米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 医学 -> ハクゾウメディカル株式会社

発明の名称 ガーゼ及びその製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−175236(P2007−175236A)
公開日 平成19年7月12日(2007.7.12)
出願番号 特願2005−376271(P2005−376271)
出願日 平成17年12月27日(2005.12.27)
代理人 【識別番号】100102048
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 光司
発明者 佐々木 宏 / 坂井 敏文 / 長谷川 浩
要約 課題
簡素な工程でX線造影糸の抜けを防止することの可能なガーゼ及びその製造方法を提供すること。

解決手段
互いに直交して織り上げられる経糸11及び緯糸12よりなり、経糸の一部がX線造影糸3で構成され、経糸方向の経糸端部が緯糸12より突出しているガーゼである。X線造影糸の端部3aを経糸方向端部の緯糸近傍に位置させたことに特徴がある。望ましくは、経糸方向端部の緯糸が密に織り込まれて密織部A2を形成し、X線造影糸の端部3aを密織部A2に位置させるとよい。裁断した部分にX線造影糸3がガーゼの密織りした端からはみ出ていないことから、鑷子等でガーゼをつまんでも、X線造影糸をつまむ恐れがほとんどなく、X線造影糸が抜け落ち難い。
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに直交して織り上げられる経糸及び緯糸よりなり、経糸の一部がX線造影糸で構成され、経糸方向の経糸端部が緯糸より突出しているガーゼであって、前記X線造影糸の端部を経糸方向端部の緯糸近傍に位置させてあることを特徴とするガーゼ。
【請求項2】
前記経糸方向端部の緯糸が密に織り込まれて密織部を形成し、前記X線造影糸の端部を前記密織部に位置させたことを特徴とする請求項1記載のガーゼ。
【請求項3】
請求項1又は2記載のガーゼの製造方法であって、前記X線造影糸を切断することにより前記X線造影糸の端部を経糸方向端部の緯糸近傍に位置させてあることを特徴とするガーゼの製造方法。
【請求項4】
前記X線造影糸を引っ張って切断することを特徴とする請求項3記載のガーゼの製造方法。
【請求項5】
ガーゼ本体と前記X線造影糸とをクランプして前記切断を行うことを特徴とする請求項3又は4に記載のガーゼの製造方法。
【請求項6】
前記X線造影糸にテンションを付与して延伸させた状態でガーゼを織り、前記経糸を切断することにより前記X線造影糸が縮小して前記X線造影糸の端部を経糸方向端部の緯糸近傍に位置させることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のガーゼの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに直交して織り上げられる経糸及び緯糸よりなり、経糸の一部がX線造影糸で構成され、経糸方向の経糸端部が緯糸より突出しているガーゼ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に外科手術の際には、手術終了時に手術部位をX線で透過撮影することで患者の体内残存するガーゼを検出できるように、X線不透過成分を組み込んだガーゼが使用される。そして、この種のガーゼの製造では、経糸11を張り、緯糸12をシャトルで入れて織り上げる際、織機に仕掛ける経糸11のうち1本をX線不透過成分を含んだ糸にして織り上げ、数cm緯糸12を抜いた糸抜き部で裁断する。ガーゼを裁断する場合、経糸11が数cm残った状態となっており、裁断した端部は経糸11とX線造影糸が数cm出た状態となっている。手術時、この裁断部に位置するX線造影糸の端部を鑷子等で摘まれると当該造影糸が抜けてしまうことがある。そして、X線造影糸が抜けたガーゼが患者の体内に残った場合、X線写真に写らず、発見することが難しいという問題がある。
【0003】
そこで、X線造影糸の抜け落ちを防止すべく、特許文献1〜3に示すような対策が講じられているが、いずれも製造工程が煩雑となる問題があった。
【特許文献1】特開2002―143212
【特許文献2】特開2003―325573
【特許文献3】特開2005―052471
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、簡素な工程でX線造影糸の抜けを防止することの可能なガーゼ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係るガーゼの特徴は、互いに直交して織り上げられる経糸及び緯糸よりなり、経糸の一部がX線造影糸で構成され、経糸方向の経糸端部が緯糸より突出している構成であって、前記X線造影糸の端部を経糸方向端部の緯糸近傍に位置させたことにある。
【0006】
望ましくは、前記経糸方向端部の緯糸が密に織り込まれて密織部を形成し、前記X線造影糸の端部を前記密織部に位置させるとよい。裁断した部分にX線造影糸がガーゼの密織りした端からはみ出ていないことから、鑷子等でガーゼをつまんでも、X線造影糸をつまむ恐れがほとんどなく、X線造影糸が抜け落ち難い。
【0007】
一方、上記特徴に記載のガーゼの製造方法の特徴は、前記X線造影糸を切断することにより前記X線造影糸の端部を経糸方向端部の緯糸近傍に位置させたことにある。この場合、前記X線造影糸を引っ張って切断するとよい。また、ガーゼ本体と前記X線造影糸とをクランプして前記切断を行ってもよい。前記X線造影糸にテンションを付与して延伸させた状態でガーゼを織り、前記経糸を切断することにより前記X線造影糸が縮小して前記X線造影糸の端部を経糸方向端部の緯糸近傍に位置させてもよい。
【発明の効果】
【0008】
上記本発明に係るガーゼ及びその製造方法の特徴によれば、簡素な工程でX線造影糸の抜け落ちを防止するに至った。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、適宜添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明に係るガーゼ1は、図1(c)、図2に示すように、経糸(縦糸)11と緯糸(横糸)12を交互に織り上げたガーゼ本体2と、経糸11に張った1本のX線造影糸3とよりなる。一例としては、経糸11と緯糸12として40番手の綿糸を用い、経糸11と緯糸12の密度を12本/cm位として、図1(a)の如く約30cm幅の帯状の平織りされた連続ガーゼ100として織機を用いて製造する。
【0010】
X線造影糸3はX線不透過成分、たとえば、硫酸バリウムなどを含んだポリ塩化ビニル、ポリプロピレンやポリエステルなどの合成樹脂糸である。直径は0,5〜0.9mmであり、40番手の綿糸より太い。X線不透過成分は硫酸バリウムに限定されるものではない。また、合成樹脂糸は可塑剤や着色剤を含む場合もあり、上記合成樹脂に限定されるものではない。
【0011】
図1(a),図2(a)に示すように、経糸方向Lに直交する左右の両側の耳部を経糸密織部A4とし、適宜長さ、一例を挙げると長さ約30cm毎に、緯糸12のない糸抜部A1を形成し、糸抜部A1の前後の両側を通常部A3よりも緯糸12が密に織られた緯糸密織部A2とする。
【0012】
次いで、各糸抜部A1で連続ガーゼ100をガーゼ単体101毎に分離されるように裁断し、X線造影糸3入りガーゼ1を作成する。この状態では、裁断した部分は経糸11とX線造影糸3が数cm緯糸12よりも突出した状態となっており、X線造影糸脱落の虞がある。
【0013】
そこで、緯糸密織部A2の端から出ているX線造影糸3のみを切断し、図1(c)、図2(b)(c)、図3(a),(b)の如く、X線造影糸端部3aが経糸方向L端部の緯糸(すなわち緯糸密織部A2)近傍に位置しているガーゼとする。換言すると、X線造影糸3は経糸11よりも短く、糸抜部A1近傍でのX線造影糸端部3aが経糸端部11aよりも緯糸密織部A2近傍に位置している。
【0014】
X線造影糸3の切断は緯糸密織部A2よりも突出した部分で行っても良い。この場合は図2(b)、図3(a)の如き状態となる。
【0015】
一方、図4に示すように、X線造影糸3の両端3aを引っ張って切断すると、図2(c)、図3(b)の如く緯糸密織部A2の中にX線造影糸3が数mmから数十mm程度入り込む。この場合は、X線造影糸端部3aが緯糸密織部A2において緯糸12により保護され、さらに脱落しにくいものとなる。引っ張りは、図4に示すように大クランプ105でガーゼ本体2をX線造影糸3とともにクランプしてX線造影糸3の偏りを防ぎ、小クランプ106で両方のX線造影糸端部3aを摘んで切断するとよい。
【0016】
さらに、図示省略するが、連続ガーゼ100の製造時にX線造影糸3にあらかじめテンションを付与して延伸させた状態で平織りを行い、切断によりX線造影糸3が縮小して端部3aが緯糸密織部A2近傍又は内部に位置するようにしてもよい。
【0017】
なお、本発明は上記実施形態の数値や部材に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱することなく適宜改変が可能である。また、緯糸密織部A2は必ずしも必須ではなく、この場合、緯糸密織部A2近傍とは、経糸方向L端部の緯糸12近傍を意味する。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明は、X線造影糸入りのガーゼ及びその製造方法として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】(a)は織り上がった連続ガーゼ、(b)はX線造影糸切断前のガーゼ、(c)はX線造影糸切断後のガーゼである。
【図2】ガーゼの経糸端部近傍の拡大図であり、(a)はX線造影糸切断前、(b)(c)はX線造影糸切断後を示す。
【図3】(a)は図2A−A断面、(b)は図2B−B断面をそれぞれ示す図である。
【図4】X線造影糸切断工程を示し,(a)は大クランプでのクランプ状態、(b)は小クランプでのX線造影糸引っ張り状態、(c)はX線造影糸切断後の状態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0020】
1:ガーゼ、2:ガーゼ本体、3:X線造影糸、3a:X線造影糸端部、11:経糸、11a:経糸端部、12:緯糸、100:連続ガーゼ、101:ガーゼ単位、105:大クランプ、106:小クランプ、A1:糸抜部、A2:緯糸密織部、A3:通常部、A4:経糸密織部、L:経糸方向




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013