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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−553(P2007−553A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−187342(P2005−187342)
出願日 平成17年6月27日(2005.6.27)
代理人 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 齋藤 剛 / 伊藤 秀樹
要約 課題
ボタン等の操作部材の押下操作が演出動作に有効に反映されるか否かを簡便かつ迅速に認識させることにより、遊技者参加型の演出を円滑に進行させ得るように構成した遊技機を提供する。

解決手段
パチンコ機において、プッシュボタン42が、該ボタン42の操作時機を報知する周辺基板47の赤色LED46と、上記操作時機の報知に起因してプッシュボタン42が操作された際の報知を行う周辺基板45のフルカラーLED43とを備え、更にそれら周辺基板45,47がプッシュボタン42と一体に形成されるように構成する。これにより、遊技者が、落ち着いて円滑に遊技を行うことができるようになる。
特許請求の範囲
【請求項1】
遊技球を遊技領域に打ち出すことで遊技する遊技機において、
前記遊技中に操作されるべき操作部材と、
前記操作部材の操作時機を報知する操作時機報知部と、
前記操作時機の報知を契機とした前記操作部材の操作に対応する結果報知を行う結果報知部とを備え、
前記操作時機報知部及び前記結果報知部の双方が、前記操作部材と一体に形成されてなる、
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記操作時機報知部により報知された操作時機と該報知を契機とした前記操作部材の操作時機とが合致したか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記結果報知部は、前記判定手段による判定の結果が合致した場合と合致しない場合とで夫々異なる結果を報知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記判定手段は、前記操作時機報知部により報知された操作時機と該報知を契機とした前記操作部材の操作時機との時差の値が、予め定められた所定の範囲値内である際に、それら両操作時機が合致したと判定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記操作部材の少なくとも一部は、操作時に加わる力を吸収及び分散させる軟質部材を用いて形成される、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
【請求項5】
前記操作時機報知部及び前記結果報知部は、少なくとも一方が報知に伴う音声出力を行う、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に係り、詳しくは遊技に用いる操作部材の操作性を向上させ得る遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、遊技機、例えばパチンコ機として、球受け皿に滞留している遊技球が、発射ハンドルの操作に応じて遊技盤の遊技領域に打ち出された後、遊技領域の障害釘や風車等に導かれつつ盤面を流下して、各種入賞口に入球し、或いは入球せずに遊技領域下部のアウト口に流入するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなパチンコ機では、一般入賞口に入球した際にそれに対応した個数の遊技球が払い出され、また始動チャッカーに入球した際にはこれに基づいて大当たり抽選が行われると共に所定数の遊技球が払い出され、当該抽選の結果に応じて、遊技領域の中央部分に設けられた液晶等の図柄表示装置の画面上で所定の演出表示が行われる。大当たりの発生時には、アタッカーと呼ばれる大入賞口が開放し、入球に対応して多量の遊技球が払い出される状態となる。
【0004】
そして、上述したようなパチンコ機の中には、遊技者による操作を遊技中の演出動作に反映させることが可能な押圧ボタン等を有する、いわゆる遊技者参加型のパチンコ機が提案されている。例えば、押圧式のストップボタンが設けられたパチンコ機において、ストップボタン内部に形成されたLEDが点灯中又は点滅中(操作が有効な時機)に、遊技者によって該ストップボタンが押圧操作された場合に、リーチ表示等の演出動作(遊技動作)に変化を付与するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2003−236210号公報
【特許文献2】特開2004−129984号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献2に記載されるような遊技者参加型のパチンコ機において、遊技中に遊技者がストップボタンを押下する際には、通常視線を置いている遊技領域から一度視線を外し、ストップボタンを視認してから押下操作を行うのが一般的な動作である。その後、ストップボタンから遊技領域中の図柄表示装置等へと再び視線を移し、遊技者はそこに表示される演出動作の変化等を視認することで、上記で行った押下操作が演出動作に反映されるか否かを認識する。
【0007】
このように、通常、遊技者が遊技中にストップボタンを押下操作し、該押下操作が演出動作に反映されるか否かの結果を認識するには、上記したような複数の動作を経ることが必要であり、押下操作から結果の認識までの間には多少の時間差が伴うものとなっていた。更には、上記したストップボタンの操作やこれに伴う視線の移動等を含めると、遊技者参加型の演出に対応する遊技者の動作は慌しくなりがちとなり、落ち着いた遊技進行が望めなくなる虞があった。
【0008】
そこで本発明では、ボタン等の操作部材の押下操作が演出動作に有効に反映されているか否かを簡便かつ迅速に認識させることにより、遊技者参加型の演出を円滑に進行させ得るように構成し、もって上述した課題を解決した遊技機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図4参照)、遊技球(Ba)を遊技領域(3a)に打ち出すことで遊技する遊技機(1)において、
前記遊技中に操作されるべき操作部材(42)と、
前記操作部材(42)の操作時機を報知する操作時機報知部(47)と、
前記操作時機の報知を契機とした前記操作部材(42)の操作に対応する結果報知を行う結果報知部(45)とを備え、
前記操作時機報知部(47)及び前記結果報知部(45)の双方が、前記操作部材(42)と一体に形成されてなる、
ことを特徴とする遊技機(1)にある。
【0010】
なお、本発明における上記「操作部材の操作時機」とは、遊技中における操作部材の操作が有効となる開始時からそれ以降の有効状態が保たれている間の期間を意味する概念であり、通常は1秒前後の一瞬の時間を指すものとするが、特に一瞬である必要はなく、数秒間に亘るものであっても良い。
【0011】
なお、本発明に係る遊技機は、少なくとも、始動入賞口への入賞を契機とした大当たり抽選に当選した際に、通常は閉塞しているアタッカーを開放させ、所定時間が経過した時機又は所定個数の遊技球がアタッカーに入賞した時機で閉塞させる動作を所定ラウンド数だけ繰り返し行う構成の所謂第1種特別電動役物と、遊技領域に始動入賞口と該始動入賞口への入賞に基づいて開閉する特定領域を含んだ特別入賞装置とを有し、該特別入賞装置の開放中に遊技球が入球し、更に当該遊技球が特定領域に入賞した時機で大当たりを発生させる構成の所謂第2種特別電動役物と、遊技領域に備えた所謂オープンチャッカーへの入賞時に開放した電動式チューリップへの入球後の特定入賞口への入賞にて大当たりの権利を発生させる構成の所謂第3種特別電動役物とに適用可能である。
【0012】
請求項2に係る本発明は(例えば図2ないし図4参照)、前記操作時機報知部(47)により報知された操作時機と該報知を契機とした前記操作部材(42)の操作時機とが合致したか否かを判定する判定手段(117)を更に備え、
前記結果報知部(45)が、前記判定手段(117)による判定の結果が合致した場合と合致していない場合とで夫々異なる結果を報知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機(1)にある。
【0013】
請求項3に係る本発明は(例えば図2ないし図4参照)、前記判定手段(117)が、前記操作時機報知部(47)により報知された操作時機と該報知を契機とした前記操作部材(42)の操作時機との時差の値が、予め定められた所定の範囲値(例えば0〜0.5秒)内である際に、それら両操作時機が合致したと判定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機(1)にある。
【0014】
請求項4に係る本発明は(例えば図2及び図3参照)、前記操作部材(42)の少なくとも一部が、操作時に加わる力を吸収及び分散させる軟質部材(42a)を用いて形成される、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機(1)にある。
【0015】
請求項5に係る本発明は(例えば図3及び図4参照)、前記操作時機報知部(47)及び前記結果報知部(45)が、少なくとも一方が報知に伴う音声出力を行う、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機(1)にある。
【0016】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る本発明によると、遊技中に操作される(例えば、遊技者参加型の演出にて操作される)操作部材を備える遊技機が、操作部材の操作時機を報知する操作時機報知部と、上記報知を契機とした操作部材の操作に対応する結果報知を行う結果報知部とを備え、更に各報知部の双方が操作部材と一体に形成されてなるので、操作時機の報知、及びそれを契機として操作部材が操作されたことによる結果報知を、操作部材から視線を移さずに視認することができることにより、遊技者は操作部材を操作した結果、つまり、押下操作が演出動作に有効に反映されているか否かを瞬間的に認識することができる。このことによって、遊技者は、操作部材を操作した結果を認識するために、遊技領域や遊技領域内に設けられた図柄表示装置等へ操作部材から急いで視線を戻したりする必要がなくなり、落ち着いて円滑に遊技を行うことができる。
【0018】
また、操作時機報知部と結果報知部とが操作部材と一体に形成されてなるので、遊技者が夫々の報知を視認及び把握し易くなると共に、その外観にあっては操作部材を従来にない新奇なものとすることができ、遊技機の装飾性の向上に寄与することとなる。
【0019】
請求項2に係る本発明によると、操作時機報知部により報知された操作時機と該報知を契機とした操作部材の操作時機とが合致したか否かを判定手段が判定し、該判定の結果が合致した場合と合致しない場合とで夫々異なる結果を報知するので、遊技者は、操作時機報知部により報知された操作時機と、それに応じるように操作した時機との差異を瞬間的に把握し、操作部材を操作した時機の良し悪しを感覚的に認識することができる。これにより、例えば、操作時機報知部による操作時機の報知が、繰り返し或いは律動的になされたりする際には、操作部材をいわゆる打楽器の様に扱うこととなり、一般的なボタン等の操作部材に比して新奇な使い勝手が創出され、遊技者参加型の演出における遊技性や興趣性等の向上に寄与することができる。
【0020】
請求項3に係る本発明によると、判定手段は、操作時機報知部により報知された操作時機と該報知を契機とした操作時機との時差の値が、予め定められた所定の範囲値内である際に、それら両操作時機が合致したと判定するので、操作部材が遊技者によって正確に操作されたか否かを精度良く判定することができる。これにより、例えば回胴式遊技機(いわゆるパチスロ)等のリール停止時における「目押し」のような、押下するタイミングの正確さが優劣を決するような遊技演出を提供することが可能になる。また、例えば、範囲値として設定されている値が小さく狭いものになるほど操作が難しくなることを利用し、この範囲値を難易度別に複数段階に分け、難易度の高い範囲値に合致するほど期待度が高まるような報知を行うことで、遊技性の向上を図ることが可能になる。
【0021】
請求項4に係る本発明によると、操作部材の少なくとも一部が、操作時に加わる力を吸収及び分散させる軟質部材を用いて形成されるので、押圧された際の圧力や打たれた際の衝撃力等に耐性を示す操作部材を得ることができる。このように、操作部材が叩打されるなどの粗雑な扱いをされた際にあっても損傷しにくくなるので、操作部材を繰り返し押圧したり連打したりする打楽器のように扱うことができるようになると共に、軟質部材が用いられることで叩き心地等の触感の良い操作部材を形成することができる。
【0022】
請求項5に係る本発明によると、操作時機報知部及び結果報知部が、少なくとも一方が報知に伴う音声出力を行うので、遊技者の視覚だけでなく聴覚にも操作部材に対する注意を惹きつけることができる。これにより、遊技者が、操作部材の操作タイミングを律動的に捉えたり、操作部材の操作の正確性を音声で確認したりすることができるので、操作部材の操作性を向上させて遊技性を向上させると共に、報知の際に用いる音声として音楽や効果音等を採用することによって、遊技機としての演出性の向上をも図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明に係る遊技機の実施形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機を図面に沿って説明する。図1は本発明に係る実施の形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図である。なお、本実施の形態では、本発明の遊技機を所謂第1種特別電動役物を使用したパチンコ機として述べるが、本発明はこれに限らず、所謂第2種特別電動役物や所謂第3種特別電動役物等を使用したパチンコ機にも適用可能であることは勿論である。
【0024】
<パチンコ機1の概略>
本実施形態のパチンコ機1は、図1に示すように、発射ハンドル2の操作による発射装置(図示せず)の作動で遊技球(所謂パチンコ玉)を遊技盤3の遊技領域3aに向かって打ち出しつつ遊技を行うもので、所謂確率変動等の大当たりが発生した状態でアタッカー5に入球した遊技球に対応する数の遊技球を払い出すように構成されている。上記確率変動当たり(「確変当たり」とも言う)とは、抽選の結果、確変モードの大当たりが当選したとき、少なくとも当該確変モードによる遊技状態において次なる大当たりを引くまでの間、遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態を意味する。これに対し、当該特殊状態にならない大当たりとして「通常当たり」がある。
【0025】
<パチンコ機1の詳細>
本パチンコ機1は、開口を有する枠体状の筐体6と、この筐体6に開閉可能に装着された前扉7とを有しており、前扉7の前面には、透明ガラス9を有するガラス枠10が、前扉7の遊技盤保持枠(図示せず)に対して開閉可能に取り付けられている。透明ガラス9の奥側には、遊技盤3が配置されている。前扉7における遊技盤3の左右及び上部には演出用照明装置11が配置されており、前扉7における上部左右及び下部左右には夫々、スピーカ(図示せず)を有する放音装置12が配置されている。
【0026】
また、ガラス枠10における中央部右方には、前扉7を筐体6側に施錠又は解放し、或いは、ガラス枠10を前扉7側に施錠又は解放するための施錠装置13が配置されている。なお、図1中の符号14は、不図示の発射装置によって打ち出された遊技球を遊技盤3側に案内するガイドレールを示し、符号15はアウト口を示している。本パチンコ機1には、遊技中に遊技領域3aにて入賞することなく落下してアウト口15に進入した遊技球をパチンコ機背面側に導くアウト球通路(図示せず)が設けられている。
【0027】
そして、前扉7における下部中央には皿ユニット16が設けられており、皿ユニット16における右上部には、賞球及び貸球を含む遊技球が供給される球供給口17が設けられ、皿ユニット16における左上部壁面には、球貸ボタン19a及びプリペイドカード返却ボタン19bが設けられている。皿ユニット16の中央部には、該皿ユニット16上の遊技球を球発射装置(図示せず)付近から皿ユニット下部の球排出口(図示せず)を通して下方に排出するための第1球抜きボタン20aと、皿ユニット16上の遊技球を球供給口17付近から上記球排出口を通して下方に排出するための第2球抜きボタン20bとが配置されている。なお、上述のように、本実施形態の前扉7には、ガラス枠10、皿ユニット16及びその周辺、不図示の遊技盤保持枠等が含まれている。本実施の形態では、後述するプッシュボタン42を皿ユニット16の左下方に設けるとして説明を行うが、これに限らず、本発明に係る操作部材としてのプッシュボタン42は、それら前扉7を構成する部材のいずれに配設されても良いことは勿論である。
【0028】
また、前扉7における皿ユニット16の右側下方には、上記球発射装置を操作して遊技球を遊技盤3に向けて打ち出すための発射ハンドル2が設けられている。更に、皿ユニット16の左側下方には、灰皿21と、プッシュボタン(操作部材)42とが配置されている。
【0029】
また、遊技領域3aの中央部分には、遊技球ステージSを有するセンター飾り23が配設されている。センター飾り23の前部中央、つまり、遊技球ステージSの下方には、球放出口49が形成されている。そして、センター飾り23の下部左右には、大当たり抽選に寄与しない一般の入賞が行われる入賞口25,26が配設されており、センター飾り23の直下方には、始動チャッカー27と、アタッカー5とが順次配設されている。
【0030】
始動チャッカー27は、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われるものであり、開放位置と閉止位置とに開閉動作するように始動チャッカー開閉ソレノイド114(図4参照)によって作動させられる。始動チャッカー27の直上方には、所謂命釘としての一対の障害釘30が打ち込まれている。前述した球放出口49は、ワープ導入口37から遊技球ステージS上に導入された遊技球を、始動チャッカー27に向けて落下させるものであり、一対の障害釘30の間を通過させて始動チャッカー27にほぼ確実に(つまり、97〜99%の高確率で)入賞させ得る。
【0031】
アタッカー5は、大当たり発生時に開放され、遊技盤3の遊技領域3aに打ち出されて転動落下する遊技球を入賞させるものであり、大当たり発生中、例えば、1回の開放で10個の入球を完了した時点で閉じ、当該開閉動作を15回繰り返すように構成される。なお、これらの入球数並びに開閉動作の回数は、10個や15回に限定されることはなく、必要に応じて適宜設定され得るものである。
【0032】
遊技領域3aには、センター飾り23の四方に風車31が配設されており、遊技球ステージSの下方における始動チャッカー27の左側には、スルーゲート32が配設されている。このスルーゲート32は、始動チャッカー27を開閉動作させるための抽選の契機となる遊技球通過が行われる役物である。
【0033】
遊技領域3aにおけるスルーゲート32、入賞口25,26及び始動チャッカー27等の周囲には、遊技球ステージSから零れた遊技球や、発射されてから遊技球ステージSに関与せずに落下してくる遊技球を適宜散らし、或いは入球に導くようにするための障害釘33を含む多数の障害釘が打ち込まれている。
【0034】
上記センター飾り23は、その中央部に、遊技盤3側に固定された図柄表示装置35を露出する開口36を有し、かつ左上部に、放出口67に連通するワープ導入口37を有しており、このワープ導入口37に対向するように一対の障害釘39が打ち込まれている。ワープ導入口37の周囲や上方側にも、遊技球を適宜散らし、或いは入球に導くようにするための多数の障害釘(図示せず)が打ち込まれている。このような本パチンコ機1では、遊技領域3aに打ち出された遊技球Baを始動チャッカー27等に、遊技球ステージSを介して入球させ又は遊技球ステージSを介さず直接入球させ得るように遊技が進められる。
【0035】
なお、本実施形態における「ワープ導入」という語句は、遊技領域3aに打ち出された遊技球を、当該遊技領域3aの比較的下側に位置する不図示の道釘等を経ることなく、始動チャッカー27の上に導くことを意味する概念である。また、上記「道釘」とは、遊技領域3aにおいて始動チャッカー27左右に打ち込まれた複数本の障害釘(図示せず)の列を意味するもので、上方から転動落下してきた遊技球を始動チャッカー27方向に導く役割を担っている。
【0036】
次に、本発明に係るプッシュボタン42及びその周辺構成について、図2及び図3を図1と併せて参照して詳細に説明する。なお、図2はプッシュボタンの外観を示す斜視図、図3はプッシュボタンの構造を分解して示す概略側面図である。
【0037】
すなわち、図1に示すように、プッシュボタン42は、パチンコ機1の前扉7上であって皿ユニット16の下部左方に設けられた傾斜面41上に配設されている。この傾斜面41は、奥側(図1の奥側)端部の高さが手前側より高くなるように設けられており、奥側から手前側に向かってやや下降するように傾斜(例えば10°)して形成されることで、その面上に配設されるプッシュボタン42の操作面が、遊技中の遊技者(より詳細には、遊技者の顔や胸部等の方向)に向くこととなり、遊技者が着座した状態にて操作し易くなるように配設されている。
【0038】
プッシュボタン42は、図2に示すように、遊技者により押下操作されるカバー部材(軟質部材)42aと、その外縁を囲むようにほぼ円環形状に形成されたカバー部材42bとから形成され、このカバー部材42aの背面側(図3の下方側)にはプッシュボタン42の押下操作を検知する検知スイッチ42cが接続されている。この検知スイッチ42cには、押下操作されてもロック(押下状態の維持)されない、いわゆるモーメンタリー式のプッシュスイッチが用いられている。
【0039】
カバー部材42aは、ほぼレンズ形状に成型された半透明のシリコーンゴムから形成され、その触感は柔らかく軟性を示すものである。このカバー部材42aの軟性を有した材質によって、プッシュボタン42の操作感は、他のボタン類に比してかなり柔軟なものとして形成される。更に、上記したようなカバー部材42aの柔らかさは、プッシュボタン42を押下操作する際の触感の向上に貢献するだけでなく、プッシュボタン42自体の耐久性の向上にも寄与するものとなる。なお、本実施の形態におけるカバー部材42aは、上記シリコーンゴムから形成されるとして説明を行うが、軟性を示すと共にプッシュボタン42の押下操作を阻害するような材質のものでなければ、特に限定されるものではない。
【0040】
また、図3に示すように、カバー部材42a中央部の直下方には、4つのフルカラーLED43が実装された周辺基板(結果報知部)45が配設され、このフルカラーLED43が点灯した際の光が半透明のカバー部材42aを透過することによって遊技者に視認される。ここで、このフルカラーLEDとは、赤、緑、青(RGB)の光3原色を単一のパッケージ内に収容したもの、つまり、RGBを組み合わせた赤、緑、青に加えて赤紫、白、水色、黄色を有し、かつこれらに階調を加えたタイプのLEDを意味する。上記フルカラーLED43は夫々、後述する演出制御手段116の制御によって青色、緑色、黄色、及び赤色に発光され、更に4つを同時に別の色で発光させることによって虹のようなカラフルな発光装飾が施される。
【0041】
カバー部材42bは、カバー部材42aの外周縁部を取り囲むように配設され、その材質は硬質な半透明のプラスチック等の合成樹脂材から形成されている。このカバー部材42bは、カバー部材42aが遊技者によって押下操作された際にあっては、カバー部材42aに伴って下側(図3の下方側)には移動せず、カバー部材42aを縁取る外枠として元の位置に維持されている。
【0042】
また、カバー部材42bの直下方には、2つの赤色LED46を夫々に実装した周辺基板(操作時機報知部)47が2箇所に配設され、図3に示すようにカバー部材42bの傾斜面42dと夫々ほぼ平行(ほぼ同じ傾斜角を有するため)となるような傾斜をもって設置されている。そして、この赤色LED46が発光(点灯や点滅)し、その際の光がカバー部材42bから透過することによって、遊技者から視認されるものとなる。パチンコ機1においては、上述したようなプッシュボタン42が、遊技中に遊技者に操作されることによって、いわゆる遊技者参加型の演出がなされる。
【0043】
次に、本実施形態におけるパチンコ機1の制御系を図4に沿って説明する。なお、同図は本パチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【0044】
すなわち、本制御系は、主基板(主制御基板)61と、この主基板61に接続されたサブ基板(サブ制御基板)62とを備えている。主基板61は、本パチンコ機1の作動を統括的に管理・制御するものであり、当該パチンコ機1の動作全体を管理するシステムプログラム及び遊技用の実行プログラムが予め記憶された半導体メモリ等からなる記憶部(図示せず)と、これらのプログラムを実行する不図示のマイクロプロセッサ(MPU)とを備えている。
【0045】
主基板61は、入賞判定手段105、入賞信号出力手段106、第1抽選手段107、第2抽選手段108、遊技制御手段109、保留手段110、作動制御手段111、作動判定手段112、及び作動決定手段113を備えている。また主基板61には、始動チャッカー開閉ソレノイド114及びアタッカー開閉ソレノイド115が接続されている。
【0046】
入賞判定手段105は、発射ハンドル2の操作で作動する発射装置(図示せず)によって遊技領域3aに打ち出された遊技球が始動チャッカー27、入賞口25,26、アタッカー5等の何れかに入賞したとき、当該入賞があった旨を判定する。
【0047】
入賞信号出力手段106は、入賞判定手段105によって入賞が判定されたとき、対応する始動チャッカー27、入賞口25,26、アタッカー5等に入賞した旨の入賞信号を出力する。
【0048】
第1抽選手段107は、入賞信号出力手段106からの入賞信号の入力時、最大保留球数(例えば4個)未満での入賞を契機として、次なる大当たりを当選させるまで遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態となる確率変動当たり、及び上記特殊状態とならない通常当たりのうちの何れか一方に当選するように、不図示の抽選用メモリから当たり当選乱数値を取得して、大当たり抽選を実行する。
【0049】
第2抽選手段108は、第1抽選手段107での大当たり抽選で確変当たりに当選した場合、不図示の演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、確変当たりに対応する「111」、「333」や「777」等の図柄が図柄表示装置35の大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。なお、上記「大当たり有効ライン」は、大当たりを得るため図柄が一列に並ぶべき位置(ライン)を意味する。第2抽選手段108はまた、第1抽選手段107での大当たり抽選で通常当たりが当選した場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、通常当たりに対応する「222」、「444」や「888」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。第2抽選手段108は更に、第1抽選手段107での大当たり抽選で外れた場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する「252」、「464」や「838」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。
【0050】
遊技制御手段109は、放音装置12、演出用照明装置11に放音、発光の演出をさせる契機となる指令を、サブ基板62の演出制御手段116に送信する。
【0051】
また、遊技制御手段109は、予め設定された演出データや、第1抽選手段107、第2抽選手段108での抽選結果に応じて、図柄表示装置35に表示すべき大当たり抽選に関する信号を、サブ基板62の表示制御手段118に送信する。更に、遊技制御手段109は、プッシュボタン42を用いた遊技者参加型の演出を行わせるか否かを、予め登録された演出用乱数等を用いて無作為に決定を行い、これを行わせると決定した際には、後述する表示制御手段118へその旨の信号(指令)を送信する。
【0052】
上記信号を受けた表示制御手段118は、図柄表示装置35の大当たり抽選に関するその時点での表示を、例えば、それまでの大当たり抽選による演出表示とは全く関連の無いアニメキャラクタがゆっくりとした歩速で駆け足をする映像に突然切り替える(以下、このような表示を割込み演出表示と呼ぶ)。そして、表示制御手段118は、演出制御手段116に対し、カバー部材42bの下方に配設された赤色LED46の発光制御を開始させ、プッシュボタン42の操作を有効とさせる信号(以下、割込み信号と呼ぶ)を送信する。パチンコ機1では、このプッシュボタン42の操作が有効となった時点から、該プッシュボタン42を用いた遊技者参加型の演出が開始される。
【0053】
なお、遊技制御手段109にて上記したような遊技者参加型の演出の実行が決定される際は、第1抽選手段107による大当たり抽選の結果や、第2抽選手段108により決定される図柄の変動パターン等は関連がなく、無作為に決定される。従って、遊技者からは眼前の遊技状況が突然に変わったかのような、いわゆる期待度が「いきなり発展」したような演出として認識されることとなる。
【0054】
保留手段110は、第2抽選手段108から出力された変動パターン信号を入力し、変動パターンを、始動チャッカー27への入賞の都度に行われた抽選の結果となる保留球として順次記憶する。当該記憶状況は、センター飾り23に設けられる不図示の抽選保留表示装置に、最大4個の保留球として点灯表示される。保留手段110は、例えば保留球数Hが0<H<5であるか否かを常時判定し、保留球数Hが4個表示されている間は、始動チャッカー27への入賞に拘わらず大当たり抽選は行わない。なお、保留球として点灯表示される保留球数は上記「最大4個」に限らず、例えば3個以下、又は5個以上として適宜設定することも可能である。
【0055】
そして保留手段110は、保留(記憶)している変動パターンに係る信号を順次出力し、その変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を出力しないようにするための図柄変動禁止フラグを立てる(オンする)と共に、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマ(図示せず)をセットし、変動パターン信号の出力に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段110は、保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、第1抽選手段107で行われる始動チャッカー27への入賞に応答した大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
【0056】
作動制御手段111は、作動決定手段113の作動開始決定の旨の信号に基づき、始動チャッカー開閉ソレノイド114に駆動信号を送って該ソレノイド114を作動させて始動チャッカー27を開放又は閉塞動作させる。更に作動制御手段111は、アタッカー開閉ソレノイド115に駆動信号を送って該ソレノイド115を作動させ、第1抽選手段107での抽選による大当たり発生時にアタッカー5を開放して所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返すように制御する。
【0057】
作動判定手段112は、始動チャッカー開閉ソレノイド114及びアタッカー開閉ソレノイド115を作動させるための条件を満たすか否かを判定する。つまり、始動チャッカー開閉ソレノイド114にあって、始動チャッカー27の開閉の「条件を満たす」時とは、主基板61において第1抽選手段107の大当たり抽選とは別途行われる抽選で当選した場合である。アタッカー開閉ソレノイド115にあって、アタッカー5の開放の「条件を満たす」時とは、所謂リーチ(所謂スーパーリーチ、ノーマルリーチを含む)の状態から3つの同じ図柄が大当たり有効ライン上で揃って大当たりが発生した場合であり、アタッカー5の閉塞の「条件を満たす」時とは、大当たり発生時における全ての入賞を完了した場合である。
【0058】
作動決定手段113は、作動判定手段112からの判定信号を受けて、始動チャッカー開閉ソレノイド114、アタッカー開閉ソレノイド115の作動開始を夫々に決定する。
【0059】
始動チャッカー開閉ソレノイド114は、作動制御手段111から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、始動チャッカー27を開閉動作させる。
【0060】
アタッカー開閉ソレノイド115は、作動制御手段111から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、アタッカー5を開閉動作させる。
【0061】
一方、サブ基板62は、画像表示、効果音等の演出、効果光等の表示制御を行うものであり、演出制御手段116、判定手段117、及び表示制御手段118を有している。そして、サブ基板62には、放音装置12、演出用照明装置11、図柄表示装置35、及びプッシュボタン42が接続されている。このプッシュボタン42には、検知スイッチ42cと、赤色LED46及び放音装置48が実装された周辺基板47と、フルカラーLED43及び放音装置44が実装された周辺基板45とが接続されている。
【0062】
演出制御手段116は、遊技制御手段109からの指令に応答して、放音装置12を放音駆動し、演出用照明装置11を発光駆動し、遊技者の聴覚や視覚に訴える演出を行う。
【0063】
また、演出制御手段116は、表示制御手段118からの割込み信号を契機として、周辺基板47に実装される赤色LED46の表示制御を行う。そして、赤色LED46の表示制御を行うと共に、プッシュボタン42の検知スイッチ42cの操作状態を有効にさせ、周辺基板47に接続される放音装置48の放音制御を行う。更に、演出制御手段116は、上記割込み信号を受けた際、プッシュボタン42に備える赤色LED46の表示制御を開始すると共に、プッシュボタン42が正確に操作されたか否かを判定する際の基準となる信号(以下、「基準信号」という)を判定手段117に送信する。
【0064】
表示制御手段118は、遊技制御手段109からの信号に従って、図柄表示装置35を駆動し、大当たり抽選結果を中心とした内容の演出を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示する。また、表示制御手段118は、プッシュボタン42を用いた遊技者参加型の演出を行わせる旨の信号(指令)を遊技制御手段109から受信した際には、それまで表示させていた通常時の大当たり抽選結果に関する表示を、前述した割込み演出表示に突然切り替える制御を行う。但し、その際、図柄表示装置35の画面に表示されていた装飾図柄は、縮小された装飾図柄として、当該画面における割込み演出表示を妨げない位置に表示される。
【0065】
そして、表示制御手段118が、上記した割込み演出表示に切り替える制御を行う際には、演出制御手段116に対して割込み信号の送信を行う。更に、表示制御手段118は、上記割込み演出表示を行っている際に、判定手段117からの信号を受信すると、それに応じた割込み演出表示へ切り替える制御を行う。ここで、この判定手段117から受信する信号とは、遊技者によってプッシュボタン42がタイミング良く押圧操作された際に送信されてくるものである。従って、その受信回数が多くなればなるほど、遊技者がプッシュボタン42を正確に押圧操作した回数が多いことを意味し、それに連れて割込み演出表示はより一層期待感を感じさせるものへと切り替えられる。
【0066】
判定手段117は、演出制御手段116が赤色LED46を報知制御するために送信した信号と、プッシュボタン42の検知スイッチ42cからの信号とを検知すると、この両信号を受信した時機の時差の値を求め、予め定められた所定の範囲値(例えば0〜0.5秒の範囲値)に含まれるか否か(合致するか否か)を判定し、その判定結果を表示制御手段118に送る。
【0067】
そして、表示制御手段118は、上記時差の値が所定の範囲値に合致した際には、周辺基板45に実装されたフルカラーLED43を発光制御すると共に、放音装置44を放音制御することによって合致した旨を報知し、更に表示制御手段118に対して割込み処理をかけ、割込み演出表示を切り替える旨の信号を送信する。一方、上記時差の値が所定の範囲値に合致しなかった際には、周辺基板45に実装されたフルカラーLED43を上記とは異なる色の光で発光制御すると共に、放音装置44においても異なる音声を放音制御することによって遊技者に対して合致しなかった旨を報知する。
【0068】
次に、本パチンコ機1による作用について、図5のフローチャートを併せて参照しつつ説明する。
【0069】
すなわち、本パチンコ機1に対面して着座した遊技者が発射ハンドル2を握り、適宜の角度に回動操作すると(ステップS1)、発射装置(図示せず)の作動によって遊技球が所定の時間間隔で遊技領域3aに向けて連続的に発射される。すると、遊技領域3aに打ち出されて転動落下する多数の遊技球は、始動チャッカー27や入賞口25,26に適時入賞し、或いは、これらに関与せずに転動落下して、遊技領域3a最下部のアウト口15から遊技盤3背面側に排出される。
【0070】
つまり、遊技領域3aに向けて打ち出された多数の遊技球は、その一部がワープ導入口37から導入されて、放出口67から遊技球ステージSへと放出され、その一部が球放出口49から放出されて始動チャッカー27に向け落下し、この始動チャッカー27に高確率で入賞する。この際、障害釘30への当接状況によっては、始動チャッカー27に入賞できないこともある。
【0071】
一方、球放出口49からではなく遊技球ステージSから直接に落下する遊技球は、始動チャッカー27と異なる方向に向かう。この際、当該遊技球は、落下方向が、始動チャッカー27上の一対の障害釘30の間を通過して入球し得る方向と異なっても、障害釘30の左右に打ち込まれた所謂ジャンプ釘(図示せず)や、このジャンプ釘から左右方向に配列された道釘(図示せず)で弾き返されることで、障害釘30に絡んでその間を落下して始動チャッカー27に入球することもある。
【0072】
ところで、上述したように始動チャッカー27や入賞口25,26の何れかに遊技球Baが入賞した場合、入賞判定手段105が当該入賞を判定し、且つ入賞信号出力手段106が入賞信号を出力する(ステップS2)。この際、保留手段110は、保留球Hが0<H<5であるか否かを常時判定しており、0<H<5を満たすと判定したときには、保留している変動パターン信号を、遊技制御手段109を介して表示制御手段118に順次送信し、図柄変動禁止フラグをオンすると共に、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段110は、当該保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、第1抽選手段107で行われる始動チャッカー27への入賞に応じた大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
【0073】
そして、大当たり抽選で当選した場合(ステップS3)、第1抽選手段107が当たりフラグをオンすると、第2抽選手段108が、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、大当たりの種別、つまり確変当たり又は通常当たりに対応する変動パターンを決定する。
【0074】
これにより、ステップS4において、図柄表示装置35に表示されるべき当たり図柄がセットされ、第2抽選手段108は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、当該変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を送信しないようにするために図柄変動禁止フラグをオンし、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。一方、大当たり抽選で外れた場合には、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する図柄が最終的に揃う旨の変動パターンが決定される。これにより、図柄表示装置35に表示される外れ図柄がセットされ、第2抽選手段108は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、図柄変動禁止フラグをオンし、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。
【0075】
以上のようにして、遊技制御手段109が、図柄表示装置35に表示すべき演出内容に関する信号をサブ基板62の表示制御手段118に送信することに基づき、表示制御手段118が、図柄表示装置35を適時駆動し、大当たり抽選結果に関する内容等を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示することとなる(ステップS5)。
【0076】
そして、例えば、図柄表示装置35の大当たり有効ライン上で3つの同図柄が揃った場合、作動制御手段111は、作動決定手段113の作動開始決定の旨の信号に基づき、アタッカー開閉ソレノイド115に駆動信号を送り、当該ソレノイド115を作動させてアタッカー5を開放し、所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返させる(以下、この処理を「大当たり処理」と呼ぶ)。これにより、アタッカー5に入賞した遊技球に対応する多量の遊技球が球供給口17から皿ユニット16に払い出されることとなる(ステップS6)。
【0077】
ところで、上記ステップS5の演出表示が行われる際に、遊技制御手段109によってプッシュボタン42を用いた遊技者参加型の演出を行わせることが決定されていた場合には、表示制御手段118は、図柄表示装置35の大当たり抽選に関するその時点での表示を、割込み演出表示に突然切り替える。この割込み演出表示では、例えば、アニメキャラクタがゆっくりとした歩速で駆け足をする映像が図柄表示装置35に表示される。
【0078】
また、表示制御手段118は、上記図柄表示装置35の表示を切り替えると共に、演出制御手段116に対して割込み信号の送信を行う。割込み信号を受けた演出制御手段116は、プッシュボタン42に備える赤色LED46の表示制御を開始すると共に、プッシュボタン42が遊技者によって正確に操作されたか否かを判定するための基準信号を判定手段117に送信する。この赤色LED46の光は、カバー部材42bを通して発光することで遊技者に視認され、遊技者にプッシュボタン42を押下操作させる際の操作時機として報知される。なお、この操作時機とは、遊技中におけるプッシュボタン42の操作が有効となる開始時からそれ以降の有効状態が保たれている間の期間を意味するものとし、通常は1秒以内の瞬間的な時間を指すものであるが、特に瞬間的である必要はなく、1秒以上に亘るものであっても良い。
【0079】
そして、演出制御手段116によって行われる上記した、赤色LED46の表示制御と、判定手段117への基準信号の送信とは、図柄表示装置35で割込み演出表示がなされている間に亘って行われる。更に、割込み演出表示における映像と赤色LED46による発光とは同期が取られ、例えば、アニメキャラクタが駆け足にて足を踏みしめるタイミングと赤色LED46が発光するタイミングとが一致するようにされる。
【0080】
また、放音装置48は、割込み演出表示と同時に背景音楽等の音声が出力されるように放音制御されるが、本実施の形態では、アニメキャラクタが駆け足を行う際に発する足音のような効果音が用いられる。このように、上述した赤色LED46に対する表示制御や放音装置48に対する放音制御によって、プッシュボタン42に対する遊技者の注意が促されると共に、その操作の仕方が遊技者に容易に認識されるものとなる。
【0081】
次いで、演出制御手段116は、プッシュボタン42に備える赤色LED46の表示制御を開始すると、検知スイッチ42cの検知状態を有効にし、遊技者によるプッシュボタン42の操作が可能な状態となるように制御する。これにより、遊技者が赤色LED46の点滅に合わせるようにプッシュボタン42を押下操作することができるようになり、この際に検知スイッチ42cにて検知された信号(以下、「操作信号」という)が判定手段117へと送信されることとなる。
【0082】
ここで、判定手段117は、この操作信号と前述した基準信号とを受信した時点での時差の値によって、プッシュボタン42が遊技者によって正確に押下操作されたか否かを判定する。この時差の値が、予め定められた所定の範囲値(例えば0〜0.5秒の間)内にあれば、赤色LED46による報知時機と押下操作した時機とが合致したものとし、それ以外(つまり0.5秒を超える値)の場合を合致しなかった(不合致)と判定する。そして、判定手段117は、合致した旨を伝える信号を合致信号とし、不合致の旨を伝える信号を不合致信号として、演出制御手段116及び表示制御手段118へと送信する。
【0083】
上記合致信号を受けた演出制御手段116は、周辺基板45に実装された4つのフルカラーLED43を夫々青色、緑色、黄色、及び赤色に発光制御し、虹のような視覚効果を出すことで押下操作が正確に行われたことを遊技者に対して報知する。また、不合致信号を受けた際には、フルカラーLED43を全て赤色の単一色に発光させるなどして、押下操作が正確に行われなかったことを遊技者に対して報知する。これらフルカラーLED43からの光は、カバー部材42aを通して押下操作直後に遊技者に視認されることによって、プッシュボタン42の操作結果が瞬間的に認識されるものとなる。更に、プッシュボタン42に一体に備わるフルカラーLED43及び赤色LED46が発光制御されることで、従来のボタン等の操作部材が備えていない新奇な装飾性を実現させることができるようになる。
【0084】
また、上記合致信号を受けた表示制御手段118は、該合致信号の受信回数をカウントし、その合計値が所定回数(例えば10回)以上となった際に、図柄表示装置35にて表示されている割込み演出表示を、アニメキャラクタの駆け足の歩速が少しだけ速くなった映像(例えば、元の駆け足のピッチが1秒間に一歩の速度であった場合には、0.8秒に一歩といった速さの映像)に切り替え、当該大当たり抽選の期待度が上昇したかのような演出表示にする。そして、赤色LED46による発光間隔も上記演出表示の速度と同様に短くなることによって、プッシュボタン42の押下操作の難易度が上がり、遊技者の熟練度を要するゲーム性の豊かなものとなる。
【0085】
そして、上述したような赤色LED46による報知が、連続的及び律動的に行われると、これに応じて行われる押下操作がリズミカルに叩打されるものとなり、プッシュボタン42があたかも打楽器が演奏されるかのように連打されるようになる。この連打する操作が、図柄表示装置35のアニメキャラクタの駆け足と同期し合うことでゲーム性が増すと共に、パチンコ機1としての遊技性の向上に寄与するものとなる。
【0086】
以上説明した本実施の形態におけるパチンコ機1では、プッシュボタン42が、該ボタン42の操作時機を報知する周辺基板47の赤色LED46と、上記操作時機の報知に起因してプッシュボタン42が操作された際の報知を行う周辺基板45のフルカラーLED43とを備え、更にそれらがプッシュボタン42と一体に形成されてなるので、操作時機の報知及びそれに応じて操作した結果つまり、押下操作が演出動作に有効に反映されているか否かを、遊技者がプッシュボタン42から視線を移さずに視認することができることにより、それらを瞬間的に認識することができるようになる。これによって、遊技者は、プッシュボタン42の操作時機の報知及びその操作結果を認識するために、遊技領域3aや図柄表示装置35等へプッシュボタン42から急いで視線を移したりする必要がなくなり、落ち着いて円滑に遊技を行うことができるようになる。
【0087】
また、赤色LED46を実装した周辺基板47とフルカラーLED43を実装した周辺基板45とが、プッシュボタン42と一体に形成されてなるので、遊技者が、夫々の発光制御された報知を視認及び認識し易くなると共に、その外観にあっては、プッシュボタン42が従来にない新奇なものとなり、パチンコ機1の装飾性の向上に寄与することとなる。
【0088】
また、赤色LED46により報知された操作時機と該報知を契機としたプッシュボタン42の操作時機とが合致したか否かを判定手段117が判定し、該判定の結果が合致した場合と合致しない場合とで夫々異なる結果を報知するので、遊技者は、赤色LED46により報知された操作時機と、それに応じるように操作した時機との差異を瞬間的に把握し、プッシュボタン42を操作した時機の良し悪しを感覚的に認識することができる。これにより、例えば、赤色LED46による操作時機の報知が、繰り返し或いは律動的になされたりする際には、プッシュボタン42をいわゆる打楽器の様に扱うこととなり、一般的なボタン等の操作部材に比して新奇な使い勝手が創出され、遊技者参加型の演出における遊技性や興趣性等の向上に寄与することができる。
【0089】
また、判定手段117は、赤色LED46により報知された操作時機と該報知を契機としたプッシュボタン42の操作時機との差異の値が、予め定められた所定の範囲値(例えば0〜0.5秒の間)に該当した際に合致したと判定するので、プッシュボタン42が遊技者によって正確に操作されたか否かを精度良く判定することができるようになる。これにより、例えば回胴式遊技機(いわゆるパチスロ)等のリール停止時における「目押し」のような、押下するタイミングの正確さが優劣を決するような遊技演出を提供することができるようになる。また、例えば、上記範囲値として設定されている値が小さく狭いものになるほど操作が難しくなることを利用し、この範囲値を難易度別に複数段階に分け、難易度の高い範囲値に合致するほど期待度が高まるような報知を行うことで、遊技性の向上を図ることができる。
【0090】
また、プッシュボタン42の一部であるカバー部材42aは、操作時に加わる力を操作可能な程度に吸収及び分散させる軟質部材を用いて形成されるので、押圧された際の圧力や打たれた際の衝撃力等に耐性を示すプッシュボタン42が形成される。このように、プッシュボタン42が叩打されるなどの粗雑な扱いをされた際にあっても損傷しにくくなるので、プッシュボタン42を繰り返し押圧したり連打したりする打楽器のように扱うことができるようになると共に、軟質部材が用いられることで叩き心地等の触感の良い操作部材を形成することができるようになる。
【0091】
また、赤色LED46を実装した周辺基板47及びフルカラーLED43を実装した周辺基板45は、少なくとも一方が放音装置44,48を用いて報知に伴って音声出力を行うので、遊技者の視覚だけでなく聴覚にもプッシュボタン42に対する注意を惹きつけることができるようになる。これにより、遊技者が、プッシュボタン42の操作タイミングを律動的に捉えたり、プッシュボタン42の操作の正確性を音声で確認したりすることができるようになるので、プッシュボタン42の遊技性を向上させると共に、報知の際に用いる音声として音楽や効果音等を採用することによって、パチンコ機1としての演出性の向上をも図ることができるようになる。
【0092】
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の遊技機は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施した遊技機も、本発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明に係る実施の形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図である。
【図2】プッシュボタンの外観を示す斜視図である。
【図3】プッシュボタンの構造を分解して示す概略側面図である。
【図4】本実施の形態におけるパチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図5】本パチンコ機の作用を説明するためにフローチャートである。
【符号の説明】
【0094】
1:遊技機(パチンコ機)
3a:遊技領域
42:操作部材(プッシュボタン)
42a:軟質部材(カバー部材)
45:結果報知部(周辺基板)
47:操作時機報知部(周辺基板)
117:判定手段
Ba:遊技球




 

 


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