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ガスボンベの破封装置 - 吉田 英夫
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発明の名称 ガスボンベの破封装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−159792(P2007−159792A)
公開日 平成19年6月28日(2007.6.28)
出願番号 特願2005−359665(P2005−359665)
出願日 平成17年12月13日(2005.12.13)
代理人 【識別番号】100085110
【弁理士】
【氏名又は名称】千明 武
発明者 吉田 英夫
要約 課題
カ−トリッジ式ガスボンベを使用した家庭用または車載用の二酸化炭素消火器に好適で、単一または複数のガスボンベをコンパクトに内蔵し、これらのガスボンベを簡便かつ一時に破封し、迅速かつ安全に使用でき、ガスボンベ破封後のドライアイスの凝結や流路の閉塞を防止して、安定した消火作用を得られるようにしたガスボンベの破封装置を提供すること。

解決手段
複数の筒体10,12を同軸上に配置する。その一の筒体12の内部に軸方向に移動可能な可動体26を設ける。他の筒体10に単一または複数のガスボンベ64〜66と針管55を離間して配置する。前記可動体26の作動に連動して前記針管55またはガスボンベ64〜66を移動し、前記針管55を介して前記各シ−ル板67〜69を破封し、ガスボンベ64〜66の充填ガスを針管55から噴出可能にした。
特許請求の範囲
【請求項1】
ガスボンベの開口部を封止したシ−ル板の近接位置に針管を配置し、前記ガスボンベと針管の何れか一方または双方を移動可能に設け、前記針管を介してシ−ル板を破封し、ガスボンベの充填ガスを針管から噴出可能にしたガスボンベの破封装置において、複数の筒体を同軸上に配置し、その一の筒体の内部に軸方向に移動可能な可動体を設け、他の筒体に単一または複数のガスボンベと針管を離間して配置し、前記可動体の作動に連動して前記針管またはガスボンベを移動し、前記各シ−ル板を破封可能にしたことを特徴とするガスボンベの破封装置。
【請求項2】
前記一の筒体内に操作片を出没可能に設け、該操作片を前記可動体に係合可能に設けた請求項1記載のガスボンベの破封装置。
【請求項3】
前記可動体の作動に連動可能な連結板を設け、該連結板を前記他の筒体内に延設して配置し、前記他の筒体内の連結板に単一または複数の針管を離間して配置した請求項1記載のガスボンベの破封装置。
【請求項4】
前記他の筒体内に単一または複数のガスボンベを離間して固定した請求項3記載のガスボンベの破封装置。
【請求項5】
前記他の筒体内に連結板を固定し、該連結板に単一または複数のステムブロックを取り付け、該ステムブロックに前記ガスボンベを着脱可能に取り付けた請求項4記載のガスボンベの破封装置。
【請求項6】
前記他の筒体内に配置した連結板に単一または複数の可動ブロックを取り付け、該可動ブロックに前記針管を取り付けた請求項3記載のガスボンベの破封装置。
【請求項7】
前記操作片の前記可動体との係合解除操作時、前記一の筒体を他の筒体に対し軸周りに回動可能に設けた請求項2記載のガスボンベの破封装置。
【請求項8】
前記一の筒体が所定角度回動後、前記可動体を軸方向へ移動可能に付勢した請求項7記載のガスボンベの破封装置。
【請求項9】
前記一の筒体内に固定ブロックを配置し、該固定ブロックに前記操作片を係合可能に配置した請求項2記載のガスボンベの破封装置。
【請求項10】
前記操作片を前記一の筒体の端部に配置した請求項2記載のガスボンベの破封装置。
【請求項11】
前記一の連結板に前記固定ブロックとステムブロックを取り付け、他の連結板に前記可動体と可動ブロックを取り付け、各連結板を前記一の筒体と他の筒体内に亘って異相位置に配置した請求項3または5または6記載のガスボンベの破封装置。
【請求項12】
前記他の筒体のガス噴出側端部に灯具を設け、該灯具を前記可動体または可動ブロックの所定変位移動時に点灯可能にした請求項1記載のガスボンベの破封装置。
【請求項13】
前記他の筒体のガス噴出側端部内に粉末消化剤を収容可能な容器を配置し、該容器をノズルに連通可能に設けるとともに、該容器に前記ガスボンベのガス導管を連通させた請求項1記載のガスボンベの破封装置。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばカ−トリッジ式ガスボンベを使用した家庭用または車載用の二酸化炭素消火器に好適で、単一または複数のガスボンベをコンパクトに内蔵し、その小形軽量化と外観の向上を図るとともに、これらのガスボンベを簡便かつ一時に破封し、迅速かつ安全に使用でき、しかも安定かつ充分な消火作用を得られるとともに、ガスボンベ破封後のドライアイスの凝結や流路の閉塞を防止して、安定した消火作用を得られるようにしたガスボンベの破封装置に関する。
【背景技術】
【0002】
二酸化炭素消火器は、電気設備や油火災の消火器として、また使用後の汚損がなく、長期に亘って品質が安定している等の理由から、広く使用されている。
従来、二酸化炭素消火器として、高圧の二酸化炭素を充填したボンベと、該ボンベに連結した噴射ヘッドと、該噴射ヘッドから噴出した二酸化炭素を火元に向けて保持する略ラッパ形のホ−ン、とを備えたものがある。
【0003】
前記消火器は、ボンベ内の二酸化炭素を噴出し、これをホ−ンの内壁にドライアイスとして凝結させ、該ドライアイスを気体噴射した二酸化炭素によって飛散させ、ドライアイスと二酸化炭素の混合体を、ホ−ンの開口部から火元へ向けて噴出させていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかし、前記二酸化炭素消火器は、その消火に際し先ず安全栓を引き抜き、固定レバ−を把持して操作ハンドルを握り、ホ−ンを保持して開口部を火元へ向ける、煩雑な操作を要して手間が掛かり、消火の迅速性に応じられない上に、大形重量で取り扱い辛く、また占有スペ−スが大きくなって設置スペ−スの確保が難しく、しかも二酸化炭素の一部をドライアイス状にして使用するため、その凝結によって噴口が目詰まりを起こし、安定した消火作用が得られなくなる惧れがあった。
【0005】
また、他の加圧式消火器として、内部に粉末消火薬剤を充填した容器本体と、容器本体の上部に内の上部取り付けたヘッド部と、該ヘッド部にねじ込んで容器本体内部に取り付けられ、内部に二酸化炭素と窒素ガスを充填した加圧ガスボンベと、ハンドルと、ハンドル操作に連動して加圧ガスボンベの封板を破封する穿針体と、容器本体内に配管した消火薬剤吐出管と、放射ノズル、とを備えたものがある。
【0006】
前記消火器は、その消火に際し先ず安全栓を引き抜き、ハンドルを操作して穿針体を下降させ、加圧ガスボンベの封板を破封して内部の二酸化炭素を容器本体内部に放出し、この二酸化炭素を窒素ガスによって順次押し出し、該二酸化炭素によって粉末消火薬剤を消火薬剤吐出管に導き、これを放射ノズルから火元へ向けて噴出させていた(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
しかし、前記粉末消火薬剤消火器は、消火に際し先ず安全栓を引き抜き、ハンドルを操作して穿針体を下降させ、加圧ガスボンベの封板を破封して放射ノズルを火元へ向ける、煩雑な操作を要して手間が掛かり、消火の迅速性に応じられない上に、大形重量で取り扱い辛く、また占有スペ−スが大きくなって設置スペ−スの確保が難しく、しかも加圧ガスボンベの容量が概して小さいため、粉末消火薬剤が短期かつ小容量に噴出し、充分な消火作用を得られないという問題があった。
【0008】
このような問題を解決するものとして、複数の小形ボンベをベ−スにねじ込んで取り付け、該ベ−スにカッタ本体を摺動可能に設け、該カッタ本体の一側に複数のカッタをボンベの封止板に向けて対向配置し、前記カッタ本体の他側に中空のケ−スを設け、該ケ−スに電気点火式のスクイブを備えたピストンを摺動可能に収容し、前記スクイブを爆発させてピストンを移動し、前記カッタを封止板に突き刺して破封し、小形ボンベ内のガスを外部へ取り出すようにしたボンベ破封装置が知られている(例えば、特許文献3および4)参照)。
【0009】
しかし、前記破封装置はボンベの封止板の破封に大きな力を要し、しかもその破封手段に電気点火式のスクイブを使用し、スクイブに封入したガスを電気点火方式で爆発させて破封する手法を用いるため、設備が大掛かりで精巧かつ高価になるとともに、操作の簡便性と迅速性および安全性を得難く、しかも複数のボンベを並置しているため、装置が大形化して取り扱い辛く、消火器ないし家庭用の小形消火器に採用し難い。
【0010】
【特許文献1】特開平7−51398号公報
【特許文献2】実開平5−88559号公報
【特許文献3】実開平7−12700号公報
【特許文献3】実開昭62−24199号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明はこのような問題を解決し、例えばカ−トリッジ式ガスボンベを使用した家庭用または車載用の二酸化炭素消火器に好適で、単一または複数のガスボンベをコンパクトに内蔵し、その小形軽量化と外観の向上を図るとともに、体裁の向上を図れるとともに、これらのガスボンベを簡便かつ一時に破封し、迅速かつ安全に使用でき、しかも安定かつ充分な消火作用を得られるとともに、ガスボンベ破封後のドライアイスの凝結や流路の閉塞を防止して、安定した消火作用を得られるようにしたガスボンベの破封装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1の発明は、ガスボンベの開口部を封止したシ−ル板の近接位置に針管を配置し、前記ガスボンベと針管の何れか一方または双方を移動可能に設け、前記針管を介してシ−ル板を破封し、ガスボンベの充填ガスを針管から噴出可能にしたガスボンベの破封装置において、複数の筒体を同軸上に配置し、その一の筒体の内部に軸方向に移動可能な可動体を設け、他の筒体に単一または複数のガスボンベと針管を離間して配置し、前記可動体の作動に連動して前記針管またはガスボンベを移動し、前記各シ−ル板を破封可能にし、他の筒体内部に収容したガスボンベのシ−ル板を簡便かつ安全に破封し、例えば前記破封装置を消火器用のガスボンベの破封に用いることで、消火操作の簡便化と迅速な消火に応じられるようにしている。
【0013】
請求項2の発明は、前記一の筒体内に操作片を出没可能に設け、該操作片を前記可動体に係合可能に設け、前記操作片を介して一の筒体の回動または可動体の作動を阻止し、搬送時や不使用時の誤動作を防止して、その安全性を確保している。
請求項3の発明は、前記可動体の作動に連動可能な連結板を設け、該連結板を前記他の筒体内に延設して配置し、前記他の筒体内の連結板に単一または複数の針管を離間して配置し、連結板を介して可動体と針管の作動を連係するようにしている。
【0014】
請求項4の発明は、前記他の筒体内に単一または複数のガスボンベを離間して固定し、ガスボンベを合理的かつ安定して取り付けられるとともに、前記破封の確実性を得られるようにしている。
請求項5の発明は、前記他の筒体内に連結板を固定し、該連結板に単一または複数のステムブロックを取り付け、該ステムブロックに前記ガスボンベを着脱可能に取り付け、ガスボンベを安全かつ簡便に取り付けられるようにしている。
【0015】
請求項6の発明は、前記他の筒体内に配置した連結板に単一または複数の可動ブロックを取り付け、該可動ブロックに前記針管を取り付け、連結板を介して可動ブロックと針管の作動を連係するようにしている。
請求項7の発明は、前記操作片の前記可動体との係合解除操作時、前記一の筒体を他の筒体に対し軸周りに回動可能に設け、前記他の筒体を操作片の操作に連係して回動させ、搬送時や不使用時の誤動作を防止するとともに、前記破封の安全性を図るようにしている
【0016】
請求項8の発明は、前記一の筒体が所定角度回動後、前記可動体を軸方向へ移動可能に付勢し、搬送時や不使用時の誤動作を防止するとともに、前記破封の安全性と確実性を図るようにしている。
請求項9の発明は、前記一の筒体内に固定ブロックを配置し、該固定ブロックに前記操作片を係合可能に配置し、前記固定ブロックを介して一の筒体の回り止めを強化し、搬送時や不使用時における一の筒体の振動や衝撃による回動を阻止して誤動作を防止し、使用上の安全性を確保するようにしている。
【0017】
請求項10の発明は、前記操作片を前記一の筒体の端部に配置し、前記一の筒体の操作スペ−スを広く確保し、前記一の筒体の操作の容易化と使用上の利便性を向上するようにしている。
請求項11の発明は、前記一の連結板に前記固定ブロックとステムブロックを取り付け、他の連結板に前記可動体と可動ブロックを取り付け、各連結板を前記一の筒体と他の筒体内に亘って異相位置に配置し、各連結板に対応する構成部材を組み付け、各アセンブリを前記一の筒体と他の筒体内に組み込むことで、組み付けの合理化と容易化を図るようにしている。
【0018】
請求項12の発明は、前記他の筒体のガス噴出側端部に灯具を設け、該灯具を前記可動体または可動ブロックの所定変位移動時に点灯可能にし、例えば火災時の停電下における消火を援助し得るとともに、避難時の非常灯としての利用を図れるようにしている。
請求項13の発明は、前記他の筒体のガス噴出側端部内に粉末消化剤を収容可能な容器を配置し、該容器をノズルに連通可能に設けるとともに、該容器に前記ガスボンベのガス導管を連通させ、粉末消化剤の噴出を安全かつ簡便に行なえるようにしている。
【発明の効果】
【0019】
請求項1の発明は、複数の筒体を同軸上に配置し、その一の筒体の内部に軸方向に移動可能な可動体を設け、他の筒体に単一または複数のガスボンベと針管を離間して配置し、前記可動体の作動に連動して前記針管またはガスボンベを移動し、前記各シ−ル板を破封可能にしたから、他の筒体内部に収容したガスボンベのシ−ル板を簡便かつ安全に破封し、例えば前記破封装置を消火器用のガスボンベの破封に用いることによって、消火操作の簡便化と迅速な消火に応じられる効果がある。
【0020】
請求項2の発明は、前記一の筒体内に操作片を出没可能に設け、該操作片を前記可動体に係合可能に設けたから、前記操作片を介して一の筒体の回動または可動体の作動を阻止し、搬送時や不使用時の誤動作を防止して、その安全性を確保することができる。
請求項3の発明は、前記可動体の作動に連動可能な連結板を設け、該連結板を前記他の筒体内に延設して配置し、前記他の筒体内の連結板に単一または複数の針管を離間して配置したから、連結板を介して可動体と針管の作動を連係することができる。
【0021】
請求項4の発明は、前記他の筒体内に単一または複数のガスボンベを離間して固定したから、ガスボンベを合理的かつ安定して取り付けられるとともに、前記破封の確実性を得られる効果がある。
請求項5の発明は、前記他の筒体内に連結板を固定し、該連結板に単一または複数のステムブロックを取り付け、該ステムブロックに前記ガスボンベを着脱可能に取り付けたから、ガスボンベを安全かつ簡便に取り付けることができる。
【0022】
請求項6の発明は、前記他の筒体内に配置した連結板に単一または複数の可動ブロックを取り付け、該可動ブロックに前記針管を取り付けたから、連結板を介して可動ブロックと針管の作動を連係することができる。
請求項7の発明は、前記操作片の前記可動体との係合解除操作時、前記一の筒体を他の筒体に対し軸周りに回動可能に設けたから、前記他の筒体を操作片の操作に連係して回動させ、搬送時や不使用時の誤動作を防止するとともに、前記破封の安全性を図ることができる。
【0023】
請求項8の発明は、前記一の筒体が所定角度回動後、前記可動体を軸方向へ移動可能に付勢したから、搬送時や不使用時の誤動作を防止するとともに、前記破封の安全性と確実性を図ることができる。
請求項9の発明は、前記一の筒体内に固定ブロックを配置し、該固定ブロックに前記操作片を係合可能に配置したから、前記固定ブロックを介して一の筒体の回り止めを強化し、搬送時や不使用時における一の筒体の振動や衝撃による回動を阻止して誤動作を防止し、使用上の安全性を確保することができる。
【0024】
請求項10の発明は、前記操作片を前記一の筒体の端部に配置したから、前記一の筒体の操作スペ−スを広く確保し、前記一の筒体の操作の容易化と使用上の利便性を向上することができる。
請求項11の発明は、前記一の連結板に前記固定ブロックとステムブロックを取り付け、他の連結板に前記可動体と可動ブロックを取り付け、各連結板を前記一の筒体と他の筒体内に亘って異相位置に配置したから、各連結板に対応する構成部材を組み付け、各アセンブリを前記一の筒体と他の筒体内に組み込むことで、組み付けの合理化と容易化を図ることができる。
【0025】
請求項12の発明は、前記他の筒体のガス噴出側端部に灯具を設け、該灯具を前記可動体または可動ブロックの所定変位移動時に点灯可能にしたから、例えば火災時の停電下における消火を援助し得るとともに、避難時の非常灯としての利用を図ることができる。
請求項13の発明は、前記他の筒体のガス噴出側端部内に粉末消化剤を収容可能な容器を配置し、該容器をノズルに連通可能に設けるとともに、該容器に前記ガスボンベのガス導管を連通させたから、粉末消化剤の噴出を安全かつ簡便に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明をカ−トリッジ式ガスボンベを使用した事務所または店舗用の二酸化炭素消火器に適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図23において1は室内の壁面2の所定高さに取り付けられた合成樹脂製の縦長の消火器ホルダ−で、該ホルダ−1は図3乃至図5のように断面略U字形に成形され、その両側に略山形断面の係止凸部3,3が成形され、該係止凸部3,3の間に消火器4が垂直に挟持されている。
【0027】
前記消火器ホルダ−1の上下位置に係止爪5,5が切り起こし形成され、該係止爪5,5に消火器4の取付面4aに形成した通孔6の開口縁部が掛け止められている。
図中、7は消火器ホルダ−1に形成したビス孔で、該ビス孔7に木ネジ等のビス8が挿入され、該ビス8が前記壁面2にねじ込まれている。
【0028】
前記消火器4は前記消火器ホルダ−1よりも長尺の略円筒状に形成され、該消火器4は握持部9と消火筒10と非常照明部11とを備え、常時は図1のように、握持部9を下位側にし非常照明部11を上位側にして、消火器ホルダ1に掛け止められている。
実施形態の消火器4は、全長約730mm、直径約50mmに構成され、それらの断面形状は図2のように握持部9を円形断面に形成し、消火筒10と非常照明部11とを同形の略馬蹄形断面に形成していて、それらの長さ比を略1対4に形成している。
【0029】
前記握持部9は、アルミニウムまたは合成樹脂製の握持管12を有し、それらの外周面に握持用の複数のビ−ド13を軸方向に突出成形している。
前記握持管12の外周面に、ビ−ド13を有しない平滑面が形成され、該平滑面の中間部に円周方向に大小二つの切欠溝14,15が形成され、該切欠溝14,15にアルミニウムまたは合成樹脂製の摘み片16が剥離可能に取り付けられている。
【0030】
前記摘み片16の基端部に係止爪17が屈曲形成され、またその中間部にロック爪18が突設されていて、前記係止爪17が前記切欠溝14に挿入され、常時はその開口縁部に掛け止められている。
また、前記ロック爪18は前記切欠溝15に挿入され、常時は後述のクリック板とクラッチ板との間に挿入されて、後述のガスボンベの破封開始動作を阻止可能にしている。
【0031】
前記握持管12の内部に各一対の長尺の連結板19,20が等角度位置に対向して配置され、これらは鋼板を略U字断面または平板状に形成されていて、実施形態では連結板19,19を前記取付面4aと垂直方向の図示上上下位置に配置し、連結板20,20を取付面4aと平行方向の図示上左右位置に配置している。
このうち、連結板19,19は、消火筒10の内部に突設した一対のガイド21,21に沿って軸方向に摺動可能に配置され、連結板20,20は握持管12の内面の適所にビス止めして固定されている。
【0032】
前記握持管12の内部に配置した連結板19,19に、ビス39を介してアルミダイカスト製の固定ブロック22が固定され、該ブロック22にガイドロッド23の一端が掛け止められ、かつビス止め等適宜手段で固定されている。
前記ガイドロッド23の他端は、握持管12の閉塞側端面に止め輪24を介して固定され、該ガイドロッド23にアルミダイカスト製のクリック板25が回動可能に嵌合し、またアルミダイカスト製の可動体であるクラッチ板26が摺動可能に嵌合している。
【0033】
前記ガイドロッド23の中間部にネジ部27が設けられ、該ネジ部27にストッパとしてナット28がねじ込まれ、該ナット28がクリック板25の端面に係合して、クリック板25とクラッチ板26との移動を規制している。
この場合、ナット28の代わりにピンを圧入することでも良く、そのようにすることで部品点数が低減し、ネジ部27の加工も省略し得る。
【0034】
前記クリック板25は肉厚の円板状に形成され、その円周面に複数の凹溝29が軸方向に形成され、該凹溝29に握持管12の内面に突設した係止片31が嵌合していて、前記握持管12の回動操作時の回動力をクリック板25に伝え、該クリック板25を回動可能にしている。
前記クリック板25の他側端面に複数のドグ孔32が形成され、該ドグ孔32にクラッチ板26に突設した複数のドグ33が係合可能に設けられている。
【0035】
前記クラッチ板26は肉厚の矩形板状に形成され、その両側面をビス34を介して連結板20,20に固定し、その前端面に複数の切欠溝34を形成し、該切欠溝34に連結板19の所定部を切り起した屈曲片35が係合している。
図中、36はクラッチ板26の周面に突設した凸部で、連結板20の透孔(図示略)に係入している。
【0036】
前記ドグ33は常時はドグ孔32と位相をずらせて位置し、ドグ33がクリック板25の他側面に係合して配置されていて、それらの間にドグ33の長さ分の空隙37が形成され、該空隙37に前記ロック爪18が介入している。
前記固定ブロック22とクラッチ板26との間に強力なスプリング38が介挿され、該スプリング38の弾性を介して、クラッチ板26を握持管12の閉塞端側へ移動可能に付勢している。図中、40は握持管12の閉塞端部に装着した合成樹脂製のキャップである
【0037】
そして、ガスボンベの破封動作時、摘み片16を引き剥がし、ロック爪18を空隙37から引き上げ、握持管12を略45°回動してクリック板25を同動させ、ドグ孔32をドグ33に位置合わせ可能にしている。
この後、クラッチ板26をスプリング38の弾性によって移動し、ドグ33をドグ孔32に嵌合させて、該クラッチ板26を固定した連結板20,20を、前記空隙37分、移動可能にしている。
【0038】
前記消火筒10は、アルミニウムまたは合成樹脂製の略馬蹄形断面の保護管41で外殻を形成し、その外周面に複数のビ−ド42を軸方向に突出成形し、その内部に前記連結板19,20を等角度位置に対向して配置している。
前記一対の連結板20,20の所定位置にビス43を介して、アルミダイカスト製の複数の可動ブロック44〜46が等間隔に取り付けられている。
【0039】
前記可動ブロック44〜46は実質的に同一に構成され、その前端面に複数の切欠溝47が形成され、該切欠溝47に連結板20の所定部を切り起した屈曲片48が係合している。
図中、49は前記可動ブロック44〜46の周面に突設した凸部で、連結板19の透孔(図示略)に係入している。
【0040】
前記可動ブロック44〜46の対角線位置に一対のガイドピン50,50が突設され、またその一側端面の中央に凹孔51が形成され、該凹孔51の奥部に軸状の真鍮または鋼製のニ−ドルホルダ−52が掛け止められ、その軸端部のネジ部53に固定ビス54をねじ込んで、ニ−ドルホルダ−52を固定している。
前記ニ−ドルホルダ−52の先端部に真鍮または鋼管製の針管55が突設され、その尖端部を後述するガスボンベの口元部に設けた封板に突き刺し可能にしている。
【0041】
一方、前記一対の連結板19,19の所定位置にビス56を介して、アルミダイカスト製の複数のステムブロック57〜59が等間隔に取り付けられている。
図中、91は前記固定ブロック22とステムブロック57〜59、および後述する支持ハウジングの周面に突設した凸部で、連結板19の透孔(図示略)に係合している。
【0042】
前記ステムブロック57〜59は実質的に同一に構成され、該ステムブロック57〜59の前端面に、前記ガイドピン50,50を挿入可能なガイド孔60,60と、前記ニ−ドルホルダ−52を挿入可能な通孔61が設けられている。
前記ガイド孔60,60と通孔61にガイドピン50,50とニ−ドルホルダ−52とが挿入され、常時は可動ブロック44〜46とステムブロック57〜59とが、前記空隙37と略同一の空隙62を形成して、離間している。
【0043】
前記ステムブロック57〜59の後端面の中央にネジ孔63が形成され、該ネジ孔63にガスボンベ64〜66の口元部のネジ部64a〜66aがねじ込まれ、これらが同方向に取り付けられている。
前記ガスボンベ64〜66は市販の金属製のものを使用し、これらは実質的に同一の略瓶形に成形され、その形状寸法は外径約4cm、長さ約13cm、風袋約90ccで、内部に約4MPaの二酸化炭素が充填され、充填後、口元部にシ−ル板である封板67〜69が取り付けられている。
図中、70は消火筒10の後端部に取り付けたキャップを兼用する合成樹脂製のボンベ受で、略皿状に樹脂成形されている。
【0044】
前記ネジ孔63の奥部に前記通孔61に連通する段付孔71が形成され、該段付孔71に管状のカラ−72が装着され、該カラ−72内に前記ニ−ドルホルダ−52が摺動可能に嵌合している。図中、73は前記段付孔71の奥部とカラ−72の端部との間に介挿したOリングである。
前記ステムブロック57〜59の上面に凹部74が形成され、該カラ−74の底面に前記カラ−72の中間部に連通する導孔75が形成され、該導孔75に折り曲げ可能な銅管製のガス導管76〜78の一端が接続され、それらの他端が真鍮または鋼製のノズル79に接続されている。
【0045】
前記非常照明部11は消火器4の消火ガス噴出側に配置され、これは透過性の半透明または透明の合成樹脂によって略馬蹄形断面の短小な筒状に成形され、実施形態では赤色に着色されていて、その後端部を消火筒10の前端部に嵌合して取り付けている。
前記非常照明部11の前端面の上下位置に、略ラッパ形断面のガス噴出口80と照射口81とが開口され、それらの後端部に前記ノズル79と灯具であるLED82が取り付けられている。図中、83は前記ノズル79に形成した噴口である。
【0046】
前記非常照明部11の近接位置に合成樹脂製の支持ハウジング84が配置され、該ハウジング84がビス85を介して前記連結板19,19の先端部に固定されている。
前記支持ハウジング84の下部に電源である電池86が取り付けられ、該電池86に導通する導線87,87が前記LED82のランプケ−ス88に接続されている。
【0047】
前記電池86の近接位置に、電池86に板バネ状の接続端子89,90が絶縁フィルムを挟んで導通かつ離反動可能に配置され、その可動側の接続端子90の他端が前記クラッチ板46の下端部に取り付けられている。
前記接続端子89,90は常時は介在した絶縁フィルムによって導通を遮断され、ガスボンベの破封動作時、前記クラッチ板46が移動し、接続端子90が接続端子89から離反動して絶縁フィルムを通過し、接続端子89,90が接触した際、LED82を点灯可能にしている。
【0048】
このように構成したガスボンベの破封装置は、後述のように摘み片16を引き剥がし、握持管12を回動操作することによって、ガスボンベ64〜66の封板67〜69を破封しているから、従来のような電気点火式のスクイブを爆発させる構造のものに比べて、大掛かりな設備や高価で精密かつ複雑な部品を要せず、これを安価に製作できるとともに、これを安全で簡易かつ迅速に使用できる。
【0049】
本発明のガスボンベの破封装置は、主要部品として握持管12と消火筒10と非常照明部11とで構成され、このうち握持管12は、表面に摘み片16を取り付け、握持管12の内部に各一対の連結板19,20と、固定ブロック22とガイドロッド23、クラッチ板26とクリック板25、スプリング38等を配置している。
前記消火筒10は、内部に各一対の連結板19,20と、可動ブロック44〜46、ステムブロック57〜59、ガスボンベ64〜66、ガス導管76〜78等を配置している
また、非常照明部11は、内部にノズル83とLED82、電池86、導線87、接続端子89,90等を配置している。
【0050】
次に、前記主要構成部品を製作する場合、先ず握持管12は、アルミニウム管を円管状に押し出し成形し、その外周面に複数のリブ13を突出成形し、内面に各一対のガイド21と複数の係止片31を突出成形して、これを所定長さに切断するとともに、中間部周面に切欠溝14,15を円周方向に形成する。
また、固定ブロック22とクラッチ板26、クリック板25をアルミダイカストで所定形状に成形し、その所要部にネジ孔を形成するとともに、ガイドロッド23は鋼材を機械加工し、所定位置にネジ部27を形成する。
【0051】
更に、摘み片16は樹脂成形して係止爪17とロック爪18を突出成形し、連結板19,20は鋼板をプレス成形して、略U字形断面または端縁を折り曲げた平板状に成形し、その所定位置に透孔またはビス孔と屈曲片35を切り起し形成する。なお、キャップ40は所定形状に樹脂成形する。
【0052】
前記消火筒10は、アルミニウム管を略馬蹄形断面に押し出し成形し、その外周面に複数のリブ42を突出成形し、内面に各一対のガイド21を突出成形し、底面に複数の通孔6を形成し、これを所定長さに切断する。
また、可動ブロック44〜46、ステムブロック57〜59をアルミダイカストで所定形状に成形し、その所要部にネジ孔を形成するとともに、可動ブロック44〜46の中央に凹孔51を成形し、対角線位置に一対のピン孔を成形し、該孔にガイドピン50を圧入して立設する。
【0053】
前記ステムブロック57〜59の一側面に、ガイド孔60,60と通孔61と段付孔71を形成し、他側面に段付孔71に連通するネジ孔63を形成し、上面に凹部74を形成し、該凹部74の底面に段付孔71に連通する導孔75を形成する。
前記ガス導管76〜78は折り曲げ可能な銅管を所定長さに切断し、ニ−ドルホルダ−52は真鍮または鋼材を機械加工し、その一端にネジ孔53を形成し、他端に圧入孔を穿孔し、該孔に真鍮または鋼管製の針管55を圧入する。
ガスボンベ64〜66は市販のものを使用し、内部に二酸化炭素を所定圧に充填し、口元部に封板67〜69を被着する。
【0054】
前記非常照明部11は透光性の半透明の合成樹脂を所定形状に成形し、これを赤色に着色し、支持ハウジング84はアルミダイカストで所定形状に成形し、所定位置にネジ孔を形成する。ノズル79は真鍮または鋼材を機械加工し、LED82と電池86は市販のものを使用する。
【0055】
前記構成部品を組み付ける場合は、図8のように一対の連結板19,19の所定位置に、支持ハウジング84、ステムブロック57〜59、ボンベ受70、固定ブロック22等を位置付け、各凸部91を連結板19の透孔に挿入して掛け止め、これらをそれぞれビス止めする。
このうち、固定ブロック22にガイドロッド23を掛け止め、それらをビス止め等で固定するとともに、ガイドロッド23にスプリング38、クラッチ板26、クリック板25を差し込み、ネジ部27にナット28をねじ込んで、これらの移動を規制する。
【0056】
その際、クラッチ板26のドグ37をクリック板25の前端面に対向し、ドグ孔32に嵌合させない。このようにすることで、クラッチ板26をスプリング38の弾性によってクリック板25側に付勢し、ドグ37をクリック板25の前端面に係合して、クラッチ板26とクリック板25との間に空隙37を形成する。
【0057】
また、前記ステムブロック57〜59の段付孔71の奥部にOリング73を挿入するとともに、カラ−72を差し込み、該カラ−72の中間部の透孔を導孔75に位置合わせし、該導孔75にガス導管76〜78を接続し、ネジ孔63に前記封板67〜69を被着したガスボンベ64〜66をねじ込んで取り付ける。
【0058】
次に、前記可動ブロック44〜46の凹孔51に、針管55を取り付けたニ−ドルホルダ−52を差し込み、該ホルダ−52のネジ部53に固定ビス54をねじ込んで、ニ−ドルホルダ−52を定位置に取り付ける。
そして、前記可動ブロック44〜46のガイドピン50を前記ステムブロック57〜59のガイド孔60,60に所定量挿入し、同時にニ−ドルホルダ−52を通孔61に差し込み、カラ−72内に所定量挿入する。
【0059】
このような状況の下で前記可動ブロック44〜46の両側面に他の一対の連結板20,20を位置付け、その透孔を各凸部49に挿入して掛け止め、また各屈曲片48を切欠溝47に係合して、連結板20,20の所定位置に可動ブロック44〜46をビス止めする
こうして、前記主要部品を連結板19,20の内側に取り付け後、連結板19,20を保持して、これらのアセンブリを握持管12と消火筒10の内部に収容する。
【0060】
このうち、前記アセンブリを握持管12に収容する場合は、握持管12を保持し、該管12をガイドロッド23の軸端部方向から挿入し、握持管12の内部に突設した各ガイド21,21間に連結板20,20を差し込む。
また、係止板31をクロック板25の周面に形成した凹溝29に嵌合し、ガイドロッド23の後端部を止め輪24で掛け止め、キャップ40を握持管12の後端部に掛け止める
【0061】
このようにすると、握持管12がガイドロッド23に回動可能に連結され、また係止板31を介して握持管12とクリック板25とが回動可能に連結され、更に連結板20,20がガイド21,20間に摺動可能に装着される。
この後、切欠溝15を空隙37に位置合わせし、切欠溝14に摘み片16の係止爪17を挿入し、当該部に適宜な抜け止め手段を講ずるとともに、係合爪18を切欠溝15に差し込み、その下端部を空隙37に挿入する。
【0062】
一方、残部のアセンブリを消火筒10に収容する場合は、消火筒10を保持し、該消火筒10を可動ブロック46側から挿入し、連結板20,20を消火筒10の内部に突設した各ガイド21,21間に差し込み、連結板19,19を消火筒10にビス止め等で固定する。
【0063】
このようにすると、連結板19,19が消火筒10に固定され、また連結板20,20がガイド21,20間に摺動可能に装着される。
そして、前記連結板19,20の凸部91,49と、ビス56,43の止め位置と、各屈曲片48を切欠溝47との係合を介して、各可動ブロック44〜46とステムブロック57〜59とが所定位置に取り付けられ、かつそれらが前記空隙37と同一またはそれ以下の空隙62を形成して離間して配置され、各針管55の尖端部と封板67〜69とが同一の間隔に設定される。
【0064】
この後、一方の接続端子90の一端を最前端の可動ブロック78に取り付け、この他端を絶縁フィルムを介して他の接続端子89に重合して配置し、これらの接続端子89,90を接続する電池86を支持ハウジング87に組み込む。
また、各ガス導管76〜78の他端を消火筒10の前部に配管し、これをノズル79に接続して合流可能にするとともに、電池86に接続した導線87をLED82に接続する
そして、前記ノズル79を非常照明部11のガス噴出口80の後端部に取り付け、前記LED82を非常照明部11の照射口81の後端部に取り付け、該非常照明部11を消火筒10の前端部に取り付ける。
【0065】
このように前記組み付けに際しては、各構成部材を連結板19,20の内側に一旦取り付け、該連結板19,20を握持管9や消火筒10に挿入して、一括して組み込むようにしたから、各構成部材を個別に組み込む場合に比べ、容易かつ速やかに組み込める。
【0066】
こうして組み付けた消火器4は図2のように細長棒状で体裁が良く、その重量も約1.5kg程度で軽量であるから、従来のものに比べて小形軽量で持ち運びや操作等の取り扱いに至便である。
前記消火器4を梱包する場合は、周囲に公知の緩衝部材を配置して梱包箱に収容されるが、前述のように細長棒状で小形軽量であるから、多数の消火器4を合理的かつ安価に梱包できる。
【0067】
前記消火器4を梱包後、これを搬送する際、握持管12が振動や衝撃によって回動力を与えられ、これが係止板31から凹溝31を経てクリック板25に伝わり、該クリック板25に回動力が与えられる。
しかし、クラッチ板26のドグ37がスプリング38の弾性によって、クリック板25の前端面を押圧し、該クリック板25の回動を抑制し阻止するとともに、クリック板25とクラッチ板26の間に摘み片16のロック爪18が係入し、ドグ33とドグ孔32との係合を阻止する。
したがって、前記握持管12が回り止めされ、またクラッチ板26の移動が阻止されるから、消火器4の搬送時にガスボンベ64〜66が破封される惧れがなく、消火器4の不使用時の安全性が確保される。
【0068】
次に、例えば壁面2に消火器4を設置する場合は、壁面2の所定位置にビス8を介して消火器ホルダ−1を取り付け、該ホルダ−1の係止凸部3,3の間に非常照明部11を上向きにして消火筒10を押し込み、取付面4aに形成した通孔6を係止爪5に掛け止める この状況は図1および図2のようである。
【0069】
こうして設置した消火器4は、ガスボンベ64〜66が握持管12と消火筒10に固定された連結板19,19で支持されているから、ガスボンベ64〜66の重量による連結板20,20の負担から回避され、消火器4の不使用時にガスボンベ64〜66が破封される惧れがなく、その安全性が確保される。
【0070】
このような消火器4は、不使用時においては、クラッチ板26が強力なスプリング26の弾性によってキャップ40側へ付勢され、そのドグ33がドグ孔32から外れてクリック板25の前端面に係合し、それらの間に空隙37が形成されていて、該空隙37に摘み片16のロック爪18が係入している。
したがって、クラッチ板36が移動を阻止され、該クラッチ板36の周面に取り付けた連結板20,20の移動を阻止する。
前記摘み片16は握持管12の中間部の外周面に取り付けられ、その把持部が上位に位置して外側へ若干反り返っている。この状況は図1のようである。
【0071】
前記クリック板25はドグ33を介してスプリング26に強力に押圧され、その回動を阻止されるとともに、その周面に形成した複数の凹溝31に、握持管12の内面に突設した係止片31が嵌合し、握持管12による回動力の伝達を待機している。この状況は図9および図10のようである。
【0072】
また、不使用時の消火器4の消火筒10側では、前述のように連結板20,20の移動が阻止されているため、連結板20,20の所定位置に取り付けた複数の可動ブロック44〜46が定位置で静止し、その背後に配置した複数のステムブロック57〜59が、連結板19,19に取り付けられて消火筒10の定位置に固定されている。
【0073】
前記可動ブロック44〜46と対応するステムブロック57〜59とは、前記空隙37と略同一の空隙62を形成して離間し、各対の可動ブロック44〜46とステムブロック57〜59との間において、ガイドピン50がガイド孔60に嵌合し、ニ−ドルホルダ−52が通孔61およびカラ−72に嵌合し、各針管55の尖端部がステムブロック57〜59に装着したガスボンベ64〜66の封板67〜69に近接して対向している。
【0074】
一方、非常照明部11側では、最前端の可動ブロック46が定位置で静止し、該ブロック46に取り付けた接触端子90の移動が阻止されているため、該接触端子90と接触端子89とが絶縁フィルム(図示略)を介して導通を遮断され、LED82の電源回路が開成されて消灯している。
【0075】
このような状態から火災発生時に消火器4を使用して消火する場合は、消火器ホルダ−1に取り付けた消火器4の消火筒10を保持し、これを若干引き上げて、通孔6の開口縁部を係止爪5から引き抜き、それらの係合を解除すれば、消火筒10を簡便に取り外せる
【0076】
そして、消火器4を保持して火災現場へ移動し、その火災現場において、消火ガス噴出側である非常照明部11を火元側へ向け、握持部9を保持して、摘み片16の把持部を保持し、係止爪17を支点に図10の矢視方向へ引き上げ、握持管12から引き剥す。
【0077】
このようにすると、摘み片16のロック爪18が、クラッチ26とクリック板25との空隙37から引き抜かれる。
この後、握持管12を軸周りに回動し、握持管12の内面に突設した係止片31を同動させる。このようにすると、握持管12の回動力が係止片31に嵌合する凹溝31を介して、クリック板25に伝達され、該クリック板25が回動する。
【0078】
前記クリック板25の回動に伴なって、ドグ孔32がドグ33の位置に正対し、該ドグ33が強力なスプリング38の弾性によって後方へ急速に押し動かされ、ドグ孔32に係合する。
この状況は図18および図19のようで、前記クラッチ26が前記空隙37分移動し、該クラッチ26に取り付けた連結板20,20がこれに同動する。
【0079】
このため、連結板20,20に取り付けた可動ブロック44〜46が、連結板20,20に引き動かされて図12,13および図22,23上右方へ急速に移動し、つまりステムブロック57〜59側へ近接移動し、各針管55の尖端部がガスボンベ64〜66の封板67〜69に勢い良く突き刺さり、封板67〜69を略同時に破封する。
前記破封後、可動ブロック44〜46は前記空隙37分移動し、封板67〜69を貫通したところで停止する。
実施形態では、各可動ブロック44〜46がステムブロック57〜59に当接し、または係合可能な近接位置で停止する。この状況は図20乃至図23のようである。
【0080】
この結果、ガスボンベ64〜66に充填した二酸化炭素が各針管55から流出して導孔75へ移動し、各導孔75から各ガス導管76〜78を移動してノズル74へ導かれ、これらが合流して噴口83から噴射され、ガス噴出口80から火元に向けて噴出する。
この場合、前記噴射した二酸化炭素の一部は、噴口83から噴出後に断熱膨張してドライアイス化し、これが気体状の二酸化炭素と混合して火元に噴射される。
したがって、火元周辺の温度が下がるとともに、火元周辺に対する酸素の供給を遮断するから、消火作用が効率良く機能し速やかに消火する。
【0081】
その際、前記各ガスボンベ64〜66から噴出した二酸化炭素は、気化状態で噴出し、比較的大きな口径の針管55から導孔75を経て、各ガス導管76〜78に送り出されるから、断熱膨張が段階的かつ緩やかに行なわれ、その移動過程におけるドライアイス化ないし凝結を防止する。
したがって、ノズル79から噴出後、二酸化炭素の全てがドライアイス化することはなく、噴口部周辺が凝結し目詰まりを起こす惧れがないから、安定した消化作用を得られる
【0082】
一方、前述のように最前端の可動ブロック46が連結板20に同動すると、前記ブロック46に取り付けた接触端子90が同動し、該接触端子90の他端部が絶縁フィルム(図示略)の非導通域から逸脱して、接触端子89と接触する。
このため、接触端子89,90が導通してLED82の電源回路が閉成し、LED82が点灯する。したがって、LED82の照射光が照射口81から放射されて、火元周辺を照らすから、暗がりや停電下での消火操作を容易かつ安全に行なえ、また非常照明部11が赤色に点灯することで、避難誘導灯としても機能する。
【0083】
このように本発明による消火操作は、消火ガス噴出部を火元に向けて消火器4を保持し、摘み片16を剥離後、握持部9を回動操作すれば良いから操作が簡単で、従来のように安全栓を引き抜き、ハンドルを操作して穿針体を下降させ、加圧ガスボンベの封板を破封して放射ノズルを火元へ向ける、煩雑かつ複雑な操作を廃し、簡易かつ迅速な消火に応じられる。
また、前記封板67〜69を前述のように機械的に破封しているから、従来のような電気点火式のスクイブを爆発させる構造のものに比べて、安全かつ簡便に操作できる。
【0084】
しかも、消火時には小形軽量の消火器を保持するだけで良く、従来のように一方の手で大形重量の消火器を保持し、他方の手でノズルを保持して消火剤を火元へ噴射する、煩雑で労力を要する消火法に比べて、格別の腕力を要することなく簡便に操作できる。
【0085】
なお、消火器4は前記ガスボンベ64〜66からの二酸化炭素の噴出終了によって、消火作用が終了し、その後はスプリング38によって可動ブロック44〜46の移動が維持され、LED82の点灯状態を維持するから、消火後の避難誘導灯として使用し得る。
この後、使用済みのガスボンベ64〜66は、消火筒10を解体して取り出し、この後二酸化炭素を再充填することで、再利用し得る。
【0086】
図24は本発明の他の実施形態を示し、前述の実施形態の構成と対応する部分に同一の符号を用いている。
この実施形態は、固定ブロック22の後端部に平面略コ字形状の係合溝92を形成し、該溝92の上方の握持管12に切欠溝15,14を形成し、前記切欠溝15に摘み片16のロック爪18を係合可能に配置し、握持管12の回動を阻止可能にしている。
したがって、消火器4の梱包時や搬送時における握持管12の回動を阻止し、クラッチ板26の移動を未然に阻止して、ガスボンベ64〜66の破封防止を強化し、使用上の安全性を強化している。
また、この実施形態のように摘み片16を握持管12の端部に配置することによって、握持部9の握持スペ−スを広く確保し、消火器4の保持の容易化と安定した使用を図るようにしている。
【0087】
また、本発明の応用形態として、ノズル79の背後に、粉末消火薬剤を充填した粉末容器を収容し、該粉末容器に前記ガス導管76〜78の吐出側を接続するとともに、粉末容器とノズル79を連通し、ガスボンベ64〜66から噴出した二酸化炭素を前記粉末容器に導き、該容器内の粉末消火薬剤をノズル79へ押し出し、これをノズル79から噴出することも可能である。
【0088】
更に、前述の実施形態は、消火器4に複数のガスボンベ64〜66を装填しているが、単一のガスボンベを装填して使用しても良く、また複数のガスボンベ64〜66のうち、中間に配置するガスボンベを除去して使用することも可能である。
また、本発明装置をカ−トリッジ式ガスボンベを使用した車載用の二酸化炭素消火器に使用しても良く、その場合は衝撃や振動による誤作動に配慮して、車室の適所に設置する
【産業上の利用可能性】
【0089】
このように本発明のガスボンベの破封装置は、単一または複数のガスボンベをコンパクトに内蔵し、その小形軽量化と外観の向上を図るとともに、これらのガスボンベを簡便かつ一時に破封し、迅速かつ安全に使用でき、しかも安定かつ充分な消火作用を得られるとともに、ガスボンベ破封後のドライアイスの凝結や流路の閉塞を防止して、安定した消火作用を得られ、例えばカ−トリッジ式ガスボンベを使用した家庭用または車載用の二酸化炭素消火器に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明を適用した二酸化炭素消火器の設置状態を示す正面図である。
【図2】本発明を適用した二酸化炭素消火器の外観を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図4】本発明に適用した消火器ホルダ−を拡大して示す平面図である。
【図5】図4のB−B線に沿う拡大断面図である。
【0091】
【図6】本発明を適用した二酸化炭素消火器の横断面図である。
【図7】本発明を適用した二酸化炭素消火器の縦断面図である。
【図8】本発明を適用した二酸化炭素消火器の要部を分解して示す斜視図である。
【図9】図6の要部を拡大して示す断面図で、握持部の内部構造を示している。
【図10】図9のC−C線に沿う断面図である。
【0092】
【図11】図10のD−D線に沿う断面図で、若干拡大して示している。
【図12】図6の要部を拡大して示す断面図で、消火筒の中間部の内部構造を示している。
【図13】図12のE−E線に沿う断面図である。
【図14】図13のF−F線に沿う断面図で、若干拡大して示している。
【図15】図6の要部を拡大して示す断面図で、消火筒の前部側の内部構造を示している。
【0093】
【図16】図15のG−G線に沿う断面図である。
【図17】図16のH−H線に沿う断面図で、若干拡大して示している。
【図18】図9に示す握持部の作動状況を示す断面図で、摘み片を操作後の可動体の移動状況を示している。
【図19】図18のI−I線に沿う断面図である。
【図20】図12に示す消火筒の中間部の作動状況を示す断面図で、封板の破封後の状況を示している。
【0094】
【図21】図20のJ−J線に沿う断面図である。
【図22】図15に示す消火筒の前部側の作動状況を示す断面図で、封板の破封後の状況を示している。
【図23】図22のK−K線に沿う断面図である。
【図24】本発明の第2の実施形態の要部を示す断面図で、握持管の端部に固定ブロックを配置し、同位置に臨ませて摘み片を配置している。
【符号の説明】
【0095】
4 消火器
10 他の筒体(消火筒)
12 一の筒体(握持管)
16 操作片(摘み片)
19,20 連結板
22 固定ブロック
26 可動体(クラッチ板)
44〜46 可動ブロック
55 針管
57〜59 ステムブロック
64〜66 ガスボンベ
67〜69 シ−ル板(封止板)
76〜78 ガス導管
82 灯具(LED)





 

 


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