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発明の名称 溶解装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−21245(P2007−21245A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2006−276761(P2006−276761)
出願日 平成18年10月10日(2006.10.10)
代理人 【識別番号】100095614
【弁理士】
【氏名又は名称】越川 隆夫
発明者 内海 勇 / 太田 雅顕 / 大関 聡文
要約 課題
良好な溶解を行い得るとともに溶解液作製における作業性を向上することができる溶解装置を提供する。

解決手段
内部に粉体又は顆粒状体から成る内容物を収容しつつ一端に開口部を有する容器を保持する保持手段と、該保持手段で保持された容器の開口部に対し液密に接続され、内容物を溶解するための溶解用液を注入する注入口、容器内の溶解液を導出する導出口を有する接続手段16とを具備した溶解装置において、開口部が略上方を向いた状態で接続手段16による内容物の溶解が行われるとともに、容器の開口部が略下向きとなるまで保持手段を回転させ、容器内の溶解液が排出口から排出された後、接続手段16による容器の開口部との接続を維持しつつ当該保持手段を回転させて当該容器を初期状態に戻す反転手段を備えたものである。
特許請求の範囲
【請求項1】
内部に粉体又は顆粒状体から成る内容物を収容しつつ一端に開口部を有する容器を保持する保持手段と、
該保持手段で保持された前記容器の開口部に対し液密に接続され、前記内容物を溶解するための溶解用液を注入する注入口、及び前記容器内の溶解液を導出する導出口を有する接続手段と、
を具備した溶解装置において、
前記開口部が略上方を向いた状態で前記接続手段による内容物の溶解が行われるとともに、前記容器の開口部が略下向きとなるまで前記保持手段を回転させ、容器内の溶解液が排出口から排出された後、前記接続手段による容器の開口部との接続を維持しつつ当該保持手段を回転させて当該容器を初期状態に戻す反転手段を備えたことを特徴とする溶解装置。
【請求項2】
前記内容物は、溶解されて透析用濃厚液となる粉体又は顆粒状体から成るとともに、
前記接続手段の注入口及び導出口と接続され、当該接続手段に接続された前記容器との間で溶解用液体又は溶解液を循環して内容物を溶解し、透析用濃厚液を得るための溶解槽を具備したことを特徴とする請求項1記載の溶解装置。
【請求項3】
前記保持手段は、前記容器の首部を挟持するとともに、当該保持手段で保持された容器の開口部に対して接続手段が接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の溶解装置。
【請求項4】
前記容器の開口部には、内容物を密封するシールが形成され、該シールを開封する刃具が前記接続手段に設けられるとともに、当該刃具は前記接続手段における前記注入口及び導出口よりも前記容器側に突出して成ることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の溶解装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に粉体又は顆粒状体から成る内容物を収容しつつ一端に開口部を有する容器を保持し、当該容器の開口部から溶解用液体を注入して内容物を溶解しつつ溶解液を導出するための溶解装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に透析液として重炭酸塩系と酢酸系とが使用されており、このうち重炭酸塩系透析液では重炭酸ナトリウムを含まない粉末状のA剤と、重炭酸ナトリウムから成る粉末状のB剤とを希釈水にてそれぞれ溶解し、濃厚液を作製することにより得られる。尚、かかる濃厚液は別途の透析液調整装置に供給されるとともに、再び水で希釈されて所望濃度とされた後、患者に投与されることとなる。
【0003】
濃厚液を得るべく上記A剤又はB剤が収容された容器を保持し、その開口部から希釈水を注入しつつ得られた溶解液を導出することにより、自動的にA剤又はB剤を溶解する従来の溶解装置として、例えば特許文献1で開示されたものが挙げられる。尚、容器の開口部には、A剤又はB剤を封止するシールが施されている。
【0004】
かかる溶解装置によれば、開口部を下向きとして容器を保持し、希釈水の注入口及び容器内で得られた溶解液を導出する導出口が形成された接続部材を開口部に接続することにより、当該容器内に希釈水を注入しつつ溶解液を別途の溶解タンクに導出(同公報第2図参照)し、これら容器と溶解タンクとの間で循環することにより撹拌して、自動的に濃厚液を作製することができる。
【0005】
尚、開口部を上向きとして容器を保持し、接続部材を開口部に接続することにより容器内に希釈水を注入しつつ溶解液を溶解タンクに導出(同公報第6図参照)し、これら容器と溶解タンクとの間で循環することにより撹拌して、自動的に濃厚液を作製するものも開示されている。
【特許文献1】特開平4−84967号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の溶解装置においては、以下の如き問題があった。即ち、開口部を下向きとして容器を保持するものにおいては、接続部材を開口部に接続させた状態で容器のシールを開封すると、直ちに内容物であるA剤又はB剤が下方に落下してしまい、その落下分の溶解が良好に行われなかったり、或いは接続手段とのシールが不十分であると周囲に飛び散ってしまう虞があるという問題があった。
【0007】
また、開口部を上向きとして容器を保持するものにおいては、溶解後に容器の底に溶解液が残留してしまうので、作業者が容器の保持を解き、手作業にて底に溜まった残留溶解液を溶解タンク(又は、循環による撹拌が終了した溶解液を収容する貯留タンク)に供給する必要があった。よって、濃厚液作製における作業性が悪化してしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、良好な溶解を行い得るとともに溶解液作製における作業性を向上することができる溶解装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、内部に粉体又は顆粒状体から成る内容物を収容しつつ一端に開口部を有する容器を保持する保持手段と、該保持手段で保持された前記容器の開口部に対し液密に接続され、前記内容物を溶解するための溶解用液を注入する注入口、及び前記容器内の溶解液を導出する導出口を有する接続手段とを具備した溶解装置において、前記開口部が略上方を向いた状態で前記接続手段による内容物の溶解が行われるとともに、前記容器の開口部が略下向きとなるまで前記保持手段を回転させ、容器内の溶解液が排出口から排出された後、前記接続手段による容器の開口部との接続を維持しつつ当該保持手段を回転させて当該容器を初期状態に戻す反転手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
かかる構成によれば、容器の開口部が略上方を向いた状態で、接続手段の注入口から溶解用液体が注入されるとともに、容器内で得られた溶解液が導出口から導出される一方、反転手段によって保持手段が回転され、開口部が略下向きの状態で容器内の溶解液が排出された後、当該容器が初期状態に戻される。
【0011】
請求項2記載の発明は、前記内容物は、溶解されて透析用濃厚液となる粉体又は顆粒状体から成るとともに、前記接続手段の注入口及び導出口と接続され、当該接続手段に接続された前記容器との間で溶解用液体又は溶解液を循環して内容物を溶解し、透析用濃厚液を得るための溶解槽を具備したことを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、前記保持手段は、前記容器の首部を挟持するとともに、当該保持手段で保持された容器の開口部に対して接続手段が接続されることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、前記容器の開口部には、内容物を密封するシールが形成され、該シールを開封する刃具が前記接続手段に設けられるとともに、当該刃具は前記接続手段における前記注入口及び導出口よりも前記容器側に突出して成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、溶解作業時には容器の開口部が略上方を向いた状態とされて内容物の落下を回避するとともに、容器の開口部を略下方に向けて容器の保持を維持したまま残留溶解液を排出することができるので、良好な溶解を行い得るとともに溶解液作製における作業性を向上することができる。
【0015】
また、刃具を接続手段に設けることにより、当該接続手段を容器の開口部に接続する際にシールを開封することができ、接続手段とは別個に開封手段を設けたものに比べ、装置を簡素化することができるとともに、当該刃具が注入口及び導出口よりも容器側に突出させれば、接続手段の接続時において、シールの開封後に溶解用液体の注入及び溶解液の導出が行われることとなり、シールが未開封のまま溶解用液が注入されることを防止し、より確実な溶解作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る溶解装置は、重炭酸ナトリウムを含まない粉末状のA剤と、重炭酸ナトリウムから成る粉末状のB剤とを希釈水にてそれぞれ溶解し、その溶解液を混合して濃厚液を作製する濃厚液作製装置に配設されたものである。かかる濃厚液作製装置は、図1及び図2に示すように、収容装置1と、移載装置2と、溶解装置3と、減容装置4とから主に構成されている。
【0017】
ここで、容器Aは、図3に示すように、底面A4を有した略円筒状の胴部A3と、一端に開口部A1を有するとともに胴部A3から連続的に縮径した首部A2とから構成された樹脂製一体成形品から成り、開口部A1には胴部A3内に収容されたA剤を密封するためのフィルム状のシールAaが貼着されている。尚、B剤を収容する容器Bは、図4に示すように、容器Aと同様、一端に開口部B1が形成されている首部B2と、底面B4を有した胴部B3(胴部A3より径が小さい)を具備した樹脂製一体成形品から成るものであり、開口部B1にはシールBaが貼着されている。
【0018】
収容装置1は、複数の容器A及び容器Bをそれぞれ収容するとともに、移載装置2側へ1個づつ送り出すことが可能とされたものであり、容器Aを収容しつつ送り出し動作を行うべく上下方向に4台併設されたチェーンコンベア5a〜5dと、容器Bを収容しつつ送り出し動作を行うべく上下方向に2台併設されたチェーンコンベア6a、6bを有して成る。
【0019】
チェーンコンベア5a〜5dは、互いに所定寸法(容器Aの外径と略同一寸法)離間して配設されており、このうちチェーンコンベア5a及び5cにおける容器の載置面(搬送面)は図1中右方向へ移動して、容器Aを同方向へ搬送するとともに、チェーンコンベア5b及び5dにおける容器の載置面は同図中左方向へ移動して、容器Aを同方向へ搬送するよう構成されている。
【0020】
同様に、チェーンコンベア6aにおける容器Bの載置面は、同図中右方向へ移動して、容器Bを同方向へ搬送するとともに、チェーンコンベア6bにおける容器Bの載置面は、同図中左方向へ移動して、容器Bを同方向へ搬送するよう駆動モータ(不図示)にて駆動される。
【0021】
これにより、チェーンコンベア5aの右端に達した容器Aはチェーンコンベア5bの右端に落下し、チェーンコンベア5bの左端に達した容器Aはチェーンコンベア5cの左端に落下し、続いてチェーンコンベア5cの右端に達した容器Aはチェーンコンベア5dの右端に落下するよう対応する各コンベアの端部が形成されているので、チェーンコンベア5aの左端に投入された容器が順次搬送され、チェーンコンベア5dの左端に達するよう構成されている。
【0022】
同様に、チェーンコンベア6aの右端に達した容器Bはチェーンコンベアの左端に落下するよう当該チェーンコンベア6aの右端部が形成されているので、チェーンコンベア6aの左端に投入された容器Bが順次搬送され、チェーンコンベア6bの左端に達するよう構成されている。
【0023】
チェーンコンベア5dの左端近傍には送り出し手段7が配設されており、該送り出し手段7は、図1で示すようなストッパの役割を持つ4枚の羽根を有するとともに、その回転中心を共通としたロータリストッパ9を具備している。かかるロータリストッパ9は、図5で示すように、羽根の位置と対応する部位(均等4間隔)に爪部9aaを有したロータリ9aと、爪部9aaと係止又は離間すべく揺動可能なラチェット9bとから構成されている。
【0024】
即ち、ラチェット9bを同図の状態から揺動させ、その先端が爪部9aaから離間すると、羽根が回転可能とされ、次の爪部9aaにラチェット9bが係止するまで回転する。従って、チェーンコンベア5dを駆動させた状態でラチェット9bを揺動させると、羽根が4分の1回転し、これに伴いチェーンコンベア5d上における最左端にある容器Aを2枚の羽根で挟持しつつ送り出すとともに、回転後に上向きに突出する羽根によって後続の容器Aの送り出しが規制されるのである。同様に、チェーンコンベア6bの左端にも、送り出し手段8が配設されており、容器Bを1個づつ送り出し可能とされている。
【0025】
移載装置2は、収容装置1の送り出し手段7、8によって送り出しされた容器A及びBを載置し、溶解装置3へ移載するものであり、図6に示すように、容器Aを位置決めしつつ載置する容器A用凹部10aと容器Bを位置決めしつつ載置する容器B用凹部10bが形成された2本の爪10(他の1本は紙面奥側に配置)と、該爪10を水平方向(紙面に対して直交する方向)に案内して移動させる水平ガイド11と、該水平ガイド11及び爪10を垂直方向(同図上下方向)に案内して移動させる垂直ガイド12とから構成されている。
【0026】
そして、爪10を予め垂直ガイド12の最下端に位置させておくとともに、送り出し手段7、8により容器A及び容器Bが1個づつ送り出された後、当該爪10を上昇させて、まず待機位置にある容器Aを容器A用凹部10aに載せる。そのまま爪10が上昇すると、図7に示すように、待機位置にある容器Bを容器B用凹部10bに載せることができ、従って、容器Bを爪10の先端側で、容器Aを基端側でそれぞれ載置することとなる。
【0027】
その状態で爪10が水平ガイド11で案内されて床面に対して水平方向に移動し、容器A、Bの首部A2及びB2を溶解装置3の下側挟持部材13上に載置するとともに、胴部A3及びB3を載置部材15上に載置する。溶解装置3は、容器A及びB内のA剤及びB剤を純水などで希釈し所定濃度の濃厚液を作製するためのもので、図8〜図11に示すように、下側挟持部材13、上側挟持部材14及び載置部材15などから成り容器A、Bを保持する保持手段と、接続手段16と、シャフト18などから成る反転手段とから主に構成されている。
【0028】
載置部材15と下側挟持部材13とはフレームF1で連結されて所定寸法離間しており、載置部材15に形成された凹部に容器A及びBの胴部A3、B3における底面A4、B4近傍が支持されるとともに、下側挟持部材13に形成された凹部13a及び13bに容器A及びBの首部A2、B2が支持されるよう構成されている。
【0029】
また、上側挟持部材14は、下側挟持部材13の凹部13a及び13bにそれぞれ合致して容器A及びBの首部A2、B2を挟持すべく所定の位置に凹部14a及び14bが形成されている。上側挟持部材14は、フレームF2の所定位置に形成されており、該フレームF2は回転軸19を中心にフレームF1に対して回転自在とされている。即ち、フレームF2が回転軸19を中心に回転すると、上側挟持部材14も連動して下側挟持部材13と離間するので、かかる離間状態で爪10から容器A及びBが載置されるのである。
【0030】
更に、フレームF2は、内部に回転軸19を有した中空状のシャフト18と連結固定されており、該シャフト18が図示しないモータによって回転することにより、フレームF2を回転させ、上側挟持部材14を下側挟持部材13に対して当接(図11の状態)又は離間(図10の状態)するよう構成されている。尚、かかるシャフト18による回転力は、フレームF1に対して直接的には伝わらないため、後述するピン20による係止が行われない限り、シャフト18が回転しても載置部材15及び下側挟持部材13は回転しない。ここで、シャフト18及び該シャフト18と連結した不図示のモータは、保持手段を回転させる反転手段を構成する。
【0031】
接続手段16は、載置部材15及び下側挟持部材13によって保持された容器A及びBの開口部A1、B1に対し液密に接続され、A剤及びB剤を溶解するための希釈水(溶解用液体)を注入するとともに、当該容器A及びB内の溶解液を導出するものである。かかる接続手段16は、図8に示すように、フレームF2と連結された板材21に配設されており、該板材21の基端は、シリンダ17から延びる作動ロッド17aと接続されている。よって、シリンダ17を駆動させて作動ロッド17aの長さ寸法を縮小させると、同図の状態から板材21が移動し、接続手段16が容器A及びBの開口部A1及びB1に当接することとなる。
【0032】
ここで、板材21の略中央には、下側挟持部材13から延設されたステー22の孔22a及び上側挟持部材14に形成された孔14cに対し挿通可能なピン20が形成されており、板材21が下側挟持部材13及び上側挟持部材14に近接するとピン20が孔22a、14cに挿通されて、当該下側挟持部材13と上側挟持部材14とを係止するよう構成されている。
【0033】
かかる係止状態でシャフト18を回転させると、回転力がフレームF1からフレームF2に伝達されることとなり、溶解装置の保持手段が一体的に回転するので、容器A及びBの開口部A1、B1を上向き又は下向きとする方向に当該容器A及びBを回転させることができる。このように、接続手段16を容器A、Bの開口部A1、B1に接続させる動作の過程において下側挟持部材13と上側挟持部材14とを連結させ、溶解装置の保持手段を一体的に回転させることができるので、別途連結手段を設けたものに比べ、装置構成を簡単にすることができる。
【0034】
接続手段16は、図13及び図14に示すように、容器A又はBに水を注入すべく筐体の略中央に形成された注入口16a及び容器A又はB内で得られた溶解液を導出する導出口16bを有している。注入口16aの内周面には、螺旋状の溝16aaが形成されており、注入される水が容器A又はB内で旋回流を生じるよう構成されている。これにより、容器A又はBの内壁等に付着したA剤又はB剤に対しても水を及ばせることができ、簡単な構成で効率良く溶解できる。尚、螺旋状の溝16aaに代えて、螺旋状に形成された凸条部(注入口16aの内周面に対して凸成形されたもの)としたり、複数のノズルを互いに異なる方向へ向けて設置したものとしてもよい。
【0035】
一方、導出口16bは、注入口16aの外周に形成された円環状の凹部16cと連通孔16dを介して連通されており、該円環状の凹部16cに達した溶解液が連通孔16dを流通し、導出口16bから導出されるよう構成されている。また、図15に示すように、凹部16cを成す外側のリブには3枚の刃具30(開封手段)が固定(注入口16aの3方を囲んだ状態にて固定)されており、容器A又はBの開口部A1、B1に貼着されたシールAa又はBaを切除して開封し得るよう構成されている。
【0036】
かかる刃具30は、接続手段16における注入口16a及び導出口16b(凹部16c)よりも容器A及びBの配設された側に突出しているので、接続手段16の接続時において、シールAa及びBaの開封後に水の注入及び溶解液の導出が行われることとなり、シールAa及びBaが未開封のまま溶解用液が注入されることを防止し、より確実な溶解作業を行うことができる。尚、刃具30は、注入口16aの3方を囲んだ状態とされているため、開封時に切除されたシールAa及びBaが容器A、B内に落下するのを回避することができる。
【0037】
また、接続手段16における容器A又はBとの接続面には、円環状のパッキン31が形成されており、容器A又はBにおける開口部A1、B1の縁部と密着して水や溶解液が接続手段16との接続部から漏れるのを防止している。かかるパッキン31は、ゲル状材や軟質ゴムから成るものが好ましく、この場合、当該開口部A1、B1における縁面の平面度が変形等によって悪化した場合であっても、確実にシールすることができる。また、ゲル状材や軟質ゴムから成るパッキン31によれば、その弾性変形によって、容器A及びBの成形時やシール時のとけ込み状態による当該容器A及びBの高さ方向の寸法誤差(製品ばらつき)を効果的に吸収することができる。
【0038】
図16で示すように、注入口16aは、別途設けられた溶解槽T1の底面と可撓性チューブ(給水ラインL1)を介して接続されており、導出口16bは、当該溶解槽T1の上面と可撓性チューブ(導出ラインL2)を介して接続されている。尚、給水ラインL1にはポンプPが配設されており、当該給水ラインL1内の水や溶解液を圧送し、溶解槽T1と容器A、Bとの間で当該水又は溶解液を循環させ得るよう構成されている。また、同図及び図17で示す符号Yは、溶解槽T1内にエアを送り込むための電磁弁を示しており、当該溶解槽T1への給水時に開くとともに、次に説明する循環時に閉まるよう制御されている。
【0039】
これによりA剤及びB剤の溶解作業を行うには、給水源Wから溶解槽T1内へ給水するとともに、その水を給水ラインL1を介して接続手段16に導き、注入口16aから容器A又はB内へ注入する一方、注入された水は容器A又はB内を流通した後、導出口16bから導出され、導出ラインL2を介して再び溶解槽T1へ導かれる。即ち、溶解槽T1と容器A又はBとの間で水(溶解液)を循環させ、所定濃度となるまで溶解するのである。
【0040】
また、溶解槽T1は、コンプレッサCと接続されており、当該溶解槽T1内の空気層を通じて容器A又はB内にエアを供給し得るよう構成されている。即ち、図17に示すように、容器A及びBが反転して開口部A1及びB1が下向きとなった状態(この時、ポンプPは停止しており、給水ラインL1を水や溶解液が流動しない状態とされている)で、コンプレッサCを駆動することにより、溶解槽T1から導出ラインL2を介してエアを供給するので、導出口16bから容器A及びB内にエアを送り込むことができる。
【0041】
かかるエアの送り込みにより、容器A又はB内に残った残留溶解液を注入口16aから導出し易くすることができ、より早く且つ確実に残留溶解液を容器外(即ち、貯留槽T2内)へ排出することができる。ここで、容器A及びBよりも貯留槽T2の方が下方に設置されているため、エアの送り込みにより導出した残留溶解液は、溶解槽T1ではなく貯留槽T2へ導かれることとなる。尚、本実施形態においては、導出口16bからエアを注入しつつ、注入口16aから残留溶解液を導出しているが、注入口16aからエアを注入しつつ導出口16bから残留溶解液を導出するよう構成してもよい。
【0042】
減容装置4は、残留溶解液が排出された後の空の容器A及びBを切断し、その体積を小さくすることにより廃棄し易くするもので、図18及び図19に示すように、載置用長尺部材23a〜23d、ガイド板24、押し子25、底面用切断刃26及び側面用切断刃27から主に構成されている。
【0043】
載置用長尺部材23a及び23bは、容器Aを載置するための円柱部材から成り、これらの離間部に当該容器Aを載置可能とされている。かかる載置用長尺部材23a及び23bには、一対の爪10(図6及び図7参照)を上下方向に通過させ得る間隙23aa、23ab及び23ba、23bbがそれぞれ形成されており、当該爪10が容器Aを載置した状態で間隙23aa、23ab、23ba及び23bbを下降しつつ通過することにより、容器Aを載置用長尺部材23a及び23b上に載置するよう構成されている。同様に、載置用長尺部材23c及び23dは、これら間隙に容器Bを載置し得るものであり、爪10を通過し得る間隙23ca及び23cbが形成されている。尚、ここで使用される長尺部材は、中空状のパイプや、板材等別形状の部材から構成されたものであってもよい。
【0044】
ガイド板24は、容器A又は容器Bの外径寸法より若干大きな径のガイド孔24a及び24bが形成された板材から成るものである。かかるガイド板24は、載置用長尺部材23a〜23dの基端側(図19における左端側)に立設され、後述する押し子25で押された容器A及びBに対しガイド孔24a及び24bを通過させつつ案内するよう構成されている。
【0045】
押し子25は、図18に示すように、容器Aの開口部A1を押圧し得る容器A用押し部25aと容器Bの開口部B1を押圧し得る容器B用押し部25bとが形成されており、同図矢印方向に摺動して容器A及び容器Bをガイド板24側に移動させるものである。尚、容器A用押し部25a及び容器B用押し部25bには、後述する側面用切断刃27との干渉を回避するための溝28(図19参照)がそれぞれ形成されている。
【0046】
底面用切断刃26は、載置用長尺部材23a及び23b上の容器A、及び載置用長尺部材c及び23d上の容器Bにおける底面A4及びB4側を切除するための屈曲形状の刃具から成り、軸26aを中心に揺動可能とされている。即ち、図18で示した状態において、底面用切断刃26が軸26aを中心に揺動すると、当該底面用切断刃26の刃部が容器A及びBの底面A4及びB4側を切断し、切断された底面A4及びB4が落下し得るよう構成されている。
【0047】
側面用切断刃27は、ガイド孔24a及び24bを臨みつつそれぞれ配設された刃具から成り、押し子25でガイド孔24a及び24b内に導かれた容器A及び容器Bにおける対向する側面をそれぞれ切断するものである。該側面用切断刃27の後方(図19における左側)には、仕切板29が床面に対して略水平方向に延設されており、側面用切断刃27によって切断された上側のものを載置し得るよう構成されている。尚、側面用切断刃27によって切断された下側の容器A及び容器Bは、仕切板29の下方に収容される。
【0048】
かかる減容装置4によれば、爪10で溶解装置3から搬送された容器A、容器Bを載置用長尺部材23a〜23d上に載置した後、まず底面用切断刃26が揺動して容器A及び容器Bの底面A4及びB4側を切除する。その後、押し子25が摺動して容器A及び容器Bをスライドさせガイド孔24a及び24b内を通過させ、その通過過程において容器A及び容器Bの対向する側面が側面用切断刃27により切断されて2分割され、上側のものが仕切板29上に、下側のものが仕切板29の下方に収容されることとなる。
【0049】
次に、上記構成の濃厚液作製装置における動作について説明する。
まず、収容装置1における送り出し手段7及び8により送り出された容器A、Bは、下降端で待機していた爪10が垂直ガイド12に沿って上昇することによりそれぞれ当該爪10上に載置される。爪10は、容器A、Bを載置した状態で上昇端に達し、その後垂直ガイド12に沿って移動することにより、溶解装置3の載置部材15及び下側把持部材13に亘って容器A、Bが載置される。
【0050】
尚、待機していた溶解装置3は、フレームF2が図10の状態とされており、フレームF1の上方が開放した状態とされているので、容器A、Bは載置部材15及び下側把持部材13上にスムーズに載置される。溶解装置3へ容器A、Bを移載後、爪10は、載置部材15及び下側把持部材13の下方で待機することとなる。
【0051】
その後、シャフト18が回転してフレームF2が回転し、図10の状態から図11の状態とされるので、容器A、Bの開口部側首部A2及びB2が挟持される。そして、シリンダ17を駆動して板材21を上側挟持部材14及び下側挟持部材13側に移動させることにより、接続手段16を容器A、Bの開口部A1及びB1に接続させるとともに、ピン20を孔22c及び14cに挿通させ、下側挟持部材13と上側挟持部材14とを係止することにより、フレームF1とF2とを連結する。
【0052】
一方、接続手段16が容器A、Bと接続する際、刃具30によって容器A、BのシールAa及びBaが開封され、その後にパッキン31が容器A、Bの開口部A1及びB1と液密に当接される。そして、シャフト18を先の回転と逆方向に4分の1回転させることにより、フレームF1及びF2を一体的に回転させ、保持された容器A、Bの開口部A1、B1を上向き(開口部A1及びB1が上方を向いた状態)とする。尚、このような上方を向いた状態は、容器A及びB内の薬剤が重力でこぼれない程度であればよく、例えば45度程度上方に傾斜させた状態としてもよい。
【0053】
この状態で、図16に示す給水源Wから溶解槽T1内に希釈水を供給するとともに、ポンプPを駆動させて溶解槽T1内の希釈水を給水ラインL1に流す。これにより、注入口16aから容器A、B内に希釈水が注入され、開口部A1及びB1から溢れた溶解液が凹部16c及び挿通孔16dを介して導出口16bに達する。溶解液は、導出口16bを通じて導出ラインL2を流れ、再び溶解槽T1内に供給される。このように、溶解液を溶解槽T1と容器A及びBとの間で循環させ、当該溶解液を所定濃度とする。
【0054】
かかる循環により溶解液が所定濃度となったことを別途の濃度センサ(不図示)等で認識すると、ポンプPが停止され、溶解液の循環動作を停止する。かかる状態でシャフト18を半回転させることにより保持手段を回転させ、容器A及びBの開口部A1及びB1が下向きとなるまで当該容器A及びBを反転させる(図17の状態)。その後、コンプレッサCを駆動することにより溶解槽T1、導出ラインL2を通じて容器A、B内にエアを送り込む。尚、開口部A1及びB1を下向きとした状態では導出口16bが最下部になり、残留溶解液を排出し易くなっている。
【0055】
かかるエアの送り込みにより、容器A、B内の残留溶解液が給水ラインL1を介して貯留槽T2に導出されるのを早めることができる。即ち、貯留槽T2が容器A、Bより下方に設置されているため、溶解槽T1の空気層を開放すればエアを送り込まなくても容器A、B内の残留溶解液は重力にて貯留槽T2に導出するのであるが、エアを送り込んだ方が、早く且つ確実に残留溶解液を貯留槽T2に導出することができるので好ましいのである。また、エアを別途のラインによって接続手段6の注入口6aから送り込み、導出口16bから残留溶解液を排出するようにしてもよい。
【0056】
容器A、B内における残留溶液のほとんどが貯留槽T2へ導出したことを認識した後、シャフト18を所定角度だけ2、3回程度回転させ、容器A、Bを保持した保持手段を揺動させる。このように保持手段を揺動させると、開口部A1及びB1を下に向けたまま容器A、Bを振ることとなり、当該容器A、Bの内壁等に残っている残留溶解液をも底面A4及びB4の一部に収集して排出することができるので、より確実に残留溶解液を排出することができる。
【0057】
次に、シャフト18を回転させて保持手段を初期状態に戻した後、溶解装置3下で待機していた爪10を上昇させ、空の容器A、Bを再び載置するとともに、水平ガイド11及び垂直ガイド12に沿って移動させ、空の容器A、Bを減容装置4の載置用長尺部材23a〜23d上に移載する。その後の減容動作については記述の通りである。
【0058】
上記実施形態によれば、容器A、Bを収容装置1にて収容するとともに、そのうちの1つを送り出し、容器A、B内のA剤及びB剤を溶解装置3にて溶解する一方、溶解後に空となった容器A、Bを減容処理することができるので、透析液(濃厚液)を作製するのに必要な一連の作業を連続的に自動で行わせしめることができる。
【0059】
また、容器A、B内のA剤及びB剤を溶解するに際し、希釈水を注入する際は容器A、Bの開口部A1及びB1を上向きとしてA剤及びB剤の落下を回避するとともに、残留溶解液を排出する際は開口部A1及びB1を下向きとして排出を容易とすることができるので、良好な溶解を行い得るとともに溶解液作製における作業性を向上することができる。
【0060】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば容器に収容されるA剤、B剤に代えて、粉体又は顆粒状体から成る他のものを内容物としてもよく、この場合、本実施形態の如き濃厚液を作製するものに限定されず、容器内に注入される水を他の溶媒(溶解用液)としてもよい。また、収容装置1、溶解装置3、減容装置4を別個独立の装置とし、移載装置2による移載を行わないものとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0061】
開口部が略上方を向いた状態で接続手段による内容物の溶解が行われるとともに、容器の開口部が略下向きとなるまで保持手段を回転させ、容器内の溶解液が排出口から排出された後、接続手段による容器の開口部との接続を維持しつつ当該保持手段の回転により当該容器を初期状態に戻す反転手段を備えた溶解装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施形態に係る溶解装置が適用される濃厚液作製装置を示す正面図
【図2】本発明の実施形態に係る溶解装置が適用される濃厚液作製装置を示す左側面図
【図3】本発明の実施形態に係る溶解装置に適用される容器であって、A剤を収容した容器を示す斜視図
【図4】本発明の実施形態に係る溶解装置に適用される容器であって、B剤を収容した容器を示す斜視図
【図5】本発明の実施形態に係る溶解装置が適用される濃厚液作製装置において、収容装置が具備する送り出し手段を示す模式図
【図6】本発明の実施形態に係る溶解装置が適用される濃厚液作製装置において、移載装置が具備する爪(容器Aを載置した状態)を示す模式図
【図7】本発明の実施形態に係る溶解装置が適用される濃厚液作製装置において、移載装置が具備する爪(容器A及び容器Bを載置した状態)を示す模式図
【図8】本発明の実施形態に係る溶解装置を示す上面図
【図9】本発明の実施形態に係る溶解装置における上側挟持部材及び下側挟持部材を示す模式図(図8におけるIX−IX線断面図)
【図10】本発明の実施形態に係る溶解装置におけるフレームF2が開いた状態を示す左側面図
【図11】本発明の実施形態に係る溶解装置におけるフレームF2が閉じた状態を示す左側面図
【図12】本発明の実施形態に係る溶解装置におけるフレームF1とF2とを連結させた状態を示す拡大模式図
【図13】本発明の実施形態に係る溶解装置における接続手段を示す底面図
【図14】本発明の実施形態に係る溶解装置における接続手段を示す断面模式図
【図15】本発明の実施形態に係る溶解装置における接続手段が具備する刃具(開封手段)を示す模式図
【図16】本発明の実施形態に係る溶解装置における溶解槽及び貯留槽との接続状態(容器の開口部が上向きの場合)を示す模式図
【図17】本発明の実施形態に係る溶解装置における溶解槽及び貯留槽との接続状態(容器の開口部が下向きの場合)を示す模式図
【図18】本発明の実施形態に係る溶解装置が適用される濃厚液作製装置に配設された減容装置を示す模式図
【図19】本発明の実施形態に係る溶解装置が適用される濃厚液作製装置に配設された減容装置を示す左側面図
【符号の説明】
【0063】
1…収容装置
2…移載装置
3…溶解装置
4…減容装置
5a〜5d、6a、6b…チェーンコンベア
7、8…送り出し手段
9…ロータリストッパ
10…爪
11…水平ガイド
12…垂直ガイド
13…下側挟持部材(保持手段)
14…上側挟持部材(保持手段)
15…載置部材(保持手段)
16…接続手段
16a…注入口
16b…導出口
17…シリンダ
18…シャフト(反転手段)
19…回転軸
20…ピン
21…板材
22…ステー
23a〜23d…載置用長尺部材
24…ガイド板
25…押し子
26…底面用切断刃
27…側面用切断刃
28…溝
29…仕切板
30…刃具(開封手段)
31…パッキン
A、B…容器
A1、B1…開口部
Aa、Ba…シール
C…コンプレッサ
T1…溶解槽
T2…貯留槽
L1…給水ライン
L2…導出ライン
F1、F2…フレーム




 

 


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