米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> スポ−ツ;娯楽 -> アルゼ株式会社

発明の名称 遊技機用椅子
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−20624(P2007−20624A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−203045(P2005−203045)
出願日 平成17年7月12日(2005.7.12)
代理人 【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
発明者 橘 辰憲
要約 課題

遊技者の疲労を軽減することができるとともに、個々の遊技者の好みに応じて振動機構の動作停止及び振動強度の調節を行うことができる遊技機用椅子を提供すること。

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
遊技中に特定の条件が成立すると遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する遊技機で遊技を行う際に遊技者が着座する遊技機用椅子において、
遊技状態が前記特別遊技状態に移行したときに、前記遊技機が出力する起動信号に基づいて動作を開始する振動機構と、
前記振動機構の振動強度を調節する振動調節機構と、
前記振動強度の調節及び前記振動機構の動作停止を行うために遊技者が操作する操作部とを設けたことを特徴とする遊技機用椅子。
【請求項2】
前記振動調節機構は、流動体を充填及び排出可能に構成した袋体を、着座した遊技者の身体と前記振動機構との間に配設し、前記流動体の充填量及び排出量を調節することによって前記振動強度を調節可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機用椅子。
【請求項3】
前記袋体を複数枚重合させて設けると共に、前記袋体への前記流動体の充填及び前記袋体からの前記流動体の排出を行う給排ポンプを設け、
流動体を充填させた袋体の枚数により前記振動強度を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機用椅子。
【請求項4】
遊技者が着座する座部と、遊技者の背中を支持する背もたれ部とを有し、
前記背もたれ部内に前記振動機構を設けると共に、
前記背もたれ部の表装部と前記振動機構との間に、前記袋体を前記背もたれ部の厚さ方向に複数枚重合させて設け、
さらに、前記座部の下方位置に前記流動体を貯留する貯留タンクと、前記給排ポンプとを設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機用椅子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機やパチスロ遊技機などの遊技機用椅子に関するものであり、特に、遊技者の疲労を軽減可能な遊技機用椅子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機やパチスロ遊技機を設置している遊技場には、各遊技機毎に遊技者が着座して遊技を行うための遊技機用椅子を設けている。
【0003】
この遊技機用椅子は、通常、遊技者が着座するための機能だけしか備えておらず比較的簡易な構造の物であった。
【0004】
そのため、同じ姿勢で長時間遊技を行う遊技者にとっては座り心地が十分ではなく、遊技時間が長時間化するにつれて疲労が溜まり、遊技に集中することができなくなるといった問題があった。
【0005】
そのため、近年、マッサージ機能を備えた遊技機用椅子が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
この遊技機用椅子は、内部に振動機構を内蔵しており、所定の遊技プログラムに従い遊技の進行状況に応じて振動機構を動作させ、着座している遊技者の身体をマッサージすることにより遊技者の疲労を軽減するように構成されている。
【特許文献1】国際公開第94/00206号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記従来の遊技機用椅子は、所定のプログラムに従い遊技の進行状況に応じて振動機構を動作させていたため、以下のような問題が生じるおそれがある。
【0008】
すなわち、遊技者には、始動機構による振動を好む遊技者と好まない遊技者とが存在するが、上記の遊技機用椅子では、振動機構による振動を好まない遊技者に対しても振動機構を動作させてしまうといった問題が生じる。
【0009】
また、振動機構による振動を好む遊技者であっても、振動の強弱に対する好みは様々であるため、個々の遊技者の好みを満たす遊技機用椅子を提供することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、請求項1に係る本発明では、遊技中に特定の条件が成立すると遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する遊技機で遊技を行う際に遊技者が着座する遊技機用椅子において、遊技状態が特別遊技状態に移行したときに、遊技機が出力する起動信号に基づいて動作を開始する振動機構と、振動機構の振動強度を調節する振動調節機構と、振動強度の調節及び振動機構の動作停止を行うために遊技者が操作する操作部とを設けることとした。
【0011】
また、請求項2に係る本発明では、請求項1に記載の遊技機用椅子において、振動調節機構は、流動体を充填及び排出可能に構成した袋体を、着座した遊技者の身体と振動機構との間に配設し、流動体の充填量及び排出量を調節することによって振動強度を調節可能に構成したことを特徴とする。
【0012】
また、請求項3に係る本発明では、請求項1又は請求項2に記載の遊技機用椅子において、袋体を複数枚重合させて設けると共に、袋体への流動体の充填及び袋体からの流動体の排出を行う給排ポンプを設け、流動体を充填させた袋体の枚数により振動強度を調整することを特徴とする。
【0013】
また、請求項4に係る本発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機用椅子において、遊技者が着座する座部と、遊技者の背中を支持する背もたれ部とを有し、背もたれ部内に振動機構を設けると共に、背もたれ部の表装部と振動機構との間に、袋体を背もたれ部の厚さ方向に複数枚重合させて設け、さらに、座部の下方位置に流動体を貯留する貯留タンクと、給排ポンプとを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る遊技機用椅子は、遊技中に遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行したときに振動機構の動作を開始させ、その振動により遊技者の疲労を軽減することができる。
【0015】
しかも、振動機構による振動を好まない場合に遊技者は、操作部を操作することにより振動機構の動作を停止させることができ、振動機構による振動の強弱を変更したい遊技者は、操作部を操作することにより、振動機構による振動の強度を自由に調節することができるため、個々の遊技者の好みを満たすことができる遊技機用椅子を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に係る遊技機用椅子は、遊技中に特定の条件が成立すると遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する遊技機で遊技を行う際に遊技者が着座するものであり、遊技場に複数設置される各遊技機毎にそれぞれ対応して設けられるものである。
【0017】
特に、この遊技機用椅子は、当該遊技機用椅子に対応している遊技機の遊技状態が特別遊技状態に移行したときに、その遊技機が出力する起動信号に基づいて動作を開始する振動機構と、振動機構による振動の体感強度(以下「振動強度」という。)を調節する振動調節機構と、振動強度の調節及び振動機構の動作停止を行うために遊技者が操作する操作部とを有している。
【0018】
そのため、この遊技機用椅子は、遊技状態が特別遊技状態へ移行する度に、振動機構の振動によって遊技者の身体をマッサージして、遊技者の疲労を軽減することができる。
【0019】
また、この遊技機用椅子は、遊技者が操作手段を操作するだけで、振動強度をその遊技者の好みに合わせて自由に調整することができ、さらに、遊技者がマッサージを必要としない場合には、同じく操作手段を操作するだけで、振動機構の動作を任意のタイミングで停止させることができるので、マッサージに関する個々の遊技者の好みを満たすことができる。
【0020】
しかも、振動機構は、遊技状態が特別遊技状態に移行しなければ動作を開始しないため、遊技を行わない遊技者がマッサージだけを目的に遊技機用椅子に着座し、その遊技機用椅子に対応した遊技機を占領するといった問題が生じることが無い。
【0021】
また、この遊技機用椅子が備える振動調節機構は、液体や気体若しくは固体(ゲル状の物質)などの流動体を充填及び排出可能に構成した弾性素材からなる袋体を、着座した遊技者の身体と振動機構との間に配設し、流動体の充填量及び排出量を調節することによって振動強度を調節可能に構成している。
【0022】
このように、遊技者の身体と振動機構との間に、弾性素材からなる袋体に充填した流動体を介在させたことによって、遊技者へウォーターベッドに着座しているかのような感覚を与えることができ、座り心地に高級感を持たせた遊技機用椅子とすることができる。
【0023】
しかも、この振動調節機構は、振動機構の動作自体を調節するのではなく、振動機構と遊技者の身体との間に介在させる流動体の量により振動強度を調節するように構成したため、振動強度の変化が滑らかになり、遊技者により好適なマッサージを行うことができる。
【0024】
また、この振動調節機構は、袋体を複数枚重合させて設けると共に、各袋体への流動体の充填及び各袋体からの流動体の排出を行う給排ポンプを設け、流動体を充填させた袋体の枚数により振動強度を調整するように構成している。
【0025】
すなわち、この遊技機用椅子では、流動体を充填した袋体の枚数が少ないほど、振動機構と着座した遊技者の身体との間隔が狭くなるため振動強度が強くなり、流動体を充填した袋体の枚数が多いほど、振動機構と着座した遊技者の身体との間隔が拡がり振動強度が弱くなるように構成している。
【0026】
そのため遊技者は、比較的強い振動強度のマッサージを体感したい場合に、操作部を操作して給排ポンプを動作させることにより、袋体から流動体を排出させて流動体を充填した袋体の枚数を減少させればよく、こうすることにより多少座り心地は低下するが、振動機構による振動をより直接的に体感することができる。
【0027】
一方、遊技者は、比較的弱い振動強度のマッサージを体感したい場合に、操作部を操作して給排ポンプを動作させることにより、袋体へ流動体を充填させて流動体を充填した袋体の枚数を増加させればよく、こうすることにより振動機構による振動が弱まり、しかも、座り心地が向上する。
【0028】
そして、この遊技機用椅子は、遊技者が着座する座部と、遊技者の背中を支持する背もたれ部とを有しており、背もたれ部内に振動機構を設けると共に、背もたれ部の表装部と振動機構との間に、袋体を背もたれ部の厚さ方向に複数枚重合させて設け、さらに、座部の下方位置に流動体を貯留する貯留タンクと、給排ポンプとを設けるようにしている。
【0029】
これにより、この遊技機用椅子は、遊技中に最も疲労が蓄積しやすい遊技者の腰や背中を効果的にマッサージすることができ、しかも、貯留タンクや給排ポンプなどを遊技の妨げとならない位置に収容することができる。
【0030】
また、この遊技機用椅子は、着座した遊技者の肘を支持するための肘掛部を備えており、この肘掛部に操作部を設けるようにしている。
【0031】
そのため、遊技者は、肘掛部に肘や腕をのせた楽な姿勢で遊技を楽しみながら、指先を動かすだけで振動機構の動作停止や振動強度の調節を行うことができるので、遊技中の疲労の蓄積を最小限に抑えることができる。
【0032】
また、振動機構及び振動調節機構は、遊技機用椅子の背もたれ部以外の位置に設けることもでき、例えば、遊技機用椅子の座部や肘掛部の内部に振動機構及び振動調節機構を設けることができる他、座部に遊技者のふくらはぎを支持するフットレストを設け、このフットレストの内部に振動機構及び振動調節機構を設けることもできる。
【0033】
このように遊技機用椅子の様々な位置に振動機構及び振動調節機構を設けることにより、腕や太もも、ふくらはぎなど、遊技者の身体のあらゆる部分をマッサージすることができるようになり、遊技者は、蓄積している疲労が効果的に軽減され、長時間の遊技を快適に楽しむことができる。
【0034】
以下、本発明に係る遊技機用椅子の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明では、実際のパチンコ球を用いる実機である第1種パチンコ機(以下、「遊技機」という。)による遊技を行う際に、遊技者が着座する遊技機用椅子を例に挙げて説明を行う。
【0035】
ここで、図1は、遊技場に設置された遊技機用椅子を示す概観斜視図であり、この図1に示すように、遊技機用椅子1は、遊技場に設置されている各遊技機10とそれぞれ対向する位置に設置され、遊技者3が遊技を行う際に着座するためのものである。
【0036】
そして、この遊技機用椅子1は、遊技機10の遊技状態が遊技者3にとって有利な特別遊技状態に移行したときに、後述する振動機構151を動作させて遊技者3の腰及び背中を刺激することにより遊技者3の疲労を軽減するように構成している。
【0037】
[遊技機用椅子の構成]
図2は、遊技機用椅子1の構成を示す断面であり、この図2に示すように、遊技機用椅子1は、ケーブル4を介して遊技機10と接続されており、座部5と、背もたれ部6と、肘掛部7と、脚部8とにより構成している。
【0038】
座部5は、遊技者3が着座したときに、遊技者3の臀部を支持する部分であり、内部に弾力性のある部材、若しくは複数個のスプリングにより構成したマットレス(図示略。)を配設し、このマットレスの表面を人工皮革製などにより構成したシートにより被覆している。
【0039】
なお、マットレスを構成する部材や、このマットレスの表面を被覆するシートの材料は、本実施形態に記載したものに限定されるものではなく、座り心地を低下させるものでなければ任意の部材や材料を用いることができる。
【0040】
背もたれ部6は、遊技者3が着座したときに遊技者3の腰及び背中を支持する部分であり、内部に遊技者の腰及び背中を刺激する振動機構151と、この振動機構151による振動の強弱(以下、「振動強度」という。)を調節する振動調節機構152の一部を構成する3枚の袋体153とを備え、これら振動機構151及び袋体153は、座部を被覆するシートと同様のシートにより被覆されている。
【0041】
この背もたれ部6内部に設ける振動機構151は、商用電源(図示略。)から供給される電力により駆動するモータの回転を利用した電動バイブレータであり、背もたれ部6の背面側略全面に配設されるものである。なお、この振動機構151は、本実施形態に記載した電動バイブレータに限定されるものではなく、音波や超音波などを用いて所定周波数の振動を発生させ、遊技者の身体に適度な刺激を与えるものであれば任意の振動機構151を用いて構成することができる。
【0042】
そして、袋体153は、適度な弾性を有するゴムにより形成され、背もたれ部6の背当て面6a(着座したときに、遊技者3の腰及び背中が当接する面。)と略同一面積で略矩形状の扁平な袋状のものであり、内部に流動体を充填することにより所定の厚さ(例えば5cm)となるように構成したものである。なお、袋体153を構成する材質は、本実施形態に記載したものに限定されるものではなく、内部に流動体を充填した際に所定の弾力を生じるものであれば任意の材質のものを用いることができる。
【0043】
そして、この袋体153を、振動機構151と背もたれ部6の背当て面6aとの間に、袋体153の厚さ方向に3枚重合させて配設することによりクッション部を構成している。
【0044】
これにより、3枚全ての袋体153に流動体を充填したときのクッション部の厚さは、略15cmとなり、2枚の袋体153に流動体を充填したときのクッション部の厚さは、略10cmとなり、1枚の袋体153だけに流動体を充填したときのクッション部の厚さは、略5cmとなる。
【0045】
このように、3枚の各袋体153について、流動体の充填又は排出を個別に行うことによって振動機構151と背もたれ部6の背当て面6aとの間に介在させる流動体の量を調節して、遊技者3の腰及び背中と振動機構151との間隔を調節することにより振動強度を変更可能に構成している。
【0046】
また、本実施形態では、振動強度を「強」「中」「弱」の3段階に調節できるように構成しており、3枚全ての袋体153に流動体を充填して振動機構151を動作させた状態を「弱」とし、2枚の袋体153に流動体を充填して振動機構151を動作させた状態を「中」とし、1枚の袋体153にだけ流動体を充填して振動機構151を動作させた状態を「強」とするようにしている。
【0047】
そのため、振動強度が「強」の状態であっても、1枚の袋体153には流動体が充填されているため、一定の座り心地を保ちながら比較的強いマッサージを行うことができる。
【0048】
肘掛部7は、遊技者3が着座したときに遊技者3の両腕や両肘などを支持する部分であり、座部5の両側位置、若しくは、背もたれ部6の両側下方位置に各1個ずつ設けるものである。なお、この肘掛部7の表面についても、座部を被覆するシートと同様のシートにて被覆するようにしている。
【0049】
そして、この一対の肘掛部7のうち遊技者3の左腕を支持する側の肘掛部7に、振動機構151の動作停止及び、振動強度の調節を行うために遊技者3が操作する操作部154を設けている。
【0050】
図3は、操作部154を示す平面図であり、この図3に示すように、操作部154は、肘掛部7の上面の先端部近傍に振動強度を調節するための強スイッチ154aと、中スイッチ154bと、弱スイッチ154cと、振動機構151の動作を停止させるためのOFFスイッチ154dとを設けている。
【0051】
そして、遊技者3は、遊技状態が特別遊技状態に移行し、振動機構151が動作を開始した場合に、強スイッチ154a、中スイッチ154b、弱スイッチ154cのうちのいずれか1個のスイッチを押圧操作することにより、好みの振動強度でのマッサージを受けることができ、マッサージが必要でない場合には、OFFスイッチを押圧操作することにより、任意のタイミングで振動機構151の動作を停止させることができる。
【0052】
しかも、上記のように操作部154を左側の肘掛部7の上面先端部近傍に設けたことにより、遊技者3は、右手で遊技機10のハンドル26を握って遊技を行いながら、左手で操作部154を操作することができるので、遊技を妨げることなくこの遊技機用椅子1の機能を操作することができる。なお、操作部154は、遊技者3の右腕を支持する側の肘掛部7に設けてもよく、一対の肘掛部7の両方に設けてもよい。
【0053】
脚部8は、座部5の下側から座部5及び背もたれ部6を支持する部分であり、周囲を上記座部5を被覆したシートと同様のシートにより被覆したカバー体8aにより囲み、上部を座部5により閉塞することによって、内部に収容空間を形成している。
【0054】
そして、この収容空間内に、袋体153へ充填するための流動体及び袋体153から排出される流動体を貯留するための貯留タンク155と、この貯留タンク155に貯留している流動体を袋体153に充填し、袋体153に充填した流動体を貯留タンク155へ排出する給排ポンプ156とを備えている。
【0055】
また、給排ポンプ156と貯留タンク155及び配給ポンプ156と袋体153との間は連結管157により連結するようにしており、この連結管157を介して、貯留タンク155と袋体153との間で流動体を移動させるようにしている。
【0056】
特に、給排ポンプ156と各袋体153との間を連結する連結管157は、給排ポンプ156から各袋体153へ向かう中途部で3本に分岐しており、その分岐点と各袋体153との間に開閉自在の電磁弁158を設けている。
【0057】
そして、遊技者3による操作部154の操作に基づいて、これら電磁弁158及び給排ポンプ156を動作させることにより、袋体153への流動体の充填及び袋体153からの流動体の排出を行うように構成している。
【0058】
次に、このように構成した遊技機用椅子1の動作について説明する。
【0059】
[遊技機用椅子の動作]
図4は、遊技機用椅子1の内部を示す機能ブロック図であり、この図4に示すように遊技機用椅子1の操作部154は、遊技機10とケーブル4により電気的に接続されており、振動機構151と、給排ポンプ156と、各電磁弁158とは配線により電気的に接続されている。
【0060】
なお、以下の説明では、袋体153について、最も振動機構151側に配置した袋体153を第1袋体153a、最も背当て面6a側に配置した袋体153を第3袋体153c、第1袋体153aと第3袋体153cとの間に配置した袋体153を第2袋体153bと称することとし、第1袋体153aに連結している連結管に設けた電磁弁158を第1電磁弁158a、第2袋体153bに連結している連結管に設けた電磁弁158を第1電磁弁158b、第3袋体153cに連結している連結管に設けた電磁弁158を第1電磁弁158cと称することとする。
【0061】
この遊技機用椅子1は、遊技者3が後に詳述する遊技機1で通常の遊技(通常遊技状態での遊技)を行っている間、初期状態として、第1〜3袋体153a〜cの内部には流動体が充填されておらず空の状態となっている。
【0062】
そして、遊技状態が通常遊技状態から遊技者3にとって有利な特別遊技状態に移行したときに、遊技機10が遊技機用椅子1の振動機構151に動作を開始させるための駆動信号Sig1を出力する。
【0063】
この駆動信号Sig1は、ケーブルを介して遊技機用椅子1の操作部154に入力される。
【0064】
この駆動信号Sig1が入力されると操作部154は、第1電磁弁158aに第1開放信号Sig3を、第2電磁弁158bに第2開放信号Sig4を、第3電磁弁に第3開放信号Sig5をそれぞれ同時に入力することにより、第1電磁弁158a、第2電磁弁158b、第3電磁弁158cを同時に開放する。
【0065】
次に操作部154は、給排ポンプ156に流動体供給を指示するためのポンプ用信号Sig6を入力して貯留タンク155から第1袋体153a、第2袋体153b、第3袋体153cへ流動体を充填する。
【0066】
その後、第1袋体153a、第2袋体153b、第3袋体153cの全てが流動体で満たされ、給排ポンプ156の供給圧力で流動体の充填ができない状態になると第1電磁弁158a、第2電磁弁158b、第3電磁弁158cがそれぞれ自動的に閉塞する。
【0067】
次に操作部154は、駆動機構151に動作を開始させるための駆動制御信号Sig2を入力する。この駆動制御信号Sig2が入力されると、駆動機構151は動作を開始して所定強度の振動を発生させ、その振動により遊技者3の腰及び背中をマッサージする。
【0068】
なお、このとき、遊技機用椅子1は、第1〜3袋体158a〜cの全てに流動体が充填されている状態であり、振動強度が「弱」の状態である。
【0069】
このように、本実施形態の遊技機用椅子1は、遊技機10における遊技状態が特別遊技状態に移行したことを条件として、第1〜3袋体158a〜cの全てに流動体を充填することにより椅子としての座り心地を向上させ、遊技者3に優越感を与え、しかも、駆動機構151を動作させて遊技者3の腰及び背中をマッサージすることにより、遊技者3の疲労を軽減して長時間の遊技を快適に行わせることができる。
【0070】
また、このとき、遊技者3がより振動強度の強いマッサージを望む場合には、図3に示す操作部154の中スイッチ154bを押圧するだけで、振動強度を「弱」から「中」へ変更することができる。
【0071】
このとき操作部154は、遊技者3により中スイッチ154bが押圧操作されると、第3電磁弁158cに第3開放信号Sig5を入力することによって第3電磁弁158cを開放状態にすると共に、給排ポンプ156に流動体排出を指示するためのポンプ用信号Sig6を入力して、第3袋体153cから貯留タンク155へ流動体を排出させる。
【0072】
このように、第3袋体153c内の流動体だけを排出させることにより、背当て面6aと振動機構151との間隔を、流動体が充填された第3袋体153cの厚みの分だけ狭くすることにより、遊技者3に与える振動強度が「中」となるように振動強度を変更することができる。
【0073】
このとき、遊技者3がさらに振動強度の強いマッサージを望む場合には、図3に示す操作部154の強スイッチ154aを押圧するだけで、振動強度を「中」から「強」へ変更することができる。
【0074】
このとき操作部154は、遊技者3により強スイッチ154aが押圧操作されると、第2電磁弁158bに第2開放信号Sig4を入力することによって第2電磁弁158bを開放状態にすると共に、給排ポンプ156に流動体排出を指示するためのポンプ用信号Sig6を入力して、第2袋体153bから貯留タンク155へ流動体を排出させる。
【0075】
このように、第3袋体153cに続いて第2袋体153b内の流動体を排出させることにより、背当て面6aと振動機構151との間隔を、さらに流動体が充填された第2袋体153bの厚みの分だけ狭くすることにより、遊技者3に与える振動強度が「強」となるように振動強度を変更することができる。
【0076】
このように、第3袋体158cと第2袋体158bとの内部に充填した流動体を排出することによって、遊技者3は、自分の好みに合った振動強度でのマッサージを体感することができる。
【0077】
しかも、一旦振動強度を「強」にした場合であっても、遊技状態が特別遊技状態である間であれば、操作部154を操作することによって任意のタイミングで振動強度を変更することもできる。
【0078】
また、遊技状態が特別遊技状態へ移行したとき、又は、振動機構151の動作中に、遊技者3がマッサージを必要と無い場合には、図3に示す操作部のOFFスイッチ154dを押圧操作するだけで、振動機構151の動作を停止させることができる。
【0079】
このとき操作部154は、遊技者3によりOFFスイッチ154dが押圧操作されると、振動機構151に動作を停止させるための駆動制御信号Sig2を入力して動作を停止させ、マッサージを停止させる。
【0080】
このように、この遊技機用椅子は、特別遊技状態の最中であっても、任意のタイミングでマッサージを停止させることができるので、遊技者の好みに対応した遊技機用椅子とすることができる。
【0081】
その後、遊技状態が特別遊技状態から通常遊技状態へ移行すると、遊技機10が遊技機用椅子1の振動機構151に動作を停止させるための駆動信号Sig1を出力する。
【0082】
この駆動信号Sig1は、ケーブルを介して遊技機用椅子1の操作部154に入力される。
【0083】
この駆動信号Sig1が入力されると操作部154は、振動機構151に動作を停止させるための駆動制御信号Sig2を入力して動作を停止させ、マッサージを停止させる。
【0084】
このように、この遊技機用椅子1は、遊技状態が特別遊技状態である期間、若しくは、特別遊技状態の開始から遊技者3が操作部154のOFFスイッチ154dを押圧操作するまでの期間に限り、遊技者に対してマッサージを行うことができるため、遊技を行わずマッサージだけを目的とした遊技者3がこの遊技機用椅子1に着座して、長時間遊技機10を占領するといった問題の発生を防止することができる。
【0085】
なお、本実施形態に記載した振動強度を変更する際の流動体の排出順序は、単なる一例に過ぎず、任意に変更することが可能であり、例えば、振動強度を「弱」の状態から「中」の状態へ変更する場合に、第2袋体153b内の流動体を排出させるように設定することも可能である。
【0086】
また、本実施形態では、振動機構151が動作を開始したときの振動強度が「弱」となるように設定を行っているが、これも一例であり、振動機構151が動作を開始したときの振動強度が「強」となるように設定しておくことも可能である。
【0087】
[遊技機の説明]
ここで、この遊技機用椅子1に着座した遊技者3が遊技する遊技機10について説明する。
【0088】
図5は、本実施形態の遊技機用椅子1に着座した遊技者3が遊技する遊技機10を示す斜視図である。
【0089】
図5に示すように、遊技機10は、ガラスドア11、木枠12、ベースドア13、遊技盤14、皿ユニット21、画像を表示する液晶表示装置58c、遊技球を発射する発射装置130などから構成されており、前記ガラスドア11は、その中央に開口11aが形成され、この開口11aに透過性を有する保護ガラス19が配設され、前記ベースドア13に対して開閉自在に軸着されている。また、ガラスドア11の前記開口11aの下方位置にはコントロールパネル80が配設されており、このコントロールパネル80には、遊技球の貸し出し用操作部82、メニュー画面表示、メニュー選択、決定、取り消しなどのメニュー操作部84、遊技の進行に関する操作などのゲーム操作部88などが設けられている。
【0090】
前記皿ユニット21は、ガラスドア11の下方に位置するように、前記ベースドア13に取付けられており、この皿ユニット21は、その上部に上皿20を、下部には下皿22を備えている。
【0091】
上皿20及び下皿22には、遊技球の貸し出し、遊技球の払出し(賞球)を行うための払出口20a、22aが形成されており、所定の払出条件が成立した場合には、遊技球が排出されることとなる。また、前記上皿20には、後述する遊技領域15に発射させるための遊技球を貯留することができる。
【0092】
発射装置130は、前記皿ユニット21の側方に位置するように、ベースドア13に配設されており、この発射装置130には、遊技者によって操作可能な発射ハンドル26が回動自在に配設されている。この発射ハンドル26を遊技者が時計回り方向へ回動操作することにより、その回動角度に応じて前記弾球装置に電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射されパチンコ遊技は進められる。
【0093】
遊遊技盤14は、前記ガラスドア11における保護ガラス19の後方に位置し、かつ前記ベースドア13の前方に配設されている。
【0094】
本実施形態における遊技盤14は、その全部が透過性を有する板形状の樹脂によって形成されている。
【0095】
遊技盤14は、その前面に、発射された遊技球が転動流下する遊技領域15を有している。この遊技領域15は、ガイドレール30などに囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。また、遊技盤14における遊技領域15には複数の障害釘(図示せず)が設けられており、前記発射装置130によって発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて遊技盤14の上部に移動し、その後、上記複数の障害釘との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって流下するのである。なお、図5に示す符号46L、46Rは、遊技中に演出用の音声を出音するスピーカである。
【0096】
また、この透明な遊技盤14の前面中央には、前方に向かって凸形状である屋根部材58a、ステージ部材58bが設けられており、液晶表示装置58cによりこの屋根部材58aとステージ部材58bとの間で識別情報の可変表示を実行して可変表示ゲームを行うようにしている。
【0097】
この遊技盤14の前面中央には、始動口44、シャッタ40などが設けられ、前記始動口44に遊技球が入球したことを条件として、液晶表示装置58cにより識別情報の可変表示が実行されることになり、この識別情報の可変表示の結果に応じて、通常遊技状態よりも遊技者に相対的に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態、所謂「大当り」)となる。
【0098】
この特別遊技状態では、遊技盤14上に設けたシャッタ40が所定時間、所定回数開放状態となって入賞口として機能する。
【0099】
そして、遊技者3は、入賞口として機能している開放状態のシャッタ40内に遊技球を入球させることにより、賞球としてより多くの遊技球を獲得できる。
【0100】
また、この遊技機10で行う可変表示ゲームの「大当たり」及び「はずれ」は、遊技機10内部に設けた制御回路60(図2及び図4参照。)が行う抽選により決定されるものであり、この制御回路60は、始動口44に遊技球が入球したタイミングで抽選を行う。
【0101】
そして、液晶表示装置58cは、この抽選の結果に応じて、複数の図柄列(例えば3列)に対応する識別情報(図柄)を可変表示させた後、停止表示させる。
【0102】
このとき、制御回路60が行った抽選の結果が大当たりであった場合には、複数の図柄が特定の組み合わせで(例えば、複数の図柄列のそれぞれに“1”から“12”のいずれかが全て揃った状態で導出表示される態様、所謂「大当り表示態様」)停止表示され、遊技状態が遊技者3に有利な特別遊技状態(所謂「大当り」)に移行することとなる。
【0103】
このように、遊技状態が特別遊技状態に移行したとき、すなわち、複数の図柄が特定の組み合わせで停止表示されたときに、遊技機10の制御回路60は、遊技機用椅子1に対して振動機構151の動作を開始させるための駆動信号Sig1を出力するようにしている。
【0104】
また、制御回路60は、特別遊技状態が終了したとき、すなわち、シャッタ40が予め設定された回数開放状態となった後、再び閉塞状態となったときに、遊技機用椅子1に対して振動機構151の動作を停止させるための駆動信号Sig1を出力するようにしている。
【0105】
上述してきた本実施形態に係る遊技機用椅子1は、この遊技機用椅子1に対応して設置されている遊技機10での遊技中に、遊技者3にとって有利な特別遊技状態に移行したことを条件として振動機構151の動作を開始させ、その振動によるマッサージで遊技者の疲労を軽減することができるように構成している。
【0106】
しかも、振動機構151による振動を好まない場合に遊技者3は、操作部154を操作することにより振動機構151の動作を停止させることができ、振動機構151による振動の強弱を変更したい遊技者3は、操作部154を操作することにより、振動機構151による振動の強度を自由に調節することができるため、個々の遊技者3のマッサージに対する好みを満たすことができる。
【0107】
また、上記実施形態では、通常遊技状態において第1袋体153a、第1袋体153b、第1袋体153bは、流動体を排出した状態としているが、予め第1袋体153a、第1袋体153b、第1袋体153bに流動体を充填した状態としておいてもよい。
【0108】
また、背もたれ部6内に設ける袋体153の数に関しても3枚に限定するものではなく、適宜変更することができる。
【0109】
また、本実施形態の遊技機用椅子1は、遊技機10から入力される駆動信号Sig1に基づいて振動機構151が動作を開始するものであるため、遊技機10から駆動信号Sig1が入力される任意のタイミングでマッサージの開始及び停止を行うことができる。
【0110】
たとえば、遊技機10が遊技時間を計測可能なタイマを備えている場合に、この遊技機用椅子1は、遊技者3による継続遊技時間が所定時間を越える毎に、一定時間マッサージを行うことができる。
【0111】
この場合、遊技機10は、遊技者3が継続して遊技した時間をタイマにより計測し、制御回路60が所定時間以上継続して遊技が行われたことを検出したときに、遊技機用椅子1へ振動機構151の動作を開始させるための駆動信号Sig1を出力してマッサージを開始させ、マッサージを開始させてから所定時間が経過した後に、遊技機用椅子1へ振動機構151の動作を停止させるための駆動信号Sig1を出力すればよい。
【0112】
こうすることにより、長時間継続して遊技を行う遊技者3は、特別遊技状態に移行しない場合であっても、継続して遊技を行っていれば定期的にマッサージを受けることができ、遊技中の疲労が効果的に軽減される。
【0113】
また、上記実施形態では、遊技機10と遊技機用椅子1とをケーブル4により電気的に接続しているが、遊技機10側に無線送信器を設け、遊技機用椅子1側に無線受信器を設けることにより、遊技機10から遊技機用椅子1へ駆動信号Sig1を無線信号として送信することも可能である。
【0114】
また、上記実施形態では、実際のパチンコ球を用いるパチンコ遊技機による遊技を行う際に、遊技者が着座する遊技機用椅子1を例に挙げて説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、通常遊技状態と遊技者3にとって有利な特別遊技状態といった複数の遊技状態での遊技が可能な遊技機であれば、任意の遊技機に対応して設置することができ、例えば、遊技媒体としてコインを用い、回転しているリールを所定のタイミングで停止させることにより特定の図柄を特定の組み合わせで停止表示させるようなパチスロ遊技機の他、各種ビデオゲームにも対応して設置することができる。
【0115】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】本実施形態に係る遊技機用椅子を示す概観斜視図である。
【図2】本実施形態に係る遊技機用椅子を示す断面図である。
【図3】遊技機用椅子の操作部を示す平面図である。
【図4】本実施形態に係る遊技機用椅子を示す機能ブロック図である。
【図5】遊技機を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0117】
1 遊技機用椅子
10 遊技機
3 遊技者
4 ケーブル
5 座部
6 背もたれ部
6a 背当て面
7 肘掛部
8 脚部
151 振動機構
152 振動調節機構
153 袋体
153a 第1袋体
153b 第2袋体
153c 第3袋体
154 操作部
154a 強スイッチ
154b 中スイッチ
154c 弱スイッチ
154d OFFスイッチ
155 貯留タンク
156 給排ポンプ
157 連結管
158 電磁弁
158a 第1電磁弁
158b 第2電磁弁
158c 第3電磁弁



















 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013