から、いずれか1の当選図柄を抽選によって選択する。
当たり抽選手段22aの当たり判定手段により当選と判定された場合に用いられるものとして、停止図柄抽選手段22bは、当選図柄選択用乱数発生手段と、当選図柄選択用乱数取得手段と、当選図柄選択手段とを備える。
【0049】
当選図柄選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する当選図柄選択用乱数を発生させる。そして、当選図柄選択用乱数取得手段は、当選図柄選択用乱数発生手段によって発生した当選図柄選択用乱数のうち1の当選図柄選択用乱数を取得する。次いで、当選図柄選択手段は、当選図柄選択用乱数取得手段で取得した当選図柄選択用乱数に対応する当選図柄を選択する。
【0050】
本実施例では、表示装置6j又は6kの画面に停止表示される識別情報としての停止図柄は、左、中及び右の3図柄(数字)から構成されており、「000」〜「999」までの1000通り有する。そして、予め定められた3つの図柄の組み合わせを当選図柄(例えば、「777」、「331」「531」など)に設定している。本実施例では、停止図柄抽選手段22bは、当たり抽選手段22aの当たり判定手段により当選と判定された場合には、3つの図柄が同じである、「000」、「111」、「222」、・・「999」までの10通りの当選図柄のうち、いずれか1を選択するようにする。このような識別情報である図柄は、数字に代表される文字に限らず、記号、図形、又はこれらの組み合わせであってもよい。
【0051】
なお、本実施例では、「000」、「111」、「222」、・・「999」までの10通りの当選図柄は、全て同一確率で選択される。すなわち、各当選図柄の選択確率は、それぞれ1/10に設定されている。これにより、当選図柄として奇数図柄(「111」、「333」等)が選択される確率と、偶数図柄(「000」、「222」等)が選択される確率とは、ともに1/2となる。
【0052】
ここで、本実施例の弾球遊技機100では、遊技状態として、通常遊技状態、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態の3種類が設けられている。
「確率変動遊技状態」とは、表示装置6j又は6kにより停止表示された図柄が当選図柄のうちの奇数図柄(例えば「111」)となった場合に、その特別遊技が終了した後の遊技で、次の特別遊技が開始されるまでに設定される遊技状態であって、当選確率が通常遊技状態及び時間短縮遊技状態より高い遊技状態(上述のように、1/51の当選確率を有する遊技状態)をいう。
【0053】
また、「時間短縮遊技状態」とは、確率変動遊技状態のときに表示装置6j又は6kにより停止表示された図柄が当選図柄のうちの偶数図柄(例えば「222」)となった場合に、その特別遊技の終了後の遊技において、所定遊技回数(例えば100遊技)間だけ設定される遊技状態をいう。そして、時間短縮遊技状態で所定遊技回数が行われると、時間短縮遊技状態が終了し、通常遊技状態に移行する。
ここで、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態では、表示装置6j又は6kによる図柄の変動開始から停止表示されるまでの時間が通常遊技状態より短い時間に設定される。
【0054】
なお、通常遊技状態又は時間短縮遊技状態のときに表示装置6j又は6kにより停止表示された図柄が当選図柄のうちの偶数図柄(例えば「222」)となった場合には、その特別遊技が終了した後の遊技は、通常遊技状態となる。通常遊技状態及び時間短縮遊技状態は、上述したように、1/327の当選確率を有する遊技状態である。
【0055】
また、当たり抽選手段22aの当たり判定手段により非当選と判定された場合に用いられるものとして、停止図柄抽選手段22bは、非当選図柄選択用乱数発生手段と、非当選図柄選択用乱数取得手段と、非当選図柄選択手段とを備える。
非当選図柄選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する非当選図柄選択用乱数を発生させる。そして、非当選図柄選択用乱数取得手段は、非当選図柄選択用乱数発生手段によって発生した非当選図柄選択用乱数のうち1の非当選図柄選択用乱数を取得する。次いで、非当選図柄選択手段は、非当選図柄選択用乱数取得手段で取得した非当選図柄選択用乱数に対応する非当選図柄を選択する。
【0056】
本実施例では、非当選と判定された場合には、左図柄、中図柄及び右図柄ごとに、それぞれ独立して上述の非当選図柄選択用乱数発生手段により乱数を取得し、その取得した乱数に基づいて、左図柄、中図柄及び右図柄を選択する。
ここで、停止図柄抽選手段22bは、当たり抽選手段22aの当たり判定手段により非当選と判定された場合には、「000」〜「999」までの1000個の停止図柄のうち、「000」、「111」、・・、「999」の10個の当選図柄とならないように、非当選図柄を選択する。
【0057】
(変動パターン抽選手段)
変動パターン抽選手段22cは、表示装置6j又は6kに表示すべき図柄の変動パターンを抽選するものである。
変動パターン抽選手段22cは、変動パターン選択用乱数発生手段と、変動パターン選択用乱数取得手段と、変動パターン選択手段とを備える。
【0058】
変動パターン選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する変動パターン選択用乱数を発生させる。そして、変動パターン選択用乱数取得手段は、変動パターン選択用乱数発生手段によって発生した変動パターン選択用乱数のうち1の変動パターン選択用乱数を取得する。次いで、変動パターン選択手段は、変動パターン選択用乱数取得手段で取得した変動パターン選択用乱数と、当たり抽選手段22aの当たり判定手段での判定結果に基づいて、複数種類の図柄の変動パターンを記憶したデータテーブルを参照して、いずれか1つの変動パターンを選択する。
【0059】
本実施例では、当選時用と非当選時用との2つの(変動パターン選択用の)データテーブルを設けておき、当たり判定手段により当選と判定されたときは、当選時用のデータテーブルを用いて、取得した変動パターン選択用乱数に対応する変動パターンを選択する。同様に、当たり判定手段により非当選と判定されたときは、非当選時用のデータテーブルを用いて、取得した変動パターン選択用乱数に対応する変動パターンを選択する。
【0060】
ここで、本実施例では、図柄の変動表示の開始時には、3つの図柄の全てを変動表示した後、左図柄、右図柄、中図柄の順に停止表示させ、最終的に、3つの図柄の全てを停止表示する。
このとき、3つの図柄のうち、左図柄及び右図柄が同一であるときには、リーチ状態である旨の表示を行うように制御する。ここで、リーチ状態とは、左図柄及び右図柄が停止し、中図柄が未だ変動表示中の場合に、左図柄と右図柄とが同じ図柄となっている状態をいう。
【0061】
例えば、選択された停止図柄が「333」や「777」のように当選図柄であるとき、又は「313」や「787」のように、左及び右の図柄が同一であるが中図柄が同一でないときには、左及び右の図柄を停止表示させるとともに、中の図柄を変動表示して、リーチ状態である旨を表示する。そして、このような停止図柄が選択されたときには、リーチ状態である旨の表示を行う変動パターンが選択される。この変動パターンには、最終的に当選図柄で停止表示される信頼度が異なる複数の変動パターンが予め設けられている。例えば、当選図柄で停止表示される確率が低い変動パターン1と、当選図柄で停止表示される確率が高い変動パターン2とを設けることが挙げられる。
【0062】
この場合に、停止図柄抽選手段22bによって当選図柄が選択されたときには、変動パターン抽選手段22cは、変動パターン1よりも変動パターン2の方を高い確率で選択するようにする。
これに対し、停止図柄抽選手段22bによって非当選図柄が選択されたときには、変動パターン抽選手段22cは、変動パターン2よりも変動パターン1の方を高い確率で選択するようにする。
【0063】
(開放回数パターン抽選手段)
開放回数パターン抽選手段22dは、当たり抽選手段22aの当たり判定手段において当たり判定用乱数取得手段により取得される当たり判定用乱数とは別に、予めその当たり回数と一致しない乱数を羽根部材1000の開放回数判定に用いて開放時期と開放回数とを抽選する。このため、開放時期および開放回数が抽選されると、当たり抽選により特別入賞口6dが開放される場合とは別に羽根部材1000が開放されて特別遊技領域SPへの遊技球の進入が可能となる。これにより遊技者は、羽根部材1000が開放された時点で特別遊技領域SPへの遊技球の進入があった場合には、遊技領域6での遊技とは別の遊技が開始されることを認識することができ、さらに、この機会が訪れたことが、後述する正面側表示装置6kが透過状態に切り換えられることで確認することができるようになっている。また、開放回数パターン抽選手段22dの抽選結果により羽根部材1000が開放された時点で遊技球が特別遊技領域SP内に進入した場合には、後述する制御部に接続されている入球センサにより遊技球の進入が検知され、透過型液晶表示装置6kの透過状態が設定される。
【0064】
(図柄表示制御手段)
図柄表示制御手段23は、始動入賞口6cへの遊技球の入賞により、入賞球検出手段21が検出信号を受信したことを条件として、表示装置6j又は6kの図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
図柄表示制御手段23は、抽選手段22の抽選結果に基づいて、図柄の変動表示及び停止表示を制御する。すなわち、図柄表示制御手段23は、停止図柄抽選手段22bによって選択された停止図柄、及び変動パターン抽選手段22cによって選択された変動パターンに従い、図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御する。
【0065】
(特別遊技制御手段)
特別遊技制御手段24は、当たり抽選手段22aの当たり判定用乱数取得手段により取得された当たり判定用乱数が当選の乱数と一致し、図柄変動表示装置6jにより停止表示された図柄が当選図柄(例えば「777」)となった場合に、特別遊技に移行させ、その終了条件を満たすまで特別遊技を実行するものである。ここで「特別遊技」とは、通常遊技以上に遊技球が入賞しやすい状態が作り出され、具体的には、特別入賞口6dが開放され、遊技球を受け入れ易い状態となるこで、それまで以上に賞球の獲得が期待できる遊技である。
【0066】
特別遊技中は、特別遊技制御手段24は、特別入賞口6dの開放及び閉鎖動作を行うための特別入賞口駆動装置6ddの駆動を制御する。
特別遊技制御手段24は、特別入賞口駆動装置6ddの駆動を制御して特別入賞口6dを開放しつつ、特別入賞口6dの開放時間や特別入賞口6dに入賞した球数のカウント等を行う。そして、所定の条件を満たしたと判別したときは、特別入賞口6dを一旦閉鎖するように特別入賞口駆動装置6ddの駆動を制御する。
【0067】
そしてまた、再度、特別入賞口6dの開放条件を満たすと判別したときは、特別入賞口駆動装置6ddの駆動を制御して特別入賞口6dを開放しつつ、特別入賞口6dの開放時間や特別入賞口6dに入賞した球数のカウント等を行う。
【0068】
具体的には、特別入賞口6dに所定数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、又は所定時間(例えば30秒間)経過するまで1回の開放状態を維持する。この動作は、所定回数(例えば15回)まで連続するように設定されている。
尚、これに加えて、以下の構成を含めてもよい。即ち、特別入賞口6d内に設けられた特定領域(開放を継続する権利を獲得するための領域をいう。図示せず。)を通過したときは、再度、上記の開放状態が繰り返される。特別遊技中は、この動作は、特定領域を通過したことを条件として、上記所定回数(例えば15回)まで連続するように設定されている。特別入賞口6d内の特定領域には、遊技球の通過を検出するためのセンサ(図示せず)が設けられており、そのセンサの検出結果が特別遊技制御手段24に送信されるように構成されている。
【0069】
そして、特別遊技制御手段24は、特別遊技中に、特別遊技の終了条件を満たすか否かを判別し続け、特別遊技の終了条件を満たすと判別したときには、特別遊技を終了するように制御する。
【0070】
(球搬出制御手段)
球搬出制御手段25は、賞球の払出し等を行うための球搬出装置25dの駆動を制御するものである。上述したように、始動入賞口センサ6cs及び特別入賞口センサ6dsからの検出信号を入賞球検出手段21が受信したときに、その入賞に対応する数の賞球を払い出すように、球搬出装置25dを制御する。球搬出装置25dは、駆動されると、球を弾球遊技機1の皿701aに払い出す。
【0071】
(普通図柄制御手段)
普通図柄制御手段26は、上述した普通図柄変動表示装置264dの変動表示及び停止表示を制御するためのものであり、以下の各手段を備える。
(入球検出手段)
入球検出手段262は、有効となっている普通図柄始動口6iを遊技球が通過したときに、それを検出するものである。
ここで、普通図柄始動口センサ6isは、普通図柄始動口6iの遊技球の通過領域の少なくとも一部に配置されており、普通図柄始動口6iの遊技球の通過を常時監視しているセンサである。
【0072】
普通図柄始動口6iを遊技球が通過すると、普通図柄始動口センサ6isから、そのときの検出信号が入球検出手段262に送信される。この検出信号を受信したときに、入球検出手段262は、普通図柄始動口6iを遊技球が通過したことを検出する。
【0073】
(普通図柄抽選手段)
普通図柄抽選手段263は、有効となっている普通図柄始動口6iを遊技球が通過したことを条件として、普通図柄変動表示装置264dに停止表示すべき図柄を抽選によって決定するものである。
普通図柄抽選手段263は、上述した当たり抽選手段22aと同様に、当たり判定用乱数発生手段と、当たり判定用乱数値取得手段と、当たり判定手段とを備える。
すなわち、普通図柄抽選手段263は、例えばソフトウェア乱数によって所定の周期を有する当たり判定用乱数を発生させ、有効となっている普通図柄始動口6iの遊技球の通過時に、当たり判定用乱数値を取得し、その当たり判定用乱数値に基づいて当選であるか非当選であるかを判定する。
【0074】
さらに、普通図柄抽選手段263は、上記の当選であるか非当選であるかの判定結果に基づいて、普通図柄変動表示装置264dに停止表示すべき図柄を決定する停止図柄決定手段を備える。
普通図柄抽選手段263は、取得された当たり判定用乱数値が当選と判定されたときには、停止表示すべき図柄を「7」に決定する。また、普通図柄抽選手段263は、取得された当たり判定用乱数値が非当選と判定されたときには、停止表示すべき図柄を「5」又は「6」に決定する。
【0075】
ここで、「5」又は「6」のいずれの図柄を選択するかは、停止図柄選択用乱数発生手段で停止図柄選択用乱数を発生させ、停止図柄選択用乱数値取得手段で1の停止図柄選択用乱数値を取得する。次いで、取得した停止図柄選択用乱数値に対応する停止図柄(「5」又は「6」のいずれか)を選択する。
【0076】
また、普通図柄抽選手段263は、有効となっている普通図柄始動口6iの状態に応じて、すなわち通常確率か高確率かで、当選であるか非当選であるかの判定方法が異なるように制御する。通常確率と高確率とで、ともに普通図柄始動口6iの遊技球の通過時に当たり判定用乱数値を取得する点は同じであるが、当選確率が異なるようにする。本実施例では、通常確率では1/2の確率で当選となるように設定され、高確率では9/10の確率で当選となるように設定されている。すなわち、通常確率時及び高確率時は、それぞれ、取得される当たり判定用乱数値のうち1/2、及び9/10が当選と判定される乱数値となる。
【0077】
(普通図柄変動制御手段)
普通図柄変動制御手段264は、普通図柄始動口6iを遊技球が通過したときに、普通図柄抽選手段263の抽選結果に基づいて、普通図柄変動表示装置264dの図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
普通図柄変動制御手段264は、普通図柄変動表示装置264dの図柄を所定時間変化させた後、最終的には、普通図柄抽選手段263によって決定された図柄を普通図柄変動表示装置264dに停止表示させる。
【0078】
(球誘導装置制御手段)
球誘導装置制御手段265は、普通図柄抽選手段263の抽選結果に基づいて、球誘導装置265dの作動を制御するものである。具体的には、普通図柄抽選手段263による抽選で当選したときには、球誘導装置265dを作動させるように制御する。これとは逆に、普通図柄抽選手段263による抽選で非当選であったときは、球誘導装置265dを作動させない。
【0079】
作動させる時期としては、普通図柄変動表示装置264dの図柄が所定時間変動し、普通図柄抽選手段263によって決定された図柄が普通図柄変動表示装置264dに停止表示された直後である。
普通図柄抽選手段263による抽選で当選したときには、普通図柄変動表示装置264dには、最終的に「7」の図柄が停止表示される。その直後に、球誘導装置制御手段265は、球誘導装置265dを作動させて、始動入賞口6cの入口部分の電動チュリップ6hを拡大させる。
【0080】
また、本実施例では、普通図柄変動制御手段264は、遊技状態に応じて、普通図柄変動表示装置264dの図柄の変動時間を変化させるように制御する。
先ず、通常遊技状態では、普通図柄変動表示装置264dによる図柄の変動が開始されてから停止するまでの時間を30秒に設定する。そして、普通図柄抽選手段263の抽選で当選したときに、球誘導装置制御手段265は、球誘導装置265dを作動させる時間を0.5秒に設定する。
【0081】
すなわち、30秒間、普通図柄変動表示装置264dによる図柄の変動表示が行われ、図柄が停止表示された後、当選時には、0.5秒間、球誘導装置265dが作動して、始動入賞口6cに遊技球が入賞しやすくなる状態が形成される。
これに対し、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態では、普通図柄変動制御手段264は、普通図柄変動表示装置264dによる図柄の変動が開始されてから停止するまでの時間を5秒に設定する。そして、球誘導装置制御手段265は、普通図柄抽選手段263の抽選で当選したときに、球誘導装置265dを作動させる時間を3秒に設定する。
【0082】
すなわち、5秒間、普通図柄変動表示装置264dによる図柄の変動表示が行われ、図柄が停止表示された後、当選時には、3秒間、球誘導装置265dが作動して、始動入賞口6cに遊技球が入賞しやすくなる状態が形成される。
以上より、通常遊技状態では、始動入賞口6cへの遊技球の入賞しやすさは、ほとんど変化しない。しかし、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態では、始動入賞口6cへの遊技球の入賞しやすさが通常遊技状態より大幅に高くなる。
【0083】
(画像制御手段)
画像制御手段27は、画像表示装置6j及び透過型液晶表示装置6kに表示される画像を制御する。画像制御手段27は、表示画像制御手段271と、図柄表示制御手段272と、選択制御手段である画面切換手段273とを備えている。表示画像制御手段271は、各抽選結果、遊技状態に対応した演出画像を表示装置6j、6kに供給する。また、図柄表示制御手段272は、複数種類の図柄の変動パターンを記憶したデータテーブル等を記憶し、抽選結果等に応じた図柄を表示装置6j、6kに供給する。画面切換手段273は、調光スクリーンSCRを透過状態又は拡散反射状態(非透過状態)とに切換制御し、これに応じて、背面側表示装置6jの画像のオン/オフを切り替える。即ち、調光スクリーンSCRを透過状態とした場合には、背面側表示装置6jの画像をオンし、調光スクリーンSCRを非透過状態とした場合には、背面側表示装置6jの画像をオフする。
【0084】
また、正面側表示装置6kを透過状態とする場合には、調光スクリーンSCRを透過状態とし、液晶表示部LQDに供給する画像を白一色の画像とする。また、白以外の色彩で構成される図柄は、半透視状態となり、黒色部分は、透視不可部分となる。
図10は、正面側表示装置6kが非透過状態にある時を示しており、この場合には、正面側表示装置6jの表示面に停止するまでの図柄が表現される。なお、図10において二点鎖線で示す部分は、特別遊技領域SP内に配置されている遊技面の配置状態を示している。
【0085】
入球センサ619からの検出信号に基づいて、遊技球の通過を検出し、第1ステージ9jに遊技球が取り込まれた場合には、正面側表示装置6kを透過状態に切り換えて、背面側表示装置6jを用いるといった演出を行っても良い。このようにすることによって、第1ステージ9j内の遊技球の動きを視認することができる。
画像出力における、背面側表示装置6jと正面側表示装置6kの使い分けは、上記に限らず、背面側表示装置6jと正面側表示装置6kとにそれぞれ異なる演出画像を表示し、互いの画像を有機的に関連させることにより、演出効果を高めた画像演出を行うことも可能である。また、通常遊技状態の演出画像を背面側表示装置6jに出力し、予告演出を正面側表示装置6kに出力してもよい。
【0086】
羽根部材開閉制御手段28は、羽根部材1000の開閉駆動源であるソレノイド1000aの通電状態(通電方向)を切り換えることにより、羽根部材1000の開閉状態を制御して発射された遊技球の移動方向を遊技領域6と特別遊技領域SPとのいずれかに選択できるようになっている。つまり、開放回数パターン抽選手段22dにより開放時期が得られるまでは閉鎖状態を維持され、遊技球が遊技領域6側に向け方向付けられる。このような制御は、正面側表示装置6kにおける画像演出を優先させたい場合に実行される。
【0087】
一方、開放回数パターン抽選手段22dにより羽根部材1000の開放時期が得られた場合には、羽根部材1000が開放され、遊技球を特別遊技領域SP内に導入する状態が設定される。これにより、羽根部材1000が開放しいている時に遊技球が特別遊技領域に進入すると、正面側表示装置6jが透過状態に切り換えられることで特別遊技領域SP内が外側から透視できることとなり、特別遊技領域SP内で遊技領域6での遊戯とは異なる遊技が開始されるのを観察することができ、遊技領域6での入賞確率よりも高い確率で遊技球の入賞を期待することができる。
【0088】
以上のような構成において、本発明の遊技機は、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄)を可変表示可能な可変表示手段(例えば図柄変動表示装置としての表示装置6j)を備え、あらかじめ定められている可変表示の実行条件(例えば始動入賞口6cへの遊技球の入賞)が成立した後、当該実行条件に対応する可変表示の開始条件(例えば特別図柄の最終停止および大当り遊技の終了)の成立にもとづいて複数種類の識別情報の可変表示を開始し、複数種類の識別情報の可変表示の表示結果が特定の表示結果(例えば大当り図柄)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)に移行させ、特定遊技状態が終了した後に成立する第1の移行条件(特定遊技状態が終了したこと、および特別図柄の停止図柄が確変図柄であったこと)の成立により、通常状態(確変状態、時短状態および特定遊技状態以外の状態)であるときに比べて、所定回数(例えば4回)の識別情報の可変表示の表示結果を特定の表示結果とする確率を向上させた状態である第1の有利状態(例えば確変状態)に移行させ、第1の有利状態が終了したときに成立する第2の移行条件(例えば第1の有利状態が終了したこと)の成立により、所定回(例えば20回または100回)の識別情報の可変表示の可変表示期間を通常状態および第1の有利状態であるときに比べて短縮する状態である第2の有利状態(例えば時短状態)に移行させる遊技機である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の弾球遊技機の全体正面図である。
【図2】中央表示部の構成を示す全体斜視図である。
【図3】正面側表示装置の構成を示す分解斜視図である。
【図4】調光スクリーンの構成を示す断面模式図である。
【図5】特別遊技領域に設けられる振り分け手段の一例を示す図である。
【図6】特別遊技領域に設けられる振り分け手段の他の例を示す図である。
【図7】特別遊技領域に設けられる振り分け手段の別例を示す図である。
【図8】特別遊技領域および遊技領域にそれぞれ設けら得ているステージ周りの構成を示す図である。
【図9】遊技制御手段の構成を示すブロック図である。
【図10】画面表示の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0090】
100 弾球遊技機
1 外枠
12 施錠装置
2 前枠
6 遊技領域
6a 表示部
6j 背面側表示装置
6k 正面側表示装置
3 遊技盤
3A、3B ヒンジ金具
9j 第1ステージ
9k 第2ステージ
6c 始動入賞口
6d 特別入賞口
200 遊技制御手段
1000 羽根部材




 

 


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