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発明の名称 水中油型乳化組成物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−84442(P2007−84442A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−271337(P2005−271337)
出願日 平成17年9月20日(2005.9.20)
代理人
発明者 谷河 愛美
要約 課題
使用時及び使用後の塗布膜が滑らかで、伸びが軽く、さっぱりした使用感を発揮し、しかも化粧持ちに優れた、水中油型乳化組成物を提供する。

解決手段
皮膜形成能を有するジメチコノールと、シリコーン油と、炭素鎖を有する油性成分とを、水中油型乳化組成物に配合する。
特許請求の範囲
【請求項1】
皮膜形成能を有するジメチコノールと、シリコーン油と、炭素鎖を有する油性成分とを含有する、水中油型乳化組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用時及び使用後の塗布膜が滑らかで、伸びが軽く、さっぱりした使用感を発揮し、しかも化粧持ちに優れた、水中油型乳化組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、乳化組成物においては、さっぱりとしてベタツキが少なく、また経時での化粧持ちを向上させるために、油剤としてシリコーン油が多く使用されている。しかしながら、シリコーン油は他の化粧品油剤と相溶性が悪く、また流動特性として降伏値を持たないため、顔料などの比重差のある物質を配合することが困難であるという問題があった。そこで、部分架橋オルガノポリシロキサン重合物とシリコーン油を混和することにより、ソフトで安定性に優れたゲル組成物が得られ、これを配合することにより、安定性及び使用性が向上することが提案されている(特許文献1,2等)。
【0003】
しかしながら、安定性を向上する目的やさっぱり感や化粧持続性を向上させるために、部分架橋型オルガノポリシロキサン架橋物を多量に配合すると、塗布膜の滑らかさが失われ、使用時の伸びが重くなる、という問題点があった。一方、使用性を向上するために、ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂の微粒子(特許文献3)や、ゴム弾性を有するシリコーンゴム粒状物等のシリコーン微粒子を配合すること(特許文献4)や、異種のオルガノポリシロキサンからなる複合粉体と部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を併用すること(特許文献5)等が提案されている。
【0004】
しかしながら、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を含有する乳化組成物の伸びの重さに関しては、十分に解消されたとはいえない状況である。
【0005】
【特許文献1】特開平1−190757号公報
【特許文献2】特開平1−250306号公報
【特許文献3】特開平1−268615号公報
【特許文献4】特公平7−053646号公報
【特許文献5】特開2000−086427号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明においては、使用時及び使用後の塗布膜が滑らかで、伸びが軽く、さっぱりした使用感を発揮し、しかも化粧持ちに優れた、水中油型乳化組成物を得ることを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するべく種々検討した結果、皮膜形成能を有するジメチコノールと、シリコーン油と、炭素鎖を有する油性成分とを含有する、水中油型乳化組成物は、使用時及び使用後の塗布膜が滑らかで、伸びが軽く、さっぱりした使用感を発揮し、しかも化粧持ちに優れることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、使用時及び使用後の塗布膜が滑らかで、伸びが軽く、さっぱりした使用感を発揮し、しかも化粧持ちに優れた、水中油型乳化組成物を得ることができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明で用いるジメチコノールは、ジメチルシロキサンの両末端若しくは片末端が水酸基で変性した構造を有しており、ジメチルシロキサンの鎖長により、液状〜固体状の外観を有する化合物である。本発明においては、ジメチルシロキサンの分子量が1万〜100万程度の重合度で皮膜形成能を有するジメチコノールを用いる。かかるジメチコノールのジメチルシロキサンの鎖長は、1万〜10万程度のものが好ましい。皮膜形成性を有するジメチコノールは、用時に他のシリコーン油に溶解して用いてもよいが、予めシリコーン油に溶解した状態で市販されているものを用いてもよい。係る市販品としては、DC1503,DC1501(ダウコーニング社製)等が挙げられる。
【0010】
本発明における、ジメチコノールの配合量はその目的や他の配合成分等に応じて適宜決められ、特に限定されるものではない。具体的には、乳化組成物全量に対して、0.001〜5質量%、より好ましくは0.01〜3質量%配合する。5質量%を超えて配合すると、塗布膜が厚ぼったくなり、使用感上好ましくない場合がある。0.001質量%未満の配合では、化粧持ちがよくない場合がある。
【0011】
本発明で用いるシリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサンなどの環状ポリシロキサン等が挙げられる。
【0012】
本発明における、シリコーン油の配合量はその目的や他の配合成分等に応じて適宜決められ、特に限定されるものではない。
【0013】
本発明で用いる炭素鎖を有する油性成分としては、通常乳化組成物に用いられる油性成分であれば特に限定されず、天然動・植物油、合成油のいずれも使用でき、具体的には、流動パラフィン、スクワラン等の液状、ペースト状もしくは固形状の炭化水素、ワックス、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、グリセライド等が挙げられる。
【0014】
例えば、液体油脂としては、アマニ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボガド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、キョウニン油、シナモン油、ホホバ油、ブドウ油、ヒマワリ油、アーモンド油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、米胚芽油、米ヌカ油、綿実油、大豆油、落花生油、茶実油、月見草油、卵黄油、牛脚油、肝油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、テトラオクタン酸ペンタエリスリット、トリイソパルミチン酸グリセリン等がある。
【0015】
固体油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂、羊脂、豚脂、馬脂、硬化油、硬化ヒマシ油、モクロウ、シアバター等がある。ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌケロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、サトウキビロウ、ホホバロウ、セラックロウ等がある。
【0016】
エステル油としては、オクタン酸セチル等のオクタン酸エステル、ラウリン酸ヘキシル等のラウリン酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のミリスチン酸エステル、パルミチン酸オクチル等のパルミチン酸エステル、ステアリン酸イソセチル等のステアリン酸エステル、イソステアリン酸イソプロピル等のイソステアリン酸エステル、イソパルミチン酸オクチル等のイソパルミチン酸エステル、オレイン酸イソデシル等のオレイン酸エステル、アジピン酸ジイソプロピル等のアジピン酸ジエステル、セバシン酸ジエチル等のセバシン酸ジエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等のリンゴ酸ジエステル等がある。
【0017】
炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、プリスタン、パラフィンワックス、イソパラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等がある。
【0018】
これらの炭素鎖を有する油性成分の配合量については、乳化組成物中、60質量%以下がよく、好ましくは使用性の面から1〜50質量%がよい。60質量%を越えると、安定性の面で問題を生じてくる。
【0019】
本発明においては、さらに、シリコーン系粉体を配合することにより、塗布膜に膜感を付与することができる。かかるシリコーン系粉体としては、分散性の面から平均粒子径が0.1〜100μmのものが好ましく、0.5〜20μmのものがさらに好ましい。また、使用性の面からは、すべりの良い球状のものが好ましく、特にジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーやジメチコン/フェニルジメチコンクロスポリマー等のオルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体が好適である。
【0020】
本発明において、シリコーン粉体の配合量はその目的や他の配合成分等に応じて適宜決められ、特に限定されるものではない。
【0021】
本発明の水中油型乳化組成物は、上述の必須成分と、水性成分を界面活性能を有する化合物を用いて乳化することにより得られる。
【0022】
水性成分としては、精製水、多価アルコール類、水溶性高分子など乳化組成物に一般に用いられる水溶性成分であれば特に限定されない。
【0023】
界面活性能を有する化合物としては、乳化組成物に通常用いられるものであれば特に限定されず、界面活性剤や、界面活性能を有する高分子化合物等を用いることができる。
【0024】
本発明の水中油型乳化組成物においては、上記必須成分の他に、必要に応じて、本発明の効果を阻害しない範囲内で、他のゲル化剤、油分、保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、高分子、界面活性剤、色素、顔料、粉末、薬剤、アルコール、溶剤、香料など、乳化組成物に通常使用可能な成分を適宜配合することができる。
【実施例】
【0025】
更に、実施例により、本発明の特徴について詳細に説明する。なお、特に断らない限り、実施例中の量目は質量%で示した。また実施例中のジメチコノール分散液としては、DC1501(ダウコーニング社製)を用いた。
【0026】
【表1】


【0027】
表1に示した処方により、定法にて水中油型乳化組成物を調製した。得られた水中油型乳化組成物を用いて、使用感,化粧持ちを評価した。
【0028】
上記本発明の実施例1〜実施例2及び比較例1について、官能評価専門パネル3名により使用感の評価を行った。評価は、比較例1を基準に実施例1、実施例2について、「塗布時の伸びの軽さ」「塗布時のさっぱり感」「塗布時の塗布膜の滑らかさ」「塗布後の塗布膜の滑らかさ」について評価を行った。その結果、実施例1及び実施例2は、比較例1と比較して、塗布時の伸びが軽く、さっぱり感があり、塗布時及び塗布後の塗布膜が滑らかである、という評価が得られた。また、実施例1と実施例2を比較すると、実施例1のほうが、塗布膜に弾力性が感じられるという評価であった。
【0029】
[実施例3]乳液
(1)スクワラン 9.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)ジメチコノール分散液 1.0
(4)水素添加パーム核油 0.5
(5)水素添加大豆リン脂質 0.1
(6)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(7)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(8)グリセリン 10.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)カルボキシメチルポリマー 0.15
(11)精製水 52.85
(12)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
製法:(1)〜(7)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(8)〜(11)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を撹拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(12)を加え、均一に混合する。
【0030】
[実施例6]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)ジメチルポリシロキサン 3.0
(4)ジメチコノール分散液 0.5
(5)水素添加大豆リン脂質 0.1
(6)セタノール 3.6
(7)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(8)グリセリン 10.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(11)精製水 38.7
(12)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
製法:(1)〜(7)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(8)〜(12)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を撹拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始する。
【0031】
[実施例5] メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 18.32(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 5.0
(3)ジメチコノール分散液 2.0
(4)2−エチルヘキサン酸セチル 3.3
(5)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 2.0
(6)ポリオキシエチレン(20EO)ステアリン酸
モノグリセリル 1.0
(7)精製水 44.95
(8)タルク 3.0
(9)酸化チタン 4.0
(10)グリセリン 2.0
(11)雲母チタン 5.0
(12)ポリオキシエチレン(3EO)アルキルエーテル 1.2
(13)オキシベンゾン 0.5
(14)硫酸マグネシウム 0.5
(15)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(16)フェノキシエタノール 0.2
(17)ベンガラ 0.17
(18)黄酸化鉄 0.16
(19)シルクパウダー 0.5
(20)エタノール 6.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃に加熱して均一とする。一方、(7)〜(19)の水相成分を混合し、75℃に加熱し、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて乳化した後冷却し、40℃にて(20)の成分を添加,混合する。
【0032】
[実施例6] 乳液状ファンデーション
(1)ステアリン酸 2.0(質量%)
(2)スクワラン 3.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 3.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20EO)ステアリン酸
モノグリセリル 5.0
(6)マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル 0.5
(7)ジメチルポリシロキサン 5.0
(8)ジメチコノール分散液 2.0
(9)1,3-ブチレングリコール 8.0
(10)水酸化カリウム 0.1
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(12)精製水 52.2
(13)酸化チタン 9.0
(14)タルク 7.4
(15)ベンガラ 0.5
(16)黄酸化鉄 1.1
(17)黒酸化鉄 0.1
製法:(1)〜(8)の油相成分を混合し、75℃に加熱して均一とする。一方、(9)〜(12)の水相成分を混合し、75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(13)〜(17)の顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に乳化した後冷却する。
【0033】
実施例6において配合したジメチコノール分散液を、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー分散液に代替して、比較例2を調製し、化粧持ちを比較した。化粧持ちは、実施例6及び比較例2を半顔ずつ10名の女性被験者に塗布し、通常に生活した後4時間後の化粧持ちを比較させた。その結果、10名中7名の被験者において実施例のほうが明らかに化粧持ちが良好であると回答し、比較例のほうが化粧持ちが良好であると回答した被験者は0名であった。




 

 


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