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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−551(P2007−551A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−187340(P2005−187340)
出願日 平成17年6月27日(2005.6.27)
代理人 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 齋藤 剛 / 伊藤 秀樹
要約 課題
遊技者参加型の演出を行う際に用いる操作部材の注目度及び装飾性の向上を図ると共に、該操作部材の操作時機の報知が遊技中における時機に適って行われるように構成した遊技機を提供する。

解決手段
パチンコ機において、遊技中に所定の契機で操作されるべきプッシュボタン22と、プッシュボタン22の操作により生じた信号に基づき、遊技中に行われる演出動作を制御する割込み制御手段と、プッシュボタン22と一体に形成されると共に、上記所定の契機を動画の映像情報にて表示を行う7セグメントLED42を実装した周辺基板47とを備えるように構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
遊技球を遊技領域に打ち出すことで遊技する遊技機において、
前記遊技中に所定の契機で操作されるべき操作部材と、
前記操作部材の操作により生じた信号に基づき、前記遊技中に行われる演出動作を制御する演出制御部と、
前記操作部材と一体に形成されると共に、前記所定の契機を動画の映像情報の表示にて報知する情報報知部とを備える、
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記情報報知部が、前記動画の映像情報を、文字、記号等の情報を用いた前記操作部材の操作情報として表示してなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記情報報知部は、表示する数値範囲となる初期値データ及び最終値データを予め記憶する記憶手段を備え、かつ、
前記初期値データから前記最終値データへと演出する過程を前記映像情報として表示すると共に、前記最終値データが表示された時機を前記所定の契機とする、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記操作部材近傍に、該操作部材とは別の操作部材を備え、かつ、
前記情報報知部に、前記別の操作部材の操作時機を更に表示させる、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
【請求項5】
前記情報報知部は、前記操作部材の操作時機を音声にて報知する音声報知部を更に備える、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機。
【請求項6】
枠体状の筐体と、該筐体に開閉可能に支持される前扉とを備え、
前記操作部材は、前記前扉に配設された操作ボタンである、
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関し、詳しくは遊技に用いる操作部材の操作性を向上させ得る遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、遊技機、例えばパチンコ機として、球受け皿に滞留している遊技球が、発射ハンドルの操作に応じて遊技盤の遊技領域に打ち出された後、遊技領域の障害釘や風車等に導かれつつ盤面を流下して、各種入賞口に入球し、或いは入球せずに遊技領域下部のアウト口に流入するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなパチンコ機では、一般入賞口に入球した際にそれに対応した個数の遊技球が払い出され、また始動チャッカーに入球した際にはこれに基づいて大当たり抽選が行われると共に所定数の遊技球が払い出され、当該抽選の結果に応じて、遊技領域の中央部分に設けられた液晶等の図柄表示装置の画面上で所定の演出表示が行われる。大当たりの発生時には、アタッカーと呼ばれる大入賞口が開放し、入球に対応して多量の遊技球が払い出される状態となる。
【0004】
そして、上述したようなパチンコ機の中には、遊技者による操作を遊技中の演出動作に反映させることが可能な押圧ボタン等を有する、いわゆるユーザ参加型のパチンコ機が提案されている。例えば、押圧式のストップボタンが設けられたパチンコ機において、ストップボタン内部に形成されたLEDが点灯している際又は点滅している際に、遊技者によって該ストップボタンが押圧操作されると、リーチ表示等の演出動作(遊技動作)に変化が付与されるものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2003−236210号公報
【特許文献2】特開2004−129984号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献2に記載されるようなパチンコ機は、ストップボタン内部に形成されたLEDの発光状態を変化(例えば点灯や点滅)させることによって、該ストップボタンの押圧操作の有効時機を遊技者に対して報知するものとなっている。しかしながら、このようなストップボタンでは、押圧操作が有効時機にある間を発光状態によって示すことは可能であったが、押圧操作が有効となる開始時機はLEDの発光状態が変化するまで遊技者には容易に認識できない。このため、遊技者がパチンコ機に不慣れな際には、ストップボタンが有効時機となるのを無駄に待ち構えてしまったり、ストップボタンが有効時機となったことに気付かずにタイミングを逸してしまったりする虞があった。
【0007】
そこで本発明は、遊技者参加型の演出を行う際に用いる操作部材の注目度及び装飾性の向上を図ると共に、該操作部材の操作時機の報知が遊技中における時機に適って行われるように構成し、もって上述した課題を解決した遊技機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし8参照)、遊技球(Ba)を遊技領域(3a)に打ち出すことで遊技する遊技機(1)において、
前記遊技中に所定の契機で操作されるべき操作部材(22,51)と、
前記操作部材(22,51)の操作により生じた信号に基づき、前記遊技中に行われる演出動作を制御する演出制御部(117)と、
前記操作部材(22,51)と一体に形成されると共に、前記所定の契機を動画の映像情報の表示にて報知する情報報知部(47)とを備える、
ことを特徴とする遊技機(1)にある。
【0009】
なお、本発明における上記「所定の契機」とは、例えば、「図柄表示装置の表示において2つの同図柄が大当たり有効ライン上で揃ってリーチになるとき」、「図柄表示装置にて大当たりが確定表示されるとき」、或いは、「大当たり抽選の当落に拘わらず2つの同図柄が大当たり有効ライン上で揃ったリーチ後にスーパーリーチに発展するとき」を意味する概念である。
【0010】
また、本発明における上記「動画」とは、例えば、映画等の実写映像における1秒間に24コマの高速度で1つ1つの画面を表示させるような場合だけではなく、いわゆる紙芝居のような1枚の静止画面を数秒ずつかけて切り替えるような概念をも含むものとする。更に、本発明における、上記した例の後者の場合には、最低2つの静止画面が切り替わるものであればよいものとする。
【0011】
また、本発明に係る遊技機は、少なくとも、始動入賞口への入賞を契機とした大当たり抽選に当選した際に、通常は閉塞しているアタッカーを開放させ、所定時間が経過した時点又は所定個数の遊技球がアタッカーに入賞した時点で閉塞させる動作を所定ラウンド数だけ繰り返し行う構成の所謂第1種特別電動役物と、遊技領域に始動入賞口と該始動入賞口への入賞に基づいて開閉する特定領域を含んだ特別入賞装置とを有し、該特別入賞装置の開放中に遊技球が入球し、更に当該遊技球が特定領域に入賞した時点で大当たりを発生させる構成の所謂第2種特別電動役物と、遊技領域に備えた所謂オープンチャッカーへの入賞時に開放した電動式チューリップへの入球後の特定入賞口への入賞にて大当たりの権利を発生させる構成の所謂第3種特別電動役物とに適用可能である。
【0012】
請求項2に係る本発明は(例えば図2ないし図4、及び図6ないし図8参照)、前記情報報知部(47)が、前記動画の映像情報を、文字、記号等の情報を用いた前記操作部材(22,51)の操作情報として表示してなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機(1)にある。
【0013】
請求項3に係る本発明は(例えば図2ないし図4、及び図6ないし図8参照)、前記情報報知部(47)が、表示する数値範囲となる初期値データ(例えば「5」)及び最終値データ(例えば「0」)を予め記憶する記憶手段(46)を備え、かつ、
前記初期値データから前記最終値データへと演出する過程を前記映像情報として表示すると共に、前記最終値データが表示された時機を前記所定の契機とする、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機(1)にある。
【0014】
請求項4に係る本発明は(例えば図6,7参照)、前記操作部材(22)近傍に、該操作部材(22)とは別の操作部材(48,50)を備え、かつ、
前記情報報知部(47)に、前記別の操作部材(48,50)の操作時機を更に表示させる、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機(1)にある。
【0015】
請求項5に係る本発明は(例えば図2ないし図4、及び図6ないし図8参照)、前記情報報知部(47)が、前記操作部材(22,51)の操作時機を音声にて報知する音声報知部(45)を更に備える、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機(1)にある。
【0016】
請求項6に係る本発明は(例えば図1、図6、及び図8参照)、枠体状の筐体(6)と、該筐体(6)に開閉可能に支持される前扉(7)とを備え、
前記操作部材は、前記前扉(7)に配設された操作ボタン(22,51)である、
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機(1)にある。
【0017】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に係る本発明によると、遊技機における遊技者参加型の演出にて用いられる操作部材が、その操作時機に関する情報を表示して報知する情報報知部と一体に形成され、この情報報知部では、上記操作時機に関する情報を単に発光状態を変化(例えば点灯や点滅)させるような表示ではなく動画の映像情報として報知するので、遊技者の注意を惹くと共に、遊技者に対して上記操作時機に関する情報を詳細かつ適時に報知することができる。
【0019】
また、操作部材と一体に形成された情報報知部によって、操作部材の操作時機に関する情報を動画の映像情報として表示させるので、遊技者参加型の演出に用いられる操作部材を見た目に新奇なものとすることができ、更にその全体的な装飾性をも向上させることができる。
【0020】
請求項2に係る本発明によると、上記操作部材と一体に形成される情報報知部が、該操作部材の操作情報を、文字、記号等や、これらを用いた動画による映像情報として表示するので、遊技者に対して上記操作情報を詳細かつ適時に報知することができる。
【0021】
請求項3に係る本発明によると、情報報知部は、表示を行う数値範囲となる初期値データ及び最終値データを予め記憶する記憶手段を備え、かつ、初期値データから最終値データへと演出する過程(計数する過程)を映像情報として表示すると共に、最終値が表示された時機を所定の契機とするので、映像情報として、具体的には、映画フィルムの映写開始時に見られるような数値のカウントダウンの様子を情報報知部にて表示させることができるようになり、従来の操作部材に無い新奇さを醸し出させると共に、装飾性をも向上させる。更に、一般的な常識に照らして、カウントダウンが初期値から開始されて、その最終値が表示された時点が操作部材の操作時機となることを遊技者に対して容易に認識させることができる。
【0022】
請求項4に係る本発明によると、操作部材近傍に、該操作部材とは別の操作部材を備え、かつ、情報報知部に、別の操作部材の操作時機を更に表示させるので、操作部材自身の操作情報だけでなく、別の操作部材の操作情報も文字や記号等や、これらを用いた動画による映像情報として表示させることができ、別の操作部材の操作情報をも遊技者に対して表現力豊かに伝達させることができる。
【0023】
請求項5に係る本発明によると、情報報知部は、操作部材の操作時機を音声にて報知する音声報知部を更に備えるので、遊技者の視覚だけでなく聴覚に対しても注意を惹くことができ、情報報知部に映像情報を表示していることを、遊技者に対して更に注目させることができる。また、報知する際に用いる音声として、情報報知部による映像情報に合わせた音楽や効果音等を採用することによって、さらなる演出性の向上を図ることができる。
【0024】
請求項6に係る本発明によると、操作部材が、前扉に配設された操作ボタンであるので、操作部材及び該操作部材の配設される位置共に遊技者にとって一般的で慣れたものとなり、その認知及び操作が行い易いことによって、遊技中において一層適時に操作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る遊技機の第1の実施形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機を図面に沿って説明する。図1は本発明に係る第1の実施の形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図である。なお、本実施の形態では、本発明の遊技機を所謂第1種特別電動役物を使用したパチンコ機として述べるが、本発明はこれに限らず、所謂第2種特別電動役物や所謂第3種特別電動役物等を使用したパチンコ機にも適用可能であることは勿論である。
【0026】
<パチンコ機1の概略>
本実施形態のパチンコ機1は、図1に示すように、発射ハンドル2の操作による発射装置(図示せず)の作動で遊技球(所謂パチンコ玉)を遊技盤3の遊技領域3aに向かって打ち出しつつ遊技を行うもので、所謂確率変動等の大当たりが発生した状態でアタッカー5に入球した遊技球に対応する数の遊技球を払い出すように構成されている。上記確率変動当たり(「確変当たり」とも言う)とは、抽選の結果、確変モードの大当たりが当選したとき、少なくとも当該確変モードによる遊技状態において次なる大当たりを引くまでの間、遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態を意味する。これに対し、当該特殊状態にならない大当たりとして「通常当たり」がある。
【0027】
<パチンコ機1の詳細>
本パチンコ機1は、開口を有する枠体状の筐体6と、この筐体6に開閉可能に装着された前扉7とを有しており、前扉7の前面には、透明ガラス9を有するガラス枠10が、前扉7の遊技盤保持枠(図示せず)に対して開閉可能に取り付けられている。透明ガラス9の奥側には、遊技盤3が配置されている。前扉7における遊技盤3の左右及び上部には演出用照明装置11が配置されており、前扉7における上部左右及び下部左右には夫々、スピーカ(図示せず)を有する放音装置12が配置されている。
【0028】
また、ガラス枠10における中央部右方には、前扉7を筐体6側に施錠又は解放し、或いは、ガラス枠10を前扉7側に施錠又は解放するための施錠装置13が配置されている。なお、図1中の符号14は、不図示の発射装置によって打ち出された遊技球を遊技盤3側に案内するガイドレールを示し、符号15はアウト口を示している。本パチンコ機1には、遊技中に遊技領域3aにて入賞することなく落下してアウト口15に進入した遊技球をパチンコ機背面側に導くアウト球通路(図示せず)が設けられている。
【0029】
そして、前扉7における下部中央には皿ユニット16が設けられており、皿ユニット16における右上部には、賞球及び貸球を含む遊技球が供給される球供給口17が設けられ、皿ユニット16における左上部壁面には、球貸ボタン19a及びプリペイドカード返却ボタン19bが設けられている。皿ユニット16の中央部には、該皿ユニット16上の遊技球を球発射装置(図示せず)付近から皿ユニット下部の球排出口(図示せず)を通して下方に排出するための第1球抜きボタン20aと、皿ユニット16上の遊技球を球供給口17付近から上記球排出口を通して下方に排出するための第2球抜きボタン20bとが配置されている。なお、上述のように、本実施形態の前扉7には、ガラス枠10、皿ユニット16及びその周辺、不図示の遊技盤保持枠等が含まれている。本実施の形態では、後述するプッシュボタン22を皿ユニット16の左下方に設けるとして説明を行うが、これに限らず、本発明に係る操作部材又は操作ボタンとしてのプッシュボタン22は、それら前扉7を構成する部材のいずれに配設されても良いことは勿論である。
【0030】
また、前扉7における皿ユニット16の右側下方には、上記球発射装置を操作して遊技球を遊技盤3に向けて打ち出すための発射ハンドル2が設けられている。更に、皿ユニット16の左側下方には灰皿21が配置され、該灰皿21と並ぶように設けられた傾斜面41上にはプッシュボタン(操作部材、操作ボタン)22が配設されている。
【0031】
また、遊技領域3aの中央部分には、遊技球ステージSを有するセンター飾り23が配設されている。センター飾り23の前部中央、つまり、遊技球ステージSの下方には、球放出口49が形成されている。そして、センター飾り23の下部左右には、大当たり抽選に寄与しない一般の入賞が行われる入賞口25,26が配設されており、センター飾り23の直下方には、始動チャッカー27と、アタッカー5とが順次配設されている。
【0032】
始動チャッカー27は、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われるものであり、開放位置と閉止位置とに開閉動作するように始動チャッカー開閉ソレノイド114(図4参照)によって作動させられる。始動チャッカー27の直上方には、所謂命釘としての一対の障害釘30が打ち込まれている。前述した球放出口49は、ワープ導入口37から遊技球ステージS上に導入された遊技球を、始動チャッカー27に向けて落下させるものであり、一対の障害釘30の間を通過させて始動チャッカー27にほぼ確実に(つまり、97〜99%の高確率で)入賞させ得る。
【0033】
アタッカー5は、大当たり発生時に開放され、遊技盤3の遊技領域3aに打ち出されて転動落下する遊技球を入賞させるものであり、大当たり発生中、例えば、1回の開放で10個の入球を完了した時点で閉じ、当該開閉動作を15回繰り返すように構成される。なお、これらの入球数並びに開閉動作の回数は、10個や15回に限定されることはなく、必要に応じて適宜設定され得るものである。
【0034】
遊技領域3aには、センター飾り23の四方に風車31が配設されており、遊技球ステージSの下方における始動チャッカー27の左側には、スルーゲート32が配設されている。このスルーゲート32は、始動チャッカー27を開閉動作させるための抽選の契機となる遊技球通過が行われる役物である。
【0035】
遊技領域3aにおけるスルーゲート32、入賞口25,26及び始動チャッカー27等の周囲には、遊技球ステージSから零れた遊技球や、発射されてから遊技球ステージSに関与せずに落下してくる遊技球を適宜散らし、或いは入球に導くようにするための障害釘33を含む多数の障害釘が打ち込まれている。
【0036】
上記センター飾り23は、その中央部に、遊技盤3側に固定された図柄表示装置35を露出する開口36を有し、かつ左上部に、放出口67に連通するワープ導入口37を有しており、このワープ導入口37に対向するように一対の障害釘39が打ち込まれている。ワープ導入口37の周囲や上方側にも、遊技球を適宜散らし、或いは入球に導くようにするための多数の障害釘(図示せず)が打ち込まれている。このような本パチンコ機1では、遊技領域3aに打ち出された遊技球Baを始動チャッカー27等に、遊技球ステージSを介して入球させ又は遊技球ステージSを介さず直接入球させ得るように遊技が進められる。
【0037】
なお、本実施形態における「ワープ導入」という語句は、遊技領域3aに打ち出された遊技球を、当該遊技領域3aの比較的下側に位置する不図示の道釘等を経ることなく、始動チャッカー27の上に導くことを意味する概念である。また、上記「道釘」とは、遊技領域3aにおいて始動チャッカー27左右に打ち込まれた複数本の障害釘(図示せず)の列を意味するもので、上方から転動落下してきた遊技球を始動チャッカー27方向に導く役割を担っている。
【0038】
次に、プッシュボタン22について、図1ないし図3を参照して詳細に説明する。なお、図2はプッシュボタンが傾斜面に配設された状態で示される正面図、図3はプッシュボタンの構造を分解して示す概略斜視図である。
【0039】
すなわち、図1に示すように、プッシュボタン22は、パチンコ機1の前扉7上であって皿ユニット16の下部左方に設けられた傾斜面41上に配設されている。この傾斜面41は、奥側(図1の奥側)端部の高さが手前側より高くなるように設けられており、奥側から手前側に向かって緩やかに下降(例えば30°)することで、その面上に配設されるプッシュボタン22の操作面が、遊技中の遊技者(より詳細には、遊技者の顔や胸部等の方向)に向くこととなり、遊技者が着座した状態にて視認及び操作がし易くなるように配設されている。
【0040】
プッシュボタン22は、図3に示すように、遊技者によって押圧操作されるほぼ円形形状のカバー部材22aに対して、上記押圧操作された際の検知を行う検知スイッチ22bが接続されて形成されている。カバー部材22aは、ほぼ透明なプラスチック等の合成樹脂材から形成されており、検知スイッチ22bは、押下されてもロック(押下状態の維持)されない、いわゆるモーメンタリー式のプッシュスイッチが用いられている。
【0041】
そして、カバー部材22aの下側には、周辺基板(情報報知部)47が配設されており、該周辺基板47には、0〜9までの数値表示(例えば、図3では「3」が表示されている)が可能な7セグメントLED42が実装されると共に、遊技者に音声報知を行う放音装置(音声報知部)45が接続されている。この7セグメントLED42に数値が表示されたものが映像情報となり、これがカバー部材22aを通して遊技者に視認されることとなる。
【0042】
次に、本実施形態におけるパチンコ機1の制御系を図4に沿って説明する。なお、同図は本パチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【0043】
すなわち、本制御系は、主基板(主制御基板)61と、この主基板61に接続されたサブ基板(サブ制御基板)62とを備えている。主基板61は、本パチンコ機1の作動を統括的に管理・制御するものであり、当該パチンコ機1の動作全体を管理するシステムプログラム及び遊技用の実行プログラムが予め記憶された半導体メモリ等からなる記憶部(図示せず)と、これらのプログラムを実行する不図示のマイクロプロセッサ(MPU)とを備えている。
【0044】
主基板61は、入賞判定手段105、入賞信号出力手段106、第1抽選手段107、第2抽選手段108、遊技制御手段109、保留手段110、作動制御手段111、作動判定手段112、及び作動決定手段113を備えている。また主基板61には、始動チャッカー開閉ソレノイド114及びアタッカー開閉ソレノイド115が接続されている。
【0045】
入賞判定手段105は、発射ハンドル2の操作で作動する発射装置(図示せず)によって遊技領域3aに打ち出された遊技球が始動チャッカー27、入賞口25,26、アタッカー5等の何れかに入賞したとき、当該入賞があった旨を判定する。
【0046】
入賞信号出力手段106は、入賞判定手段105によって入賞が判定されたとき、対応する始動チャッカー27、入賞口25,26、アタッカー5等に入賞した旨の入賞信号を出力する。
【0047】
第1抽選手段107は、入賞信号出力手段106からの入賞信号の入力時、最大保留球数(例えば4個)未満での入賞を契機として、次なる大当たりを当選させるまで遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態となる確率変動当たり、及び上記特殊状態とならない通常当たりのうちの何れか一方に当選するように、不図示の抽選用メモリから当たり当選乱数値を取得して、大当たり抽選を実行する。
【0048】
第2抽選手段108は、第1抽選手段107での大当たり抽選で確変当たりに当選した場合、不図示の演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、確変当たりに対応する「111」、「333」や「777」等の図柄が図柄表示装置35の大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。なお、上記「大当たり有効ライン」は、大当たりを得るため図柄が一列に並ぶべき位置(ライン)を意味する。第2抽選手段108はまた、第1抽選手段107での大当たり抽選で通常当たりが当選した場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、通常当たりに対応する「222」、「444」や「888」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。第2抽選手段108は更に、第1抽選手段107での大当たり抽選で外れた場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する「252」、「464」や「838」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。
【0049】
遊技制御手段109は、放音装置12、演出用照明装置11に放音、発光の演出をさせる契機となる指令を、サブ基板62の演出制御手段116に送信する。
【0050】
また、遊技制御手段109は、予め設定された演出データや、第1抽選手段107、第2抽選手段108での抽選結果に応じて、図柄表示装置35に表示すべき大当たり抽選に関する信号を、サブ基板62の表示制御手段118に送信する。更に、遊技制御手段109は、プッシュボタン22を用いた遊技者参加型の演出を行わせるか否かを、予め登録された演出用乱数等を用いて無作為に決定を行い、これを行わせると決定した際には、後述する表示制御手段118へその旨の信号を送信する。
【0051】
上記信号を受けた表示制御手段118は、演出制御手段116に対し、プッシュボタン22に備える7セグメントLED42の表示を開始させ、プッシュボタン22の操作を有効とさせる信号(以下、割込み信号と呼ぶ)を送信する。そして、表示制御手段118は、図柄表示装置35の大当たり抽選に関するその時点での表示を、例えば、任意の1つの図柄が停止した際に、遊技者を焦らしながらもう1つの同図柄がゆっくりと大当たり有効ラインに近づいてリーチへと発展していくような演出表示へと切り替える。
【0052】
このときの図柄表示装置35の画面では、停止した図柄と同図柄の他の1つが大当たり有効ライン上にリーチとして揃うような「熱い演出」、つまり、大当たり有効ラインに揃おうとする他の1つの同図柄を、遊技者がプッシュボタン22を操作することで、例えばアニメキャラクタが後押ししていくような演出表示がなされる(以下、このような表示を割込み演出表示と呼ぶ)。
【0053】
なお、遊技制御手段109にて遊技者参加型の演出が決定される場合には、上記した2つの同図柄が図柄表示装置35の大当たり有効ライン上でリーチとして揃いそうな場合以外にも、大当たりとして同図柄が3つ揃いそうな場合や、有効ライン上で2つの同図柄が揃ったリーチ時に更にスーパーリーチへと発展しそうな場合等がある。
【0054】
保留手段110は、第2抽選手段108から出力された変動パターン信号を入力し、変動パターンを、始動チャッカー27への入賞の都度に行われた抽選の結果となる保留球として順次記憶する。当該記憶状況は、センター飾り23に設けられる不図示の抽選保留表示装置に、最大4個の保留球として点灯表示される。保留手段110は、例えば保留球数Hが0<H<5であるか否かを常時判定し、保留球数Hが4個表示されている間は、始動チャッカー27への入賞に拘わらず大当たり抽選は行わない。なお、保留球として点灯表示される保留球数は上記「最大4個」に限らず、例えば3個以下、又は5個以上として適宜設定することも可能である。
【0055】
そして保留手段110は、保留(記憶)している変動パターンに係る信号を順次出力し、その変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を出力しないようにするための図柄変動禁止フラグを立てる(オンする)と共に、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマ(図示せず)をセットし、変動パターン信号の出力に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段110は、保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、第1抽選手段107で行われる始動チャッカー27への入賞に応答した大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
【0056】
作動制御手段111は、作動決定手段113の作動開始決定の旨の信号に基づき、始動チャッカー開閉ソレノイド114に駆動信号を送って該ソレノイド114を作動させて始動チャッカー27を開放又は閉塞動作させる。更に作動制御手段111は、アタッカー開閉ソレノイド115に駆動信号を送って該ソレノイド115を作動させ、第1抽選手段107での抽選による大当たり発生時にアタッカー5を開放して所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返すように制御する。
【0057】
作動判定手段112は、始動チャッカー開閉ソレノイド114及びアタッカー開閉ソレノイド115を作動させるための条件を満たすか否かを判定する。つまり、始動チャッカー開閉ソレノイド114にあって、始動チャッカー27の開閉の「条件を満たす」時とは、主基板61において第1抽選手段107の大当たり抽選とは別途行われる抽選で当選した場合である。アタッカー開閉ソレノイド115にあって、アタッカー5の開放の「条件を満たす」時とは、所謂リーチ(所謂スーパーリーチ、ノーマルリーチを含む)の状態から3つの同じ図柄が大当たり有効ライン上で揃って大当たりが発生した場合であり、アタッカー5の閉塞の「条件を満たす」時とは、大当たり発生時における全ての入賞を完了した場合である。
【0058】
作動決定手段113は、作動判定手段112からの判定信号を受けて、始動チャッカー開閉ソレノイド114、アタッカー開閉ソレノイド115の作動開始を夫々に決定する。
【0059】
始動チャッカー開閉ソレノイド114は、作動制御手段111から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、始動チャッカー27を開閉動作させる。
【0060】
アタッカー開閉ソレノイド115は、作動制御手段111から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、アタッカー5を開閉動作させる。
【0061】
一方、サブ基板62は、画像表示、効果音等の演出、効果光等の表示制御を行うものであり、演出制御手段116、割込み制御手段(演出制御部)117、及び表示制御手段118を有している。そして、サブ基板62には、放音装置12、演出用照明装置11、図柄表示装置35、及びプッシュボタン22が接続されている。このプッシュボタン22には、検知スイッチ22bと、7セグメントLED42、放音装置(音声報知部)45、及び記憶手段46が実装された周辺基板47とが接続されている。
【0062】
演出制御手段116は、遊技制御手段109からの指令に応答して、放音装置12を放音駆動し、演出用照明装置11を発光駆動し、遊技者の聴覚や視覚に訴える演出を行う。
【0063】
また、演出制御手段116は、表示制御手段118からの割込み信号を契機として、記憶手段46に記憶された数値データを用いて、周辺基板47に実装される7セグメントLED42の表示制御を行う。そして、上記7セグメントLED42の表示制御を行うと共に、プッシュボタン22の検知スイッチ22bの操作状態を有効にさせ、周辺基板47に接続される放音装置45の放音制御を行う。この7セグメントLED42が表示制御されることによって、プッシュボタン22は、遊技者に対する注目度が格段に向上し、更にはプッシュボタン22自体の装飾性の向上をも図られることとなる。また、7セグメントLED42が表示制御され、放音装置45が放音制御されることにより、遊技者は遊技中におけるプッシュボタン22の操作を時機に適って行うことができるようになる。なお、上記記憶手段46には、演出制御手段116が7セグメントLED42にて演出表示(カウントダウン表示)を行う際の数値範囲となる初期値(例えば5)及び最終値(例えば0)の数値データが予め記憶されている。
【0064】
表示制御手段118は、遊技制御手段109からの信号に従って、図柄表示装置35を駆動し、大当たり抽選結果を中心とした内容の演出を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示する。また、表示制御手段118は、遊技制御手段109からプッシュボタン22を用いた遊技者参加型の演出を行わせる旨の信号を受信した際には、それまで表示させていた通常時の大当たり抽選結果に関する表示を、前述した割込み演出表示に切り替える制御を行う。そして、この割込み演出表示に切り替える制御を行う際には、演出制御手段116に対してプッシュボタン22を用いた遊技者参加型の演出をさせる割込み信号を送信する。更に、この割込み演出表示を行っている際に、割込み制御手段117からの信号を受信すると、それに応じた割込み演出表示へ切り替える制御を行う。ここで、割込み制御手段117から受信する信号とは、すなわち遊技者によってプッシュボタン22が押圧操作された際に送信されるものである。従って、その受信回数が多くなればなるほど、遊技者がプッシュボタン22を押圧操作した回数が多いことを意味し、それに連れて割込み演出表示はより一層緊張感や期待感を感じさせるものへと切り替えられる。
【0065】
割込み制御手段117は、プッシュボタン22の検知スイッチ22bからの信号を検知すると、表示制御手段118に対して割込み処理をかけ、割込み演出表示を切り替える旨の信号を送信する。
【0066】
次に、本パチンコ機1による作用について、図5のフローチャートを併せて参照しつつ説明する。
【0067】
すなわち、本パチンコ機1に対面して着座した遊技者が発射ハンドル2を握り、適宜の角度に回動操作すると(ステップS1)、発射装置(図示せず)の作動によって遊技球が所定の時間間隔で遊技領域3aに向けて連続的に発射される。すると、遊技領域3aに打ち出されて転動落下する多数の遊技球は、始動チャッカー27や入賞口25,26に適時入賞し、或いは、これらに関与せずに転動落下して、遊技領域3a最下部のアウト口15から遊技盤3背面側に排出される。
【0068】
つまり、遊技領域3aに向けて打ち出された多数の遊技球は、その一部がワープ導入口37から導入されて、放出口67から遊技球ステージSへと放出され、その一部が球放出口49から放出されて始動チャッカー27に向け落下し、この始動チャッカー27に高確率で入賞する。この際、障害釘30への当接状況によっては、始動チャッカー27に入賞できないこともある。
【0069】
一方、球放出口49からではなく遊技球ステージSから直接に落下する遊技球は、始動チャッカー27と異なる方向に向かう。この際、当該遊技球は、落下方向が、始動チャッカー27上の一対の障害釘30の間を通過して入球し得る方向と異なっても、障害釘30の左右に打ち込まれた所謂ジャンプ釘(図示せず)や、このジャンプ釘から左右方向に配列された道釘(図示せず)で弾き返されることで、障害釘30に絡んでその間を落下して始動チャッカー27に入球することもある。
【0070】
ところで、上述したように始動チャッカー27や入賞口25,26の何れかに遊技球Baが入賞した場合、入賞判定手段105が当該入賞を判定し、且つ入賞信号出力手段106が入賞信号を出力する(ステップS2)。この際、保留手段110は、保留球Hが0<H<5であるか否かを常時判定しており、0<H<5を満たすと判定したときには、保留している変動パターン信号を、遊技制御手段109を介して表示制御手段118に順次送信し、図柄変動禁止フラグをオンすると共に、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段110は、当該保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、第1抽選手段107で行われる始動チャッカー27への入賞に応じた大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
【0071】
そして、大当たり抽選で当選した場合(ステップS3)、第1抽選手段107が当たりフラグをオンすると、第2抽選手段108が、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、大当たりの種別、つまり確変当たり又は通常当たりに対応する変動パターンを決定する。
【0072】
これにより、ステップS4において、図柄表示装置35に表示されるべき当たり図柄がセットされ、第2抽選手段108は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、当該変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を送信しないようにするために図柄変動禁止フラグをオンし、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。一方、大当たり抽選で外れた場合には、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する図柄が最終的に揃う旨の変動パターンが決定される。これにより、図柄表示装置35に表示される外れ図柄がセットされ、第2抽選手段108は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、図柄変動禁止フラグをオンし、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。
【0073】
以上のようにして、遊技制御手段109が、図柄表示装置35に表示すべき演出内容に関する信号をサブ基板62の表示制御手段118に送信することに基づき、表示制御手段118が、図柄表示装置35を適時駆動し、大当たり抽選結果に関する内容等を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示することとなる(ステップS5)。
【0074】
ところで、上記ステップS5の演出表示が行われる際に、遊技制御手段109によってプッシュボタン22を用いた遊技者参加型の演出を行わせることが決定されていた場合には、演出制御手段116は、プッシュボタン22の備える7セグメントLED42の表示制御を開始させる。このとき演出制御手段116は、予め記憶手段46に記憶されている5(初期値)及び0(最終値)の夫々の数値データを用い、この5から0までを降順にかつ1秒間に1減算していく演出過程を映像情報として7セグメントLED42上に表示させる。これは、一般的な映画フィルムの映写開始時や、ロケット打ち上げの際等に見受けられる、いわゆるカウントダウンをイメージさせる動画像となっている。なお、上記演出過程におけるような秒読みの映像情報は、上記数値の「降順」に限らず「昇順」によっても表示できることは言うまでもない。
【0075】
そして、放音装置45は、背景音楽(いわゆる、楽曲等によるBGMや各種効果音等でよいが、本実施の形態では一般的な緊急時に発せられるブザー音等の効果音を用いる)を出力するよう放音制御される。このように、上述した7セグメントLED42に対する表示制御や放音装置45に対する放音制御によって、遊技者のプッシュボタン22に対する注目度が格段に増すと共に、プッシュボタン22自体の装飾性が向上するものとなる。
【0076】
次いで、7セグメントLED42によって上記演出表示されたカウントダウンの数値が最終値の0(表示開始から5秒後)となった際には、例えば、図柄表示装置35の画面内で停止した1つの図柄に向かって、他の同図柄の1つが大当たり有効ライン上でリーチとなるべく、アニメキャラクタが後押しすることで接近していくような割込み演出表示が表示制御手段118によって表示される。
【0077】
そして、演出制御手段116は、同様にカウントダウンの数値が0の最終値となった際には、プッシュボタン22の備える検知スイッチ22bの検知状態を有効にし、遊技者によるプッシュボタン22の操作が可能な状態となるように制御する。これにより、遊技者はプッシュボタン22の操作が有効となる時機を容易に認知できるようになると共に、遊技中において時機良くプッシュボタン22の操作をすることができるようになる。また、上記したカウントダウンの表示は、単に遊技者の注目を集め易くするだけではなく遊技者が操作時機に気付くまでの猶予期間となると共に、見た目にも従来のボタン部材等に比して新奇なものとなり、かつ装飾性をも向上させる。
【0078】
そして、例えば、図柄表示装置35の大当たり有効ライン上で3つの同図柄が揃った場合、作動制御手段111は、作動決定手段113の作動開始決定の旨の信号に基づき、アタッカー開閉ソレノイド115に駆動信号を送り、当該ソレノイド115を作動させてアタッカー5を開放し、所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返させる(以下、この処理を「大当たり処理」と呼ぶ)。これにより、アタッカー5に入賞した遊技球に対応する多量の遊技球が球供給口17から皿ユニット16に払い出されることとなる(ステップS6)。
【0079】
以上説明した第1の実施の形態におけるパチンコ機1では、遊技者参加型の演出にて用いられるプッシュボタン22が、その操作時機に関する情報を表示及び報知する7セグメントLED42を実装する周辺基板47と一体に形成されており、この7セグメントLED42は上記操作時機に関する情報を単に発光状態を変化(例えば点灯や点滅)させるような表示ではなく、数値の切り替え等による動画の映像情報として報知するので、遊技者の注意を惹くと共に、遊技者に対して上記操作時機に関する情報を詳細かつ適時に報知することができるようになる。
【0080】
また、プッシュボタン22と一体に形成される周辺基板47の7セグメントLED42によって、プッシュボタン22の操作時機に関する情報を動画の映像情報として表示させるので、遊技者参加型の演出に用いられるプッシュボタン22を見た目に新奇なものとすることができると共に、その全体的な装飾性をも向上させることができるようになる。
【0081】
また、プッシュボタン22と一体に形成される周辺基板47に実装された7セグメントLED42は、該プッシュボタン22の操作情報を、数値による文字等を用いた動画による映像情報として表示するので、遊技者に対して上記操作情報を詳細かつ適時に報知することができるようになる。
【0082】
また、7セグメントLED42を実装する周辺基板47は、演出表示を行う数値範囲の初期値(5)及び最終値(0)を所定のデータとして予め記憶する記憶手段46を備え、かつ、これら初期値から最終値へとカウントダウンする演出過程を映像情報として表示すると共に、最終値が表示された時機を所定の契機とするので、映像情報として、具体的には、映画フィルムの映写開始時に見られるような数値のカウントダウンの様子を、7セグメントLED42上に現出させることができるようになり、従来のボタン等の操作部材に無い新奇さを醸し出させると共に、装飾性をも向上させることができるようになる。従って、一般的な常識に照らして、カウントダウンが初期値の5から開始されて、最終値の0が表示された時点がプッシュボタン22の操作時機となることを遊技者に対して容易に認識させることができるようになる。
【0083】
また、周辺基板47は、プッシュボタン22の操作時機を音声にて報知する放音装置45を更に備えるので、視覚だけでなく聴覚に対しても注意を惹くことができるようになり、プッシュボタン22を遊技者に対して更に注目させることができるようになる。また、報知する際に用いる音声として、例えば、7セグメントLED42によるカウントダウン情報に合わせた緊急状態を表すブザー音等の効果音を採用することによって、遊技者の緊張感を誘うなど、さらなる演出性の向上をも図ることができるようになる。
【0084】
また、プッシュボタン22は、前扉7に配設された操作ボタンであるので、操作ボタン及び該操作ボタンの配設される位置共に遊技者にとって一般的で慣れたものとなっており、その認知及び操作が行い易いことによって、遊技中において一層適時に操作することができるものとなる。
【0085】
<第2の実施の形態>
次に、本発明に係る遊技機の第2の実施の形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機の例を図6及び図7に沿って説明する。図6は第2の実施の形態におけるプッシュボタン及びサブプッシュボタンが傾斜面に配設された状態で示される正面図、図7は第2の実施の形態におけるパチンコ機の制御系を示すブロック図である。なお、本実施の形態に係るパチンコ機1において、図1ないし図5と同一の符号は、同一又は相当部分を示し、その説明を省略する。
【0086】
すなわち、図6に示すプッシュボタン22及びサブプッシュボタン(別の操作部材)48,50は、パチンコ機1の図1に示した前扉7における皿ユニット16の左側下方に設けられた傾斜面41上に配設されている。この傾斜面41は、奥側(図1の奥側)端部の高さが手前側より高くなるように設けられていることにより、遊技者が着座した状態にてこれら各ボタンの操作がし易いものとなっている。
【0087】
サブプッシュボタン48,50は、正面視ほぼ三角形状を呈しており、サブプッシュボタン48,50は夫々白色のプラスチック等の合成樹脂材から形成されている。また、サブプッシュボタン48,50には夫々、遊技者による押圧操作を検知するための検知スイッチ48a,50a(図7参照)が接続されており、これらは、押下されてもロックしない、モーメンタリー式のプッシュスイッチである。なお、サブプッシュボタン48,50の色は、白色に限らず、適宜設計に応じて変更し得るものである。
【0088】
次に、本実施形態におけるパチンコ機1の制御系を図7に沿って説明する。なお、同図は本パチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【0089】
ここで、サブ基板62は、演出制御手段116、割込み制御手段117、及び表示制御手段118を有している。そして、サブ基板62には、放音装置12、演出用照明装置11、図柄表示装置35、プッシュボタン22、検知スイッチ48aを接続したサブプッシュボタン48、及び検知スイッチ50aを接続したサブプッシュボタン50が接続されている。上記プッシュボタン22には、検知スイッチ22bと、7セグメントLED42、放音装置45、及び記憶手段46が実装された周辺基板47が接続されている。
【0090】
主基板61の遊技制御手段109は、プッシュボタン22及びサブプッシュボタン48,50を用いた遊技者参加型の演出を行わせるか否かを、予め登録(格納)された演出用乱数等を用いて無作為に決定を行い、これを行わせると決定した際には、表示制御手段118へその旨の信号を送信する。
【0091】
上記信号を受けた表示制御手段118は、演出制御手段116に対し、プッシュボタン22の備える7セグメントLED42の表示を開始させ、プッシュボタン22及びサブプッシュボタン48,50の操作を有効とさせる。そして、表示制御手段118は、図柄表示装置35の大当たり抽選に関するその時点での表示を、例えば、大当たり有効ライン上に並んだ2つの同じ図柄に向かって残り1つの同じ図柄がゆっくりと接近していき、それが大当たりするか否かといった遊技者を焦らすような割込み演出表示へ切り替える。この割込み演出表示の際に、遊技者がプッシュボタン22及びサブプッシュボタン48,50を操作することで、大当たり有効ラインに揃おうとする最後の1つの同図柄が、例えば画面内に出現するアニメキャラクタによって左右に押されたり、その位置に押さえ込まれたりするような演出表示がなされる。
【0092】
なお、遊技制御手段109によって遊技者参加型の演出が行われる場合には、上記したような大当たりして同図柄が3つ揃いそうな場合以外にも、2つの同図柄が図柄表示装置35の大当たり有効ライン上でリーチとして揃いそうな場合や、有効ライン上で2つの同図柄が揃ったリーチ時に更にスーパーリーチへと発展しそうな場合等がある。
【0093】
そして、本実施の形態においては、上記したプッシュボタン22及びサブプッシュボタン48,50を用いた遊技者参加型の演出は以下のように行われる。
【0094】
サブ基板62の有する表示制御手段118が、図柄表示装置35に対して通常の大当たり抽選結果に関する表示制御を行わせる際に、遊技制御手段109によって遊技者参加型の演出を行わせることが決定されていた場合には、演出制御手段116は、プッシュボタン22の備える7セグメントLED42の表示制御を開始させる。この表示制御により、7セグメントLED42には、記憶手段46に記憶された初期値の5から降順に1ずつ減算されていく、いわゆるカウントダウンのイメージが演出表示される。
【0095】
次いで、上記7セグメントLED42に表示されたカウントダウンの数値が最終値の0となった際には、例えば、図柄表示装置35の画面内で停止した2つの図柄と同図柄の他の1つが大当たり有効ライン上に大当たりとして今にも揃いそうな割込み演出表示が表示制御手段118によって表示される。
【0096】
このとき、演出制御手段116は、プッシュボタン22に備える検知スイッチ22b、及びサブプッシュボタン48,50に夫々備える検知スイッチ48a,50aの検知状態を有効にし、遊技者によって各ボタンが夫々操作可能となるように制御する。このように、上記したカウントダウンの表示によって、遊技者はプッシュボタン22だけでなくサブプッシュボタン48,50の操作が有効となる時機をも容易に認知できるようになると共に、遊技中において時機良くこれらの操作をすることができるようになる。
【0097】
そして、遊技者は、図柄表示装置35にて上記割込み演出表示のような「熱い演出」がなされている際に、プッシュボタン22及びサブプッシュボタン48,50の操作を行う。具体的には、2つの図柄が停止した状態にあって、残り1つの同図柄が有効ライン上に徐々に接近してくる際には、残り1つの図柄を有効ライン上に向かって後押しするように演出させるサブプッシュボタン48を押下操作する。また、有効ライン上から行き過ぎそうな際にあっては、残り1つの図柄をその場に留めるように演出させるプッシュボタン22を押下操作する。更に、有効ライン上を過ぎてしまった際には、残り1つの図柄を再び有効ライン上に引き戻すように演出させるサブプッシュボタン50を押下操作する。
【0098】
このように、遊技者は、図柄表示装置35に演出表示される割込み演出表示を見ながら、上記プッシュボタン22及びサブプッシュボタン48,50の各操作を適時行うことにより、遊技者参加型の演出を遊技中において円滑に楽しむことができるようになる。そして、このときの大当たり抽選の結果が、第1抽選手段107によって当選と決定されている際には、残り1つの同じ図柄が大当たり有効ライン上に揃って大当たりが発生することとなる。
【0099】
以上説明した第2の実施の形態におけるパチンコ機1は、プッシュボタン22の近傍に、該プッシュボタン22とは別のサブプッシュボタン48,50を備え、かつ、プッシュボタン22の有する7セグメントLED42に、プッシュボタン22及びサブプッシュボタン48,50の各操作時機が表示されることとなるので、プッシュボタン22自身の操作情報だけでなく、他のサブプッシュボタン48,50の操作情報をも、文字や記号等や、これらを用いた動画による映像情報として表示させることができるようになると共に、遊技者に対して上記操作時機に関する情報を詳細かつ適時に報知することができるようになる。
【0100】
<第3の実施の形態>
次に、本発明に係る遊技機の第3の実施の形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機の例を図8に沿って説明する。図8は、第3の実施の形態におけるプッシュボタンを皿ユニットに配設した状態で示す正面図である。なお、本実施の形態に係るパチンコ機1において、図1ないし図7と同一の符号は、同一又は相当部分を示し、その説明を省略する。
【0101】
すなわち、図8に示すプッシュボタン(操作部材、操作ボタン)51は、パチンコ機1の図1に示した前扉7における皿ユニット16の左側下方に設けられた傾斜面41上に配設されている。プッシュボタン51は、正面視ほぼ四角形状を呈しており、透明なプラスチック等の合成樹脂材から形成されたカバー部材51aに覆われている。
【0102】
上記カバー部材51aの背面側(図8の奥側)には、約2インチのカラー液晶ディスプレイ(以下液晶ディスプレイと略す)51bが配設されており、該液晶ディスプレイ51bに表示される画像はカバー部材51aを通して遊技者に視認される。この液晶ディスプレイ51bは、図2に示したプッシュボタン22と同様の周辺基板47に実装されており、この周辺基板47は放音装置45及び記憶手段46を備えている。よって、プッシュボタン51は、図2に示したプッシュボタン22に対して、7セグメントLED42に代わって液晶ディスプレイ51bを有する点のみが異なることとなる。更に、プッシュボタン51には、図2に示したプッシュボタン22と同様の検知スイッチ22bが接続されている。
【0103】
このようなパチンコ機1の遊技中において、遊技制御手段109によって遊技者参加型の演出を行うことが決定されると、表示制御手段118が図柄表示装置35に大当たり抽選結果に関する内容等を演出表示させている際に、演出制御手段116によって液晶ディスプレイ51bの表示制御が開始される。このときの液晶ディスプレイ51bには、記憶手段46に予め数値データとして記憶されている初期値の5から最終値の0までが降順に1ずつ減算されていく、いわゆるカウントダウンのイメージが演出表示される。このカウントダウンの演出表示は、図8に示すようなアニメキャラクタの身振りとふきだしを用いた台詞とによって、装飾性豊かに表現され、遊技者の注意を惹くものとなる。
【0104】
そして、上記したカウントダウンの演出表示の数値が最終値の0となった際には、その時点まで図柄表示装置35に表示制御されていた通常の大当たり抽選結果に関する内容等の演出表示に代わって、割込み演出表示が表示制御手段118によって表示されるようになる。ここで、上記割込み演出表示とは、例えば、図柄表示装置35の画面内で停止した2つの図柄と同図柄の他の1つが大当たり有効ライン上に大当たりとして今にも揃いそうな、遊技者にとって「熱い演出」の表示をいう。更に、それと同時にプッシュボタン51に備える検知スイッチ22bが、演出制御手段116によってその検知状態が有効となるように制御されることで、プッシュボタン51は遊技者による操作が可能な状態となる。
【0105】
上述したような、液晶ディスプレイ51bにてカウントダウンの演出表示が行われ、その最終値がカウント表示されると、遊技者はプッシュボタン51の操作がその時点をもって有効となったことを認知し、遊技中において時機良くこれらの操作をすることができるようになる。従って、遊技者は、図柄表示装置35に演出表示される割込み演出表示を見ながら、プッシュボタン51の操作を適時行うことにより、遊技者参加型の演出を遊技中において円滑に楽しむことができるようになる。
【0106】
以上説明した第3の実施の形態におけるパチンコ機1では、遊技者参加型の演出にて用いられるプッシュボタン51が、その操作時機に関する情報を表示及び報知する液晶ディスプレイ51bを実装する周辺基板47と一体に形成されており、この液晶ディスプレイ51bは上記操作時機に関する情報を、アニメーションや実写等による動画の映像情報として報知するので、遊技者の注意を惹くと共に、遊技者に対して上記操作時機に関する情報を詳細かつ適時に報知することができるようになる。これにより、遊技者は、遊技中における遊技者参加型の演出を円滑に楽しむことができるようになる。
【0107】
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の遊技機は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施した遊技機も、本発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図である。
【図2】プッシュボタンが傾斜面に配設された状態で示される正面図である。
【図3】プッシュボタンの構造を分解して示す概略斜視図である。
【図4】第1の実施の形態におけるパチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図5】本パチンコ機の作用を説明するためのフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態におけるプッシュボタン及びサブプッシュボタンが傾斜面に配設された状態で示される正面図である。
【図7】第2の実施の形態におけるパチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図8】第3の実施の形態におけるプッシュボタンが傾斜面に配設された状態で示される正面図である。
【符号の説明】
【0109】
1:遊技機(パチンコ機)
3a:遊技領域
6:筐体
7:前扉
22:操作部材(プッシュボタン)、操作ボタン(プッシュボタン)
45:音声報知部(放音装置)
46:記憶手段
47:情報報知部(周辺基板)
48:別の操作部材(サブプッシュボタン)
50:別の操作部材(サブプッシュボタン)
51:操作部材(プッシュボタン)、操作ボタン(プッシュボタン)
117:演出制御部(割込み制御手段)
Ba:遊技球




 

 


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