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発明の名称 携帯型心電計
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−209609(P2007−209609A)
公開日 平成19年8月23日(2007.8.23)
出願番号 特願2006−34163(P2006−34163)
出願日 平成18年2月10日(2006.2.10)
代理人 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎
発明者 梅田 昌弘 / 山本 則仁 / 迫田 勇策
要約 課題
状況に応じて複数の計測姿勢から特定の計測姿勢を選択して心電波形の計測が行なえるように計測姿勢の自由度が高められた携帯型心電計を提供する。

解決手段
携帯型心電計1Aは、負電極が設けられた本体ユニット100と、正電極が設けられた着脱ユニット110とを備え、着脱ユニット110は、本体ユニット100に対して着脱自在に取付けられる。本体ユニット100に着脱ユニット110を合体させた状態において負電極および正電極はいずれも露出している。本携帯型心電計1Aにおいては、本体ユニット100に着脱ユニット110を合体させた状態および本体ユニット100から着脱ユニット110を分離させた状態のいずれにおいても心電波形の計測が可能である。
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の電極が設けられた第1のユニットと、第2の電極が設けられた第2のユニットとを備え、体表面に接触させた前記第1および第2の電極間において生じる電位差を計測することによって心電波形を得る携帯型心電計であって、
前記第2のユニットは、前記第1のユニットに対して着脱自在に取付けられ、
前記第1のユニットに前記第2のユニットを合体させた状態において、前記第1の電極および前記第2の電極のいずれもが露出し、
心電波形を得るための電位差の計測が、前記第1のユニットに前記第2のユニットを合体させた状態および前記第1のユニットから前記第2のユニットを分離させた状態のいずれにおいても前記第1および第2の電極間において可能である、携帯型心電計。
【請求項2】
第1の電極が設けられた第1のユニットと、第2の電極および第3の電極が設けられた第2のユニットとを備え、体表面に接触させた前記第1および第2の電極間または体表面に接触させた前記第3および第2の電極間のいずれかにおいて生じる電位差を計測することによって心電波形を得る携帯型心電計であって、
前記第2のユニットは、前記第1のユニットに対して着脱自在に取付けられ、
前記第1のユニットに前記第2のユニットを合体させた状態において、前記第1の電極および前記第2の電極が露出するとともに、前記第3の電極が前記第1のユニットによって覆われ、
前記第1のユニットから前記第2のユニットを分離させた状態において、前記第1の電極、前記第2の電極および前記第3の電極のいずれもが露出し、
心電波形を得るための電位差の計測が、前記第1のユニットに前記第2のユニットを合体させた状態において前記第1および第2の電極間において可能であり、前記第1のユニットから前記第2のユニットを分離させた状態において前記第3および第2の電極間において可能である、携帯型心電計。
【請求項3】
前記第1の電極および前記第3の電極のうちのいずれを心電波形を得るための電極として使用するかを切り替える切替え手段を有している、請求項2に記載の携帯型心電計。
【請求項4】
前記切替え手段は、前記第1のユニットから前記第2のユニットを分離させる動作および前記第1のユニットに前記第2のユニットを合体させる動作の少なくともいずれか一方に連動して切替え動作を行なう、請求項3に記載の携帯型心電計。
【請求項5】
測定結果を表示するための表示部が、前記第1のユニットに設けられている、請求項1から4のいずれかに記載の携帯型心電計。
【請求項6】
心電波形の計測を開始する測定ボタンが、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットのいずれにも設けられている、請求項1から5のいずれかに記載の携帯型心電計。
【請求項7】
前記第1のユニットおよび前記第2のユニットが接続ケーブルによって接続され、
前記接続ケーブルを巻き取って収容するための巻き取り手段が前記第1のユニットまたは前記第2のユニットのいずれかに設けられている、請求項1から6のいずれかに記載の携帯型心電計。
【請求項8】
前記第1のユニットおよび前記第2のユニットからなる装置本体は、前記第1のユニットに前記第2のユニットを合体させた状態において略直方体形状を有し、
前記第2の電極は、前記装置本体の長手方向の一方の端面に設けられている、請求項1から7のいずれかに記載の携帯型心電計。
【請求項9】
前記第1の電極は、右手に接触させるための電極であり、
前記第2の電極は、胸部に接触させるための電極である、請求項1から8のいずれかに記載の携帯型心電計。
【請求項10】
生体への装着を可能にする装着手段が、前記第1のユニットに設けられている、請求項1から9のいずれかに記載の携帯型心電計。
【請求項11】
前記装着手段は、手首に巻き付けるための巻き付け部材からなる、請求項10に記載の携帯型心電計。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、持ち運びが可能で心電波形を容易に計測することが可能な携帯型心電計に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、不整脈や、狭心症や心筋梗塞等の虚血性心疾患の診断には、患者の心電図が利用される。心電図を得るために利用される心電計としては、種々の構成のものが知られている。その一つに、持ち運びが可能で測定すべき自覚症状が発生した場合に被験者自らが電極を身体に接触させることによって心電波形の計測および記憶を可能にする携帯型心電計が知られている。この携帯型心電計は、イベント式心電計に分類され、患者の身体に予め電極を装着させておき、日常生活を送りながら連続的に心電波形を計測・記録するホルター式心電計と区別されるものである。
【0003】
このような携帯型心電計が開示された文献として、たとえば特開2005−40187号公報(特許文献1)や特開2005−185756号公報(特許文献2)などがある。上記特許文献1に開示の携帯型心電計は、扁平かつ細長の略直方体形状の装置本体の長手方向の一方端に位置する端面に、主として腹部の第5肋間前腋窩線上の皮膚に接触させるための電極が設けられ、上記一方端と反対側に位置する端面を含むグリップ部に、主として上記グリップ部を把持した右手に接触させるための電極が設けられ、これら一対の電極間に生じる電位差を計測することによって心電波形を得るものである。また、上記特許文献2に開示の携帯型心電計は、装置本体の外表面に設けられた電極と、装置本体から接続ケーブルによって外部へと引き出された電極とを、主として腹部の第5肋間前腋窩線上の皮膚と右手とにそれぞれ接触させ、これら一対の電極間に生じる電位差を計測することによって心電波形を得るものである。
【特許文献1】特開2005−40187号公報
【特許文献2】特開2005−185756号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯型心電計は、上述のように動悸や息切れといった測定すべき自覚症状が発生したときに被験者自らが電極を身体に接触させることによって心電波形の計測を行なうものである。したがって、可能な限り素早くかつ容易に計測姿勢を取り得るように考慮されていることが重要である。上記特許文献1および2に開示の携帯型心電計は、それぞれに使い勝手がよくなるように検討されてはいるものの、それぞれの携帯型心電計において計測姿勢が概ね一意に決まっていることから、計測姿勢の選択の自由度はあまり大きくないものと言える。したがって、このような観点からは未だ改良の余地があり、状況に応じて複数の計測姿勢から特定の計測姿勢を選択して心電波形の計測が行なえるように計測姿勢の自由度を高めることが必要である。
【0005】
したがって、本発明は、上述の問題点を解決すべくなされたものであり、状況に応じて複数の計測姿勢から特定の計測姿勢を選択して心電波形の計測が行なえるように計測姿勢の自由度が高められた携帯型心電計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の局面に基づく携帯型心電計は、第1の電極が設けられた第1のユニットと、第2の電極が設けられた第2のユニットとを備え、体表面に接触させた上記第1および第2の電極間において生じる電位差を計測することによって心電波形を得るものである。上記第2のユニットは、上記第1のユニットに対して着脱自在に取付けられる。上記第1の電極および上記第2の電極は、上記第1のユニットに上記第2のユニットを合体させた状態においていずれも露出する。そして、心電波形を得るための電位差の計測が、上記第1のユニットに上記第2のユニットを合体させた状態および上記第1のユニットから上記第2のユニットを分離させた状態のいずれにおいても上記第1および第2の電極間において可能である。
【0007】
このように構成することにより、第1のユニットに第2のユニットを合体させた状態と第1のユニットから第2のユニットを分離させた状態の少なくとも2つの状態にて、第1および第2の電極間に生じる電位差を計測することにより、心電波形を得ることが可能になる。したがって、状況に応じてこれら複数の計測姿勢から特定の計測姿勢を被験者自らが選択できるようになるため、測定すべき自覚症状が発生した場合に素早くかつ容易に心電波形を計測することが可能になる。このため、取扱い性に優れた携帯型心電計とすることができる。
【0008】
本発明の第2の局面に基づく携帯型心電計は、第1の電極が設けられた第1のユニットと、第2の電極および第3の電極が設けられた第2のユニットとを備え、体表面に接触させた上記第1および第2の電極間または体表面に接触させた上記第3および第2の電極間のいずれかにおいて生じる電位差を計測することによって心電波形を得るものである。上記第2のユニットは、上記第1のユニットに対して着脱自在に取付けられる。上記第1の電極および上記第2の電極は、上記第1のユニットに上記第2のユニットを合体させた状態において露出し、上記第3の電極は、上記第1のユニットに上記第2のユニットを合体させた状態において上記第1のユニットによって覆われる。また、上記第1の電極、上記第2の電極および上記第3の電極は、上記第1のユニットから上記第2のユニットを分離させた状態においていずれも露出する。そして、心電波形を得るための電位差の計測が、上記第1のユニットに上記第2のユニットを合体させた状態において上記第1および第2の電極間において可能であり、上記第1のユニットから上記第2のユニットを分離させた状態において上記第3および第2の電極間において可能である。
【0009】
このように構成することにより、第1のユニットに第2のユニットを合体させた状態と、第1のユニットから第2のユニットを分離させた状態の少なくとも2つの状態にて、第1および第2の電極間または第3および第2の電極間に生じる電位差を計測することにより、心電波形を得ることが可能になる。したがって、状況に応じてこれら複数の計測姿勢から特定の計測姿勢を被験者自らが選択できるようになるため、測定すべき自覚症状が発生した場合に素早くかつ容易に心電波形を計測することが可能になる。このため、取扱い性に優れた携帯型心電計とすることができる。
【0010】
上記本発明に基づく携帯型心電計にあっては、上記第1の電極および上記第3の電極のうちのいずれを心電波形を得るための電極として使用するかを切り替える切替え手段が設けられていることが好ましい。また、その場合に、上記切替え手段が、上記第1のユニットから上記第2のユニットを分離させる動作および上記第1のユニットに上記第2のユニットを合体させる動作の少なくともいずれか一方に連動して切替え動作を行なうように構成されていることが好ましい。
【0011】
このように構成することにより、第1および第3の電極のうち、心電波形の計測に利用しない方の電極を処理回路から切り離すことが可能になる。したがって、ノイズの重畳等が防止されることになり、高精度の測定が可能になる。また、上記切替え手段の切替え動作を、被験者が行なう第1ユニットからの第2ユニットの取り外し動作または第1ユニットへの第2ユニットの取付け動作に連動させることにより、煩雑な切替え作業を被験者に強いることがなくなるとともに、電極の切替えが確実に行なわれるようになる。したがって取扱い性に優れた携帯型心電計とすることができる。
【0012】
上記本発明に基づく携帯型心電計にあっては、測定結果を表示するための表示部が上記第1のユニットに設けられていることが好ましい。
【0013】
このように構成することにより、特に、第1のユニットから第2のユニットを分離させた状態での計測姿勢を被験者が選択した場合に、表示部の視認性が向上するようになる。したがって、上記計測姿勢を選択した場合に測定しながらの表示部の確認が容易に行なえるようになるため、被験者の操作ミスに起因するデータ取りの失敗を未然に防止することができる。
【0014】
上記本発明に基づく携帯型心電計にあっては、心電波形の計測を開始する測定ボタンが上記第1のユニットおよび上記第2のユニットの両方に設けられていることが好ましい。
【0015】
このように構成することにより、第1ユニットに設けられた測定ボタンと第2ユニットに設けられた測定ボタンのうち、操作し易い方の測定ボタンを被験者自らが選択して操作することが可能になるため、第1のユニットに第2のユニットを合体させた状態と第1のユニットから第2のユニットを分離させた状態の双方において取扱い性が大幅に向上する。
【0016】
上記本発明に基づく携帯型心電計において、上記第1のユニットと上記第2のユニットとを接続ケーブルにて接続した場合には、上記接続ケーブルを巻き取って収容するための巻き取り手段を上記第1のユニットまたは上記第2のユニットのいずれかに設けることが好ましい。
【0017】
このように、第1のユニットと第2のユニットとを有線接続する場合に上記構成の如く接続ケーブルの巻き取り手段を第1のユニットまたは第2のユニットのいずれかに設ければ、第1のユニットから第2のユニットを取り外す際および第1のユニットに第2のユニットを取付ける際の接続ケーブルの取扱い性が飛躍的に向上するようになる。
【0018】
上記本発明に基づく携帯型心電計にあっては、上記第1のユニットおよび上記第2のユニットからなる装置本体が、上記第1のユニットに上記第2のユニットを合体させた状態において略直方体形状を有していることが好ましく、その場合に、上記第2の電極が、上記装置本体の長手方向の一方の端面に設けられていることが好ましい。その場合に、上記第1の電極が右手に接触させるための電極であり、上記第2の電極が胸部に接触させるための電極であることが好ましい。
【0019】
このように構成することにより、第1のユニットに第2のユニットを合体させた状態において第1の電極と第2の電極とが装置本体の長手方向の反対側にそれぞれ位置することになるため、被験者が計測姿勢をとった場合に第1および第2の電極をそれぞれ所定の測定部位に容易に接触させることができるようになる。
【0020】
上記本発明に基づく携帯型心電計にあっては、生体への装着を可能にする装着手段が上記第1のユニットに設けられていることが好ましい。特に、その場合には、上記装着手段が手首に巻き付けるための巻き付け部材であることが好ましい。
【0021】
このように構成することにより、携行性に優れた携帯型心電計とできるため、常時、携帯型心電計を装着しておくことにより、測定すべき自覚症状が発生した場合に速やかに計測姿勢をとることができるようになる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、状況に応じて複数の計測姿勢から特定の計測姿勢を選択して心電波形の計測が行なえるように計測姿勢の自由度が高められた携帯型心電計とすることができる。したがって、測定すべき自覚症状が発生した場合に、素早くかつ容易に心電波形の計測が可能な使い勝手のよい携帯型心電計とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1および図2は、本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットと着脱ユニットとを合体させた状態を示す斜視図である。また、図3ないし図7は、本実施の形態における携帯型心電計において、本体ユニットと着脱ユニットとを合体させた状態における正面図、上面図、下面図、右側面図および左側面図である。また、図8は、本実施の形態における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを取り外した状態を示す正面図である。
【0024】
まず、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態における携帯型心電計の外観構造について説明する。図1ないし図7に示すように、本実施の形態における携帯型心電計1Aは、取り扱い性に優れたものとなるように、片手で保持することが可能な大きさおよび重さにまで小型軽量化されている。携帯型心電計1Aの装置本体は、第1のユニットとしての本体ユニット100と、第2のユニットとしての着脱ユニット110とを備えている。着脱ユニット110は、本体ユニット100に対して着脱自在に取付けられる。
【0025】
本体ユニット100は、図中矢印A方向に延びる扁平な細長の略直方体形状の外形を有しており、その外表面(正面101、背面102、上面103、下面104、右側面105および左側面106(左側面106については図8参照))に表示部や操作部、電極等が配置されている。また、着脱ユニット110は、扁平な略直方体形状の外形を有しており、その外表面(正面111、背面112、上面113、下面114、右側面115および左側面116(上面113、下面114および右側面115については図8参照))に電極等が配置されている。
【0026】
図1ないし図7に示すように、本体ユニット100に着脱ユニット110を合体させた状態においては、本体ユニット100の左側面106に設けられた収容部108(図8参照)に着脱ユニット110が収容されることにより、全体として携帯型心電計1Aの装置本体の外形が図中矢印A方向に細長に延びる扁平な略長方体形状となるように構成されている。なお、この状態において、着脱ユニット110は本体ユニット100に後述する係止手段によって係止されており、本体ユニット100の左側面106と着脱ユニット110の右側面115とは対面した状態となっている。
【0027】
図1ないし図3に示すように、本体ユニット100の正面101の所定位置には、測定ボタン142が設けられている。この測定ボタン142は、心電波形の計測を開始させるための操作ボタンである。また、本体ユニット100の正面101の所定位置には、表示部148が設けられている。この表示部148は、たとえば液晶ディスプレイ等によって構成され、測定結果等を表示する部位である。測定結果は、たとえば図11および図12に示すように、心電波形や数値データとして表示される。一方、着脱ユニット110の正面111の左側面116寄りの端部には、後述する正電極122を体表面に押し当てる際の目印となるアライメントマーク118が設けられている。
【0028】
図1および図4に示すように、本体ユニット100の上面103の所定位置には、電源ボタン141が配置されている。電源ボタン141は、携帯型心電計1Aのオン/オフを操作するための操作ボタンである。また、本体ユニット100の上面103の所定位置には、開閉カバー130が設けられている。この開閉カバー130は、外部記憶媒体を挿入するためのスロットを閉状態において覆い隠すように設けられたものであり、本体ユニット100に対して開閉自在に取付けられている。なお、収容部108に隣接する部分の本体ユニット100の上面103には、リリースボタン107Aが設けられている。このリリースボタン107Aは、本体ユニット100から着脱ユニット110を取り外す際に操作するボタンである。
【0029】
図2および図5に示すように、本体ユニット100の下面104の所定位置には、各種操作ボタンが配置されている。図示する携帯型心電計1Aにおいては、メニューボタン143、決定ボタン144、左スクロールボタン145および右スクロールボタン146が配置されている。メニューボタン143は、携帯型心電計1Aにおいて表示部148にメニューの表示を指示するための操作ボタンであり、決定ボタン144は、表示部148に表示された情報に関する設定動作を実行させるための操作ボタンである。そして、左スクロールボタン145および右スクロールボタン146は、表示部148に表示される測定結果のグラフやガイド情報等をスクロールして表示させるための操作ボタンである。なお、収容部108に隣接する部分の本体ユニット100の下面104には、上述の上面103と同様に、リリースボタン107Bが設けられている。リリースボタン107Bは、本体ユニット100から着脱ユニット110を取り外す際に操作するボタンである。
【0030】
図1および図6に示すように、装置本体の長手方向(図中矢印A方向)の一方端に位置する本体ユニット100の右側面105には、第1の電極である負電極121と、身体の電位変化の基準となる電位を導出するための不関電極(中正電極)124とが配置されている。この右側面105は、後述する計測姿勢を被験者がとった際に被験者の右手の人差し指がフィットするように滑らかに湾曲した形状となっている。さらに、この右側面105には、上下方向に向かって延びる凹部105aが形成されている。この凹部105aは、被験者の右手の人差し指を受入れる形状となっている。
【0031】
上述の負電極121および不関電極124は、導電性部材にて形成されており、本体ユニット100の内部に設けられた処理回路150(図9参照)に電気的に接続されている。また、負電極121および不関電極124は、本体ユニット100の右側面105に設けられた凹部105a内において、その表面が本体ユニット100の外表面に露出した状態となるように配置されている。なお、負電極121は、右側面105の上面103寄りに位置しており、不関電極124は、右側面105の下面104寄りに位置している。
【0032】
図2および図7に示すように、装置本体の長手方向(図中矢印A方向)の他方端に位置する着脱ユニット110の左側面116には、第2の電極である正電極122が設けられている。この正電極122は、導電性部材にて形成されており、本体ユニット100の内部に設けられた処理回路(図9参照)に後述する接続ケーブル170(図8参照)を介して電気的に接続されている。また、正電極122は、着脱ユニット110の左側面116の略中央部に設けられており、その表面が着脱ユニット110の外表面から僅かに突出して位置するように構成されている。
【0033】
次に、本体ユニットから着脱ユニットを分離させた状態における外観構造について説明する。図8に示すように、着脱ユニット110は、本体ユニット100から分離可能に構成されており、分離した状態においては、着脱ユニット110が本体ユニット100に設けられた収容部108から取り外された状態となる。
【0034】
本体ユニット100の収容部108には、係止突部107a,107bが設けられている。この係止突部107a,107bは、図示しないリンク機構を介して上述のリリースボタン107A,107Bにそれぞれ接続されている。係止突部107a,107bは、本体ユニット100に着脱ユニット110を合体させた状態において、着脱ユニット110の上面113および下面114に設けられた係止凹部113a,114aにそれぞれ係合している。すなわち、係止突部107a,107bおよび係止凹部113a,114aは、本体ユニット100の収容部108に着脱ユニット110が収容された状態において、これら本体ユニット100および着脱ユニット110間における合体状態を維持する係止手段として機能するものである。
【0035】
係止突部107a,107bは、リリースボタン107A,107Bを操作することによって図中矢印B方向に向けて移動するように構成されている。したがって、本体ユニット100から着脱ユニット110を分離するに際しては、リリースボタン107A,107Bを被験者が操作することにより、このリリースボタン107A,107Bの操作に連動して係止突部107a,107bがそれぞれ本体ユニット100の内部に収容されることになり、これによって係止突部107a,107bの係止凹部114a,115aに対する係止が解除され、着脱ユニット110が本体ユニット100から取り外し可能になる。
【0036】
なお、係止突部107a,107bは、付勢バネ等の付勢手段によって本体ユニット100の外表面から突出する方向に向けて常時付勢されていることが好ましい。このように構成すれば、本体ユニット100に対する着脱ユニット110の着脱が容易に行なえるようになる。
【0037】
また、図8に示すように、本体ユニット100と着脱ユニット110とは、接続ケーブル170によって有線接続されている。接続ケーブル170は、本体ユニット100の内部に設けられた処理回路(図9参照)と、着脱ユニット110に設けられた正電極122とを電気的に接続するための接続部材であり、その一端が本体ユニット100の内部に設けられたリール180に固定されており、他端が着脱ユニット110に固定されている。リール180は、本体ユニット100の内部において図中矢印C方向に回転自在となるように設置されている。したがって、接続ケーブル170は、リール180が回転することにより、本体ユニット100から引き出されたり、あるいは本体ケーシング100の内部に引き込まれたりする。
【0038】
なお、リール180は、付勢バネ等の付勢手段によって接続ケーブル170の巻き取り方向に常時付勢されていることが好ましい。このように構成すれば着脱ユニット110を本体ユニット100に装着する際にスムーズに接続ケーブル170を巻き取ることができる。また、接続ケーブル170としては、上述の巻き取りの観点や取り扱い性の観点から柔軟性に富んだ配線を利用することが好ましい。
【0039】
図9は、本実施の形態における携帯型心電計の機能ブロック図である。次に、この図を参照して、本実施の形態における携帯型心電計の機能ブロックについて説明する。
【0040】
図9に示すように、本実施の形態における携帯型心電計1Aは、電極部120、操作部140および処理回路150を主に備えている。電極部120は、上述の負電極121、正電極122および不関電極124によって構成される。操作部140は、上述の電源ボタン141、測定ボタン142、メニューボタン143、決定ボタン144、左スクロールボタン145および右スクロールボタン146によって構成される。
【0041】
処理回路150は、電極部120によって検知された生体電気信号を心電波形として測定するように処理するための回路を内蔵しており、電極部120によって検知された生体電気信号を増幅するアンプ回路151と、電極部120によって検知された生体電気信号からノイズ成分を除去するフィルタ回路152と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D(Analog/Digital)コンバータ153と、各種演算を行なうCPU(Central Processing Unit)154と、心電情報を記憶するROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)を有するメモリ155と、計時動作して計時した時間データをCPU154に出力するタイマ156とを備える。ここで、アンプ回路151は、不関電極124の出力電圧信号に基づき負電極121と正電極122の出力電圧信号(生体電気信号)を差動増幅して出力する。また、フィルタ回路152は、たとえば0.5Hz〜35Hzの通過帯域を有するバンドパスフィルタ(Band Pass Filter)が利用される。
【0042】
処理回路150には、上述の電極部120および操作部140が接続され、これに加えてさらに表示部148および電源160が接続される。また、外部記憶媒体を挿入するためのスロットに外部記憶媒体が挿入された状態においては、この外部記憶媒体132も処理回路150に接続されることになる。
【0043】
CPU154は、A/Dコンバータ153から入力されるデジタル信号の解析処理を実行し、また、操作部140に含まれる各種操作ボタンからの指令信号を受信し、受信した指令信号に応じた処理を実行する。さらに、CPU154は、メモリ155への情報の書き込みおよび読み出しを実行し、また、表示部148への表示制御を行なう。
【0044】
図10は、本実施の形態における携帯型心電計で行なわれる処理の流れを示すフローチャートである。以下においては、この図を参照して、本実施の形態における携帯型心電計での処理の流れについて説明する。
【0045】
図10においてフローチャートに示す処理は、予めプログラムとしてメモリ155のROM内に格納されており、CPU154がこのプログラムを読み出して実行することにより、上記処理の実行が行なわれる。
【0046】
図10に示すように、被験者によって電源ボタン141が押下されて携帯型心電計1Aに電源が投入されると、まず機器の動作チェックが行なわれ(ステップS1)、次に表示部148に測定ガイドが表示される(ステップS2)。この測定ガイドの表示としては、たとえば被験者に計測の際にとるべき計測姿勢をガイダンスとして表示するメッセージ等が採用される。計測姿勢については、後述することとする。
【0047】
つづいて、被験者が所定の計測姿勢をとりつつ測定ボタン142を押下することにより、心電波形の計測および解析が実行される(ステップS3およびS4)。A/Dコンバータ153によりデジタル信号化された心電波形は、メモリ155のRAM内に一時的に記録される。ここで、心電波形の解析とは、デジタル信号化された心電波形より、不整脈や心筋の虚血等を示す形状的特徴の有無、徐脈や頻脈等を示す周期的特徴の有無、ノイズや基線変動等による解析不能な波形の有無等を検出し、検出結果を分析する処理である。なお、心電波形の計測および解析は、公知の手順により行なわれる。
【0048】
波形解析の結果、得られた心電波形が安定していたか否かの判断が成され(ステップS5)、波形が安定していると判断された場合(ステップS5においてYES)には、ステップS6に移行し、表示部148において計測波形、心拍数、波形の解析結果に基づくメッセージ等の表示を行なう。ステップS6においては、CPU154が心電波形の解析結果をメッセージに編集し、これを表示部148に表示する。この際、メッセージとともに単位時間当たりの心拍数も表示される。心拍数は、心電波形に基づき公知の手順で得ることができる。ステップS6の処理が終了すると、ステップS7へと移行する。一方、心電波形が安定していないと判断された場合(ステップS6においてNO)には、ステップS8に移行し、波形の解析が不可であった旨の表示を行なうとともに、測定データを保存するか否かのメッセージを表示する(ステップS9)。
【0049】
ステップS9においては、波形の解析が不可であった旨のメッセージに応じて被験者が測定データの保存を選択したか否かが判断され、測定データの保存が選択された場合(ステップS9においてYES)には、ステップS7へと移行する。一方、測定データの破棄が選択された場合(ステップS9においてNO)には、ステップS10へと移行する。
【0050】
ステップS7においては、CPU154が測定データを保存する処理を行なう。すなわち、CPU154は、タイマ156から入力された現在の日時データ、RAMに一時格納されていた心電波形データおよび解析結果を対応付けて、これらをメモリ155の所定の記憶領域に格納する。また、ステップS10においては、CPU154が測定データの破棄を行なう。
【0051】
以上の一連の処理が携帯型心電計1Aにおいて実施されることにより、携帯型心電計1Aによる心電波形の計測および記憶が可能になる。なお、本実施の形態における携帯型心電計1Aは、上記ステップS7において保存された心電波形の計測結果および解析結果を読出して表示部148に表示する機能を備えている。
【0052】
図11および図12は、本実施の形態における携帯型心電計の表示部における計測結果の表示例を示す図である。以下においては、これらの図を参照して、本実施の形態における携帯型心電計の表示例について説明する。
【0053】
図11に示すように、表示部148においては、表示開始時点で画面の下段部に全測定期間にわたる全体波形の縮小波形162が表示され、その上段部に測定開始時からたとえば2秒間の拡大波形164が表示される。また、縮小波形162の下方には、縮小波形162に近接して測定期間の長さを示すスケールバー165が表示される。スケールバー165上には、拡大波形164が測定期間のどのあたりの波形であるかを指示するためのポインタ166が表示される。全測定期間のどのあたりの波形を拡大波形164として表示するかを変更するためには、上述の右スクロールボタン146と左スクロールボタン145を操作してポインタ166をスケールバー165上にて移動させることによって行なう。これにより、拡大波形164は、全測定期間のうちの任意の2秒単位で表示が可能である。
【0054】
また、被験者が図11の画面で心電波形を確認した後に決定ボタン144を押下すると、CPU154は表示中の心電波形に対応した解析結果のデータをメモリ155から読出してメッセージに編集し、編集したメッセージを表示部148に例えば図12のように表示する。
【0055】
以上において説明した本実施の形態における携帯型心電計1Aにおいては、装置本体が本体ユニット100と着脱ユニット110とに分割され、着脱ユニット110が本体ユニット100に対して着脱自在に取付けられる。したがって、本体ユニット100に対して着脱ユニット110が装着された状態と、本体ユニット100から着脱ユニット110が取り外された状態との2状態を取り得ることになる。そして、本実施の形態における携帯型心電計1Aにあっては、上述の2状態のいずれにおいても心電波形の計測を可能にしている。
【0056】
具体的には、図1ないし図7に示す本体ユニット100に着脱ユニット110が合体した状態と図8に示す本体ユニット100から着脱ユニット110が分離した状態のいずれの状態においても、負電極121および不関電極124が装置本体の外表面(本体ユニット100の露出した右側面105)において露出した状態となっており、また正電極122が装置本体の外表面(着脱ユニット110の露出した左側面116)において露出した状態となっている。したがって、これら負電極121、正電極122および不関電極124を体表面に接触させることにより、本体ユニット100に着脱ユニット110を合体させた状態と本体ユニット100から着脱ユニット110を分離させた状態のいずれにおいても負電極121と正電極122との間に生じる電位差を計測することによって心電波形の計測が可能に構成されている。
【0057】
図13および図14は、本実施の形態における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットが合体した状態で心電波形を計測する場合に被験者がとるべき計測姿勢を示す図であり、図15は、上記計測姿勢を被験者がとった場合の被験者の右手による把持状態を示す図である。以下においては、これらの図を参照して、本実施の形態における携帯型心電計において本体ユニットに着脱ユニットが合体した状態で心電波形を計測する場合に被験者がとるべき計測姿勢および計測動作について説明する。
【0058】
図13および図14に示すように、被験者200は、本体ユニット100に着脱ユニット110が合体してなる装置本体の一方端寄りの部分(本体ユニット100の右側面105寄りの部分)を右手210で把持しつつ、装置本体の他方端(着脱ユニット110の左側面116)に設けられた正電極122を胸部250の左側下部に位置する第5肋間前腋窩線上の皮膚に着脱ユニット110に設けられたアライメントマーク118を目印にして直接接触させる。そして、右手210の親指211にて本体ユニット100の正面101に設けられた測定ボタン142を押下する。測定ボタン142を押下した後は、心電波形の計測が終了するまでの間、右手210で装置本体の上記一方端寄りの部分を把持して装置本体の上記他方端を胸部250の上記位置に押し当てた状態を維持する。
【0059】
このとき、図15に示すように、被験者200は、携帯型心電計1Aの装置本体の正面が上方を向くように本体ユニット100を右手210で把持するとともに、装置本体の右側面である本体ユニット100の右側面105に右手210の人差し指212を宛がい、右手210の親指211を本体ユニット100の正面101に押し当てかつ右手210の中指を本体ユニット100の背面102に押し当てて、本体ユニット100を上下方向から挟み込むように把持する。ここで、右手210の人差し指212は、本体ユニット100の湾曲した右側面105に沿うように軽く曲げて右側面105に設けられた凹部105a内に挿入し、凹部105a内に設けられた負電極121および不関電極124に接触させた状態とする。
【0060】
以上の計測姿勢をとることにより、携帯型心電計1Aの本体ユニット100の右側面105に位置する負電極121および不関電極124が被験者200の右手210の人差し指212に接触し、着脱ユニット110の左側面116に位置する正電極122が被験者200の胸部250に接触した状態となる。これにより、負電極121および不関電極124に接触した右手210、胸部250に非接触の前腕220、同じく胸部250に非接触の上腕230、右肩240、正電極122が押圧された胸部250の順で、被験者200の身体に心電波形を計測するための回路が構成されるようになる。したがって、上記計測姿勢を維持することによって心電波形の計測が可能になる。なお、上記図13および図14においては、起立した姿勢にて計測を行なう場合を図示しているが、横臥姿勢や着座姿勢にて計測を行なうこととしてもよい。
【0061】
図16および図17は、本実施の形態における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを分離した状態で心電波形を計測する場合に被験者がとるべき計測姿勢を示す図であり、図18は、上記計測姿勢を被験者がとった場合の被験者の左手による着脱ユニットの把持状態を示す図である。以下においては、これらの図を参照して、本実施の形態における携帯型心電計において本体ユニットから着脱ユニットを分離した状態で心電波形を計測する場合に、被験者がとるべき計測姿勢および計測動作について説明する。
【0062】
図16および図17に示すように、被験者200は、本体ユニット100の右側面105寄りの部分を右手210で把持するととともに、本体ユニット100から分離された着脱ユニット110の右側面115寄りの部分を左手260で把持しつつ、着脱ユニット110の左側面116に設けられた正電極122を胸部250の左側下部に位置する第5肋間前腋窩線上の皮膚にアライメントマーク118を目印にして直接接触させる。そして、右手210の親指211にて本体ユニット100の正面101に設けられた測定ボタン142を押下する。測定ボタン142を押下した後は、心電波形の計測が終了するまでの間、右手210で本体ユニット100の右側面105寄りの部分を把持しかつ左手260で着脱ユニット110の右側面115寄りの部分を把持して着脱ユニット110の左側面116を胸部250の上記位置に押し当てた状態を維持する。
【0063】
このとき、被験者200は、図15に示す状態と同じ状態で本体ユニット100の右側面105寄りの部分を把持することにより、右手210の人指し指212を負電極121および不関電極124に接触させた状態とするとともに、図18に示すように、着脱ユニット110の右側面115寄りの部分を左手260で把持し、着脱ユニット110の左側面116を胸部250の上記位置に押し当てた状態とする。
【0064】
以上の計測姿勢をとることにより、携帯型心電計1Aの本体ユニット100の右側面105に位置する負電極121および不関電極124が被験者200の右手210の人差し指212に接触し、着脱ユニット110の左側面116に位置する正電極122が被験者200の胸部250に接触した状態となる。これにより、負電極121および不関電極124に接触した右手210、胸部250に非接触の前腕220、同じく胸部250に非接触の上腕230、右肩240、正電極122が押圧された胸部250の順で、被験者200の身体に心電波形を計測するための回路が構成されるようになる。したがって、上記計測姿勢を維持することによって心電波形の計測が可能になる。
【0065】
なお、本計測姿勢をとる場合には、図16および図17に示すように、本体ユニット100を把持した右手210の前腕220を机300などの台の上に載置することが好ましい。このように右手210の前腕220を台の上に載せれば、本体ユニット100を把持する右手に生じる筋電が計測データに重畳することがなくなるため、高精度に心電波形を計測することが可能になる。また、その際に被験者200が椅子等に着座すれば、体に負担のかからない楽な姿勢が実現できる。また、横臥姿勢にて計測を行なうこととしてもよい。
【0066】
また、本計測姿勢をとった場合には、本体ユニット100を胸部250から前方に離した位置に配置することができるため、図13および図14に示す計測姿勢をとった場合よりも表示部148の視認性が向上する。したがって、測定中において表示部148にて正しく測定が行なえているか否かを確認することができ、操作ミスに起因するデータ取りの失敗を防止することがより容易に行なえるようになる。
【0067】
以上において説明した本実施の形態における携帯型心電計1Aとすることにより、本体ユニット100に着脱ユニット110を合体させた状態と本体ユニット100から着脱ユニット110を分離させた状態の2つの状態のいずれにおいても、負電極121および正電極122間に生じる電位差を計測することによって心電波形を得ることが可能になる。したがって、状況に応じてこれら2つの計測姿勢からいずれかの計測姿勢を被験者自らが選択できるようになるため、測定すべき自覚症状が発生した場合に素早くかつ容易に心電波形を計測することが可能になる。また、本体ユニット100から着脱ユニット110を分離させた状態においては、動悸や息切れ等の症状が重度で被験者自らが測定することが困難である場合に介護者や医師等に着脱ユニット110を補助的に支持してもらうことにより、心電波形を計測することも可能になる。したがって、取扱い性に非常に優れた携帯型心電計とすることができる。
【0068】
(実施の形態2)
図19および図20は、本発明の実施の形態2における携帯型心電計において、本体ユニットと着脱ユニットとを合体させた状態を示す斜視図である。また、図21は、本実施の形態における携帯型心電計において、本体ユニットを着脱ユニットから分離した状態における着脱ユニットの斜視図である。また、図22は、本実施の形態における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを取り外した状態を示す正面図である。なお、上述の実施の形態1における携帯型心電計と同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
【0069】
まず、本実施の形態における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態の外観構造について説明する。図19および図20に示すように、本実施の形態における携帯型心電計1Bは、上述の実施の形態1における携帯型心電計1Aと同様に、第1のユニットとしての本体ユニット100と、第2のユニットとしての着脱ユニット110とを備えている。着脱ユニット110は、本体ユニット100に対して着脱自在に取付けられる。
【0070】
本実施の形態における携帯型心電計1Bの本体ユニット100は、概ね上述の実施の形態1における携帯型心電計1Aの本体ユニット100と同様の構成を有しており、表示部148および第1測定ボタン142Aを正面101に有しており、第1の電極としての第1負電極121と第1不関電極124Aとをその右側面105に有している。また、本体ユニット100の上面103および下面104には、各種操作ボタン141,143〜146、開閉カバー130およびリリースボタン107A,107Bが設けられている。また、着脱ユニット110を受け入れる収容部108は、本体ユニット100の左側面106側に設けられている(図22参照)。
【0071】
図19ないし図21に示すように、本実施の形態における携帯型心電計1Bの着脱ユニット110は、概ね上述の実施の形態1における携帯型心電計1Aの着脱ユニット110と同様の構成を有しているが、その右側面115に第3の電極としての第2負電極123と第2不関電極124Bとを有している点においてその構成が相違している。図21に示すように、着脱ユニット110の右側面115は、後述する計測姿勢を被験者がとった際に被験者の右手の人差し指がフィットするように滑らかに湾曲した形状となっている。
【0072】
第2負電極123および第2不関電極124Bは、いずれも導電性部材にて形成されており、本体ユニット100の内部に設けられた処理回路150に接続ケーブル170を介して電気的に接続されている。また、第2負電極123および第2不関電極124Bは、着脱ユニット110の右側面115に設けられた凹部115a内において、その表面が着脱ユニット110の外表面に露出した状態となるように配置されている。なお、第2負電極123は、右側面115の上面113寄りに位置しており、第2不関電極124Bは、右側面115の下面114寄りに位置している。
【0073】
本体ユニット100に着脱ユニット110を合体させた状態においては、本体ユニット100の左側面106と着脱ユニット110の右側面115とは対面した状態となる。したがって、この状態においては、着脱ユニット110の右側面115に設けられた第2負電極123および第2不関電極124Bは、いずれも本体ユニット100の左側面106によって覆われることになる。
【0074】
着脱ユニット110の正面111には、第2測定ボタン142Bが設けられている。第2測定ボタン142Bは、上述の第1測定ボタン142Aと同様に、心電波形の計測を開始させるための操作ボタンである。
【0075】
次に、本実施の形態における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを分離させた状態の外観構造について説明する。図22に示すように、着脱ユニット110は、本体ユニット100から分離可能に構成されており、分離した状態においては、着脱ユニット110が本体ユニット100に設けられた収容部108から取り外された状態となる。なお、本実施の形態における携帯型心電計100Bにおいても、上述した実施の形態1における携帯型心電計1Aと同様に、係止手段としての係止突部107a,107bおよび係止凹部113a,114aによってこれらユニット100,110間の合体状態の維持が図られており、この係止手段の係止を解除するためには、係止突部107a,107bに図示しないリンク機構を介して接続されたリリースボタン107A,107Bの操作が必要になる。
【0076】
本実施の形態における携帯型心電計1Bにおいては、本体ユニット100の収容部108の所定位置に、本体ユニット100の収容部108に着脱ユニット110が収容されているか否かを検知する検知手段としての検知ボタン126が設けられている。検知ボタン126は、非収容状態において収容部108の壁面から突出して設けられている。検知手段126は、図中において矢印Dで示す方向に移動可能に構成されているが、付勢バネ等の付勢手段(図示せず)によって常時突出方向に付勢されている。収容部108に着脱ユニット110が収容された場合には、この検知ボタン126が押下されて本体ユニット100の内部に押し込まれることにより、本体ユニット100の収容部108に着脱ユニット110が収容されたことを検知する。なお、検知ボタン126は、後述する切替え手段としてのリレー127A,127B(図23参照)に連動している。
【0077】
本体ユニット100から着脱ユニット110を分離させた状態においては、着脱ユニット110の右側面115は露出した状態となる。したがって、この状態においては、着脱ユニット110の右側面115に設けられた第2負電極123および第2不関電極124Bは、いずれも露出した状態となる。
【0078】
図23は、本実施の形態における携帯型心電計の機能ブロック図である。次に、この図を参照して、本実施の形態における携帯型心電計の機能ブロックについて説明する。図23に示すように、本実施の形態における携帯型心電計1Bは、電極部120、操作部140および処理回路150を主に備えている。このうち、処理回路150の構成は上述の実施の形態1における携帯型心電計1Aと同様である。
【0079】
電極部120は、上述の第1負電極121、第2負電極123、正電極122、第1不関電極124Aおよび第2不関電極124Bによって構成される。このうち、第1負電極121と第2負電極123は、リレー127Aによって択一的にアンプ回路151に接続される。また、第1不関電極124Aと第2不関電極124Bは、リレー127Bによって択一的にアンプ回路151に接続される。これらリレー127A,127Bは、上述したように検知ボタン126に連動しており、着脱ユニット110が本体ユニット100に合体された状態においては第1負電極121および第1不関電極124Aがアンプ回路151に接続され、着脱ユニット110が本体ユニット100から分離された状態においては第2負電極123および第2不関電極124Bがアンプ回路151に接続されるように切り替えられる。
【0080】
操作部140は、上述の電源ボタン141、第1測定ボタン142A、第2測定ボタン142B、メニューボタン143、決定ボタン144、左スクロールボタン145および右スクロールボタン146によって構成される。第1測定ボタン142Aおよび第2測定ボタン142Bは、いずれも心電波形の計測を開始させるための操作ボタンであり、いずれかが押下された場合にCPU154に対して計測開始の指令が出されるように構成されている。
【0081】
以上において説明した本実施の形態における携帯型心電計1Bにおいては、装置本体が本体ユニット100と着脱ユニット110とに分割され、着脱ユニット110が本体ユニット100に対して着脱自在に取付けられる。したがって、本体ユニット100に対して着脱ユニット110が装着した状態と、本体ユニット100から着脱ユニット110が取り外された状態との2状態を取り得ることになる。そして、本実施の形態における携帯型心電計1Bにあっては、上述の2状態のいずれにおいても心電波形の計測を可能にしている。
【0082】
具体的には、図19および図20に示す本体ユニット100に着脱ユニット110が合体した状態において第1負電極121および不関電極124Aが装置本体の外表面(本体ユニット100の露出した右側面105)において露出した状態となっており、また正電極122が装置本体の外表面(着脱ユニット110の露出した左側面116)において露出した状態となっている。一方、図22に示す本体ユニット100から着脱ユニット110が分離した状態においては、これらに加え、第2負電極123および第2不関電極124Bが装置本体の外表面(本体ユニット100から着脱ユニット110を分離することによって露出した着脱ユニット110の右側面115)において露出した状態となっている。したがって、これら第1負電極121、正電極122および第1不関電極124Aあるいは第2負電極123、正電極122および第2不関電極124Bを体表面に接触させることにより、本体ユニット100に着脱ユニット110を合体させた状態と本体ユニット100から着脱ユニット110を分離させた状態のいずれにおいても第1負電極121と正電極122との間に生じる電位差または第2負電極123と正電極122との間に生じる電位差を計測することによって心電波形の計測が可能に構成されている。
【0083】
次に、本実施の形態における携帯型心電計において被験者がとるべき計測姿勢および計測動作について説明する。図24および図25は、本実施の形態における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを分離した状態で心電波形を計測する場合に被験者がとるべき計測姿勢を示す斜視図および上面図であり、図26は、上記計測姿勢を被験者がとった場合の被験者の右手による着脱ユニットの把持状態を示す図である。
【0084】
本体ユニット100に着脱ユニット110が合体した状態で心電波形を計測する場合には、被験者は上述の実施の形態1において図13ないし図15を用いて説明した計測姿勢と同様の姿勢をとる。すなわち、被験者は、本体ユニット100に着脱ユニット110が合体してなる装置本体の一方端寄りの部分(本体ユニット100の右側面105寄りの部分)を右手210で把持しつつ、装置本体の他方端(着脱ユニット110の左側面116)に設けられた正電極122を胸部250の左側下部に位置する第5肋間前腋窩線上の皮膚に着脱ユニット110に設けられたアライメントマーク118を目印にして直接接触させる。そして、右手210の親指211にて本体ユニット100の正面101に設けられた測定ボタン142Aを押下する。測定ボタン142Aを押下した後は、心電波形の計測が終了するまでの間、右手210で装置本体の上記一方端寄りの部分を把持して装置本体の上記他方端を胸部250の上記位置に押し当てた状態を維持する。
【0085】
このとき、被験者200は、携帯型心電計1Bの装置本体の正面が上方を向くように本体ユニット100を右手210で把持するとともに、装置本体の右側面である本体ユニット100の右側面105に右手210の人差し指212を宛がい、右手210の親指211を本体ユニット100の正面101に押し当てかつ右手210の中指を本体ユニット100の背面102に押し当てて、本体ユニット100を上下方向から挟み込むように把持する。ここで、右手210の人差し指212は、本体ユニット100の湾曲した右側面105に沿うように軽く曲げて右側面105に設けられた凹部105a内に挿入し、凹部105a内に設けられた第1負電極121および第1不関電極124Aに接触させた状態とする。
【0086】
以上の計測姿勢をとることにより、携帯型心電計1Bの本体ユニット100の右側面105に位置する第1負電極121および第1不関電極124Aが被験者200の右手210の人差し指212に接触し、着脱ユニット110の左側面116に位置する正電極122が被験者200の胸部250に接触した状態となる。これにより、第1負電極121および第1不関電極124Aに接触した右手210、胸部250に非接触の前腕220、同じく胸部250に非接触の上腕230、右肩240、正電極122が押圧された胸部250の順で、被験者200の身体に心電波形を計測するための回路が構成されるようになる。
【0087】
一方、本体ユニット100から着脱ユニット110を分離した状態で心電波形を計測する場合には、図24および図25に示すように、被験者200は、本体ユニット100を机300等の台の上に載置し、着脱ユニット110の右側面115寄りの部分を右手210で把持しつつ、着脱ユニット110の左側面116に設けられた正電極122を胸部250の左側下部に位置する第5肋間前腋窩線上の皮膚にアライメントマーク118を目印にして直接接触させる。そして、右手210の親指211にて着脱ユニット110の正面111に設けられた測定ボタン142Bを押下する。測定ボタン142Bを押下した後は、心電波形の計測が終了するまでの間、右手210で着脱ユニット110の右側面115寄りの部分を把持して着脱ユニット110の左側面116を胸部250の上記位置に押し当てた状態を維持する。
【0088】
このとき、図26に示すように、被験者200は、着脱ユニット110の右側面115寄りの部分を右手210で把持するとともに、右側面115に右手210の人差し指212を宛がい、右手210の親指211を着脱ユニット110の正面111に押し当てかつ右手210の中指を着脱ユニット110の背面112に押し当てて、着脱ユニット110を上下方向から挟み込むように把持する。ここで、右手210の人差し指212は、着脱ユニット110の湾曲した右側面115に沿うように軽く曲げて右側面115に設けられた凹部115a内に挿入し、凹部115a内に設けられた第2負電極123および第2不関電極124Bに接触させた状態とする。
【0089】
以上の計測姿勢をとることにより、携帯型心電計1Aの着脱ユニット110の右側面115に位置する第2負電極123および第2不関電極124Bが被験者200の右手210の人差し指212に接触し、着脱ユニット110の左側面116に位置する正電極122が被験者200の胸部250に接触した状態となる。これにより、第2負電極123および第2不関電極124Bに接触した右手210、胸部250に非接触の前腕220、同じく胸部250に非接触の上腕230、右肩240、正電極122が押圧された胸部250の順で、被験者200の身体に心電波形を計測するための回路が構成されるようになる。なお、上記図24および図25においては、携帯型心電計1Bの本体ユニット100を机300上に載置した場合を図示しているが、左手で本体ユニット100を把持して計測を行なってもよいし、あるいは横臥姿勢にて計測を行なってもよい。
【0090】
以上において説明した本実施の形態における携帯型心電計1Bとすることにより、本体ユニット100に着脱ユニット110を合体させた状態においては第1負電極121および正電極122間に生じる電位差を計測することによって心電波形を得ることが可能となり、本体ユニット100から着脱ユニット110を分離させた状態においては、第2負電極123および正電極122間に生じる電位差を計測することによって心電波形を得ることが可能になる。したがって、状況に応じてこれら2つの計測姿勢からいずれかの計測姿勢を被験者自らが選択できるようになるため、測定すべき自覚症状が発生した場合に素早くかつ容易に心電波形を計測することが可能になる。したがって、取扱い性に非常に優れた携帯型心電計とすることができる。また、本体ユニット100から着脱ユニット110を分離させた状態にて計測を行なう場合に右手210で支持することとなる着脱ユニット110は、本体ユニット100に対して大幅に小型・軽量化できるため、上記計測姿勢をとった場合の被験者への負担を大幅に軽減することもできる。したがって、安定した心電波形の計測が可能になる。
【0091】
また、本実施の形態における携帯型心電計1Bにおいては、本体ユニット100と着脱ユニット110とが合体状態にあるか分離状態にあるかを検出する検出ボタン126に連動してリレー127A,127Bによって第1負電極121および第3負電極123のうち心電波形の計測に利用しない方の電極が本体ユニット100の内部に設けられた処理回路から切り離されるように構成されている。そのため、測定データにノイズが重畳することが防止されて高精度の測定が可能になるとともに、使用電極の切替え作業を被験者に強いることもなくなる。したがって、取扱い性に優れかつ使用電極の切替えが確実に行なわれる携帯型心電計とすることができる。
【0092】
さらに、本実施の形態における携帯型心電計1Bにおいては、測定ボタンが本体ユニット100と着脱ユニット110の両方に設けられている。そのため、それぞれの計測姿勢において操作し易い方の測定ボタンを被験者自らが選択して操作することが可能になり、取扱い性に優れた携帯型心電計とすることができる。
【0093】
なお、本実施の形態においては、本体ユニット100と着脱ユニット110とが合体状態にあるか分離状態にあるかを検出する検出ボタン126に連動して切替え手段であるリレー127A,127Bが動作するように構成した場合を例示したが、検出ボタン126を廃止し、別途切替え手段としての手動で操作可能な切替えボタンを携帯型心電計の装置本体に設けることとしてもよい。このように構成すれば、本体ユニット100から着脱ユニット110を分離させた状態において、着脱ユニット110に設けられた第2負電極123を使用せずに本体ユニット100に設けられた第1負電極121を使用して心電波形の計測が行なえるようになる。すなわち、このように構成すれば、上述の実施の形態1において図16ないし図18を用いて説明した計測姿勢をとることも可能になる。したがって、その場合には、介護者や医師等に着脱ユニット110を補助的に支持してもらって心電波形を計測することも可能になる。
【0094】
(実施の形態3)
図27および図28は、本発明の実施の形態3における携帯型心電計の斜視図であり、図27は、本体ユニットに着脱ユニットが合体した状態を示す図であり、図28は、本体ユニットから着脱ユニットが分離した状態を示す図である。なお、上述の実施の形態2と同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
【0095】
図27および図28に示すように、本実施の形態における携帯型心電計1Cは、上述の実施の形態2における携帯型心電計1Bと同様に、第1のユニットとしての本体ユニット100と、第2のユニットとしての着脱ユニット110とを備えている。着脱ユニット110は、本体ユニット100に対して着脱自在に取付けられる。
【0096】
本実施の形態における携帯型心電計1Cの本体ユニット100は、概ね上述の実施の形態2における携帯型心電計1Bの本体ユニット100と同様の構成を有しており、表示部148および第1測定ボタン142Aを正面101に有しており、第1の電極としての第1負電極121と第1不関電極124Aとをその右側面105に有している。また、本体ユニット100の上面103および下面104には、各種操作ボタン141,143〜146、開閉カバー130およびリリースボタン107A,107Bが設けられている。また、着脱ユニット110を受け入れる収容部108は、本体ユニット100の左側面106側に設けられており、収容部108に対応する部分の正面101には、後述する着脱ユニット110の把持部111aが挿入可能な切り欠き部109が設けられている。
【0097】
一方、着脱ユニット110は、正面111から外側に向かって突出して設けられた把持部111aを有している。この把持部111aは、被験者が着脱ユニット110を本体ユニット100から分離して使用する際に被験者が把持するための部分である。着脱ユニット110の左側面116には、第2の電極としての正電極122が設けられており、図示しない着脱ユニット110の背面(上面111とは反対側の面)にも図示しない正電極が設けられている。また、着脱ユニット110の把持部111aが設けられていない部分の正面111には、第3の電極としての第2負電極123と第2不関電極124Bとが設けられている。また、把持部111aの所定位置には、第2測定ボタン142Bが配置されている。
【0098】
図27に示すように、本体ユニット100に着脱ユニット110を合体させた状態においては、着脱ユニット110の把持部111aが本体ユニット100の切り欠き部109に挿入されることにより、着脱ユニット110が本体ユニット100の収容部108に収容される。この状態においては、着脱ユニット110の正面111に設けられた第2負電極123および第2不関電極124Bは、いずれも本体ユニット100の正面101によって覆われることになる。したがって、本体ユニット100に着脱ユニット110を合体させた状態にて心電波形を計測する場合には、右手で装置本体の一方端に位置する本体ユニット100の右側面105寄りの部分を把持して本体ユニット100の右側面105に設けられた第1負電極121および第1不関電極124Aに右手の人差し指を接触させるとともに、装置本体の他方端に位置する着脱ユニット110の左側面116に設けられた正電極122を胸部の所定位置に押し当てた状態とすることにより、心電波形の計測が可能になる。
【0099】
一方、図28に示すように、本体ユニット100から着脱ユニット110を分離させた状態においては、着脱ユニット110の正面111は露出した状態となり、着脱ユニット110の正面111に設けられた第2負電極123および第2不関電極124Bは、いずれも露出した状態となる。したがって、着脱ユニット110の把持部111aを右手で把持して着脱ユニット110の正面111に設けられた第2負電極123および第2不関電極124Bに右手を接触させるとともに、着脱ユニット110の背面に設けられた正電極を胸部の所定位置に押し当てた状態とすることにより、心電波形の計測が可能になる。
【0100】
以上のように、着脱ユニット110の形状を変更したり、あるいは着脱ユニット110に設けられる第2負電極123や第2不関電極124の形成位置を変更した場合にも本発明の適用は可能である。したがって、着脱ユニット110の形状をペン型、マウス型、聴診器型等種々の形状に変更した場合にも、その電極形成位置を種々変更することによって本発明を適用することが可能である。
【0101】
(実施の形態4)
図29は、本発明の実施の形態4における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットが合体した状態を示す斜視図である。また、図30は、本実施の形態における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットが合体した状態を示す背面図である。また、図31は、本実施の形態における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットが分離した状態を示す斜視図である。なお、上述の実施の形態1と同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
【0102】
図29ないし図31に示すように、本実施の形態における携帯型心電計1Dは、上述の実施の形態1における携帯型心電計1Aと同様に、第1のユニットとしての本体ユニット100と、第2のユニットとしての着脱ユニット110とを備えており、さらに生体への装着手段としてのバンド190を備えている。バンド190は、被験者の右手の手首に巻き付けるための巻き付け部材であり、図30に示すように本体ユニット100の背面102に設けられた開口102a〜102dに挿通されることによって本体ユニット100に固定されている。また、着脱ユニット110は、図31に示すように、本体ユニット100に対して着脱自在に取付けられる。
【0103】
本実施の形態における携帯型心電計1Dの本体ユニット100および着脱ユニット110は、概ね上述の実施の形態1における携帯型心電計1Aの本体ユニット100および着脱ユニット110と同様の構成を有している。すなわち、本体ユニット100の正面101には、表示部148および第1測定ボタン142Aが設けられており、本体ユニット100の上面103および下面104には、各種操作ボタン141,143〜146、開閉カバー130およびリリースボタン107A,107Bが設けられている。また、着脱ユニット110を受け入れる収容部108は、本体ユニット100の左側面106側に設けられている。一方、着脱ユニット110の正面111には、第2測定ボタン142Bが設けられており、着脱ユニット110の左側面116には、第2の電極としての正電極122が設けられている。
【0104】
上述の実施の形態1における携帯型心電計1Aにおいては、第1の電極としての負電極121と不関電極124とが本体ユニット100の右側面105に設けられていたが、本実施の形態における携帯型心電計1Dにおいては、第1の電極としての負電極121と不関電極124とが、図30に示すように本体ユニット100の背面102に設けられている。この本体ユニット100の背面102に設けられた負電極121と不関電極124とに対応する位置のバンド190には開口191が設けられており、負電極121と不関電極124は常時露出した状態に維持されている。
【0105】
以上のように構成することにより、被験者が常時携帯型心電計を右手の手首に装着しておくことができるため、携行性に優れた携帯型心電計とできる。また、バンド190の開口191を介して負電極121および不関電極124が常時被験者の右手の手首に接触した状態にあるため、測定すべき自覚症状が発生した場合に着脱ユニット110を本体ユニット100から取り外して速やかに計測姿勢をとることが可能になる。したがって、取扱い性に優れた携帯型心電計とすることができる。
【0106】
以上においては、本発明の実施の形態に基づいて本発明について具体的に説明を行なったが、本発明は、今回開示した上記各実施の形態に制限されるものではない。すなわち、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態を示す上面図である。
【図5】本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態を示す下面図である。
【図6】本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態を示す右側面図である。
【図7】本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態を示す左側面図である。
【図8】本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを分離させた状態を示す正面図である。
【図9】本発明の実施の形態1における携帯型心電計の機能ブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態1における携帯型心電計で行なわれる処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態1における携帯型心電計の表示部における計測結果の表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態1における携帯型心電計の表示部における計測結果の表示例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットが合体した状態で心電波形を計測する場合に被験者がとるべき計測姿勢を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットが合体した状態で心電波形を計測する場合に被験者がとるべき計測姿勢を示す図である。
【図15】図13および図14に示す計測姿勢を被験者がとった場合の被験者の右手による把持状態を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを分離した状態で心電波形を計測する場合に被験者がとるべき計測姿勢を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態1における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを分離した状態で心電波形を計測する場合に被験者がとるべき計測姿勢を示す図である。
【図18】図16および図17に示す計測姿勢を被験者がとった場合の被験者の左手による把持状態を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態2における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態を示す斜視図である。
【図20】本発明の実施の形態2における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態を示す斜視図である。
【図21】本発明の実施の形態2における携帯型心電計において、本体ユニットを着脱ユニットから分離した状態における着脱ユニットの斜視図である。
【図22】本発明の実施の形態2における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを分離させた状態を示す正面図である。
【図23】本発明の実施の形態2における携帯型心電計の機能ブロック図である。
【図24】本発明の実施の形態2における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを分離した状態で心電波形を計測する場合に被験者がとるべき計測姿勢を示す図である。
【図25】本発明の実施の形態2における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを分離した状態で心電波形を計測する場合に被験者がとるべき計測姿勢を示す図である。
【図26】図24および図25に示す計測姿勢を被験者がとった場合の被験者の右手による把持状態を示す図である。
【図27】本発明の実施の形態3における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態を示す斜視図である。
【図28】本発明の実施の形態3における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを分離させた状態を示す斜視図である。
【図29】本発明の実施の形態4における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態を示す斜視図である。
【図30】本発明の実施の形態4における携帯型心電計において、本体ユニットに着脱ユニットを合体させた状態を示す背面図である。
【図31】本発明の実施の形態4における携帯型心電計において、本体ユニットから着脱ユニットを分離させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0108】
1A〜1D 携帯型心電計、100 本体ユニット、101 前面、102 背面、102a〜102d 開口、103 上面、104 下面、105 右側面、105a 凹部、106 左側面、107A,107B リリースボタン、107a,107b 係止突部、108 収容部、109 切り欠き部、110 着脱ユニット、111 前面、112 背面、113 上面、113a 止凹部、114 下面、114a 係止凹部、115 右側面、116 左側面、118 アライメントマーク、120 電極部、121,123 負電極、122 正電極、124,124A,124B 不関電極、126 着脱検知センサ、127A,127B スイッチ、130 開閉カバー、132 外部記憶媒体、140 操作部、141 電源ボタン、142,142A,142B 測定ボタン、143 メニューボタン、144 決定ボタン、145 左スクロールボタン、146 右スクロールボタン、148 表示部、150 処理回路、151 アンプ回路、152 フィルタ回路、153 A/Dコンバータ、154 CPU、155 メモリ、156 タイマ、160 電源、170 接続ケーブル、180 リール、190 バンド、191 開口、200 被験者、210 右手、211 親指、212 人差し指、220 前腕、230 上腕、240 右肩、250 胸部、260 左手、261 親指、262 人差し指、300 机。




 

 


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