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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−662(P2007−662A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2006−275655(P2006−275655)
出願日 平成18年10月6日(2006.10.6)
代理人 【識別番号】100116872
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 和子
発明者 南 繁 / 山本 茂喜
要約 課題
景品載置面を有効に利用することができるクレーンゲーム機を提供する。

解決手段
クレーンゲーム機は、景品を載置する景品載置面と、景品を掴む複数の鉤爪を有するクレーンと、遊技者の操作に応じてクレーンを景品載置面上の位置に設定し、クレーンの鉤爪に景品を掴む動作をさせる駆動機構と、掴まれた景品を外部へ送出するための開口と、を備える。また、このクレーンゲーム機は、開口の一部又は全部を覆うことが可能な開口覆い部材(161)を備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
景品を載置する景品載置面と、前記景品を掴む鉤爪を有するクレーンと、該クレーンの鉤爪に掴まれた景品を外部へ送出するための開口とを備えたクレーンゲーム機において、
前記開口の一部又は全部を覆うことが可能な開口覆い部材を備えたことを特徴とするクレーンゲーム機。
【請求項2】
請求項1記載のクレーンゲーム機において、
前記クレーンを所定の方向へ駆動するための駆動手段と、
前記クレーンと連結し、前記駆動手段の駆動により前記所定の方向へ移動する移動体と、を備え、
前記開口覆い部材は、前記移動体が移動する方向と略直交する方向に前記開口を覆う領域を変更可能であることを特徴とするクレーンゲーム機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者(プレーヤ)の操作により位置決めされるクレーン型の景品捕獲装置を使用して、玩具や菓子等の景品を掴み取るゲームを行うクレーンゲーム機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のクレーンゲーム機としては、上部を透明カバーで覆ったハウジング内に、多数の景品を載置する景品載置面と、複数の鉤爪を有する景品捕獲装置としてのクレーン及びその駆動機構を設置し、ハウジングの外面にはコイン挿入口とプレーヤが操作する起動スイッチ等から成る操作部を設けたものが知られている。ゲームを行う際には、プレーヤはコインを入れて操作部を操作することにより、クレーンを景品載置面上の任意の位置に移動させ、クレーンの鉤爪が景品を捕えられるようにする。そして、鉤爪がうまく景品を把持した場合には、その景品が景品載置面に設けられた開口を通ってハウジングの外に排出されるので、プレーヤは景品を取得できる。このようなゲーム機では、1回のコイン投入によってゲームができる時間や回数が予め定められている。
【0003】
景品載置面に載置される景品としては、遊技者の趣向の多様化により、キーホルダーのような小型景品から、この小型景品と比較して数倍も大きい人形のような大型景品が用いられている。
【0004】
また、今日では、2つのクレーンが設けられ、2人が同時にゲームを行うことが可能な(いわば2人タイプの)クレーンゲーム機も提供されている。このクレーンゲーム機では、一の景品載置面上の領域を予め均等な2つの領域に分け、各領域内をクレーンが夫々移動できるようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記2人タイプのクレーンゲーム機では、動物のぬいぐるみ等の大型景品を載置する場合には、景品の大きさに対して景品載置面の面積が相対的に小さく、載置できる景品の数が限られる。このため、載置できる景品の種類も限定され、多くの遊技者の好みに合う景品を載置することが難しい。従って、好みの景品が載置されていない場合には、遊技者がゲームを行わないということも起こり得る。
【0006】
そこで、大型景品専用のクレーンゲーム機を造ることも考えられるが、遊技場においてクレーンゲーム機を設置することが可能な面積には限りがある。このため、小型景品及び大型景品のいずれを載置しても、有効に景品載置面を利用することが可能なクレーンゲーム機が望まれている。
【0007】
本発明の目的は、景品載置面を有効に利用することができるクレーンゲーム機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のクレーンゲーム機は、景品を載置する景品載置面と、景品を掴む鉤爪を有するクレーンと、クレーンの鉤爪に掴まれた景品を外部へ送出するための開口とを備えたクレーンゲーム機において、開口の一部又は全部を覆うことが可能な開口覆い部材を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の具体的態様では、クレーンゲーム機は、クレーンを所定の方向へ駆動するための駆動手段と、クレーンと連結し、駆動手段の駆動により所定の方向へ移動する移動体と、を備え、開口覆い部材は、移動体が移動する方向と略直交する方向に開口を覆う領域を変更可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のクレーンゲーム機は、開口の一部又は全部を覆うことが可能な開口覆い部材を用いることにより、景品載置面上に載置した景品の大きさに合せて開口の大きさを増減することができる。また、開口覆い部材の上に景品を載置できるように構成することにより、景品載置面を拡大し、その分多くの景品を載置できる。すなわち、景品載置面を有効に利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例の外観を示す斜視図である。図示のクレーンゲーム機は、直方体のハウジング1を備え、その上部の正面と左右側面には透明なガラス2が嵌め込まれて内部が見えるようになっている。ハウジング1の内部には、ガラス2の下端とほぼ同じ高さに景品載置面としてのテーブル3が設置され、その上に景品4を載置している。テーブル3の上方には、クレーン5が吊下げられ、このクレーン5から下方に2本の鉤爪6が延びている。ハウジング1の上部には、クレーン駆動機構及び移動領域可変手段をとして、クレーン5を移動するためのクレーン移動機構7が設けられている。クレーン移動機構7は、図2に示すように、各クレーン5a,5bの移動可能な範囲を任意に定めることができるようになっている。クレーン5は、ハウジング1の上部に収納された駆動機構により上下方向(以下「Z軸方向」という)に駆動されると共に、その上下動と同期して鉤爪6を開閉する。なお、このクレーンゲーム機は、2人のプレーヤが同時にゲームを行えるように構成されている。
【0012】
台座部8には、照光式X軸用押しボタンスイッチ9、照光式Y軸用押しボタンスイッチ10、及び7セグメント表示部11が設けられている。照光式X軸用押しボタンスイッチ9を操作することにより、図1の左右方向(以下「X軸方向」という)にクレーン5を移動させることができる。照光式Y軸用押しボタンスイッチ10を操作することにより、図1の前後方向(以下「Y軸方向」という)にクレーン5を移動させることができる。7セグメント表示部11には、ゲームを行うことが可能な回数が表示される。
【0013】
ハウジング1の正面においてガラス2の下方に位置する部分には、景品4の払出率等を調整する際に開閉する扉12が設けられている。この実施例では、1回のコイン投入で行うことができるゲームの回数を1回と複数回(例えば2回)の2種類とし、そのいずれかをプレーヤが選択できるようにするため、扉12の上部に2つのコイン挿入口13,14が設けられている。ゲームを行う際には、いずれかの挿入口に所定枚数のコインを入れると、内部に設けられたコインスイッチ128(後述の図6)が作動し、ゲームを1回又は複数回行うことが可能となる。
【0014】
テーブル3の盤面には、クレーン5の鉤爪6で把持した景品4を排出するための開口15が設けられている。また、開口15の下方には、景品4を景品払出口16まで案内する通路が形成されている。更に、テーブル3の盤面には、仕切り板17が載置されている。この仕切り板17は、盤面上の任意の位置に移動可能に構成されている。従って、各クレーン5a,5bが移動可能な範囲に応じて任意の位置に載置することができる。
【0015】
図2は、2人のプレーヤが同時にゲームを行うことを可能とし、且つ小型景品4aを載置する場合のクレーン移動機構7を示す。このクレーン移動機構7は、クレーン5を図に示すX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の3方向に移動させるものである。実施例のクレーンゲーム機は、2人のプレーヤが左右で同時にゲームを行えるようにするため、左右に同じ機能を有する。以下、2つの機能を「1P」及び「2P」と表わすことで、それらを識別する。このクレーン移動機構7では、各クレーン5a,5bがX軸方向において移動可能な範囲を任意に定めることができる。
【0016】
クレーン移動機構7は、X軸用スライドシャフト18、Y軸用スライドシャフト19、移動体の一例であるY軸ユニット40,52,70,82、Z軸ユニット62,92、クレーン5をX軸方向へ移動させるためのX軸用リバーシブルモータ26,36,54,84、駆動プーリ22,32、1P用タイミングホイール24、2P用従動プーリ34、タイミングベルト20,30,56,86、各種マイクロスイッチ46,48,76,78、及び各種リミッタ101〜104により構成される。
【0017】
1P側のX軸用タイミングベルト20は、X軸用駆動プーリ22とタイミングホイール24とに掛け回されている。X軸用駆動プーリ22は、X軸用リバーシブルモータ26によって回転駆動され、1P側のX軸用タイミングベルト20を移動させる。2P側のX軸用タイミングベルト30も同時にX軸用駆動プーリ32と2P用従動プーリ34とに掛け回されている。X軸用駆動プーリ32は、X軸用リバーシブルモータ36によって回転駆動され、X軸用タイミングベルト30を移動させる。
【0018】
ここで、1P用タイミングホイール24は、2P側のX軸用駆動プーリ32を軸支し、且つX軸用リバーシブルモータ36から突出した軸と同一の軸に軸支されているが、このタイミングホイール24は空回りするようになっている。すなわち、2P側のX軸用リバーシブルモータ36の駆動力は、1P用タイミングホイール24に伝達されない構造となっている。また、各種マイクロスイッチ46,48,76,78及びリミッタ101〜104は、Y軸ユニット40,52,70,82及びZ軸ユニット62,92が移動可能な範囲を制限するために設けられている。
【0019】
1P用Y軸ユニット40には、1P側のY軸用リバーシブルモータ42、滑り軸受け44、X軸初期位置検知用マイクロスイッチ46、及びX軸限界位置検知用マイクロスイッチ48が取り付けられている。滑り軸受け44に設けられた孔にX軸用スライドシャフト18aが移動自在に嵌合している。1P用Y軸ユニット40は、連結具108(後述の図5)を介して1P側のX軸用タイミングベルト20と連結し、X軸用スライドシャフト18aに沿ってX軸方向において移動可能になっている。この1P用Y軸ユニット40には、Y軸用スライドシャフト19aが結合している。また、Y軸用リバーシブルモータ42の駆動プーリ(図示せず)には、Y軸用タイミングベルト50が掛け回されている。
【0020】
Y軸用スライドシャフト19aの他端は、ハウジング1の裏面側に位置する1P用Y軸ユニット52に固定されている。また、1P用Y軸ユニット52に取り付けられた従動プーリ(図示せず)には、Y軸用タイミングベルト50が掛け回されている。この1P用Y軸ユニット52は、X軸用リバーシブルモータ54の駆動により移動するX軸用タイミングベルト56と連結し、X軸用スライドシャフト18bに沿ってX軸方向の位置が他方の1P用Y軸ユニット40と同じになるように移動する。
【0021】
Y軸用タイミングベルト50と連結具60を介して上面において連結した1P用Z軸ユニット62の内部には、クレーン5aをZ軸方向へ移動するための機構(図示せず)が設けられている。1P用Z軸ユニット62の上部には、孔が設けられ、この孔にY軸用スライドシャフト19aが移動自在に嵌っており、1P用Z軸ユニット62は、Y軸用スライドシャフト19aに沿って移動可能となっている。また、1P用Z軸ユニット62の側面には、Y軸検知用リミッタ64が取り付けられると共に、その下部からクレーン5aを吊り下げる伸縮パイプ66が下方へ伸びている。すなわち、1P用Y軸ユニット40は、伸縮パイプ66、1P用Z軸ユニット62、及びY軸用スライドシャフト19aを介してクレーン5aと連結している。また、Y軸方向における1P用Z軸ユニット62の移動可能な範囲を定めるためのマイクロスイッチ65a,65bが設けられている。
【0022】
2P用Y軸ユニット70には、1P用Y軸ユニット40と同様に、Y軸用リバーシブルモータ72、2P滑り軸受け74、X軸初期位置検知用マイクロスイッチ76、及びX軸限界位置検知用マイクロスイッチ78が取り付けられている。2P滑り軸受け74に設けられた孔にX軸用スライドシャフト18aが移動自在に嵌合している。2P用Y軸ユニット70は、連結具109(後述の図5)を介してX軸用タイミングベルト30と連結し、X軸用スライドシャフト18aに沿って移動可能になっている。この2P用Y軸ユニット70には、Y軸用スライドシャフト19bが結合している。また、Y軸用リバーシブルモータ72の駆動プーリ(図示せず)には、Y軸用タイミングベルト80が掛け回されている。
【0023】
Y軸用スライドシャフト19bの他端は、ハウジング1の裏面側に位置する2P用Y軸ユニット82に固定されている。また、2P用Y軸ユニット82に取り付けられた従動プーリ(図示せず)には、Y軸用タイミングベルト80が掛け回されている。この2P用Y軸ユニット82は、X軸用リバーシブルモータ84の駆動により移動するX軸用タイミングベルト86と連結し、X軸用スライドシャフト18bに沿ってX軸方向の位置が他方の2P用Y軸ユニット70と同じになるように移動する。
【0024】
Y軸用タイミングベルト80と連結具90を介して上面において連結した2P用Z軸ユニット92の内部には、クレーン5bをZ軸方向へ移動するための機構(図示せず)が設けられている。2P用Z軸ユニット92の上部に設けられた孔にY軸用スライドシャフト19bが移動自在に嵌合しており、2P用Z軸ユニット92は、Y軸用スライドシャフト19bに沿って移動可能となっている。また、2P用Z軸ユニット92の側面には、Y軸検知用リミッタ94が取り付けられると共に、その下部からクレーン5bを吊り下げる伸縮パイプ96が下方へ伸びている。すなわち、2P用Y軸ユニット70は、伸縮パイプ96、2P用Z軸ユニット92、及びY軸用スライドシャフト19bを介してクレーン5bと連結している。また、Y軸方向における2P用Z軸ユニット92の移動可能な範囲を定めるためのマイクロスイッチ95a,95bが設けられている。
【0025】
ハウジング1の内面には、4つのリミッタ101〜104が取り付けられている。これらのリミッタのZ軸方向の位置は、1P側のX軸初期位置検知用マイクロスイッチ46、X軸限界位置検知用マイクロスイッチ48、2P側のX軸初期位置検知用マイクロスイッチ76、及びX軸限界位置検知用マイクロスイッチ78の位置と同じである。また、これらのリミッタは、上記マイクロスイッチをオンすることが可能である。
【0026】
1P側のX軸初期位置検知用リミッタ101及びX軸限界位置検知用リミッタ102は、1P用Y軸ユニット40のX軸方向の移動可能な範囲を制限する。すなわち、1P用Y軸ユニット40は、X軸初期位置検知用リミッタ101とX軸限界位置検知用リミッタ102との間をX軸方向へ移動可能である。2P側のX軸初期位置検知用リミッタ103及びX軸限界位置検知用リミッタ104は、2P用Y軸ユニット70のX軸方向の移動可能な範囲を制限する。すなわち、2P用Y軸ユニット70は、X軸初期位置検知用リミッタ103とX軸限界位置検知用リミッタ104との間をX軸方向へ移動可能である。後述のように、これらのリミッタの位置を適宜変更することにより、X軸方向における各クレーン5a,5bの移動可能な領域の範囲を変更することができる。
【0027】
マイクロスイッチ65a,65bは、1P用Z軸ユニット62のY軸方向の移動可能な範囲を制限する。マイクロスイッチ95a,95bは、2P用Z軸ユニット92のY軸方向の移動可能な範囲を制限する。ここで、実施例では、上記のZ軸ユニット62,92の移動可能な範囲を制限する各マイクロスイッチの位置を変更することはできない。
【0028】
図3は、2人のプレーヤが同時にゲームを行うことを可能とし、且つ1P側に大型景品4b、2P側に小型景品4aを載置する場合のクレーン移動機構7を示す。
【0029】
図3に示す1P側のX軸限界位置検知用リミッタ102、及び2P側のX軸限界位置検知用リミッタ104が取り付けられた位置は、図2の位置から矢印の方向へ移動している。具体的には、1P側のX軸限界位置検知用リミッタ102は、X軸初期位置検知用リミッタ101から遠ざかる方向へ移動している。また、2P側のX軸限界位置検知用リミッタ104は、X軸初期位置検知用リミッタ103に近づく方向へ移動している。すなわち、1P用Y軸ユニット40が移動可能な範囲は、図2の場合と比較して大きくなり、クレーンの移動可能な領域が広がっている。他方、2P用Y軸ユニット70が移動可能な範囲は、図2の場合と比較して小さくなり、クレーンの移動可能な領域が狭くなっている。これにより、2P側のテーブル3に載置された小型景品4aの数と同数の大型景品4bを1P側のテーブル3に載置することが可能となる。なお、後述の図5(2)に示すように、1P側のX軸初期位置検知用リミッタ101及びX軸限界位置検知用リミッタ102として、幅の広いものを用いるようにしてもよい。
【0030】
図4は、1人のプレーヤのみがゲームを行うことができ、且つ1P側(この場合、テーブル3の全ての領域)に大型景品4bを載置する場合のクレーン移動機構7を示す。
【0031】
図4に示す1P側のX軸限界位置検知用リミッタ102、及び2P側のX軸限界位置検知用リミッタ104は、取り外されている。また、1P側のX軸初期位置検知用リミッタ101が取り付けられた位置は、図3の場合と同様であるが、2P側のX軸初期位置検知用リミッタ103は、図の矢印の方向へ移動している。このX軸初期位置検知用リミッタ103は、1P用Y軸ユニット40のX軸方向の移動可能な範囲を制限する役割を果たす。更に、2P用Y軸ユニット70は、Y軸用リバーシブルモータ72の近傍へ移動し、2P用Z軸ユニット92からは伸縮パイプが取り外されている。このクレーン移動機構7では、本来2人のプレーヤが同時にゲームを行うことが可能な広さのテーブル3を備えたクレーンゲーム機において、1人のプレーヤのみがゲームを行うことができるので、従来と比較してより大型の景品4を載置することができる。なお、1P用Y軸ユニット40と滑り軸受け44との間には、適当な空間がX軸方向に設けられ、1P用Y軸ユニット40は、2P用従動プーリ34を跨いでX軸方向へ移動可能になっている。
【0032】
図5は、クレーン移動機構7を上方から見た図を示す。図の上下方向がY軸方向を示し、図の左右方向がX軸方向を示す。ただし、図5は、各リミッタ101〜104と各Y軸ユニット40,70に設けられたマイクロスイッチ46,48,76,78との関係を示すためのものである。従って、実際にクレーン移動機構7を上方から見たものとは必ずしも一致しない。具体的には、各マイクロスイッチ46,48,76,78は、各Y軸ユニット40,70の裏面に取り付けられている。従って、各マイクロスイッチ46,48,76,78の全体が、クレーン移動機構7の上方から見えることはない。また、各Y軸ユニット40,70に取り付けられたY軸用リバーシブルモータ42,72、滑り軸受け44,74等の表示を省略している。
【0033】
図5(1)は、図2に示すものと同様に、2人のプレーヤが同時にゲームを行うことを可能とし、且つ小型景品4aを載置する場合のクレーン移動機構7を示す。1P用Y軸ユニット40と2P用Y軸ユニット70の移動可能な範囲が同一となるように、1P側のX軸限界位置検知用リミッタ102と2P側のX軸限界位置検知用リミッタ104が取り付けられている。
【0034】
図5(2)は、2人のプレーヤが同時にゲームを行うことを可能とし、且つ1P側に大型景品4b、2P側に小型景品4aを載置する場合のクレーン移動機構7を示す。1P側のX軸初期位置検知用リミッタ101及びX軸限界位置検知用リミッタ102は、2P側のX軸初期位置検知用リミッタ103及びX軸限界位置検知用リミッタ104と比較して、大きなものが用いられている。1P側に大きいX軸初期位置検知用リミッタ101及びX軸限界位置検知用リミッタ102を用いるのは、大型景品4bを載置する1P側において、クレーン5aとハウジング1のガラス2との最小の距離、及びクレーン5aと仕切り板17との最小の距離を大きくするためである。
【0035】
図5(3)は、2人のプレーヤが同時にゲームを行うことを可能とし、且つ1P側に大型景品4b、2P側に小型景品4aを載置する場合(オフセット時)のクレーン移動機構7を示す。1P側のX軸限界位置検知用リミッタ102及び2P側のX軸限界位置検知用リミッタ104は、図5(2)の場合と比較して、図の右側へ移動している。このため、1P用Y軸ユニット40が移動可能な領域が広がり、2P用Y軸ユニット70が移動可能な領域は狭くなっている。これにより、2P側のテーブル3に載置された小型景品4aの数と同数の大型景品4bを1P側のテーブル3に載置することが可能となる。
【0036】
図5(4)は、図4の場合と同様に、1人のプレーヤのみがゲームを行うことができ、且つ1P側(この場合、テーブル3の全ての領域)に大型景品4bを載置する場合のクレーン移動機構7を示す。1P側のX軸限界位置検知用リミッタ102、及び2P側のX軸限界位置検知用リミッタ104を取り外すことにより、本来2人のプレーヤが同時にゲームを行うことが可能な広さのテーブル3を備えたクレーンゲーム機において、1人のプレーヤのみがゲームを行うことができるので、従来と比較してより大型の景品4を載置することができる。なお、図5(4)のクレーン移動機構7においても、2P用Y軸ユニット70は取付けたままであり、図の右側方向における1P側のY軸用ユニット40の移動できる限界の位置は制限される。このため、1P側のX軸初期位置検知用リミッタ101として大きなものを用いているのに対し、2P側のX軸初期位置検知用リミッタ103(実際には限界位置検知用リミッタ102として機能する)として通常の大きさのものを用いている。
【0037】
図6は、実施例の電気回路の構成を示す。
【0038】
図6に示す制御回路111において、マイクロコンピュータ112からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、クレーン5をX軸方向へ移動させるX軸用リバーシブルモータ26,36,54,84と、Y軸方向へ移動させるY軸用リバーシブルモータ42,72と、Z軸方向へ移動させるZ軸用リバーシブルモータ121と、鉤爪6を開閉するためのステッピングモータ122と、7セグメント表示部11とがある。
【0039】
更に、ステッピングモータ122を駆動制御する励磁回路123がI/Oポート113を介してCPU114の出力部に接続されている。励磁回路123は、CPU114により入力されたパルス数に基づいて、ステッピングモータ122へ出力する電流を制御する。また、マイクロコンピュータ112には、記憶手段としてROM115及びRAM116が設けられている。
【0040】
また、マイクロコンピュータ112が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、X軸初期位置検知用マイクロスイッチ46,76、X軸限界位置検知用マイクロスイッチ48,78、Y軸初期位置検知用マイクロスイッチ65a,95a、Y軸限界位置検知用マイクロスイッチ65b,95b、Z軸上端検知用マイクロスイッチ124、Z軸下端検知用マイクロスイッチ125、全開検知用マイクロスイッチ126、全閉検知用マイクロスイッチ127、照光式X軸用押しボタンスイッチ9、照光式Y軸用押しボタンスイッチ10、コインスイッチ128、景品センサ129、設定用ディップスイッチ130がある。
【0041】
X軸初期位置検知用マイクロスイッチ46,76は、開口15の上方におけるクレーン5のX軸方向の位置(以下「X軸初期位置」という)を検知する。X軸限界位置検知用マイクロスイッチ48,78は、X軸初期位置からクレーン5が移動可能な限界のX軸方向の位置(以下「X軸限界位置」という)を検知する。Y軸初期位置検知用マイクロスイッチ65a,95aは、開口15の上方におけるクレーン5のY軸方向の位置(以下「Y軸初期位置」という)を検知する。Y軸限界位置検知用マイクロスイッチ65b,95bは、Y軸初期位置からクレーン5が移動可能な限界のY軸方向(以下「Y軸限界位置」という)の位置を検知する。Z軸上端検知用マイクロスイッチ124は、ハウジング1内においてクレーン5が移動可能な上端の位置を検知する。Z軸下端検知用マイクロスイッチ125は、クレーン5が移動可能な下端の位置を検知する。
【0042】
ここで、テーブル3上に景品4が隙間無く並べられている場合と、テーブル3上に景品4が少量並べられている場合とでは、クレーン5が移動可能な下端の位置が異なり、Z軸下端検知用マイクロスイッチ125が作動するタイミングも異なる。照光式X軸用押しボタンスイッチ9は、クレーン5をX軸方向へ移動させるために、遊技者が操作可能に構成されている。照光式Y軸用押しボタンスイッチ10は、クレーン5をY軸方向へ移動させるために、遊技者が操作可能に構成されている。コインスイッチ128は、コイン挿入口13,14へ挿入されたコインを検知する。景品センサ129は、テーブル3の盤面に設けられた開口15を通過して払出された景品4を検知する。設定用ディップスイッチ130は、扉12の内側に設けられ、遊技場側が景品4の払出率を調整するために用いられる。
【0043】
次に、図7〜図9を参照して、CPU114の制御動作について説明する。
【0044】
初めに、CPU114は、コインが挿入されているか否かを判別する(ST1)。この判別が“YES”のときは、照光式X軸用押しボタンスイッチ9からの入力があるか否かを判別する(ST2)。この判別が“YES”のときは、X軸用リバーシブルモータ26,36,54,84を起動する(ST3)。続いて、CPU114は、照光式X軸用押しボタンスイッチ9からの入力が解除されたか否かを判別する(ST4)。この判別が“YES”のときは、ST6の処理に移り、“NO”のときは、ST5の処理に移る。ST5の処理では、CPU114は、X軸限界位置検知用マイクロスイッチ48,78からの入力があるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ST6の処理に移り、“NO”のときは、ST4の処理に移る。ST6の処理では、CPU114は、X軸用リバーシブルモータ26,36,54,84を停止させる。ここで、X軸用リバーシブルモータ26,36,54,84の起動中において、照光式X軸用押しボタンスイッチ9の入力が解除される前に、X軸限界位置検知用リミッタ102,104に当接することによりX軸限界位置検知用マイクロスイッチ48,78からの入力があるとき(オンしたとき)、X軸用リバーシブルモータ26,36,54,84が停止する。従って、X軸限界位置検知用リミッタ102,104の取付け位置を任意に変更することにより、X軸方向のクレーン5の移動可能な範囲を任意に定めることができる。
【0045】
次に、CPU114は、照光式Y軸用押しボタンスイッチ10からの入力があるか否かを判別する(ST7)。この判別が“YES”のときは、Y軸用リバーシブルモータ42,72を起動する(ST8)。続いて、CPU114は、照光式Y軸用押しボタンスイッチ10からの入力が解除されたか否かを判別する(ST9)。この判別が“YES”のときは、ST11の処理に移り、“NO”のときは、ST10の処理に移る。ST10の処理では、Y軸限界位置検知用マイクロスイッチ65b,95bからの入力があるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ST11の処理に移り、“NO”のときは、ST9の処理に移る。ST11の処理では、CPU114は、Y軸用リバーシブルモータ42,72を停止させる。続いて、図8のST12の処理に移る。
【0046】
図8のST12の処理では、CPU114は、鉤爪6が全開となるようにステッピングモータ122を起動する。続いて、CPU114は、全開検知用マイクロスイッチ126からの入力があるか否かを判別し(ST13)、この判別が“YES”のときは、ST14の処理に移る。ST14の処理では、CPU114は、ステッピングモータ122を停止させる。続いて、クレーン5を下方へ移動させるためにZ軸用リバーシブルモータ121を起動する(ST15)。次に、Z軸下端検知用マイクロスイッチ125からの入力があるか否か、すなわち鉤爪6の先端がテーブル3又は景品4に当接したか否かを判別する(ST16)。この判別が“YES”のときは、Z軸用リバーシブルモータ121を停止させる(ST17)。
【0047】
次に、CPU114は、鉤爪6を全閉するためにステッピングモータ122を起動する(ST18)。続いて、CPU114は、全閉検知用マイクロスイッチ127からの入力があるか否かを判別し(ST19)、この判別が“YES”のときは、ST20の処理に移る。ST20の処理では、ステッピングモータ122を停止する。続いて、CPU114は、Z軸用リバーシブルモータ121を起動し(ST21)、Z軸上端検知用マイクロスイッチ124からの入力があるか否かを判別する(ST22)。この判別が“YES”のときは、クレーン5がZ軸方向の上限の位置へ移動したことからZ軸用リバーシブルモータ121を停止し(ST23)、図9のST24の処理に移る。
【0048】
図9のST24の処理では、CPU114は、クレーン5をX軸初期位置及びY軸初期位置へ移動するために、X軸及びY軸用リバーシブルモータ26,36,42,54,72,84を起動する。続いて、X軸又はY軸初期位置検知用マイクロスイッチ46,76,65a,95aからの入力に応じて、X軸又はY軸用リバーシブルモータ26,36,42,54,72,84を停止させる(ST25)。次に、X軸及びY軸用リバーシブルモータ26,36,42,54,72,84が停止しているか否かを判別する(ST26)。この判別が“YES”のときは、鉤爪6を全開とし、景品4を開口15へ落とすためにステッピングモータ122を起動する(ST27)。次に、CPU114は、全開検知用マイクロスイッチ126からの入力があるか否かを判別し(ST28)、この判別が“YES”のときは、ステッピングモータ122を逆方向へ、すなわち鉤爪6が閉じる方向へ起動する(ST29)。次に、全閉検知用マイクロスイッチ127からの入力があるか否かを判別し(ST30)、この判別が“YES”のときは、ステッピングモータ122を停止させる(ST31)。続いて、図7のST1の処理に移る。
【0049】
[第2実施例]
次に、第2実施例のクレーンゲーム機について説明する。このクレーンゲーム機の構造、電気回路等は、基本的に第1実施例のものと同じである。ただし、第2実施例では、X軸方向におけるY軸ユニット40,70の移動可能な範囲をフォトセンサA〜Gからの入力に基づいて制御する。また、各Y軸ユニット40,70の裏面には、マイクロスイッチは設けられておらず、このマイクロスイッチに代えて遮光部材としての凸部141が設けられている。凸部141は、各Y軸ユニット40,70からX軸方向へ突出し、フォトセンサA〜Gから出た光を遮るようになっている。
【0050】
図10は、第2実施例のクレーン移動機構7を上方から見た図を示す。図の上下方向がY軸方向を示し、図の左右方向がX軸方向を示す。この実施例では、リミッタに代えて複数のフォトセンサA〜GがX軸方向に沿って配置されている。ここで、図5と同様に、図10は、各フォトセンサA〜Gと各Y軸ユニット40,70に設けられた凸部141との関係を示すためのものである。従って、実際にクレーン移動機構7を上方から見たものとは必ずしも一致しない。具体的には、各Y軸ユニット40,70に取り付けられたY軸用リバーシブルモータ42,72、滑り軸受け44,74等の表示を省略している。
【0051】
図10に示すように、X軸方向に沿ってフォトセンサA〜Gが並んでいる。フォトセンサA及びDは、1P用Y軸ユニット40及び2P用Y軸ユニット70のX軸初期位置を定めるものである。このフォトセンサA及びDは、1P側のX軸用リバーシブルモータ26と、フォトセンサAとの間の距離、及び2P側のX軸用リバーシブルモータ36と、フォトセンサDとの間の距離が同じになるように配置されている。フォトセンサB,C,Gは、1P用Y軸ユニット40のX軸限界位置を定めるものである。フォトセンサE,Fは、2P用Y軸ユニット70のX軸限界位置を定めるものである。
【0052】
ここで、第2実施例のクレーンゲーム機の1P側の扉12の内側には、各クレーン5a,5bのX軸限界位置を定めるための限界位置選択用ディップスイッチが設けられている。遊技場側は、この限界位置選択用ディップスイッチを操作することにより、次に説明する図10(1)の「2人用、小型景品」、図10(2)の「2人用、1P側大型景品、2P側小型景品」、図10(3)の「2人用、1P側大型景品、2P側小型景品(オフセット時)」、又は図10(4)の「1人用、大型景品」のいずれかを選択できるようになっている。
【0053】
クレーンゲーム機に電源が投入された際の限界位置選択用ディップスイッチの設定に応じて、CPU114は、X軸用リバーシブルモータ26,36,54,84の動作の制御のために利用するフォトセンサを決定する。なお、図10(4)に示す「1人用、大型景品」が選択されている場合には、CPU114は、2P側のX軸用リバーシブルモータ36,84を起動することはない。
【0054】
図10(1)は、2人のプレーヤが同時にゲームを行うことを可能とし、且つ小型景品4aを載置する場合のクレーン移動機構7、及びX軸方向における各Y軸ユニット40,70の移動可能な範囲を示す。図10(1)では、フォトセンサB,Cが各々1P用Y軸ユニット40、及び2P用Y軸ユニット70のX軸限界位置を定める役割を果たす。また、前述のように、フォトセンサA及びDは、1P用Y軸ユニット40及び2P用Y軸ユニット70のX軸初期位置を定める役割を果たす。
【0055】
なお、図10(1)の場合には、CPU114は、フォトセンサE,F,Gからの入力に基づいてX軸用リバーシブルモータ26,36,54,84を起動させたり、停止させたりすることはない。従って、1P用Y軸ユニット40、及び2P用Y軸ユニット70の移動可能な範囲は同じになっている。例えば、フォトセンサA又はBからの入力があったとき、1P側のX軸用リバーシブルモータ26,54を停止させる。また、フォトセンサC又はDからの入力があったとき、2P側のX軸用リバーシブルモータ36,84を停止させる。ここで、フォトセンサAとBとの距離及びフォトセンサCとDとの距離を、例えば504.7mmとすることができる。
【0056】
図10(2)は、2人のプレーヤが同時にゲームを行うことを可能とし、且つ1P側に大型景品4b、2P側に小型景品4aを載置する場合のクレーン移動機構7、及びX軸方向における各Y軸ユニット40,70の移動可能な範囲を示す。図10(2)では、図10(1)の場合と同様に、フォトセンサB,Cが各々1P用Y軸ユニット40、及び2P用Y軸ユニット70のX軸限界位置を定める役割を果たす。1P用Y軸ユニット40には、遮光部材としての遮光板142が取り付けられている。これにより、大型景品4bを載置する1P側において、クレーン5aとハウジング1のガラス2との最小の距離、及びクレーン5aと仕切り板17との最小の距離を大きくすることができる。なお、2P用Y軸ユニット70に遮光板142を取り付けることにより、2P側においても大型景品4bを載置することが可能となる。ここで、遮光板142の幅を例えば60mmとすることができる。
【0057】
図10(3)は、2人のプレーヤが同時にゲームを行うことを可能とし、且つ1P側に大型景品4b、2P側に小型景品4aを載置する場合(オフセット時)のクレーン移動機構7、及びX軸方向における各Y軸ユニット40,70の移動可能な範囲を示す。図10(3)では、フォトセンサE,Fが各々1P用Y軸ユニット40、及び2P用Y軸ユニット70のX軸限界位置を定める役割を果たす。また、前述のように、フォトセンサA及びDは、1P用Y軸ユニット40及び2P用Y軸ユニット70のX軸初期位置を定める役割を果たす。なお、図10(3)の場合には、CPU114は、フォトセンサB,C,Gからの入力に基づいてX軸用リバーシブルモータ26,36,54,84を起動させたり、停止させたりすることはない。1P用Y軸ユニット40のX軸限界位置は、フォトセンサEにより定められるので、1P用Y軸ユニット40が移動可能な範囲が広がることによりクレーン5aの移動可能な領域が大きくなり、2P側のテーブル3に載置された小型景品4aの数と同数の大型景品4bを1P側のテーブル3に載置することが可能となる。ここで、フォトセンサAとEとの距離を、例えば714.7mm、フォトセンサFとDとの距離を、例えば294.7mmとすることができる。
【0058】
図10(4)は、1人のプレーヤのみがゲームを行うことができ、且つ1P側(この場合、テーブル3の全ての領域)に大型景品4bを載置する場合のクレーン移動機構7、及びX軸方向における各Y軸ユニット40,70の移動可能な範囲を示す。図10(4)では、フォトセンサGが1P用Y軸ユニット40のX軸限界位置を定める役割を果たす。図10(4)の場合には、CPU114は、2P側のX軸用リバーシブルモータ36,84を起動することはなく、本来2人のプレーヤが同時にゲームを行うことが可能な広さのテーブル3を備えたクレーンゲーム機において、1人のプレーヤのみがゲームを行うことができるので、従来と比較してより大型の景品4を載置することができる。ここで、フォトセンサAとGとの距離を、例えば1734.7mmとすることができる。
【0059】
[第3実施例]
次に、第3実施例のクレーンゲーム機について説明する。このクレーンゲーム機の構造、電気回路等は、基本的に第1実施例のものと同じである。
【0060】
図11は、第3実施例のテーブル151、及び仕切り板152を示す。
【0061】
テーブル151の左右には、前述の開口15を形成する大きい切欠き153と小さい切欠き154とが形成されている。後で図12を参照して説明するように、大きい切欠き153の周囲には、開口15の大きさを変えることができる後述の平面板163を位置決めするためのネジ穴168が設けられている。
【0062】
仕切り板152の両端は、仕切り板受155により支持されている。仕切り板受155には、ネジ穴156が形成されている。仕切り板受155は、このネジ穴156と、テーブル151の周囲に沿ってX軸方向へ並んだネジ穴157とによりテーブル151上に位置決めされるようになっている。従って、仕切り板152をテーブル151の盤面上の任意の位置、例えば各クレーン5の移動領域に応じた位置に配置することが可能である。ここで、仕切り板152は、各クレーン5a,5bのX軸限界位置の間のX軸方向の位置に取り付けるのが好ましい。例えば1P側のX軸限界位置検知用リミッタ102と、2P側のX軸限界位置検知用リミッタ104との間のX軸方向の位置に取り付けるのが好ましい。
【0063】
図12及び図13は、大きい切欠き153が形成する開口15の大きさを変えることが可能な機構を示す。
【0064】
テーブル151の盤面上において、大きい切欠き153の周囲には、開口15の大きさを変えるための開口覆い部材161が取り付けられている。この開口覆い部材161は、垂直板162と平面板163とにより構成される。平面板163には、ねじ171を通す穴164が形成された結合部165が立設されている。穴164から垂直板162のネジ穴166にねじ171を入れて締め付けることで、垂直板162が平面板163と結合される。平面板163には、Y軸方向に延びた3つの長孔167が設けられている。この長孔167に任意のねじ172を通して、テーブル151上に形成されたネジ穴168に入れて締めることにより、開口覆い部材161を位置決めして、固定できるようになっている。すなわち、平面板163をスライドさせて開口覆い部材161のY軸方向の位置を決めることにより、大きい切欠き153上を平面板163が覆う領域、及び開口15の大きさを任意に定めることができる。
【0065】
図12(1)は、X軸方向に沿って立設された垂直板162のY軸方向の位置と、切欠き153の位置とが一致した態様を示す。図12(2)は、図12(1)に示す態様から、開口覆い部材161がY軸方向にスライドした態様を示す。
【0066】
図12(1)では、切欠き153上を平面板163が覆っていないので、切欠き153の大きさが開口15の大きさとなり、これが最大になっている。他方、図12(2)では、切欠き153上を平面板163が覆うことにより、開口15の面積が小さくなっている。また、図12(1)の態様では開口15であった領域には、平面板163が位置している。このように、開口覆い部材161をY軸方向へスライドさせることにより、開口15を形成する切欠き153上を平面板163が覆う領域、及び開口15の大きさを任意に定めることができる。従って、景品の大きさに応じた開口15を形成すると共に、開口15を形成する切欠き153上を覆う平面板163上を景品載置面として利用することができる。すなわち、テーブル151の盤面上を有効に利用することができる。
【0067】
例えば、大型景品4bを載置する場合には、平面板163が切欠き153を覆う領域を小さくすることにより、大型景品4bが開口15を通過可能とする。また、小型景品4aを載置する場合には、切欠き153を覆う平面板163の領域を大きくすることにより、開口15を小さくする。平面板163上の領域を景品載置面として利用して、テーブル151の盤面上を有効に利用することができる。
【0068】
ここで、垂直板162は、景品が開口15へ落下することを防止するためのものである。従って、開口覆い部材161として、平面板163のみを用いることもできる。また、開口15の全ての領域を覆うことが可能なように開口覆い部材161を構成することもできる。これにより、例えば1人のプレーヤのみがゲームを行うことができ、且つ1P側に大型景品4bを載置する場合のクレーン移動機構(図5(4)、図10(4))において、開口15が形成されている領域を景品載置面として利用することができる。すなわち、開口覆い部材は、実施例のものに限られず、開口15を覆うことが可能な任意の形状のものを採用することができる。
【0069】
以上、実施例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
【0070】
実施例では、Y軸ユニットが移動可能な範囲を変化させることにより、間接的にクレーンが移動可能な領域を変化させるようにしているが、これに限られるものではない。例えば、クレーン、伸縮パイプ、Z軸ユニット等、クレーンの移動可能な領域を変化させることが可能なものに、フォトセンサ、マイクロスイッチ、遮光部材、リミッタ等を設けることによりクレーンが移動可能な領域を変化させることもできる。
【0071】
実施例では、クレーンがX軸方向において移動可能な範囲を変化させるようにしているが、これに限られるものではない。例えば、Y軸方向において、Y軸初期位置検知用リミッタ、及びY軸限界位置検知用リミッタを取り付ける位置を変化させることにより、クレーンが移動可能な領域を変化させることもできる。この場合、X軸及びY軸の2つの方向において、クレーンの移動可能な範囲を変化させることができるので、例えば4つのクレーンを備えたクレーンゲーム機の景品載置面を有効に利用することができる。
【0072】
また、実施例では、直方体の筐体から成るクレーンゲーム機において、X軸方向の移動可能な位置を変化させることができるようにしているが、筐体の形状に合わせて任意の方向、例えば円柱状の筐体から成るクレーンゲーム機では、直交しない複数の軸の各々の方向について、クレーンが移動可能な位置を変化させるようにすることもできる。
【0073】
また、実施例では、2つのクレーンを備えたクレーンゲーム機について説明しているが、1つのクレーンを備えたクレーンゲーム機に本発明を適用することもできる。この場合、載置する景品の大小に応じてクレーンが移動可能な領域を定め、残りの領域を他の用途に用いることもできる。
【0074】
実施例では、2P側のX軸用タイミングベルト30は、X軸用駆動プーリ32に掛け回されている。このため、2P用Y軸ユニット70は、この2P側のX軸用駆動プーリ32が取り付けられた位置を超えて1P側のY軸ユニットに近づく方向へ移動することができないが、これに限られるものではない。すなわち、X軸方向における2P用Y軸ユニット70が移動可能な範囲を、1P用Y軸ユニット40と同様に大きくできるようにしてもよい。
【0075】
第1実施例では、Y軸ユニットにマイクロスイッチを設け、リミッタを任意の位置に取り付けることにより、クレーンが移動可能な領域を変化させるようにしているがこれに限られるものではない。例えば、Y軸ユニットにリミッタを設け、クレーンゲーム機の筐体の内面等に予め複数個(例えば、16個)のマイクロスイッチを取り付けておく。第2実施例の場合と同様に、クレーンゲーム機に電源が投入された際の限界位置選択用ディップスイッチの設定に応じて、CPU114が、X軸用リバーシブルモータの動作の制御のために利用するマイクロスイッチを決定するようにすることもできる。
【0076】
第2実施例では、所定の位置に7個のフォトセンサを配置するようにしているが、これに限られるものではない。フォトセンサの数、及びフォトセンサを取り付ける位置は、実施例のものに限られない。より多くのフォトセンサを設けて、クレーンが移動可能な領域をより細かく変化させるようにしてもよい。
【0077】
また、仕切り板の位置に基づいて、クレーンが移動可能な領域を変化させるようにしてもよい。例えば、景品載置面のX軸方向に沿って複数のスイッチを設ける。仕切り板が載置されたことによりオンしたスイッチの位置に基づいてCPUがリバーシブルモータを制御するようにすることもできる。これにより、容易にクレーンが移動可能な領域を変化させることができる。
【0078】
また、クレーンが移動可能な領域が変化することにより、その変化に応じて仕切り板が自動的に移動するようにしてもよい。例えば、2つのクレーンを備えたクレーンゲーム機では、2つの限界位置の間に、仕切り板が自動的に移動するようにしてもよい。
【0079】
また、実施例では、Y軸ユニット、及びZ軸ユニットを移動させるためにタイミングベルトを用いるようにしているが、これに限られるものではない。例えば、いわゆるスクリューシャフトを用いることもできる。また、タイミングベルトとスクリューシャフトを併用することもできる。例えば、スクリューシャフトによりY軸ユニット、タイミングベルトによりZ軸ユニットを移動させるようにすることもできる。
【0080】
また、第1実施例では、マイクロスイッチとリミッタ、第2実施例では、フォトセンサと遮光部材を用いることによりクレーンが移動可能な領域を変化するようにしているが、マイクロスイッチとリミッタ、及びフォトセンサと遮光部材を併用することもできる。例えば、Y軸ユニットの位置をフォトセンサと遮光部材を用いて検知する。また、Z軸ユニットの位置をマイクロスイッチとリミッタを用いて検知することもできる。
【0081】
実施例では、2つのクレーンの移動可能な領域を変化させるために、2つのX軸限界位置検知用リミッタを用いるようにしているが、これに限られるものではない。例えば、1つのX軸限界検知用リミッタを用いることとし、これに1P用X軸限界位置検知用リミッタ及び2P用X軸限界位置検知用リミッタが有する機能を持たせるようにしてもよい。これにより、X軸限界位置検知用リミッタが取り付けられた位置を変更する際の労力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の一実施例の斜視図。
【図2】実施例のクレーン移動機構を示す斜視図。
【図3】実施例のクレーン移動機構を示す斜視図。
【図4】実施例のクレーン移動機構を示す斜視図。
【図5】実施例のマイクロスイッチとリミッタとの関係を示す図。
【図6】実施例の電気回路の構成を示す図。
【図7】実施例のCPUの制御動作を示すフローチャート。
【図8】図7に続くフローチャート。
【図9】図8に続くフローチャート。
【図10】実施例のフォトセンサと遮光部材との関係を示す図。
【図11】実施例のテーブル及び仕切り板を示す図。
【図12】実施例の開口の大きさを変えることが可能な機構を示す図。
【図13】実施例の開口覆い部材を示す図。
【符号の説明】
【0083】
1…ハウジング、2…ガラス、3…テーブル、4a…小型景品、4b…大型景品、5…クレーン、6…鉤爪、7…クレーン移動機構、8…台座部、9…照光式X軸用押しボタンスイッチ、10…照光式Y軸用押しボタンスイッチ、11…7セグメント表示部、12…扉、13,14…コイン挿入口、15…開口、16…景品払出口、17…仕切り板、18…X軸用スライドシャフト、19…Y軸用スライドシャフト、20…1P側のX軸用タイミングベルト、22…X軸用駆動プーリ、24…タイミングホイール、26…X軸用リバーシブルモータ、30…2P側のX軸用タイミングベルト、32…X軸用駆動プーリ、34…2P用従動プーリ、36…X軸用リバーシブルモータ、40…1P用Y軸ユニット、42…Y軸用リバーシブルモータ、44…滑り軸受け、46…X軸初期位置検知用マイクロスイッチ、48…X軸限界位置検知用マイクロスイッチ、50…Y軸用タイミングベルト、52…1P用Y軸ユニット、54…X軸用リバーシブルモータ、56…X軸用タイミングベルト、60…連結具、62…1P用Z軸ユニット、64…Y軸検知用リミッタ、66…伸縮パイプ、70…2P用Y軸ユニット、72…Y軸用リバーシブルモータ、74…2P滑り軸受け、76…X軸初期位置検知用マイクロスイッチ、78…X軸限界位置検知用マイクロスイッチ、80…Y軸用タイミングベルト、82…2P用Y軸ユニット、84…X軸用リバーシブルモータ、86…X軸用タイミングベルト、90…連結具、92…2P用Z軸ユニット、94…Y軸検知用リミッタ、101…1P側のX軸初期位置検知用リミッタ、102…X軸限界位置検知用リミッタ、103…2P側のX軸初期位置検知用リミッタ、104…X軸限界位置検知用リミッタ、111…制御回路、112…マイクロコンピュータ、113…I/Oポート、115…ROM、116…RAM、121…Z軸用リバーシブルモータ、122…ステッピングモータ、123…励磁回路、124…Z軸上端検知用マイクロスイッチ、125…Z軸下端検知用マイクロスイッチ、126…全開検知用マイクロスイッチ、127…全閉検知用マイクロスイッチ、128…コインスイッチ、129…景品センサ、130…設定用ディップスイッチ、141…凸部、142…遮光板、A〜G…フォトセンサ、151…テーブル、152…仕切り板、153,154…切欠き、155…仕切り板受、156…ネジ穴、161…開口覆い部材、162…垂直板、163…平面板、164…穴、165…結合部、166…ネジ穴、167…長孔、171,172…ねじ。




 

 


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