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発明の名称 外科用止血クリップ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−195968(P2007−195968A)
公開日 平成19年8月9日(2007.8.9)
出願番号 特願2007−8892(P2007−8892)
出願日 平成19年1月18日(2007.1.18)
代理人 【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
発明者 グレッグ ソレンティノ / ケネス エイチ. ホイットフィールド
要約 課題
外科的手順の間に、最適血管閉塞および組織上の最適クリップ保持を提供する外科用止血クリップを提供する。

解決手段
クリップ適用具のための外科用クリップであって:第1の位置で第2の脚に連結された第1の脚を備え;ここで、該第1の脚が該第2の脚から、該第1の位置から間隔を置いた第2の位置で所定の距離だけ分離され、該第1の脚が第1の遠位端を形成し、そして第2の脚が第2の遠位端を形成し、該第1の脚が組織を握る領域を有し、そして該第2の脚が第2の組織を握る領域を有し;ここで、該第1の組織を握る領域が該第1の脚上に第1の窪みを有し、そして該第2の組織を握る領域が該第2の脚上に第2の窪みを有し;そしてここで、該クリップが圧縮されるとき、該第1の窪みが第2の窪みに向かって圧縮され、ここで該第1の窪みおよび第2の窪みが重複して互いに二次元の多角形パターンを形成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
クリップ適用具のための外科用クリップであって:
第1の位置で第2の脚に連結された第1の脚を備え;
ここで、該第1の脚が該第2の脚から、該第1の位置から間隔を置いた第2の位置で所定の距離だけ分離され、該第1の脚が第1の遠位端を形成し、そして第2の脚が第2の遠位端を形成し、該第1の脚が組織を握る領域を有し、そして該第2の脚が第2の組織を握る領域を有し;
ここで、該第1の組織を握る領域が該第1の脚上に第1の窪みを有し、そして該第2の組織を握る領域が該第2の脚上に第2の窪みを有し;そして
ここで、該クリップが圧縮されるとき、該第1の窪みが第2の窪みに向かって圧縮され、ここで該第1の窪みおよび第2の窪みが重複して互いに二次元の多角形パターンを形成する、外科用クリップ。
【請求項2】
前記第1の脚が複数の第1の窪みを有し、そして前記第2の脚が実質的に同じ配向を有する複数の第2の窪みを有し、該第1の窪みの各々が、該第1のクリップの脚が該第2のクリップの脚に向かって圧縮されるとき、該第2の窪みの別の1つと合わされる、請求項1に記載の外科用クリップ。
【請求項3】
前記第1の窪みが前記第2の窪みに向かって圧縮されるとき、該第1の窪みおよび第2の窪みが二次元のダイヤモンド形状のパターンを形成する、請求項1に記載の外科用クリップ。
【請求項4】
前記第1の窪みが頂点部分を有し、そして第1の遠位脚部分および第2の遠位脚部分が該頂点部分から延びる、請求項1に記載の外科用クリップ。
【請求項5】
前記第2の窪みが頂点部分を有し、そして第1の遠位脚部分および第2の遠位脚部分が該頂点部分から延びる、請求項4に記載の外科用クリップ。
【請求項6】
前記第1のクリップ脚が前記第2のクリップ脚に圧縮されるとき、該第1のクリップ脚の頂点部分および該第2の脚の頂点部分が反対の方向を指す、請求項5に記載の外科用クリップ。
【請求項7】
前記第1の脚が、複数の第1の窪みを有する、請求項2に記載の外科用クリップであって:
ここで、該第1の窪みの各々が頂点部分を有し、そして第1の脚および第2の脚が、該頂点部分から、該窪みの各々の頂点部分が同じ方向を指して延びる、外科用クリップ。
【請求項8】
前記第2の脚が複数の第2の窪みを有し、該窪みの各々が頂点部分を有し、そして第1の脚および第2の脚が該頂点部分から延び;そして
ここで、該第2の窪みの頂点部分が、前記第1の窪みの頂点部分に対して反対方向を指す、請求項7に記載の外科用クリップ。
【請求項9】
各窪みが実質的に「V」形状の窪みである、請求項1に記載の外科用クリップ。
【請求項10】
長軸方向チャネルをさらに備え、該長軸方向チャネルが少なくとも前記第1の脚および第2の脚の窪みの各々を通って延びる、請求項2に記載の外科用クリップ。
【請求項11】
外側クリップ脚面上に握る特徴をさらに含む、請求項1に記載の外科用クリップ。
【請求項12】
前記窪みの各々が該窪みの別の1つと接触しない、請求項2に記載の外科用クリップ。
【請求項13】
前記外科用クリップが止血クリップであり、そしてステンレス鋼、ポリマー、チタン、生態適合性材料、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される材料から作製される、請求項2に記載の外科用クリップ。
【請求項14】
クリップ適用具のための外科用クリップであって:
第1の位置で第2の脚に連結された第1の脚;
ここで、該第1の脚が該第2の脚から、該第1の位置から間隔を置いた第2の位置で所定の距離だけ分離され、該第1の脚が第1の遠位端を有し、そして第2の脚が第2の遠位端を有し;
複数の第1の窪みを有する該第1の脚上の第1の握るパターン;
複数の第2の窪みを有する該第2の脚上の第2の握るパターン;を備え、
ここで、該複数の第1の窪みが、該第1の脚が該第2の脚に向かって圧縮されるとき、該第1の複数の第1の窪みの第1の窪みの各々が該第2の複数の窪みの個々の第2の窪みと合わされ、二次元の多角形パターンを形成するように、該複数の第2の窪みと合わされ;
ここで、該第1の脚が、該第1の脚上の窪みの各々を通って延びるチャネルを有し;そして
該第2の脚が、該第2の脚上の窪みの各々を通って延びる第2のチャネルを有する、外科用クリップ。
【請求項15】
各窪みが「V」形状である、請求項14に記載の外科用クリップ。
【請求項16】
第1のチャネルおよび第2のチャネルの両方が互いと接触しない、請求項14に記載の外科用クリップ。
【請求項17】
前記第1のチャネルおよび第2のチャネルが連結される、請求項14に記載の外科用クリップ。
【請求項18】
各窪みが「U」形状である、請求項14に記載の外科用クリップ。
【請求項19】
前記第1の窪みの各々が、前記クリップが圧縮されるときに前記第2の窪みと重複かつ整列するとき、該第1の窪みおよび第2の窪みが一緒に互いと二次元のダイヤモンド形状のパターンを形成する、請求項14に記載の外科用クリップ。
【請求項20】
クリップ適用具のための外科用クリップであって:
第1の位置で第2の脚に連結された第1の脚を備え;
ここで、該第1の脚が該第2の脚から、該第1の位置から間隔を置いた第2の位置で所定の距離だけ分離され、該第1の脚が第1の遠位端を有し、そして第2の脚が第2の遠位端を有し、該第1の脚が組織を握る領域を有し、そして該第2の脚が組織を握る領域を有し;
ここで、該第1の組織を握る領域が該第1の脚上の複数の第1の「V」形状の窪みを有し、各窪みが第1の頂点を有し;
ここで、該第2の組織を握る領域が該第2の脚上の複数の第2の「V」形状の窪みを有し、各窪みが第2の頂点を有し;そして
ここで、該クリップが圧縮されるとき、該第1の脚上の第1の「V」形状の窪みが、該第2の脚上の第2の「V」形状の窪みと整列かつ重複し;そして
ここで、該第1の窪みが該第2の窪みに圧縮されるとき、該第1の窪みの各頂点と該第2の窪みの各頂点が反対の方向を示す、外科用クリップ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
(背景)
(1.技術分野)
本発明は、外科用クリップに、そしてより特定すれば、血管または身体組織への適用のための止血外科用クリップに関する。
【背景技術】
【0002】
(2.背景)
静脈、動脈または血管の結紮または閉塞は、いくつかの外科的手順の重要な部分である。いくつかの血管は、別の切断器具またはナイフを用いる実際の切断が生じる前に、切断部位の両側面上での閉鎖を必要とする。
【0003】
外科医は、血管を切断する前に血管を結ぶために糸または縫合材料を用いている。この手順は、しばしば、時間を浪費し、そして大きな外科医の器用さを必要とした。多くの例では、看護婦または担当外科医の支援が、この手順を実施するために、血管を完全に握り、そしてそれを結び、次いで、閉鎖を確実にするために血管を繰り返し試験することに必要であった。血管の完全な閉鎖が、縫合材料を用いては達成されなかったとき、この順序が繰り返された。
【0004】
外科用クリップおよび止血外科用クリップ適用具は、血管閉鎖の技術を多いに促進する。外科用クリップは、今や、血管結紮および閉塞のために一般に用いられている。外科用止血クリップの例は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13および特許文献14に記載されており、これらはすべて、それらの全体が参考として本明細書によって援用される。
【0005】
特定の因子が、外科用止血クリップの性能にとって、および適正な組織滲出および閉塞を達成するために重要である。このクリップは、それが付与された後、血管から滑るべきではなく外れるようになるべきでもない。このクリップが強固に位置決めされていない場合、血液またはその他の体液がクランプ留めされていない血管を通って手術部位中に流れ始め得る。外科医は、血管を位置づけそして再びクランプ留めしなければならない。手術のタイプおよび位置に依存して、血管を再びクランプ留めすることは困難であり得、そして手順の全体の生産性を低減する。クリップは、静脈、動脈、血管またはその他の導管の周りを十分かつ完全に閉鎖し、そしてそれを通って流れる血液または流体の流れを完全に停止すべきである。血液または流体流れを完全に閉塞しないクリップは、除去されなければならず、それ故、第2のクリップの適用を必要とする。
【0006】
いくつかの外科用止血クリップはU形状またはV形状である。これらクリップは、頂点または冠(crown)によって1つの端部で連結され、対向する端部で間隔を置いて離れてこれら脚間のギャップを規定する一対の脚を有する。このギャップ中に所望の血管が導入され、そしてこれら脚は圧縮される。クリップは、それ故、これら脚を用いて血管を閉塞する。
【特許文献1】米国特許第5,501,693号明細書
【特許文献2】米国特許第5,171,253号明細書
【特許文献3】米国特許第5,171,252号明細書
【特許文献4】米国特許第5,100,420号明細書
【特許文献5】米国特許第5,084,057号明細書
【特許文献6】米国特許第4,971,198号明細書
【特許文献7】米国特許第4,844,066号明細書
【特許文献8】米国特許第4,799,481号明細書
【特許文献9】米国特許第4,702,247号明細書
【特許文献10】米国特許第4,414,721号明細書
【特許文献11】米国特許第4,188,953号明細書
【特許文献12】米国特許第4,146,130号明細書
【特許文献13】米国特許第3,867,944号明細書
【特許文献14】米国特許第3,363,628号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これら脚は、組織と接触する面を有する。止血クリップのこれらの「組織を握る面」は、この止血クリップの閉塞機能を改善するための様式で作製され得る。これらの面はまた、それが標的血管に付与された後に止血クリップの転位を制限し得る。しかし、しばしば、脚は、比較的小さな組織を握る面を有する。比較的小さな組織を握る面の最も生産的な使用が閉塞を達成するためになされることを確実にするため、このような組織を握る面を設計するとき注意しなればならない。この組織を握る面の重要な局面は、組織上での止血クリップのこの保持である。従って、当該技術分野には、外科的手順の間に、最適血管閉塞および組織上の最適クリップ保持を提供するための改良された外科用止血クリップに対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(要約)
その第1の局面によれば、クリップ適用具のための外科用クリップが提供される。この外科用クリップは、第1の位置で第2の脚に連結された第1の脚を有する。この第1の脚は、上記第2の脚から、上記第1の位置から間隔を置いた第2の位置で所定の距離だけ分離されている。この第1の脚は、第1の遠位端を有し、そして上記第2の脚は第2の遠位端を有する。この第1の脚は組織を握る領域を有し、そして上記第2の脚は第2の組織を握る領域を有する。この第1の組織を握る領域は、上記第1の脚上に第1の窪みを有し、そして上記第2の組織を握る領域は上記第2の脚上に第2の窪みを有する。上記クリップが圧縮されるとき、上記第1の窪みは第2の窪みに向かって圧縮される。上記第1の窪みおよび第2の窪みは、重複して互いと二次元の多角形パターンを形成する。
【0009】
本開示の別の局面によれば、上記第1の脚は複数の第1の窪みを有し、そして上記第2の脚は実質的に同じ配向を有する複数の第2の窪みを有する。第1の窪みの各々は、上記第1のクリップの脚が該第2のクリップの脚に向かって圧縮されるとき、この第2の窪みの1つと合わされる。
【0010】
本開示の別の局面によれば、上記第1の窪みが上記第2の窪みに向かって圧縮されるとき、この第1の窪みおよび第2の窪みが二次元のダイヤモンド形状のパターンを形成する。
【0011】
本開示のなお別の局面によれば、上記第1の窪みは頂点部分を有し、そして第1の遠位脚部分および第2の遠位脚部分がこの頂点部分から延びている。
【0012】
さらなる局面によれば、上記外科用クリップは、頂点部分を備える第2の窪みを有し、そして第1の遠位脚および第2の遠位脚がこの頂点部分から延びている。
【0013】
本開示の別の局面によれば、上記第1のクリップ脚は上記第2のクリップ脚に圧縮され、そしてこの第1のクリップ脚の頂点部分および第2の脚の頂点部分は反対の方向を指す。
【0014】
本開示のなお別の局面によれば、上記第1の脚は、複数の第1の窪みを有する。この第1の窪みの各々は頂点部分を有し、そして第1の脚および第2の脚が、この頂点部分から、この窪みの各々の頂点部分が同じ方向を指して延びている。
【0015】
本開示の別の局面によれば、上記第2の脚は複数の第2の窪みを有し、この窪みの各々は頂点部分を有し、そして第1の脚および第2の脚がこの頂点部分から延びている。この第2の窪みの頂点部分は、上記第1の窪みの頂点部分に対して反対方向を指している。
【0016】
本開示の別の局面によれば、各窪みは実質的に「V」形状の窪みである。
【0017】
本開示のなお別の局面によれば、上記クリップは、長軸方向チャネルを有する。このチャネルは、少なくとも上記第1の脚および第2の脚の窪みの各々を通って延びる。
【0018】
本開示の別の局面によれば、上記クリップは、外側クリップ脚面上に握る特徴を有する。
【0019】
本開示のなお別の局面によれば、上記窪みの各々はこの窪みの別の1つとは接触していない。
【0020】
本開示の別の局面によれば、上記外科用クリップは止血クリップであり、そしてステンレス鋼、ポリマー、チタン、生態適合性材料、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される材料から作製される。
【0021】
本開示の別の例では、上記外科用クリップは、第1の位置で第2の脚に連結された第1の脚を有する。この第1の脚は上記第2の脚から、上記第1の位置から間隔を置いた第2の位置で所定の距離だけ分離されている。この第1の脚は第1の遠位端を有し、そして第2の脚が第2の遠位端を有している。このクリップはまた、複数の第1の窪みを有する上記第1の脚上の第1の握るパターン、および複数の第2の窪みを有する上記第2の脚上の第2の握るパターンを有する。この複数の第1の窪みは、上記第1の脚が上記第2の脚に向かって圧縮されるとき、上記第1の窪みの各々が上記第2の窪みと合わされ、二次元の多角形パターンを形成するように、上記複数の第2の窪みと合わされる。このクリップはまた、上記第1の脚上の窪みの各々を通って延びるチャネルを備える第1の脚を有し、そして上記第2の脚は、上記第2の脚上の窪みの各々を通って延びる第2のチャネルを有する。その別の局面によれば、各窪みは「V」形状である。
【0022】
本開示の別の局面によれば、上記外科用クリップは、第1のチャネルおよび第2のチャネルの両方は互いと接触しないか、またはこの第1のチャネルおよび第2のチャネルは互いと連結されている。このクリップはまた、「U」形状である各窪みを有し得る。
【0023】
本開示の別の局面によれば、上記第1の窪みの各々は、上記クリップが圧縮されるときに上記第2の窪みと重複かつ整列するとき、上記第1の窪みおよび第2の窪みが一緒に互いと二次元のダイヤモンド形状のパターンを形成する。
【0024】
本開示のなお別の局面によれば、クリップ適用具のための外科用クリップが提供される。この外科用クリップは、第1の位置で第2の脚に連結された第1の脚を備え、そしてこの第1の脚は該第2の脚から、上記第1の位置から間隔を置いた第2の位置で所定の距離だけ分離される。この第1の脚は第1の遠位端を有し、そして第2の脚は第2の遠位端を有する。この第1の脚は、組織を握る領域を有し、そしてこの第2の脚は組織を握る領域を有する。この第1の組織を握る領域は、上記第1の脚上の複数の第1の「V」形状の窪みを有し、各窪みは第1の頂点を有し、そして上記第2の組織を握る領域は上記第2の脚上の複数の第2の「V」形状の窪みを有し、各窪みは第2の頂点を有する。圧縮される場合、上記第1の脚上の第1の「V」形状の窪みは、上記第2の脚上の第2の「V」形状の窪みと整列かつ重複する。上記クリップが圧縮されるとき、上記窪みの各頂点は、反対の方向を示す。
【0025】
本開示のなおさらなる局面によれば、止血クリップを処理する方法が提供される。この方法は、上記クリップを減圧中で所定の温度に加熱する工程を有する。この温度は、1,275゜Fの範囲である。この方法は、上記クリップを所望の温度で所望の時間保持する工程、および上記クリップを不活性ガス中に所望の時間浸漬する工程を有する。この方法は、上記クリップをガス中に曝す工程、および上記クリップを室温までゆっくりとした冷却速度で冷却する工程を有する。
【0026】
本開示のなおさらなる局面によれば、止血クリップを処理する方法が提供され、ここで、この方法は、上記クリップをアルゴンガス中に浸漬する工程を有する。
【0027】
本開示のなおさらなる局面によれば、上記方法は、上記クリップがアルゴンガスに曝される工程を有する。
【0028】
本開示のなおさらなる局面によれば、上記クリップは生体適合性のチタンであり、そしてこのクリップは、約1時間の間浸漬される。
【0029】
本開示のなおさらなる局面によれば、止血クリップをアニールする方法が提供され、止血クリップを減圧中で所望の温度まで加熱する工程であって、ここで、この温度は、1,250゜Fから1,275゜Fまでを含む範囲にあり、そしてこのクリップをこの所望の温度で所定の時間(この時間は約1時間である)減圧中で保持する工程を包含する。この方法はまた、このクリップを所望の時間の間不活性ガス中に浸漬する工程、およびこのクリップの微細構造を制御するためにこのクリップをアルゴンガス中に曝す工程、およびこのクリップを周囲温度までゆっくりと冷却する工程を包含する。このクリップは、生体適合性のチタンである。
【0030】
本開示のなおさらなる局面によれば、上記方法は、上記クリップの第1の脚において第1の頂点を有する第1の複数の窪みを機械加工する工程、および上記クリップの第2の脚において第2の頂点を有する第2の複数の窪みを機械加工する工程を有する。上記クリップが圧縮されるとき、上記第2の複数の窪みは、上記第1の複数の窪みと合わせられる。上記第1の頂点は、上記第2の頂点から180゜に配置され、扁平なダイヤモンド形状のパターンを形成する。
【0031】
本開示の別の局面によれば、クリップ適用具のための外科用クリップが提供される。この外科用クリップは第1の位置で第2の脚に連結される第1の脚を有し、そしてこの第1の脚は、第2の脚から、上記第1の位置と対向する第2の位置で所定の距離だけ分離されている。この第1の脚は、第1の遠位端を形成する。上記第2の脚は、第2の遠位端を形成する。上記クリップはまた、第1の脚上に複数の窪みを有し、複数の窪みの各々が第1の先導エッジを有する。上記クリップはまた、上記第2の脚上に複数の窪みを有する。この第2の脚上のこれらの窪みは、第2の先導エッジを有する。上記複数の第1の窪みは、上記第1の脚が第2の脚に圧縮されるとき第2の窪みと合わされる。上記第1の先導エッジは、上記第1の脚が第2の脚に圧縮されるときに上記第2の先導エッジから約180゜に配置される。上記第1の脚は、第1のチャネルを有する。この第1のチャネルは、上記第1の脚上の窪みの各先導エッジを通って延びる。上記第2の脚は、第2のチャネルを有する。上記第2のチャネルは、上記第2の脚上の窪みの各先導エッジを通って延びる。上記第1のチャネルは、上記第1の脚が上記第2の脚ととともに圧縮されるとき、上記第2のチャネルと合わされる。
【0032】
本開示の別の局面によれば、上記クリップは、各々が多角形の形状を形成する複数の第1の窪みを有する。
【0033】
本開示のなお別の局面によれば、上記クリップは、各々が多角形の形状を形成する複数の第2の窪みを有する。
【0034】
本開示のさらなる局面によれば、上記クリップは、上記第2のチャネルに連結されない第1のチャネルを有する。
【0035】
本開示の別の局面によれば、上記クリップは、長軸方向軸を備えた第1のクリップ脚を有する。上記第1のチャネルは、外側クリップ面からこの長軸方向軸までの深さに延びる。
【0036】
本開示の別の局面によれば、上記クリップは、上記第1の脚を横切って延び、そして上記複数の第1の窪みの各々を連結する第1のチャネルを有する。
【0037】
本開示の1つの局面によれば、上記クリップは、少なくとも1つの最遠位の窪みおよび最近位の窪みを備える第1の脚を有する。上記第1のチャネルは、この最遠位の窪みの第1の最遠位の先導エッジで始まり、そしてこの第1のチャネルは、上記最近位の窪みの別の第2の最近位の先導エッジで終わる。
【0038】
本開示の別の局面によれば、上記クリップは第1のチャネルを有し、そして上記複数の第1の窪みの各々は、所定の深さを有し、そして上記第1の脚上で集合的に組織滲出性構造を形成する。
【0039】
本開示の別の局面によれば、上記クリップは、第2のチャネルを有し、そして上記複数の第2の窪みの各々は、上記所定の深さを有し、そして上記第2の脚上で集合的に組織滲出性構造を形成する。
【発明の効果】
【0040】
クリップ適用具のための外科用クリップは、第1の位置で第2の脚に連結された第1の脚を有し、そしてこの第1の脚は該第2の脚から、上記第1の位置から間隔を置いた第2の位置で所定の距離だけ分離されている。この第1の脚は第1の遠位端を有し、そしてこの第2の脚は第2の遠位端を有する。この第1の脚は組織を握る領域を有し、そしてこの第2の脚は第2の組織を握る領域を有する。この第1の組織を握る領域は、上記第1の脚上に第1の窪みを有する。上記第2の組織を握る領域は、上記第2の脚上に第2の窪みを有する。上記クリップが圧縮されるとき、上記第1の窪みが第2の窪みに向かって圧縮され、そしてこの第1の窪みおよび第2の窪みが重複して互いに二次元の多角形パターンを形成する。この二次元の多角形パターンは、「組織を握る面」を構成し、上記クリップの閉塞機能を改善し、標的血管に付与された後に止血クリップの転位を制限する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
(実施形態の詳細な説明)
本明細書および添付の請求項で用いられるとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈がそうでないことを明りょうに指示しなければ、複数の参照を含む。これらの指定は、本開示をいかようにも制限しないことを認識すべきである。
【0042】
本開示の外科用止血クリップは、適切な外科用クリップ付与装置によって身体組織に付与される。外科用クリップ付与装置は、一般に、クリップが付与される組織に対してこのクリップを位置決めするための構造、および組織または血管をクランプ留めするためにその予め選択された位置でクリップを圧縮することにより通常このクリップを変形する機構を有する。
【0043】
本明細書に記載される外科用止血クリップの付与に用いられるのに適切ないくつかの外科用器具は、本出願人に共通して譲渡された、McGarryらによる米国特許第4,509,518号;Greenらによる米国特許第5,084,057号および同第5,100,420号;Kovacによる米国特許第5,269,792号;米国特許出願第60/617,016号;2005年10月7日に出願された米国特許出願第11/245,523号、2004年10月8日に出願された米国仮特許出願第60/617,104号、および2004年10月8日に出願された米国仮特許出願第60/617,016号に提示されており、これらの開示はすべて、本明細書中に参考として援用される。
【0044】
ここで、図1を参照して、外科用止血クリップ10は、第1の脚12および第2の脚14を含む。この第1の脚12は、遠位端領域16を有する。第2の脚14は、遠位端領域18を有する。これら脚12、14の各々は、これら脚12、14を互いに連結する個々の近位端領域20および22を有する。止血クリップ10の脚12、14の各々の近位端領域20および22は互いに連結されて頂点24を形成する。止血クリップ10の頂点24は、図1に示されるようなほぼV形状の形態を有する。当業者は、近位端領域20、および22が異なって連結され得、「U」形状のクリップまたは別の対称形態または非対称形態を形成することを認識する。止血クリップ10は、文字「U」、Vの形状、または断面プロフィールが広範な「U」もしくはVに似た類似の対称形状もしくは非対称形状、または閉塞部分および圧縮部分を有する形状のような別の形状を有し得る。この閉塞部分は、血管を閉塞するために組織および/または血管と接触し得る部分である。上記圧縮部分は、組織または血管を損傷または損なうことなく血管を通って流れる流体を中断するように血管上に止血クリップ10を成形するための器具からの圧縮力を受け得る面を有する。この圧縮部分および閉塞部分の種々の形態が想定され、そして止血クリップ10のパターンは、種々の異なるクリップの幾何学的形状とともに用いられ得、そして本開示は、任意の特定のクリップの幾何学的形状に制限されない。止血クリップ10の脚12および14の各々は、止血クリップ10の側方面上に個々の組織を握る面を規定する。動脈、血管または静脈のような所望の組織は、閉塞、または特に通路または血管の妨害または閉鎖のための外科用止血クリップ10の付与の間に、脚12、14間のこれらの組織を握る面の間にクランプ留めされることが想定される。特に、脚12は組織を握る面32を規定し、その一方、脚14は、組織を握る面34を規定する。
【0045】
図2は、「V」形状を有する止血クリップ10の斜視図を示す;しかし、図2の「V」形状の代わりに、このクリップ10が「U」形状または別のクリップ形状または所望の幾何学的形状を有し得ることが認識される。図2を参照して、クリップ10の組織を握る面32は、第1の所定の握るパターン40を有する。本明細書で用いられるとき、「握るパターン」は、組織の滲出を促進する任意の配列、構造またはパターンを意味する。この握るパターンは、圧縮されたクリップ10が閉塞目的のために血管上に保持されることを支援する。本明細書で用いられるとき、「組織滲出」は、その際に組織がクリップの窪み、腔、側方面、頂点、遠位端、丸溝、織目の写った表面または構造に段階的に移動するか、逃げ出すか、または横切り、このクリップが、物理的に除去されるまでか、または分解可能なクリップの場合は、このクリップが分解するまで、血管または組織を損傷することなく所望の組織上に残るようにその上に摩擦によって係合したままであるプロセスを意味する。当業者は、このクリップ10および握るパターン40が組織を貫通せず、そしてそれに代わり、このクリップ10は、変形され、かつ圧縮された状態であるとき、組織または血管の閉塞のために提供するための、組織の外面への圧縮力を付与することを認識する。
【0046】
この所定の握るパターン40は、特に有利である様式で血管の閉塞のために組織を握り、そして保持する。組織は握られ、そしてこのクリップが組織上で圧縮されるときクリップ10上に保持される。この組織は、所定の時間の間、または全体の手術手順の間で閉塞のために除去されるまで、このクリップ10上に握られたままである。
【0047】
図2に示される実施形態では、クリップ10は、複数の窪み42を備えた第1の所定の握るパターン40を有する。これらの窪み42の各々は、組織を握り、そして保持するために特に有利である形状または幾何学的形状を有し得る。この実施形態では、各窪み42は、ほぼ三角形または「V」形状であり、そして頂点44およびベース部分46を有する。別の実施形態では、これら窪み42は、「U」または「C」形状であり得る。なお別の実施形態では、これら窪み42は、直交され得るか、またはわずかな湾曲を有し得る。この「V」形状の窪み42は、閉塞するとき組織を握り、そして閉塞された血管、動脈、静脈または通路を損傷しない。この窪み42のV形状は、このクリップ10の圧縮の間に組織への止血クリップ10の付与の間で組織滲出を許容する。組織の窪み42中への滲出は、止血クリップ10の適用される血管に対する動きを阻害する。
【0048】
ここで、図3を参照して、クリップ10の平面図が示され、第1の脚12の組織を握るセクション32および第2の脚14の組織を握るセクション34を示す。この実施形態では、この組織を握るセクション32は、第1の所定の握るパターン40を有する。この第2の脚14の組織を握るセクション34は、第2の所定の握るパターン48を有する。これら第1および第2の握るパターン40、48は、同じであり得るか、または異なり得ることが認識される。さらに、これらの組織を握るセクション32、34は各々、それらの上に1つ以上の異なるパターンを有し得る。
【0049】
この第1の所定の握るパターン40は、最適な組織を握るパターンである複数の「V」形状の窪み42を有する。示されるように、「V」形状の窪み42の各々は、図3Aの拡大図に示されるような頂点部分44、ベース部分46、およびわずかな深さ「d」を有する。図3を再び参照して、組織を握る面32の各頂点部分44は、クリップ10の遠位端16の方を指す。同様に、(組織を握る面34の)各頂点部分44は、第2の脚14の遠位端18の方を指す。示されるように、第1の所定の握るパターン40の窪み42の各々は、クリップ10が変形されているとき、第2の所定の握るパターン48の窪み42の各々と合わされる。特に、これら窪み42が合わさることは有利である。なぜなら、この配向は、第1の脚12が第2の脚14に向かって圧縮されてクリップ10を変形するとき、第1の脚12および第2の脚14の窪み42間の総括(overall)または整列を促進し、そして血管、動脈または静脈に対してそれが付与されるとき止血クリップ10の移動をさらに最適に阻害することが意図されるからである。
【0050】
本明細書で用いられるとき、用語「合わされる」または「合っている」は、上記組織を握る面32の窪み42が、組織を握る面34の別のパターンの窪み42と、脚12、14に沿った位置で実質的に整列する窪み42中の先導エッジ、側方壁または基礎構造を有するパターンを形成することを意味する。この整列は、組織、血管、または静脈が、脚12および14と接触することを促進する。この整列は、組織が窪み42の各々の深さ「d」中に滲出すること、そして除去されるまで閉塞のためにその上に摩擦で係合されることを可能にする。従って、クリップ10は、最小の(しかし、最適な)大きさの組織を握る面32、34のみが、滲出を促進するためにその上の握る特徴を有することを提供するので、優れた利益が達成される。これは、クリップ10上に組織を保持するための摩擦の量を最大にする。本発明のクリップ10の目的には、用語「合わされる」または「合っている」は、脚12の窪み42と脚14の窪み42とが正確な鏡像形態にあることを必ずしも意味しない。それに代わり、これら窪み42は、脚12が脚14に圧縮されるとき、互いに重層または重複し得る。ここで、第1のクリップ脚12の窪み42は、第2のクリップ脚14の窪み42と、厳密に正確な鏡像形態でないままで圧縮されるときに重層、または重複し得る。
【0051】
ここで、図4を参照して、クリップ110の別の代替の実施形態の別の平面図が示され、第1の脚112の組織を握るセクション132および第2の脚114の組織を握るセクション134を示す。この実施形態では、組織を握るセクション132は、第1の所定の握るパターン140を有し、そして組織を握るセクション134は、第2の所定の握るパターン148を有する。この実施形態では、第1の所定の組織を握るパターン140は、「V」形状の窪み142を有する。これらの窪み142は、クリップ110の頂点124の方を指す頂点部分144を含む。第2の所定の組織を握るパターン142は、第2の脚114の遠位端118の方を指す頂点部分144を含む。さらに、クリップ110はチャネル126を有する。このチャネル126は、クリップ110の頂点124とは反対に、または第1の脚112が第2の脚114と交差する相補的位置で延びる。このチャネル126は、第1の脚112と第2の脚114との間の組織を押し、チャネル126の周りおよびその中に圧縮することによって、血管の閉塞を支援する。
【0052】
1つの公知の外科用クリップは、Kovacらによる米国特許第5,269,792号(以後「Kovac」)に記載され、これは、その全体が参考として本明細書中に援用される。Kovacは、カラム10、35〜37行に、外科用クリップが、このクリップの1つのエッジからこのクリップの別のエッジまで延びる複数の角度をなす溝を有することを記載している。Kovacは、これらの角度をなす溝が、組織上のクリップの握りを改善することを記載している。図4の本発明のクリップ110は、Kovacよりも優れている。なぜなら、第1のクリップ脚112の窪み142が、クリップ110が圧縮されて二次元の多角形のパターンを形成するときに第2のクリップ脚114の窪み142と協働するからである。
【0053】
ここで、図5を参照して、クリップ210の別の代替の実施形態の別の平面図が示され、第1の脚212の組織を握るセクション232、および第2の脚214の組織を握るセクション234を示す。この実施形態では、組織を握るセクション232は、第1の所定の握るパターン240を有し、そして組織を握るセクション234は、第2の所定の握るパターン248を、頂点部分244を有する第1の所定の握るパターン240とともに有する。各窪み242の各頂点部分244は、クリップ210の頂点224の方を指す。同様に、第2の所定の握るパターン248は、第2の脚214の遠位端218の方を指す各窪み242の各頂点部分244を有する。クリップ210は、図5のクリップ110に類似しているが、図5に示されるような任意のチャネル126なくして形成される。理解され得るように、クリップ210は、所望の血管、静脈または動脈上に位置決めされる。このクリップ210は、次いで、圧縮されて、クリップ適用具のような相当する外科用器具を用いて所望の血管、静脈または動脈を閉塞する。
【0054】
第1のクリップ脚212上の窪み242は、第2のクリップ脚214の窪み242の上で、かつそれと合わされて配置される。圧縮されるとき、第1のクリップ脚212および第2のクリップ脚214の窪み242は一緒に、図10に示されるように、組織をそれらの間に配置して、二次元の多角形またはダイヤモンド形状のパターンを形成する。組織は、各クリップ脚212、214の窪み242中に滲出し、そしてその中に強固に保持される。述べたように、このようにして、第1のクリップ脚212上の1つの窪み242の頂点部分244は、クリップ210が圧縮されるとき、第2のクリップ脚214の対応する頂点部分244から180゜に配置される。
【0055】
ここで、図10を参照して、第2の脚214に向かって圧縮された第1の脚212を有するクリップ210の拡大図が示される。この図から理解され得るように、脚212は、脚214に向かって圧縮され、このクリップ210は、所望の組織に付与され得る。ここで、第1のクリップ脚212の窪み242は、有利なことに、クリップ210が圧縮されるとき、第2のクリップ脚214の窪み242の上に配置される。脚214の窪み242は、例示目的のみで陰の点線で示される。ここで、図10では、この第1のクリップ脚212の窪み242は、陰の点線で示されるように、クリップ210が圧縮されるとき第2のクリップ脚214の窪み242と合わされる。
【0056】
一緒に、第2のクリップ脚214の窪み242の上に配置されている第1のクリップ脚12の窪み242は、二次元のダイヤモンド形状のパターンを形成し、図10に示されるように組織がそれらの間に配置されて窪み242は第2の脚214があれば陰線で示される。このようにして、第1のクリップ脚212上の1つの窪み242の頂点部分244は、図5のクリップ210が圧縮されるとき、第2のクリップ脚214の窪み242の頂点部分244から180゜に配置される。
【0057】
図11を参照して、図5および10の圧縮されたクリップ10の断面図が示され、第1の脚212は、第2の脚214の上に圧縮されている。この圧縮されたクリップ210は、(第1のクリップ脚212の窪み242が第2のクリップ脚214の窪み242の上に配置されて)ダイヤモンド形状のパターンを有する。この断面図から観察され得るように、参照文字「T」によって示されるような組織は、(第1のクリップ脚212上の1つの窪み242の)頂点部分244が、第2のクリップ脚214の窪み242の別の頂点部分244から180゜に配置されて、第1のクリップ脚212の窪み中、および第2のクリップ脚214の窪み242中を横断する。圧縮されたクリップ210は、これらの窪み242が組織滲出を促進するために重複するとき、二次元のダイヤモンド形状のパターンを有する。この圧縮されたクリップ210は、これら窪みが組織上のクリップ10を強固に保持して重複し、それを通る流体の流れをブロックするとき、二次元のダイヤモンド形状のパターンを有する。
【0058】
ここで、図6を参照して、クリップ310のある別の代替の実施形態の別の平面図が示され、第1の脚312の組織を握るセクション332、および第2の脚314の組織を握るセクション334を示す。この実施形態では、第1の所定の握るパターン340は、クリップ310の頂点324の方を指す窪み342の各々の頂点部分344を有する。同様に、第2の所定の握るパターン348は、クリップ310の頂点324の方をまた指す窪み342の各々の頂点部分344を有する。
【0059】
ここで、図7を参照して、図6のクリップ410の実施形態の別の平面図が示され、第1の脚412の組織を握るセクション432、および第2の脚414の組織を握るセクション434を示す。ここで、第1の所定の握るパターン440は、第1の脚412の遠位端416の方を指す窪み442の各々の頂点部分444とは逆である。また、第2の所定の握るパターン442は、各頂点部分444がクリップ410の頂点424を指して作製される。この実施形態におけるクリップ410は、セグメント化されたチャネルパターンであるチャネル426をさらに有する。第1の脚412上のチャネル426は、第2の脚414上のチャネル426’とは連結されていない。対照的に、このチャネル426は、互いと各窪み442の頂点部分444を連結し、そして終了する。さらに、第2の脚414上のチャネル426’は、互いと、各窪み442の各頂点部分444を連結する。これは、第1のクリップ脚412の窪み442とチャネル426上の組織滲出、および第2のクリップ脚414の窪み442とチャネル426’上の組織滲出を許容する。ここで、第2の脚314(図7A)に圧縮された第1の脚312を示す図6のクリップの断面図を参照して、第1の脚312の窪み342の内部スペースが、第2の脚314の別の窪み342と実質的に整列することが観察され得る。このようにして、組織は、最大の組織滲出のため、そして所望の血管の閉塞を促進するために各窪み342に入り得る。図7に示される実施形態では、第1の脚412のチャネル426はまた、組織進出の促進のため、そして所望の組織上にクリップを保持することを支援するために第2の脚414上のチャネル426’と実質的に整列する。
【0060】
図8は、図1〜3のクリップ10の1つの窪み42の拡大平面図を示す。理解され得るように、窪み42は、別の隣接する窪みから所定距離だけ分離されている。脚12は、ほぼ平坦である外面50を有する。窪み42の各々は、「V」形状を有する。各窪み42は、頂点部分44を備えて作製される。この窪み42の頂点部分44に緊密に隣接して、先導エッジ52がある。この先導エッジ52は先端部を指し、そしてこの実施形態では、クリップ10が圧縮されるとき、窪み42に入る滲出された組織を握ることを支援する。この窪み42は第1の脚12の組織を握る面32上に配置され;しかし、この窪み42は、その他の位置に配置され得る。この実施形態では、先導エッジ52は、クリップ10の側方エッジに平行な方向を指し、しかし、この先導エッジ52は、クリップ10の側方エッジから角度をなすその他の方向を指すように形成され得るか、またはクリップ10の側方エッジに垂直にさえ形成され得るか、またはその他の脚の窪み42に依存してそれらの間で複数の中間の角度でさえ形成され得る。種々の形態が可能であり、そして当業者は、クリップ10が、1つの脚12の窪み42が別の脚14の窪み42と合わされて図10に示されるような二次元の多角形またはダイヤモンド形状のパターンを形成する限り、複数の異なる位置を指す先導エッジ52を備えて形成され得ることを認識する。種々の形態が可能である。
【0061】
図8の線A−Aに沿って図8Aに示されるような、1つの窪み42の断面図を参照して、窪み42は、第1の部分58および第1および第2の下部窪み54、56を有する。この第1の部分58は、第1および第2の下部窪み54、56を分割する。クリップ10が圧縮されるとき、参照文字「T」として示される関連する組織セクションは、窪み42の第1および第2の下部窪み54、56中に、流れ出るか、滲出するかまたはそうでなければ、わずかに横切り、そして窪み42の先導エッジ52によって、そしてその側方側面壁の摩擦係合によってその中に保持される。別の実施形態では、この窪み42の側方側面壁は、さらに必要に応じて、第1および第2の下部窪み54、56の上に張り出し得、組織滲出を支援する。同様に、別の実施形態では、脚12の第1の部分58は、クリップ保持をさらに支援するための表面処理をさらに有し得る。
【0062】
図1を参照して、本主題の開示の外科用止血クリップ10は、血管および身体組織への付与のために適切な任意の寸法であり得る。1つの実施形態では、このクリップ10の長さは、約7.95ミリメートルであり、そしてこのクリップ10の第1の脚12の外面から第2の脚14の外面までの幅は、約4.57ミリメートルであり、そしてこの外科用クリップ10は、5ミリメートルのトロカールとともに用いられることが意図される。当業者は、その他の寸法がまた用いられ得、そしてこのクリップ10の寸法が、種々のクリップ適用具、トロカール、組織、血管、動脈またはその他の外科的手順に適合するための種々のその他の寸法に改変され得ることを認識する。
【0063】
本明細書に記載された構造は、成形することにより、または脚12および14の面に適切なスタンプ力を付与することによってクリップ10に形成され得る。あるいは、これら構造は、クリップ10を機械加工することにより、またはその他の公知の金属もしくはポリマー加工技法によって形成され得る。例えば、クリップ10は、その中に形成された構造を備えて成形され得る。本開示の外科用止血クリップ10は、ステンレス鋼、チタン、およびタンタル、ならびに生体適合性ポリマーを含むプラスチック材料、またはそれらの材料の組み合わせを含む任意の生体適合性材料から製作され得る。
【0064】
ここで、図9を参照して、圧縮された状態で、そして閉塞のために動脈または静脈のような血管上の図1〜3の実施形態のクリップ10が示される。当業者は、クリップ10が血管上に圧縮されるとき、血管を通って横切る流体がないことを認識する。特に、第1および第2の所定の握るパターン40、48は、全体の手術手順の間、または所望により物理的に除去されるまで、血管上でその中に所定量の組織を握り、かつこのクリップ10を保持する。
【0065】
図9は、脚12、14の第1の遠位端16および第2の遠位端18の図を示す。これら端部の各々は、チャンバー60を有する。このチャンバー60は、クリップ10の遠位端16、18の外面上にある。クリップ10はさらに、織目の写った表面62を有し得る。この織目の写った表面62は、クリップ10の外面64上にある。織目の写った表面62は、クリップ10をクリップ適用具10中に保持することを支援する。織目の写った表面62は、表面粗さ、複数の横紋、複数の隆起、粗いかまたは粒状の表面性質、または任意のその他の表面性質であり得、この性質は、外面62に摩擦係数を増加し、そしてクリップ10を操作することを支援し、そしてクリップ10を身体組織に付与するためにクリップ10を圧縮する。
【0066】
図9を参照して、クリップ10を作製する方法は、このクリップ10が改良された表面処理を有することを提供する。この方法70は、以下の工程を有する。第1に、クリップ10は、図1〜11に開示されるようなほぼ所望の形状にスタンプされるか、鋳造されるか、または成形および形成される。種々の形状が可能であり、そして本開示の範囲内にある。従って、工程72では、クリップ10は、所望の「V」または「U」形状に、スタンプされるか、成形されるか、または機械加工される。クリップ10は、金属材料である。
【0067】
1つの実施形態では、クリップ10は、ASTM F67のグレード1のチタンである。しかし、クリップ10はその他の材料であり得るか、または別の実施形態では、合金、スチール、金属、別のグレードのチタン、または別の同様の生体適合性または適切な移植可能な材料であり得る。その後、この方法は、クリップ10を加熱する工程を有する。このクリップ10は、1つの実施形態では、減圧中で加熱される。この方法はまた、クリップ10をゆっくり冷却する工程を有し、クリップ10の材料特性を変化するようにクリップ10を強化および硬くする。このクリップ10の冷却工程は、ストレス軽減、そしてクリップ硬度およびクリップ10のロックウェル硬さを変化するために実施される。クリップ10のロックウェル硬さを調節するための種々の冷却パラメーターが可能であり、そして本開示の範囲内である。
【0068】
工程74において、クリップ10は所望の温度まで加熱される。この所望の温度は、1つの実施形態で所定の時間の間の1,275゜Fである。1つの実施形態では、この時間は、1時間であり得るが、しかし、その他の適切な時間が可能である。あるいは、この所望の温度は、別の実施形態では、1,250゜Fである。しかし、この所望の温度は非制限的であり、そして任意の受容可能な温度が、クリップ10の材料に依存してアニーリングが可能な温度までクリップを加熱するために用いられ得る。上記で与えられる温度範囲の目的には、クリップ10はチタンから作製される。クリップ10は、適切な炉、オーブンまたはその他の適切なデバイスまたは加熱装置で加熱される。その後、この方法70は、工程76に進行する。加熱されたクリップは、次いで、所定の時間の間浸漬される。このクリップ10は、不活性ガス状物質中に浸漬される。1つの実施形態では、このクリップ10は、所定長さの時間の間不活性アルゴンガス中に、または別の類似の受容可能な浸漬物質中に浸漬される。その後、この方法70は、工程78に進行する。工程78では、加熱されたクリップ10は、アルゴンガスと接触する。クリップ10は、最初、適切な区画中に配置され、そして加熱される。クリップが加熱された後、次いで、クリップは、アルゴンガスに浸される。このアルゴンガスは、クリップ10の微細構造を制御するためにチタンが冷えるとき、アルゴンガスに応じてこのクリップのチタンの結晶サイズおよび配列を制御、そして能動的に調整または最構築する。加熱されたクリップ10は、均一速度で冷却される。1つの実施形態では、クリップ10は炉にあり得るか、または空冷され得る。
【0069】
その後、この方法70は、工程80に進行する。工程80では、クリップは、上記区画から取り出され、そして水素含量について試験される。この分析は、非破壊的である。この分析はサンプルを測定し、そしてこれらの結果は、存在する水素または関連水素化合物の特定の化学的形態とは独立である。工程80では、クリップ10は、冷中性子即発γ線放射化分析装置(CNPGAA)または類似の機械を用いて試験される。あいるは、クリップ10は、X線回折デバイスを用いて試験され得る。その後、この方法は、各々がクリップ10の第1の脚12中に第1の頂点部分を有する、第1の複数の窪み42を機械加工する工程、およびクリップの第2の脚14中に第2の頂点部分を有する第2の複数の窪み42を機械加工する工程をさらに有する。クリップが圧縮されるとき、この第2の複数の窪みは、上記第1の複数の窪みと合わせられる上記第1の頂点部分は、上記第2の頂点部分から180゜に配置され、圧縮されるとき、図10に示されるような二次元のダイヤモンド形状を形成する。その後、この方法はまた、タンブリングプロセスを有する。このタンブリングプロセスは、クリップを別のシールされたタンブリング区画中に配置する工程、および所定の時間の間これらクリップに運動エネルギーを与えるためにこの区画を移動する工程を含む。このタンブリング区画は、その中に別の剛直性の弾性物質を有し得る。クリップは、このタンブリング区画または物質の内面と接触する。繰り返される接触は、クリップに、組織上の保持を促進するための1つ以上の保持面を与える。さらに、この繰り返される接触は、クリップ10の外部に、手術に役立つ所定の織目の写った仕上げを与える。
【0070】
上記で説明された実施形態は、本開示の原理の適用の例示に過ぎないことが理解されるべきである。多くの改変および代替配置が、本開示の思想および範囲から逸脱することなく当業者によって想定され得る。添付の請求項は、このような改変および配置を含むことが意図される。
(要約)
クリップ適用具のための外科用クリップは、第1の位置で第2の脚に連結された第1の脚を有し、そしてこの第1の脚は該第2の脚から、上記第1の位置から間隔を置いた第2の位置で所定の距離だけ分離されている。この第1の脚は第1の遠位端を有し、そしてこの第2の脚は第2の遠位端を有する。この第1の脚は組織を握る領域を有し、そしてこの第2の脚は第2の組織を握る領域を有する。この第1の組織を握る領域は、上記第1の脚上に第1の窪みを有する。上記第2の組織を握る領域は、上記第2の脚上に第2の窪みを有する。上記クリップが圧縮されるとき、上記第1の窪みが第2の窪みに向かって圧縮され、そしてこの第1の窪みおよび第2の窪みが重複して互いに二次元の多角形パターンを形成する。
【産業上の利用可能性】
【0071】
血管または身体組織への適用のための止血外科用クリップが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】図1は、本開示による外科用クリップの正面図である。
【図2】図2は、制限されないほぼ「V」形状を有する、図1のクリップの斜視図である。
【図3】図3は、第1の脚上の第1の所定の握るパターンにある多数の窪み、および第2の脚上の第2の所定の握るパターンにある多数の窪みを示す、図2のクリップの平面図である。
【図3A】図3Aは、図3のクリップの窪みの拡大平面図である。
【図4】図4は、第1の脚上の第1の所定の握るパターン、および第2の脚上の第2の所定の握るパターンをそれらの間のリブとともに示す、図2のクリップの別の実施形態の別の平面図である。
【図5】図5は、図4のクリップの別の実施形態の別の平面図である。
【図6】図6は、図4のクリップの別の実施形態のなお別の平面図である。
【図7】図7は、クリップの別の実施形態のなお別の平面図である。
【図7A】図7Aは、第1の脚の窪みが第2の脚の窪み上に整列されたクリップの断面図を示す。
【図8】図8は、クリップの成形された窪みの拡大平面図である。
【図8A】図8Aは、図8の線A−Aに沿った図8の成形された窪みの断面図である。
【図9】図9は、血管を閉塞する圧縮された止血クリップの図である。
【図10】図10は、圧縮された止血クリップの窪みの逆ダイヤモンド形状のパターンの図である。
【図11】図11は、図10の逆ダイヤモンド形状の断面図である。
【符号の説明】
【0073】
10 外科用クリップ
12、14 脚
16、18 遠位端領域
20、22 近位端領域
24、44 頂点
32、34 組織を握る面
40、48 握るパターン
42 窪み
50、62 外面
52 先導エッジ
54、56 下部窪み




 

 


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