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遊技機 - アルゼ株式会社
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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−7484(P2007−7484A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2006−288678(P2006−288678)
出願日 平成18年10月24日(2006.10.24)
代理人 【識別番号】100116872
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 和子
発明者 石橋 和義
要約 課題
複数のシンボルを可変表示する可変表示部を備えた遊技機において、シンボル列の停止時の時間間隔の不規則性を除いて所定の停止シンボルを表示するようにした遊技機を提供する。

解決手段
予め定めた遊技条件が成立したときに可変表示部を作動させる駆動信号が発生し、可変表示部の複数のシンボル列を表示するリール3,4,5を回転させてシンボルの可変表示を行う。その駆動信号に応じて、制御部22は、シンボル列の停止時に表示する停止シンボルの組合せを決定する一方、各シンボル列毎に停止シンボルの位置を検出して位置信号を発生し、この位置信号及び各シンボル列における停止シンボルの位置の相対的なシンボル区画分のずれ量に基づいて停止シンボルの位置を補正するための補正量を決定する。各シンボル列の始動時には、リール制御部36により各シンボル列が一定の移動速度に達するまで上記補正量に基づいて制御する。
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のシンボル列を各シンボル列毎に所定方向に移動させることによりシンボルの可変表示を行う可変表示部と、
予め定めた遊技条件が成立したときに前記可変表示部を作動させる駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、
前記駆動信号に応じて前記シンボル列の停止時に表示する停止シンボルの組合せを決定する停止シンボル決定手段と、
前記各シンボル列毎に前記停止シンボルの位置を検出して位置信号を発生する位置検出手段と、
前記位置信号及び該位置信号により演算される前記各シンボル列における前記停止シンボルの位置の相対的なシンボル区画分のずれ量に基づいて前記停止シンボルの位置を補正するための補正量を決定する補正量決定手段と、
前記駆動信号に応じて、前記シンボル列の始動時から各シンボル列が一定の移動速度に達するまで前記補正量決定手段により決定された補正量に基づいて、前記可変表示部の各シンボル列の移動停止時に各シンボル列が所定の時間間隔で停止するように前記可変表示を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記制御手段は、前記シンボル列の停止時に前記停止シンボル決定手段で決定された停止シンボルが一列になるように各シンボル列の移動及び停止を制御する請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記補正量は各シンボル列の始動時の時間差であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項4】
前記制御手段は、複数のシンボル列の始動を前記時間差が最小になる順序で行うことを特徴とする請求項3記載の遊技機。
【請求項5】
前記補正量は各シンボル列の始動から一定の移動速度に到達するまでの加速時間の差であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項6】
前記制御手段は、複数のシンボル列の始動を、前記加速時間の差が最小になる順序で、最初に始動させるシンボル列の加速時間を基準として行うことを特徴とする請求項5記載の遊技機。
【請求項7】
前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項8】
前記遊技機は弾球遊技機であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の図柄(シンボル)を可変表示する可変表示部を備えたスロットマシン、及びパチンコ機等の弾球遊技機を含む遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、スロットマシンにおいては、可変表示部として、外周に複数のシンボルを配列したリールをステッピングモータ等の駆動手段で回転駆動する回転リール式の表示機構が用いられている。遊技時には、これらのリールの回転が停止した時に所定の入賞ライン上に位置するシンボルの組合せによって入賞の有無が決められ、入賞の場合はその入賞の種類に応じた数のコインやメダルが払い出される。
【0003】
上記のように複数のシンボル列による可変表示を行う遊技機では、遊技者の技量によって入賞の発生確率が極端に左右されないようにするため、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)などの電子回路から成る制御装置で可変表示を制御している。
【0004】
詳細には、スロットマシンの場合、遊技者が操作レバー或いはスタートボタンを操作すると、これが遊技条件成立となって、制御装置が可変表示部のリールを回転駆動すると同時に乱数値をサンプリングし、そのサンプリング値が入賞に該当するか否かを、予め定めた入賞テーブルを参照して判定し、その判定結果により、リール停止時に表示窓に表示するシンボル(停止シンボル)を決定して、所定時間経過後にリールの回転を停止制御することが知られている。
【0005】
また、パチンコ機等の弾球遊技機においては、上記の操作レバーやスタートボタンの操作の代わりに、始動口と呼ばれる入賞領域に遊技球が入ったとき、これが遊技条件成立となって、制御装置が可変表示部を作動させると同時に乱数値をサンプリングし、このサンプリング値と入賞テーブルとに基づき入賞か否かの判定を行って停止シンボルを決定し、所定時間経過後に可変表示を停止制御することが知られている。
【0006】
更に、ビデオ式の可変表示部(例えばCRT)を備えた遊技機では、シンボルパターンのグラフィックデータを一定の配列順序に従って記憶装置(シンボルROM)に格納し、制御装置がこのROMから可変表示部に表示すべきシンボルパターンのデータを読み出すようにしている。
【0007】
いずれにせよ、上記のような可変表示部を備えた遊技機は、その可変表示部に表示される複数のシンボル列の移動をマイコン等で停止制御するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記のように、従来のスロットマシンにおいては、全リールが回転を開始して等速回転状態に移行後、停止時には入賞判定結果に基づいて決定した停止時のシンボルを表示するように、所定時間経過後に各リールが停止制御されるが、このとき各リールは等時間間隔で停止しない。これは、リール停止時に入賞ライン上に並べようとするシンボルが各リール毎に異なる位置にあるので、これを入賞ライン上に並べるためには停止タイミングを補正しなければならないからである。つまり、各リール間の停止時の時間間隔は不規則になる。例えば、3つのリールを一斉に回転させ、左から第1リール、第2リール、第3リールの順に自動的に停止させていく場合、第1リールが停止してから第2リールが停止するまでの時間と、第2リールが停止してから第3リールが停止するまでの時間とが大きく異なることがある。
【0009】
このように、各リールのシンボル列の停止タイミングが不規則であるため、遊技者は、リール停止時に入賞ライン上に並んだシンボルは、操作レバーの操作タイミングに応じた偶然性によるものではなく、スロットマシンによる作為的なものと感じてしまい、興趣がそがれる。特に、リール停止ボタンが設けられておらず、所定時間経過後にリールを停止するようにしたスロットマシンにおいては、この問題点が顕著になりやすい。また、弾球遊技機においても、可変表示部の各シンボル列が停止する際の時間間隔が不規則であることから、同様の問題が生じる。
【0010】
特に、これらの遊技機においては、遊技者にとってシンボル列が停止した時に入賞の有無がわかるから、遊技者は多大な興味を持ってシンボル列の停止する瞬間を注視している。これに対し、シンボル列の停止タイミングが不規則であると、一層遊技者の興趣がそがれることになる。
【0011】
従って、本発明の目的は、複数のシンボルを可変表示する可変表示部を備えた遊技機において、シンボル列の停止時の時間間隔の不規則性を除いて所定の停止シンボルを表示するようにした遊技機を提供することである。
【0012】
本発明のもう1つの目的は、シンボル列の停止時の不自然さをなくすことにより遊技者の興趣がそがれることがない遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の遊技機は、複数のシンボル列を各シンボル列毎に所定方向に移動させることによりシンボルの可変表示を行う可変表示部と、予め定めた遊技条件が成立したとき前記可変表示部を作動させる駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、その駆動信号に応じて前記シンボル列の停止時に表示する停止シンボルの組合せを決定する停止シンボル決定手段と、各シンボル列毎に前記停止シンボルの位置を検出して位置信号を発生する位置検出手段と、その位置信号に基づいて前記停止シンボルの位置を補正するための補正量を決定する補正量決定手段と、前記駆動信号に応じて、シンボル列の始動時から各シンボル列が一定の移動速度に達するまで前記補正量決定手段により決定された補正量に基づいて制御されるように、前記可変表示部の各シンボル列の移動及び停止を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の第1の実施態様では、制御手段は、可変表示部の可変表示が停止した時の表示態様として、停止シンボル決定手段で決定された停止シンボルが一列になるように、各シンボル列の移動及び停止を制御するものである。
【0015】
本発明の第2の実施態様では、補正量決定手段で決定される補正量は各シンボル列の始動時の時間差である。
【0016】
本発明の第3の実施態様では、制御手段は複数のシンボル列の始動を各シンボル列の始動時の時間差が最小になる順序で行うものである。
【0017】
本発明の第4の実施態様では、補正量決定手段で決定される補正量は各シンボル列の始動から一定の移動速度に到達するまでの加速時間の差である。
【0018】
本発明の第5の実施態様では、制御手段は、複数のシンボル列の始動を、上記加速時間の差が最小になる順序で、最初に始動させるシンボル列の速度を基準として行うものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明の遊技機においては、予め定めた遊技条件が成立したとき、駆動信号発生手段からの駆動信号により可変表示部が作動し、複数のシンボル列がそれぞれ所定方向に移動することにより、シンボルの可変表示が行われる。また、上記駆動信号に応じて、停止シンボル決定手段が、可変表示部のシンボル列の停止時に表示する停止シンボルの組合せを決定する。一方、位置検出手段が、各シンボル列毎に停止シンボルの位置を検出して位置信号を発生し、その位置信号に基づいて、補正量決定手段が、停止シンボルの位置を補正するための補正量を決定する。制御手段は、上記駆動信号に応じて、可変表示部の各シンボル列の移動及び停止を制御するが、シンボル列の始動時には、各シンボル列が一定の移動速度に達するまで上記補正量決定手段により決定された補正量に基づいて各シンボル列の移動を制御する。そして、シンボル列の停止時には、各シンボル列が等しい時間間隔で停止して所定のシンボルを表示する。
【0020】
本発明の実施態様では、可変表示部の可変表示が停止した時の表示態様として、停止シンボル決定手段で決定された停止シンボルが一列に並んで表示される。
【0021】
また、上記の補正量として、各シンボル列の始動時の時間差、すなわち各シンボル列の始動のタイミングをずらすか、或いは複数のシンボル列の加速時間ないし立上り加速度を調節して一斉に始動させることができる。
【0022】
更に、各シンボル列の始動時の時間差或いは加速時間が最小となるように各シンボル列の始動の順序を選択することにより、シンボル列の移動開始時に遊技者に違和感を与えないようにすることもできる。
【0023】
上記のように、本発明によれば、各シンボル列の停止時に表示される停止シンボルの位置について補正量を決定し、この補正量に基づいてシンボル列の移動を制御することにより、各シンボル列を等しい時間間隔で停止させることができるので、シンボル列の移動停止時に遊技者に不自然さを感じさせず、従来のように遊技者が興趣をそがれることがなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1は、第1実施例のスロットマシンの外観図である。このスロットマシンの本体2内には、可変表示部を構成する3つのリール、すなわち第1リール3,第2リール4及び第3リール5が回転自在に収納されている。各リール3,4,5の外周面はそれぞれ、後述の図6に示すように13個の区画に仕切られている。これら13個の区画には、各リール3〜5毎に「星」,「BAR」,「レモン」などのシンボルが描かれており、本体2の前面に設けられた観察窓6,7,8を通して、各リール3,4,5毎にシンボル列が観察できるようになっている。
【0025】
このスロットマシンでは、遊技者が1〜3枚のメダルをメダル投入口9に投入すると、1枚目のメダルが投入された時点で入賞ライン10が有効化される。この入賞ライン10の有効化は、本体2の前面に入賞ラインに対応して設けたランプ(図示省略)の点灯により、遊技者に表示される。本体2の前面には、クレジットボタン11及びメダル投入ボタン12が設けられている。遊技者は、クレジットボタン11を押したとき、例えば1〜50枚のメダルをクレジットできる。その数はクレジット数表示器13に表示される。
【0026】
メダルの投入後、遊技者がスタートレバー15を操作すると、各リールのシンボルが上から下に移動するように第1リール3,第2リール4,第3リール5が回転を開始する。各リール3,4,5が等速回転して一定時間が経過すると、第1リール3,第2リール4,第3リール5の順に、一定の時間間隔、例えば移動量においてシンボル2個分のずれが生じるような時間で、リールが停止する。そして、入賞ライン10上で停止しているシンボルの組合せが入賞に該当していると、その入賞の種類及び投入したメダルの枚数に応じた枚数のメダルが受皿16に払い出される。なお、クレジットボタン11が押されたときクレジットされたメダルの数が上限を越えた場合には、その越えた枚数のメダルが受皿16に払い出される。
【0027】
この実施例は、後で詳細に説明するように、リール回転開始時に各リールの始動のタイミングをずらすことにより、リール回転停止時に各リールが等時間間隔で停止するように制御するものである。
【0028】
図2は、上記スロットマシンの基本的な回路構成を示す。全体的なゲーム進行は、制御部22によって制御される。制御部22は、後述の記憶部23、データ記憶部24、補正量演算部26、時間算出部27及びリール制御部36とともにシステムコントローラ28を構成している。このシステムコントローラ28にはマイクロコンピュータが用いられ、そのCPUが制御部22を構成する。
【0029】
上記制御部22には、メダル投入口9から投入されたメダルの検出時またはメダル投入ボタン12の操作時にゲーム開始信号を発生する投入メダルセンサ30と、スタートレバー15の操作でスタート信号を発生するスタートスイッチ31と、そのスタート信号が発生したとき予め定めた範囲の数値の乱数を発生する乱数発生器32と、その乱数発生後の所定のタイミングで乱数をサンプリングするサンプリング回路33とが接続されると共に、ドライバ13aを介してクレジット数表示器13が、ドライバ34を介してメダル払出し器35が、それぞれ接続されている。
【0030】
上記制御部22と共に可変表示制御手段を構成しているリール制御部36(その機能はマイクロコンピュータのプログラムによって達成される)は、図3に示すように、各リール3,4,5を回転するパルスモータ44,45,46にそれぞれ接続されたドライバ41,42,43へ各リールの駆動を制御する信号を送る。パルスモータ44,45,46は、リール制御部36から供給される駆動パルスの数で回転量が制御され、駆動パルスのパルス間隔で回転速度が制御される。駆動パルスのパルス間隔は、加速制御用、等速回転用及び停止制御用の3種類が用意され、制御部22の駆動パルスタイミングテーブル40に格納されている。このため、各パルスモータ44,45,46が等速回転に達するまでの加速時間と等速回転から停止するまでの停止時間は全て同じである。なお、リール制御部36からパルスモータ44,45,46へ供給される駆動パルス数は、リール制御部36に設けられた3個のカウンタ36a,36b,36cによりそれぞれ計数される。
【0031】
上記制御部22は、パルスモータ44,45,46の駆動及び停止を制御するために、駆動パルスタイミングテーブル40のほか、パルスモータ44に駆動パルスを供給する任意の所定時間を規定する第1リール停止タイマ47と、パルスモータ45に駆動パルスの供給を開始する開始タイミングを規定する第2リール補正タイマ48と、パルスモータ45の停止制御を開始する停止タイミングを規定する第2リール停止タイマ49と、パルスモータ46に駆動パルスの供給を開始する開始タイミングを規定する第3リール補正タイマ50と、パルスモータ46の停止制御を開始する停止タイミングを規定する第3リール停止タイマ51とを含んでおり、これらはリール制御部36との間で信号の送受を行うように構成されている。
【0032】
第1リール停止タイマ47には、予め任意に定めた時間が設定される。また、第2リール補正タイマ48及び第3リール補正タイマ50には、各々の設定時間が、後述のようにして決定される遅延補正時間に基づいて設定される。第1リール停止タイマ47及び第2リール補正タイマ48は、それぞれ時間設定と共に始動し、第3リール補正タイマ50は、第2リール補正タイマ48のタイムアップ時に始動する。
【0033】
第2リール停止タイマ49及び第3リール停止タイマ51には、リール停止時に各リール間の停止時間間隔が一定となるようにそれぞれ固有の時間が予め設定される。この停止時間間隔の設定により、後述のように、リールの等速回転時の回転数N1 及びリールの全シンボル数Aと停止時間間隔との関係から、前のリールが停止してから次のリールが停止するまでの間に、次のリールは、この実施例では2シンボル分だけ回転移動して停止する、すなわち次のリールの停止位置が前のリールの停止位置と比べて2シンボル分、回転方向にずれるように構成している。第2リール停止タイマ49は、第1リール停止タイマ47のタイムアップ後の第1リールの停止制御開始時に始動し、第3リール停止タイマ51は、第2リール停止タイマ49のタイムアップ時に始動する。
【0034】
上記リール制御部36には、各リール3,4,5の遮光片55,56,57を検出するフォトセンサ52,53,54が接続されている。これらのフォトセンサは、検出時に前記カウンタ36a,36b,36cをリセットするパルスを出力する。すなわち、対応するフォトセンサ52,53,54からリセットパルスが出力されると、カウンタ36a,36b,36cの計数値は“0”にリセットされる。故に、各カウンタの計数値は、各リールの1回転の範囲内での回転角に対応する。そして、各リールに一定ピッチで配列された13個のシンボルの順序は予めわかっているから、各カウンタ36a,36b,36cの計数値によって各リール3,4,5の基準位置からの回転角がわかれば、その時点で入賞ライン10上に位置しているシンボルが何であるかを識別することができる。
【0035】
また、各カウンタ36a,36b,36cの計数値は、各リール3,4,5の13個の位置コード「0〜12」と対応しており、且つカウンタ毎に制御部22を介して前述のデータ記憶部24に更新記録される。リール制御部36では、このデータ記憶部24に格納されている計数値と後述のシンボルテーブルから、各リール3,4,5のシンボルについて一回転の範囲内での回転位置を把握することができる。
【0036】
上記の回路構成によれば、前述のように遊技者がスタートレバー15を操作すると、スタートスイッチ31から制御部22にスタート信号が送られる。これに応じて、制御部22は乱数発生器32及びサンプリング回路33を作動させ、乱数値のサンプリングを行う。この乱数値は、サンプリング回路33から制御部22に送られる。
【0037】
次に、図2の記憶部23には、入賞確率テーブル23a,シンボルテーブル23b,入賞シンボル組合せテーブル23c,シーケンスプログラム23dが格納されている。入賞確率テーブル23aは、乱数発生器32から発生される乱数の値を、その大きさに応じて「大ヒット」,「中ヒット」,「小ヒット」にグループ分けするデータを記憶する。シンボルテーブル23bは、各リールの基準位置からの回転位置を表す「0〜12」の位置コードに対し、各リールに配列されたシンボルの種類を表すシンボルコードを対応づけたデータを記憶している。入賞シンボル組合せテーブル23cには、大ヒット,中ヒット,小ヒットを構成するシンボルの組合せが書き込まれ、シーケンスプログラム23dには、ゲームプログラムの処理手順が書き込まれている。
【0038】
制御部22は、入賞確率テーブル23aを参照して、上記のようにサンプリングされた乱数の値がどの入賞グループに属するものであるかを判定する。そして、入賞に該当する場合は、その入賞の種類に対応して「大ヒットフラグ」,「中ヒットフラグ」,「小ヒットフラグ」のいずれかをデータ記憶部24に書き込む。乱数の値が入賞確率テーブル23aに格納されているもの以外の場合には、「はずれフラグ」がデータ記憶部24に書き込まれる。次に、制御部22は、上記のようにしてデータ記憶部24に書き込まれたフラグを満足する停止シンボルの組合せを決定する。
【0039】
この停止シンボルの決定は、各リールが回転する前に行われる。この決定のため、現時点での各リール3,4,5の停止位置と、シンボルテーブル23b及び入賞シンボル組合せテーブル23cとが参照される。各リールの現時点での停止位置は、カウンタ36a〜36cの計数値で識別することができる。そして、この停止位置にある各リールから、第2リール4が第1リール3よりも2シンボル区画分さらに回転し、第3リール5が第2リール4よりも2シンボル区画分さらに回転した時に一列(この実施例では、入賞ライン10に沿った横一列)になるか、又はリール相互間で最もズレが少ない組合せのシンボルが選択される。これは、リール上に同一のシンボルが複数存在する場合があるので、後述のように各リール間の停止時間間隔に基づく停止位置のズレを補正できるように選択し、且つこの補正量が少なく効率的となるように選択するためである。こうして各リール毎に停止シンボルが決められると、同時に同シンボルのリール上での位置から同シンボルの回転位置を表す位置コードが決まり、リールの次回の停止シンボル位置が一義的に決定される。
【0040】
上記のように、リール毎に今回のゲーム終了時に、入賞ライン上に停止させる次回のシンボル位置が決定されると、現時点で入賞ライン上に停止している各シンボルの位置コードから、各リールを等しい時間間隔で停止させたときに停止するシンボル間の「相対ずれ量」が補正量演算部26で算出される。すなわち、第1リール3と第2リール4との相対ずれ量と、第2リール4と第3リール5との相対ずれ量とが補正量演算部26で算出される。この相対ずれ量は、後述するように、各リールが等速回転になった後に一定時間間隔で停止されたとき、入賞ライン上に止めるべきシンボルが横一線に並ぶように、第2,第3のリールの回転開始を補正する「補正量」に相当する。こうして得られた第1,第2リール(3,4)間の相対ずれ量と、第2,3リール(4,5)間の相対ずれ量のデータは、時間算出部27に送られる。
【0041】
時間算出部27では、上記2つの「補正量」から、第1リール3と第2リール4の駆動開始タイミングの差、第2リール4と第3リール5の駆動開始タイミングの差に相当する遅延時間T3,T4を求め、これらの時間データを制御部22を介してリール制御部36に送る。このT3,T4は、次式(1),(2)より求められる。その詳細は後述する。
3={(R12+N1・A・T2)−K1}/(N1・A)…(1)
但し、(R12+N1・A・T2)<Aのとき、K1=0
(R12+N1・A・T2)≧Aのとき、K1=A
4={(R23+N1・A・T2)−K2}/(N1・A)…(2)
但し、(R23+N1・A・T2)<Aのとき、K2=0
(R23+N1・A・T2)≧Aのとき、K2=A
上の式(1)及び(2)において、T2,T3,T4,R12,R23,N1,Aは、次のとおりである。
【0042】
2:各リール間の停止時間間隔
3:2番目にスタートするリールの遅延補正時間
4:2番目リールスタート後、3番目にスタートするリールの遅延補正時間
12:1番目にスタートするリールのシンボルを、2番目にスタートするリールの停止シンボルと同列になるまで、移動させるのに必要なシンボル区画数
23:2番目にスタートするリールのシンボルを、3番目にスタートするリールの停止シンボルと同列になるまで、移動させるのに必要なシンボル区画数
1:リール等速回転時の回転数(回転速度)
A:リールの全シンボル数
リール制御部36は、上記の時間データに基づいて、第2リール補正タイマ48に時間T3を、第3リール補正タイマ50に時間T4をそれぞれセットする。なお、第2リール停止タイマ49、第3リール停止タイマ51は何れも、それら自身がタイムアップした後に自動的に時間T2がセットされ、第1リール停止タイマ47もタイムアップ後自動的に時間T5がセットされる。
【0043】
次に、上記のように構成されたスロットマシンの動作について、図4〜図6を参照して説明する。
【0044】
図4において、ステップ1でメダルが投入されると、スタートレバー15の操作が可能となる。ステップ2でスタートレバー15が操作されると、制御部22にスタート信号が出力される。これに応じて、制御部22は、乱数発生器32,サンプリング回路33をそれぞれ作動させ、ステップ3の乱数サンプリングを行い、サンプリングされた乱数値の入賞判定を入賞確率テーブル23aに基づいて実行する。
【0045】
その入賞判定結果が、例えば「大ヒット」の場合には、制御部22は、現時点での各リール3,4,5の停止位置、シンボルテーブル23及び入賞シンボル組合せテーブル23cに基づいて、各リール間の相対ずれ量が最小となるように、大ヒットを構成するシンボルの組合せ(例えば「BAR,BAR,BAR」)を決定する。
【0046】
その後、ステップ4において、制御部22は、シンボルテーブル23bに基づき、各リール3,4,5について停止シンボル「BAR」の現在位置を検出する。
【0047】
図6は、理解を助けるため、第1〜第3リールを展開し入賞ライン10を原点「0」として、各リールのシンボル配置ピッチに合わせて位置目盛を付した模式図である。実際には、前述したように各シンボル位置に位置コード「0〜12」が付されており、この位置コードに基づいて回転中または停止時のリールのシンボル位置が求められ、相対ずれ量などが演算される。図6において、各リールは図中の矢印方向に回転する。また、停止しているリールにおいて、●の位置に停止シンボル「BAR」があるとすると、各リール上の「BAR」の位置コードのデータが補正量演算部26に送られる。
【0048】
図6における○は、各リールの回転時間の補正を行わずにリールを一斉に始動し、第2,第3リールを、第1,第2リールに対してそれぞれ時間T2の間隔をとって停止させ、かつ第1リールのシンボル「BAR」を入賞ライン10に停止させたときの「BAR」の位置を示している。また、後述のように、リールの等速回転時には、シンボルは時間T2の間に2シンボル区画分だけ移動することになるから、全リール上のシンボル「BAR」を入賞ライン10上に一直線に並べて停止させるためには、第1リール3の停止制御開始時、従ってリールの等速回転時に、各リール上のシンボル「BAR」が図中の◎で示す位置関係に並ぶように、回転開始時のタイミングを遅延補正すればよい。補正量演算部26は、この補正量を位置コードデータから前述の「相対ずれ量」として算出する。
【0049】
すなわち、図4のステップ5において、各リール間の始動タイミングを遅延させる補正時間を演算する。具体的には、補正量演算部26において、停止中の各リール3,4,5上のシンボル「BAR」の位置コードのデータから相対ずれ量を演算する。相対ずれ量は、上記式(1),(2)において{(R12+N1・A・T2)−K1},{(R23+N1・A・T2)−K2}で表される量である。
【0050】
再び図6において、停止中の第1,第2リール上のシンボル「BAR」の位置は、それぞれ図中の「−3」,「−2」の位置である。等速回転時に第1リール上のシンボル「BAR」が回転して、第2リール上のシンボル「BAR」の位置まで移動するには、第1リール3が12シンボル区画分回転すればよいから、上記式(1)のR12=12となる。これは、第1リールが回ってくるまで第2リールが待つシンボル区画数である。なお、この実施例では、各リール間の停止時間間隔T2=200msec,リールの等速回転時の回転数N1=46.15rpmとすると、各リールのシンボル数はA=13であるから、第1リールが停止後、第2リールが停止するまで移動するシンボル区画数は、N1・A・T2=(46.15/60)×13×(200×10-3)≒2となる。
【0051】
従って、リールの等速回転時に第1リールと第2リール上のシンボル「BAR」を図中の◎で示す位置関係に並べるための相対ずれ量は、12+2=14(シンボル区画分)となる。すなわち、リール回転開始時に、第2リールの回転開始を第1リールに対して14シンボル区画分遅らせればよいことになるが、本実施例のリール上のシンボル数は13であるから、14シンボル区画分補正すると、リールを1回転余分に補正することになる。従って、補正は14−13=1シンボル区画分でよい。上記(1)式で(R12+N1・A・T2)からK1を減算しているのは、この補正のためである。
【0052】
同様に、第2,第3リール間の相対ずれ量の演算は、R23=0であるから、(R23+N1・A・T2)=0+2=2シンボル区画分となる。これは13より小さいので、K2=0となり、第2,第3リールの相対ずれ量は2シンボル区画分となる。
【0053】
時間算出部27では、上記の相対ずれ量から各リールの補正量を回転開始時の遅延補正時間として算出する。すなわち、等速回転時にリール上のシンボルが1シンボル区画分移動するのに要する時間は、1/N1・A=100(msec)であるから、第1,第2リール間の相対ずれ量「1」に対する遅延補正時間T3は、T3=100(msec)となり、同様に第2,第3リール間の相対ずれ量「2」に対する遅延補正時間T4はT4=200(msec)となる。
【0054】
上記時間T3,T4のデータがリール制御部36に送られると、図4のステップ6の処理が行われる。すなわち、第2リール補正タイマ48に時間T3が、第3リール補正タイマ50には時間T4がそれぞれセットされる。このとき、第1リール停止タイマ47には予め定めた時間T5が、第2リール停止タイマ49,第3リール停止タイマ51には一定の停止時間T2が、既にセットされている。なお、第1リール停止タイマ47の設定時間T5は、後述のステップ15における全リールの等速回転が達成されるのに充分な任意の時間に設定される。
【0055】
上記のように各タイマの時間セットが完了した時(図7の動作時間図のt1)、リール制御部36により図4のステップ7〜9の処理が行われる。まず、ステップ7で第1リール停止タイマ47が始動され、次のステップ8で、駆動パルスがドライバ41に供給され、パルスモータ44が駆動されることにより、第1リール3が回転を開始する。更にステップ9で、第2リール補正タイマ48が始動される。なお、パルスモータ44は、図7に示すように始動時(t1)から時間T1後のt3時に一定の回転数N1で第1リール3を等速回転する。
【0056】
次に、ステップ10で、第2リール補正タイマ48がt1時からT3=100msec後のt2時にタイムアップすると、リール制御部36は、駆動パルスをドライバ42を介してパルスモータ45に送り、ステップ11で第2リール4の回転を開始すると共に、ステップ12で第3リール補正タイマ50をスタートさせる処理を行う。なお、パルスモータ45は、始動時(t2)から時間T1後のt4時に回転数N1で第2リール4を等速回転する。
【0057】
次に、ステップ13で、第3リール補正タイマ50がt2時からT4=200msec後のt5時にタイムアップすると、リール制御部36は、駆動パルスをドライバ43を介してパルスモータ46に送り、ステップ14で第3リール5の回転を開始する。なお、パルスモータ46は、始動時(t5)から時間T1後のt6時に回転数N1で第3リール5を等速回転する。
【0058】
以上により、全リール3〜5が等速回転状態となる(ステップ15)。
【0059】
かくして、第1リール3がt3時から等速回転して時間T5後のt7時になると、第1リール停止タイマ47がタイムアップする(ステップ16)。このt7時には、各リール3,4,5の「BAR」は図6の◎で示す位置関係にある。そして、この時、リール制御部36は、入賞ライン10上に停止させる第1リール3のシンボル「BAR」がどの回転位置にあるかを示す位置コードから、「BAR」が停止制御終了後に入賞ライン10上に停止するような適切な回転位置まで来たかどうかを判定する(図5のステップ17)。そして、「BAR」がその位置に達した時(tx)、停止制御を開始する。
【0060】
すなわち、リール制御部36は、駆動パルスタイミングテーブル40から読み出された停止制御用のパルスをドライバ41に供給する。これにより、t8時にパルスモータ44が停止し、第1リール3を停止する(ステップ18)。この時、第1リール3の「BAR」が入賞ライン10上に表示される。また、上記tx時には、リール制御部36は第2リール停止タイマ49をスタートさせる(ステツプ19)。
【0061】
次にステップ20で、第2リール停止タイマ49がタイムアップした時(tx+T2=t9)、リール制御部36は停止制御用のパルスをドライバ42に供給する。これにより、t10時にパルスモータ45が停止し、第2リール4を停止する(ステップ21)。この時、第2リール4の「BAR」が入賞ライン10上に表示される。また、t9時には、リール制御部36は第3リール停止タイマ51をスタートさせる(ステップ22)。
【0062】
次にステップ23で、第3リール停止タイマ51がタイムアップした時(t9+T2=t11)、リール制御部36は停止制御用のパルスをドライバ43に供給する。これにより、t12時にパルスモータ45が停止し、第3リール5を停止する(ステップ24)。この時、第3リール5の「BAR」が入賞ライン10上に表示される。
【0063】
このようにして、入賞ライン10上に“BAR−BAR−BAR”が表示されると、制御部22は入賞シンボル組合せテーブル23c及びシンボルテーブル23bを参照して、大ヒットの確認を行う。この後、制御部22はドライバ34を介してメダル払出し装置35を作動させ、所定枚数のメダルを受皿16に払い出す。なお、クレジットボタン11が押されてオンになっているときは、メダルは受皿16に払い出されず、クレジットされる。メダルの払出し又はクレジットが完了すると、図4のステップ1のメダル投入ができるようになり、次回のゲームが開始可能となる。
【0064】
なお、入賞判定結果が「はずれ」の場合にも同様な可変表示処理が行われ、3つのリールは、第1リール3,第2リール4,第3リール5の順に、T2=200msecの時間間隔で停止される。
【0065】
上記実施例においては、図7に示すように、各リールの停止制御時に回転速度を瞬時に落とさず停止するまで少し時間がかかる構成となっているが、例えば1−2相励磁駆動方式の4相パルスモータを使用し、4相を同時に励磁してホールドした後リールの回転を瞬時に停止させるようにしてもよい。
【0066】
また、上記実施例では、第1リール3,第2リール4,第3リール5の順にスタートさせたが、各リール3,4,5のスタート順は、入賞判定結果に基づいて変化させてもよい。
【0067】
例えば、図8に示すように、各リールにおいて今回のゲームで入賞ライン10上に停止させるシンボルが●で示す位置にあるとき、第1リール3,第2リール4,第3リール5の順に各リールをスタートさせる場合には、前記(1)式及び(2)式より、時間T3は1200msec,時間T4は400msecとなる。従って、第1リール3のスタート後、時間T3=1200msec遅らせて第2リール4をスタートさせ、この第2リール4のスタート後、T4=400msec遅らせて第3リール5をスタートさせることになるが、これでは、第1リール3と第2リール4とのスタート時間間隔が相対的に長すぎて、遊技者に違和感を感じさせることになる。
【0068】
これを避けるため、図9に示すように第2リール4,第1リール3,第3リール5の順にスタートさせると、前記式(1)及び(2)より、時間T3は500msec,時間T4は300msecとなる。この場合、最初に第2リール4をt1時にスタートさせてから、T3=500msec遅らせて第1リール3をt2時にスタートさせ、この第1リール3のスタート後、T4=300msec遅らせて第3リール5をt3時にスタートさせればよい。これにより、各リールのスタート時の時間差を、上記の第1,第2,第3リールの順にスタートさせる場合よりも小さくすることができる。なお、この場合には、第1リール停止タイマ47にセットされる時間T5は、第2リール4の全回転時間から時間T2を引いたものとなる。
【0069】
上記実施例はリールが3個の場合であるが、これを一般化してリールの数をn(≧2)とすると、それらのリールのスタートの順序はn!通りあるので、そのうち各リールのスタートの時間差が最小になる順序を選択することで、遊技者に違和感を与えないように各リールを始動することができる。
【0070】
なお、上記実施例では、各パルスモータ44,45,46が等速回転に達するまでの加速時間(T1)を一定とし、各パルスモータのスタートのタイミングを調節して各リールの回転制御を行っているが、各パルスモータの加速時間を任意の割合で変化させ、これに応じてスタートのタイミングを設定してもよい。
【0071】
図10は、別の実施例のリール制御機構を示す。このリール制御機構を用いたスロットマシンでは、一斉に回転された3つのリールが等速回転時の回転数N1に達するまでの時間を変化させると共に、第1リール3,第2リール4,第3リール5の順に等時間間隔で停止させて、目的のシンボルを入賞ライン10上に表示する。このため、図10のリール制御機構では、前述した実施例の駆動パルスタイミングテーブル40(図3)に代えて、スタート回転制御用パルステーブル60及び等速・停止回転制御用パルステーブル61を制御部22に設けると共に、図3の第1リール補正タイマ48及び第3リール補正タイマ50を取り除いている。
【0072】
この実施例は、後で詳細に説明するように、各リールを同時に始動させ、それらが等速回転になるまでの加速度を変えることにより、リール回転停止時に各リールが等時間間隔で停止するように制御するものである。
【0073】
図11は、上記スタート回転制御用パルステーブル60の内容を示す。このスタート回転制御用パルステーブル60は、最初に等速回転に到達させるリールのパルスモータを駆動するパルスを生成するための基準加速度データP1〜PM(Mはデータの形式によって決められる数)と、各リール間の相対ずれ量に応じて相対ずれ量を補正するためのL種類の付随加速度データPL1〜PLMとから成る。これらの加速度データは、後述のように各リールの加速時間を変えるためのもので、各リールの全シンボル数Aに対して(A−1)の付随加速度データPL1〜PLMが必要であるから、L=A−1となる。
【0074】
上記の等速・停止回転制御用パルステーブル61は、単一の等速回転時パルスデータ及び単一の停止制御時パルスデータから成る。
【0075】
次に、この実施例の動作について、図12及び図13を参照して説明する。
【0076】
図12において、最初のステップ30でメダルが投入されると、スタートレバー15の操作が可能となる。ステップ31でスタートレバー15が操作されると、制御部22にスタート信号が送られる。これに応じて、制御部22は、乱数発生器32及びサンプリング回路33を作動させ、ステップ32の乱数サンプリングを行う。このサンプリングされた乱数値に対し、ステップ33で入賞確率テーブル23aに基づく入賞判定が行われる。
【0077】
例えば、この入賞判定の結果が「大ヒット」であるならば、制御部22は、入賞シンボル組合せテーブル23cに基づいて、前述のように大ヒットを構成するシンボルの組合せを「BAR,BAR,BAR」に決定する。その後、制御部22は、ステップ34の各リールの停止シンボル位置の検出処理を実行し、シンボルテーブル23bに基づいて、停止中の各リール3,4,5について「BAR」のコードを決定する。
【0078】
かくして、先の実施例と同様、今回のゲーム終了時に、各リール毎に入賞ライン上に停止させるシンボル「BAR」が決定されると、現時点で入賞ライン上に停止している各シンボルの位置コードから、各リール間の相対ずれ量が補正量演算部26で算出される。
【0079】
補正量演算部26は、前述のように第1,第2リール間及び第2,第3リール間の相対ずれ量「1」,「2」を求め、時間算出部27へ送る。時間算出部27では、これらの相対ずれ量から各リールの補正量を、リールが等速回転に達するまでの遅延補正時間として算出し、図13に示すT3,T4を求める。ここで、第1リールの加速時間T21は、図11のスタート回転制御用パルステーブル60の基準加速度データP1〜PMから決定され、この決定された加速時間T21にT3,T4をそれぞれ加えて第2,第3リールの加速時間T22,T23を求める。すなわち、T22=T21+T3,T23=T22+T4である。また、第1リールの回転継続時間T24は、図7のT5と同様、予め適切な所定値が設定されている。
【0080】
上記のようにして求められた時間T22,T23の各データは、制御部22を介してリール制御部36に送られる。これに基づき、リール制御部36は、スタート回転制御用パルステーブル60から、上記加速時間T21,T22,T23で等速回転に達するための基準加速度データP1〜PM,付随加速度データPx,1〜Px,M,Py,1〜Py,Mを選択する処理を行う(ステップ35)。x,yは今回選択されたデータを表わす任意の数である(但し、x,y≧L)。この間に、リール制御部36により、第1リール停止タイマ47に時間T24がセットされる。
【0081】
その後、リール制御部36は、ステップ36で第1リール停止タイマ47をスタートさせる(ステップ36)と共に、各パルスモータ44,45,46を、それぞれ基準データP1〜PM,付随データPx,1〜Px,M,Py,1〜Py,Mに基づいて生成される駆動パルスで駆動する。これにより、図13に示すリール始動時(t1)に全リール3,4,5が一斉に回転駆動される(ステップ37)。
【0082】
上記t1時から加速時間T21が経過したt2時に、リール制御部36は、等速・停止回転制御用パルステーブル61から読み出したパルスデータに基づいた等速回転用の駆動パルスをドライバ41に送り、その時以降、第1リール3を等速回転する。また、t1時から加速時間T22が経過したt3時には、リール制御部36は、上記等速回転用の駆動パルスをドライバ42に送り、第2リール4を等速回転する。更に、t1時から加速時間T23が経過したt4時には、リール制御部36は上記等速回転用の駆動パルスをドライバ43に送り、第3リール5を等速回転する。以後、全リール3,4,5は一定の回転数(回転速度)N1で回転駆動される(ステップ38)。この回転は、第1リール停止タイマ47のタイムアップが判定される(t1時から時間T24が経過する)まで継続される。
【0083】
ステップ39で第1リール停止タイマ47のタイムアップが判定されると、リール制御部36は、入賞ライン10上に止める第1リール3のシンボル「BAR」がどの回転位置にあるかを位置コードから判別し、ステップ40で「BAR」が適切な回転位置まできたかどうかを判定する。そして、適切な位置まで到達した時、リール制御部36は、等速・停止回転制御用パルステーブル61から読み出したパルスデータに基づいて、停止制御用の駆動パルスをドライバ41に供給する。これにより、ステップ41で、パルスモータ44の駆動停止制御がt5時に開始される。その後、第1リール3の回転が停止し、第1リール3の「BAR」が入賞ライン10上に表示される。t5時には、リール制御部36により、次のステップ42の第2リール停止タイマ49のスタート処理も行われる。
【0084】
その後、ステップ43で第2リール停止タイマ49のタイムアップが判定されると、リール制御部36は停止制御用の駆動パルスをドライバ42に送り、t6(=t5+T2)時にパルスモータ45の駆動停止制御を開始する(ステップ44)。これにより、第2リール4の回転が停止し、第2リール4の「BAR」が入賞ライン10上に表示される。t6時には、リール制御部36により、次のステップ45の第3リール停止タイマ51のスタート処理も行われる。
【0085】
その後、ステップ46で第3リール停止タイマ51のタイムアップが判定されると、リール制御部36は停止制御用の駆動パルスをドライバ43に送り、t7(=t6+T2)時にパルスモータ46の駆動停止制御を開始する(ステップ47)。これにより、第3リール5の回転が停止し、第3リール5の「BAR」が入賞ライン10上に表示される。
【0086】
このようにして、入賞ライン10上に“BAR−BAR−BAR”が表示される。そして、所定枚数のメダルが払い出されると、1ゲームが終了する。
【0087】
この実施例においても、図13に示すように各リールの停止制御時にリールが停止するまで時間がかかる構成とせず、前述のように1−2相励磁駆動方式の4相パルスモータを用いて、4相を同時に励磁してホールドさせ、リールの回転を瞬時に停止させるように構成してもよい。
【0088】
また、この実施例においては、第1リールの立上り加速度(つまり加速時間)を基準として、第2リール及び第3リールの立上り加速度を遅くしたが、次のゲームで入賞ライン10上に停止させる各シンボルが、図8の●で示す位置にあるときは、各リールの加速時間の差T3が1200msec、T4が400msecとなり、各リールの立上り加速度(加速時間)が大きくばらついてしまうので、遊技者に違和感を与えることになる。
【0089】
これを避けるため、他のリールの立上り加速度、例えば、図14に示すように第2リールの立上り加速度を基準にして、第1,第3リールの立上り加速度を遅くすると、各リール毎の立上り加速度ないし加速時間が大きくばらつくのを防止することができる。具体的には、第2リールは最も速く等速回転になる加速度(最も短い加速時間T31)で始動し、第1リールはT31よりも500msec長い加速時間T32で始動し、第3リールはT32よりも300msec長い加速時間T33で始動するように、スタート回転制御用テーブル60のデータを選択すればよい。
【0090】
かくして、先の実施例でも説明したように、リール数がn個の場合、n!通りのリールスタート順序の中から加速時間の差が最小になる順序を選択することで、遊技者に違和感を与えないようにリールを始動させることができる。
【0091】
以上、本発明の実施例としてスロットマシンについて説明したが、本発明は、可変表示部を備えたパチンコ機のような弾球遊技機にも適用できる。また、第1リールの全回転時間を求め、これのスタートタイミング及び停止タイミングに基づいて第2,第3リールをスタートさせたり停止させたりしてもよい。更に、第1〜第3リールの各々の全回転時間を求め、これに基づいて各リールのスタートタイミング及び停止タイミングを求めて、全リールの回転制御を行うようにしてもよい。
【0092】
上記実施例ではリールの数が3個であるが、リールは2個又は4個以上であってもよい。また、実施例はリール停止制御を左側のリールから順に行う構成であるが、右側から順に等時間間隔で停止させるようにしてもよく、更には各リールを任意の順に等時間間隔で停止させるようにしてもよい。
【0093】
更に、実施例では、横1本の入賞ライン10で入賞判定を行っているが、横3本や斜め2本の入賞ラインを適宜設け、入賞判定を行うようにしてもよい。また、シンボルの移動表示は、リールのほか、液晶、LED又はCRT等の電気的表示手段によりグラフィック表示してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】実施例のスロットマシンの外観図。
【図2】スロットマシンの制御手段の回路構成を示すブロック図。
【図3】リール駆動機構とその制御回路の構成を示す図。
【図4】スロットマシンのリール制御動作を示すフローチャート。
【図5】図4の続きを示すフローチャート。
【図6】各リールのシンボルの位置と位置コードの説明図。
【図7】3つのリールの駆動及び停止の動作を示すタイムチャート。
【図8】各リールにおいて停止シンボルの位置が図6の例と異なる場合の説明図。
【図9】3つのリールを図7と異なる順序で回転駆動する場合のタイムチャート。
【図10】リール駆動機構を図3と異なる制御回路で制御する構成を示す図。
【図11】図10の制御回路に用いられるスタート回転制御用パルステーブルの概念図。
【図12】図10の制御回路で行われるリール制御動作を示すフローチャート。
【図13】第1リールを基準の立上り加速度で駆動する場合の各リールの動作状態を示すタイムチャート。
【図14】第2リールを基準の立上り加速度で駆動する場合の各リールの動作状態を示す図。
【符号の説明】
【0095】
2…スロットマシンの本体、3…第1リール、4…第2リール、5…第3リール、6,7,8…観察窓、9…メダル投入口、10…入賞ライン、11…クレジットボタン、12…メダル投入ボタン、13…クレジット数表示器、15…スタートレバー、16…受皿、22…制御部、23a…入賞確率テーブル、23b…シンボルテーブル、23c…入賞シンボル組合せテーブル、24…データ記憶部、26…補正量演算部、27…時間算出部、28…システムコントローラ、36…リール制御部。




 

 


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