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遊技機 - サミー株式会社
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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−548(P2007−548A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−187336(P2005−187336)
出願日 平成17年6月27日(2005.6.27)
代理人 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 齋藤 剛 / 伊藤 秀樹
要約 課題
装飾性や奇抜さを高め、遊技者にとって興趣のある喜悦感をより増幅させるような演出性を提供できる遊技機を提供する。

解決手段
パチンコ機1の遊技領域3aを囲繞する環状の可動電飾装置8Aが、環状のLED42〜45の配設方向に沿ってレンズ部材56〜59を移動させる構成を備える。これにより、遊技者が、主に遊技領域3aの中央部を注視しつつ、レンズ部材56〜59移動時の装飾性及び演出性豊かに演出する光変化を間接視野で視認することができ、従来には無い奇抜な雰囲気を楽しむことができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
枠体状の筐体と、遊技盤を支持した形で前記筐体に開閉可能に支持される前扉とを備え、前記遊技盤の遊技領域に遊技球を打ち出して遊技する遊技機において、
前記遊技領域の少なくとも一部を囲繞する環状の電飾装置を備え、
前記電飾装置は、環状に配設された発光体と、該発光体の配設方向に沿って移動し得る光透過体とを備える、
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記発光体は、環状に配設された複数の発光素子からなり、かつ当該環状の配設方向において区切られた発光色の異なる素子群ごとに区分されてなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記発光体は、環状に設けられたチューブ状の発光部を備え、かつ該チューブ状の発光部の両端にそれぞれ発光素子を備えてなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項4】
前記光透過体は、前記発光体の配設方向に沿って移動する少なくとも1つのレンズ部材からなる、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
【請求項5】
前記レンズ部材が複数個備えられ、かつそれら複数個のレンズ部材が前記環状の発光体に沿って、相互に所定の間隔を保持しつつ一方向と他方向に移動するように制御されてなる、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機。
【請求項6】
前記複数のレンズ部材は、それぞれ複数の光屈折方向を有するカットグラス状に構成される、
ことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
【請求項7】
前記電飾装置が前記前扉に配設されてなる、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊技機。
【請求項8】
前記電飾装置が前記遊技盤に配設されてなる、
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の遊技機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に係り、詳しくは演出性を向上させて興趣を高め得る遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、遊技機、例えばパチンコ機として、球受け皿に滞留している遊技球が、発射ハンドルの操作に応じて遊技盤の遊技領域に打ち出された後、遊技領域の障害釘や風車等に導かれつつ盤面を流下して、各種入賞口に入球し、或いは入球せずに遊技領域下部のアウト口に流入するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなパチンコ機では、一般入賞口に入球した際にそれに対応した個数の遊技球が払い出され、また始動チャッカーに入球した際にはこれに基づいて大当たり抽選が行われると共に所定数の遊技球が払い出され、当該抽選の結果に応じて、遊技領域の中央部分に設けられた液晶等の図柄表示装置の画面上で所定の演出表示が行われる。大当たりの発生時には、アタッカーと呼ばれる大入賞口が開放し、入球に対応して多量の遊技球が払い出される状態となる。
【0004】
上記のようなパチンコ機において、前扉の上部に、一対の表示ランプと、発光補助部材と、それら表示ランプ及び発光補助部材を前側から覆うランプカバーとからなる照明表示装置を備えたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2003−236210号公報
【特許文献2】特開2001−58030号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献2に記載されるような照明表示装置では、上記発光補助部材の板状本体の前面にて前方に突出し且つ上下方向に延在する複数の凸部が左右方向に連続的に形成されている。このため、上記表示ランプの光が発光補助部材の多数の凸部の表面で反射して広範囲に亘り拡散して電飾的効果を高め、発光手段を増加させることなく電飾的な表示効果を高めることはできる。しかしながら、このような構成では、前扉上部にて通常の照明機能を単に発揮するにすぎず、遊技者にとって特段の装飾性、演出性や奇抜さなどは感じ難いものであった。
【0007】
そこで本発明は、装飾性や奇抜さを高めると共に、遊技者にとって興趣のある喜悦感をより増幅させる演出性を提供できるように構成し、もって上述した課題を解決した遊技機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図4、並びに図7及び図8参照)、枠体状の筐体(6)と、遊技盤(3)を支持した形で前記筐体(6)に開閉可能に支持される前扉(7)とを備え、前記遊技盤(3)の遊技領域(3a)に遊技球(Ba)を打ち出して遊技する遊技機(1)において、
前記遊技領域(3a)の少なくとも一部を囲繞する環状の電飾装置(8A,8B)を備え、
前記電飾装置(8A,8B)は、環状に配設された発光体(42,43,44,45、又は64,65,66,67)と、該発光体の配設方向に沿って移動し得る光透過体(56,57,58,59)とを備える、
ことを特徴とする遊技機(1)にある。
【0009】
なお、本発明における上記「光透過体」は、光透過時に倍率を変化(例えば拡大)させるレンズ状のもの、倍率を変化させず(等倍で)単に光透過する単なる透明状のもの、及び光透過時に単に光拡散させるもの、などを含む概念である。
【0010】
請求項2に係る本発明は(例えば図1及び図2参照)、前記発光体(42,43,44,45)が、環状に配設された複数の発光素子からなり、かつ当該環状の配設方向において区切られた発光色の異なる素子群ごとに区分されてなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機(1)にある。
【0011】
請求項3に係る本発明は(例えば図1、図7及び図8参照)、前記発光体(64,65,66,67)が、環状に設けられたチューブ状の発光部(64a,65a,66a,67a)を備え、かつ該チューブ状の発光部の両端にそれぞれ発光素子(64b,65b,66b,67b)を備えてなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機(1)にある。
【0012】
なお、上記チューブ状の発光部を有する発光体は、両端にLEDを配設すると共にチューブ内部に乱反射媒体を封入した所謂エッジ・ライト方式のもの等を含む概念である。
【0013】
請求項4に係る本発明は(例えば図1及び図7参照)、前記光透過体が、前記発光体の配設方向に沿って移動する少なくとも1つのレンズ部材(56,57,58,59)からなる、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機(1)にある。
【0014】
請求項5に係る本発明は(例えば図1、図7及び図8参照)、前記レンズ部材(56,57,58,59)が複数個備えられ、かつそれら複数個のレンズ部材(56〜59)が前記環状の発光体(42,43,44,45、又は64,65,66,67)に沿って、相互に所定の間隔を保持しつつ一方向と他方向に移動するように制御されてなる、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機(1)にある。
【0015】
請求項6に係る本発明は(例えば図1及び図7参照)、前記複数のレンズ部材(56,57,58,59)が、それぞれ複数の光屈折方向を有するカットグラス状に構成される、
ことを特徴とする請求項5に記載の遊技機(1)にある。
【0016】
請求項7に係る本発明は(例えば図1ないし図3参照)、前記電飾装置(8A又は8B)が前記前扉(7)に配設されてなる、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊技機(1)にある。
【0017】
請求項8に係る本発明は(例えば図7参照)、前記電飾装置(8A,8B)が前記遊技盤(3)に配設されてなる、
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の遊技機(1)にある。
【0018】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に係る本発明によると、少なくとも遊技領域の一部を囲繞する環状の電飾装置が、環状の発光体の配設方向に沿って光透過体を移動させるので、遊技機に対面して着座する遊技者が、主に遊技領域の中央部を注視しながらも、光透過体移動時の装飾性及び演出性豊かに演出する光変化を間接視野で視認しつつ、従来には無い奇抜な雰囲気を楽しむことができ、高い興趣でより大きな喜悦感をもって遊技することができる。また、遊技者が着座しない非稼働状態にあっても、発光させた発光体の配設方向に沿って光透過体をゆっくりと単に往復移動させれば、好みの台(遊技機)を探してホール内を移動している遊技者に対する演出効果となる。
【0020】
請求項2に係る本発明によると、発光体が、環状に配設された複数の発光素子からなり、かつ当該環状の配設方向において区切られた発光色の異なる素子群ごとに区分されるので、発光体の配設方向に沿って移動する光透過体から受ける斬新なイメージに加え、該光透過体の移動時に変化する光変化を種々の色彩で飾ることができる。従って、装飾性を更に高め、遊技者に与える興趣をより一層高めることができる。
【0021】
請求項3に係る本発明によると、発光体が、環状に設けられたチューブ状の発光部を備え、かつ該チューブ状の発光部の両端にそれぞれ発光素子を備えるので、或る一区画の発光領域を、チューブ両端に備えた2個の発光素子だけで実現することができる。従って、発光ダイオード等の発光素子を多数配設する場合に比して、部品点数と共に工数を削減し、コストダウンも期待することができる。
【0022】
請求項4に係る本発明によると、光透過体が、発光体の配設方向に沿って移動する少なくとも1つのレンズ部材からなるので、比較的廉価な透明プラスチック材などを用いてレンズ部材を形成することができ、しかもそのようなレンズ部材を用いても充分な発光装飾効果を得ることができ、従って、製品価格を低減しながらも高い装飾性を有する電飾装置が実現できる。
【0023】
請求項5に係る本発明によると、レンズ部材が複数個備えられ、かつそれら複数個のレンズ部材が環状の発光体に沿って、相互に所定の間隔を保持しつつ一方向と他方向に移動するように制御されるので、遊技者は複数のレンズ部材の統制のとれた一連の動きを堪能しつつ、遊技をすることができる。
【0024】
請求項6に係る本発明によると、複数のレンズ部材が、それぞれ複数の光屈折方向を有するカットグラス状に構成されるので、環状の発光体に沿って移動するレンズ部材により、発光体が発する光を拡大させつつ複数方向に屈折、照射させ、装飾効果をより高めることができる。
【0025】
請求項7に係る本発明によると、電飾装置が前扉に配設されるので、電飾装置によって遊技領域全体を囲繞した形で、該遊技領域全体を対象にして電飾効果を奏することができる。
【0026】
請求項8に係る本発明によると、電飾装置が遊技盤に配設されるので、一般に遊技領域内の中央部に配設されるセンター飾りを囲繞した形で、遊技領域中央部を対象にして電飾効果を奏することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明に係る遊技機の実施形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機を図面に沿って説明する。なお、後述する各実施の形態では、本発明の遊技機を所謂第1種特別電動役物を使用したパチンコ機として述べるが、本発明はこれに限らず、所謂第2種特別電動役物や所謂第3種特別電動役物等を使用したパチンコ機にも適用可能であることは勿論である。
【0028】
<第1の実施形態>
図1は、本第1の実施形態におけるパチンコ機1の外部構造を示す正面図である。このパチンコ機1は、同図に示すように、発射ハンドル2の操作による発射装置(図示せず)の作動で遊技球(所謂パチンコ玉)を遊技盤3の遊技領域3aに向かって打ち出しつつ遊技を行うもので、所謂確率変動等の大当たりが発生した状態でアタッカー5に入球した遊技球に対応する数の遊技球を払い出すように構成されている。上記確率変動当たり(「確変当たり」とも言う)とは、抽選の結果、確変モードの大当たりが当選したとき、少なくとも当該確変モードによる遊技状態において次なる大当たりを引くまでの間、遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態を意味する。これに対し、当該特殊状態にならない大当たりとして「通常当たり」がある。
【0029】
本パチンコ機1は、開口を有する枠体状の筐体6と、遊技盤3を支持した形で筐体6に開閉可能に支持された前扉7とを有している。前扉7は、遊技盤3等を支持する支持枠(図示せず)と、該支持枠の前面に開閉可能に取り付けられた、透明ガラス9を有するガラス枠10とから構成される。透明ガラス9の奥側には、遊技盤3が配設されている。前扉7の上部中央には演出用照明装置11が配設されており、前扉7の上部左右、及び下部の皿ユニット16の左右には、それぞれスピーカ(図示せず)を有する放音装置12が配設されている。
【0030】
また、ガラス枠10における中央部右方には、前扉7を筐体6側に施錠又は解放し、或いは、ガラス枠10を前扉7側に施錠又は解放するための施錠装置13が配設されている。なお、図1中の符号14は、不図示の発射装置によって打ち出された遊技球を遊技盤3側に案内するガイドレールを示している。本パチンコ機1には、遊技中に遊技領域3aにて入賞することなく落下してアウト口(図示せず)に進入した遊技球をパチンコ機背面側に導くアウト球通路(図示せず)が設けられている。
【0031】
そして、前扉7における下部中央には皿ユニット16が設けられており、皿ユニット16における右上部には、賞球及び貸球を含む遊技球が供給される球供給口17、球貸ボタン19a、及びプリペイドカード返却ボタン19bが設けられている。皿ユニット16の下部左方には、該皿ユニット16上の遊技球を球発射装置(図示せず)付近から皿ユニット下部の球排出口(図示せず)を通して下方に排出するための第1球抜きボタン20aが配設されており、皿ユニット16の下部中央には、皿ユニット16上の遊技球を球供給口17付近から上記球排出口を通して下方に排出するための第2球抜きボタン20bが配設されている。
【0032】
また、前扉7における皿ユニット16の下部右方には、上記球発射装置を操作して遊技球を遊技盤3に向けて打ち出すための発射ハンドル2が設けられている。更に、皿ユニット16の下部左方には、灰皿21と遊技者参加ボタン(決定ボタン)22とが配設されており、遊技者参加ボタン22の左右に選択ボタン18a,18bがそれぞれ配設されている。
【0033】
遊技領域3aの中央部分には、遊技球ステージSを有するセンター飾り23が配設されている。センター飾り23の下部左方には、大当たり抽選に寄与しない一般の入賞が行われる入賞口25,26が配設されており、センター飾り23の直下方には、始動チャッカー27と、アタッカー5とが順次配設されている。
【0034】
始動チャッカー27は、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われるものであり、開放位置と閉止位置とに開閉動作するように始動チャッカー開閉ソレノイド114(図5参照)によって作動させられる。始動チャッカー27の直上方には、所謂命釘としての一対の障害釘30が打ち込まれている。
【0035】
アタッカー5は、大当たり発生時に開放され、遊技領域3aに打ち出されて転動落下する遊技球を入賞させるものであり、大当たり発生中、例えば、1回の開放で10個の入球を完了した時点で閉じ、当該開閉動作を15回繰り返すように構成される。なお、これらの入球数並びに開閉動作の回数は、10個や15回に限定されることはなく、必要に応じて適宜設定され得るものである。
【0036】
遊技領域3aには、センター飾り23の左上方及び左下方に風車31がそれぞれ配設されており、遊技球ステージSの下方における始動チャッカー27の左側には、スルーゲート32が配設されている。このスルーゲート32は、始動チャッカー27を開閉動作させるための抽選の契機となる遊技球通過が行われる役物である。
【0037】
遊技領域3aにおけるスルーゲート32、入賞口25,26及び始動チャッカー27等の周囲には、遊技球ステージSから零れた遊技球や、発射されてから遊技球ステージSに関与せずに落下してくる遊技球を適宜散らし、或いは入球に導くようにするための障害釘33を含む多数の障害釘(図示せず)が打ち込まれている。
【0038】
上記センター飾り23は、遊技盤3側に固定された図柄表示装置35を露出する開口部36を中央部に有し、かつワープ導入口37を左上部に有しており、ワープ導入口37から導入した遊技球を遊技球ステージSに放出する放出口24を左下部に有している。遊技盤3のワープ導入口37と対向する位置には、一対の障害釘39が打ち込まれている。また、ワープ導入口37の周囲や上方側にも、遊技球を適宜散らし、或いは入球に導くようにするための多数の障害釘(図示せず)が打ち込まれている。このような本パチンコ機1では、遊技領域3aに打ち出された遊技球Baを始動チャッカー27等に、遊技球ステージSを介して入球させ又は遊技球ステージSを介さず直接入球させ得るように遊技が進められる。
【0039】
なお、上記「ワープ導入」という語句は、遊技領域3aに打ち出された遊技球を、当該遊技領域3aの比較的下側に位置する不図示の道釘等を経ることなく、始動チャッカー27の上に導くことを意味する概念である。また、上記「道釘」とは、遊技領域3aにおいて始動チャッカー27左右に打ち込まれた複数本の障害釘(図示せず)の列を意味するもので、上方から転動落下してきた遊技球を始動チャッカー27方向に導く役割を担っている。
【0040】
次に、本発明の特徴である可動電飾装置8Aについて、図1ないし図4を参照して説明する。可動電飾装置8Aは、図1に示すように、遊技領域3aの全体を囲繞するように前扉7のガラス枠10に配設されており、遊技領域3a周囲に環状に配設(配列)された多数の発光ダイオード(以下、LEDと言う)42,43,44,45と、それらLED42〜45の環状の配設方向に沿って移動するレンズ部材(光透過体)56,57,58,59とを有している。可動電飾装置8Aは、LED42〜45及びレンズ部材56〜59の全体が透明保護カバー68によって覆われている。この透明保護カバー68は、ガラス枠10の円形開口部7aから外周側に向かって可動電飾装置8A全体を充分に被覆するような幅を有する環状に構成される。透明保護カバー68は、例えば、透明な硬質プラスチック材料から構成できるが、必ずしも完全な透明状でなくてもよく、レンズ部材56〜59を或る程度視認でき且つ発光する光を外部から視認できる程度の光透過性を有する硬質材料であれば、同様に使用できる。
【0041】
LED42,43,44,45は、環状の配設方向において区切られ、それぞれが黄色、赤色、青色、緑色の発光色の異なる素子群として区分された例えば15個ずつの発光素子からなる。また、レンズ部材56,57,58,59は、環状のLED42,43,44,45に沿って、相互に90°の角度間隔を保持しつつ、時計回り方向(一方向)と反時計回り方向(他方向)とに移動するように、後述する演出制御手段116によって制御される。そして、レンズ部材56〜59は、それぞれ複数の光屈折方向を有するカットグラス状に構成されている。
【0042】
なお、本実施形態では、本発明に係る「光透過体」を、光透過時に倍率を変化(例えば拡大)させるレンズ状のものとして説明するが、これに限らず、「光透過体」として、倍率を変化させず(等倍で)単に光透過する単なる透明状のものや、光透過時に単に光拡散させるもの、などを使用することができる。また、LED42〜45における各素子群の発光色及び個数、上記レンズ部材56〜59の個数、並びに該レンズ部材56〜59の相互間隔は、上記に限定されることはなく、設計に応じて適宜変更され得るものである。
【0043】
LED42〜45には、上記のような単色タイプに限らず、赤、緑、青(RGB)の光3原色を単一のパッケージ内に収容し、RGBを組み合わせた赤、緑、青に加えて赤紫、白、水色、黄色を有し、かつこれらに階調を加えたタイプのフルカラーLEDを適用することも可能である。また、レンズ部材56〜59には、上記カットグラス状のものに限らず、表面にシボ加工やディンプル加工を施したものを使用することもできる。
【0044】
引き続き、図2ないし図4を参照して、可動電飾装置8Aの駆動構造を詳細に説明する。なお、図2はガラス枠10を単体で示す斜視図、図3は図2のガラス枠10を背面側から見た状態で示す背面図、図4は可動電飾装置8Aの駆動源を図3のa−a矢視方向に見た状態で示す図である。
【0045】
図2に示すように、前扉7のガラス枠10は、同図左側における鉛直方向の軸Aを中心として支持枠(図示せず)側に回動自在に支持されるもので、中央部に、背面側の該支持枠に支持される遊技盤3の遊技領域3aを露出させる円形開口部7aを有している。ガラス枠10は更に、円形開口部7aの外周近傍に、円形開口部7aの形状に沿って延在する円弧状の移動案内溝50a,50b,50c,50dを有している。ガラス枠10の上部右方には、前扉7の支持枠(図示せず)側に設けられた施錠装置13に対応する円弧状の切欠き13aが形成されている。
【0046】
移動案内溝50a,50b,50c,50dは、それぞれレンズ部材56,57,58,59の移動範囲に対応して等角度間隔で表裏貫通して形成されている。これら移動案内溝50a〜50dの内径側に位置してLED42〜45を保持する保持面7bは、移動案内溝50a〜50dそれぞれの間に残存する連結部7cによってガラス枠10に支持される。
【0047】
移動案内溝50aは、黄色LED42と赤色LED43とに跨るように形成され、移動案内溝50bは、赤色LED43と青色LED44とに跨るように形成され、移動案内溝50cは、青色LED44と緑色LED45とに跨るように形成され、移動案内溝50dは、緑色LED45と黄色LED42とに跨るように形成される。移動案内溝50a〜50dには、それぞれ背面側から摺動自在に挿入された支持プレート60,61,62,63が突出しており、これら支持プレート60〜63の各先端には、それぞれレンズ部材56〜59が移動案内溝50a〜50dの延在方向に沿うように固着されている。
【0048】
図3に示すように、ガラス枠10の背面側には、上記支持プレート60,61,62,63を等角度間隔(90°間隔)で固定・支持する環状部材54が配置されている。環状部材54は、円形開口部7aより大径で、径方向に所定幅(例えば、4〜6[cm])を有し、かつガラス枠10の前後方向に所定の厚み(例えば、5〜8[mm])を有する堅固なリング状に形成されている。該環状部材54は、内径側に等角度間隔で配設された8個の支持ローラ29と、それら支持ローラ29に対向するように外径側に等角度間隔で配設された8個の支持ローラ40とによって、ガラス枠10背面から所定距離(例えば、2〜2.5[cm]程度)浮かせた状態で内径側縁部54a及び外径側縁部54b双方を転動移動自在に支持されている。このように支持された環状部材54は、支持プレート60〜63がそれぞれに移動案内溝50a〜50d内で移動を許容される範囲内(例えば、回転角度70゜〜80°の範囲内)において、時計回り方向と反時計回り方向とに自在に回動し得る。
【0049】
ガラス枠10裏面における図3の上部左側には、環状部材54の外径縁部54bに接触した状態で回転する駆動ローラ51を有する駆動装置28を備えている。この駆動装置28は、図4に示すように、ガラス枠10の裏面(背面)に固定された略コの字状の支持部材38と、この支持部材38によって回転自在に支持された上記駆動ローラ51と、該駆動ローラ51と共通の回転軸34に固定されたピニオンギヤ52と、支持部材38の下面部38cに固定された駆動モータ46とを有している。
【0050】
なお、図4は、駆動装置28の構造の理解を容易にするために、支持部材38の上下方向寸法、回転軸34の長さ、駆動モータ46の大きさ、駆動ローラ51や環状部材54の厚み等を誇張して描いているが、駆動装置28は実際には、全体的な厚み(図4の上下方向寸法)を小さくされて、駆動ローラ51からの回転で回動する環状部材54のガラス枠10背面側への突出量を可及的に抑えるように構成されている。
【0051】
支持部材38は、連結部38bを介して下面部38cに固定された上面部38aを有しており、上面部38a及び下面部38cにそれぞれ形成された軸受孔38d,38eに回転軸34の両端部が回転自在に嵌挿されている。駆動モータ46の回転軸46a(図3参照)は回転軸34と直交しており、該回転軸34に固定されたウォームギヤ48がピニオンギヤ52に噛合している。駆動ローラ51は、ガラス枠10の裏面と平行な状態に保持されて、環状部材54の外径側縁部54bに接触している。駆動ローラ51は、金属や硬質プラスチック材等で形成されたコア部を有しており、このコア部の外周面51aがゴム材の塗布などで摩擦係数の大きい状態にされている。環状部材54は、金属や硬質プラスチック材等で形成されており、外径側縁部54bがゴム材の塗布などで摩擦係数の大きい状態にされている。なお、駆動ローラ51は、全体を、ゴム材等の摩擦係数の大きい材料で形成することもできる。
【0052】
上記構成を備えた可動電飾装置8Aでは、駆動モータ46が演出制御手段116(図5参照)の制御で駆動し、回転軸46aの回転をウォームギヤ48及びピニオンギヤ52を介して駆動ローラ51に伝達するので、環状部材54が、駆動ローラ51からの回転を受けて、支持ローラ29,40に支持された状態で円形開口部7aを中心に回動する。
【0053】
次に、本実施形態におけるパチンコ機1の制御系を図5に沿って説明する。なお、同図は本パチンコ機1の制御系を示すブロック図である。
【0054】
すなわち、本制御系は、主基板(主制御基板)72と、この主基板72に接続されたサブ基板(サブ制御基板)73とを備えている。主基板72は、本パチンコ機1の作動を統括的に管理・制御するものであり、当該パチンコ機1の動作全体を管理するシステムプログラム及び遊技用の実行プログラムが予め記憶された半導体メモリ等からなる記憶部(図示せず)と、これらのプログラムを実行する不図示のマイクロプロセッサ(MPU)とを備えている。
【0055】
主基板72は、入賞判定手段105、入賞信号出力手段106、第1抽選手段107、第2抽選手段108、遊技制御手段109、保留手段110、作動制御手段111、作動判定手段112、及び作動決定手段113を備えている。また主基板72には、始動チャッカー開閉ソレノイド114及びアタッカー開閉ソレノイド115が接続されている。
【0056】
入賞判定手段105は、発射ハンドル2の操作で作動する発射装置(図示せず)によって遊技領域3aに打ち出された遊技球が始動チャッカー27、入賞口25,26、アタッカー5等の何れかに入賞したとき、当該入賞があった旨を判定する。
【0057】
入賞信号出力手段106は、入賞判定手段105によって入賞が判定されたとき、対応する始動チャッカー27、入賞口25,26、アタッカー5等に入賞した旨の入賞信号を出力する。
【0058】
第1抽選手段107は、入賞信号出力手段106からの入賞信号の入力時、最大保留球数(例えば4個)未満での入賞を契機として、次なる大当たりを当選させるまで遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態となる確率変動当たり、及び上記特殊状態とならない通常当たりのうちの何れか一方に当選するように、不図示の抽選用メモリから当たり当選乱数値を取得して、大当たり抽選を実行する。
【0059】
第2抽選手段108は、第1抽選手段107での大当たり抽選で確変当たりに当選した場合、不図示の演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、確変当たりに対応する「111」、「333」や「777」等の図柄が図柄表示装置35の大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。なお、上記「大当たり有効ライン」は、大当たりを得るため図柄が一列に並ぶべき位置(ライン)を意味する。第2抽選手段108はまた、第1抽選手段107での大当たり抽選で通常当たりが当選した場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、通常当たりに対応する「222」、「444」や「888」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。第2抽選手段108は更に、第1抽選手段107での大当たり抽選で外れた場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する「252」、「464」や「838」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。
【0060】
遊技制御手段109は、放音装置12、演出用照明装置11、及び可動電飾装置8Aに放音、発光による演出をさせる契機となる指令を、サブ基板73の演出制御手段116に送信する。
【0061】
演出制御手段116は、上記指令に応答し、例えば、可動電飾装置8Aに信号を送り、黄色LED42、赤色LED43、青色LED44、緑色LED45を全て或いは一部だけ発光(点灯又は点滅)させると共に、駆動モータ46を駆動してレンズ部材56〜59を、発光しているLED42〜45の配設方向に沿って移動させる制御を実行する。
【0062】
また、遊技制御手段109は、予め設定された演出データや、第1抽選手段107、第2抽選手段108での抽選結果に応じて、図柄表示装置35に表示すべき演出内容に関する信号を、サブ基板73の表示制御手段118に送信する。
【0063】
保留手段110は、第2抽選手段108から出力された変動パターン信号を入力し、変動パターンを、始動チャッカー27への入賞の都度に行われた抽選の結果となる保留球として順次記憶する。当該記憶状況は、大当たり抽選保留表示装置(図示せず)に、最大4個の保留球として点灯表示される。保留手段110は、例えば保留球数Hが0<H<5であるか否かを常時判定し、保留球数Hが4個表示されている間は、始動チャッカー27への入賞に拘わらず大当たり抽選は行わない。なお、保留球として点灯表示される保留球数は上記「最大4個」に限らず、例えば3個以下、又は5個以上として適宜設定することも可能である。
【0064】
そして保留手段110は、保留(記憶)している変動パターンに係る信号を順次出力し、その変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を出力しないようにするための図柄変動禁止フラグを立てる(オンする)と共に、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマ(図示せず)をセットし、変動パターン信号の出力に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段110は、保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、第1抽選手段107で行われる始動チャッカー27への入賞に応答した大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
【0065】
作動制御手段111は、作動決定手段113の作動開始決定の旨の信号に基づき、始動チャッカー開閉ソレノイド114に駆動信号を送って該ソレノイド114を作動させて始動チャッカー27を開放又は閉塞動作させる。更に作動制御手段111は、アタッカー開閉ソレノイド115に駆動信号を送って該ソレノイド115を作動させ、第1抽選手段107での抽選による大当たり発生時にアタッカー5を開放して所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返すように制御する。
【0066】
作動判定手段112は、始動チャッカー開閉ソレノイド114及びアタッカー開閉ソレノイド115を作動させるための条件を満たすか否かを判定する。つまり、始動チャッカー開閉ソレノイド114にあって、始動チャッカー27の開閉の「条件を満たす」時とは、主基板72において第1抽選手段107の大当たり抽選とは別途行われる抽選で当選した場合である。アタッカー開閉ソレノイド115にあって、アタッカー5の開放の「条件を満たす」時とは、所謂リーチ(所謂スーパーリーチ、ノーマルリーチを含む)の状態から3つの同じ図柄が大当たり有効ライン上で揃って大当たりが発生した場合であり、アタッカー5の閉塞の「条件を満たす」時とは、大当たり発生時における全ての入賞を完了した場合である。
【0067】
作動決定手段113は、作動判定手段112からの判定信号を受けて、始動チャッカー開閉ソレノイド114、アタッカー開閉ソレノイド115の作動開始を夫々に決定する。
【0068】
始動チャッカー開閉ソレノイド114は、作動制御手段111から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、始動チャッカー27を開閉動作させる。
【0069】
アタッカー開閉ソレノイド115は、作動制御手段111から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、アタッカー5を開閉動作させる。
【0070】
一方、サブ基板73は、演出制御手段116、信頼度決定手段117、及び表示制御手段118を有しており、サブ基板73には、放音装置12、演出用照明装置11、可動電飾装置8A、及び図柄表示装置35が接続されている。
【0071】
演出制御手段116は、遊技制御手段109からの指令に応答して、放音装置12を放音駆動し、演出用照明装置11を発光駆動し、遊技者の聴覚や視覚に訴える演出を行う。
【0072】
また演出制御手段116は、遊技制御手段109からの指令に応答して、可動電飾装置8AのLED42〜45を発光駆動させると共に、可動電飾装置8Aの駆動モータ46を駆動してレンズ部材56〜59を移動させ、遊技者の視覚に訴える演出を行うように制御する。この制御時、演出制御手段116は、信頼度決定手段117から信頼度決定信号が送られてきた際には、その信頼度決定信号の内容に応じて、可動電飾装置8AのLED42〜45発光時の明るさ(輝度)、点灯か点滅か、レンズ部材56〜59の移動方向及び移動速度などを変化させるように制御する。なお、演出制御手段116は、遊技制御手段109からの指令や信頼度決定手段117からの信頼度決定信号が送られない間、LED42〜45を適時発光(点灯又は点滅)させたり、レンズ部材56〜59を低速で単に往復移動させたりして、一般的な照明装置としても動作させる。
【0073】
信頼度決定手段117は、予めテーブルデータとして用意された信頼度乱数から抽選によって、大当たりが当選する見かけ上の確率、つまり信頼度を、10%、20%、・・・80%、90%等のような数値として、第1抽選手段107での大当たり抽選結果とは独立した形で決定する。また、信頼度決定手段117は、信頼度乱数からの抽選を行うか否かを、始動チャッカー27への入賞信号を受けた際に別途行う抽選によって決める。信頼度決定手段117は更に、当該抽選時に、決定した信頼度に対応する演出、つまり、演出制御手段116の制御による可動電飾装置8AのLED42〜45発光時の明るさ、点灯か点滅か、レンズ部材56〜59の移動方向及び移動速度などを決定する。明るさの変化は、輝度が上がるほど信頼度が高くなり、点灯又は点滅の変化は、激しく点滅するほど信頼度が高くなり、移動方向及び移動速度の変化は、時計回り方向と反時計回り方向とに小刻みに繰り返し反復回動するほど信頼度が高くなる。
【0074】
表示制御手段118は、遊技制御手段109からの信号に従って、図柄表示装置35を駆動し、大当たり抽選結果を中心とした内容の演出を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示する。
【0075】
次に、本パチンコ機1による作用について、図6のフローチャートを併せて参照しつつ説明する。
【0076】
すなわち、本パチンコ機1に対面して着座した遊技者が発射ハンドル2を握り、適宜の角度に回動操作すると(ステップS1)、発射装置(図示せず)の作動によって遊技球が所定の時間間隔で遊技領域3aに向けて連続的に発射される。すると、遊技領域3aに打ち出されて転動落下する多数の遊技球は、始動チャッカー27や入賞口25,26に適時入賞し、或いは、これらに関与せずに転動落下して、遊技領域3a最下部のアウト口(図示せず)から遊技盤3背面側に排出される。
【0077】
つまり、遊技領域3aに向けて打ち出された多数の遊技球は、その一部がワープ導入口37から導入されて遊技球ステージS上に放出され、その一部が球放出口49から放出されて始動チャッカー27に向け落下し、この始動チャッカー27に高確率で入賞する。この際、障害釘30への当接状況によっては、始動チャッカー27に入賞できないこともある。一方、球放出口49からではなく遊技球ステージSから直接に落下する遊技球は、始動チャッカー27と異なる方向に向かう。この際、当該遊技球は、落下方向が、始動チャッカー27上の一対の障害釘30の間を通過して入球し得る方向と異なっても、障害釘30の左右に打ち込まれた所謂ジャンプ釘(図示せず)や、このジャンプ釘から左右方向に配列された道釘(図示せず)で弾き返されることで、障害釘30に絡んでその間を落下して始動チャッカー27に入球することもある。
【0078】
ところで、上述したように始動チャッカー27や入賞口25,26の何れかに遊技球が入賞した場合、入賞判定手段105が当該入賞を判定し、且つ入賞信号出力手段106が入賞信号を出力する(ステップS2)。この際、保留手段110は、保留球Hが0<H<5であるか否かを常時判定しており、0<H<5を満たすと判定したときには、保留している変動パターンに係る信号を、遊技制御手段109を介して表示制御手段118に順次送信し、図柄変動禁止フラグをオンすると共に、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段110は、当該保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、第1抽選手段107で行われる始動チャッカー27への入賞に応じた大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
【0079】
そして、大当たり抽選で当選した場合(ステップS3)、第1抽選手段107が当たりフラグをオンすると、第2抽選手段108が、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、大当たりの種別、つまり確変当たり又は通常当たりに対応する変動パターンを決定する。
【0080】
これにより、ステップS4において、図柄表示装置35に表示されるべき当たり図柄がセットされ、第2抽選手段108は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、当該変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を送信しないようにするために図柄変動禁止フラグをオンし、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。一方、大当たり抽選で外れた場合には、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する図柄が最終的に揃う旨の変動パターンが決定される。これにより、図柄表示装置35に表示される外れ図柄がセットされ、第2抽選手段108は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、図柄変動禁止フラグをオンし、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。
【0081】
以上のようにして、遊技制御手段109が、図柄表示装置35に表示すべき演出内容に関する信号を、サブ基板73の表示制御手段118に送信することに基づき、表示制御手段118は、図柄表示装置35を適時駆動し、大当たり抽選結果に関する内容等を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示することとなる(ステップS5)。
【0082】
このような演出表示において、例えばスーパーリーチに発展した際に、大当たり確定の信頼度(期待度)を更に高めるため可動電飾装置8Aを駆動させるとき、演出制御手段116は、放音装置12を放音駆動し、演出用照明装置11を発光駆動すると共に、可動電飾装置8AのLED42〜45を発光させつつ、駆動モータ46を駆動させる。この際、ガラス枠10の裏側にて、駆動モータ46の回転がウォームギヤ48、ピニオンギヤ52、回転軸34を介して駆動ローラ51に伝達され、該駆動ローラ51の回転が環状部材54の外径縁部54bに摩擦力で伝達され、環状部材54が支持ローラ29,40に転動支持された状態で円形開口部7aを中心に回動する。このため、前扉7の前側において、ガラス枠10背面の環状部材54に支持プレート60〜63を介して支持されたレンズ部材56〜59が、透明保護カバー68の内側において、ガラス枠10の円形開口部7aを中心に時計回り方向、反時計回り方向に回動させられる。
【0083】
これにより、黄色LED42、赤色LED43、青色LED44及び緑色LED45上をレンズ部材56〜59がそれぞれに移動することで、LED42〜45の色の異なる各発光がレンズ部材56〜59によって拡大されつつ複数方向に屈折、拡散され、興趣の高い演出として遊技者に向け奏される。この場合、LED42〜45の明るさの変化は、輝度が上がるほど信頼度が高く、LED42〜45の点灯又は点滅の変化は、激しく点滅するほど信頼度が高く、レンズ部材56〜59の移動方向及び移動速度の変化は、時計回り方向と反時計回り方向とに小刻みに繰り返し反復回動するほど信頼度が高くなる。
【0084】
そして、図柄表示装置35の画面上に表れた抽選結果が大当たり決定である場合、作動制御手段111は、作動決定手段113の作動開始決定の旨の信号に基づき、所定のタイミングでアタッカー開閉ソレノイド115に駆動信号を送り、当該ソレノイド115を作動させてアタッカー5を開放し、所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返させる。これにより、アタッカー5に入賞した遊技球に対応する多量の遊技球が、球供給口17から皿ユニット16に払い出されることとなる(ステップS6)。
【0085】
以上説明した本実施形態によると、遊技領域3a全体を囲繞する環状の可動電飾装置8Aが、環状のLED42〜45の配設方向(配列方向)に沿ってレンズ部材56〜59を移動させるので、パチンコ機1に対面して着座する遊技者は、主に遊技領域3aの中央部を注視しながらも、レンズ部材56〜59移動時の装飾性及び演出性豊かに演出する光変化を間接視野で視認しつつ、従来には無い奇抜な雰囲気を楽しむことができ、高い興趣でより大きな喜悦感をもって遊技することができる。また、遊技者が着座しない非稼働状態にあっても、発光させたLED42〜45の配設方向に沿ってレンズ部材56〜59をゆっくりと単に往復移動させれば、好みの台(パチンコ機1)を探してホール内を移動している遊技者に対する演出効果となる。
【0086】
またLED42〜45が、遊技領域3a周囲に環状に配設(配列)された多数の発光素子であり、かつ環状配設の方向において区切られた発光色の異なる素子群ごとに区分されているので、LED42〜45の配設方向に沿って移動するレンズ部材56〜59から受ける斬新なイメージに加え、これらレンズ部材56〜59の移動時に変化する光変化を種々の色彩で飾ることができる。これにより、装飾性を更に高め、遊技者に与える興趣をより一層高めることができる。
【0087】
そして、本実施形態では、本発明に係る「光透過体」を、LED42〜45の配設方向に沿って移動するレンズ部材56〜59から構成したので、比較的廉価な透明プラスチック材などを用いて当該レンズ部材を形成することができ、しかもそのようなレンズ部材を用いても充分な発光装飾効果を得ることができ、従って、製品価格を低減しながらも高い装飾性を有する可動電飾装置8Aが実現できる。なお、本実施形態では、レンズ部材56〜59として4個設けたが、これらの個数は、前述したように設計に応じて適宜変更され得るものである。
【0088】
また、レンズ部材56〜59が環状のLED42〜45に沿って、相互に所定の間隔(90゜間隔)を保持しつつ時計回り方向と反時計回り方向とに移動するように制御されるので、遊技者はレンズ部材56〜59の統制のとれた一連の動きを堪能しつつ、遊技をすることができる。また、レンズ部材56〜59が、それぞれ複数の光屈折方向を有するカットグラス状に構成されるので、環状のLED42〜45に沿って移動するレンズ部材56〜59によりLED42〜45の光を拡大させつつ複数方向に屈折、照射させ、装飾効果をより高めることができる。また、可動電飾装置8Aが前扉7に配設されるので、可動電飾装置8Aによって遊技領域3a全体を囲繞した形で、該遊技領域3aの全体を対象にした電飾効果を得ることができる。
【0089】
<第2の実施形態>
ついで、第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について図7を参照して説明する。同図は、本第2の実施形態におけるパチンコ機1の外部構造を示す正面図である。なお、本第2の実施形態において第1の実施形態と同様な部分は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0090】
すなわち、本第2の実施形態における可動電飾装置8Bは、図7に示すように、第1の実施形態における可動電飾装置8Aよりも小径に構成されて、遊技盤3の遊技領域3a内に配設されている。可動電飾装置8Bの駆動構造は、可動電飾装置8Aとほぼ同様であるが、各部材の設置場所が異なっている。すなわち、可動電飾装置8Bでは、図2に示した移動案内溝50a〜50dが遊技盤3の遊技領域3a内に形成され、かつ駆動装置28が遊技盤3の背面(裏面)に配設され、遊技盤3の背面側に、可動電飾装置8Aの場合より小径の環状部材54が配設され、更に、この環状部材54に固定された支持プレート60〜63が遊技盤3の前面側に突出している。
【0091】
以上のような構成の可動電飾装置8Bによると、第1の実施形態とほぼ同様の効果が得られると共に、遊技盤3に配設されたことにより、遊技領域3a内の中央部に配設されたセンター飾り23を囲繞した形で、遊技領域3a中央部を対象にして電飾効果を奏するという効果が得られる。
【0092】
<第3の実施形態>
次に、第1及び第2の実施形態における多数のLED42〜45を、チューブ状の発光体として構造をよりシンプルにした第3の実施形態について、図8を参照して説明する。同図は、本第3の実施形態における発光体を示す正面図である。
【0093】
すなわち、本第3の実施形態では、ガラス枠10前面におけるLED42〜45(図1参照)に代えて、或いは、遊技盤3の遊技領域3a内におけるLED42〜45(図7参照)に代えて、図8に示す発光体64,65,66,67を配設している。すなわち、発光体64〜67は、所謂エッジ・ライト方式からなり、それぞれチューブ状の発光部64a,65a,66a,67aを有し、かつそれらチューブ状の発光部64a〜67aには、各両端にLED64b,65b,66b,67bが挿入・固定され、更に、チューブ内部に乱反射媒体mが封入されている。なお、チューブ状の発光部は、所謂エッジ・ライト方式に限らず、他の方式によるものであっても良い。
【0094】
以上の構成の発光体64〜67を用いた可動電飾装置8A又は8Bを備えたパチンコ機1によれば、先の第1及び第2実施形態による効果に加え、或る一区画の発光領域を、チューブ両端に備えた2個のLEDだけで実現することができる。従って、LED42〜45を多数配設する場合に比して、部品点数と共に工数を削減し、コストダウンも期待できる、という効果が得られる。
【0095】
なお、図1に示した第1の実施形態の構成と、図7に示した第2の実施形態の構成とを組み合わせ、ガラス枠10及び遊技領域3a双方に可動電飾装置8A,8Bを併せ持つパチンコ機1として構成することもできる。その場合、装飾性や演出性を更に向上させて、より高い興趣を遊技者に与えることができる。また、そのような構成のパチンコ機1にあって、可動電飾装置8A,8Bの少なくとも一方におけるLED42〜45に、図8に示したチューブ状の発光部64a〜67aを有する発光体64〜67を設けるように構成しても良い。その場合には、装飾性や演出性の更なる向上と共に、製造コストを低減できるという効果も期待することができる。
【0096】
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の遊技機は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施した遊技機も、本発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明に係る第1の実施形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図である。
【図2】第1の実施形態におけるパチンコ機のガラス枠を単体で示す斜視図である。
【図3】図2のガラス枠を背面側から見た状態で示す背面図である。
【図4】可動電飾装置の駆動源を図3のa−a矢視方向に見た状態で示す図である。
【図5】本パチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図6】本パチンコ機の作用を説明するためにフローチャートである。
【図7】本発明に係る第2の実施形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図である。
【図8】本発明に係る第3の実施形態における発光体を示す正面図である。
【符号の説明】
【0098】
1:遊技機(パチンコ機)
3:遊技盤
3a:遊技領域
6:筐体
7:前扉
8A,8B:環状の電飾装置(可動電飾装置)
42:発光体(黄色LED)
43:発光体(赤色LED)
44:発光体(青色LED)
45:発光体(緑色LED)
56,57,58,59:光透過体(レンズ部材)
64,65,66,67:発光体
64a,65a,66a,67a:チューブ状の発光部
64b,65b,66b,67b:発光素子(LED)
Ba:遊技球




 

 


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