米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 医学 -> 株式会社マンダム

発明の名称 皮膚用乳化組成物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−153771(P2007−153771A)
公開日 平成19年6月21日(2007.6.21)
出願番号 特願2005−348827(P2005−348827)
出願日 平成17年12月2日(2005.12.2)
代理人 【識別番号】100137419
【弁理士】
【氏名又は名称】桂田 正徳
発明者 吉川 季代美 / 永松 壮晃 / 前川 貴志
要約 課題
塗布直後の油性成分特有のべたつきや油っぽさを低減し、保湿効果の持続性に優れ、更に、温度変化による乳化安定性に優れた皮膚用乳化組成物を提供することを課題とする。

解決手段
室温で固形の炭化水素、ロウ類及びポリオキシエチレンソルビットミツロウを含有してなる皮膚用乳化組成物とする。前記炭化水素とロウ類の重量含有比は、1:1〜1:4とするのが好ましい。また、更に、脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤、N−アシルグルタミン酸塩、多価アルコールを含有させることもできる。
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)室温で固形の炭化水素、(B)ロウ類及び(C)ポリオキシエチレンソルビットミツロウを含有してなる皮膚用乳化組成物。
【請求項2】
前記(A)成分と(B)成分の重量含有比(A):(B)が、1:1〜1:4である請求項1記載の皮膚用乳化組成物。
【請求項3】
(D)脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤を含有してなる請求項1又は2に記載の皮膚用乳化組成物。
【請求項4】
前記(D)成分が、ポリオキシエチレン付加されていてもよいグリセリン脂肪酸エステル及び/又はポリオキシエチレン付加されていてもよいソルビタン脂肪酸エステルである請求項3記載の皮膚用乳化組成物。
【請求項5】
(E)N−アシルグルタミン酸塩を含有してなる請求項1〜4の何れか記載の皮膚用乳化組成物。
【請求項6】
(F)多価アルコールを含有してなる請求項1〜5の何れか記載の皮膚用乳化組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚用乳化組成物に関する。さらに詳しくは、延伸性に優れるとともに、塗布後のべたつき感がなく、保湿効果の持続性、並びに製剤の温度安定性に優れる皮膚用乳化組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、皮膚用化粧料には、皮膚の乾燥を防ぐため、保湿効果を付与した乳液状やクリーム状の化粧料が多数上市されている。このような保湿効果を付与する手段としては、油性成分を配合して皮膚上に皮膜を形成させ、水分の蒸発を防止させるのが一般的である。しかしながら、油性成分を高配合とした場合、保湿効果は向上するものの、塗布後のべたつき、油っぽさ、皮膜の膜厚感といった使用感に劣り、また、皮膜の固化による保湿効果の低下といった問題も有していた。
【0003】
加えて、油性成分を高配合とした乳化型の組成物においては、温度変化により油性成分の凝集や分離が生じるため、低温域及び高温域の幅広い温度範囲において、安定な乳化型の組成物を調製することは困難であった。
【0004】
このような問題点を解決するために、油性成分特有のべたつきや油っぽさを抑え、保湿効果を付与する試みがなされている。例えば、油分、グルタミン酸誘導体、無機塩類及び界面活性剤を含有させた保湿用乳化化粧料(特許文献1を参照)や、親油性界面活性剤と油と水を含有させた水中油型乳化化粧料(特許文献2を参照)などが報告されている。また、保湿効果を有し経時安定性に優れる乳化組成物を提案する試みがなされている。例えば、リン脂質、非イオン性界面活性剤、高級アルコール、油、多価アルコール及び水を含有させた水中油型乳化化粧料(特許文献3を参照)や、非イオン性界面活性剤、揮発性シリコーン、水及び水素添加ダイマー酸誘導体を含有させた油中水型乳化化粧料(特許文献4を参照)などが提案されている。
【0005】
しかしながら、これら試みに拠って保湿効果を一時的に付与することはできるものの、保湿効果の持続性に関しては未だ満足しうるものではない。また、幅広い温度範囲における乳化安定性に関しても未だ満足しうるものではない。
【0006】
【特許文献1】特開平6−287128号公報
【特許文献2】特開平8−310940号公報
【特許文献3】特開2004−269502号公報
【特許文献4】特開2005−104854号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、延伸性に優れ、塗布後の油性成分特有のべたつき感を低減し、保湿効果の持続性に優れ、更には、幅広い温度範囲における乳化安定性にも優れた皮膚用乳化組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
即ち、本発明は、
〔1〕(A)室温で固形の炭化水素、(B)ロウ類及び(C)ポリオキシエチレンソルビットミツロウを含有してなる皮膚用乳化組成物、
〔2〕前記(A)成分と(B)成分の重量含有比(A):(B)が、1:1〜1:4である前記〔1〕記載の皮膚用乳化組成物、
〔3〕(D)脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤を含有してなる前記〔1〕又は〔2〕に記載の皮膚用乳化組成物、
〔4〕前記(D)成分が、ポリオキシエチレン付加されていてもよいグリセリン脂肪酸エステル及び/又はポリオキシエチレン付加されていてもよいソルビタン脂肪酸エステルである前記〔3〕記載の皮膚用乳化組成物、
〔5〕(E)N−アシルグルタミン酸塩を含有してなる前記〔1〕〜〔4〕の何れか記載の皮膚用乳化組成物、並びに
〔6〕(F)多価アルコールを含有してなる前記〔1〕〜〔5〕の何れか記載の皮膚用乳化組成物
に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の皮膚用乳化組成物は、延伸性に優れるとともに、膜厚感のない均一な皮膜を形成することで塗布後の油性成分特有のべたつき感を抑制する効果を奏する。また、保湿効果の持続性にも優れるとともに、低温域及び高温域での幅広い温度範囲での優れた乳化安定性を有するという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の皮膚用乳化組成物は、(A)室温で固形の炭化水素、(B)ロウ類及び(C)ポリオキシエチレンソルビットミツロウを含有する。
【0011】
(A)成分の室温で固形の炭化水素としては、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ワセリンなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。好適な室温で固形の炭化水素としては、延伸性が良く、均一な皮膜を形成し、塗布直後のべたつきを低減させる観点から、パラフィン、ワセリンを用いることが好ましく、特に、ワセリンが上記観点から好ましく用いることができる。尚、本発明における室温とは、1〜30℃の温度範囲を表す。また、本発明における固形とは、半固体〜固体の性状を表す。
【0012】
(A)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、均一な皮膜を形成させる観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.5重量%以上である。また、べたつき感及び膜厚感を抑制する観点から、5重量%以下が好ましく、より好ましくは3重量%以下である。これらの観点から、(A)成分の含有量は、組成物中、0.1〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜3重量%である。
【0013】
(B)成分のロウ類としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、セラックロウ、鯨ロウ、ラノリンなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。好適なロウ類としては、延伸性が良く、均一な皮膜を形成し、塗布直後のべたつきを低減させる観点から、キャンデリラロウ、ミツロウを用いるのが好ましく、特に、ミツロウが上記観点から好ましく用いることができる。
【0014】
(B)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、均一な皮膜を形成させる観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.5重量%以上である。また、べたつき感及び膜厚感を抑制する観点から、5重量%以下が好ましく、より好ましくは4重量%以下である。これらの観点から、(B)成分の含有量は、組成物中、0.1〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜4重量%である。
【0015】
尚、延伸性を向上させ、膜厚感のない均一な皮膜を形成することで塗布後のべたつきや油っぽさを抑制し、且つ、皮膜乾燥による皮膚の固化を抑制することで持続性のある保湿効果を付与する観点から、(A)成分と(B)成分の組成物中の重量含有比(A):(B)は、1:1〜1:4となるよう調製するのが好ましく、より好ましくは1:2〜1:3である。
【0016】
(C)成分のポリオキシエチレンソルビットミツロウは、ソルビトールに酸化エチレンを付加重合して得られるポリオキシエチレンソルビトールとミツロウを反応して得られる成分である。これにより、膜厚感のない均一な皮膜の形成を向上させるとともに、優れた乳化安定性を付与することができる。尚、重合される酸化エチレンの付加モル数は特に限定されない。
【0017】
(C)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、皮膜の形成を向上させる観点及び乳化系の安定性を付与する観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.5重量%以上である。また、べたつき感、洗い落ちの悪化及び温度変化による乳化系が崩れることを抑制する観点から、5重量%以下が好ましく、より好ましくは4重量%以下である。これらの観点から、(C)成分の含有量は、組成物中、0.1〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜4重量%である。
【0018】
尚、本発明に用い得る(C)成分の市販品としては、例えば、NIKKOL GBW−25、125(商品名,いずれも日光ケミカルズ社製)などを例示することができる。
【0019】
また、本発明の皮膚用乳化組成物は、低温及び高温保存時の乳化安定性を更に向上させる観点から、(D)成分の脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤を含有させることができる。脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンが付加されていてもよいグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加されていてもよいソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。ポリオキシエチレンが付加されていてもよいグリセリン脂肪酸エステルの具体例としては、モノミリスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノカプリル酸グリセリルなどのグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリルなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルなどを例示することができる。また、ポリオキシエチレンが付加されていてもよいソルビタン脂肪酸エステルの具体例としては、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル;モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよいが、2種以上を適宜組合せて含有させることが乳化安定性を更に向上させる観点から好ましい。好適な脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤としては、上記観点から、モノステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンが好ましく用いることができる。
【0020】
(D)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、乳化安定性を更に向上させる観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは1重量%以上である。また、べたつき感、洗い落ちの悪化及び温度変化による乳化系が崩れることを抑制する観点から、7重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらの観点から、(D)成分の含有量は、組成物中、0.1〜7重量%が好ましく、より好ましくは1〜5重量%である。
【0021】
尚、(C)成分と(D)成分の含有比は、低温及び高温保存時の油性成分の凝集、分離を抑制し、優れた乳化安定性を付与する観点から、組成物中の重量含有比(C):(D)は、2:1〜1:4の範囲となるよう調製するのが好ましく、より好ましくは1:1〜1:3である。
【0022】
また、本発明の皮膚用乳化組成物は、高温保存時の乳化安定性を飛躍的に向上させる観点から、(E)成分のN−アシルグルタミン酸塩を含有させることができる。N−アシルグルタミン酸塩の具体例としては、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ニナトリウム、硬化牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸・硬化牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウムなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。好適なN−アシルグルタミン酸塩としては、上記観点から、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウムが好ましく、ステアロイルグルタミン酸ナトリウムがより好ましく用いることができる。
【0023】
(E)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、高温保存時の乳化系の安定性を向上させる観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.3重量%以上である。また、べたつき感、洗い落ちの悪化及び温度変化による乳化系が崩れることを抑制する観点から、3重量%以下が好ましく、より好ましくは2重量%以下である。これらの観点から、(E)成分の含有量は、組成物中、0.1〜3重量%が好ましく、より好ましくは0.3〜2重量%である。
【0024】
尚、(C)成分と(E)成分の含有比は、高温保存時の油性成分の凝集、分離を抑制し、優れた乳化安定性を付与する観点から、組成物中の重量含有比(C):(E)は、4:1〜1:2の範囲となるよう調製するのが好ましく、より好ましくは3:1〜1:1である。
【0025】
更に、本発明の皮膚用乳化組成物には、より優れた保湿効果を持続的に付与する観点から、(F)成分の多価アルコールを含有させることができる。その具体例としては、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。好適な多価アルコールとしては、上記観点から、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールを用いることが好ましく、1,3−ブチレングリコール、1,2−オクタンジオールを用いることが好ましい。
【0026】
(F)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、優れた保湿力を付与する観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.5重量%以上である。また、べたつき感を抑制する観点から、5重量%以下が好ましく、より好ましくは4重量%以下である。これらの観点から、(F)成分の含有量は、組成物中、0.1〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜4重量%である。
【0027】
更に、本発明の皮膚用乳化組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他に通常化粧品に用いられる成分、例えば、上記以外の油性成分、低級アルコール、糖アルコール、紫外線吸収剤、増粘剤、アミノ酸、香料、色素、キレート剤、酸化防止剤、防腐剤、ビタミン類、植物抽出物、pH調整剤などを目的に応じて適宜配合することができる。
【0028】
本発明の皮膚用乳化組成物を製造する場合、前記各構成成分を混合し、公知の方法、例えばホモミキサーを用いた転相乳化法により乳化することにより製造することができる。
【0029】
尚、本発明の皮膚用乳化組成物は、膜厚感のない均一な皮膜を形成し、保湿力の持続性に優れた効果を奏することから、例えば、顔用、身体用の乳液、クリームなどの剤型に好ましく適用することができる。
【実施例】
【0030】
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、含有量は、特記しない限り「重量%」を表す。
【0031】
(試料の調製)
表1及び2に記した組成に従い、実施例1〜5、及び比較例1〜3の各試料を常法に準じてそれぞれ調製し、下記評価に供した。結果をそれぞれ表1及び2に併記する。
【0032】
(試験例1:低温安定性の評価)
各実施例及び各比較例で得られた皮膚用乳化組成物を、50mL容のジャー容器に封入し、−20℃から室温を24時間で凍結融解し、この操作を10回繰り返したときの乳化系の状態を目視観察して以下の評価基準に従って評価した。
【0033】
<低温安定性の評価基準>
◎:製造直後と全く変化が認められない
○:製造直後とほとんど変化が認められない
△:僅かな凝集・分離が認められる
×:明らかな凝集・分離が認められる
【0034】
(試験例2:高温安定性の評価)
各実施例及び各比較例で得られた皮膚用乳化組成物を、50mL容のジャー容器に封入し、50℃の恒温槽に120時間保管後、乳化系の状態を目視観察して以下の評価基準に従って評価した。
【0035】
<高温安定性の評価基準>
◎:製造直後と全く変化が認められない
○:製造直後とほとんど変化が認められない
△:僅かな凝集・分離が認められる
×:明らかな凝集・分離が認められる
【0036】
(試験例3:使用感の評価)
各実施例および各比較例で得られた皮膚用乳化組成物を皮膚へ塗布して使用試験を行い、延伸性のよさ、べたつき感のなさに関し、以下の5段階の評価基準に従って官能評価した。尚、評価は、専門パネル20名により実施し、その平均点から下記判定基準により評価の判定を行った。
【0037】
<使用感の評価基準>
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:不良
1点:非常に不良
【0038】
<使用感の判定基準>
◎:平均4.0点以上
○:平均3.0点以上4.0点未満
△:平均2.0点以上3.0点未満
×:平均2.0点未満
【0039】
(試験例4:保湿効果の持続性の評価)
各実施例および各比較例で得られた皮膚用乳化組成物を皮膚に塗布し、12時間後の保湿効果を以下の5段階の評価基準に従って官能評価した。尚、評価は、女性専門パネル20名により実施し、その平均点から下記判定基準により評価の判定を行なった。
【0040】
<保湿効果の持続性の評価基準>
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:不良
1点:非常に不良
【0041】
<保湿効果の持続性の判定基準>
◎:平均4.0点以上
○:平均3.0点以上4.0点未満
△:平均2.0点以上3.0点未満
×:平均2.0点未満
【0042】
【表1】


【0043】
【表2】


【0044】
表1及び2に示された結果から、各実施例で得られた皮膚用乳化組成物は、各比較例で得られた皮膚用乳化組成物と対比して、低温及び高温状態で優れた乳化安定性を有していることが分かる。また、延伸性よく、べたつき感がないことから優れた使用感を有していることが分かる。更には、保湿効果に関して、格段優れた持続性を有していることが分かる。
【0045】
以下、本発明に係る皮膚用乳化組成物の処方例を示す。尚、含有量は重量%である。
【0046】
(処方例1:トリートメントクリーム)
ワセリン 1.0
ミツロウ 2.0
ポリオキシエチレンソルビットミツロウ 1.5
N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.5
モノオレイン酸グリセリル 1.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.0
トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 2.0
1,2−オクタンジオール 1.0
キサンタンガム 0.3
ステアリルアルコール 6.0
ステアリン酸 2.0
水添レシチン 0.5
スクワラン 5.0
オクチルドデカノール 10.0
グリセリン 10.0
色素 適 量
酸化防止剤 適 量
防腐剤 適 量
精製水 残 部
合 計 100.0
【0047】
(処方例2:クリームパック)
ワセリン 1.0
ミツロウ 3.0
ポリオキシエチレンソルビットミツロウ 2.0
N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 1.0
モノステアリン酸グリセリル 2.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.0
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.0
1,3−ブチレングリコール 1.0
ポリエチレングリコール 10.0
ソルビトール 5.0
カルボキシビニルポリマー 0.5
キサンタンガム 0.3
水酸化カリウム 0.25
水添レシチン 0.5
グリセリン 5.0
色素 適 量
酸化防止剤 適 量
防腐剤 適 量
精製水 残 部
合 計 100.0
【0048】
(処方例3:化粧下地)
ワセリン 2.0
ミツロウ 2.0
ポリオキシエチレンソルビットミツロウ 1.5
N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 1.5
モノステアリン酸グリセリル 1.0
トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 3.0
ポリエチレングリコール 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
キサンタンガム 0.3
ステアリルアルコール 1.0
ステアリン酸 15.0
水添レシチン 0.5
イソノナン酸イソノニル 5.0
トリエタノールアミン 0.3
グリセリン 5.0
色素 適 量
酸化防止剤 適 量
防腐剤 適 量
精製水 残 部
合 計 100.0
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明の皮膚用乳化組成物は、優れた使用感と保湿持続性を有するとともに、温度変化における優れた乳化安定性を有することから、種々の乳化型の化粧料、例えば、乳液、クリーム、パックなどのスキンケア化粧料に好適に使用することができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013